CV:戸松遥
概要
ハピネスチャージプリキュア!の登場人物。キュアフォーチュンに変身する。
ぴかりが丘中学校2年生で、愛乃めぐみ達の隣のクラスに在籍する。
校内では一番頭が良くスポーツも万能と評判の有名人で、めぐみとゆうこも一目置いている。
紫髪のストレートロングヘアで、スポーツをするときなどはポニーテールにまとめている。
相楽誠司が通っている空手道場「氷川道場」の師範の孫でもある。
第8話で初登場。序盤は単なるレギュラー脇役の一人という扱いだったが、第20話でキュアフォーチュンの変身者であることが判明し(ただしキュアフォーチュンとしては第1話から登場していた)、以後はメインキャラクターに昇格した。
容姿
夏服
藤色を基調とした半袖ブラウスに白いスカートを着用し、紫色のショートブーツを素足履きしている。
春秋服
青紫の長袖カーディガンの上着と、ちょうちょ結び紐付きの薄い京紫色の長袖アンダーにねずみ色の半ズボンを着用し、紫色の靴を履いている。
劇場版(人形の国のバレリーナ以降の上映作品)
濃い紫のトップスに白のインナー、薄紫のミニスカートの出で立ちで、紫色のショートブーツを素足履きしている。
なお、テレビ本編におけるOPではいおなが私服として着ている。
性格
ストイックかつ頑固で、自分にも他人にも規律を求める性格。
また、一度思い込むとなかなかその考えを曲げないところがあり、厳しいことでも物事をはっきり言うところがある。
そのために人と衝突しやすい。後述するひめとの確執も、その性格が災いしてなかなか解消されなかった。本人にもこの点が自分の短所という自覚はある様子で、他人とは一定の距離を持って付き合おうとする節がある。
それはいおなが気を遣っている結果なのだが、残念ながら学校の同級生からは近寄りがたい堅物と誤解されている。
しかし人付き合いが悪いというわけではなく、礼節はきちんと整えており、彼女と実際に話したことがある者たちは人当りがいい性格だと評価している。
このように生真面目さが過ぎた性格がマイナスの面にもつながりがちだが、その性格は信念の硬さという長所にもつながっている。また、自分の中で納得できたのなら、自分から折れるほどの潔さは持っている。
ケチ? 節約家?
買い物時には安さにこだわって特売のスーパーや割引券などを駆使して少しでも出費を節約しようとしており、ひめから『けちんぼ』とまで言われてしまっている(この際、ショックを受けて「節約と言って」と怒って返していた)。
一方、学園祭ではひめのラムネサービスに対し、「それじゃ商売にならないでしょ」と受け取りを拒否している。
つまり実際の所はケチなのではなく、生真面目で無駄遣いを嫌い、合理的なものを求めている面があらわれていると言ったほうが近いのだろう。
ツンデレ
劇中では度々わかりやすいツンデレな台詞を喋ることがある。
要するにあまり素直になれないツンツンなところがある。
しかし、姉の氷川まりあのことは「お姉ちゃん」と呼んでおり、人としても尊敬しているようで、ひめに対して彼女の良さについて目を輝かせながら熱弁していた。
ここら辺はデレデレな辺りだろう。
占い好き
趣味は占い。的中率が高いと知人たちには評判の様子。
夏祭りで道場の催し物として占いテントを出したときは、大仰な仮装をして「ぴかりが丘の母・ミスフォーチュン」と呼ばれる占い師を名乗った。意外とノリがいいのかもしれない。
恋愛観
今のところ、好きな人はいない(らしい)が、「何時かは恋愛したい」と言っていることから、憧れは人並みにはあるようだ。
恋人ができることについて「大事な人ができるから強くなれることもある」と、プリキュアにとっても有意義な事ととらえている。そのため、ブルーから告げられたプリキュア恋愛禁止令に対し、「納得できないルールには従わない」と真っ向から反論している。
これは逆説的に言えば、「納得できる理由があれば従う」ということでもあり、そして27話では、恋愛によりプリキュアの活動に支障が出て、それが世界の危機を招くというリスクがあることも理解し、禁止令にも賛同してしまっている。
このことから現在ではプリキュアとしての活動の方が大事であり、恋に関してはそのメリットとデメリットを天秤にかけて「有用性」で判断していることがうかがえる。
他人の恋路に関して中立的・現実的な見方はしているものの、恋に焦がれる人間の心の機微などはそこまで気にかけていないようだ。
32話では同級生の海藤裕哉から異性交遊を前提とした告白をストレートに受けるというプリキュアシリーズでは初めての展開が発生。(→裕いお)
恋愛ごとについては否定はしないものの「遠い将来のこと」としてあまり真剣にとらえてなかったいおなに、「自分を異性として好きだと言ってくれた」ということは彼女の世界観を大きく変える衝撃になり、これがイノセントフォームへの覚醒のきっかけになった。
これは、上述の「大事な人ができるから強くなれることもある」というセリフを実現したということでもある。
ハピプリ加入後の立ち位置
彼女以外のプリキュア3人の性格から考えて、『ハピプリ』のプリキュアの中でのクールポジションという印象を与えているが、前作の紫キュアのように「仲間になる前はクールビューティだったのに仲間になったら天然ポンコツ化する」可能性もある(更に過去の事例1・事例2)ため、加入後の動向に(様々な意味で)注目された。
特に従来のメンバーであるめぐみ、ひめ、ゆうこにはツッコミ属性が薄かったため、ハピプリ加入後の常識人+ツッコミ役(そして苦労人)ポジションに期待がかかっていた。実際、他3名よりはツッコミ役をこなしている。
ただし、彼女も入り込むと周りが見えなくなる性格ゆえに、一度入り込むとチームにツッコミ役がいなくなるという事態に……
こんな様子でも成果は上がっているのでポンコツとは言い難く、キャラ的には水の妖精さんこと青木れいかに近いのかもしれない。
また、ハピプリ加入後は日常生活でも明るく柔らかい雰囲気が出るようになり、男子からは要注目株としてチェックされているようである。
スペック
実家が空手道場ということもあり黒帯を取得している実力者。
学業も優秀で成績は学年トップ。で、まさに文武両道である。
本作では成績学年最下位のプリキュアもいるので、チーム間格差は歴代で最も激しいと言えるかもしれない。
メンバーが料理をするストーリーが多い本作において、なぜか唯一料理を行う描写がなく、その技量は未知数である。
人称・呼称・言葉遣い
家族構成
姉:氷川まりあ
祖父:氏名不明
前述の通り実家は氷川流空手道場。
姉のまりあもいおな同様プリキュアで、キュアテンダーの変身者である。
表向きは「海外留学中に行方不明」という扱いとなっているが、実際はプリキュアハンター・ファントムによって封印されていた。
祖父は氷川流空手道場の師範で、いおなはすでに祖父と互角に渡り合えるだけの実力を持つらしい。
両親は第39話でアメリカにいることが触れられているが劇中では最後まで未登場。SDの長峯達也氏によれば氷川流空手を広めるために世界各地を飛び回っており現在はアメリカにいるとのことである。
キュアフォーチュンの変身者として
正体バレまでの流れ
氷川いおなはキュアフォーチュンの変身前の正体だが、それが判明したのは第19話。
キュアフォーチュンは第一話の時点から「ぴかりが丘最強のプリキュア」「ぴかりが丘のヒーロー」として世間で高い知名度を誇っていたが、その正体は謎に包まれており、プリキュアを統括する神であるブルーでさえ、その正体を把握していなかった。
ただ、キュアフォーチュンの項で解説しているように、その正体がいおなであることは勘の鋭い視聴者に対してはバレバレであった。
第13話で宿敵ファントムと戦ったときにたまたまその場にいたキュアラブリーと共闘することになり、仲間と連携をとれば何倍も強くなれるということを身をもって体感した。
第19話でも偶然にチーム「ハピネスチャージプリキュア」の三人と共闘する流れになり、ちゃんと仲間と連携がとれれれば有利になると確信。
自分がキュアフォーチュンである事を告白し、愛乃めぐみ(キュアラブリー)と大森ゆうこ(キュアハニー)に三人で新チームを組まないかと申し出ており、そこからいおながめぐみ達と積極的に関わり始める。
誕生の経緯
いおなのプリキュアとしての力は姉のまりあから受け継いだものである。
まりあはキュアテンダーと呼ばれるプリキュアであったのだが、上述したとおりファントムのプリキュア封印の犠牲者の一人となってしまった。
いおなはファントムの手から姉を救い出すことを大きな目的の一つとしている。
プリキュアへの考え
姉の封印という悲劇を経たいおなは、プリキュアという存在を過酷な運命と重い使命を背負う戦士としてストイックに捉えるようになった。
姉のようにこの世界と人々を守るために散れる覚悟がある者だけがプリキュアとなる資格を持つと考えており、「プリキュアをバカにしないで!」という発言からわかるように、プリキュアという存在を軽くみていたり馬鹿にしたりするものには強い怒りを見せる。
下記に詳述するように、いおなは姉の敵を討ちたいという「復讐心」に捉われている面がある。
しかし、いおなは決して姉の敵討ちばかりに固執する復讐鬼ではない。
1話でサイアークとなった人に対して幻影帝国への注意を促す場面や、16話では子供に優しく手を差し伸べている場面が見られ、プリキュアの本分は世界と人々を守ることだというのはちゃんと理解している。
ひめに関しても、嫌っていた時期ですら彼女のピンチには度々駆けつけていた。監督の長峯氏曰く、本心ではひめと仲良くしたかったが故の行動だと言う。
姉が背負ったプリキュアとしての使命を自分が継がねばならないという思いが、いおなが道を誤らせないようにするストッパーとなっているわけである。
だが、これらのことは「自分の正義」ではなく「姉の正義」を拠り所に戦っているとも言える。その点では、ある意味ラブリーと「似た者同士」とも言えよう。
一方で、「アクシアの封印が解けなければ姉がプリキュアとして戦う必要もなかった」という発言から、いおなはプリキュアという存在に対して多少の否定的感情を持っていることが示されている。
姉のような優しい女の子たちが怪物と戦わないと守れない世界なんてどこかおかしいと心の底では理不尽さを感じているのだろう。
本作では、プリキュアは世界中の女の子たちの憧れとしてアイドル的存在になっており、多くの少女たちがいつか自分もプリキュアに選ばれたいと夢みている。
しかし戦いの恐怖や姉の悲劇を知るいおなは、プリキュアというものは世間でもてはやされるような華やかなものでは決してないというのを身に沁みて理解しているのだ。
プリキュアに変身する者としては初めて「プリキュアの存在自体を否定する、或いはそういう考えに至った」キャラクターが誕生する事となった。
本作はプリキュアの存在が身近になったわけだが、事の発端がアクシアの封印を解いた事によるものなのは皮肉な結果なのかもしれない。
憎しみの感情
キュアフォーチュンというプリキュアの特筆すべきところとして、彼女はプリキュアであるにも関わらず、憎しみの感情に囚われ、それに悩まされていたということがある。
彼女の憎悪の感情はすべてが「姉の封印」という悲劇に起因しており、それに関係するものに対して向けられている。
姉の封印を直接的に行ったファントムおよび幻影帝国に対して憎しみをむき出しにするのはもちろん、同じプリキュアであるキュアプリンセス(白雪ひめ)に対しても「幻影帝国を世界に解き放った元凶」として強い不寛容の姿勢を抱いており、第1話冒頭では彼女に絶対に許さないと言い放っている(その詳細については後述)。
過去の作品では、敵組織の起こしたことで悲しみの感情に囚われるプリキュア変身者はいても、明確な憎悪をむき出しにするものはいなかった。
故郷の国を滅ぼされた経験があるキュアソードさえ、マリー・アンジュ王女を救出して故国を復興するという「希望」の実現のために戦っており、復讐のために戦うことは基本的になかった(1度キングジコチューの娘であるレジーナを一方的に倒そうとしたことはある)
唯一の例として、目の前で父親をデューンに殺された月影ゆり(キュアムーンライト)が、彼に対する「憎しみ」で戦おうとしたことがあるが、この時を花咲つぼみ(キュアブロッサム)が制止して一喝し、思い止まらせた事がある(このことについては後ほどつぼみが謝罪している)。
対するキュアフォーチュンはファントムに対する「復讐心」、ひめへの怒り(ただしのちに和解)、そして二人への憎悪の感情で戦っており、これは従来シリーズのコンセプトからすればかなり斬新な態度といえる。
はたしてどのようにして皆が解り合い、ひめと和解し、そしてまた真の仲間となる事ができるのか、というのは、物語の重要な課題であり、大きな見どころの一つだった。
大いなる願い
本作のプリキュアたちはプリカードを揃えることで大いなる願いが叶えられるのだが、いおなはそれを「ファントムを倒せるだけの力が欲しい」というものにすると決めていた。
彼女の大いなる願いの内容が明かされたときにぐらさんが「いおなは姉の敵討ちのことばかり考えている」と指摘しており、彼女の願いが少なからず「復讐」の感情に囚われたものであることを暗示している。
(またこれは、白雪ひめの望む大いなる願いが「ブルースカイ王国を元に戻すこと」であって「幻影帝国を倒すこと」ではない事とも丁度相反している)
ただ、最大の目的である「姉を助け出す」ことを願いにしていなかったことについては、プリキュアとして相応しい願いはもっと万人のためのものでないとならないという高潔な使命感があったともいえる。
「ファントムを倒すこと」は復讐心ゆえのことであったとしても、ファントムが世界中のプリキュアたちの脅威になっていることは明らかであり、ファントムの排除はいおなだけでなく全世界のためになることである。22話で彼女が実際にかなえた願いの様に「多くの人を助けるための最善策」としていおなが考えた結果であろう。
真のプリキュアへの覚醒
22話では、キュアフォーチュンはプリキュア墓場にてファントムに敗れ、変身用プリカードを燃やされ、姉から譲り受けたプリキュアとしての力を失う。
そこに、今まで酷いことを言ってきた自分を助けるためにキュアプリンセスがプリキュア墓場まで駆けつけ、自分の持っているプリカードをすべて譲渡しアクシアを開けたことを謝罪。「これで大いなる願いが叶う。お姉さんを助けてあげて」と述べて、フォーチュンを守るためにファントムに立ち向かった。
キュアプリンセスの本当の勇気に心動かされたいおなは彼女のことを誤解していたと知り、憎悪で戦っていた今までの自分を後悔。願わくばこれからはプリンセスも含めたハピネスチャージプリキュアの3人と友として戦いたいと強く願うようになる。
愛の心で選ばれた正規プリキュアではない氷川いおなにはそれは叶わぬ願いである。唯一、それを可能にする手段は…。
いおなは姉の借り物ではない、自分だけのプリキュアの力を得ることを「大いなる願い」で叶える。
この願いを使えば封印されたプリキュアたちを解放することも、ひいては幻影帝国を消し去ることまでできた。しかし結果的に何でも叶えられる力を「自分のため」だけの小さなことに使ったことになる。
いおなはその責任として、誰も犠牲にしないし、誰にも不幸が残らない形で幻影帝国との戦いを自分の力で終わらせることを心に強く誓うことになる。
こうして、憎しみではなく「友情のため」や「他の人の希望となるため」に戦う真のキュアフォーチュンが誕生した。
また、新たなフォームチェンジも手に入れた。
伏せられた声優クレジット
いおなに声優クレジットが表示されたのは、自ら正体を明かした第19話が初である。
プリキュアシリーズでは声優を伏せているキャラクターがいる場合、その担当声優が他のキャラ名でクレジットできる場合は、正体を隠している方のキャラをクレジットしないという扱いが通例である。
19話以前は、戸松遥はほとんどが変身後であるキュアフォーチュンの名義でクレジットされ、氷川いおなというキャラクター名自体がクレジットされなかった。
第9話などではいおなは登場したがフォーチュンとしては未登場だったため、「戸松遥」という声優名が一切クレジットに表記されないという事態となったが、前年作『ドキドキ!プリキュア』でもマリー・アンジュ役の今井由香が第7話でクレジット無しであった前例がある。このことから、重大なネタバレに繋がる場合は声優クレジットを表示しない契約になっていたものと思われる。
第16話では、フォーチュンもいおなも登場しなかったにも関わらずひめの妄想シーンに登場するインタビュアー役として戸松がクレジットされ、プリキュア役に抜擢された声優が他の役でクレジットされるという非常に珍しい例となった。
なお、前年作よりもさらに以前では、「兼役キャラが登場していないので、声優名がクレジットできない」場合は、変わりに正体を隠しているキャラクターの名前を表記して、その声優の名前を「?」で表記していた。
同じ紫キュアであるミルキィローズやキュアムーンライトは何回かそういうクレジットをされたことがある。しかし、この方法論では変身前のキャラクターはその回に登場していないということが容易に推測出来てしまっていた。
どちらにせよ「てめー(いおなorフォーチュン)は俺を怒らせたッ!」などといった具合に、正体がバレようがバレまいが(視聴者達の間における)自身の評価を落としたかもしれない意味で「初っ端から出鼻を挫かれた」事には変わりはないのであるが。
他のキャラクターとの関係
白雪ひめ/キュアプリンセス
キュアフォーチュンは世間では「使命感と正義感が強く、それでいて心優しい」と憧れの的になっており、礼儀正しく仲間の大切さも知っている。が、そんな彼女が異常なまでに強い怒りをぶつける相手がいた。その対象は、こともあろうに同じプリキュアであるキュアプリンセスである。その怒りは本作の敵役で、姉のまりあを直接奪った幻影帝国以上のものではないかと視聴者の間では囁かれたこともあった。
ひめは「キュアフォーチュンの正体は氷川いおなである」ことを本人が明かすまで知らなかったが、いおなは「キュアプリンセス=白雪ひめ」と初めから知っていた。更にいおなは「めぐみ=ラブリー」「ゆうこ=ハニー」であることや、誠司が協力者であることまで知っていたようだ。
不仲の理由
ひめを嫌う理由として、20話でいおなの口から「プリンセスがアクシアの箱を開けたせいで世界が最悪に溢れ、姉まりあがプリキュアとして選ばれファントムに敗れた。」ということが語られた。
「箱を開けたのは白雪ひめ」というのは世間には知らされていない隠された事実なのだが、いおながどうやってそれを知ったのかは現状では不明。ただ、ひめが箱を開けた理由についてまではいおなも分かっていなかった。
秘密を暴露されたひめは「こんなことになるとは思っていなかった」と叫んでおり、悪意があってアクシアを開けたわけではない様子である。
だが当のひめは、第一話の頃からキュアフォーチュンから罵声を受けているのに、ただ涙目で黙りこくっていただけなのである。
箱を開けた件について一切の弁明をしようとしなかった。「私が悪かった」という謝罪も、「私は悪くない」という反論もせず、ただこの話題に触れることから逃げ続けた。
このことは、いおなのひめに対する不信感を増大させてしまった。
なぜひめがこの話をすること自体から逃げていたかというと、「フォーチュンからの更なる憎しみを恐れていた」ことと、「ようやくできた友人であるめぐみやゆうこから拒絶される」ことを恐れていたためだった。それゆえに、箱を開けたという事実からしてめぐみとゆうこにはひた隠しにしていた。
箱を開けた「事情」に関してはブルーとリボンは把握しており、正直に打ち明けた方がいいと諭したこともあるがひめは逃げ続けた。めぐみとゆうこが「アクシアの箱をあけたのは白雪ひめである」という事実を知ったのはいおなが暴露したからである。
無論、ひめ自身も責任を感じてはいたため、自分が世界に解き放った災厄を何とかしようと、めぐみと出会う前からキュアプリンセスとして一人でサイアークと戦い続けてきた。
しかし、彼女はめぐみと出会う以前は一度もサイアークを倒したことがないばかりか、敵前逃亡があまりにも多く、いおなの怒りに火を注ぐだけに過ぎなかった。
彼女のこの行動は、いおなの考える誇り高きプリキュア像からはあまりにかけ離れており、不興を買ってしまっている。
特にいおなが許せないのは、困難にぶつかったらすぐに投げ出すひめの逃げ癖である。
プリンセスとチームを組んでもピンチになったら仲間を見捨てて自分だけ逃げ出すのではないかと疑っており、アクシアの箱の件を抜きにしてもそんな信用できない相手に後ろを預けることはできないと考えていたのだ。
19~20話ではプリンセスを排除した新しいチームを自分と新しく作ろうとラブリーとハニーに提案しているが、これはただ感情的な理由からではなく、ひめの態度や逃げの姿勢がチームに災難を招くと考えてるからである。実際、かなり初期の8話の時点から「プリンセスを信じていると、いつか災いが降りかかる」と警告している。
さらに20話では「アクシアの箱を開けてしまったことを大切な仲間であるはずの二人に隠し続け、それをばらされて立場が危うくなったら逃げ出した」という状況を目の当たりにし、いおなのひめへの不信感は決定的にしてしまった。
和解へ
ひめは前述のように秘密が明かされた後に度々逃亡してしまっているので、それ以降はいおなとひめは会話さえできない状況が続いた。
その間はめぐみがいおなを「4人目のハピネスチャージプリキュア」として勧誘することで二人の和解を促していたが、ひめを信用できないいおなはそれを拒否し、再び一人で戦うことにした。
その決意が一人でファントムと戦うという危機的な状況を作り出してしまい、フォーチュンは変身アイテムを破壊され封印一歩手前まで追い詰められてしまった。
皮肉なことに、フォーチュンが「プリキュアとしての仲間無しで1人で戦っている」という深刻な状況であることに気付き、最も彼女を不安視し、その身を案じていたのはキュアプリンセスだった。
彼女はフォーチュン救出の為にプリキュア墓場に乗り込んだ際、ファントムに先制攻撃を仕掛ける等、最も奮戦していた。
そのプリキュア墓場にて、ひめは初めていおなと正面からコミュニケーションをとった。
今までの事を謝罪し、プリカードを全部譲渡し、変身できないいおなを守るため、逃げずにファントムに立ち向かった。
ひめの願いが自分と同じ性質(家族を救う)であることを知っていたいおなは、ひめが自分のために願いを手放したことに衝撃を受ける。
その姿に心揺さぶられたいおなは、ひめの謝罪を受け入れ、自らも今までの言動を詫びた。
和解後(?)
一同揃って無事帰還後、改めて、めぐみからハピネスチャージプリキュアへの参入を打診されるが、やはり断っている。
建前上は「私が入るとチームワークが乱れる」というものだったが、今までのひめに対する仕打ちや言動に対する後ろめたさがあるのは見え見えで、そんな彼女達の和解を目論むかの様に、リボンがパーティを提案し、ひめといおなに買い出し役が回ってきた。
買い出しへの道中、気まずい雰囲気の中、姉、まりあ/キュアテンダーの話題になると、姉の自慢話になり、それが原因でひめは失言してしまい、一層気まずくなる(結婚式の時と違って、姉の自慢話をした事が原因だと判っていたのか、いおなはひめを咎めなかったが)。
そして、商業施設において、相変わらずの我が儘駄々っ子ぶりのひめとは対照的な、意外を通り越した衝撃的な姿を晒け出した(詳細は後述の第23話を参照)。
買い出し後の休憩で、ひめにアクシアの箱を開けた時の詳細を聞き、「自分の刺々しい態度がひめを委縮させていた」ことを聞き、落ち込む。
確かにいおなはひめから「事情」を聞こうとする努力は一切せず、ただ怒りにまかせて罵倒するだけだった。それに反論する勇気がなかったひめは、21話でゆうこが指摘したように「良くないこと」なのは間違いないが、コミュニケーションを拒否していたという意味ではいおなも同罪と言えるだろう。
いおなは己を棚上げして彼女を一方的に責めていた事を恥じ、自己嫌悪に陥ったが、そんな彼女をやはりぐらさんが励まし、ひめとの和解に本格的に踏み出した。
和解後は「恋愛禁止」に対して、妙な意気投合を見せたり(第24話)、ひめに化粧して貰ったり(第30話)する等して、かなり親密になっている。また、いおなはひめのお姉さんのような位置づけとなり、たびたびひめの面倒をみたり窘めたりするようになる。このあたりは、いおなが姉のまりあに愛されていたことが強く影響しているのかも知れない。
ひめもいおなに対してはかなり甘える姿を見せるようになり、同年齢の友人同士というよりも、年齢差がある仲良し姉妹というイメージの方が近い。
これらの事から、それまでの仲違いが2人にとって、とんでもない時間的なロスも含めての不利益でしかなかったのが惜しまれる。
ファントム
いおなは実の姉・氷川まりあ(キュアテンダー)をファントムに奪われ、彼女を助けるために戦っていることが語られている。
まりあのプリチェンミラーを継承して変身しているフォーチュンにとって、ファントムは彼女がプリキュアとして戦う理由であり、同時に復讐すべき相手でもある。
そのため、彼女はファントムに激しい憎悪を抱いている。13話では単身で戦いを挑むも軽くあしらわれ敗れている。
対してファントムの方は、フォーチュンのことをプリキュアの一人程度にしか思っておらず、13話で初対決した際はフォーチュンの実力をある程度認めているが全力を出すこともなく撃退している。22話でフォーチュンを変身解除に追い込んだ時に彼女がキュアテンダーを倒した時に居合わせた少女だと気付いた。
第30話において、ぴかりが丘にて再びフォーチュンと相まみえるが、シャイニングメイクドレッサーでパワーアップしたハピネスチャージプリキュアによって、帰還不能になるダメージを被った。
氷川まりあ/キュアテンダー
いおな/フォーチュンの姉であり、現在、プリキュア墓場にて多数のプリキュアだった少女達と共に鏡に封印されている。
第13、20話等で、彼女がファントムとの戦いに敗れ、封印された事を示唆する描写が断片的にあったが、第22話で少しずつ、その時の詳細が明らかになってきた。
ぴかりが丘でのテンダーとファントムの戦いの現場にいおなも居合わせ、それに巻き込まれそうになった妹を庇って倒され、封印された。ミラーはこの時、運良くいおなが回収できたものと推測される。しかし、キュアテンダーが妹を庇って、封印されたとすれば、姉を封印されたことに関しては、直接の原因はひめではなく、いおな自身にあたる。
これは想像の域を出ないが、これまでのひめへの理不尽なまでの辛辣な態度や仕打ち、尋常でない程のファントムへの憎悪の向け方等は、「自分のせいで姉は倒された」という自責の念の裏返しでもあったと思われる。
37話ラストでなんとそのキュアテンダーが洗脳され「幻影帝国の奥の手」として敵として登場。プリキュア・ハピネスビッグバーンを打破し、プリキュア同士の戦いの悲劇が起こる。
激しい戦闘の中、それでも姉を救いたいと思ういおなの強い気持ちがシャイニングメイクドレッサーに呼応し、新技イノセントプリフィケーションを覚醒させ、まりあは洗脳から解放。いおなの元に戻ってきたのである。
(詳細はキュアテンダー・闇の頁を参照)。
だが、そのまりあは世界のプリキュアをファントムの脅威から守るためにぴかりが丘から旅立つことになり、日常を一緒に過ごせた時間はわずかであった。それでも、同じ空の下で姉が同じ目的で戦ってるという事は、それ以降のいおなに汲めども尽きない勇気を与えている。
肉親、血縁者がプリキュアという例は『ハートキャッチプリキュア!』の花咲薫子(キュアフラワー/祖母)と花咲つぼみ(キュアブロッサム/孫)に継ぐ二例目。
実の姉妹が共にプリキュアというケースは初(厳密には姉妹とは言い難いがキュアムーンライト/ダークプリキュアというケースもある。また、同時期にモブキュアの中に双子と思しきローマのプリキュアが登場している)。
愛乃めぐみ/キュアラブリー
めぐみことキュアラブリーに対しては、「キュアプリンセスと組んでいる」ということから、当初は良い印象を持っておらず、共闘する気は毛頭ないという態度であった。
ただしいおなはめぐみのことを憎んではおらず、むしろ「キュアプリンセスに強引にコンビにされてしまった被害者」と考えていた。
これに対し、めぐみは持ち前のコミュ力からか、はたまたおおらかな性格からか、キュアフォーチュンのことは嫌っておらず、13話では厳しい態度を取られても親しく接しようとしていた。
13話でのファントムとの戦闘では、ピンチという状況もあるがめぐみの説得で共闘することになり、即席の割には良い連携ができた。また19話ではこれまためぐみの言葉に押される形で共闘することになり、チームワークによって力を発揮することができた。
これがきっかけでいおなはめぐみ(とゆうこ)とのチーム結成を申し出るようになった。めぐみがいおなの心の一部を氷解させたことは確かである。
20話でのいおなはひめがアクシアの箱を開けたという秘密を暴露して、ひめは憎むべき元凶なのでとても仲間にはできないと真正面から言い放った。それでもめぐみの態度は変わらず、いおなとしては、めぐみがこんなにひめを信頼できる理由が理解できなかった。
これは、プリキュアを過酷な運命と考えていたいおなと、プリキュアとして世界を守ることに強い満足感を得ているめぐみとの立場の違いでもある。
めぐみは「プリキュアとして戦うこと」を不幸と考えないのだから、プリキュアが戦わなくてはならない状況を作り出したひめの「罪」に対する考え方はいおなとは大きく異なるだろう。
もっとも当のめぐみ本人は、ひめを友達として、そしてプリキュアのパートナーとして大事にしているため、「チームは組みたいけどひめも一緒」と告げており、いおなもひめも一緒に仲間にしようとしている。
このめぐみの姿勢は、双方の気持ちを配慮していたとは到底言い難く、後日(第21話)めぐみが改めて、いおなに「ひめも含めて4人で戦おう」と申し入れているが、即座に断られている。
ひめと和解してハピネスチャージプリキュアに入った後は、めぐみに対しては貴重なツッコミ役に回ることが多いようだ。
大森ゆうこ/キュアハニー
ゆうこは18話辺りまでいおなとは一切接点が無かったが、共に「姉を持つ妹」という共通する立場もあり、仲間になってからは良き理解者となっている。
ブルー
上述のとおり、いおなは「まりあがプリキュアになったこと」自体を不幸と考えているため、プリキュアを作り出しているブルーにもあまりいい感情は抱いていないのかもしれない。
しかし、ブルーがプリキュアを作り出さなければ幻影帝国の侵略は抑えられないことも頭では理解しているため、いおなはブルーに対しては、ひめに対するほどの憎悪は見せないとは思われる。
実際13話で初めて対面した時は、特に目立った感情の起伏はなく普通に会話している。
なお、ブルーも彼女の姉キュアテンダーが帝国の捕虜になって、その使命を無関係ないおなが継いだことには心を痛めており、その事実を初めて知った13話では「すべての不幸の原因は僕なのかもしれない」と苦悩していた。
24話で恋愛禁止に反論したいおなの姿勢に驚きを隠していなかったが、特に厳しい態度を取るわけでもなく苦笑するだけだった。その後27話でいおながあっさり自分が間違っていたと謝ってきた際も驚いていた。
しかしその後いおなが裕也に告白されデートする流れになり、恋愛禁止を再確認された際は微笑んでいるだけで一切咎めなかった。
各話ネタ
テレビシリーズ
■第1話
- キュアフォーチュンとして初登場。
- キュアプリンセスがナマケルダとそのサイアークに圧倒され、とどめを刺されそうになっていたところに割り込み、撃破。プリカードをゲット。
- 立ち去る際プリンセスに「私はあなたを許さない、絶対によ!」ときつく言い放った。
■第2話~第7話
- 直接的な出番はなかったものの、ハピネスチャージプリキュアの戦いを遠目でキュアフォーチュンが監視している、という様子が度々描かれた。この当時は活躍の機会がなかなか与えられないことがネタにされていた。
■第8話
- 氷川いおなとして初登場。お祭りでの空手道場の催し物として「ミスフォーチュンのミステリーミラー占い」のテントを設営。だが「空手で占い?」とひめが怪訝な顔。
- もしや、空手と占いを組み合わせた全く新しい格闘技…? ラブプリブレスをもつ本作のプリキュアならばそれさえも実現可能ではあるが…。
- 実際の占いは、無数の鏡に「未来の可能性」を一つずつ映しだし、その中から最も確率の高いものを選ぶというなかなか本格的なものであった。
- めぐみとひめが二人の未来を占ってもらう。めぐみはいおなと面識はあったが、ひめは初対面。しかし、ひめがキュアプリンセスである事を知っていたいおなは彼女を見た時に険しい表情を浮かべた。
- いおなは占いの結果として「あなたたちの未来は最悪よ」と言い放つ。
- この後、祭りの会場にオレスキーが現れ、めぐみとひめはキュアラブリーとキュアプリンセスに変身。プリキュアとして連勝していたことに慢心していた二人はオレスキーの策略に嵌って倒されそうになる。「最悪の未来」が現実のものとなるところであったが、いおながプリキュアに変身して乱入してサイアークを浄化し、結果的に二人を助けることに。
- 戦いが終わった後、キュアラブリーに「プリンセスを信じていると、いつか災いが降りかかる」と不吉な予言を告げた。
■第9話
- 本編で初めて氷川道場での練習風景が描かれる。修行のために道場にやってきためぐみとひめのことは相変わらず怪訝そうな表情で見つめていた。
- 一人稽古の時には妙に鬼気迫る表情で取り組んでいたが、よほど殴りたい相手がいたのだろうか。
- サイアークが倒されて解放されたかずみに駆けより、「お互い自分を高めましょう」と優しく微笑む。前話といい今話前半といい厳しい面ばかりが強調されてきたいおなだが、ようやく本来の優しい面を見せた。
- 今回でてきたサイアークには、氷川道場の屋根に穴を思いっきりあけられてしまっていた。前作では、戦闘で建物などが破壊されても怪物を倒せば修復される描写があったが、今回はどうなんだろうか……。
■第12話
- テスト回。直接の登場は無いが、学校で一番頭がいい彼女が学年1位だと思われる。ちなみに学年第2位は誠司だった。
- しかし、ひめが英語のテストで唯一満点をとり、必然的に英語だけはひめに負けたことになる。アホの子だと思われていたひめが学力優秀だったことでいおなの学力への追及が心配である。
■第13話
- ぴかり神社にて、キュアラブリーとブルーがファントムと対峙してた所に乱入。この時にファントムとの確執がクローズアップされる。同時に実姉・キュアテンダーの存在が判明。
- だが、ファントムの圧倒的な戦闘力の前に太刀打ちできず、封印の危機に陥るが、ラブリーの再参戦でこれを脱する。しかし、憎きプリンセスの親友であるラブリーに対しても「余計な事をしないで!!」と拒絶するが、ラブリーの「ふたりはプリキュアなんだから!!」との熱い説得に心が揺れ動き、彼女と共闘してどうにかファントムを退ける事が出来た。
- 戦闘後、ラブリーにハグされそうになるが、フォーチュンはこれを避け、「一緒に戦うのは今回だけ」と発言したが、ラブリーから感謝される。これにはぐらさんが代わりにラブリーにお礼を述べた。
- しかし、この時に一人で戦うよりも、チームを組んだ方が遥かに強くなれることは身に沁みて理解したようだ。
- 立ち去る際にブルーから姉の名を訪ねられた時、彼に対してもあまり態度が良くなかった事から、(姉を失った真の元凶とも言える)ブルーに対しても良い感情を抱いて無い事が伺える。
■第14話
- プリキュア放送500回を記念して、ハピネスチャージチームと合同でプリキュア10周年おめでとうメッセージに参加。
- しかし、出番はそれっきりだった。
■第16話
- ここ最近で大躍進を続けているチーム「ハピネスチャージプリキュア」の正体を探るため、「プリキュアウィークリー」の看板キャスター増子美代が学校にまでやってくる。美代の驚異的な推理でめぐみ、ゆうこ、ひめの三人が怪しまれてしまうが、「ぴかりが丘最強のプリキュア」として美代から紹介されたことのあるキュアフォーチュンの正体にまでは気づけなかったようだ。
■第17話
- 空手大会のために夜遅くまで一人稽古していた誠司の練習相手になる。
- 誠司からは「珍しいな」と言われたので、学校だけでなく道場の仲間内でも孤立しがちな様子が伺える。
- いおなはそれに対して「私はただ強くなりたいだけ」と別に誠司のためじゃないとツンな様子を見せる。
- 練習のときは誠司とも対等以上に張り合えるくらいの腕を見せた。
■第18話
- 姉まりあの親友幸代の結婚式に参加。初めて私服姿が登場。彼女の口から姉は留学中に行方不明である事が判明した。
- ひめから「サムシングフォー」の内の一つである「借りたもの」を姉の代理で提供してくれるように頼まれたが、不満顔。しかし、めぐみや誠司まで頭を下げて頼んだ事から断れなくなった。
- 結婚式には、姉のまりあのハンカチを持っていくことにした。そのハンカチを手にしたとき、決して他人には見せことのない悲しげな表情でつぶやく。「お姉ちゃんの分までお祝いしてくるからね……」
- ひめに「お姉さんが見つかるといいね。」と励まされるが、元々の姉の行方不明の原因は彼女であるため、ひめにきつくあたる。
- 結婚式場で幸代と新郎の大輔がサイアークにされたため、ハピネスチャージプリキュアの3人だけに任せておけないと、いおなもキュアフォーチュンに変身して加勢。
- この話でキュアプリンセスがマカダミアフラダンスにフォームチェンジして「プリキュア・ハワイアンアロハロエ」を発動させた。これは敵味方ともに脱力させて踊り狂わせる驚異の技だが、なぜかフォーチュンのみ技の効果に飲み込まれていなかった。「プリンセスの技になんか乗るものか!!」と深層心理でのひめに対する怒りの意思の強さがよっぽど高いという事だろうか? しかし、敵も味方も自分の妖精まで踊り狂う光景に呆気にとられて立ち往生していた。世の中には冷静でいる方が負けな時もあるんだ……。
- 戦闘終了後、再開された結婚式にて、幸代と大輔の門出を笑顔で祝福していた。
■第19話
- 冒頭でサイアークを倒した後、ファントムを倒すためにはハピネスチャージプリキュアと協力した方がいいとぐらさんに言われるが断固拒否。
- 誠司に頼まれ、ゴン隊長率いるぴかりが丘商店街のサッカーチームに助っ人として参加し、2ゴールを決める。
- ゴン隊長いわく「昔の僕にそっくり」だという。「隊長の中の人」基準でいうなら、いおなはかつての日本屈指のストライカーと同レベルの決定力を持っていることになる。
- 試合中、ひめのことは無視したり、口論になったりボールの奪い合いになったりして険悪な雰囲気になった。
- ひめに対しては「自分が得点を決めたいと考えてばかりでチームワークを理解してない、仲間と連携をとられなくては勝てない」として不満気。一方、ひめも「氷川さんは上から目線すぎる」と不満を述べた。
- ゴン隊長がオレスキーによってサイアークにされ、ハピネスチャージプリキュアの3人が戦うが押されっぱなし。いおなもこっそりキュアフォーチュンに変身して加勢。ラブリーたち3人に「連携が全然とれていない」と苦言を述べるが、ラブリーから「なら、フォーチュンも含めた4人で連携して戦えばもっと有利になる」と返される。フォーチュンはその提案を拒むのだが、後ろを任せられる存在ができたことで自分がいつも以上の力を発揮出来たことを感じ、認識を改めた様子。
- ゴン隊長が救われた後に試合は続行される。プリキュアの戦いを通じてチームワークとは何かをいおなも学んだようで、連携がうまく働いて試合に勝利した。ただし、それでも相変わらずひめだけは無視して険悪な雰囲気は改善されなかった
- 得点王はいおなということになったが、彼女は「これはチームみんなが連携をとって頑張ったから勝利できたんだ」として、MVPは辞退した。
- めぐみ、ひめ、ゆうこ、誠司の4人が帰路の途についているところに、いおながやってくる。今日の試合によりチームプレイの大切さについて学んだと明かし、ハピネスチャージチームの前でプリチェンミラーを取り出し、正体を明かす。
- この時ラブリー・ハニーとチームを組みたいという意思を示したが、その場にいたひめを無視。ハピネスチャージプリキュアに加入するのではなく、二人を引き抜いてひめから引き離す意図を示唆した。これはもちろん「キュアプリンセスとは一緒に戦えない」といういおなの意思の現れである。
■第20話
- 前回からの続きで、ゆうことめぐみの力を評価して勧誘するが、ひめに割り込まれて口論になる。めぐみからは「4人でプリキュアをやろう」と言われるが、いおなは「ひめの犯した過ちを許せない」と、ひめが仲間になる事を拒否した
- ひめが二人に秘密を教えていないことを知り、ひめがアクシアの封印を解いた事実と、自分がひめを許せない理由を語る。
- 耐えきれなくなって逃亡したひめを追いかけようとするめぐみを「どうせまた逃げ出す。あの子にプリキュアになる資格なんてなかった」と、厳しい言葉で制止しようとする。チーム結成の返事は後日聞くことにしてその場は去った。
- 商店街に出現した2体のサイアークに追い詰められたラブリーを救出。ラブリーに休むように告げて一人戦おうとするが、ラブリーからはまだいけるから二人で戦おうと言われ、絶妙なコンビネーションでサイアークを撃退した
- プリカードを輩出しそうなリボンの鼻を、めぐみの誘いにより二人でこちょこちょすることになった
- ラブリーから「私もあなたとチームを組みたい」と了承の返事をもらうが、それは「ひめも一緒に」というものであった。いおなの「ひめ抜きで新しいチームを結成する」という希望を受け入れたのでなく、めぐみの方からいおなをハピネスチャージプリキュアの4人目の仲間として誘ったのである。
- そこに、ゆうこに元気づけられたひめがめぐみに自分の気持ちを伝えようとやってくる。だが、めぐみといおなの抜群のコンビネーションを目の当たりにした上に二人仲良くこちょこちょしている様子まで目撃してしまったひめは「もう二人は新チームを組んでしまったのでは!?」とネガティブモードに突入。更に、めぐみが大事な話があると切り出すと、ひめはそれを「ハピプリ解散の宣告」と勘違いしてしまい、めぐみが話し始める前に逃げ出してしまう。図らずもいおなの「どうせまた逃げ出す」という侮蔑を実証してしまった。
(※あくまでひめの想像です)
■第21話
- 道場に尋ねてきためぐみから改めてハピネスチャージプリキュアに加入しないかと誘われるが、めぐみがひめと手を切るつもりがないと知り、「一人で戦っていく」という決意と態度を硬化させ、ぐらさんの言葉にも耳を貸さなくなってしまう。
- この時、めぐみに「どうすればひめをプリキュアと認めるのか?」と質問され、いおなは答えることが出来なかった。
- その後、ぴかりが丘にファントムが現れ、大量のサイアークを召喚。ハピネスチャージプリキュアの三人はそれに立ち向かうがフォーチュンはそれには合流せず、ただ一人でサイアークたちと戦った。サイアークを次々浄化していくが、やはり一人では限界があるようであまりの数の多さに苦戦を強いられる。
- 戦闘の最中にファントムを発見したキュアフォーチュンは、千載一遇のチャンスとして逃げるファントムを追撃。しかし、ファントムに一撃を与えようと突進したところに突如眼前に鏡があらわれ、その中の異空間に吸い込まれてしまう。実はファントムは逃げていたのではなく彼女を「プリキュア墓場」に閉じ込めるために誘導していたのだ。
■第22話
- プリキュア墓場に転移させられたいおなは、そこでファントムによって封印された姉・まりあの姿を目にする。怒りを爆発させたいおなはファントムに猛攻を仕掛けるも全ていなされ、ついには変身を解除させられ、プリチェンミラーをファントムに奪われてしまう。この時点でファントムはフォーチュンがテンダーと姉妹だということに気づく。
- ファントムによって目の前で変身用のカードを燃やされ、絶望に暮れるいおな。ファントムが止めを指そうとしたその瞬間、キュアプリンセス、そしてハピネスチャージプリキュアが救援に駆けつける。
- ひめはいおなに駆けより、これまで自分たちが集めたすべてのプリカードをいおなに託す。
- ひめが自分の家族を救いたいためにカードを集めていることを知るいおなはその行為に驚愕する。いおなとひめは本質的に同じ目的意識でプリキュアになることを選んでおり、だからこそ「自分と違って情けない」ひめに嫌悪感があったのだから。
- しかしひめは言う。それを使って願いをかなえてほしい、姉を助けてあげてほしい。これで許されるわけではないけど、これしかできないと。
- それを見たいおなは、「あなたは世界を救うために彼らと戦っている。もう十分償っているわ」と呟く。恐らく、いおなは心のどこかでひめを責めても仕方がないということはわかっていたのだろう。
- ファントムの強大な力によってハピネスチャージプリキュアも窮地に陥る中、ぐらさんは語る。カードがすべてそろった今、あらゆる願いを叶えるチャンスが得れたと。大いなる願いを使えば、姉を助けることも、憎むべきファントムを消し去ることも、ひいては幻影帝国を滅ぼすことも望めると。
- 「いおな、何を願う?」
- しかしいおなは「そういう願いではどこかに不幸が残ってしまう」とそれらの願いは取り下げる。なにより、彼女の今の願いは一つ。「友達を助けたい。そのためにプリキュアになりたい」。
- 大いなる願いは彼女の願いを聞き入れ、いおなはついに正真正銘「愛」の力で戦うプリキュア、新たなキュアフォーチュンへと変身を果たす。
- そして、それまで憎しみで戦ってきたことを後悔し、今は世界のすべてを、自分に大切なものをくれた友達を守りたいと強く宣言する。同時にひめに、これまできつく当たってきたことを謝り、長い間続いた大きな蟠りをついに払拭した。
- 「滅ぶのが世界の運命なら、私が変えるわ!このキュアフォーチュンが、希望の星になって、不幸を打ち砕く!!」
- 愛によって新たな力を生み出したフォーチュンは、それまで手も足も出なかったファントムを逆に圧倒し、新技「プリキュアスターライトアセンション」によってついにファントムを退ける。だがそこに、幻影帝国の首領・クィーン・ミラージュが現れた。
■第23話
- 前回でファントムを倒せるまでパワーアップしたフォーチュンであるが、ミラージュの威圧感の前に何もできずにいた。ミラージュの衝撃波で肉塊にされる寸前にブルーの力でクロスミラールームに転移されて九死に一生を得る。
- ブルースカイ王国大使館を初めて訪れ、テンダーが倒れた事情をブルーに話す。そこで改めてめぐみからハピプリ加入の誘いを受けるが、「自分が入ることでチームワークを乱したくない」と断る。その乱れる原因が、自分とひめの関係にあると自覚していた。
- この回、ひめのことを長い長い本名で律儀に呼んでいた。
- 大使館でのホームパーティーに誘われ、乗り気ではなかったがめぐみ達に押されて参加することに。
- 待っている間、ゆうこから手渡されたハニーキャンディを舐めていたが、一緒に居間にいたひめとの間で気まずい空気になっていた。
- 買い物の途中、リボンが出したキュアテンダーの話題に喰いついて、姉の良いところを自慢していた。
- ひめが薦める高級食材を扱う店に入るが、「高い」といって特売のスーパーへ移動。そこで先輩紫キュアも顔負けの「庶民派」「倹約家」ぶりを暴走気味のテンションで見せ、視聴者を驚かせた。
- プリキュアスナックを買おうとするひめに対し「買わない」といったため「けちんぼ!」と言われてしまった。これに対してショックを受け、ちょっと取り乱しながら必死に「節約と言って欲しいわ」と反論するなど、これまでのクールなイメージが若干崩れる姿が見られた
- ひめからアクシア開封の事情を聞く。今までの不仲の原因は、ひめの話を聞こうともしなかった自分にもあると感じ、たまらずひめの前から逃げ出した。ぐらさんからは「あとは歩み寄るだけ」といわれた
- ホッシーワ率いるサイアークの軍勢が侵攻してきたので変身し出動、序盤は優勢だったものの、攻撃がラップのバリアで防がれるなど徐々に劣勢になった上、2体目のサイアークの素早い動きの前に翻弄され追い詰められる。そこに自分を助けに来たキュアプリンセスが加勢。初めて二人で共闘する
- 初フォームチェンジ「パインアラビアン」を披露し、プリンセスの「マカダミアフラダンス」とコンボ技を決める
- 助けに来てくれたひめに対し礼を言い、握手したことで、二人のわだかまりは解消した。それにより、めぐみからキュアラインを渡され、改めて勧誘を受け、ハピネスチャージプリキュアに正式加入することになった
■第24話
- 「私がハピネスチャージプリキュアに入ったからには、より強いチームになるように、ビシビシ鍛えるつもりよ!」
- 冒頭でいきなり上記のセリフを吐き、仲間たちをつれて強化合宿を敢行。場所は氷川道場が合宿で利用している柚が浜海岸のコテージを利用することになった。
- 合宿のコテージで、新しい仲間であるいおなに、ブルーがプリキュア恋愛禁止令を改めて語るが・・・
- 「なぜ恋愛しちゃダメなんですか?」「大切な人を守るために強くなれる、そういう力もあるんではないでしょうか」「私は納得できないルールは守りたくはありません」
- 作中で初めてこのルールに明確に反対意見を発したいおな。ブルーは「もしや君、もう恋人が…」と尋ねるが、いおなは慌てて否定。
- 「今そういう人はいないけど…… 将来は恋愛をしたいし! そのうち、かわいらしいお嫁さんにだって… とにかく私はそのルールに反対です!」
- そこに割り込んでいたひめが「恋人はいなくても、好きな人くらいはいるんじゃないの?」と問いかけたが、「おふざけばかりしてないの」と叱って答えはしなかった。
- 遊び気分でプリカードでお着替えした3人を一喝し、厳しい特訓を開始する。彼女が指定したのはイメージトレーニングで、ひめにはプリンセスボールの強化のためにドッジボールを使ってエアサイアーク相手へのサーブの訓練、ゆうこにはハニーリボンを強化するために新体操のリボンでの訓練、そしてめぐみにはラブリービーム強化のためにいかに美しい眼鏡を指で作れるかという課題を命じた、いおな自身はひたすらタンバリンの特訓をすることに。
- 真面目な性格が祟って概要でも紹介したように彼女もボケ始めると誰もツッコミが居なくなると言う事態に。
- イメージトレーニングなので外野から見ればごっこ遊びにしか見えず、誠司は「あれで特訓になるのか…?」と半ば呆れ顔。逆にブルーはみんな楽しそうだと安堵していた。
- ひめから4人になったときに決めポーズを先に考えないとと突っ込まれたとき、叱るかと思いきや「ええ、素晴らしいポーズをみんなで考えましょう!」と乗り気。どうやらプリキュアにとっては決めポーズは大切なものだという考えははじめからあったようだ(まあ、キュアフォーチュンも和解前からポーズはあったしね)
- オレスキーのサイアークとの戦闘では上手く決めポーズを決めれて「みんな綺麗に揃ってた」と満足そうだった。ちなみに戦闘では4人の訓練の成果がうまく生かされてて、ちゃんと意味あった特訓だったことが証明された。
- 「特訓の成果を見せてあげるわ!」とあんみつこまちのフォームを初披露
- めぐみから「いおなちゃんのおかげだよ!」と褒められて照れ顔になるが、「明日もビシバシ鍛えるからね!」とごまかす。王道ツンデレ。
■第25話
- 前回からの続きで熱を出してしまっためぐみを気遣う誠司をみて「ほんとに気が利く」「心配している」「めぐみに対して本当に優しい」と度々茶化す。この回の誠司の行動をみて、誠司がめぐみに好意をもっていると見抜いたようだ。
- コテージを訪れ、ブルーの話題で盛り上がってるりん、えれな、かな、れい、かすみ達に「病人の前で騒がない!」と一喝し、その場を治めようとするが、自分も思わずブルーを「神様」と言ってしまった。
- 特訓を再開するが、本日訪れた5人も砂浜でランニングさせる
- りんから「相楽君って氷川さんのこと好きなんじゃ?」と疑われる
- りんが誠司に告白した後の場面、誠司が好きな子はめぐみだとゆうこが告げたときにいつの間にか登場して「当たり前じゃない」と言った。そのことに関し、ゆうこからめぐみには秘密にするように言われたが、その直後めぐみもいきなり登場した。
■第26話
- いおな提案の合宿が終了したが、「結構遊んでしまったため特別メニューの半分もできなかった」らしい。
- そのため、「駅までマラソン」を提案し、みんなで駅まで走った。ひめだけはこの提案に不満げだった。
- 電車の中で疲れがでて眠ってしまうが、そのときゆうこと肩を寄せ合って寝ていた。
- 眠っている途中でいなくなったひめと誠司を探索。発見時に二人を襲っていたチョイアーク達を倒す。
- この回の出番は少なめだが、駅弁を見てはしゃぐ可愛らしい一面も。
■第27話
- チームメンバーの夏休みの宿題を終わらせるべく、プリカードでいおな先生となって指導。しかしめぐみとひめは苦戦していた。
- 昼食の準備をするとき、自分の部屋でもだえ苦しむひめをみてどうしたのかを訪ねるが、ひめが誠司のことを好きになったと告白したときに持っていたトレイを落とすほど呆気にとられた。
- ひめが誠司を好きになったことにより、チーム内で三角関係が生じ、そこからプリキュアの活動に支障が生じることを危惧し、ブルーがプリキュア恋愛禁止令を述べた真意を理解。
- 24話で生意気な反論をしたことは未熟だったとしてブルーにひたすら謝罪するが、ひめが恋に落ちたかもしれないということをブルーには黙っていたので、唐突な謝罪の理由が全くわからずブルーはキョトン顔だった。
■第28話
- ゆうこが世界中のプリキュアを応援する活動をしていることを知り、「私達にも一言言ってくれればいいのに」と不満を漏らす。
- 喧嘩の末にアロアロを泣かせてしまったアロ~ハプリキュアの2人を見かねて「妖精を泣かせるプリキュアなんて最低よ!」とついカッとなってしまい、2人からは「日本のプリキュアは黙ってて!」と返され、ますます険悪な雰囲気に。相手の話を聞き入れず、ギスギスした関係になってしまっている2人の姿がかつての自分と重なった事に加え、姉を失ったいおなからすると、姉妹揃ってプリキュアになった彼女達が羨ましいのと同時に、それでいながら仲違いしている二人に腹立たしさを覚えたのだろう。
- そんな場を和ませるべく、ゆうこが用意した弁当を渋々といった様子で食べる。結果、そのおいしさに感激し、やたらと目をキラキラさせながら弁当にありついていた。
- 仲直りしたアロ~ハプリキュア達を襲撃してきたマダム・モメール率いるサイアーク達に応戦。マカダミアフラダンスで無力化したサイアークの1体をスターライトアセンションで撃破する。
- 無事に2人の仲違いを解決させたゆうこを見て、「ゆうこが世界で活躍している理由がよくわかった」と納得。その後、「私はこれからもずっとハピネスチャージプリキュアだよ」とほほ笑むゆうこにめぐみ、ひめ共々感激した様子だった。
■第29話
- 「アクシアの真の力を解放すればミラージュもろとも幻影帝国を倒せる」というブルーの説明を聞いて、今すぐその力を使おうと提言するも、「ミラージュを倒すとブルーが不幸になる」というめぐみと意見が衝突する。
- 誰か一人を不幸にしてみんなを幸せにするようなことはよくないと理想論を語るめぐみに対し、いおなはプリキュア墓場に眠るすべてのプリキュアの無念の気持ちを代弁する形でめぐみに対して叫ぶ。
- 「その不幸を作り出しているのはクイーンミラージュよ! もう甘いこと言ってられないの!」
- ブルーのためと思っためぐみの発言が、今度は幻影帝国に姉を奪われたいおなの不幸を肯定したことになっている矛盾。めぐみは何も反論できずに押し黙ってしまう。その場はそこで解散になってしまったが、逆にいおながめぐみを傷つけてしまったと深く落ち込んでしまった。
- 川辺でひとり溜息をついているところに、ゆうこから「いおなちゃんがああ言ってくれてよかったと思ってる」と、誰にでも意見できるところを褒められて立ち直る。誰よりもめぐみの味方でいようとするが故にめぐみに否定的な意見は言わないゆうこにとっては、いおなの言葉はめぐみには伝えられない自分の本音でもあったのだ。
- この対話の後、ゆうこと握手する。今までの話の描写では二人は既に打ち解けていたようであるが、二人が絆を深めるシーンは今回が初めてである。
(※画像はイメージです)
- 翌日、ブルーも含めた皆に自分の本音を改めて話す。いおなは「幻影帝国やミラージュは倒すべき敵だと考えてる」としつつも、それはあくまで「世界を取り戻す」という目的のためであって、「誰かをやっつけたいわけじゃない」と語った。
- そのうえで、「たとえ世界が平和になっても姉が戻ってきても、どこかに不幸が残ってしまってはダメだと思う」と、めぐみの気持ちにも理解を示し、「もしみんなが幸せになれる方法があるなら、私はみんなでそれを考えたい」と結ぶ。
- いおなの本気の気持ちを汲んだブルーは、今まで隠し続けていた自分とミラージュの因縁を告白。それを聞いたみんなは協議し、「幻影帝国に乗り込んでミラージュの本音を聞き出そう」と、ミラージュを倒すのではなく力づくでも話し合いの場に引きずり出すためにやはりアクシアの力を解放させようというチーム方針になった。「話を聞かずに一方的に倒すとかもよくないと思いますし」といおなも賛同。
- いおなのこの場での一連の言動はすべて「ひめを逆恨みし、姉の復讐に囚われていた頃の自分」に対する自省も兼ねているようでもある。
- アクシア解放の儀式を行っている最中に襲撃してきたオレスキートリオとの戦闘になり、オレスキーと対峙。本気を出した幹部たちにてこずるが、シャイニングメイクドレッサーの力とラブリーのフォームチェンジ技で動きが止まったところに、フルパワーのスターライトアセンションを放って3人まとめて命中させる。一話からの因縁の三幹部がついに浄化されることに・・・・!!
- 幸福感に包まれながら三人が昇天されるその瞬間、ディープミラーの幻影が登場。トリオに対し怒りと憎しみを増幅させる教唆を行う。「愛は幻、幸福は一瞬」の矜持を思い出したトリオは、自らを満たす幸福感をあえて跳ねのけ拒否したことで浄化は未遂に終わる。いおなは「さすが幹部」と解釈したが、彼らの裏に潜む黒幕的存在には気付いていないようだった。
■第30話
- シャイニングメイクドレッサーの使い方がわからなかったので鏡代わりに使用。プリカードでドレスをまとい、ひめにメイクをしてもらってオシャレを楽しんでいた。
- アンラブリーと交戦中のラブリーのもとに駆けつけるが、アンラブリーの正体がぐらさんによってファントムだとわかると、因縁あるフォーチュンはすぐに攻撃を仕掛ける。しかしアンラブリーの力によって返り討ちに合う。
- アンラブリーの口撃によって心が折れ意気消沈しているラブリーを「ラブリーはどんな時でもあきらめないで誰かのために頑張ればいい」と励ます。
- ぴかりが丘を破壊しようと空中にとんだアンラブリーを追い、アンラブリーの放った攻撃を相殺してラブリーによる攻撃を援護する。
■第31話
- 前話で仲間たちから信頼の言葉を受けた嬉しさでニヤニヤしっぱなしなめぐみに対し、「こういう時こそ気を引き締めて」と真面目に忠告しようとしたところ、「私のことを思って厳しく言ってくれてるんだよね」とめぐみが妙にハピネスな方向に解釈し、抱き付かれてもみくちゃにされる。
- 因縁のあるファントムが前回の戦いで傷つき弱っているとはいえ大使館にいるということに不安を覚えるいおな。一人看病しにいくゆうこを陰から見守る。
- ひめの次に部屋をのぞきこんだところ、ゆうこが額合わせでファントムの熱を測っている場面がキスシーンに見えてしまい慌てるが、勘違いだと気付いて平常を装う。
- ファントムにゆうこがした「昔好きだった子」の話に聞き入り、「そういう相手ほど心配になる」「愛のなせるワザ」とところどころ感嘆するが、実はその子は犬だった。しかしゆうこがその犬(デビット)に愛情を注いだ日々の話に感激し涙ぐんでいた。
- 覗きこんだことがばれ、ファントムから警戒されるが、「ゆうこの気持ちを汚すような真似はしない」と、大使館にいる間は危害を加えないと告げた。
- しかし、「その甘さが命取りになる、お前の姉のように」とファントムが言い返してきたため、さすがに険しい表情になった
- オレスキーがファントム奪還のために召喚したサイアークおよびチョイアークとの戦闘ではフォーチュンシェイキングスターという、かつての2時間前の番組のメイン技のような技でチョイアークを一掃する。
■第32話
- 「イノセントな思い」が高まればシャイニングドレッサーが真の力を得れるということで仲間たちが自分なりの「イノセントっぽさ」をポージングしながら注入。あきらかにおかしな光景にいおなが突っ込む。
- めぐみから「いおなちゃんもやってみてよ」と言われて自分なりの「イノセントっぽさ」をイメージしてみると、妙にかわいらしいポーズになってしまい、普段とのギャップから仲間たちからからかわれて赤面。
- 翌日、別のクラスの海藤裕哉から「お前のことが好きだ。付き合ってくれ」とストレートな告白を受ける。
(※あくまで中の人ネタですので、作中ではこんな回りくどい言い方ではないです)
- 突然のことに返事ができなかったが、裕哉の方も特に返事を急かせることはせずその場はそこで別れた。大使館では仲間たちは無責任にはやしたてるが、いおな自身はこういう経験は初めてなのでどう対応すればいいかわからない。第一、海藤裕哉という少年のことはまだそこまでよくは知らないのだし。彼はいおなのことを前から気になっていたとはいうのだが……
- ならば、まずは相手のことをよく知るためにデートでもしてみればどうかという流れに仲間たちがもっていった。いおなはプリキュア恋愛禁止令のことを持ち出してそれに反対したが、今回に限ってはブルーは笑っていおなのことを見守るだけで、いおなも仲間たちの勢いに飲まれてしまうことになった。さすがに二人きりでデートというのはやりにくかったので、誠司も含めた仲間たちも含めてみんなで動物園に遊びに行こうという話で落ち着く(裕哉は誠司とは友人同士)
- デートの最中では裕哉は「女の子慣れ」してるようなスマートな雰囲気を見せていて、いおなもそういうタイプの人なのかなとちょっと思っていたのだが、彼のリードもあってデート自体はわりと楽しめた様子である。
- 休憩中にふたりっきりになったときに、意外な本音が吐露される。実は裕哉も相当緊張していて「女慣れしている自分」を必死に演じていただけだったのだ。
- 裕哉は純粋に、最近になっていおなが明るくなったことに惹かれていたため、そんないおなの笑顔を引き出したいだけった。自分の気持ちを押し付けた形になった告白には謝罪して、今日はいおなの笑顔が見られたからそれで救われたといおなに感謝の言葉を述べる。
- 自分の本音を語った裕哉に対して、いおなも「告白の返事」をちゃんとしないといけないとは思ったが、どうしてもその勇気を持てず、「飲み物を買ってくる」とその場から逃げ出してしまった。しかし、いおなが離れた間に恋愛を憎むナマケルダが現れて裕哉はサイアークにされてしまう。
- ソフトクリームを買ってきて戻ってきたいおなはその場面を目の当りにしてショックを受けるも、駆け付けた仲間たちとともの裕哉を救うべく変身。
- 逃げ出すための口実とはいえ「飲み物を買ってくる」といって買ってきたのがソフトクリームなことについては視聴者からのツッコミも入っていた。まあ、カレーは飲み物と同じ視点で言えばソフトクリームだって飲み物と言えるのだろうが。少なくともプリキュア大食い仲間なら異論はないはず……!
- しかし、実際のセリフをよく聞くと「飲み物『とか』買ってくる」と言っていたのでソフトクリームを買ってきたのはあながち間違いではなかった。
- 恋愛絡みの件でナマケルダが作り出すサイアークはやはり強敵でキュアフォーチュンは打撃を受けて地面に倒れ伏す。ナマケルダは「恋などしても、こんな風に振り回されるだけ」と勝利宣言。
- いおなは裕哉を助けられない自分の無力を痛感しつつ、それでも「自分を好きになってくれた」という気持ちを踏みにじるナマケルダを許せず、裕哉を助けたいと願う。
- 「海藤くんが話してくれたこと嬉しかった。なのに逃げたりしてごめんなさい。気持ちはちゃんと受け止めました。でも、恋とか付き合うとかまだわからないの。だけど、わたしのことを見ていてくれて嬉しかった。わたしも海藤くんのことが大切です……!」
- 裕哉が鏡に封印されて聞こえるわけはない。しかしいおなはケジメとして自分の偽らざる本音を鏡の中に裕哉に向かってつぶやく。そして決意とともに言い放った。「あなたを、守ってみせる!」
- その曇りなき思いこそ、いおなにとってのイノセントな愛。シャイニングドレッサ-はいおなを認め、キュアフォーチュンはイノセントフォームへとパワーアップ。新技「プリキュア・エメラルドイリュージョン」でサイアークを宝石の中に閉じ込め、それを合体技「ハピネスビッグバン」で浄化した。
- 戦闘が終わったあと、いおなは改めて裕哉にちゃんと言葉を伝えようとするが、裕哉の方から止められる。「いいんだ、お前の気持ちはわかってる、俺、いつまでも待ってるから」
- はたして、封印されていたときのいおなの告白が聞こえていたのか、それともただの格好つけなのか……? まだまだ恋愛といえるものではないが、彼の存在がいおなの乙女心に大きな変化をもたらしたのは間違いないだろう。
■第33話
- 前回イノセントフォームになったことで、めぐみに羨ましがられ、「イノセントな気持ち」の出し方を聞かれる。しかし「気が付いたらドレッサーが反応していた」としか答えられなかった
- めぐみが作ったロケットクッキーを、ひめとゆうこが味見して舌鼓を打っている傍らで「あの~、私の分は?」と尋ねた。
- 単独でサイアークに立ち向かっているラブリーのもとに駆けつけ、突進してくるサイアークを波動券の構えで殴って撃退。イノセントフォームになってサイアークの動きを止めて勝利につなげた。
(※波動は出ていません)
■第34話
- 文化祭の前日、他のメンバーとはクラスが違うため自分のクラスの出し物である占い館の準備をする。
- そこで「初めての文化祭なのに全然役に立ってない」と悩めるひめを占い、「大吉」という結果を伝える。実際、その占い通りにひめは活躍した。
- ※ブルーから「仲間内の連絡のみに使って欲しい」と渡されたはずだが、誠司もクラスメイトにキュアラインを見せている。
- 文化祭当日、サイアークを撃退した後にめぐみ達のクラスを訪れる。そこでひめから売り物のラムネをサービスされるが「それじゃ商売にならない」といって断ろうとする。
■第35話
- おおもりご飯のお弁当配達を「いいトレーニングになりそう」といい、体育会系のノリで手伝う。
- 戦闘ではサイアークにフォーチュンスターバーストを破られ、逆に音波攻撃で倒されてしまう。
- この回の途中で放送されたフルタ製菓のセコイヤチョコレートのCMに、いおなの中の人が実写で出演していた。
■第36話
- めぐみの誕生日パーティー当日、めぐみの両親の「めぐみがお世話になってます」との言葉に「めぐみのお世話をしてます」とボケたひめにグーでツッコミ。すっかり良いコンビである
■第37話
- この回ではぴかりが丘ハロウィン祭りの定番「かぼちゃケーキ」を二人で分け合う描写が多かったにもかかわらず、いおなだけはそのシーンがなく、そのことをかなりネタにされた
- めぐみのブルーに対する気持ちについて「恋愛の好きより、親戚のお兄さんが好きって感じ」と評価。
- 戦闘でオレスキーの繰り出すサイアークを倒し、オレスキーも浄化寸前だったところに幻影帝国の新たな幹部が登場しそれを防止。その新幹部の姿がキュアテンダーが闇化した姿だったので、いおなは「お姉ちゃん」と驚きを隠せなかった。そして次回、キュアテンダーとの戦いとなることが予告された。
■第38話
- 突如あらわれたキュアテンダーは自らを「ミラージュのしもべ」と名乗る。いおなは姉に何がどうしたのかと必死に声をかけるが、聞く耳をもたずに明確な殺意をもって攻撃してきた。
- クイーンミラージュの幻影があらわれ、キュアテンダーを洗脳したいきさつを語る(詳細はキュアテンダー・闇にて)。テンダーに対してフォーチュンを優先して攻撃するように命令を出すミラージュ。仲良し姉妹がプリキュア同士の戦いで傷つけあうという不幸をハピネスチャージプリキュアとブルーに見せつけられることに、歓喜の笑みを浮かべた。
- 心が折れ、戦うこともできなくないフォーチュン。しかしテンダーの猛攻をブルーが、そしてラブリーが身を挺して守った。自分が傷つくこともいとわずにフォーチュンを守ったその姿は、かつてのテンダーの姿とかぶる。テンダーはフォーチュンの仲間たちのそのような姿を見るうちに、抹消されていた過去の記憶をフラッシュバックのように思い出す。
- しかし、ミラージュはテンダーにテレパスを送って洗脳の効果をさらに強め、テンダーの自我を闇に塗りつぶしていく。だが、フォーチュンは姉にまだ優しい心が残っていることを信じ、とどめをさそうとするテンダーの前にあえて無抵抗で立ちふさがった。
- 「大好きだよ。お姉ちゃん」
- テンダーはフォーチュンにとどめをさすべく闇の剣を振り下ろそうとするが、どうしても最後まで振り下ろせない。無意識レベルで体が拒否しているのだ。ミラージュはとどめをさすように強く命令し、洗脳の効果に逆らえないテンダーは、動かないに身体を無理して動かそうとして激しい苦しみにさいなまれる。
- フォーチュンはそんな姉を優しく抱きしめ、ずっと私を守ってくれてありがとう、と感謝を述べる。その言葉にテンダーはついに封じられていた記憶を思い出す。フォーチュンの言葉と思いは、確かに姉に届いたのだ。
- そんなハッピーエンドを断じて認めないミラージュが、必死にテンダーの心に悪の囁きを与えて再洗脳を施そうとする。再び苦しみだすテンダー。せっかく思いが届いたのにここまでなのか。フォーチュンは自らの無力を噛みしめながら、全力でこの現実を否定するかのように激昂する。
- それは、自分の一番大切な人を助けたいというただ純粋な思い。プリキュアとしての使命感よりも上位におかれるいおなの本音。その強い思いを、新たな「イノセントな思い」と認めたシャイニングメイクドレッサーは、プリキュアたちにこの現状を打破するための奇跡の力「イノセントプリフィケーション」を与えた。
- プリキュアたちの思いを歌にのせて相手の心に直接送り込むその絶大な力は、キュアテンダーから闇の影響を完全に浄化し、氷川まりあとしての姿と心を取り戻させた。むせび泣きながら喜びの笑顔を見せて抱き合う姉妹に、仲間たちもハピネスをもらったようだった。
■第39話
- 久しぶりにまりあと過ごし、まりあのハピネスチャージプリキュア加入を疑わなかったいおな。しかし、帰り道で両親のいるアメリカに旅立つことを告げられ、その発言を受け入れられず先に帰ってしまう。
- まりあを引き留めるため、夜の氷川空手道場にて、「私が勝ったら私と一緒にプリキュアして!」という空手の勝負を挑む。
- しかし、空手の勝負は顔面に正拳を寸止めされ完敗。ただし、強くなったことは認められた。
- まりあからの条件である「30分のマッサージ」をおこないつつ二人で会話。まりあの決意を受け入れた。
(※プロレス技ではありません)
- 翌日、アメリカに旅立つまりあを見送るいおな。別れの場面になったところでホッシーワがサイアークを呼び出している現場に遭遇。姉に代わってぴかりが丘の平和を守る決意を示し出動。
- 仲間たちが駆けつけたこともあり、サイアークを見事に撃退に成功。ハピネスチャージプリキュアの強さを見たまりあは、安心してアメリカに旅立った
- まりあが旅立ったことで寂しさを感じていたが、「ぴかりが丘の平和を守る」という、自分たちのやらないといけないを確認し、仲間たちに食後の腕立て伏せのトレーニングを課した。
■第40話
- 学校で海藤裕哉から借りていた本を返すときにいい雰囲気になっていた。
(※このイラストは中の人ネタであり、実際の映像とは少々異なります)
- その雰囲気をひめたちから茶化されるも必死に否定
- 休日、「一緒にトレーニングでも…」という理由で大使館を訪れ、感激したひめに抱き付かれる
- みんなでピクニックに出かけているところにオレスキートリオが襲来。三人が力を合わせてサイアーク軍団を召喚したために応戦。フォーチュンは主に射程が広範囲に及ぶ技でサイアークを一気に蹴散らした。
■第41話
- 幻影帝国との決戦に向けクロスミラールームから幻影帝国が支配するブルースカイ王国に行く。
- 途中で謎の霧が立ち込め仲間とはぐれてしまう。そしてキュアハニーが単独でファントムと出会い一騎打ちの決闘に入っていた。
- 仲間たちとともにハニーの元にかけつけたとき、ハニーはぼろぼろの状態でファントムはディープミラーに操られて暴走状態になっていた。
- 戦意みなぎる眼差しでファントムの前に立ちふさがるフォーチュン。ファントムを救いたがっていたハニーはいやな予感しかしない表情で慌てるが、ぐらさんが大丈夫とハニーを制止した。
- 「かつて私は、ただひたすらあなたを倒す強さを求めていた。あなたも大切な誰かのために苦しみ、ずっと一人で闇の中で彷徨っていた。今は私もハニーと同じ気持ち。あなたを包む闇を打ち払う!」
- フォーチュンは曇りなき心で暴走するファントムと相対し、エメラルドイリュージョンで拘束してイノセントプリフィケーションでの浄化につなげた。
- ミラージュのために強さを求め続けブルーをすべての元凶として憎悪することに生きる意味を見出していたファントムの姿は、姉のために強さを求め続け白雪ひめをすべての元凶として憎悪することに生きる意味を見出していた氷川いおながたどっていたかもしれない未来でもある。そんな自分が今は救われてるのだから、ファントムだって救われてしかるべきだ。この境地に至り、いおなはファントムへの憎悪の呪縛から真に解放されたのである。
■第42話
- クイーンミラージュの居城に突入。ミラージュのいる謁見室に向かう中でオレスキートリオにたちふさがれ、プリンスセス、ハニー、フォーチュンの三人がトリオを足止めする役目を担い、ラブリーとブルーと妖精たちは先に進む。
- 三幹部と戦いの中で三人は分断され、フォーチュンはオレスキーと一対一で決闘する構図に。
- ことここにきて正々堂々の決闘を望むオレスキーに対し、フォーチュンも「望むところよ。全力でお相手するわ」と絡め手なしのガチンコ勝負が始まる。
- 最後の戦いを決意して本気を出したオレスキーはかなり手ごわく。フォーチュンは押される。オレスキーはプリキュアはチームワークで強くなるなどといっているが、今回のように一人で戦ったら結局この程度と大言壮語する。
- 本当の強さとは他人に頼らない自分だけの力のことだと高笑いするオレスキーに、フォーチュンはかつての自分の姿をかぶせながら反論。
- 「自分の力を信じて生きることは確かに大切なことよ。でも一人の力には限界がある。みんなと力を合わせれば自分でも信じられないくらい強くなれるの!」
- その言葉を証明するためにイノセントフォームに変身。今はそれぞれ別々に戦っている仲間との絆を信じるフォーチュンの「心からの思い」は、イノセントフォームの力を無限に高める。
- 怒りのオレスキーがさらなる一撃を加えるが、もはや状況は逆転。圧倒的な力でオレスキーをねじ伏せるフォーチュン。真剣勝負による敗北により、オレスキーはフォーチュンの放ったエメラルドイリュージョンを受け入れ浄化されることになった。
- 「オレスキー、あなたは本当に強かった。尊敬に値するほどね……」
■第43話
- ミラージュとラブリーとの戦いで窮地に駆けつけ、勝利につなげた
■第44話
- 女子だけのパジャマパーティにて、「自分で恋愛禁止とか言っておきながら……」とミラージュとカップリング成立したブルーへの不満を吐露した
- ちなみに先週放映された44話予告にて、幻影帝国崩壊に伴い、フォーチュンがキュアテンダーと抱き合って泣いているシーンがあったが、44話本編でそのシーンはカットされていた。
■第45話
- おおもりご飯でクリスマスパーティー。プレゼント交換会でひめとイチャつく
- その後の繁華街での買い物で、ゆうことイチャつく
- めぐみと誠司がクリスマスを満喫しているのを横目に久しぶりに百合全開だったいおなだが、パーティーに呼ばれなかった彼のことも忘れないであげて欲しいところだ。
- ブルー、ミラージュ、妖精たちにプレゼントを買おうという流れの中でゆうこが商品券一万円分をとりだす。ドーナツを食べに行こうと目を輝かせるひめだったが、いおなはそれを大声で制する。
- 「お待ちなさい! 商品券は一万円分。5人にプレゼントするとして一人あたり二千円。この年末セール時、2000円をどう有効に使うか…… わたしたちのセンスとやりくり上手さが問われるわ。心して取り掛かるのよ!」 「ドーナツは?」 「後回し!」
- この世の一大事かのようにものすごい勢いで語りだすいおなにひめも黙りこくる。ゆうこは「いおなちゃん、しっかり者のおよめさんになるわね」と感心しきりだった。
■第46話
- 仲間たちと共に戦意を失いかけてサイアークにやられかけたところに、キュアテンダーが乱入しピンチを救われる。
- テンダーの叱咤激励を受けて立ち直り、テンダーとの姉妹合体技でサイアークを攻撃した。
■第47話
- ラブリーがダーク誠司のバリアを破壊するための隙を作るため、他の3人とともに誠司の足止めを行う。
- このとき、フォーチュンはかつて誠司が氷川道場の門を初めて叩いたときの日のことを回想するのだが、そのときに非常に貴重な幼少時のいおなの姿が映っていた
■第48話
■第49話(最終話)
- フォーエバーラブリーの活躍により世界に平和が戻り、ふたたび日常に戻る。めぐみがその喜びを仲間たちとこころの歌の合唱で表現するが、他のみんながノリノリなのに対していおなのパートだけ照れが入ってガチガチ。でもめぐみのノリに付き合うようになっただけ、いおなも丸くなったかな・・・?
- 惑星レッドの復興のために地球を去ったブルーから託された「愛の結晶」をどう使うかをみんなで話し合い。仲間たちが割とテキトーなのに比べて、いおなは「何かあったときのため」とさすがに常識的な答え。
- 戦い終わって、ひめがブルースカイ王国に帰国するかもといおなは考えていたようだが、ひめは「両親からもせっつかれているが、まだ帰る気はない」ということ。そのワガママをたしなめるかと思いきや、いおなは意外な安堵の表情。すかさずひめは「も〜 そんなにあたしのこと好きなの〜?」とからかうが、いおなはこれまた意外にもしどろもどろになって冷静に切り返せない。
- 結局説教モードに入って楽しそうに逃げるひめを追う。第1話のときの二人の姿からはとても想像できない光景だろう。1年を通じてみんな多くの成長があったが、もっとも大きく変化したのはいおなかも知れない。
特別出演
■HUGっと!プリキュア第36・37話
- 第36話ではドクター・トラウムの発明により街中が時間停止状態になり、めぐみたちともども動けなくなってしまう。
- 第37話では時間停止状態から復活し、Bパートにおける戦闘でキュアミューズ・キュアトゥインクル・キュアエトワールとともに見事な連携で多数のオシマイダーを撃破した。ちなみに同話ではキュアエトワールを含むキュアフェリーチェからキュアアムールまでの12人の後輩と初共演をした。
映画
- めぐみたちと保育園で人形劇を披露。
- ドール王国に来てサイアークと戦うものの浄化されずに終わる。
- その後舞踏会に招かれるが、先ほどの戦いのことが気になって素直に楽しめない。
- 終盤のブラックファングとの戦闘では真っ先に倒されてしまうもののスーパーハピネスラブリーに覚醒したキュアラブリーとともにブラックファングを浄化した。
- ハルモニアから春のカーニバルへの招待を受け、めぐみ達と共に同国に向かう。その途中で春野はるか達プリンセスプリキュアと出会う。
- ハルモニアに到着後、改めてはるか達と顔合わせ。はるか達の「ごきげんよう」の挨拶にゆうことともぎごちなく返す。
- 終盤のドロボーンとの戦闘ではキュアフローラから称賛を受け照れるキュアラブリーに「先輩してるわね」と微笑ましげに言う。
- キュアフォーチュンとして仲間とともにノイズの複製体に追われるキュアミラクルを助ける。またソルシエール達敵の狙いがミラクルであることに気付く。
- 4人で合体攻撃を仕掛けるも倒しきれず、ミラクルを先行させるも複製体の自爆攻撃で仲間ともども囚われる。
- 幽閉先の牢屋で「無念だわ…。」とつぶやく。この後トラウーマによる尋問が始まり、人形劇で感動させるシーンでは泣きそうになっていた。
- 謎の敵・ミデンによって仲間や歴代プリキュアとともに小さな子供にされてしまうが、終盤で元に戻りちびミデンとの戦いでは空手技で応戦。
- 今映画ではカメオ出演でセリフなし。終盤において仲間や歴代プリキュアとともにミラクルライトを振ってキュアスター達を応援。
余談
中の人について
演じる戸松遥女史は本作でプリキュアシリーズ初出演で、ニチアサキッズタイム枠では昨年の『獣電戦隊キョウリュウジャー』に続く連続出演となる。
戸松女史はご存知声優ユニット『スフィア』のメンバーで、実は同じメンバーである寿美菜子女史が前作ドキドキ!プリキュアにて菱川六花/キュアダイヤモンド役で出演しており、2作連続でスフィアのメンバーがプリキュアを演じる結果となった。
また、戸松女史は本作の同期のプリキュア声優である中島愛女史、潘めぐみ女史とも同学年である。
ネタ
「いおな」の名前から昭和後期〜平成初期の某化粧品メーカーのキャッチコピーを連想したのかこんなイラストが…。
某有名RPGシリーズの最強の呪文を唱える姿もある。→氷川イオナズン
「氷川」の苗字についてみてみると、4作連続で名字に「川」の字が含まれるプリキュアの登場となる。
ただし、第8話までの描写を見る限りでは属性が「星」のようで、歴代メンバー同士で全く特性が異なる(それぞれ、音・風・氷・星)のだが、なぜかカラーリングが寒色系という点は全員に共通する。そして次回作にも名字に川を含む人物の登場が予定している。
とある絵師の影響で万年生理という不名誉なキャラ付けがされており、不機嫌なときは大抵生理だと言われるようになってしまった。
関連イラスト
関連タグ
ハピネスチャージプリキュア!
キュアフォーチュン改二 キュアフォーチュン・真 - 22話以降の別名
いおなは不憫 安定のいおな ツンデレいおなさん お姉ちゃんっ子いおな いおな先生 かわいいおな 生理ネタに定評のあるいおなちゃん - ネタ
プリキュアスーパー戦隊シリーズ
プリキュアシリーズ内
秋元こまち/キュアミント:優等生繋がり⇒こまいお/あんみつコマチチャン
美々野くるみ/ミルキィローズ:カラーリング、孤高の戦士繋がり⇒くるいお
山吹祈里/キュアパイン:中の人はスーパー戦隊とプリキュアでレギュラーを当てた事がある先輩⇒ブキいお/キュアパインアラビアン
東せつな/キュアパッション:追加戦士、占い師繋がり⇒せついお
月影ゆり/キュアムーンライト:長峯達也氏シリーズディレクター作品、カラーリング、優等生、主人公より先発プリキュア、孤高のプリキュア繋がり、庶民派、中の人はスーパー戦隊でレギュラーを当てた事がある後輩⇒ゆりいお
花咲つぼみ/キュアブロッサム:長峯達也氏シリーズディレクター作品、優等生、血縁者がプリキュア繋がり⇒つぼいお
明堂院いつき/キュアサンシャイン:長峯達也氏シリーズディレクター作品、文武両道、武道家、タンバリン繋がり⇒いついお
来海えりか/キュアマリン:長峯達也氏シリーズディレクター作品、姉妹の妹繋がり⇒えりいお
北条響/キュアメロディ:「絶対に許さない」繋がり⇒ひびいお/一人スイプリ
南野奏/キュアリズム:「絶対に許さない」繋がり⇒かないお/一人スイプリ
緑川なお/キュアマーチ:中の人はスーパー戦隊とプリキュアでレギュラーを当てた事がある先輩⇒なおいお・なおいおな
青木れいか/キュアビューティ:文武両道、武道家繋がり⇒れいいお
剣崎真琴/キュアソード:カラーリング、主人公より先発プリキュア、孤高のプリキュア繋がり⇒まこいお
菱川六花/キュアダイヤモンド:中の人が同じ音楽ユニット繋がり⇒りついお/スフィアプリキュア
四葉ありす/キュアロゼッタ:武闘派、前作の主要人物の一人にして、中の人の主要な持ち役の一つが「イオナ」繋がり⇒ありいお
ゴーヤーン ガマオ 館長・・・別の世界での因縁→キュアキャンデリラ
その他シリーズ
エデン:共通項あり(ニチアサ、カラーリング、孤高の戦士繋がり)
エクレウス翔 : 共通項あり(自分を庇い犠牲となった姉を救うため、姉のアイテムを継承して闘う少女戦士繋がり)
また、彼女が主人公を務める漫画「聖闘士星矢 セインティア翔」の原点ともいうべき映画「聖闘士星矢 邪神エリス」は(姉妹絡みのエピソードこそ無いものの)「ハピネス」と同じく東映系アニメ作品である。
風見志郎/仮面ライダーV3、結城丈二/ライダーマン、城茂/仮面ライダーストロンガー、村雨良/仮面ライダーZX、ウルトラマンヒカリ、照井竜/仮面ライダーアクセル、稲森真由/仮面ライダーメイジ、鳶一折紙、雪代縁、黒曜イズナ、フリット・アスノ、トラファルガー・ロー(ルフィーラ参照)
白波鋼一/魔弾闘士リュウジンオー(魔弾戦記リュウケンドー) ザッカル(ウルトラマン80):復讐者繋がり。
仮面ライダー斬月・偽:年上の兄弟からアイテムを引き継いだ繋がり。
藤原ざくろ(『東京ミュウミュウ』):イメージカラーが同じで最後に加入した孤高の女戦士。
かれん(『ぴちぴちピッチ』):イメージカラー及び「孤高の四人目」繋がりに加え、「メインキャラ三人のうち一人を『姉が攫われた原因』として憎む」点が共通(但し、記事編集時点では『憎しみへの囚われっぷり』において、いおなの方が重症とも解釈出来たが、和解のタイミングは二十二話とかれんより若干早く、かれんの憎しみは誤解から生まれたのに対し、まりあがひめの過ちで連れ去られたのは真実だったと言う相違点もある)。
操真晴人/仮面ライダーウィザード:「一度絶望を経験し、希望を見出した者」繋がり。変身及び戦闘時には指輪を使用する点も共通している。
東條希:イメージカラーが紫、占いのスキル持ち、最後の加入メンバー繋がり。
氷川誠/仮面ライダーG3・G3-X:氷川姓繋がりに加え、「中盤に一度変身アイテムを破壊されるが、後に新たな変身アイテムを使用してパワーアップする」点が共通。
虹野明/トッキュウ6号:追加戦士繋がり。真フォーチュンが覚醒した同日、明もまたトッキュウジャーとして誕生した。
鳳つばさ/ピクシーガーベラ(『魔法少女ピクシープリンセス』):中の人繋がり。ただし、性格は真逆といっていい。
ヤエちゃん(『がんばれゴエモン』):カップやきそば現象。性格もほぼ一致。