「ギャーアアス!!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0249 |
---|---|
ジョウト図鑑(GSC) | No.247 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.252 |
ローマ字表記 | Lugia |
ぶんるい | せんすいポケモン |
タイプ | エスパー / ひこう |
たかさ | 5.2m |
おもさ | 216.0kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | プレッシャー/マルチスケイル(隠れ特性) |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版の名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ルギア | αργυρος(árguros、ギリシャ語で銀)+beluga(英語でシロイルカ、ベルーガ)+deluge(英語で大氾濫)+Lutīyā(アラビア語でルティーヤー、中世イスラムにおける世界魚バハムートの本名) |
英語 | Lugia | 日本語名に同じ |
ドイツ語 | 〃 | 〃 |
フランス語 | 〃 | 〃 |
スペイン語 | 〃 | 〃 |
イタリア語 | 〃 | 〃 |
韓国語 | 루기아 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 洛奇亚 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 洛奇亞 | 日本語名の音写 |
中国語(香港) | 利基亞・洛其亞 | 日本語名の音写 |
ヘブライ語 | לוגיה | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | लूगिया | 英語名の音写 |
ロシア語 | Лугиа | 英語名の音写 |
タイ語 | ลูเกีย | 日本語名の音写 |
概要
第2世代『ポケットモンスター 金・銀』で初登場した伝説ポケモンで、『銀』版のパッケージを飾っている。
名前の由来は恐らく『Argentum』(ラテン語:銀)と思われるが、ハッキリとした語源は存在しないとも言われている。
「海の神」と伝えられる存在で、翼を軽く羽ばたいただけで民家を吹っ飛ばす程の力を持ち、力を込めて羽ばたくと40日嵐が続くとも、逆に荒れ狂う海を鎮めるとも云われている。
大嵐の夜に姿を見たという話もあり、ゲームにおいて「あれはいったいなんだったのだろう」などと曖昧に話されていた。
その強すぎる力ゆえに、人間はおろかポケモンすらも寄りつかない程の深海や海底洞窟の奥地などで静かに自身の力を抑えながら暮らしている。
一応、イルカや海鳥の様に大気中で呼吸をする生物なようだが、数年単位で潜水する事ができるほどの肺活量を誇り、専用技『エアロブラスト』も溜め込んだ空気を弾丸のように吐き出す技である。
翼竜に近い全身は、激しい海流に適応するために丸みを帯び、「銀色の羽」と称される白い羽毛に覆われている。また、翼の先は水をかくのに適した手のような形になっている。
鋭い目元や背中、尻尾の先からは水中での姿勢制御用と思われる藍色のフィンが生えており、腹部はそれより少し薄い青色となっている。
なお、ゲームの初期の公式イラストにおいては青系部分がほぼ黒であった。
また、『クリスタルバージョン』における坊主の話によれば、うずまきじまに居を構える以前はかつてカネのとうと呼ばれていた現在のやけたとうの主であったと言われており、火事で塔が焼けてしまった後にこの地を去ったと言う。ここからやけたとうのモデルが銀閣寺である事が窺える。
うずまきじまでも伝承が存在していて、元は一つの島であったうずまきじまの島民が争いを続ける事に怒って、落雷で島を4つに引き裂いて大滝の奥に姿を消したという。しかしながら、メディアでも取り上げられる事の多いホウオウの伝承と比べて、マイナーになりがちである(これには歴代ポケモンでも珍しい、パッケージを飾る禁止伝説の出現する場所がバージョンで全く異なるという事情があるからであろう)。
このためかポケモン25周年記念公式アニメ『ポケモンエボリューションズ』ではジョウト地方の物語「ザ・ショウ」において、これまで散々触れられてきたホウオウではなくルギアに関する伝承にスポットが当たった。
曰く、カネのとうが健在だった時代はホウオウ共々エンジュの人々と交流を持っていたらしい。カネのとうに雷が落ちた際は羽ばたきによる暴風と呼びよせた雨で火災を消し止めたが、人々との絆の象徴だった塔が焼け落ちてしまったことを悲しんで失意のまま姿を消したとされる。
直後に「清らかな心を持つ者の訪れを待っている」という形で伝承が結ばれているが、直前までに展開された物語とは微妙に繋がらない不自然な結びであることや『ポケモンジェネレーションズ』での「カネのとうの火災は戦争が原因」という情報を踏まえると、そもそも塔を襲った雷が人為的なモノであり(火災を消し止めて塔を護ろうとしているのでエンジュの人々は恐らく無関係)それにより人間を警戒・失望したが、それでもなお人間との復縁を願っている、といった可能性が考えられる。
また、カネのとうに落ちた雷、燃やした炎、炎を消し止めた雨が三犬のルーツとも言われているが、内スイクンに相当する雨はルギアが降らせたものだったことが判明した。つまりスイクンはルギアとホウオウの子供みたいなものと言えなくもない……かもしれない。
『生命の源』とされる深層海流の象徴としてデザインされている。
『生命の絶対的母』生命を生み出したとされる深層海流の化身とされているだけあって、ルギアは生命と共存の象徴として、『生命の母』として扱われている。
色違いはフィンが赤系統の色に、腹部はピンク色に変わっている。
実は映画用に作られたポケモンであり、いわばアニメオリジナルのポケモンであった。
その後当時開発が難航していた『金・銀』において「伝説のポケモン」としてゲームに逆輸入される形で初登場し、現在に至る。
『銀』『ソウルシルバー』でパッケージ・タイトル画面を飾っていることもあり、知名度は高い。
後述する強力な隠れ特性「マルチスケイル」を獲得している。
スケイルとはウロコのこと。「金・銀の時点で羽毛があるということが明確になっているルギアのウロコとは?」と言われることが多かったが、新無印で体表が拡大された際にキラキラしたウロコの質感が映し出された。その部位は胴体だったため、ウロコと羽毛の両方を持つポケモンなのだろう。
他の伝説鳥ポケモンとの関係
ホウオウ
上記にもあるようにホウオウとは対となる存在で、『太陽⇔月』『昼⇔夜』『陽⇔陰』『天空⇔海底』『上⇔下』の関係とされる。出現場所もホウオウが上に進む場所なのに対しルギアは下に潜っていく(ソースはHGSSのOPデモ)。
設定の元は近い能力のスサノオとアマテラスの引きこもりの逸話を合わせてとったものだと考えられる。
更に公式イラストのポーズも金銀時代はホウオウが翼を上に振り上げているのに対し、ルギアは翼を下に振り下げている。また、『HGSS』では左右逆を向いたポーズになっている(ただし、これはRS以降のパッケージを飾ったポケモン共通の仕様でこの2体に限った話ではない)。
奇遇にもどちらにも「生命」に関わる設定(こちらは誕生・母性)がある。
ホウオウと対になることから、姿は東洲斎写楽の“大谷鬼次の江戸兵衛”がモチーフではないかとも言われているが、真偽はよく分からない。鳥類に該当するのかそれとも爬虫類や哺乳類なのかどうかも不明。
羽毛と鱗を併せ持つことを考えると、レシラムのように鳥竜やファードラなのかもしれない。モチーフが鳥類だとするならば恐らくカモメなどの海鳥が候補に挙がるだろう。
三鳥
よく三鳥のマスター扱いされる彼(彼女?)だが、原作ゲームではホウオウと三犬のように三鳥との間に密接な関係があるわけではない。三鳥のマスター扱いされるのは初出となった『ルギア爆誕』の影響によるところが大きい。
一方で、ルギアと三鳥をセットにしている公式媒体が少ないわけではなく、『ポケモン不思議のダンジョン赤・青の救助隊』では三鳥を全員仲間にすると「渦潮の石」というアイテムの力でルギアのいる銀の海溝に行けるようになったり、『ポケモンXD』では前作で仲間に出来たポケモンがホウオウ&三犬だったのに対して、当作では三鳥とルギアが仲間に出来る仕様になっていた。
本家でも『HGSS』のCMにルギアと三鳥がセットで登場していたが、OPデモでは三鳥は登場しておらず、リメイク前と違って三鳥と伝説上で結びつきがある設定が登場するというわけでもなかった(CMでの組み合わせは完全なるファンサービスというやつである)。
『BDSP』ではルギアに会う為に必要な「あらしのせきばん」の入手条件にカントーの部屋でフリーザー、サンダー、ファイヤーを捕獲することが入っているなど本家作品でも意識されつつある(もう一つの条件はなぜかレジ系三体の捕獲となっている)。
2001年にバンダイから販売された「ポケモンモデル2001」やポケモンセンター限定グッズであるクリアファイルでも三鳥とセットにされるため、公式的には(便宜的に)三鳥のマスターとして扱っていく方針のようである。
総括すると対となるホウオウにも眷属がいるのだから、ルギアにも眷属が必要になった為に三鳥が眷属扱いされるようになったという所か。
ゲーム上での特徴
金・銀・クリスタル
『銀』では、ラジオ塔にてロケット団を追い出し、局長から「ぎんいろのはね」入手後、うずまきじまでルギアと出会うことになる。Lv40
『金』『クリスタル』では、ED後にニビシティにいる老人に話しかけると「ぎんいろのはね」をもらえる。
Lvは金が70、クリスタルで60。
捕獲率係数は過去一度も変えられていないため、もともと任意遭遇だったルギアは最も低い係数のまま(要するに超捕まえにくい)。マスターボールを使うか粘るかは悩むところ。
固有わざとして「エアロブラスト」を覚えるが、当時最初から覚えている個体が手に入るのは『銀』のみであった。
海外では「おや:PCNYa」の個体が配布されていた。
ルビー・サファイア・エメラルド
『エメラルド』のみ、全国図鑑入手後にしんぴのチケットを配信で手に入れた後、「へそのいわ」に出現する。Lv70。
ファイアレッド・リーフグリーン
『エメラルド』同様に「へそのいわ」出現。
なお、第3世代開始から『HGSS』発売まで配信なしでのルギアの入手方法が外伝作品『ポケモンXD』しかなく、本編での確実な入手方法が存在しないことから『FRLG』から『Pt』までのソフトでは幻のポケモン扱いを受けていた(全国図鑑完成の条件に含まれず、攻略本での記載もそれになっていた)。
なお、海外では「おや:10ANNIV」の個体が配布されていた。
ダイヤモンド・パール・プラチナ
他ソフトから連れてくる必要がある。
ハートゴールド・ソウルシルバー
『ソウルシルバー』では「ぎんいろのはね」に加え、バッジ8つ入手後にエンジュシティのまいこはんに5人抜きして「うみなりのスズ」を入手しなければならない。レベルは45。
『ハートゴールド』では『金・クリスタル』同様。レベルは70。
どちらのバージョンでも捕獲時点で「エアロブラスト」を覚えているように調整されており、忘れさせても「ハートのウロコ」さえあれば思い出せる。
ブラック・ホワイト / ブラック2・ホワイト2
『BW2』にてランドロス捕獲後にソウルシルバーを差してARサーチャーをプレイ。レベルは5~
X・Y
他ソフトから連れてくる必要がある。
オメガルビー・アルファサファイア
『アルファサファイア』のみ、カイオーガ戦後にシーキンセツで拾える探知機をカイナシティのクスノキ館長に渡してうみなりのスズを入手し、シーキンセツ内の金色の輪を調べると出現。Lv50。
第6世代において、「おや:7 SPOT」「おや:ポケセン」(参照)が配布されていた。
サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン
『ウルトラムーン』のみ、ウルトラワープライドで青のホールに入ると低確率でルギア出現エリアに行ける。LV.60。
第7世代では、劇場版記念の「おや:フウラシティ」、イベントの「おや:2018 Legends」が配布されていた。
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
当然ながら未登場。
ソード・シールド
『シールド』のみダイマックスアドベンチャーのボスで登場(ソードでもシールド主催のルギアが出現するコースにゲストで行けば自分のソフトで出現させられる他、その場で捕獲しなくても居場所を登録すれば自分主催で行ける)。Lv.70
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
導きの部屋でレジトリオ(レジロック・レジスチル・レジアイス)捕獲後、『シャイニングパール』でのみ「カントーの石板」が交換可能になり、これを持ってジョウトの部屋に入ると三鳥が出現する。3匹共に捕獲するとルギアが捕獲する為の「あらしのせきばん」が解禁され、これを持って「嵐の部屋」に入ると出現する。
LEGENDSアルセウス
未登場。
スカーレット・バイオレット
追加DLC『ゼロの秘宝』の後編である『藍の円盤』にておやつおやじから「ルギアのおやつ」を貰った上で特定の場所に行くことで登場(『バイオレット』では個人ミッションだけで貰えるが、『スカーレット』ではサークルミッションの達成も必要)。Lv.70。「海の神」という伝承を踏まえてか、テラスタイプはみずタイプとなっている。
今回のルギアは初めての閉鎖空間以外でのシンボルエンカウントで登場したのだが、その姿が海に下半身をつけて、まるで海水浴や温泉に来た様な姿であり、その姿勢は戦闘中でも変わらず、半身浴の状態で攻撃を行うので、プレイヤーの間では「おやつにつれられて、パルデアに海旅行しに来たルギア」という威厳もへったくれもないような呼ばれ方をしている。
また同DLCで登場したポケモンとシンクロする『シンクロマシン』においては、ポケモンによって様々な移動タイプがあるのだが、ルギアは陸海空のすべての移動タイプに対応している。他にこの移動タイプはウッウとスワンナのみ(浮いてるポケモンも遊泳に非対応だと地上モードに切り替えて海に入った際に溺れてしまう)。泳ぎのモーションは銀、ソウルシルバーのタイトル画面と全く同じものというファンサービスっぷりである。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
106 | 90 | 130 | 90 | 154 | 110 | 680 |
その見た目や設定から攻撃面の方が強そうだが、意外にも「防御」「特防」「素早さ」が高いステータスとなっている。逆に「攻撃」「特攻」は禁止伝説中最低である。
これが「強すぎる力を封印した」という説明文が反映された結果なのかは不明だが、逆を言えば「パワートリック」のような防御力と攻撃力を逆転させる手段を使えれば、鬼神のごとき突破力を手にすることになる。ゲーム上でのホウオウとのパワーバランスを保つためとも考えられる。
また、素早さにおいては伝説ポケモンの中でもかなり高い部類なので、対伝説ポケモンを考える上で重要な能力となる。(ただし、第8世代ではザシアン、ムゲンダイナ、バドレックス、レジエレキによる素早さのハイパーインフレが発生しており、特段速いとは言えなくなった)
どちらかというと耐久寄りのステータスをしているので、その方面での育成が基本となる。「素早く動ける耐久型ポケモン」という珍しい特徴から、対戦でのポテンシャルは高い。
ただ覚える技としては「はねやすめ」や「めいそう」を習得可能なのでより強固に居座ることが可能であり、攻撃技の選択肢も豊富で、タイプ一致の「エアロブラスト」「サイコキネシス」を筆頭に、「ハイドロポンプ」、「10まんボルト」、「れいとうビーム」など相手の弱点に合わせることが可能である。特に教え技の「だいちのちから」との攻撃相性は抜群によい。
これら攻撃技を「めいそう」で威力を上げて攻撃するか「でんじは」「あまごい」等で味方をサポートするかをして戦うとよい。
第5世代
この世代では隠れ特性「マルチスケイル」が実装されたことにより、元々優れていた耐久力は超絶に凶悪なレベルへ強化された。HPが満タンの時に受けるダメージを半減するということは、弱点の攻撃を食らっても通常と同じ(1倍)ダメージしか受けないということ。これにより同じ隠れ特性を持つカイリューとは違い、実質"弱点なし"というアドバンテージを得た。受けたダメージを「はねやすめ」「じこさいせい」などで延々と回復すれば、正に不沈要塞が誕生する。
もちろん戦術的には弱点があり、ボールが「モンスターボール」か「ドリームボール」で固定され(ただし第8世代でこの弱点は解消された)、「かたやぶり」系の特性のポケモンには簡単に打ち破られてしまうことが挙げられる。特にゼクロム・メガデンリュウ・ホワイトキュレム・ルナアーラ・ネクロズマ辺りは危険。中でもゼクロムはまひしないので尚のこと危険。
この他ルギア自身の難点として、上記ゼクロム然りでんきタイプへの対策が多少困難なことが挙げられる。単に弱点属性というだけでなく、第6世代からまひにならなくなったため「でんじは」で止められない。「だいちのちから」で対抗することはできるが、初動では火力が足りない上にそれすら効かないひこう複合はどうしようもない。わざわざ「れいとうビーム」を仕込む技スペースがあるかどうかは微妙。とはいえ場を展開できさえすれば素早さと耐久が両立していることから付け入る隙を与えさせない活躍ができる。
第7世代
ここではゴツゴツメットを持たせ「でんじは」+「はねやすめ」でメガレックウザやメガガルーラ対策に呼ばれたり、そうでなくても「ぼうぎょ」「とくぼう」「すばやさ」も非常に高いため多くの伝説ポケモンを止めつつ殴り勝てる。「ふきとばし」を採用し、麻痺撒きサポートに専念させてもいい。
第8世代
この世代ではかなりの苦境に立たされる。まず上述の通り「すばやさ」のハイパーインフレが発生し、110が特段素早いわけではなくなったこと、加えて物理環境かつダイマックス環境であるため「めいそう」を展開しても押し切られかねないこと、そして何より戦術の生命線だった「はねやすめ」が剥奪されたことで、ルギアの強みがこれでもかというほど失われてしまっている。相方はサイクル戦と相性のいいアイテムを手に入れて大躍進を果たしたというのに……
とはいえ、ここまで強いのならさぞ公式大会に出場できたら大活躍だろう……と思いきや。持久戦は圧倒的にシングルバトルの方がやりやすい。かたや公式大会はダブルバトル。1匹で場を展開するより2匹がかりでコンボを展開した方が強いが、ルギアはサポート性能は微妙。こうしたこともあって実際に出場できた公式大会ではまともな成果を上げられていない。
その適性のなさが判明したのが第4世代、HGSSの頃。なんと高い前評判とは裏腹に1度も地区大会を制覇できなかったのである。当時不遇だったレックウザですら1度制覇しているのに。
主な要因としては、カイオーガ対策の「かみなり」・強力なドラゴン対策の「ふぶき」(というよりノオツー)の採用率が高く、おまけとばかりに弱点を突かれる事が多かったこと、「トリックルーム」を持ちその他のサポートも優秀な同タイプのクレセリアに役割を取られたことなどが挙げられている。
低い火力を補う積み技はダブルでは使いにくいのもマイナス。一応世界大会シニアカテゴリーでは準優勝に輝いたが、耐久をかなぐり捨てたアタッカーとしての起用だった。その後も第6世代・第7世代と出場機会があったものの出番は他に取られっぱなしだった。
つまるところこのポケモンはシングルでこそ輝くといえる。
事実第5世代にて行われた禁止伝説ポケモンありのオンラインシングルバトル大会「グローバルショーダウン」では使用率がトップ10以内に入るという結果を残し、要注意クラスにまで出世した。実際相性が悪くても禁止級相手でも「でんじは」が通れば回復しつつ殴り勝てることも可能で、素早さで負けていても「マルチスケイル」のおかげで「まひ」が通りやすい。
幻や禁止伝説を無制限で使用可能な剣盾ランクバトルシリーズ13、シングルバトルにおいて評価が大きく上がっている。
というのも禁止伝説の圧倒的パワーが飛び交う環境下、自身のポケモンを通すため空前のでんじは環境。マルチスケイルを盾にでんじはを撒き、マルチスケイル+じこさいせいで相手のダイマを弱く使わせる。積みやみがわりにはふきとばしでリセット。麻痺は避けたいが避けていてはルギアを突破できない。裏のポケモンの一貫を作れたり、TODできる性能が買われている。
禁止伝説が無制限になったことで裏のアタッカーのパワーが大きく上がったことが理由として大きいだろう。
第9世代
新たにテラスタルを獲得し、耐性に難のあるタイプを変えることが可能になった。特に『マルチスケイル』との相性の良さはすでにカイリューが証明しているので、非常に強力。
ただ技としてはでんじはを没収されているのがかなり痛い。その代わりに新たに追加された『サイコノイズ』をタイプ一致で打てるので、耐久ポケモン同士の不毛な勝負を一方的に抑え込むことが出来る。
テラスタルの候補は、耐性が良いみずかフェアリー、耐久型の弱点のどくに強いどくタイプだろうか。
レギュレーションGでは使用率だけ見ればメジャー格とは言いづらいが、いざという時の詰ませ性能は折り紙付きで、使用率では測れない強力がある。このレギュレーションではずぶといHBベースで「たべのこし」や「ゴツゴツメット」、「アッキのみ」を持たせた「めいそう」型が主流。中には「ひやみず」でデバフして耐久を底上げする型、「うずしお」で有利対面を固定する型もある。
相方としては「どくげしょう」や「ステルスロック」、「どくびし」でお膳立てができるキラフロルがメジャー。
同様の特性を持つ強豪としては、ルナアーラに若干分がある。だがそもそも二者は技面で殆ど別物なので、差別化は容易。
使用トレーナー
番外作品
ポケモンカードゲーム
こちらを参照
ポケモンXD
ダークルギアとして登場(姿が変化しており、もはや別亜種とも言える)。条件を満たすことで通常のルギアとして入手ができ、「サイコブースト」や「フェザーダンス」といった通常は覚えない特殊な技を習得している。
ポケモンGO
2017年7月23日に、フリーザーと共に解禁。同年9月1日まで期間限定でレイドボスとして不定期でジムに襲来し、その後2018年3月17日から4月2日まで再び飛来することになった。
また、2018年7月15~16日にかけてもシカゴで行われたイベントとの連動企画として、3度目のレイドバトル登場を果たした(この時は丁度レジアイスの実装期間の只中であったが、この2日間のみレジアイスの代わりにルギアが出現した)。なお、2度目の出現以降色違いも実装されている。万が一遭遇することがあったら絶対に確保しておきたい。
2020年現在ではフィールドリサーチの大発見などにも姿を見せることがあるが、手に入る機会はそう多くない。
2020年11月には、アニポケとの連動として、専用技の「エアロブラスト」を習得した特別な個体が登場した(技の詳細についてはリンク先を参照。)。
……なお、2017年7月23日、この実装に先駆けて行われた『ポケモンGO』のリアルイベントでは大規模な通信障害が起こりイベントが大失敗に終わってしまった。そのお詫びとして何と参加者全員に無料でポケコインとルギアが配られた。まさかの詫びルギア爆誕である。
本作において不具合の保証としてキャラクターが配布されたのは現時点でこのルギアのみである。アメリカ国外からの来場者もかなりの数に上っていたので、その点を考えると致し方なかったと言えるか。
レイドボス
CP値はルギア実装前に最高とされていたバンギラスを遥かに上回る42000台。初実装時はプレイヤーの多くがレイド対策用のポケモンの育成を間に合わせられなかったことも手伝って、その圧倒的なタフネスを前に時間切れになるユーザーが続出し、プレイヤーたちを絶望のどん底に叩き落とすこととなった。
レイドバトルが普及し、ポケモンの種数が増えた現在では、トレーナーの戦力が大幅に拡大したためにかつてほどの脅威ではなくなっているが、それでも数少ない高耐久レイドボスであることに変わりはなく、超古代ポケモンやミュウツー等よりCPが低いからと言ってなめてかかると制限時間の壁に阻まれること間違いなし。
弱点を突くこと自体は現在では容易だが、習得技に「ハイドロポンプ」が紛れているため、例えばバンギラスのようなみず弱点のポケモンがこれに鉢合わせると一瞬でやられてしまう可能性が高い。要注意。
そして捕獲率は他の伝説ポケモンに漏れず低く、初期値(特に何もボーナスがない状態)は2%。色違いであれば100%になるため、運よく出てきた際はきちんと当ててあげよう。
性能全般
このように、捕まえるにはかなり難儀するが、その性能はというと……GOにおけるCPはすばやさの概念がないため高い耐久のみが反映されている。勿論全ポケモン中どころか伝説の中でも高水準を保つ。
技は「じんつうりき」や「みらいよち」等のエスパー技や「ゴッドバード」「エアロブラスト」等のひこう技にくわえ、「ドラゴンテール」や「ハイドロポンプ」なども覚えていることがある。やろうと思えばほのおタイプの強豪を相手に戦わせることもできる。かくとう技を半減できるため、かくとうタイプ相手には滅法強い。カイリキーのソロレイドなどでは安定した耐久力と高威力の技が噛み合いかなりお世話になることだろう。
ただし火力そのものは高くない。レイドバトル突入時に弱点を突けて倒されにくいポケモンとして自動選出されることが今でもあるが、他の高火力ポケモンに取り換えた方が素早く倒せることが多いのは言うまでもない。
トレーナーバトル
2018年12月、トレーナーバトルが実装された。単純な攻撃力だけではなく、耐久力も含めた総合力が重視される仕様となったことから、HPと防御力の両方が高い上、ゲージ技に高速かつ高性能のゴッドバードを持つルギアは、マスターリーグにおける強ポケモンの一角を占めることとなった。全ポケモンの中でも、TDO(倒れるまでに出せる総ダメージ)はトップクラスである。2つめのゲージ技にハイドロポンプを用意すればバンギラスあたりにも対応できる。
その後はディアルガ・ギラティナ等の超強力な対抗ポケモンが実装され、地位がやや下落したが、それでも全体から見れば強いことに変わりはない。
専用技の「エアロブラスト」はPvPでは現時点では最高峰となる威力170、さらには1/8の確率で攻撃力が上昇という破格の性能を持つ。チャージ量が75と多めであることや、ルギア自身の攻撃力の低さもあり、数値ほどの破壊力はないものの、それでもうまく攻撃力上昇のボーナスが発動すればその後の戦闘を有利に進めることができる。総合的には「ゴッドバード」と五十歩百歩といったところだが、ロマンを求めるなら採用してみるのもありか。
その安定性の高さは「GOロケット団」の繰り出すシャドウポケモンとの戦闘でも健在で、特にどくタイプやかくとうタイプを繰り出すしたっぱとの戦闘ではプレイヤーから重宝されている。
ポケモンマスターズ
マジコスヒビキ&ルギア
悪の組織イベント後編「侵略のロケット団」に合わせて開催されたマスターフェスにて、ヒビキのバディで実装。彼の衣装の左胸に「ぎんいろのはね」がある。
ひこうタイプのアタッカーロール。
技
エアロブラスト |
---|
急所に当たりやすい |
スペシャルアップ |
自分の特攻を2段階あげる |
うずしお |
相手をバインド状態にする。 |
トレーナー技:これで決めるよ! |
50%の確率で自分のバディーズわざ発動可能状態までのカウントを1減らす。 |
自分の命中率を1段階上昇+次回急所状態+自分の次回特殊技威力ブーストを3段階あげる |
バディーズ技
輝くソウルのエアロブラスト |
---|
ひこうタイプの特殊バディーズ技 |
パッシブスキル
マスターパッシブスキル:ジョウトの信念 |
---|
味方全員の特殊技の威力を20%あげる。味方全員の特殊技で攻撃を受けたときのダメージを25%軽減する。この効果は自分のチームに「ジョウト」のタグを持つ味方のバディーズが多いほどさらに上昇する |
P技全体化 |
対象が自分および1体となっているポケモンの技が成功したときにその技の対象が全体になる。このパッシブスキルの効果を受ける技は対象が複数の場合でも技の威力や追加効果の成功率がさがらない |
P技B技後技回数回復9 |
ポケモンが技をつかったあと自分の技の回数を1回復する。バディーズわざをつかったあと自分の技の回数を1回復する |
特攻↑分B技威力上昇 |
自分の特攻があがっているほどバディーズわざの威力をあげる |
メインストーリー
「悪の組織編・最終章」である者とあるポケモンによって呼び出された別個体で登場するが…?
スマブラ
DX以降の作品に登場。出現すると画面奥に移動し、「エアロブラスト」で攻撃する。また、移動中のルギア自身にも攻撃判定がある。
SPではACEランクのスピリッツで登場。ゲッコウガを使いボーナスゲームで98000点取ると入手できる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
劇場版『幻のポケモン ルギア爆誕』
- CV:山寺宏一
「海の神」として初登場。遥か悠久の時を生きたと思われる存在で、知能が高く非常に思慮深い性格。テレパシー能力も有しており、サトシたちとの意思疎通も普通にこなしていた。
また三鳥のマスターである(この三鳥たちは特別な個体で、通常よりも巨大で強力な力を秘めた「神」のような存在である)。
ふだんは深層海流に棲息しており、それを空中に持ち上げる他背中のフィンを折りたたんで高機動型に変化したり、「バリアー」や竜巻状の「ダイビング」、口からは「はかいこうせん」か「エアロブラスト」かほかの何なのか不明だが強力な光線(正式名称「ルギアビーム」)を発射して広範囲を破壊する、笛のメロディで復活するなど、まさに「神」と呼ばれるにふさわしい力を持つ。
劇中でルギアは最後の別れ際、こう言い残した。
「私が幻であることを願う。それが、この星にとって幸せなことなら。」
伝説のポケモンという存在は、その存在そのものが、ひとつ間違えれば世界を滅ぼしかねないものであることを、彼は自覚していたのである。
予告編での「命をかけて、かかってこい」というキャッチコピーが本編で一切使われなかったことはとっても有名である。というのも、映画タイトルやキャッチコピーが脚本を書く前に決められていたため。(のちにポケダン救助隊シリーズの戦闘前でこのセリフが再利用されることになった)。
ルギア親子
無印編220~222話において、何と母親と小さな子供の親子が登場。ゲームでは性別不明にして『タマゴ未発見』のカテゴリーに属する存在だが、一応繁殖はする模様。
うずまきじまに生息する個体には『シルバー』と言う名前の息子がいる。
劇場版の個体と比べると若さ・未熟さが目立ち、テレパシーの類も使えない。ロケット団に子供を誘拐された母親がエアロブラストを吐きながら暴れまわった。
劇場版の話についても言及されており、まだこの時期は劇場版とアニメのストーリーが明確に繋がっていた事が窺える。
ルギア自身の世界的な知名度は不明なものの、アローラ地方に住むスイレンがネタにしていたことから、そこそこ名前は知られている様子。
劇場版『光輪の超魔神フーパ』
フーパに呼び出され、フーパの影と戦う助っ人組の切り込み隊長として登場。「ルギア爆誕」で使用された曲のアレンジをBGMにサトシとともに戦うという、古参ファンには嬉しい演出での登場。フーパの影を相手に圧倒し続けたが、一瞬の隙を突かれ、元の海へと追い返されてしまった。
冨岡氏著の小説版によると、まぎれもなく上記の海の神と同一個体であるとのこと。映画版では言及がないが、シリーズを知らない子供への配慮等が理由と思われる。
劇場版『みんなの物語』
海を臨む大都市フウラシティで神聖視される特別なポケモンとして登場。古来より年に一度フウラシティで開催される“風祭り”の最終日に現れ、そして街全体に恵みの風をもたらす街の守護神のような存在だと言われている。
本作においては『ルギア爆誕』の時と同じく物語のキーパーソン的な存在に位置づけられていると思われ、そういう意図があってものかどうかは不明だがこれにより前作『キミにきめた!』のホウオウに続いて金銀それぞれの看板ポケモンが二作連続で映画に出るということになった。
なお、この映画の特別前売券購入者への特典として配布された個体については映画館のスタンディなどで「このルギアはデータです」と説明されている。第1世代当時ミュウを配布する際に公式はデータという表現を避けていたが、当時と比べてゲームに対するプレイヤー達の感覚が随分と変わったことが影響していると見られる。
新無印
2話から登場。オープニングセレモニー中のサクラギ研究所に大型ポケモンの出現予測が通知され、クチバシティの港に発生した黒い積乱雲から出現。(出現理由は不明)
レイドバトルを仕掛けた一般トレーナーを一蹴し、バトルを仕掛けようと追いかけ高所から飛びついたサトシと出現を自力で予測し追跡、同じく高所から飛びついたゴウを背に乗せ遊覧飛行を始める。水中に突入する際にテレパシーで合図するなど、二人を背に乗せたのは何らかの意図があった模様。
20話でもサトシのピカチュウ達をムコニャから救うも、こちらは別のポケモンが姿を変えたモノだったりする。
135話の終盤でキャンプ中のサトシらの前に再登場し、続く136話ではサトシとゴウがレイドバトルを仕掛ける。伝説のポケモンであるためか、強くなった二人のポケモンの攻撃を受けてもあまりダメージが入らないどころか一蹴されてしまうほどの強さではあったが、エアロブラストによって崩壊した崖から落ちた2人を背中に乗せて助け、そのまましばらくカントー各地を飛び続けた。「行くぞ」とテレパシーで言葉を発した。雲の中を飛んでいる際、サトシの旅の原点でもあるホウオウとの共演も果たした。
ルギアとのレイドバトルがきっかけで知り合ったサトシとゴウは、ルギアとの再会がきっかけでポケモンや世界を知るために旅に出ようと決意した。新無印でのサトシとゴウの冒険は、ルギアで始まってルギアで終わったと言えるだろう。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
第2章終盤でシルエットのみ登場。「ポケモンの楽園」の建設を目論むワタルが切り札として、カントーのジムバッジの力で呼び覚ます。
計画では「増幅器からエネルギーを吸収し、翼のひとふりで四天王軍をバッジの影響下に置いて人間からポケモンを解放する」予定だったが、カントー組の「気」を受けてピカが放った「100まんボルト」でエネルギーを吹き飛ばされた。
この時、「破壊の力」はイエローの持つトキワの不思議な力で「与える力」へ変化し、カントー本土まで降り注いで荒れ果てていた大地を緑化した。
レッドの話によれば、その後西へと飛び去って行ったらしい。
第3章で正体・姿が判明。セレビィ捕獲を目論む「仮面の男」に目をつけられ、住みかのうずまき列島で襲撃を受ける。
我を忘れて暴れまわり、ジョウト組によって動きを止められたところでクリスタルに捕獲されたかに思われたが、一瞬早く「仮面の男」に捕獲されてしまう。
その後はホウオウと共にセキエイ高原で暴れ、ウバメの森でもマスクド・チルドレンのイツキの指示でシルバーを苦しめるが、最終的には全国から転送されて来たトレーナーのポケモンの温かい思いに触れ、呪縛から解放された。
ゴールデンボーイズ
うずまき島の守り神で、崩壊寸前の島を支えるべく、最奥部で超能力を使って島を支えている。
こちらでは超能力で分身を作り出す事が可能で、分身は本物同様の攻撃力を持ちつつダメージを受けても再生するが、ガスを媒体にしている為に実態を保てなくなる事と炎と水が弱点である。
ゴールドらに勝負を挑むが、クリスに分身であることを見抜かれ、最後まで諦めずに奮闘したゴールドを見て最後は自ら負けを認め、タンバシティへ送り届けゴールドにぎんいろのはねを渡す。
最終話ではぎんいろのはねを通して頼んだゴールドに応え、ジョウトを危機に陥れる災厄そのものたる黒いバンギラスと対峙する。
ポケモントライアドベンチャー
第3巻に登場。常に激しい嵐が行く手をはばむ魔の海・バリゴウ海に生息している個体で、遭難したミスター・クロウの知人であるダンを救助に来たカツヤ達の前に現れ、救助活動を行うカツヤとトキに向かって「エアロブラスト」を放つが、ソロのドータクンに防がれ、なおも追跡しようとした所をカツヤのリン(コリンク)の技に怯み、その隙にカツヤ達はバリゴウ海から脱出する。
余談
タイプについて
- 一応、「当時の強いタイプがエスパーだったからみずではなくエスパーにした」「ホウオウがほのおタイプなのでルギアがみずタイプではバランスが取れない」などの発言が過去に公式からなされている(「知能が高くテレパシーもできる」という映画の設定があるため、エスパーでも違和感があまりないのは事実ではある)。
- 第2世代までのポケモンにはルギア以外にも今だったら絶対にドラゴンタイプになっているようなポケモン達が少なからずいる(実際『HGSS』で追加された技に「ドラゴンダイブ」があったりする)。
モチーフについて
- 映像作品などでは、ラティ兄妹と同様、クジラやイルカっぽい性質もある(ルギアの場合は裏声が、おそらくゲゲゲの鬼太郎第4期の化け鯨や劇場版NARUTO第一作で使用された氷遁・一角白鯨と同じエフェクトで、ヒゲクジラに非常に近い)。
- 先ほど、モチーフが鳥類と述べたが、モチーフは海鳥ではなく、淡水域に生息するアオサギがモデルではないかという説もある。確かにアオサギの冠羽から頭頂部にかけて見られる黒い部分がルギアの隈取のような目に見えないこともないし、ルギアと同じように首が長い鳥でもある。
- また、アオサギはエジプト神話においてベヌウとして登場し、原初の海から最初に誕生して初めに上げた鳴き声が事でこの世の時間が始まりであったという神話やフェニックスの原型になったという説など命や海に関するエピソードに縁深い鳥である。奇しくも対になっているホウオウがそのフェニックスがモチーフだったりするところが興味深い。
- 当時の脚本家首藤剛志氏曰く、ルギアは本来『生命の源』とされる深層海流の象徴としてデザインされており、かつ『生命の絶対的母性』と構想されていたので、アニメの描写は当初の構想がある意味実現したことになる(『親潮』という海流の名前が実在したり、海を生命の母と比喩する表現もある)。
- また"母性"という構想のためか、首藤氏は映画版で山寺氏がキャストに選ばれて男性神となった事は気に入らなかった模様。
アニオリポケモン
- 前述の通り、元々はアニメオリジナルポケモンとしてデザインされたのだが、その頃ポケモン金銀の開発が大幅に遅れており、登場させる新ポケモンすら見直しをしなければならない状況になっていた。しかし、結果的にそのおかげでルギアをゲーム内に盛り込むことが可能になり、金銀に登場という形になったのである。
Project VOLTAGEでは
- 2023年8月31日、初音ミクの生誕に合わせて正式発表されたポケモンと初音ミクの大型コラボプロジェクト『ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs』の一環で、翌年2月16日、『アスノヨゾラ哨戒班』や『DAYBREAK FRONTLINE』など数々の歌曲で知られる著名ボカロP Orangestar氏が初音ミク歌唱の楽曲『Encounter』を公開した。
- 雄大なる海の神と、それに奇跡的に『遭遇』した一人のポケモントレーナーの物語が描かれる。随所に小ネタなども散りばめられ、非常に愛にあふれた楽曲、MVになっている『Encounter』。未視聴の諸兄諸姉は、ぜひ一度ご覧になってみてはどうか。
その他
- ギャグ系のコミックではじゃんけんするルギアが登場しており、あの日曜日の国民的アニメに出て来る主婦といい勝負になるかもしれない。
- うずまきじまのモデルとされている淡路島にある淡路市のポケふたにはルギアが採用されている。(ホウオウも京都市のポケふたに採用されている)
- 生態からして貴重な「飛行することも泳ぐこともできる」ポケモンの一体であり、SVでシンクロマシンを使う際は非常に自由に動くことができる。
関連イラスト
検索の際に
部分一致検索をすると「メタルギア」「ギルギア」「エンゼルギア」など多くの違うルギアが引っかかる。完全一致検索にするか「ポケモン」やら「HGSS」やら関連単語とのANDで絞るかしたほうがいい(前者の場合ダークルギアが出なくなるが)。
関連動画
関連タグ
0248.バンギラス(メガバンギラス)→0249.ルギア→0250.ホウオウ
関連ポケモン等
同複合タイプ
禁止級・対になるポケモン
世代 | ポケモン | ポケモン |
---|---|---|
第2世代 | ホウオウ | ルギア |
第3世代 | グラードン | カイオーガ |
第4世代 | ディアルガ | パルキア |
第5世代 | レシラム | ゼクロム |
第6世代 | ゼルネアス | イベルタル |
第7世代 | ソルガレオ | ルナアーラ |
第8世代 | ザシアン | ザマゼンタ |
第9世代 | コライドン | ミライドン |
第2世代の伝説・幻ポケモン
片ver限定仲間
ポケモンマンホール関係
他関連ポケモン+キャラクター等
- フリーザー/サンダー/ファイヤー(三鳥)
- カイリュー・カイオーガ/ゲンシカイオーガ:「海の化身」と言われているポケモン。カイリューとは同じ隠れ特性仲間でもある。
- ミュウツー・ディアルガ:番外作品で闇の形態を持つ伝説ポケモン(ダークミュウツー・闇のディアルガ)
- ゼラオラ:映画で共演
- ギアル:名前が似てるが別のポケモン
- ラブリナ:ダークルギアを作った張本人