基礎データ
全国図鑑 | No.0132 |
---|---|
カントー図鑑 | No.132 |
ジョウト図鑑 | No.092 |
イッシュ図鑑 | No.261 |
マウンテンカロス図鑑 | No.138 |
アローラ図鑑 | No.271 |
ガラル図鑑 | No.373 |
パルデア図鑑 | No.212 |
ローマ字表記 | Metamon |
ぶんるい | へんしんポケモン |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 0.3m |
おもさ | 4.0kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | じゅうなん/かわりもの(隠れ特性) |
タマゴグループ | メタモン |
他言語版の名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | メタモン | Metamorphose(ドイツ語で変身、メタモルフォーゼ)+monster(英語で怪物、モンスター) |
英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語 | Ditto | ditto(複写、コピーする、同じことを繰り返す) |
フランス語 | Métamorph | métamorphose(変身) |
韓国語 | 메타몽 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 百变怪 | 百(bǎi、百、さまざまな)+变(biàn、変わる)+怪兽(guàishòu、怪獣、モンスター) |
中国語(繁体字) | 百變怪 | 百(bǎi、百、さまざまな)+變(biàn、変わる)+怪獸(guàishòu、怪獣、モンスター) |
ヘブライ語 | דיטו | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | डिट्टो | 英語名の音写 |
ロシア語 | Дитто | 英語名の音写 |
タイ語 | เมตามอน | 日本語名の音写 |
概要
初登場は初代。紫色(一部ではピンク色、色違いは水色)でスライム状の体を持った、なんとも奇妙な外観のポケモン。名前の由来は「変態」「変身」を意味するメタモルフォーゼ(Metamorphose)と思われる。
変身能力を持つポケモンで、見た相手の外見及び能力をコピーする。
ポケパルレ(ポケリフレ)で触ってみるとほのかに濡れていることが分かる。
変身能力
概要の通りメタモンは変身能力を持つ。図鑑説明によれば全身の細胞を組み替えたり、体表を溶かしたりして見た目を変えるとのこと。見てから変身するとのことだが、正面から見えないはずの背後や内部構造、果ては重量まで完璧にコピーできる等、その原理には謎が多い。第6世代ではメガシンカポケモンにさえも変身している。
赤緑時点ではミュウも変身能力を持っていたが、ミュウの遺伝子には”全てのポケモンの情報が含まれる”設定があるため、それを駆使していると考えれば説明がつく。メタモンについては不明である。
変身対象はポケモンに留まらず、作中では無機物及び人間に変身していることが確認できる。
図鑑説明によれば、笑うと力が抜けて変身が解けてしまうらしい。ほか戦闘を終えてモンスターボールに戻った際も基本的には変身が解除される。なおゲームには「くすぐる」というわざがあるが、メタモンの変身を解除する効果はない。
同じく図鑑説明によれば、メタモン同士が相対すると、互いに相手とそっくりな形になろうとしていつもより活発に動くそう。ほか育て屋さんによればメタモン同士の仲は悪いらしい。
寝る時は外敵から身を守るため石に変身する。ポケモンスリープでも、寝る時は石に変身していることが確認できる。
アニメ版では同じメタモンでも変身能力に差があるような描写があり、例えばイミテのメタモンは顔を再現するのが苦手という欠点を抱えていた(後述)
第8世代のキョダイマックスした姿には変身できず、第9世代のテラスタルも再現できない。もっともこれらはシステム上の都合で、世界観的にどうなのかは不明である。
人間への変身
上述の通りメタモンは人間にも変身できる。例えば『USUM』や実写映画『名探偵ピカチュウ』では、人間に変身して人間の生活圏に入り込んでいた。
人間の高い知能も再現できるようで、『名探偵ピカチュウ』実写版ではスマートフォンで文章を入力してメールを送信するシーンがあり、人間の作った機械もある程度は扱えることが示されている。ただしこの個体は遺伝子操作で強化されており、通常のメタモンも再現できるかは不明。『USUM』でも料理人やマッサージ師として仕事をする描写がある。
当人の記憶や培ってきた経験まで完璧にコピーできるかについては不明。上の料理人に変身した際には料理の味付けの趣向が若干変わっていたので、メタモン本人の性格や味の好み等で動きが左右される部分もあるのかもしれない。
「人間の言葉を話せるか」については作品によってぶれがあり、多くのゲーム作品では話せないような描写がされているが、アニメ版ではロケット団のニャースに変身した際に人間の言葉を話しており、実写版『名探偵ピカチュウ』でも言葉を話すメタモンが登場する。
メタモン顔
アニメ版で登場したイミテのメタモンは、変身しても顔はメタモンのままですぐバレてしまうという欠点を抱えていた。
何気ないワンシーンであったが、この「顔だけメタモン」という表現は視聴者に大受けし、後に”メタモンが変身した姿”という体でグッズ化されたり、ファンアートが描かれたりする事態となった。ポケモンカードでもこの表現が使われることがある。
ここから「メタモンは顔を再現できない」とされることもあるが、ゲームではこのような設定はないので注意されたし。これは”全く同じ姿の二体が並ぶと凄くややこしい”という大人の事情によるものであり、メタモンの変身能力は完璧である。
メタモンとタマゴ
一部除き、あらゆるポケモンとタマゴを作ることができる性質を持つ。この時生まれて来るのは必ずメタモンでない方のポケモンである。同種を掛けあわせてもタマゴが得られない性別不明ポケモン、片方の性別しか存在しないポケモンともタマゴを作れる。
変身能力が関係していることは容易に想像がつくが、一体どのような原理なのか全くもって謎。ポケモンは「ふしぎないきもの」であって生物と似て非なる存在なので、生物学の常識が当て嵌まらなくても不思議ではないが、なかなか興味深い現象と言える。
なお上で述べた”メタモン同士は仲が悪い”設定故か、メタモンのタマゴは作れない。意外であると同時に、そうなると「どうやって数を増やしているのか」が気になってくる。これについての公式からの回答はなく、プレイヤーからはポリゴンのような人造ポケモンである等、色々と考察されている。
ゲームにおける特徴
タマゴ要員として
上の通りほとんどのポケモンのタマゴを作ることができる。タマゴから生まれるポケモンは親の個体値を受け継ぐのだが、親がメタモンの時でも通常通り参照されるため、高個体値のメタモンが1体いればあらゆる高個体値のポケモンを簡単に入手することができる。
今でこそ「すごいとっくん」等で簡単に高個体値を入手できるが、過去世代では真面目に高個体値を狙おうとすると孵化厳選必須で非常に長い時間がかかり、とてもではないがやってられなかったので、それを大幅短縮できるメタモンは非常に有難い存在だった。メタモンの入手法で一つの攻略記事が出来上がる程である。
性別の存在しないポケモン、性別がオスのみのポケモンに関しては交配させることのできるポケモンがメタモン一択となるため、その意味でもメタモンは重宝される。ほかオスの比率が高いポケモン(御三家・化石ポケモン・ルカリオ系統・ゾロアーク系統・トゲキッス系統等)も無性別のポケモンほどではないにせよメタモンの恩恵を受けられる。
『XY』からは隠れ特性のタマゴも作れるようになったので、ますます重要性が上がった。しかし第8世代以降から「すごいとっくん」が簡単にできるようになり、高個体値が欲しいだけなら必ずしもメタモンが必須とは言えなくなった。
メタモン未実装だと孵化厳選の難度が大きく上がるためか、参戦ポケモンが制限されるようになった第8世代以降でもメタモンは必ず初期から実装されている。一方でタマゴシステムがないためか『LEGENDSアルセウス』には参戦できなかった。
高個体値メタモン
上の通り高個体値メタモンの需要は高く、数多くのプレイヤーが強いメタモンを入手するためだけに何日もやり込んだ。
シンプルに優秀な6Vメタモンだけでなく、イカサマ対策のA05Vメタモン、トリルパ用のS05Vメタモン、前2つの融合版であるAS04Vメタモン、果てはめざめるパワー用にめざパタイプ別のメタモン等、あらゆる型のメタモンが求められている。特にめざパ用メタモンをコンプリートした貴方は中々のポケモン廃人です。
第9世代で後述するイベントレイドが開催されるまで、6Vメタモンは乱数調整が容易なDS版(DPt・HGSS・BW)で捕獲し連れて来るのが一般的であった。特に第6世代では乱数調整ができなくなったことから非常に需要が高くなったので、バトルをやり込むつもりがなくてもポケモン交換用の通貨として持っておくだけでも有用だった。
なおGBA版(RSE・FRLG)でもできなくはないがやろうとするとTASの領域となる。
『USUM』では、コニコシティ周辺で人間に変身している5匹のメタモンを探し出しバトルを挑む「メタモン5」というイベントが追加された。倒してしまってもイベントの進行に支障はないが、これらのメタモンは性格や一部の個体値が孵化厳選に役立つよう設定されているため、可能な限り捕まえておくとよいだろう。
『剣盾』や『SV』ではマックスレイドバトル/テラスタルバトルで容易に高個体値のメタモンを狙えるようになっている。両者共によくピックアップの対象に選ばれており、最高ランクの★5ともなれば最低でも5V以上の個体値保証がなされているため、多くのトレーナーが血眼になってメタモンレイドを周回した。運よく6Vが出たら儲けもんである。
一方、個体値V確定ということで逆にV以外の数値、特に0を狙うのが難しくなったという弊害も起きている。めざパ廃止によってそれ用のメタモンを用意する必要がなくなったのは有難いが、トリルパ等の構築を狙う際は注意したい。
メタモンレイド
第9世代現在、オンラインではメタモンレイドが相当な人気を誇っており、SNS上などではメタモンレイドの募集や6Vメタモンの配布・交換の呼びかけが活発に行われている。
攻略法
メタモンは必ずホストのポケモンにしか「へんしん」しない仕様がある。このためホストが適当にコイキングでも採用すれば煮るなり焼くなり好きにできる。HPはメタモンのままとはいえ、それ以外のステータスはコピーしてくれるので低Lvのポケモンなら割となんでもいい。
ソロの場合、レベル1のポケモンを使用するとNPCが瞬殺してくれる。これはNPCのポケモンのレベルは本来こちらが出すポケモンの8割になるところを、レベル1のポケモンを使用した場合のみ特定レベルで固定されるため。例えば★5が解禁されている場合はレベル80で固定される。また万が一を考え、わざは自身に効かないものか補助技だけにしておいた方がいい。
もっと時間を短縮したいのであれば、特性「くだけるよろい」のヤバチャにからをやぶるのみ覚えさせ、変身したメタモンにひたすら連打してもらうことでも攻略ができる。こちらはレベルやステータスこそ高くなってしまうデメリットがあるものの、自分で勝手にデバフをかけ続けることになるため、NPCがよほどサボらない限りは楽に攻略できるだろう。
逆に言えば、レイド攻略のために用意した強力なポケモンに変身されるとシンプルにキツイため、正攻法での攻略は極めて困難である。特にじこさいせいやカウンターなどを覚えたポケモンに変身されると、普通に詰む事態になる。この関係でオンラインのメタモンレイドでは「ホストは弱いポケモン」が常識になっており、これを守らないと即抜けされたりするので注意したい。
一応、相手のテラスタイプを考慮して相性のいいポケモンを出す方法などもあるが、やはり弱いポケモンに変身してもらった方が手っ取り早いだろう。
関連動画
SVにおけるメタモン
SVではオープンワールドと言う仕様上、最初から他の野生のポケモンに変身している。
そしてバトルになってから正体を現す。幸いZLによるロックオンでメタモンが化けているか否かの判別が可能。この仕様はゾロア系統にも使える。
なお変身するポケモンは「そのフィールドに生息しているポケモン全般」のため、場合によってはメタモンに化けたメタモンが出現することもある。メタモン同士で喧嘩していた最中だったのだろうか。
ほか色違いであっても通常色の姿に変身しているため、色違い厳選する際は要注意。さらに他のポケモンと違ってメタモンは戦闘後には消えてしまい「遭遇後に一旦逃げてレポートを書く」という保険を取ることもできないため、判別にはレッツゴーがほぼ必須となる。
SVでは野生のポケモンは撃破や捕獲をするとわざマシンの素材となるポケモンの落とし物を落とすが、メタモンのアイテムはメタモンの姿で倒さないと落とさない。故に「へんしん」される前に一撃で倒す必要がある。テラレイドバトルにおけるメタモンの落とし物は固定で「メタモンのべたべた」であるため、安定して入手したいならそっちの方がいいだろう。
逆に変身の可否で落とし物が変化することを利用し、出現確率が低いポケモン(例えば特定の箇所に1日1回しか出現しないミカルゲなど)に化けてもらって、そのポケモンのアイテムを狙うといった芸当も可能。ただしテラレイドバトルではこの仕様は適用されないほか、コレクレーとサーフゴーにもこの小技は使えない。
藍の円盤ではブルレクの特定のサークルミッション(ユニオンサークルを立ち上げている間のみ、条件を満たすと出現する協力型ミッション)に登場する個体として、テラリウムドーム中に存在するブロックに化けた「メタモンブロック」が登場する。ただし実際に捕まえたりはできない。
なお、「へんしん」しかできない都合ピカブイのクリア後のマスタートレーナー戦では、メタモン同士ではバトルにならない為に「一定のCPになったメタモンをマスタートレーナーに見せる」という形になってる。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 48 | 48 | 48 | 48 | ※ | 48 | 240 |
第2世代から | 48 | 48 | 48 | 48 | 48 | 48 | 288 |
※第2世代以前の特攻・特防は特殊に纏められていた。
覚えるわざは「へんしん」のみで、相手のわざとステータスをコピーして戦うという変わったポケモン。
種族値は低水準で平坦、さらに変身後は相手のステータス(HP以外)に依存するのでHP以外の努力値配分に迷う。また変身したとしても同速になる都合上、次ターンで先手を取れるかは運次第で、場合によっては何もできず落ちることもある。
かつては「へんしん」を使うターンを如何に凌ぐかが重視され、型の選択肢が狭く運ゲー要員としか見られていなかった。しかし第5世代から特性「かわりもの」が解禁されて耐える必要がなくなったので、もちものとの組み合わせで多様な戦術が開発された。現在では相手を利用するトリッキーなポケモンとして認知されている。色々出来るが、こだわりスカーフで変身後に確実に上を取る型が人気である。第8世代以降は禁止伝説が通常のランクバトルでも解禁されるようになり、禁伝メタとしても注目を集めている。
ダブル・トリプル・マルチバトルにおいては味方に変身させる戦術もあり、その場合は「かわりもの」不採用の型が選ばれる。ただ「へんしん」を覚えたドーブルでも同じことができるのがネックとなる。
メタモンが相手だと積みエースによる全抜きを止められたり、技構成がバレて対策されたりする。構築次第では機能不全になることさえある。ソーナンスやドーブル、ヌケニン等のように一度の読み間違いからパーティを半壊させる凶悪さがメタモンの持ち味と言える。
第5世代以前
第1世代
初代では「かわりもの」はおろか、素早さ増強手段もない(持ち物そのものが存在しない)ため、低種族値の使いづらいポケモンとして見られていた。
幸いかくとうタイプの最高打点が威力80の「じごくぐるま」と貧弱で、そもそもエスパーの台頭でかくとう自体が不人気だったので、弱点を突かれる可能性は低く、努力値を振れば「へんしん」すら使えないまま落とされる事態は回避できた。
と、言ってもできることは運ゲーを仕掛けるぐらいで、次ターンの同速勝負に負ければ簡単に落ちるため対戦環境ではあまり注目されなかった。また性質上、HP以外の努力値は「へんしん」すると無駄になるので「あまり強くないうえ、頑張って努力値を振っても報われない」としてマイナー枠の中でも不人気だった。
一応、ケンタロスのような強ポケモンを眠らせるか凍らせ、メタモンに交代して「へんしん」すれば安全に変身しつつ同速勝負も回避でき、かつ高パラメータを得られる。相手の構築次第ではそのまま3タテを決めることも夢ではない。
とは言え当時の「こおり」は事実上の即死で「ねむり」も行動不能ターンが長い凶悪な状態異常であるため、そんなことをするぐらいなら普通に交代読みで積み技したり、そのまま殴り倒した方が早く、わざわざメタモンを使う理由にはならなかった。
97カップ本戦出場者15人中1人が使用していたが、見せ球、あるいは数合わせ採用で、実際には選出されなかった可能性が高いとみられる。
第2世代
初代のあんまりな境遇を考慮されてか、専用道具「メタルパウダー」が実装された。
当時のメタルパウダーは防御・特防1.5倍で、しかも変身中も効果が消えないと言うなかなかぶっ飛んだ効果になっていた。なので後発のしんかのきせき持ち耐久ポケモンような戦い方が編み出された。当時は耐久マンセー環境だったこともあり「へんしん」自体も遂行しやすかった。
しかしメタモンは変身後、全てのわざがPP5に固定されるため持久戦が苦手で、泥仕合になると間違いなく先に息切れするので、環境を支配していた耐久ポケに勝つことはできず、結局はマイナー枠のままだった。
第3世代
この世代からダブルバトルが実装され、味方に「へんしん」する戦法が可能になった。
メタルパウダーの効果が防御2倍に強化されるも、変身後は効果がなくなる弱体化を受けた。「へんしん」するターンを耐えるだけのアイテムになってしまい、初代の運ゲー時代に逆戻りしてしまった。
ただタマゴの仕様変更から遺伝要員として爆発的に需要が高まり、違う意味で対戦環境に必須のポケモンとなっていた。
第4世代
第4世代では「こだわりスカーフ」が実装され、相手が動くより先に「へんしん」しつつ、次ターンの同速勝負にも確実に勝つという戦術が編み出された。変身後のポケモンが「へんしん」を覚えていなければ技縛りは適用されず、次ターンは自由に動くことができる。
...のだが最速スカーフでも100族に届かないレベルで、当時の強ポケであるゴウカザルやガブリアスには上から確1にされるとして机上の空論で終わった。やはり対戦ではマイナーであり、役目はもっぱらタマゴ作りであった。
なおあまり注目されなかったが、変身前のみ素早さ2倍になるスピードパウダーも実装されている。こちらにはダブルバトルで味方へ「へんしん」する場合に採用される。
第5~7世代
第5世代
メタモンにとって最大の転機が訪れる。場に出るだけで目の前のポケモンに変身する隠れ特性「かわりもの」の解禁である。これによって「こだわりスカーフ」による戦術が実用性を帯び、一気に実戦的なポケモンへと躍進した。
変身後は相手の能力変化もコピーする仕様があるので、BW環境での主戦術であった「積んで3タテする」戦法へのメタとして注目を集めた。なお能力変化をコピーする仕様は以前からあった。
ちなみ第5世代(BW2)では「かわりもの」持ちの色違いは正規手段では存在しない。もし遭遇したら改造である。
第6世代
メガシンカ・「いばる」+「イカサマ」コンボ・積みポケモンがメジャーになったことで、それらへ”タダ乗り”して無双する戦術が注目された。
特に相手のメガシンカしたポケモンへ死に出しすれば、メガ固有の高種族値を得つつ、タスキで保険をかけたりスカーフで上を取ったりできるのでかなり強力だった。ダブルバトルでは味方のメガ枠に「へんしん」してメガシンカポケモン2体で蹂躙といった戦術も取れた。まあ後者については「へんしん」を覚えたドーブルの方が読まれづらく便利だったが。
ほか「あかいいと」の仕様変更で個体値を5つまで遺伝できるようになり、高個体値メタモンの需要がますます上がった。
ちなみに、この世代において2013年11月5日の5:00から16:30頃までメタモンがWi-Fi対戦やオンライントレードに出すことが出来なくなったことがある。これはギルガルドに変身した際に特定の技を使ってもフォルムチェンジしなかったり、相手側の変身時のステータスで固定されるバグが残っていたため。
第7世代
第6世代と比べると勢いは落ちたが、この世代では混乱きのみ型や「レッドカード」型など、それまでのメタモンの常識を覆すトリッキーな戦術が考案された。
混乱きのみは回復量の高さを活かした汎用戦術で、メタモンでも問題なく遂行できたのでよく採用された(詳細は混乱きのみ)
「レッドカード」型はキノガッサメタとして使われる戦法で、ガッサ相手に繰り出して変身したら、くさタイプには効かない「キノコのほうし」をあえて選ぶ。すると相手はタスキ読みで「マッハパンチ」を出してくるので、レッドカードが発動して相手の控えが引きずり出され、そのポケモンに胞子が当たって有利対面を作れる...という仕組み。
第8世代
ここでもう一つの転機が訪れる。レート改めランクバトルにおける禁止級伝説ポケモンの解禁である。メタモンは伝説ポケモンにも変身できるため、自前の禁伝+禁伝に変身したメタモンで実質2体の禁伝を使えるとして大きな注目を集めた。事実、竜王戦2020予選、シリーズ8ルールにおけるメタモンの使用率はかなり高い。
さらに2022年2~9月のルール下では禁止級伝説ポケモンが2体入れることが可能となり、またも採用率が上昇。同年2月15日時点では採用率3位という、これまでにない圧倒的な人気ぶりを見せた。特に環境トップの禁伝ポケモンザシアンをメタれる点が魅力である。と、言うのも先発でザシアンと対面すると...
- 相手ザシアンが「ふとうのけん」でA上昇
- メタモンがA上昇したザシアンに「へんしん」する
- ザシアンになったメタモンが「ふとうのけん」を再発動しA上昇
という流れで”A2段階上昇のザシアン”という怪物を生み出せるのである。HPが低いという弱点はあるが代わりにもちものが自由であるため、むしろ相互互換的に別ベクトルの強さを発揮でき、非常に凶悪であった。
あまりの強さに、ザシアン+黒馬バドレックス構築が「メタモンにメタられたら負け」として採用を控える流れができたり、一方でタスキやS調整を駆使してメタモンを返り討ちにするザシバト構築が編み出される等、構築レベルで環境に影響を与えていた。昔からすれば信じられない現象である。
メタモンを採用する注意点としては、ガラルマタドガス(ドガース系統)の特性かがくへんかガスにかわりものが無効化されるため、努力値振りはHD振りが推奨される。またザシアン・ザマゼンタ・ムゲンダイナに変身するとダイマックスできず、同様にキョダイマックスもコピーできないことも覚えておきたい。
第9世代
第9世代ではテラスタルとの嚙み合いがいまいちよくないため、前世代に比べて弱体化したとされている。
技範囲が完全に相手依存なので、切ったテラスタルに合致する技があるかどうかも定かではなく、やはり本格的な活躍は禁止級解禁まで待つことになった。
ちなみに、藍の円盤で登場した全タイプを強化するステラは一見相性がよさそうだが、なんとステラテラスタルを切っている間はかわりものが発動しないと言う深刻かつ致命的すぎる欠点が存在する。
スカーフを持たせる事が多いメタモンとは微妙にかみ合っておらず、扱いがなかなか難しい事になっている。そのため、ステラ採用の場合は最速推奨。はたきおとされたらご愁傷様。
禁止級伝説解禁となったシリーズ7ではそこそこの立ち位置に収まっている。テラスタルを切ったオーガポンに変身することができない上に、テラスタルを切っていない状態で変身してもオーガポンに変身した状態ではテラスタルを使用不可能なのがネックである。懸念されたステラとの相性の悪さは、そもそも交代出しで「かわりもの」を発動してからステラを切れば問題ない。
同環境では上手く使えば好相性となるステラ、こくばじょうバドレックス対策のノーマル、単純に耐性が良い上にドラゴンウエポンでのごり押しへの対策になるフェアリーがメイン。
なお、専用道具であるメタルパウダー・スピードパウダーはなぜか廃止されてしまった。用途が迷子なメタルパウダーはともかく、スピードパウダーは一応ダブルバトルで安全に味方に変身すると言う細い使い道があったのだが……。
番外作品
ポケモンスタジアムシリーズ
ポケモンの登録時にメタモンを変身させている演出がある。
ちなみにポケモンスタジアム金銀で色違いのメタモンに「へんしん」を使わせると変身した際に色違いになる。
一匹で色違いが全部見える。お得である。
『ポケモンGO』
本作では、メタモンも属する第1世代のポケモンたちが登場するが、サービス開始当初は実装されておらず、ゲームシステムとの相性の悪さから実装が見送られたのではないか、と考えられていた。
その後2016年11月23日になってようやく実装された…のだが、上記のSV同様に野生のポケモンに擬態しているためいざ実装されても捕まえるのに骨が折れるというとんでもなくハードルが高い。
それこそ初心者がホイホイと入れ食いで難なくゲット出来る時もあれば、上級者でさえ捕まえるのに手こずるくらいの運任せ状態といえる。
……それでも(負けイベントと揶揄される)ガラル三鳥の一発ゲットよりは確率は高いのだが。
とはいえ「あるポケモンを進化させるために数集め(いわゆるアメマラソン)をしていたらメタモンが混じった」だの「パイルのみを使ってゲットしたら実はメタモンだった(メタモン好きで育成するならまだ救いもあるが)」なんて「喉から手が出るほど欲しい『羨望の的』から一転して『邪魔者』扱い」される事もある(こういう時に「苦労しているプレイヤー」にそういう話をすると、決まって「贅沢な悩みだ」などと嫌味混じりに返答されるというまでが1つの流れ)ため、スペシャルタスクの中に「メタモンをゲットする」という内容もあるために、そのタスクが当たった日にはクリアするためにプレイヤー達が血眼になって探してしまうのもお約束。
出現場所については完全にランダムであり、しかも天候ブーストやおこうでのエフェクトの様な「フィールド中で『メタモンである事を識別する』目印」も無いため、唯一の確認手段は「捕獲後に『やったー!』ではなく『おや?』と表示される」のみである(この演出後にメタモンに変化する)。
したがって、捕獲しなければメタモンか否かを見分ける事は絶対に出来ない(なお、2022年秋に実装されたゾロアでも類似の演出となっているが、こちらは「プレイヤーが相棒に設定しているポケモンに変身してフィールド中に出現」しているため、メタモンよりは対策がしやすくなっている)。
ただ、「目安として表示されるCP値に対して捕獲が困難」という特徴があるとの報告もあり、もしも「色違いでない且つ低いCP値の個体」であるにもかかわらずモンスターボールでの捕獲に連続して失敗する場合、メタモンが変身していることを疑った方が良いかもしれない。
(ゾロアの場合は先述した通り「相棒ポケモンに化けている」ため、それこそ「出現頻度が高いポケモン」を相棒にしていない限り容易に見抜く事はできる。極端な話メタモンの仕様を逆手に取り、わざとメタモンを『相棒ポケモン』に設定してフィールド上で出現させ『本来なら他のポケモンに変身しているため、変身前の状態ではメタモンの姿のままフィールド上には現れない』事から『メタモンに変身したゾロア』として見抜く事も出来てしまう)
本気でメタモンを捕獲したければ、それこそ「エンカウント毎に片っ端からきのみを食わせてボールをひたすら投げまくる」ローラー作戦で臨むしかない。
仮に交換で入手したとしても、タスクをクリアした事にはならないのだから…
2022年8月現在、アーボ・イシズマイ・イトマル・ケイコウオ・ゴース、ゴクリン・スリープ・タマゲタケ・テッポウオ・ドンメル・ネイティ・ヒメグマ・ペロッパフ・ヨーテリーに姿を変えており、捕まえた後に正体を現すことでようやく判別が可能になる。
……上記はあくまでも一例であり、不定期に仕様変更されるため確実に参考になるかは不明だが、もしかしたら「進化前のポケモン」でなおかつ「比較的出現率が高いとされるポケモン」を狙うというのも1つの作戦かもしれない。気の遠くなる作業には変わりはないのだが……
2021年2月に色違いが確定で(とある事情により)全員に配られ、その後2021年9月より野生でも色違いが見かけるようになった。
もちろん色違いであろうと無かろうとタマゴからは孵らない。メタモンだから仕方ない。
なお、2021年8月までは色違いが実装されていないレア度の低いポケモンに限られていたが、「いたずらなシーズン」の開始によりこの制約はなくなった。
対象のポケモンが色違いだった場合、絶対に本物なので安心して捕獲しよう。
逆にメタモンの色違いはこれまで通り通常色でへんしんしているその中に紛れ込んでいるので、見つけるには相当の苦労を要する。
……それでもガラル三鳥と遭遇して即捕獲するよりは楽かもしれないが。
ジムバトルではその時点での対戦相手となったポケモンに変身する能力(ちなみに自身の手持ちの場合、一旦ボールに戻して再度出してもジムバトル中は「その時点での対戦相手となったポケモン」のままとなる)を持っており、タイプや技をまねるほか、対戦相手に合わせてCP値も変動する(格上ならば増加、格下なら減少)。
一方、こうした特殊な性能の持ち主だからなのか、トレーナーバトルでは使用できない。
さらに、本作はポケモン同士を交配させてタマゴを作れない(タマゴの入手手段として、2km・5km・10kmは他の道具類と同様にポケストップから入手、7kmはフレンドからのギフトでタマゴ用のスペースでボーナス以外の空きスロットがあれば入手可能)ことから、孵化用員としては使えず、単なるコレクション用の存在としての側面が強い。
このまま燻ぶらせておくのも可哀そうなので、運よく手持ちに高個体のメタモンがいたのならポケモンホームを介して『剣盾』や『SV』等に送って孵化用員として活躍させるという手もあるだろう。
余談だが、既存のポケモンシリーズにおいてタマゴが存在しないことからレベルが1桁のメタモンの入手は不可能だったが、ポケモンGO内のCPによっては、ポケモンホームに送った際にレベル1-9の個体になるため、間接的に全てのレベルのメタモンを手に入れられるようになった。
2018年9月22日のコミュニティ・デイの時間終了後、突如「謎のポケモン」が各地に出現したが、その正体の殆どはメタモンであった(チコリータも稀にいた)。
詳細はメルタンを参照。
なお、メタモンが何故この謎のポケモンに変身していたかは一切分かっていない。
オーキド博士が調査すると述べていたが、剣盾が発売された2020年現在になってもこれといって目新しい情報は開示されていないのが現状である。
ポケモントローゼシリーズ
- パズルゲームということでポケモンを組み合わせて消していくのがこのゲームでの遊び方だが、メタモンはどんなポケモンにも変身できるということでワイルドカードに近い扱いとなっている。
コンボの代用となるのはもちろん、「マッチオール」などを狙う場合には重要となってくる。
ポケモンレンジャー 光の軌跡
4人組の怪盗団・ティーパーティーの一人・ドレスがメタモンを操る。
なんと、エンテイ・ライコウ・スイクンに完璧に変身できる。
ちなみに、実はゲームにおいて名有りのトレーナーが使う初かつ唯一の事例だったりする。
ポケモン不思議のダンジョン
救助隊・探検隊では「へんしん」しても「わるあがき」しか使えないボーナスキャラ(ただし「わるあがき」の威力は物凄く高いので油断禁物)だった。
超不思議のダンジョンでは、敵で出た時はなんと床に落ちているアイテムに変身するという風来のシレンに出るンドゥバと同じ能力を身につけ、拾おうとしたポケモンに変身し尚且つ仲間を混乱状態にする厄介な相手となった。
また、空の探検隊の「チャームズさんじょう!」では、大鍾乳洞にて時の歯車を守っていたポケモンとして登場。
当初は南のジャングルに住むキレイハナや、巨大岩石群に住むオタチに変身し(よく見るとアニメ版と同様、目の形は対象に似せられないという弱点があり、これが正体の伏線となっていたが、チャームズは全く気付いていなかった)、チャームズ達に引き返す様勧めたが、最終的に大鍾乳洞の奥に置かれた中身が空っぽの宝箱に変身している事をプクリンに見破られた事で、自身の正体と役割、そして巨大岩石群のお宝が時の歯車で有る事を明かした。
『ポケモンマスターズ』
2022年4月1日に「エイプリルフール」でメタモンが大量発生し、レッド・アカネ・アンズ・ハルカ・ラン・ジュン・オーバ・ゲーチス・クダリ・マーシュ・フラダリ・ロイヤルマスク・マリィ・ライヤーに変身するというイベントが起こる。
姿はそっくりに変身できているが、喋る事ができないのでそれで判別は可能。
しかし、レッドに関しては基本無口なのでわかりづらい(しかも、後の3周年記念キャンペーンイベントでもモブトレーナーがメタモンをレッドに変身させていた)。
スマブラシリーズ
実はスマブラDXのトーナメントモード限定でとあるコマンドを入力すると、ファイターが表記される箇所がメタモンになる。
実際にファイターとしてメタモンが参戦するという訳ではなく、使用可能なファイターの中からランダムで出場する事になる。詳しい方法は公式サイトを参照。
ファイターとして登場し、ランダムに別キャラクターになる・モンスターボールから現れて変身し一定時間味方として戦う等、開発時には様々なアイディアもあったが技術的な問題で没となった。内部データは存在している。
技術的な問題で没になってから17年の時を経て、SPECIALでは遂にモンスターボールから出現するポケモンに追加。
「召喚したプレイヤーに変身し、一定時間味方として戦う」という、DXでの没案の1つが採用されている。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
無印37話にメタちゃんを連れて初登場しイミ、無印174話で再登場した際には2匹目のメタモン(メタぴょん)を新たにゲットしていた。このテのメタちゃんの「変身しても顔はメタモンのまま」設定が後にグッズ等にアレンジされて使われる事になる。
一方、再登場時に新たに仲間にしたメタぴょんは、顔を含めて変身能力は完璧。
ただし、体の大きさはメタモンの時と同じというメタちゃんと同様の特殊なメタモンで、この為イワークに変身した時も手に乗る程のサイズだった。
ユウジのメタモン
無印111話で登場。アニメにおいて最初に姿も顔の形も完璧に変身した個体。
6VS6のフルバトルでユウジが必ず1番手に繰り出し、メタモン1体で数々の挑戦者を破ってきた。
サトシのピカチュウとバトルを繰り広げたが、スピードの差で敗れた。
バンナイのメタモン
マグマ団幹部(現在は怪盗)のバンナイの切り札として登場。
シリーズ初の悪役個体なのでかなりの悪人面である。
天気研究所のポワルンの他、シザリガーに変身してワカシャモをクラブハンマーでノックダウンするなど高い戦闘力を誇る。
アキナのメタモン
アニポケDP173話で登場した個体。
メタモン1号・メタモン2号と言うニックネーム付きで内2号は色違い仕様で、この回でのメタモンの変身能力はイミテの個体とは違って姿も顔の形も完璧に変身出来る。
コレダ監督の映画に出演したメタモン
アニポケ新無印19話で登場した個体。
こちらは緊張すると完璧に変身できなくなるといった欠点があり、これによりコレダ監督に怒られたメタモンは撮影現場から逃げ出してしまう。
しかしムコニャによる特訓によって、緊張なしで完璧な変身をこなせる様になった(サトシはさすがにメタモンが変身したピカチュウが本物ではないと見抜いていたが)。
劇場版『みんなの物語』
フウラシティの市長・オリバーの娘であるラルゴの友達としてヒメグマと共に登場する。
その他
AG | 15話 |
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XY | 1話・138話 |
SM | 46話・47話(回想)・96話・132話・133話 |
新無印 | 1話(ミュウがへんしん)・50話・87話(絵)・125話・129話・136話 |
劇場版 | 波導の勇者 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
13話
ドットが食べていたグミのパッケージに印刷されている。
『薄明の翼』
第4話「夕波」にて、ヨワシの群れをよく見るとメタモンが混じっている(やはり顔だけメタモンだった)。
漫画版
ポケスペ
ブルーのメタちゃん
特性:じゅうなん
性格:うっかりや・個性:イタズラがすき
ブルーがお得意の変装に欠かせないポケモンで、その他にも「へんしん」の能力を活かした様々な働きをする。
第2章では身体の一部を鍵に変えてマサキの家の鍵を開けた。
スオウ島ではブルーの手のフリをしてカンナを欺き、ブルー・ナツメに勝利をもたらした(カンナのルージュラが作り出す氷人形もとい氷の枷などの能力を直に人間が受けるとナツメやレッドの様に後遺症が残り、枷がついたのが変身したメタちゃんではなかったらブルーも危なかった)。
第5章ではデオキシス(アタックフォルム)に襲われたブルーの元からレッドに付いて行き、その時の状況をキワメに教え、レッド・グリーンが見たデオキシス(ノーマルフォルム)の姿が違っていた事を知らせた。
ポケットモンスター全書
サトシ(サトシ(アニポケ)とは別人)の手持ちの一匹。
草や壁になったり、果ては人間(キョウ)にまで変身できる(しかも片言で喋ることができる)が、一方で描かれている限りではポケモンに変身する描写は無かった。
ポケモンカードゲーム
『ポケットモンスターカードゲーム』の頃から参戦している古株。
拡張パック『ホロンの研究塔』以降のシリーズでは森井ユカ先生により粘土細工で表現された変身後の姿がカード化されており、ポケパワー「メタモる」で山札にいる別のメタモンに入れ替わるという面白い効果を持っていた。
XY編の拡張パック『ファントムゲート』においてはピカチュウに変身する過程のものが描かれた。
変身した姿
ピカチュウ/フシギダネ/ヒトカゲ/ゼニガメ/バリヤード/イシツブテ(『ホロンの研究塔』収録)
汎用カードからは程遠いが、自分の山札からメタモン以外のたねポケモンを呼び出せる「へんしんスタート」やトラッシュにあるたねポケモンのわざを使える「いきなりへんげ」等の特性がついているのが特徴。
制限はあるものの、メタモンらしいユニークな特性がついているものが見かけられる。
(その特性がユニーク過ぎてデッキもプレイヤーも選ぶ上に、メタモン自身は特性の対象外である等が理由でピン刺しされてることがほとんどだが)
余談
pixivでの扱い
pixivでは主にポケモンや人間など色々な物に様々な再現度でへんしんしており、人間の場合ほぼ完全という場合が多く、ポケモンの場合は完全に変身すると見分けがつかないので顔を残したりメタモンカラーにしたり下がドロドロになっていたりする、元のポケモンよりメタモンのほうを多く描く人もいる。→メタモ化
また、『何にでもなれることが唯一の個性』であるため最も擬人化の難易度が高いポケモンの一つでもある。
もう一つの性質として、その姿とタマゴに対する下記のような特性からR-18側では人間や♀ポケ相手にスライム触手化したり、色々な物に変身して行為に及んでいる姿も度々見られる。
ジゴロタイプ、無邪気攻めタイプ、無表情タイプ、『兄ちゃん、初めてか?』な裏稼業タイプなどがいる。…描写が無いだけで実際そんな感じかもしれないのが恐ろしい所である。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
0131.ラプラス(キョダイマックスラプラス)→0132.メタモン→0133.イーブイ(キョダイマックスイーブイ)
ミュウ:同じくへんしんできるポケモン。
ゾロア/ゾロアーク/ヒスイゾロア/ヒスイゾロアーク:化けるポケモン…ただし、こちらは相手に幻覚を見せてる方が正しい。
その他
マネマネ:モシャスと言う変身呪文を操る小さなゾンビ系。変身する事で真価を発揮するモンスター繋がり。
実写版『名探偵ピカチュウ』
舞台であるライムシティの有力者であるハワード・クリフォードのパートナーとして登場しており、人間に変身して車椅子を押すなどの行動を見せ、体の不自由なハワードの身の回りの世話をしていた。
しかしこのメタモンの活躍はそれだけなく…。
以下、映画のネタバレが含まれます! |
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実は、中盤から姿を見せていたミス・ノーマン(演:スキ・ウォーターハウス)という謎の女性の正体でもあった。
ティムとピカチュウの動向を密かに監視ししており、事件の黒幕であるとある人物へと事細かに連絡を入れる等して暗躍していた。
この個体は遺伝子操作により強化されており、ポケモン・人間を問わずに変身を繰り返しその能力を使うだけでなく、変身を解除して元の姿に戻ることまで回避動作として取り入れているという恐るべき能力を見せ、クライマックスではティムをあと一歩で殺害するところまで追い詰めた。
この記事の「ゲーム版」の部分でも触れている通り言葉こそ発しなかったものの文章でならば人間となんら変わりのないコミュニケーションを取ることができるようで、極めて高い知能があることが窺える。
ちなみに、よく見ると手の色がピンク色という、人間としては明らかに不自然な特徴を持っているため、登場した時点で彼女の正体がメタモンであることを見抜けた視聴者もいただろう。
また、アニメ版と同様、目の形は対象に似せられないという弱点があり、それを隠すために常にサングラスを着用している。
アニメやイラストであれば可愛らしいその特徴も、実写ゆえにその強敵っぷりも相まってなかなか不気味。