■注意■
- この記事は特定の悪役・キャラクター・人物の名称を上げ、誹謗中傷する項目ではありません。
- この記事では井上敏樹が手掛けている作品のキャラクターのみを限定して記述して下さい。
概要
脚本家井上敏樹は、子供向けの特撮・アニメ作品では常道である「勧善懲悪」を否定し、作品を手掛ける際には登場人物の内面にこだわり、欲望、嗜癖、台詞回しなどを複雑に特徴づけてそれらを絡め合う事で、良くも悪くも”濃い”人間味を表現する。
結果、観た者の脳裏に強烈な印象を残し、“善”か“悪”かの線引きが引きづらいキャラを台頭させ、非常にアクが強くも、「子供向け」といった枠に囚われず、大人も十分に(というよりは、寧ろ大人の方が)楽しみやすい濃厚なストーリーに仕上げる事に定評がある。
そんな井上敏樹が手掛けた作品や、そこに登場する人物達は皆一様に「明確な問題点や“負”の一面」を抱えており、時に目的の為に法律や倫理観を無視したり、自分の意思を他人に徹底的に押し付けたりする等、お世辞にも正攻法とはいえない(ほぼ黒に近い)グレーゾーンな手段、思想の持ち主が多い。
時には無関係の生命を大量に虐殺する、特定の人物の尊厳を陰湿な策謀で徹底的に貶める等、見たり聞いたりしただけで激しい忌避感を視聴者達に掻き立てるような外道たる舞いを、悪役に限らず、ゲストやストーリーの根幹に関わらないモブキャラクター、果ては主人公サイドのメインキャラクターにまでも躊躇なく執らせたり、人格破綻者・危険人物を地で行く、子供向けの作品にしては場違い・邪道といえる程の過激なキャラクターを躊躇なく登場させる事も珍しくない。
こうした井上作品の登場人物の中でも、とりわけ正邪曲直のリアルな“人間”の生々しさを体現し、視聴者に強烈な印象を残すキャラクター(人間、人外問わず)達を、何時しか「井上キャラ」と称するようになった。
ただしそれは裏を返せば、元来「空想と夢」に溢れている筈の特撮・アニメ諸作品および、本来の視聴対象である子供達の未来や希望を意図的に踏み躙っているとを言わざるを得ない為、作品ごと好き嫌いが大きく二分されるケースが多い。
肯定する者からは熱狂的な称賛や支持を集める反面、拒絶する者からは『生理的に受け付けない』レベルで蛇蝎の如く嫌われており、中には否定の声があまりにも多すぎたせいで風評被害を受けた演者が、そう演じさせた井上に恨みを抱いた事さえあった。
更には、別作者の版権作品のゲスト脚本を担当した際に、その作品のキャラクターを原作とは真逆、または似ても似つかない様な性格にしてしまうなど、時にやりすぎなキャラクター改変をした事で、原作ファンから反感を買うばかりか、制作会社をも巻き込んで原作サイドから顰蹙を買い、仕事を降ろされる憂き目にあった事もある。
こうした作品への姿勢や当たり外れの差の大きさからか、東映を含む制作会社側からも彼を起用する事は、ある種「挑戦」または「賭け」とされる等、ジョーカー、起爆剤的存在として扱われる、他に類を見ない脚本家として有名になった。
こうした「自分の好きを貫けるなら、周囲から憎まれたり、疎まれる事も厭わない、クソくらえだ」というスタンスはある意味、井上自身が一人の「井上キャラ」としての生き様を体現しているともいえる。
実際、井上と何度も仕事をしている監督の田崎竜太は以下の動画で、「(井上作品には)色っぽい男が必ず1人いるんですよ、まさに井上さんそのものみたいな人」と語っている。
作風
特徴その1
- 「ヒーロー=“格好良くて、完璧”ではないし否定的」
本来、一般的な人間の価値観においてヒーロー・主人公とされるキャラクターは、優しく、噓や隠し事、悪意や殺意といった曲がった事を許さず、信頼に値し、誰からも慕われ、常に正しい事を考え行動する…等、勇気を持って、暴力を否定、対話による解決、真実の追及、弱者を救って、手を繋いで友達を作り続ける、生命に対して徹底的に敬い、感謝してこそ人間の真の姿である、とした清廉潔白な者が理想的とされる。
だが前述したとおり、井上はそうした常道ながらもそんな人物像を真っ向から否定し、時に視聴者側からすれば、ヒーロー(主人公)らしからぬ、寧ろ悪役がやっている上述の主張を馬鹿にして嘲笑い、踏み躙るが故に非難されて人間扱いされない一面を他の作品に比べて、前面的に押し出して描写していく。
そして、作品によっては浮気やギャンブル、果ては(流石に直接描写する事はないが)濡れ場など、(特に子供向け特撮・アニメの)主人公・ヒーローの性格や行動としてはタブーとされるダーティーな言動にまで手を出させるなど、コンプライアンスギリギリの境界線まで触込んでいく。
特徴その2
- 「悪役は単なる“悪”にあらず、ライバルは単なる“好敵手”にあらず」
井上は「一般ドラマでは描けない物語が描けるから」という理由から、特撮またはバトルもののアニメの脚本を手掛ける際に、ライバル・悪役などのアウトローなキャラクターを特に強調して描き、作品の中でも優遇する傾向にある。
ヒーロー・主人公同様に井上は、「悪役」・「ライバル」を単なる主人公の『引き立て役』という枠に納める事なく、
- 絶対悪としての強い矜持や、誰にも理解される事のない孤高の信念を抱く者
- 作中人物ばかりでなく視聴者の共感を買う様な、哀しくも尊い思想や、悲惨極まるバックヤードを抱える者
- 自分なりに見出した“正義”を信じ、貫こうとする者
といった「主人公達とは別視点から見たヒーロー」と称すべき、個性の強い存在として描いている。
その結果、作品本来の主人公を差し置いて、その作品の顔的存在や、『真の主人公』と称される程に人気や名声を得たり、主人公サイド以上にその主義・思想に共感、支持を得たライバル・悪役を幾人も生み出し、それぞれの役目を主役・メインヒロインと同等か、場合によってはそれ以上と称しても過言でない花形へと押し上げる事となった。
特徴その3
- 「複雑な人間関係」
当然ながら、ヒーローやライバル・悪役共に、彼らを取り巻く人間関係もまた、良くも悪くもクセが強く、特撮・アニメ関わらず、物語の定義ともいえるキャラクター同士の関係を単純な共闘、友好、敵対…等といったものとは割り切らず、それぞれのキャラの特徴に基づいた愛憎交えた複雑な関係網を形成し、物語が進行していく毎に、それらもより深く絡みあって、波乱を呼んでいく事もまた、井上脚本の定石となっている。
そうした人間関係が織りなす愛憎劇は、より“深い”物語を求める視聴者層から定評がある反面、子供向けの特撮作品においては本来の視聴対象である子供達はまだ学ぶべきことが多いので、理解できずに置いてきぼりにしていると否定的な意見も少なくない。
事実井上自身も「子供を意識して(脚本を)書いた事は一度もない」と認めており、
「子供は結構背伸びしたるものだから、寧ろ分かりづらい設定の方がウケやすい」
「子供向けの番組だからって、子供に媚びた脚本や設定にしてしまう事が一番良くない」
と自己流の在り方の意義を説いている。
特徴その4
- 「生々しく描かれる“栄光”と“転落”」
井上キャラを語る上で欠かせないもうひとつの代表的な要素は、あるきっかけで、強大な戦闘力・富・権力などを手に入れたキャラクターが見せる、良くも悪くも“人間らしい”俗的な増長ぶりや、反対に、人生の最高潮に立っていた人物が、突然、ジェットコースターの如き急転直下で、どん底まで叩き落とされる転落劇である。
更に、そうした栄華と転落を短期間の間に立て続けに経験させる所謂、「上げて落とす」スタイルでキャラクターを翻弄したり、最悪の場合、視聴者に強いトラウマを残す程の、とても子供向けとは思えない程に凄惨な破滅の仕方を迎えるキャラクターを生み出した事も決して少なくない。
勿論、それらは決して悪役だけが受ける洗礼とは限らない。
時には悪を打倒し、自分が本当に欲しかったものを手に入れたヒーローや、それまで戦いとは無縁の世界で平穏に生きていたヒロインでさえも……
このように、善悪関わらずその人生における栄枯盛衰の模様や、退場の仕方を通し、単純な「因果応報」とだけでは言い表せない程に、時に生々しく、時に不条理に、そして時に目にも心にも強烈にトラウマを与えてしまう程強烈に、視聴者の印象を与えていくのが井上キャラの特徴である。
特徴その5
- 「既存の設定やキャラとて容赦なし」
当然脚本家である以上、他の版権作品にサブ脚本家またはゲスト脚本家として呼ばれる事もある井上であるが、その際にも自身の創作方針を妥協する事はなく、『ギャラクシーエンジェル』のヒロインたちや『デビルメイクライ』のダンテといった原作付きの作品の既存キャラであっても、彼によるキャラのアレンジによって本来のキャラのイメージを薄れさせるくらいに、良くも悪くも“濃い”キャラ付けにアレンジしてしまう事がある。
基本的に「濃いキャラが周りや視聴者を振り回す」ライブ感を最重視している為、良くいえば豪快、悪くいえば大雑把で、既存の設定を変更したり整合性を無視したり、風呂敷を広げるだけ広げて投げっぱなしで終わらせてしまう事も多い。
ただし「結果的に二の次三の次になってしまう」のであり、氏自身は必ずしも最初から原作設定や整合性の意義を馬鹿にしているスタンスではない。
これもまた井上らしいやり口としておおらかに受け入れる者がいる反面、先述したとおり、本来の作品・キャラの作風・人物像を尊重する者からは、普段以上に強い反感を買う事も少なくなかったり、あまりに我流に固執し過ぎたせいで、制作から外されてしまった事もある。
時にはそれらも井上キャラとして扱われることもあったり、井上自身がメインライターを務めている作品におけるサブライター担当回でもこの回に登場したキャラも井上キャラとして扱われることもある。
そもそも
フィクションだからこそ映える“現実《リアリティ》”
われわれが居る世界は、ハッピーエンドには程遠く。
冷酷で、卑劣で、醜悪で、最悪で。
それでもなんとか、その中で生きていかなくてはならない。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ東映公式サイト『最終回を終えて』より抜粋――-
ここまでの評価や印象だけ聞くと原作レイプも甚だしいキャラ改悪にやや独特な思想から、下手をすれば「人間は汚くて醜いもの」という極端なイメージを子供に植え付けかねないと非難されがちかもしれないが、井上の描く世界というのはあくまで「現実を基盤としている」が故のものである。
そもそもこの見出し冒頭に抜粋した文責にもあるとおり、我々がいる「現実」には「ハッピーエンド」という理想的な結末はもとより「ご都合主義な展開」も存在しなければ、「皆に尊敬される完璧な人物」も存在しない。
フィクションといえど「現実を生きているリアルな人間や生物」である以上、
たとえヒーローでも間違いはやらかすし、目的のためなら手段を選ばないことだってある。
人類を脅かすような怪物だって皆初めから善意か悪意、明確な目的や夢を持っているわけでもないし、どんなに善人ぶっても些細なきっかけ一つでいつでも悪人になり得るし、逆も然りである。
余程のことでも起きない限り現実に奇跡も救済も主人公補正も介入することはなく、ある日突然何の説明もなく理不尽な戦いに巻き込まれることもあれば、そんな戦いとは全く関係ない形で命を落とすことだって有り得る。
そもそも現実には漫画等で見るような「インパクトのある個性的なキャラ」もそんなにはいないし、そんな人間がいるとすれば余程の変人か異常者ぐらい。
どんなに強いヒーローだって
そんな事になったら普通に死んでしまうし、たとえどんなにどんなに強い巨大ロボだって腕を切り落とされたり動力を破壊されれば使い物にならなくなる。
そして、誰だって自分が突然、超常的な力や武器を手に入れたりしたら、それを他人の為に使おうと考えるよりも先に、『自分の為に使いたい』と思ってしまうであろう。
ましてや何の説明も見返りもなしに、いきなり命懸けの戦いを強いられでもすれば、拒絶するのが「“普通”の人間」としては当たり前と言える反応であろうし、いきなり目の前で大勢が死ぬような大惨事でも起きれば、周囲の見ず知らずの誰かよりも先に、己の保身を最優先に選ぼうとしてしまっても無理からぬ事である。
そうして苦労して「世のため人のため」に戦っても、人々の身勝手で都合の良い、私怨や妬み、責任転嫁などから、感謝されなかったり、逆に理不尽に糾弾されるような事でもあれば、「割に合わない」と考え、今いる立場を平気で投げ出したくもなるだろうし、反対に人々から称賛されて、持て囃されれば、それはそれで心の中に驕りや愉悦といった感情が芽生えてしまう事に繋がりかねない。
そうした心に生じた“隙”が悪い方向へ転がり、最悪邪道に堕ちる者が現れてしまう事もまた、無理もない話であり、大昔からあった事実である。
さらに明け透けなく言うと、法律や建前抜きで、他人に対して無償で献身的に奉仕する「割に合わない」行為を延々に続けられる事のできる酔狂な人物なんて、現実的に見れば、それこそ奇人変人と呼ばれる類の者であろう。
どんな形であれ、清濁あってこその「現実」であり、どんなに非現実的であろうと……いや非現実的だからこそ、「現実」からすればそれが「普通」なのだろう。
永遠に不完全な存在「人間」
では、現実において井上敏樹を含む我々人間という生き物は皆一様に「”汚くて醜いもの”であるのか?」という疑問についてだが、そもそも人間は正しくて尊いから素晴らしい様に見えて、善悪に関係なく、完成された者など存在せず、心のどこかに決して他人からは理解、共感、信頼される事のない思惑、嗜癖、価値観、願望を秘めた不完全な存在であり、井上も自身の手掛けた脚本を介して「モンスターより人間の方が、生々しくて怖い…」という皮肉を投げかけているとおり、時に動物以上に野性的な本能を剥き出してみせたり、悪意や狂気といった怪物よりも恐ろしい一面を覗かせる事さえある生物である。
要するに「汚かったり、醜くて当たり前」なのだ。
本来なら様々な思いが詰まっているが故に、守るに値する様々な法律やルール、歴史や感情、そして言葉も全てそんな人間が作った物なので、個人の意思や私情で簡単に貶められたり弄ばれる等、絶対にしてはならない事態が、何時でも溢れかえっているのはこういう事情が原因である。
そもそもこうした行為を、絶対にしてはならない、悪い、守るに値しない、持つに値しないと決めたのも同じ人間である。
そんな人間が少しでも長く、平穏で充実した人生を生きるためには、綺麗事だけでなく、不完全な一面や、一見すれば忌み嫌われる事であるが、実は“人間や生物だからこそ”抱くものである俗的な悪意や醜さといった存在、それらによって生み出される社会に潜む悪や不条理といった“裏側”を、何かしらの形で学んでいかなければならない。
それによって
「ああ、こういう事をしてはいけないんだな」
「こうならないように気を付けよう」
「あれ? 本当にこのやり方でよかったのかな?」
という意識を芽生えさせて、自分の行いを自分自身が疑い、考える事で上述の破滅を回避できるのだ。
だが、学校における道徳の教育では、
- 現実で真似しかねない
- 所詮は娯楽であり、教育の存在が疎かになる
という矛盾した理由から、基本的にそうしたネガティブな教育は忌避されやすく、人間の善意を中心とした“表側”“素晴らしい生き物である”な部分…身も蓋もなく言えば都合の良い一面を中心に取り上げられる事が多い。
そこで、学校教育では避けられる人間の“裏側”を知る為には、ライトノベルや漫画といった大衆向けの文学作品は、勿論の事、井上の主な活躍の場である特撮を含めたテレビドラマやアニメ、ゲームといったメディアコンテンツ、サブカルチャーが、立派で大事な教材となりうるのだ。
だからこそ、特撮に限らず多くの創作品を手掛ける作り手である作家・クリエイターは、単純にその作品を楽しませるだけでなく、作品を通して、様々な角度から“人間”という存在について描き出し、“光”と“闇”それぞれの一面を通して、人間や人生に関わる「真理」というものを視聴者または読者に問いかけ、そして“学ばせる”為に、きめ細かい複雑なキャラクターや物語、そして作品作りを心がけるのが、仕事なのである。
事実、井上と共に仕事をしている白倉伸一郎も東映の公式サイトで文責としてこのように語っている。
ドラマはフィクション。
要は「ウソ」。
でも、ひとつだけ真実があるとすれば、「人」を描いていること。そこまでウソになってしまったら、ドラマには何の価値もありません。
そして、コンプラもやっぱり「ウソ」なのです。コンプラ100%の人間なんて、それは人ではないから。
ウソとウソとをすり合わせ、理想と現実との境界をかいくぐりながら、表現できる真実のありようを探していくのが、いまのドラマがなすべきことなのでしょう。
あらゆる物事において美醜や清濁に囚われず、あえてひたすらに「リアリズム」と「人間らしさ」を追求し、群を抜く程に俗的で強烈な個性を持ったキャラを数多く生み出す事で、我々視聴者・ユーザーに『人間とは何か?』を考えさせるきっかけを幾度も与えてきた井上敏樹は、クリエイターの中でもとりわけ『人間』作りに秀でた達観者・鬼才としてその名声を勝ち取り、時に子供向け作品にあるまじき作風で特撮・アニメ界へ一石どころか数百石も投じつつも、それを新しい善と悪の価値観やヒーロー達の在り方として受け入れさせつつ、視聴者や後進の同業者、その他の様々なサブカルチャーのクリエイター達に影響を与え、一時代を築き上げてきたのだ。
井上キャラに多い人物像
- 自己主張が激しく、自信過剰
- 孤高を貫く一匹狼
- 恋愛に積極的、肉食系で好きな人がいる
- 態度がだらしない
- (良くも悪くも)軽薄
- アクの強い(キャラの濃い)狂人
- 一流を気取って強がり
- 紳士(淑女)気取り
- 一見善人・常識人だが、どこか変わっている
- 嫌味、皮肉屋
- 自己中心的、ナルシスト
- 倫理観が完全に欠落している(殺人等の犯罪を犯すことの愚かさを理解していない、平然とした態度でとんでもない趣旨の発言をする、等)
- 好奇心が強い
- 承認欲求(自分の才能を認めてほしい、皆から称賛されたい、等)
- 偽善者/偽悪者(ストーリーの進行で逆になったケースもある)
- 暴走した正義
- 因果応報、自業自得
- ヘタレ
- トラウマ
- 落ちこぼれ
- 無自覚、無責任
- 壮絶な退場
- 偏食家
- 家族に対するコンプレックス
- 上昇志向が強い
- 無職、借金まみれ
- 独特な台詞回し(珍妙な口癖、無駄に詩的な話し方、口は災いの元を全く理解していない、等)
- 周りの迷惑を顧みない
- ヤンデレ、ツンデレ
- ムードメーカー
- 暴君、傍若無人
- 冷徹非情
- 主人公とその仲間の旧友
- 変態
- 特定の人や物に固執
- 嫉妬深い
- 何でも出来る超人、天才
- いじめっ子及びいじめられっ子
- 腹黒、狡猾
- 増長、慢心
- 栄光からの転落
- わびさび
井上キャラ
特撮
スーパー戦隊シリーズ
キャラ | 特徴 |
---|---|
天堂竜 | 独特な台詞回し、固執(藍リエ ) |
結城凱 | 軽薄、女好き、ムードメーカー、一匹狼、無職、偏食家(納豆嫌い)、壮絶な退場、独特な台詞回し、ツンデレ、固執(鹿鳴館香) |
ラディゲ | 変人、冷徹非情、狂人、独特な台詞回し、迷惑、ヤンデレ、暴君、固執(野心)、いじめられっ子 |
トランザ | 嫌味、一流気取り、トラウマ、承認欲求、因果応報、壮絶な退場、迷惑、暴君、固執(コンプレックス)、いじめっ子 |
北大路総一郎 | 嫌味、迷惑、一流気取り、因果応報 |
柳※ | 旧友、嫉妬深い、固執(名声)、因果応報 |
一条総司令※ | 嫌味、倫理観欠落、一流気取り、偽善者、因果応報、ヘタレ、迷惑、暴君、嫉妬深い、無責任 |
※ただし登場回の担当はサブライター。
キャラ | 特徴 |
---|---|
桃井タロウ | 傍若無人、自己中、変人、超人、ムードメーカー、固執(縁、人の幸せ) |
猿原真一 | わびさび、無職、変人、ナルシスト、独特な台詞回し、皮肉屋、無自覚 |
鬼頭はるか※ | 一流気取り、(やや)ナルシスト、軽薄、転落 |
犬塚翼 | 一匹狼、ツンデレ、独特な台詞回し、固執(恋人)、転落 |
雉野つよし | ヘタレ、慢心、ヤンデレ、狡猾、コンプレックス&固執(妻) |
桃谷ジロウ | 自信過剰、自己中、変人、承認欲求、倫理観欠如、ムードメーカー、転落 |
ソノイ | 変人、ナルシスト、独特な台詞回し、偽善 |
ソノニ | 狂人、男好き、ヤンデレ、腹黒、好奇心、固執(犬塚翼)、倫理観欠落 |
ソノザ | 変人、迷惑、好奇心、ムードメーカー、固執(感情、漫画) |
ソノシ | 狂人、変人、ナルシスト、軽薄、嫌味、自己中、自信過剰、無責任、傍若無人、偽善者、迷惑、暴君、独特な台詞回し、嫉妬深い、一流気取り、紳士気取り、いじめっ子、倫理観欠落、転落、壮絶な退場、因果応報 |
ソノゴ | 狂人、ナルシスト、嫌味、自己中、自信過剰、傍若無人、迷惑、独特な台詞回し、倫理観欠落、壮絶な退場、因果応報 |
ソノロク | 狂人、傍若無人、迷惑、倫理観欠落、壮絶な退場、因果応報 |
ソノナ | 狂人、変人、嫌味、冷徹非情 |
ソノヤ | 狂人、変人、嫌味、独特な台詞回し |
※演じた志田こはくも割とリアル井上キャラ的
- サブライター
作品 | キャラ | 特徴 |
---|---|---|
『光戦隊マスクマン』 | 飛鳥リョオ | トラウマ |
『超獣戦隊ライブマン』 | 史郎 | 女好き、偽悪、固執(富、宝石) |
〃 | ドクター・ケンプ | 嫌味、一流気取り、承認欲求、壮絶な退場※ |
〃 | ドクター・マゼンダ | 嫌味、自己中心的、承認欲求、固執(永遠の命、美しさ)、周りの迷惑を顧みない、壮絶な退場※ |
『高速戦隊ターボレンジャー』 | 山田健一 | いじめられっ子、だらしない、軽薄 |
『地球戦隊ファイブマン』 | ミリア星人ソーラ | 固執(銀河剣士ビリオン)、壮絶な退場 |
『五星戦隊ダイレンジャー』 | 魔拳士ジン | 狂人、ヤンデレ、壮絶な退場、固執("天火星" 亮) |
〃 | 亜紀 | 固執(魔拳士ジン)、壮絶な退場 |
『超力戦隊オーレンジャー』 | バラリベンジャー | 暴走した正義、壮絶な退場、固執(ジロー) |
〃 | バラクローズ | 女好き(本人曰く「グラマーちゃんが好み」)、変態、固執(オーイエロー)、壮絶な退場 |
『未来戦隊タイムレンジャー』 | マッドレーサー・バロン | 女好き、狂人、旧友、偏食家(さくらんぼに塩)、嫉妬深い、偽悪 |
〃 | 結婚詐欺師バーベラ | 男好き、狂人 |
『海賊戦隊ゴーカイジャー』 | キアイドー | 狂人(病的な戦闘狂)、冷徹非情、傍若無人、独特な台詞回し、固執(高額の懸賞金) |
※退場させたのは別の脚本家である。
仮面ライダーシリーズ
キャラ | 特徴 |
---|---|
葦原涼 | 一匹狼、栄光からの転落、壮絶な退場(後に蘇生) |
小沢澄子 | 暴君、自信過剰、無自覚、独特な台詞回し |
北條透 | 変人、嫌味、一流気取り、承認欲求、ヘタレ、トラウマ、因果応報、偽悪、ツンデレ、紳士気取り |
両野耕一 | 偽善者、ヘタレ、嫌味 |
榊亜紀 | 狂人、因果応報、壮絶な退場 |
木野薫 | 狂人、偽善者、トラウマ、壮絶な退場 |
キャラ | 特徴 |
---|---|
国枝東 | 独特な台詞回し、トラウマ |
キャラ | 特徴 |
---|---|
霧島美穂 | 偽善者、暴走した正義、固執(復讐)、壮絶な退場、因果応報 |
キャラ | 特徴 |
---|---|
高見沢逸郎 | 狂人、嫌味、倫理観欠落、独特な台詞回し、暴君、固執(特別な力)、上昇志向、壮絶な退場、因果応報 |
キャラ | 特徴 |
---|---|
木場勇治 | トラウマ、転落、落ちこぼれ、暴走した正義、倫理観欠落、因果応報、壮絶な退場 |
エレファントオルフェノク | 狂人、変人、変態 |
長田結花 | トラウマ、転落、落ちこぼれ、いじめられっ子、壮絶な退場 |
海堂直也 | 変人、偽悪、ヘタレ、トラウマ、転落、落ちこぼれ、軽薄、女好き、だらしない、迷惑、ムードメーカー |
長田道子 | 狂人、嫌味、自己中、偽善者、壮絶な退場、因果応報、いじめっ子 |
オウルオルフェノク | 狂人、一流気取り、嫌味、嫉妬深い |
琢磨逸郎 | 変人、ヘタレ、落ちこぼれ、いじめられっ子、転落 |
草加雅人 | 狂人、変人、嫌味、自己中、傍若無人、承認欲求、トラウマ、マザコン、偽善者、迷惑、ヤンデレ、独特な台詞回し、変態、固執(園田真理)、嫉妬深い、紳士気取り、超人、いじめっ子、いじめられっ子、腹黒、狡猾、壮絶な退場、因果応報 |
北崎 | 狂人、いじめっ子、暴君、傍若無人、好奇心、因果応報、転落、壮絶な退場 |
南雅彦 | 狂人、偽善者、冷徹非情、暴走した正義、倫理観欠落、因果応報、壮絶な退場、固執(オルフェノクの壊滅) |
キャラ | 特徴 |
---|---|
水原 | 狂人、嫌味、暴走した正義、承認欲求、壮絶な退場、因果応報、偽善者、迷惑 |
- 『仮面ライダー響鬼』(後半)
キャラ | 特徴 |
---|---|
桐矢京介 | 嫌味、一流気取り、承認欲求、ヘタレ、トラウマ、ファザコン、マザコン、迷惑、ヤンデレ、超人 |
キャラ | 特徴 |
---|---|
カブキ | 狂人、転落、壮絶な退場、ヤンデレ |
- 『仮面ライダーキバ』
キャラ | 特徴 | |
---|---|---|
紅音也 | 軽薄、わびさび、無職、女好き、ナルシスト、だらしない、ムードメーカー、迷惑、偽悪、独特な台詞回し、偏食家(糸こんにゃく嫌い)、超人、天才、壮絶な退場 | |
名護啓介 | 変人、偏食家(定食嫌い)、超人、暴走した正義、独特な台詞回し、迷惑、一流気取り、固執(悪人のボタン)、倫理観欠落、紳士気取り、転落 | |
襟立健吾 | 軽薄、迷惑、嫌味、ムードメーカー、好奇心、暴走した正義、傍若無人、因果応報、転落 | |
鈴木深央 | 狂人、男好き、ヤンデレ、腹黒、自己中、好奇心、固執(紅渡)、壮絶な退場 | |
登太牙 | 旧友、固執(紅渡、鈴木深央、闇のキバの鎧)、偽悪、嫉妬深い、転落 | |
糸矢僚 | 変人、独特な台詞回し、変態、壮絶な退場 | |
坂口佐吉※ | 変人、偏食家 |
※ただし登場回の担当はサブライター
キャラ | 特徴 | |
---|---|---|
白峰天斗 | 旧友、嫌味、上昇志向、紳士気取り、固執(名護啓介、爪)、一流気取り、壮絶な退場、因果応報、いじめっ子 |
キャラ | 特徴 |
---|---|
一文字隼人 | 女好き、独特な台詞回し |
キャラ | 特徴 |
---|---|
風見ちはる | 狂人、転落、トラウマ |
- サブライター
作品 | キャラ | 特徴 |
---|---|---|
『仮面ライダークウガ』 | 蝶野潤一 | 嫌味、ヘタレ、トラウマ、偽悪者、落ちこぼれ |
『仮面ライダー龍騎』 | 北岡秀一 | 女好き、皮肉屋、独特な台詞回し、固執(桃井令子)、偽悪、壮絶な退場※1、迷惑、 |
〃 | 芝浦淳 | 狂人、嫌味、倫理観欠落、壮絶な退場※1、ヤンデレ※2、男好き※2、変態※2 |
〃 | 佐野満 | 軽薄、だらしない、承認欲求、壮絶な退場、因果応報、固執(金) |
『仮面ライダー剣』 | 桐生豪 | 狂人、転落、暴走した正義、偽善者、トラウマ、壮絶な退場、因果応報、独特な台詞回し |
〃 | 三上了 | 軽薄、だらしない、ヘタレ、女好き、迷惑、落ちこぼれ |
〃 | あずみ | 狂人、固執(相川始)、転落 |
『仮面ライダーカブト』 | 風間大介 | 軽薄、女好き、ヘタレ |
〃 | 神代剣 | 変人、軽薄、一流気取り、トラウマ、承認欲求、転落、壮絶な退場、迷惑、シスコン、固執(岬祐月)、独特な台詞回し、超人 |
〃 | 生簀一郎 | 狂人、偏食家 |
『仮面ライダーディケイド』 | 海東純一 | 変人、狂人、ムードメーカー、偽悪、独特な台詞回し、紳士気取り |
『仮面ライダージオウ』※3 | 北島祐子 | 狂人、ナルシスト、転落、偽善者、一流気取り、因果応報、壮絶な退場、傍若無人、旧友、迷惑、ヤンデレ、固執(マンホール)、嫉妬深い、淑女気取り |
※1:退場させたのは別の脚本家。
※2:『RIDER TIME 龍騎』にて。
※3:ゲストライター。
特撮作品別
キャラ | 特徴 |
---|---|
涼村暁 | 軽薄、無職、女好き、だらしない、借金まみれ、迷惑、偽悪、独特な台詞回し |
黒岩省吾 | 女好き(好物が自分に恋した女性のラーム)、狂人、偏食家(料理の味にうるさい)、因果応報、承認欲求、壮絶な退場、暴君、固執(南エリ)、独特な台詞回し、紳士気取り、腹黒 |
- 『衝撃ゴウライガン』
キャラ | 特徴 |
---|---|
光人ライ | 女好き |
光人ガン | 偽善者、暴走した正義 |
作品全般
アニメ・映画・OVA
- 『仮面ライダーSD』
- 『魔神英雄伝ワタル』
キャラ | 特徴 |
---|---|
ジョン・タンクーガー | 変人、狂人、いじめられっ子 |
ドン・ギララ | 狂人 |
ソイヤ・ソイヤ | 変人、狂人 |
ザン・コック | 女好き、狂人、上昇志向、壮絶な退場 |
ドン・ゴロ | 狂人、歪んだ教育 |
虎王 | 我儘、変人、世間知らず、限定的女好き(ヒミコ)、ツンデレ |
ヘドローナ | 狂人、アレルギー持ち |
ビビデ・アラ・ビアン | 変人、マザコン |
キャラ | 特徴 |
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蘭花・フランボワーズ | 男好き、狂人、迷惑、超人、上昇志向 |
ミント・ブラマンシュ | 狂人、嫌味、迷惑、超人、腹黒 |
フォルテ・シュトーレン | 狂人、だらしない、迷惑、超人、上昇志向 |
ヴァニラ・H | 変人、迷惑、超人、変態 |
烏丸ちとせ | 狂人、トラウマ、ヘタレ、迷惑、ヤンデレ、偽悪、固執(友達)、嫉妬深い、いじめられっ子 |
- 東映版『遊戯王』
キャラ | 特徴 |
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本田ヒロト | 女好き、落ちこぼれ |
キャラ | 特徴 |
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グルメス王 | 狂人 |
- 『牙-KIBA-』
- 『デビルメイクライ』
キャラ | 特徴 |
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ダンテ | 軽薄、だらしない、偏食家(ピザ好き)、借金まみれ、迷惑 |
シド | ヘタレ、だらしない、因果応報、嫌味、落ちこぼれ、迷惑、上昇志向が強い、周りの迷惑を顧みない |
バアル※ | ブラコン、上昇志向、固執 |
モデウス※ | トラウマ、偽善者、ブラコン、固執、壮絶な退場 |
アーネスト※ | トラウマ、偽善者、自己中心的、一流気取り、暴走した正義、固執(過去)、迷惑 |
別のパティ・ローエル | 自己中心的、迷惑 |
※ただし登場回の担当はサブライター。
キャラ | 特徴 |
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竹田時定 | 女好き |
品川スグル | 嫌味、マザコン |
新橋テツユキ | 自信過剰、旧友 |
セブン | 自信過剰 |
ブラッチャールユーロ | 独特な台詞回し、嫌味 |
- サブライター
作品 | キャラ | 特徴 |
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『勇者特急マイトガイン』 | ブラックガイン/ブラックマイトガイン | 壮絶な退場、独特な台詞回し |
『超特急ヒカリアン』 | 京阪特急 | 一流気取り、固執(金儲け、埋蔵金)、因果応報 |
『天空戦記シュラト』 | 摩利支天マリーチ | 女好き、壮絶な退場 |
『名探偵コナン』 | 若松俊秀 | 女好き、迷惑、変態 |
『鋼の錬金術師』(2003年版) | 怪盗サイレーン | 変人、迷惑 |
〃 | マジハール | 狂人、自己中心的、固執(恋人)、ヤンデレ |
〃 | ルジョン | 転落、一流気取り、固執(ラスト) |
漫画原作
キャラ | 特徴 |
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シャギ・カオリス | 独特な台詞回し、だらしない、狂人、固執、軽薄 |
デュラン・ロータス | 独特な台詞回し、壮絶な退場 |
ゲーム脚本
作品 | キャラ | 特徴 |
---|---|---|
『フェアリーフェンサーエフ』 | ファング | 女好き、だらしない |
関連タグ
- 殺人、裏切り、保身、残忍、独善、怪物、毒親、老害、いじめ、暴言、暴力、選民思想、全ての元凶、諸悪の根源、だいたいこいつのせい、ブラック上司、ブラック企業、モラルハザード、ハラスメント、無能な働き者、サイコパス、蜥蜴の尻尾切り、人体実験、小悪党、卑劣漢、村社会、価値観の押し付け:同情の余地が微塵も無い要素が強く出ている、井上キャラの定番。言い換えれば人間や生物である限り、根拠や保証は関係なく誰でも例外無く、発芽しうる要素であるとして警告しているとも言える。
- ディストピア、力こそ正義、優生学、公正世界仮説:殆どが上述した悪意や醜さが、表向きでは完膚なきまでに否定、排除されていると思ったら、実際はそれに甘やかしている形で成り立っている。作品によっては、国家一つが世界規模の戦争から生き残る為に作り上げたケースが多く、基本的に人類全体の因果応報、自業自得で衰退している。
- 脚本の被害者、ご都合主義、風評被害、賛否両論、正義中毒、かっこ付け、マヌケ、ネットイナゴ、みんなのおもちゃ、ヘイトクライム、みんなのトラウマ、キャラヘイト、アンチ:こういった感情を強く煽る作風なため、意味をよく理解して、スルースキルを身に付けないと起こってしまう、上述した人間性が強く出ているといっても過言ではない。
- 死亡フラグ、嵐の前の静けさ、深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ、ミイラ取りがミイラになる、身から出た錆:必要以上に弱さや醜さを見続けると自分もなってしまう警告として有名な名言。そして大抵この忠告は無視された挙句、語った者が死亡したことでようやく気付かされるのが定番である