概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』における新システムであり、前作のマックスレイドバトルを今作向けの仕様に改修したもの。
パルデア地方でも各地に『ポケモンの巣穴』が点在しているが、今回は赤い光柱ではなく、色とりどりの輝く結晶の柱がレイドの目印。マップにも巣穴の場所にタイプマークが印されている。その内部には「テラスタル」したポケモンが潜んでおり、これを撃破すると捕獲チャンスが訪れる。
"本来と異なるタイプ"にテラスタルできるポケモンは、大抵ここで入手する事になり、何の「テラスタイプ」かは(よほどの事情がない限り)巣穴を覆う結晶の色とマップ上のタイプマークなどで判別が可能。
前作『剣盾』のマックスレイドバトルは味方への依存度が高いゲームバランスとなっていたため、ソロプレイを快適に行うのが難しかった。
しかし『SV』のテラレイドバトルは概ね味方に頼らずにレイドが成功するゲームバランスであり(コノヨザルや最強ミュウツー等一部困難な者もいるが)、NPCもデスペナルティや露骨にプレイヤーの足を引っ張るハズレ枠がこれといってないため、『剣盾』の反省が活かされていると言える。
けいけんアメやドーピングアイテムや対戦用アイテム等の原資となる換金アイテム、そしてテラピースが手に入ることから、バトルであると同時に事実上の育成システムの1つとなっている。
尚、特殊なシステムを採用しているからかバグが非常に多い(アップデートである程度改善されているが)、加えてフリーズする事も多いため、こまめにセーブする事を心掛けたい。
余談だが、ゴチムやコダックなどの目の大きいポケモンが相手だと、それが周りの結晶にアップで反射して揺れ、シュールかつホラーな背景となる。
仕様
- 4対1で戦うという形式はマックスレイドバトルと変わらないが、他のプレイヤーを待たなくていい代わりに制限時間がある。
- ソロで挑む場合であっても、バトル中にスリープモードにしても制限時間は進行するので注意。
- じしんなどの本来味方を巻き込む攻撃技であっても、テラレイドバトルにおいては味方を巻き込まずに使える。味方を補助するわざやフィールド系、天候変更技は味方にも影響する。
- バトル中にプレイヤーのポケモンが倒れると、デスペナルティとして制限時間が削られる。NPCは倒れてもペナルティは無い。
- しばらくすれば復活するが、倒れる度に5秒→10秒→15秒と復活までの時間が長くなる。こちらはNPCも同様。
- 「デスペナルティ」を「復活までに時間がかかる」ことだけと勘違いしている人も多いが、制限時間が削れる方がむしろデスペナルティと言える。
- ただし、相手と自分が同時に倒れた場合は相手が倒れた方を優先し、クリア扱いになる(自分のポケモンが復活しないまま、捕獲するか否かの選択肢が出る)。
- しばらくすれば復活するが、倒れる度に5秒→10秒→15秒と復活までの時間が長くなる。こちらはNPCも同様。
- レイドバトル開始直後にはテラスタルできず、攻撃を3回当ててチャージする必要がある。
- テラスタルした後に倒れると、復活後はテラスタルできないため注意。
- ポケモンに行動させる代わりに、一人あたり3回まで応援を行うことができる。
- 応援の内容は、数ターンの間全員の攻撃と特攻1.5倍(稀に2倍)にする「いけいけドンドン」、数ターンの間全員の防御と特防1.5倍(稀に2倍)にする「がっちりぼうぎょ」、全員のHPを20~100%でランダムに回復し、状態異常も回復する「いやしのエール」の3つ。
- バフ系の応援は通常の能力アップ系とは別枠で、効果が重複する。複数回同じ応援使っても効果は重複せず、1回分しか意味はない。
- 別の応援を使うと上書きされると思われていたが、実は重複することが最近になって判明した。
- 能力アップ系の応援の有効ターンは3ターンである。
- 相手ポケモンの後述の特殊行動の能力アップ解除を受けると効果が消失する。
- 恐らくはバグの類だが、「いけいけドンドン」と「がっちりぼうぎょ」の効果中に瀕死になると強化解除を受けるまで効果が永続する。
- この永続化状態中に限り、同じ応援を使って更に能力を上げられる。
- 相手ポケモンの行動は、「通常わざ」「特殊行動」に大別される。
- 通常わざはその名の通り、普通に覚えている4つのわざ。こちらのポケモンが行動を選択すると、それに反応して使用する(4体それぞれと1vs1をしているイメージ)。そのため、別の相手と対面した際にデバフ技を使ってこちらに向かって攻撃してくるなどで2回行動してきたり、別の相手に反動技を使ってこちらのターンで動かない(逆のパターンもある)などが起こりうる。下記特殊行動によるわざの場合はその限りではない。
- 特殊行動はHPの減少などをトリガーに発動するものであり、こちらの行動を無視して行う。
- これも大きく2つに分けられる。一つは特定のわざの使用。そのポケモンが本来持っていないわざであっても使うことがある。
- もう一つは「自身の能力ダウンや状態異常を回復する」「こちら側の能力アップを解除し、1ターンの間特性を無効化する」「こちら側全員のテラスタル用チャージを奪い、テラスタルするために必要な攻撃回数を1回増やす(既にテラスタル化していた場合は無効)」の3種類の特別な行動。
- 大威力技で一気にHPを大きく削ると、上述の特殊行動を連発して行うことがある。ただし、敵の体力を削りきった場合は特殊行動を起こさずに倒れる。
- ☆4以上では後半よりバリアを張ってくるが、攻撃回数でバリアを破壊できたマックスレイドとは異なり、一定のダメージを与えないとバリアを破壊できない。
- バリアに最も有効なのはテラスタルしたポケモンの、テラスタイプと一致するタイプのわざであり、バリアの耐久力を大きく削ることができる。
- また、バリアを張っている間はこちらからの変化わざを無効化する。攻撃わざの追加効果は通る。
- バリアを張る条件は、HPが一定以下になるか、制限時間が半分を切るかのいずれか。
- マックスレイドバトルの難易度は☆5までだったが、今作はクリア後のイベントをこなすことで☆6が解禁される。
- ストーリー開始直後は☆2まで、ジムバッジを3つ入手すると☆3が、6つ入手で☆4が、エンディングを迎えると☆5が、そして学校最強大会で優勝し、☆4以上のテラレイドバトルに10回勝利すると☆6が出現するようになる。
- 捕獲時のレベルはそれぞれ、☆1でLv12、☆2でLv20、☆3でLv35、☆4でLv45、☆5と6でLv75。また、イベント時には☆7(Lv100)のレイドが用意されている場合もある。なお、☆6のみテラレイドバトル中はLv90相当のステータスになっている。
- 相手ポケモンのHPはレイドの難易度に応じて数倍から数十倍に増大している。☆1・2で5倍、☆3で8倍、☆4で12倍、☆5で20倍、☆6で25倍。
- これにより、HP吸収技は通常の比べ物にならないほどに回復できる一方、反動でダメージを受ける技は普通に使うだけでもほぼこちらが即死する。
- 回復技や「はらだいこ」のようなHPが減少する技を使用した場合は元のHPの数値を基準としたHPが増減する。
- エンディングを迎えると☆2以下のテラレイドバトルが出現しなくなる(パルデア本土、キタカミの里共に)。
- HPを全て削り切った後に相手が回復技(タマゴうみなど)を使ってきた場合、HPゲージは回復するが、その時点で相手ポケモンの負けと見做されて捕獲画面に移る。
- 一度バトルを行ってゲット、撃破した場合、巣穴は結晶ごと消滅するので、再び訪れても再出現は無い。前作と異なり、レイドバトルの数を能動的に増やすことは不可能。
- オフラインの場合、リアルタイムや再開後の翌日になると、別タイプの結晶柱が現れる。また、ゲームを進める、レベルを上げるなどで上位ランクのレイドを解禁する、またはイベントレイド開始することでも更新される。☆6レイド解禁後はイベントレイド開始、または日を跨ぐことでしか更新されない。
- 前述の☆6レイドは、一度に1つしか出現しない。日を跨がないと更新されないため、1日あたり1つまでということになる。そのため、複数回挑戦したい場合は基本的にマルチ必須。ただし、イベントレイドの開始or終了があった場合は、更新することでソロでも実質1日2回★6のレイドに挑戦できる。
- オンラインで参加できるのは、当人が現在挑戦できるレイドランクの上限まで。逆に、高レベルレイドを解禁する度に☆1などの低レベルレイドがオフラインで挑戦できなくなるが、オンラインのレイド一覧に表示されているものは挑戦可能。
- オンラインであれば低ランクレイドにクリア後のプレイヤーが参加してくることも当然有り得るため、前作のムゲンダイナよろしくうっかり伝説・準伝説・パラドックスを使われネタバレを喰らうリスクが存在するので注意が必要。
- 出現するポケモンの種類やレアリティは、前作とは違い巣穴の出現場所とは無関係で、運と進行度によってランダムに決まる。そのため、プレイヤー次第ではその段階では遭遇できないポケモンを捕獲する事も可能だが、欲しいポケモンを巣穴の前で粘るといったことは不可能である。また、ゲンガーやヤドキング、ハッサムなど、野生に登場せず通信交換でしか入手できないポケモンも捕獲できる(ただし、高ランクなので難易度高め)。イルカマンも出るが、進化前とシルエットでの判別はまず付かない(☆5だと確定でイルカマンが出てくる)。
- オンラインのテラレイドバトルでなら、別のバージョンのポケモンも入手できる可能性がある。
- 出現ポケモンは☆1でも最低1か所は個体値が31で確定している。☆3からは個体値31の箇所が更に1つずつ増えていく。
- ☆3からは低確率で隠れ特性持ちも出現するようになる。ランクが上がるほど隠れ特性持ちの確率が上がっていき、☆6ではほぼ必ずと言っていい程隠れ特性持ちが出現する。
- なお、特性を調べたい場合は特性「トレース」持ちを出せばすぐ判別してくれる。
- 巣穴を調べるだけでテラスタルオーブのチャージとLPが入手できるため、挑まなくても調べるだけの価値がある。
- ポケポータルでイベントレイドのお知らせニュースを受け取ることで、特別なポケモンが現れるイベントレイドバトル(後述)を期間中に受けられる。
- ニュースを受け取ることで、期間中はフィールド上にイベントレイドバトルを行うアイコンが現れる(通常のものより強く光り輝いているのが特徴)。フィールド上に現れたイベントレイドは、期間終了後はオフラインに限り、翌日になるか、イベントをクリアして一新されるまではしばらく残る。
- なお、このニュースを受け取ってイベントレイドが出現orイベントレイドが終了した際に巣穴の配置がリセットされる。
- マックスレイドバトルと違い、ホストでもゲストでも確実に捕獲できる。そのため、好きなボールに入れることが可能。
攻略
テラレイドの攻略において、まず何より大事なのがひんしにならないこと。
特に高ランクレイドのポケモンは優秀なAIを持っており、一部ランダム行動を持っているものの、基本的にはジムリーダーや四天王さながらの効果的な技を使用してくる。
そのため、相手の攻撃1発で倒れてしまいかねないポケモン(低レベル、あるいは4倍弱点を突かれてしまうなど)を選出すると、デスペナルティを何度も受けてしまう。
ソロ攻略においては単純に勝ち目が無くなるのは言わずもがな、マルチの場合でも制限時間を大幅に削ってしまい味方の足を強烈に引っ張ることに。
できるだけ相手に弱点を突かれない、もしくは弱点を突かれても差し支えのない十分な耐久力を持つポケモンを選出することがテラレイド攻略の第一歩である。
攻略に有効な主な技
- 被ダメージを抑えられる技
- 先手を取って「倒される前に倒す」ことができる対人戦と異なり、テラレイドバトルでは相手からの攻撃を何度も耐え続けなければならない。ゆえに味方の耐久を上げるバフ技や相手の火力を削ぐデバフ技を駆使して被ダメージを抑えつつ立ち回ることが勝利への最大の近道になる。
- 「あまえる」「かいでんぱ」などのデバフ技は相手の火力を大きく削ぐことができるが、バリアに対して変化技が無効化されてしまうため最序盤に大幅な被ダメージ軽減を要する相手でない限りは「ひやみず」「バークアウト」などの追加効果で火力デバフを狙える攻撃技を優先して採用したい。攻撃技であればテラスタルオーブのチャージも可能なので一石二鳥だ。
- ソロ攻略であれば「てっぺき」などを用いて自身のみの耐久を大幅に上げるのも有効。
- 継戦能力を高める技
- 被ダメージを十分に抑えたとしても、累積したダメージ分を回復する手間で後手に回ってしまってはもったいない。そのため、「ドレインパンチ」「パラボラチャージ」のような攻撃と共にHPを回復する技が非常に有効。
- 十分に被ダメージを軽減した状態でこの技を組み合わせれば、常にHPが全快した状態で手を止めずに攻撃をし続けることが可能に。不慮の急所や、特殊行動による強化および弱体解除が飛んできても落ち着いて対応ができるようになる。
- 持ち物の「かいがらのすず」で代用することもできるが、これらの技を習得できるポケモンのほうが「おんみつマント」や「クリアチャーム」などの相手に合わせた持ち物を自由に持たせることができるため攻略のカスタム性が高まる。
- 逆に「インファイト」「フレアドライブ」などの能力低下、反動ダメージのある技は自身の継戦能力を著しく落としてしまうので、意思疎通可能なマルチ攻略でワンパンが見込める場合を除き、なるべく用いないのが吉。
- 被ダメージを十分に抑えたとしても、累積したダメージ分を回復する手間で後手に回ってしまってはもったいない。そのため、「ドレインパンチ」「パラボラチャージ」のような攻撃と共にHPを回復する技が非常に有効。
- 火力を高める技
- 被ダメージを抑え、継戦能力を高めた上でさらに火力を上昇させれば急所などの事故率を減らしつつ、より手早く手堅い攻略が可能になる。「はらだいこ」「つるぎのまい」「わるだくみ」などを中心とした自身の火力を上げる技の他、「らいめいげり」「アシッドボム」など敵の耐久力を落とす技も有効。
- ラウドボーンの専用技「フレアソング」や、特性あまのじゃく+リーフストームなどの組み合わせは攻撃と同時に自身の火力を上昇させられるため非常に強力。
- DLC後編・藍の円盤にて「コーチング」のわざマシンや、専用技「デコレーション」を扱えるマホイップが解禁されたことにより、マルチ攻略においてはより手軽に味方の火力を上げることが可能になった。
- 厄介な技や特性の対処ができる技
そして最後に何より重要なのが、テラスタルしてテラスタイプと同じタイプの攻撃技で攻めること。
テラスタイプと同タイプの技はバリアを攻撃する際のダメージ貫通率が最も高く、たとえ等倍であっても大きなダメージを与えられる。逆にテラスタイプと攻撃技のタイプが一致していない場合は、たとえ弱点を突いていたとしてもバリアによって大幅に軽減されてしまう。
(なおステラテラスタイプの場合、タイプが一致する技がテラバースト及びテラクラスターのみしかなく、それ以外のタイプの技は不一致扱いとなりバリアで大幅に軽減されてしまうのでこちらも注意されたし。)
以上を踏まえると、攻略の基本的な流れはこのようになる。
- バフ技やデバフ技を使い、被ダメージを抑えつつ体制を整える。
- 相手に3回攻撃技を当てて、テラスタルのチャージを貯める。
- テラスタルを発動させてバリアを破壊し、残った相手のHPを削り切る。
ソロプレイの場合、NPCに特性「いかく」持ちが3匹いる他、ぼうぎょ・とくこうデバフ技持ちや状態異常「まひ」にする技持ちもおり、さらにNPCはいくら倒されても制限時間が減らないので、引きがよければ★6であっても楽に勝つことが可能(ポケモンにもよるがケンイチのオリーヴァには注意。特性のこぼれダネによって自分が使用するエレキフィールドやミストフィールドが上書きされ、戦術が崩壊してまうリスクがある)。
かたやオンラインで野良マッチングをする場合は意思疎通が取れず、味方が攻めだけを考えて次々倒れて負けることもしばしば。野良の難易度は前作のマックスレイドより遥かに高く、自身が火力を出すことよりも味方が倒れないことに重点を置いたサポーターの価値も高まっている。
なお、上記の注意点はチャットや通話をしながらマルチで戦う場合はこの限りではない。なぜならマックスレイドと異なり大ダメージを与えればバリアを張らせずにワンパンできるため。
バフやデバフを重ねて一気に体力を削り取ってしまおう。
ちなみに、メタモンのレイドの場合は専用の対策がある(詳細はメタモンの記事を参照)。
特別なレイドバトル
期間限定で実施されるレイドバトルで、他のゲームでいうイベント戦若しくはイベントクエストに近い。
現時点で、後述する2種類が存在する。
ピックアップレイド
★4~★5のレイドバトルに、特定のポケモンが出現しやすくなるというもの。
対象のレイドバトルはマップ内で周囲が明るく縁どられた独特の表示のされ方をしており、実際の巣も他と比べて輝きの度合いが強いので見分けるのは容易。
特筆すべきは、最終進化形など、通常では★5限定でしか出ないポケモンが★4のレイドでも普通に出てくること。★4であれば、ストーリークリア後なら何とかソロでも撃破できる難易度なので、クリア後に厳選の元手が欲しい場合や手っ取り早く即戦力となる個体が欲しい場合は重宝する。
また、もう1つ重要なのは、バージョン限定のポケモンがピックアップ対象になることがあるということ。他のバージョンのレイドに参加させてもらえば、自分の持っているバージョンでは手に入らないポケモンを手に入れることができるのだ。
普段、手に入れづらいポケモンを、図鑑の穴埋めを行いつつ厳選できる絶好のチャンスなので、開催された際にはぜひ積極的に周回したいところ。
一方、★5でも秘伝スパイスは手に入らないので、スパイス目当てに周回している人にとっては寧ろ邪魔になってしまうケースも…(ちなみに、これは後述する最強レイドも同様である)。ぎんのおうかんやとくせいカプセルは出るので、これらが目当ての場合は特に問題はないか。
ただ、イベントではテラピースの獲得個数が通常よりも増やされたり、バレンタインシーズンに行われたワッカネズミのレイドでは、通常であれば店売りしかしていない食材アイテムが報酬に並んだことがあった。このように通常のレイドとは報酬の傾向も変わっていることがあるので、報酬目当てで挑む価値が全くないというわけでもない。
後述する最強レイドとセットで展開されることもある。
その場合、ピックアップ対象が★7ボスの攻略のヒントになっていることが多いので、これを基に自分なりの攻略法を編み出してみるのも面白いかもしれない。
また、パラドックスポケモンのうち、ウネルミナモとテツノイサハはDLC配信前においては、期間限定で開催された★5ピックアップレイドでのみしか入手ができない。
このレイドは難易度や報酬は★5相当であるが、1日にマップ上に1つだけしか出現しない、対象ポケモンを1度だけしか捕獲できない(ただし、性格や個体値は毎回ランダムに変わる)等、一部後述の最強レイドの仕様も組み合わされた特別なものとなっている。
なお、「藍の円盤」の配信直前に行われたディアルガ・パルキアのレイドも同様の仕様だが、こちらは過去作からポケモンHOME経由で別の個体を連れてくれば複数個体を手元に置いておくことが一応は可能。
☆7レイド
公式で最高難易度のテラレイドバトルと位置づけられており、難易度は上記のピックアップレイドよりも遥かに高い。詳しくは最強のテラレイドバトルを参照。
お勧めのポケモン
ソロ・連携プレイ(フルパ)・野良問わずお勧めできるポケモン達を取り上げていく。
なお、上記「継戦能力」の観点から考えると、テラレイドで繰り出すポケモン達の努力値はHP252振りなど耐久面を意識した振り方を強く推奨する。
何度も書かれてるように、ひんしにならない事が最も重要となるため、本来の対戦では素早さ等に努力値を振る様なポケモンも、テラレイドバトルに起用するポケモンは素早さよりも耐久関連のステータスが重要となる。
テラスタルも、本来のタイプと同じタイプにテラスタルし、タイプ一致技を放った方がダメージを与えやすい(元の威力の2倍になるため)ことから、基本的には自分の持つタイプと一致したタイプにテラスタルさせることが殆ど(最初からテラスタルできないため、別のテラスタイプを選択してもメリットがほぼ皆無という事情もある)。
いずれにせよ、基本的には(低レベルのレイドに挑む場合を除けば)ランクマ用の個体の流用は出来ないものと考えるべきである。
アタッカー
- コライドン/ミライドン
- 禁伝由来の高種族値、ドラゴンタイプの耐性の多さに加え、星4~5では「いやなおと/きんぞくおん」からの一撃必殺狙い、星6でも「ドレインパンチ/パラボラチャージ」による持久戦ができ(弱点を突かれなければ)最後までこらえてくれる。またどちらも「ちょうはつ」を覚える。
- コライドンは「つるぎのまい」によるバフ、あるいは追加効果で確定AorC低下の「ワイドブレイカー」「バークアウト」による補助も可能。ミライドンは両壁を習得でき、味方全体の生存率を高められる他、「エレキフィールド」で「ねむり」状態にならず、「ねむり」対策としても有効。
- 欠点として、コライドンは天候「はれ」によって相手も強化されてしまう危険性がある。たとえば「ようりょくそ」持ちに先手を取られたり、特性「サンパワー」で薙ぎ払われたりしかねない。また、フェアリー4倍をはじめ弱点が多く、かくとうタイプにはライバルが多いのも難点。
- 一方のミライドンは他のフィールドを展開されると戦力が大きく削がれるという弱点がある。特にソロで運用する場合、ケンイチのオリーヴァとは不倶戴天ともいえるほど相性が最悪。またややワンパンに依存した性能のため、失敗すると勝てない場合が多い。
- テツノカイナ
- 「はらだいこ」+「ドレインパンチ」を使えるテラレイド御用達ポケモン。耐久が高めで弱点も3つと比較的少ないため、大半のレイドに対応できる。かくとうが今一つの相手の場合はでんき技で対応でき、両タイプの組み合わせはあらゆる単タイプに半減されることがない。まひ無効、エレキフィールドで「あくび」等眠り対策可といった点も強み。
- その圧倒的な火力で、星5以下のレイドならソロだろうと野良だろうと(ドレパンを半減されない限り)全てゴリ押しで勝ててしまう。初期からテラレイドバトルに於いて高い人気を誇る攻略用ポケモンの1匹。
- 星6以上のレイドで開幕はらだいこを使うと、HPが減ったところに手痛い一撃を受け、何もできずに倒されることがある。特に味方のフォローを受けづらい野良ではその傾向が強い。「つるぎのまい」や「きあいだめ」等も採用すると良い。
- 当然自身の弱点を突いてくる相手に勝ち切れるわけではなく、たとえテラスタイプで弱点を突けても、強力な特殊技を使うエーフィやサーナイト等に繰り出すと何もできないまま沈みかねない。またデバフ技を一切持たないため、素の耐久で受けきれないと倒されてしまうのも弱点(特に最強レイドで顕著)。
- 基本的にワンパンで撃破を目指せる仲間内でのマルチ以外では「インファイト」は非推奨。
- 出現がバイオレット限定なので、スカーレット版の人は交換で入手する必要がある。
- コノヨザル
- ★6レイドの最難関と揶揄されるポケモンだが、味方で使った場合も中々の実力。ゴースト・かくとうの複合タイプで多くのタイプに等倍以上を取れるのが強い。
- 「ドレインパンチ」はもちろんのこと、何回も攻撃を受け続けるテラレイドでは「ふんどのこぶし」の威力が最大の300に届くことも珍しくない。どちらのテラスタイプも1匹ずつ揃えておきたい。
- 特性も使い手の多いねむり技を無効にできる「やるき」、能力低下を受けると攻撃が2段階上がる「まけんき」と、どちらもテラレイドバトルで有用。「せいしんりょく」は扱いづらいものの、カイリューやアーマーガアといった怯み技持ち対策としてピンポイントで役立つ場合も。
- バフ技は「ビルドアップ」と「きあいだめ」が基本になる。「つるぎのまい」や「はらだいこ」等こうげきを一手で2段階以上上昇させる手段はないので、気になる場合は「いやなおと」等を入れておきたい。
- DLCで「コーチング」を獲得したことで味方のサポートも可能になった。コノヨザル4匹艦隊も強力。
- 「ふんどのこぶし」の逆転性能の高さや理不尽戦法への回答になりうることから、テツノカイナを差し置いてテラレイド最強級のアタッカーと言われることも。アタッカー育成に困ったら1匹は育てておきたい。
- ハラバリー
- 特性「でんきにかえる」により繰り出せる高火力の「パラボラチャージ」で攻め立てる特殊アタッカー。耐性面でも弱点が少なく、耐久面の数値も良好。
- 自身がやれることも非常に多く「アシッドボム」・「ひやみず」による味方へのサポートも含めたデバフ撒き、「エレキフィールド」による自身の火力補強や「あくび」「キノコのほうし」等眠らせてくる技への対策、回復手段の「なまける」と非常に多彩。
- 回復技持ち・吸収技持ちは他にもいるが、その中でも頭一つ抜けた性能をしており、ソロでもマルチでも弱点さえ突かれなければ大半のレイドで勝てるという声すらある。ミライドンが手に入らないスカーレット版では問答無用の主力になるだろう。単タイプであるためテラスタルを変更する必要がないのもコストを抑えられる嬉しいポイント。
- ちなみにパラボラチャージは自力で習得しないため、デデンネあたりからものまねハーブを使って遺伝する必要がある。
- バフ技持ちには弱いのと、はがねタイプ相手に「アシッドボム」が無効化されることにだけは注意したい。
- ラウドボーン
- 相手の能力のランク変化を無視して戦える特性「てんねん」で、相手のバフを気にせず戦える特殊アタッカー。
- 追加効果で確実にとくこうを上げられる専用技「フレアソング」が優秀で、攻めながら自身の火力を上げる事が可能。耐久面も物理耐久力は申し分無く、再生回復の手段として遺伝技で「なまける」もある。
- レイド向けの技の選択肢はやや狭いものの有用なものが一通り揃っており、特性「てんねん」のアタッカーの中でも使い勝手が良い。
- 特性「てんねん」は相手にかかったデバフも無視してしまうという地味ながら大きな弱点がある。自身が覚える「バークアウト」や味方の特性「いかく」なども完全無視してしまう。自分の受けた能力の低下は無視出来ない点にも注意。
- また、基本的に「フレアソング」一本で攻めるため、「のろわれボディ」や「もらいび」によって「フレアソング」が封じられると途端に弱体化する点も注意。
- 上記のように相手にかかったデバフも無視してしまう関係上、マルチで味方の支援を受けづらい。このため完全にソロ向けのポケモンと言える。
- とくぼう2段階下降技持ち
- 攻撃と共にとくぼうを2段階下げる技がいくつかあり、それらを覚えられるポケモンは軒並みテラレイドで強い。
- 「アシッドボム」はわざマシンになっており、多くのポケモンが覚えられる。中でもテツノドクガは持ち技が優秀で、アタッカーとして人気。このほかにキラフロル、ストリンダー、マシマシラなどがいる。
- 「ルミナコリジョン」はクエスパトラの専用技。とくぼうを下げられるだけでなく威力も高いため、メイン技として優秀。回復技「はねやすめ」もあるが、耐久バフは壁技しかないことに注意。
- 「シードフレア」はシェイミの専用技。元の確率こそ4割だが、スカイフォルムであれば「てんのめぐみ」で8割に強化され、十分な期待値になる。命中不安は序盤であれば「あまいかおり」で対策可能。
- マナフィ
- マギアナ
- はがねタイプ
- じめんタイプ
- 吸収技アタッカー
- 「ドレインパンチ」「ドレインキッス」「ギガドレイン」「きゅうけつ」等で相手の攻撃に耐えつつ、地道に削っていく。
- 性質上、同技使用で威力が上がっていくメトロノームと相性が良く、テラスタルも駆使すれば脳死連打で突破も可能。とはいえ火力バフがないと厳しい相手も多いため、基本の立ち回りは忘れないように。
- 「むねんのつるぎ」が使える上にゴーストタイプなのでノーマル・かくとうに有利なソウブレイズや、学校最強大会周回でおなじみニンフィア・ハバタクカミ、特性「あまのじゃく」により「リーフストーム」でダメージを稼ぎつつ特攻を上げ「ギガドレイン」で回復が可能なラランテス・ジャローダなど。
- 一部のポケモンに限られるものの特性が「ヘドロえき」だとこの戦術は使えなくなるので注意。
- ぼうぎょ上昇要素+「ボディプレス」持ち
- 状態異常無効化特性持ち
- 特性「てんねん」持ち
- その他のアタッカー
アタッカー兼サポーター
- グレンアルマ
- アーマーガア
- 種族値はそれなりだが耐性10タイプで耐久面は高い。アタッカーとしては「てっぺき」からの「ボディプレス」が有名。攻略にやや時間がかかるが「ビルドアップ」から「ドリルくちばし」を使い、貴重なひこう技アタッカーになることもできる。
- サポーターとしても「ひかりのかべ」「リフレクター」や「いやなおと」「うそなき」によるデバフ、「ちょうはつ」を覚え、さらに隠れ特性「ミラーアーマー」なら相手のデバフの効果を跳ね返せる(その上、跳ね返した効果はバリア状態でも有効)。
- ただし、習得する変化技の殆どがバリアを張った相手には無効となる変化技ばかりなので、サポーター専門にするとバリアを貼られた途端に手持ち無沙汰になりやすい。また技の性質上「マジックミラー」「ミラーアーマー」持ちも非常に厳しい。
- 普段はアタッカーとして運用し、連携の取れるマルチでは主にサポートに回るというように運用を分けるのも手。
- ヌメルゴン/ヒスイヌメルゴン
サポーター
サポーターだけでは勝つことができないため、基本的にマルチ専用となる。連携が取れる仲間内でのマルチなら問題無いが、野良マルチの場合は他の参加者の選出も見て出すかどうか決定したい。相手の火力を下げる動きが中心となるので、耐久が高いだけでは務まらないことにも注意。
なお、多くの考察で「てだすけ」が推奨されているが、よほどのことがない限り「いけいけドンドン」で間に合うことが多いため、ここでは外させてもらった。またブラッキーについてもより高性能のサポーターが増えたため外した。
- こうげきデバフ「ひやみず」「とびかかる」持ち
- とくこうデバフ「むしのていこう」「マジカルフレイム」「バークアウト」持ち
- ブーピッグ/ゴルダック
- マホイップ
- オーロンゲ
- アマージョ/アブリボン
- 貴重な特性「スイートベール」で自分も味方も眠らなくなる。「とくせいガード」を持たせれば特性打ち消しの波動も無効。
- 両者とも壁技2種を覚えるほか、アマージョはこうげきデバフの「トロピカルキック」に回復技「こうごうせい」を覚える。アブリボンはこうげきデバフの「とびかかる」、とくこうデバフの「むしのていこう」両方を揃えるが、再生系の回復技はない。
- パフュートン♀/バウッツェル
- ラッキー/ハピナス
その他
連携マルチ用アタッカー
仲間内で、プレイヤー間で連携が取れる事が大前提となるが、その状況下でかつ極端に不利な相手でなければ効率的に相手を倒す事が出来るポケモン。
- ニャイキング
- リングマ
- 特性「こんじょう」+「はらだいこ」+「からげんき」による超火力でのワンパン狙い。
- 但し効果抜群が狙えない事や戦法上継戦能力に乏しい事、「アンコール」や「ちょうはつ」持ちに弱い事から此方も仲間内で連携が取れる事が大前提。
- ソロの出番はないと思いきや、★5のハピナスレイドで有用。
- 進化形のガチグマでも同様の戦法が可能だが、すばやさが下がる関係であちらはむしろ普通のじめんアタッカーにしてあげたほうがよい。
- アシストパワー/つけあがる
- 対戦では運用難易度が高いが、特に耐久力も十分なポケモンであれば強敵の攻撃を積みながら凌ぎつつ打点を伸ばすことができる。味方と連携の上で準備すれば、より成功率が上がる。事実、これらのポケモンがソロクリアの最適戦術となる例も最強レイドで存在した。
- バフ解除の波動が最大の弱点。攻撃するタイミングは早すぎても遅すぎてもダメなので、ソロはよほど上手く立回らない限り非推奨である。タイプ不一致で狙うなどもってのほか。
- また、野良では先の最強レイドのようなその戦術が主流になっている状況でもない限り、この戦法は厳しいものと思っておくこと。
特殊戦術
- ポットデス
- 「くだけるよろい」の特性を「スキルスワップ」し、攻め手を緩めずに戦う。
- 攻めながら相手のぼうぎょを特性によって落とせ、相手の厄介な特性も同時に奪える。ポットデス自身も両壁や「おにび」でのサポート、「わるだくみ」での火力アップからの攻めに転じたりも可能なため、スキルスワップ後の役割に合わせて技を選びたい。早期に決着を付けられそうなら相手の素早さの上昇を逆手に取れる「トリックルーム」を駆使するのも手。
- 但し特に物理耐久に難があるため相手は選ぶ。特殊耐久面もHPが低めな上、HPを回復する手段もタイプ不一致の「ギガドレイン」と、バリアを貼られた時は無効化される「ちからをすいとる」位しか無いので耐久回りの努力値配分は吟味したい。
- また、種族値の都合上攻める場合は特殊技で攻める事となるので自身は「くだけるよろい」によるぼうぎょ低下の恩恵を受けづらい。他のプレイヤーの選出も見て選出するかを良く考えたい。
- ヤミラミ
- 原則デメリットでしかない「あとだし」の特性を「スキルスワップ」で敵に押し付け、その後はサポーターに専念する戦術を持つ。「まけんき」や「かちき」、「てんねん」等デバフやバフの戦術が裏目に出やすいポケモンや特性に強く依存するポケモンへのメタ戦術となり、しかも相手を確実に後攻行動させる点で有効。
- 元の種族値が低いため、対物理・対特殊どちらかに特化させる方が賢明。「バークアウト」を持つため、対特殊の方が確実か。回復技「じこさいせい」も覚えておきたい。
- ただし、ミミッキュ等の特性を交換できないポケモンにはこの戦法は使用できないため、選出厳禁である。また、「まけんき」持ちのうち★6コノヨザルは「スキルスワップ」だけでは対策にならない(詳しくは当該記事を参照)。
非推奨のポケモン
- 四災(特にチオンジェンとディンルー)
- 各々の特性が自分以外の敵味方のステータスを下げるというもので、その効果は何と味方にも及ぶのが大問題。
- 「育成していないけど、強いからとりあえず使おう」という思考のプレイヤーが使ってくることが多く、高ランクのレイドでは厄介者扱いされやすい。流石は災厄のポケモンである。
- 一部攻略サイトでは何故かイーユイがレイドバトルおすすめのポケモンとして紹介されているが、当然連携できない野良レイドではデメリットにしかならない(特に相手が特殊アタッカー型だと、逆にこっちが悲惨な目に遭う)。
- 相手を見極めれば使えなくはないし、ソロであれば味方がいくら倒れてもデメリットがないのは事実だが、通信を使って参加するのであれば選出は厳禁。
- 状態異常依存の戦術を持つポケモン
- 高難易度のレイドボスの場合、状態異常を含めたデバフ打ち消しを行う+変化技を無効化してくるバリアを展開してくるため、状態異常の相手に対して有用な戦術は通用し辛い。ターンごとのスリップダメージも、レイドボスのHPではなく元のポケモンのHPに基づいて計算されるため効果は微々たるものになりやすい。
- ただし、「やどりぎのタネ」などの状態変化は打ち消さないので、回復ソースの代わりに「やどりぎのタネ」を植える手もあるが、こちらも回復のエフェクトが毎ターン入る上に回復量も微々たるものであるため、周りのプレイヤーの行動時間を奪ってしまうのでお勧めしない。
- ちなみに「バリアを張った瞬間に表示される状態異常は全て解除される」ことは意外に知られていない。
- 特にこれが顕著なのが「ねむり」と「こおり」。「1人1人の行動に対して解除判定を持つ」せいで、眠らせたり凍らせても次の自分のターンには状態異常が回復してしまっていて足止めにならない、という現象もままある。
- 「まひ」や「やけど」はステータスの低下もあり序盤に使用する等活用の機会は無くもないが、高難易度のレイドでは上記の事情もあってサポート手段としては不十分、という事は念頭に置きたい。
- 高難易度のレイドボスの場合、状態異常を含めたデバフ打ち消しを行う+変化技を無効化してくるバリアを展開してくるため、状態異常の相手に対して有用な戦術は通用し辛い。ターンごとのスリップダメージも、レイドボスのHPではなく元のポケモンのHPに基づいて計算されるため効果は微々たるものになりやすい。
- オリーヴァ
- バンギラス・カバルドン
- 通常特性の「すなおこし」で「すなあらし」を展開する。スリップダメージを与えるだけでなく、バンギラスにはとくぼう1.5倍効果もある。バフ技やデバフ技もあるため一見すると有用そうに見える。
- だが、当然味方にもスリップダメージが発生するため迷惑がかかるだけでなく、当人にとっても最長でも8ターンしか効果が継続しないため、テラレイドとの噛み合わせは最悪。特に性能がとくぼう上昇に強く依存するバンギラスは致命的。
- 一部攻略サイトでバンギラスがレイドバトルおすすめのポケモンとして紹介されているが、マルチ用としては参考にすべきでない。
- 元タイプを忘れた選出
- さきほど取り上げた通り、テラレイドバトルの選出で最も重要なのは「元タイプの技に耐えられるかどうか」である。これを忘れてポケモンを選ぶと大事故が起こり、足を引っ張って負けかねない。
- 特にドラゴンタイプとゴーストタイプは、同じタイプが弱点である。そのため、元タイプもドラゴンであることを忘れてドラゴンタイプを、ゴーストタイプであることを忘れてゴーストタイプをぶつけるという事故が起きやすい。
- なにより、タイプ相性を考慮しない選出自体が言語道断。
- テラレイド用に育成しきっていないポケモン
- 言わずもがな。特別な事情でもない限り最低でもレベルは100にしておく必要がある。また、努力値もきちんと戦えるものになっていないと厳しい。
- なにより、未育成ポケモンの選出自体も言語道断なのである。
- 旅で連れ歩いたウェーニバルやマスカーニャなども、そのまま起用するのではなく、性格努力値、技、持ち物を整えたうえで戦わせることで勝てるようになる。特にウェーニバルはみずタイプで珍しい「ミストフィールド」持ちという個性があるため、存外馬鹿にできないのだ。
お勧めのアイテム
レイドの攻略においては、当然ながら起用するポケモンだけでなく、そのポケモンにどのようなアイテムを持たせるかも戦略上非常に重要となる。
以下に、テラレイドバトルで使用が推奨されやすいアイテムを述べる。
相手に与えたダメージの1/8分HPを回復させるアイテム。
吸収技を持たないアタッカーでも疑似的に同様の運用を行わせることが可能となる。
ただ、さすがに吸収技と比べると回復量は少なめなので過信は禁物。
よほどの事情がない限り、自力で回復する手段を持たないテラレイド用ポケモンのアイテムはこれに固定されると思っておくこと。
余談だが、通常の吸収技の効果と重複が可能なので、吸収技と併せて使うと莫大な量のHPを一気に回復できる。…が、基本的に吸収技の効果だけでも事足りることが多いので、そこまでやる意義は薄い。
相手の技による追加効果を完全に遮断できるアイテム。
状態異常は勿論、厄介なデバフも無効化できるため、これを持たせるだけでも生存性や継戦力は大幅に上がる。
ただし、あくまで防げるのは追加効果のみなので、変化技は防げない点には注意。回復技を持たないポケモンの場合、応援(やオリーヴァ)以外での回復ができなくなるというデメリットもある。
なお、サーフゴーはこれを持たせることでありとあらゆる状態異常やデバフをシャットダウンできる……が、デバフ技に乏しく長期戦は苦手なので対人戦ほどの制圧力はない。
相手の粉系の変化技や、すなあらしによるスリップダメージを無効化する。
キノコのほうしでこちらを積極的に眠らせにくるきのこポケモン(特に、こちらの特性を無視して問答無用でキノコのほうしを当ててくるリククラゲ)に対しては絶大な効果を発揮する。他には、しびれごなでこちらの動きを封じてくる★6ヤバソチャに対しても有効。
単純に状態異常にかからなくなるという点以外にも、本作のレイドボスは、AIの仕様上変化技が無効化されてもひたすら変化技を打ちまくってくるので、ノーリスクで行動できる機会が増え、結果的に攻略がスムーズに進みやすくなるという利点もある。
相手のデバフ効果を一切受け付けなくなる。
上記のおんみつマントとやや役割が被る部分があるので、相手によって使い分けるとよい。
こちらはどちらかというとデバフ効果のある変化技を多用してくる相手に持たせると効果的。
相手に特性をかき消されなくなる。
特性が生命線のポケモン(「てんねん」や「かがくへんかガス」持ちなど)に持たせると良い。
- メトロノーム
特定の技を続けて出すと、使うごとに威力が上がっていく。
同じ技を連発して効率よくダメージを稼ぎたい時や、アンコールで行動を制限してくる相手(ニョロトノやピクシー等)に対して有効。
パンチ技の威力が1.1倍になり(てつのこぶしと重複すると1.32倍)、接触判定もなくなるので、さめはだ・どくのトゲ・ほのおのからだ・メロメロボディ等の特性を持つ相手に対して優位に立てる。
★6でそのような接触判定で困る相手はガブリアス・ミロカロス・通常特性のドオーくらいであり、単純にダメージを稼ぎたいなら他にも高い補正を受けられるアイテムがある(後述)ので、基本的には優先度は低め(あるとすれば、上記のボスを相手にする場合や、複数のパンチ技を使いたい場合など)。
- 特定のタイプの技を強化するアイテム
持たせることで、特定のタイプの技の威力が1.2倍になる。各種吸収技と組み合わせることがある。
なお、プレート類は過去作からアルセウスを連れて来ないと入手ができないので注意。ようせいのハネも鬼退治フェスの中級をクリアする必要があり、入手難易度がやや高め。
なお、下記のアイテムは攻略サイトによってはお勧めのアイテムとして掲載されていることがあるが、ここでは後述の理由によりあまりお勧めできないものとした。
- たべのこし・くろいヘドロ:回復の演出で制限時間を取られてしまい、回復の恩恵以上のマイナスが目立つ
- おおきなねっこ:吸収技の回復量こそ増えるものの与ダメージは特に増加せず、相手のHPが莫大なので吸収技だけで足りる
- ブーストエナジー:上記のアイテムより優先させてまでわざわざ持たせる理由に乏しい
- いのちのたま:テラレイドの基本はあくまで持久戦である。ワンパンが狙える環境や相手でもなければ持たせるべきでない
補足
最後に、各所に記述されているが、上述のオススメはしっかり使いこなして、使うべきところで使うからこそ強いのであり、考えなしに使って簡単に勝てるほど甘くない(無策で勝てるとしても☆3以下の低クラスレイドぐらいである)。
テラレイドの相手に出てくるポケモンは超耐久を持ち、多くの場合攻撃タイプと防御タイプがバラバラなポケモンである。相手に合った選出や戦術があって初めて勝つことができるのだ。
また、ソロやマルチはともかく、野良の場合は目当てのレイドに多人数が殺到して入りにくく、仮に入れたとしても準備時間が残り僅かで準備できない場合もある。
レイドに使うポケモンはあらかじめ手持ちの先頭に入れておくか、あるいはボックスから素早く出せるように整頓しておくのが望ましい(特に使用頻度が高いものは、ボックスの左上に置いておくと短時間で取り出しやすい)。
時間に余裕があるなら他のプレイヤーのポケモンを見て、参加するか抜けるかを判断しよう。
ただし、準備完了を選択したらデメリット付きだが通信を切断するしか方法はない。逆に言えば準備完了を選択しなければ、制限時間まで思考可能である。さらにホストは準備完了後でもレイドを解散させることができる(すなわち、ホストがやらかしをしない限り、もしくは心の広い性格でない限りは、変な選出は弾かれる傾向がある)。
言うまでも無いが、ソロ用の戦略で攻略できるのであればマルチに入る必要は無いし、他のプレイヤーと協力する場において独りよがりのワンマンは嫌われる傾向にある(よほど窮地な状況下の場合を除く)。これに関してはポケモンに限った話ではなく、マルチプレイ可能なゲーム全般に言えるマナーである。
たとえ、「ソロだとテラレイドバトルの回数に限りがある」と言っても、他者の部屋に入れてもらっている以上、失礼のないプレイを心がけよう(もちろん、ホスト側もゲストに不快感を抱かせるプレイは厳禁である)。
どうしても勝てない場合の最終手段はSwitchとソフトを2台以上用意して1人でやってしまうことだが、わざわざそこまでする必要があるかは何とも言えないところ。
因みに前作同様、極稀に色違いが出現する事はあるが、本作ではそこで色違いの出現率を上げる方法は一切無い。仮にひかるおまもりを持っていても、である。更に言うと前作でも不定期に行っていた「特定のポケモンの色違いの出現率が上がるイベント」も一切行われていない。
ストーリーでは
ジニア先生によれば、テラスタルの巣穴は地下から湧き出してくるテラスタルのエネルギーが結晶化したものらしく、恐らく巣穴の中にいるポケモンもその影響を強く受けているものと推測される。
テラレイドバトルそのものも、キハダ先生がバトル学の授業で教えるくらいにはパルデア地方では一般的な事象として浸透している模様。
授業でも扱うためか最初のターンには必ずNPCが「がっちりぼうぎょ」を行うが、他の応援コマンドはほぼ行わない。
また、テラスタルについては特定の人物しか扱えない関係上、特にソロ攻略ではテラスタルは主人公しか使わないため☆5以上のバリア破壊は専ら主人公の負担が大きくなる。
とはいえソロプレイでもテラレイドバトルが攻略できるということは裏を返せば主人公のようにテラスタルオーブを扱える強力なトレーナーが揃えば勝てる程度にはNPC達も強力と言え、中にはハラバリー、アーマーガア、ニンフィアなど、主人公側の使用が推奨される上記のポケモンも起用されている。
主人公のストーリー進行に応じてパルデア地方各地の結晶から強力なポケモンが出現するシステムだが、中には最強のテラレイドバトルのようなパルデア地方に棲息しないポケモン(中にはヒスイのすがたのような現代で見かける機会が限られる種もいる)やウネルミナモ/テツノイサハを始めとした現代には存在し得ないはずのパラドックスポケモンまで現れてきている。
ジニア先生によると☆6以上の黒い結晶の柱は安易に挑んでも勝てないほど危険なため「見かけても絶対に中に入らないように」と警告を受けるが、やはり主人公が攻略してしまう。
なお、上記の黒い結晶に纏わる会話の中で、ジニア先生が「最近地下から湧き出してくるテラスタルのエネルギーが増大している」と述べており、黒い結晶のテラレイドの巣穴が出現するようになったのもそれが関係している模様。
なぜここ最近になってエネルギーの量が増え始めたのかまではストーリーの中でも明かされなかったが、『ゼロの秘宝』で明かされた話から推測すると、★5以上のテラレイドが解禁されるのは「ザ・ホームウェイ」の後、即ちタイムマシンなどのパルデアの大穴にあった機器が機能停止した後であることから、パルデアの大穴に集積されていたテラスタルエネルギーが、大穴を覆っていたバリアが無くなったことで外部に溢れ、パルデア地方全域でテラスタルエネルギーの濃度が上がったことで、黒い結晶のテラレイドの巣穴が出現したのではないかと考えられる。ただ、同様の現象はキタカミの里やテラリウムドームでも発生しており、テラスタルエネルギーの量を調整可能なテラリウムドームはともかく、パルデアから遠く離れ、人為的な介入も不可能なキタカミの里でもなぜほぼ同時に黒い結晶の巣が生じるようになったのかは謎である。
ゼロの秘宝
DLC『ゼロの秘宝』でパルデア地方の外でもテラレイドを行えるが、キタカミの里に関しては、鬼が山の山頂にあるてらす池に巨大なテラスタルの結晶が存在し、池の水がテラスタルエネルギーと同じ波長を発しているために里の各所でテラスタル現象が発生しているものと考察されている(ただ、なぜパルデアにあるのと同じような結晶がキタカミの里にも存在しているのかという根本的な原因は未だに判明していない)。
一方、テラリウムドームでは、ドームの上部に設置されたテラリウムコアから、パルデアの土やてらす池の水から採取した成分を基に人工的に生成されたテラスタルエネルギーを照射することで、パルデアやキタカミの里同様に野生のテラスタルポケモンが出現したり、テラレイドの巣が発生したりしている。
BGM
「テラレイドバトルBGM」
作曲者はあのTobyFox。
全体的にスローテンポで、イマイチ盛り上がりに欠ける曲調であった前作のマックスレイドバトルのそれと比べると「ポケモン」というゲームやマルチプレイの楽しさに重点を置いた軽快で明るめの曲調になっている。
恐らく、捕獲や育成のために今作では一番お世話になるBGMとなることは間違いない。
2023年のUSJハロウィンではポケモンコラボのDJステージが行われたのだが、終盤でこの曲のリミックスが流れる。親しんだBGMで熱くなった人もいれば、トラウマを刺激された人まで反応は様々である。
プレイヤーからの評価
結論から言うと、前作のマックスレイドバトル同様、プレイヤーからは賛否両論となっている。
前作のマックスレイドバトルと比べてテンポが速いこと、NPCが比較的有用であることから、ソロでの攻略のしやすさが遥かに改善されていること、クリアできればポケモンを確定で捕獲できるため、レアボールの入手難易度低下と併せてライトユーザーでもオシャボ厳選に手軽に手を出せるようになったこと等改善点が多く、その点を評価する声は多い。
その一方で、今回新たに生じた問題点も多い。
例えば、「NPC以外が倒されると制限時間が減ってしまう仕様」や「★6レイドはゲット時こそレベル75だが敵として出てきた場合のレベルは90であること」「こちらの「おうえん」行動は回復を除き重複しないこと」「バリアやテラスタル用チャージを吸い取る特別行動」「バフ・デバフのかき消し等の妨害行動」など、ゲーム内で言及されていない隠れ仕様があまりにも多いという指摘がされている(上記のように、バトル学ではテラレイドバトルに関する授業があるが、応援やボスの展開するバリア、制限時間など極めて限定的な事しか教えてもらえず、明らかにこれだけでは特に高難度のレイドをクリアする上では情報不足である)。
また、実装直後に高速ワンパン戦法ばかりがピックアップされ、プレイヤーの間に広まってしまった結果、発売から1年以上経った現在でもワンパン戦法以外の攻略方法を知らないプレイヤーが大勢おり、これも野良でのレイドのクリアを難しくする要因の1つとなっている。当然ソロプレイではワンパンなどまず不可能で、マルチでも野良レイドでは意思疎通ができないため望むべくもない。
他にも、「カウンター」や「ミラーコート」を無駄なく使いこなす、こちらの弱点を突く攻撃できっちり対策している一方で、特性や持ち物などで無効化される変化技をやたら繰り出して攻撃がおざなりになるなどボスのAIも割とガバガバな面があり、その点もプレイヤーからは苦言を呈されている。
一方、こうした意見に対する反論もある。
まず、「倒れたら制限時間が減る」という仕様については事前に説明画面にて赤文字で表記されている上に、「たんけんのこころえ」というアイテムで何度でも読み返す事ができる。いわば、制限時間の件に関してだけは説明画面をよく読まずに読み飛ばしたプレイヤーに非がある。
また、★6レイドに関しては、解禁された時にジニア先生から、「今までのテラレイドバトルより手強い」と忠告の電話がある。また、最強のテラレイドバトルは公式から相手のポケモンがレベル100と事前に通知がある。
さらに、仮にこれらの要素をすべて排除してしまうと、レベルの高さ・攻撃力の高さ・数の多さに物を言わせてポケモンを一方的にボコボコにするだけのヌルゲーになってしまったであろうことは想像に難くなく、ゲームにメリハリをつけるための調整と見るべきだという意見もある(加えて、バリアやバフのかき消しなどの特殊行動は前作のマックスレイドバトルの頃から既に見られたもので、本作が初というわけではない)。
そもそも、これらの仕様は所詮は初見殺しなので、何度も経験すれば流石にプレイヤーも学習はするので、販売当初はともかく1年以上経過した現在では、新たに始めたばかりの初心者でなければこの仕様はある程度広まっているという現状である。
ワンパン戦法の蔓延に関しては、テラレイド自体の問題というより殊更にワンパン戦法ばかりをピックアップして広めた一部のプレイヤーや悪質まとめサイトに原因があるとする意見もある。
AIの行動パターンに関しても、それを逆に利用して突破する攻略法もあるので、一方的に欠点とは言えない(開発側もプレイヤーに攻略の糸口を掴ませるために敢えてAIにそうしたポンコツさを残した可能性もある)。
いずれにしても、ある程度場数を踏んで経験を積まないとこれらの要素の全貌が見えてこないため、安定したクリアが難しいのは事実である。
実際、現在でもこれらの仕様を知らないプレイヤーがソロはおろかマルチでも溢れ返り、オンラインでは育成が完了していないポケモンを出してはやられて足を引っ張る行為が後を絶たない事例が多発しているのが現状であり、開発側もプレイヤーに対して色々と説明不足であった(若しくは説明の仕方が雑だった)という点に関しては否定のしようがないだろう。
実際、公式もまずかったと判断したのか、後にテラレイドバトルの説明されていない仕様について、Switchで配信されるゲームニュースにて改めて説明している(そんなことをするくらいだったら最初からゲーム内でもっとわかりやすい形で告知すべきだったのではないかという意見もあるが)。
次回作以降もレイドバトルが実装される場合、これらの要素を改善してほしいものである。
もっとも、この記事を読んでいるユーザーの多くはしっかり下調べしてある程度仕様は理解できているだろうし、コノヨザル・アーマーガア・サーナイト・カイリュー・最強ミュウツーなど熟練者でも激ムズなものを除けば、たとえ★6や最強レイドであっても、仕様を理解してきっちり対策すればソロでも安定して攻略することができる。特に、最強レイドなどでは、各々の攻略サイトや掲示板・SNSにて攻略法の議論や情報共有が行われている(一方で、オススメされていたからと、ろくに内容を調べもせずに未育成・構成不十分のポケモンを使用する困ったプレイヤーもいる。生兵法は大怪我のもと)。
よって、きちんと調べていなかったり、惨敗しても一向に改善しようとしないプレイヤー側も非がある可能性がある事は念頭に置こう。
特に最近ではレイドの仕様ではなく、このような地雷プレイヤーに対する批判や不満の声が多い。
関連タグ
- マックスレイドバトル:前作のレイドバトル。
- 時空の歪み:同じく時代や地方を超えたポケモンの出現が起きる。
外部リンク
制限時間内で仲間と戦う、テラレイドバトル(公式HPにおける紹介記事)
テラレイド攻略wiki(有志による攻略サイト)