概要
主に昭和ウルトラマンや『ウルトラマンメビウス』の主な舞台となった世界線。ネオフロンティアスペースや『ウルトラマンガイア』の世界観、コスモススペースとの連続性はない。
しかし、ネオフロンティアスペースにもスペシウムの存在が確認されており、実際にその世界の戦士がスペシウム光線を使っていたこともあり、繋がりこそないものM78ワールドの要素は『セブン』から『ダイナ』までの全ての作品と『マックス』以降の作品に存在している。
逆に、M78ワールドの要素がないのは、『ガイア』、『コスモス』、『ネクサス』のそれそれテレビシリーズのみであり、劇場版などを含めると、この世界の要素が皆無なのは、『ガイア』、『ネクサス』の劇中世界のみになる。
この宇宙では銀河連邦なる宇宙の平和を守る大規模な組織が存在しており、光の国の宇宙警備隊もまたここに所属している。
こちらの地球には遥かな昔から地底人や海底人などの人間以外の種族や超古代文明も四大文明以前から数多く勃興している。
近年展開される新世代ヒーローズではこの宇宙出身のウルトラマンが登場する事があるが、基本的にM78ワールドとは無関係な独立した世界線で活躍することが多くなってきている。
そのため、本世界線は舞台装置的に出演することが多くなり、登場は『ウルトラファイトオーブ』や『ウルトラギャラクシーファイト』、『ウルトラマンタイガ』のボイスドラマといった番外作品にとどまっている。
ウルトラマンゼロシリーズ以降はこの世界のウルトラマンが別宇宙に出張するという展開が往々にしてあり、過去の「M78星雲出身だが、M78ワールド作品とは世界観が繋がらない作品」に登場したウルトラマン(USA、グレート、パワード、ネオス、セブン21、マックス、ゼノン)はこの宇宙から派遣された存在である事が示唆されている。
また、初代ウルトラマンと関わりのある『ウルトラマンゼアス』や一見するとM78星雲とは関連性のない『ウルトラマンナイス』の世界観はどこに属するのかは不明であったが、近年の公式見解では彼らの出身地であるZ95星雲・ピカリの国やTOY一番星はこの宇宙に存在すると判明し、それぞれの舞台世界の地球に向かった事が示唆されている。
また、『ウルトラマンメビウス』で設定が再考証される前は海外ウルトラマンやパイロット版ウルトラマンネオスもM78スペースの出来事に位置付けられていた事もあった。
その証拠として『ウルトラマンG』では主題歌でウルトラ兄弟との関連が語られ、続編企画で共演する案が存在していたり、『ウルトラマンパワードサウンド大百科』ではW.I.N.R.のメンバーであるケンイチ・カイがUGMのスペースマミーの事を知っている描写がある。
再編集ビデオ『THEウルトラ伝説』では声優の久川綾がUGM隊員としてナレーションを務め、ミラーマンやジャンボーグA、ファイヤーマンなどの円谷作品も同一あるいは派生した世界観であるかのような紹介をされていた(例として『怪獣博物館』ではゴモラとラノザウルスが共通の祖先を持つ存在だとされている)。
『ウルトラマンT』ではミラーマンに登場したゴルゴザウルスの亜種ゴルゴザウルス二世が登場していた辺り、『ファイヤーマン』ではグドンが登場したりと放送当時にもそうした作品との世界観を繋げる試みは存在していたようである。
出来事
ここではM78世界が舞台のもの、特に地球での出来事を中心に記載する。
ウルトラ戦士視点での詳しい詳細やウルトラマンサーガ以降の歴史はウルトラの星にて。
ここで記載されているのはあくまでシリーズを一続きのものとして見た場合の年表であり、作品単体で見ると矛盾が生じる事も少なくはない(その点に関しては注釈を参照されたし)。
約45億年前
バド星人が冥王星の文明を滅ぼす…が、本当かどうかは不明(『ウルトラセブン』)
古代(時期不明)
古代の月は自然環境が豊かで文明が存在していたが、ルナチクスによって滅ぼされるが、月星人は他の惑星に移り住んで暮らしていた(『ウルトラマンA』)
3億5000年前
この時点で『ミュー帝国』という文明が存在していたが、衰退した模様。
当時、悪魔として恐れられたバニラとアボラスがカプセルに封じ込められ、『ウルトラマン』の時代で復活する(『ウルトラマン』)
2億年前
大亀怪獣やラゴンが地球上に生息していた(『ウルトラマンT』/『ウルトラマン』)
1億5000万年前
恐竜ゴモラザウルスが繫栄(『ウルトラマン』)
バンゴが地底で眠りにつく(『ウルトラマンレオ』)
中生代
ツインテールとグドンが熾烈な生存競争を続け、白亜紀にはテロチルスが出現する(『帰ってきたウルトラマン』)。
ジラースがネス湖近辺に住み着く(『ウルトラマン』)
数億年前
ルリヤ星人がスノーアートにデビロンを封じ込め、『80』の時代に地球に流れ着く(『ウルトラマン80』)
数百万年前
ノンマルトが地球に文明を作る(『ウルトラセブン』)
100万年前
アルゴ星人が母星を失う(『ウルトラマン80』)
26万年前
ウルトラの星の太陽が爆発。人工太陽プラズマスパークの設置に伴い、全住民が超人化。
20万年前
最後のケットル星人が誕生し、種族が断絶(『ウルトラマンレオ』)
有史以前
ザゴラス星からの隕石が現在の愛野村の地点に落下する(『帰ってきたウルトラマン』)
第三氷河期
地底に逃げ込んだ原始人たちが地底人に進化する(『ウルトラマン』)
それ以前の地球にはラルゲユウスが生息していたとされる(『ウルトラQ』)
7万年前
ポール星人とガンダーにより地球が氷河期になる(『ウルトラセブン』)
3万年前
エンペラ星人がウルトラの星に侵攻。ウルトラ大戦争が勃発(『ウルトラマンタロウ』)
惑星クシアの人工知能「テラハーキス」が暴走。ギルバリスを名乗り、対抗策としてギガバトルナイザーとギガファイナライザーが製作されるも惑星クシア滅亡。生き残りのアイル・サデルーナが古代の沖縄に亡命(『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』)
1万4千年前
カメレキングに酷似した怪獣がアトランティス大陸を沈めた(『ウルトラマンA』)
約1万3千年前
この時期の地球をオリオン星人が植民地にしていた模様(『ウルトラマンA』)
紀元前6900年ごろ
カニ星雲が爆発。ベムスターが誕生(『帰ってきたウルトラマン』)
数千年前
トンダイルが現在の人喰い沼に当たる場所で眠りにつく(『ウルトラマンT』)
7000年前
ミイラ人間とドドンゴが活動していたと思われる(『ウルトラマン』)。
約6000年前
アジアに栄えたアランカ帝国にゴーガが現れたが、ゴーガの像に封印される(『ウルトラQ』)
5000年前
中近東のバラージ王国にてアントラーが出現し、それをノアの神なる巨人が撃退した(『ウルトラマン』)
約3000年前
石倉山近辺でタブラが出現、光の巨人によって封印された(『ウルトラマン80』)
また、この頃にトーク星人は武器を捨てたとされる(没シナリオ『300年間の復讐』)
奈良時代
1972年からダイダラホーシがタイムスリップし、現地の人々に危害を加えていたが、時空を超えてやってきたウルトラマンエースに撃破される(『ウルトラマンA』)
A.D.968〜10世紀
ラルゲユウスを目撃した船員が「鳥を見た」という言葉を航海日記に記し、10世紀の中頃にインド西部にてラルゲユウスが目撃される(『ウルトラQ』)
江戸時代
村井強衛門という侍により、ネロンガが退治される(『ウルトラマン』)
エンマーゴやムカデンダーが関東で暴れまわる(『ウルトラマンT』)
『円谷プロ全怪獣図鑑』によれば、この頃の栃木県宇都宮市大谷町にズラスイマーが封印された模様(『ウルトラマン80』)。
A.D.1667年?
トーク星人が友好を結ぶ為に地球にやってきたが、地球人からの迫害に遭った模様(没シナリオ『300年間の復讐』)。
A.D.1731
バルダック星人が権現山に潜伏する(『帰ってきたウルトラマン』)
A.D.1874
A.D.1876
クモ男爵が持ち帰ったタランチュラに娘が噛まれて死んでしまい、『クモ男爵』の伝説が生まれる(『ウルトラQ』)。
A.D.1912
意思を持つ彗星「ハーシー大彗星」が観測(『ウルトラマンT』)
戦時中
ゼットン星人地球侵攻開始(『ウルトラマン』)
日本軍、体力増強剤「青葉くるみ」製作(『ウルトラQ』)
戦艦大和、坊ノ岬の戦いで沈没(『ウルトラセブン』)
旧日本陸軍、猛毒神経ガス「イエローガス」を製作するも使用前に終戦(『帰ってきたウルトラマン』)
A.D.1946
バルンガが地球で初めて確認され、当時、東亜大学の教授を務めた奈良丸明彦教授によって駆除される(『ウルトラQ』)。
ゴトウジロウ博士によって南米奥地で吸血植物が発見される(『ウルトラマン』)
A.D.1951
飯田山で親子が行き倒れになり、娘の方は一命を取り留めて喜助という老人に引き取られるが、1964年頃に喜助が他界して以降、娘のゆきを守るように伝説の怪獣ウーが飯田山で確認される(『ウルトラマン』)
同時期に、二階堂教授がネス湖からジラースの卵を持ち帰り、北山湖で育成を開始する。
A.D.1956
牛山画伯が自動車を嫌って娘と共に白神山に移り住むが、他界。それからしばらくしてシュガロンが出現する(『帰ってきたウルトラマン』)
A.D.1959
月からかぐや姫が亡命、地球人夫婦に引き取られて弥生として育てられる(『ウルトラマンレオ』)
A.D.1960
ギマイラが星沢子の両親を殺害。生き残った沢子は地球の潮風島に漂着(『ウルトラマン80』)
宇宙の凶悪犯ガモスがザッカルの妻子を殺害(『ウルトラマン80』)
A.D.1963
交通事故により、島田聖子が死亡し、夫の島田信吾が彼女をモデルにしたアンドロイドの開発に着手する(『ウルトラマンT』)
A.D.1965
マゼラン海峡付近を航行中だった無人貨物船『クイーンズ号』が沈没(『ウルトラマン80』)
亡国が火星探査機を打ち上げる(『ウルトラQ』)
『ウルトラQ』(A.D.1966)(※1)
1960年代における東阪弾丸トンネル工事現場に出現したゴメスとリトラの登場を皮切りに度重なる怪獣の出現や宇宙人による地球侵略が発生。「怪獣頻出期」と呼ばれる時代を迎えた。
この時代では、まだ専門の軍事機構は未整備であり、事件は現場に居合わせた民間人や、警察、自衛隊などが解決していた。
なお、『アンデレスホリゾント』では万城目の出会った怪奇事件を纏めた小説という設定であるが、『アウト・オブ・ドキュメント』(防衛チーム不在時代の怪獣の出演記録)に記載された怪獣以外は万城目の創作という扱いの模様。
『ウルトラマン』(A.D.1966)(※1)
国際科学警察機構の下、怪事件専門のエキスパートチームとして科学特捜隊が組織される。同時期に防衛軍(防衛隊あるいは自衛隊とも)のような科学特捜隊とは別の防衛組織も台頭し、これら『防衛チーム』は優れたメカニックを駆使して怪獣や侵略者と戦っていた。竜ヶ森湖の事件以降、光の巨人『ウルトラマン』の存在が初めて確認されて以降、彼とは実質的な協力関係になる。
なお、この時に初めて異星人のテクノロジーを分析・模倣した兵器『メテオール』が開発され、その第1号として『マルス133』が実用化される。
『ウルトラセブン』(A.D.1967)(※1)
宇宙開発が進む一方で、人類は惑星間侵略戦争の標的にされつつあった。
ゼットンとの戦いで初代ウルトラマンが去り、自らの力で戦う決意を固めた地球人は地球防衛軍を組織し、極東基地にエキスパートチーム『ウルトラ警備隊』が置かれ、同時期に出現した赤き巨人『ウルトラセブン』と共に侵略者に立ち向かった。その一方で、白熱化する侵略に対し、地球人も兵器開発を激化させるが、これが却って新たなる脅威を招くなど、不祥事も多数起こった時期でもあった。
なお、この時期は地球怪獣は出現しておらず、専ら『怪獣』といえば侵略者の手先を指していた。この頃からロボット怪獣の存在も確認された(ペテロのみ、侵略者に操られてしまった哀れな月の現住生物という扱いである)。
この時点でワイルド星人は種族としての寿命が尽きかけていた。
A.D.1970
地上人の地下水汲み上げに怒ったアングラモンがギタギタンガを使って地上人に警告を発し続ける(『ウルトラマンA』)
『帰ってきたウルトラマン』(A.D.1971)
セブンがゴース星人の侵略計画を食い止めて以降は、束の間の平和が訪れるが、公害問題や天変地異の影響で地球に眠っていた怪獣が次々に目覚め、国際平和機構の地球防衛庁が組織した『MAT』が事態の収拾に当たっていた。初代ウルトラマンそっくりの『ウルトラマン』が地球を訪れ、地球防衛の任に就いた。
なお、ミステラー星の暦から見て30年前にアテリア星との星間戦争が始まったとのこと。
『ウルトラマンA』(A.D.1972)(※1)
異次元人ヤプールが怪獣よりも恐ろしい怪物『超獣』を率いて地球侵略を開始、地球防衛軍が全滅し、超獣攻撃隊TACが結成される。『ウルトラマンエース』の活躍でヤプールは撃破されたが、その後もヤプールの破片が生み出す超獣やヤプールとは無関係の侵略者、ヤプールの残党による脅威が地球を襲い続けた。
この頃から過去に確認されていたウルトラ戦士が地球を再訪するようになり、彼らは『ウルトラ兄弟』と呼ばれた。また、新たに『ウルトラの父』が確認され、冬の時期に地球を訪れる事が多かった為、後に『ウルトラの父降臨祭』という行事が出来る。
なお、地球怪獣はあまり確認されていなかった。というよりも、新たに出現した『ウルトラ怪獣』は宇宙人を除いて超獣だと見なされる傾向が強かったようである。
『ウルトラマンT』(A.D.1973)
TACに代わってZATが結成され、超獣や怪獣と交戦していたが、それを上回る宇宙大怪獣が登場し、『ウルトラマンタロウ』が地球防衛の任に就いた。過去に確認された怪獣が多数確認されたほか、ヤプールの一時的な復活があったものの、ZATはこの宇宙の防衛隊の中でもトップクラスの戦果を挙げ、タロウと共に地球を守り抜いた。
この時期の地球をウルトラ兄弟がかなりの回数で訪れており、ウルトラの母の存在も新たに確認される。なお、この年の地球人は妙にフィジカルが強いのだが、理由は全くの不明。
この他、十数年前(時期不明)にドルズ星人が山川真理を改造したことが判明している。
『ウルトラマンレオ』(A.D.1974)
再び発足した地球防衛軍の下、ZATに代わる組織としてMACが結成される。
物語開始より1ヶ月前にマグマ星人に獅子座L77星を滅ぼされて、地球に亡命してきた『ウルトラマンレオ』が戦えないセブンに代わって地球防衛を決意する。
後にレオは実弟『アストラ』や伝説の超人『ウルトラマンキング』の協力でウルトラの星と地球の衝突を回避するが、今度はブラックスターより円盤生物が来襲、MACはこの影響で壊滅し、地球防衛の要はレオと地球防衛軍だけになってしまう。
『ウルトラマン80』(A.D.1980)
円盤生物が撃破され、数年間は地球怪獣も確認されていなかったが、マイナスエネルギーの活発化に伴い、怪獣たちが再び覚醒。地球防衛軍が新たに組織したUGMは『ウルトラマン80』や続いて現れた『ユリアン』と共に地球を守り抜いた。マーゴドンだけは地球人たちが自分の力で倒す事を選択し、それを見届けた80らは光の国へ帰還。以後、しばらくは地球で怪獣や侵略者の存在は確認されていなかった…そう、表向きは。
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(A.D.1986)
冒頭にてウルトラ4兄弟がヤプールの怨念が集結して誕生したUキラーザウルスを神戸港に封印、4兄弟は変身能力を失って地球での生活を余儀なくされた。代わりとしてタロウは光の国へ帰還する事に。
A.D.1999
2006年からクロノームが出現し、自分の居場所を察知できるマリナの殺害を目論むが、ウルトラマンメビウスやアンヘル星人トーリによって歴史改変が防がれる(『ウルトラマンメビウス』)
『ウルトラマンメビウス』(A.D.2006)
科特隊時代のサコミズ・シンゴの報告で今も人類が地球外の脅威に晒されている事を知った地球人は10年の月日を経てGUYSを組織するが、久方ぶりに出現したディノゾールによって旧体制のCREW GUYSが壊滅、新たに地球防衛の任に就いた『ウルトラマンメビウス』の出現に伴って新生CREW GUYSが組織される。
この時期の地球は高次元捕食体ボガールの暗躍による地球怪獣の活性化や、エンペラ星人軍の地球侵略により、最大級の危機を迎えていたが、メテオールの本格実用化や新たに現れた青い巨人『ウルトラマンヒカリ』、ウルトラ兄弟の助けもあって切り抜ける。
以降の地球防衛はGUYSが守る事になるが、エンペラ軍が残した脅威が現れた際には再びウルトラ兄弟と共に立ち向かっている(『超銀河大戦』〜『アーマードダークネス』)。
なお、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』は『メビウス&ウルトラ兄弟』から第29話までの間に起こった出来事という扱いである。
物語開始半年前には宇宙貨物船アランダスが宇宙で遭難している事が語られている。このアランダスの乗組員であるバン・ヒロトは火星生まれであり、テラフォーミングがある程度進んでいる事が伺える。
A.D.2020
この時代のケムール星から1966年の地球にケムール人が送り込まれる。
A.D.3026
7月2日午前8時5分に怪彗星ツイフォンが地球に激突すると予測されていたが、恐らくは回避できたか、破壊されたことが伺える。(『ウルトラマン』)
ギャラクシークライシス(A.D.?????)
メビウスから数千年後の未来、かつてこの宇宙を支配していたというレイブラッド星人が復活しブルトンを利用した並行世界からの怪獣の出現「ギャラクシークライシス」が発生。ZAPを組織した地球人はウルトラマンの力を借り、これに立ち向かっていくこととなる。この時にネオフロンティアスペースのネオマキシマ・オーバードライブ航法など並行世界の技術や情報も流入したようである。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズ(A.D.?????)
ZAPの働きにより、人類の生存圏は大幅に拡大し、地球では怪獣が絶滅した模様。
ZAP所属のスペースペンドラゴンクルーは惑星ボリスでの開拓任務中にレイオニクスの青年レイと遭遇し、やがて人工太陽の爆発に飲み込まれるボリスを脱出する。
この時にババルウ星人がアラドスを利用して覚醒直後のレイモンを倒そうとするが、御蔵イオによって防がれている(『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』)。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY』(A.D.?????)
スペースペンドラゴンクルーは突如宇宙基地でペダン星人の襲撃を受け、空間の歪みに飲み込まれた先の惑星ハマーでレイオニクスバトルやレイオニクスハンターと遭遇する。
レイブラッド星人の精神体がアーマードダークネスに憑依するが、グランデとレイに敗れる。なお、レイブラッド星人の精神体は初代ウルトラマンとウルトラセブンによって倒され、ハマーの崩壊に巻き込まれたかに思われたが…。
なお、裏設定では『ウルトラマンティガ』の分岐世界からレイオニクスの少年アサマ・アイが現れ、この時期の惑星ハマーを訪れている(『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』(※2))。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO ギャラクシーレジェンド』(A.D.?????)
前作からの事件後、ZAPはウルトラゾーンにてウルトラ兄弟抹殺を目論む巨大ヤプールに遭遇。ロボット怪獣の墓場でのレイオニクスの死霊とロボット怪獣の融合体や過去のゴルゴダ星でのカブト・ザ・キラーとの戦いを経て、巨大ヤプールが撃破される。
『ゴーストリバース』〜『ウルトラ銀河伝説』(A.D.?????)
暗黒四天王(GR)の暗躍で持ち出されたギガバトルナイザーがザラブ星人の手に渡り、宇宙牢獄から解放された『ウルトラマンベリアル』の手に渡り、光の国が凍結。
スペースペンドラゴンクルーはダイナや生き残ったウルトラ戦士と共に協力し、ベリアル配下の百体怪獣と交戦する。百体の怪獣とベリアルが融合したベリュドラは新戦士『ウルトラマンゼロ』に討ち取られた。
『VSダークロプスゼロ』〜『キラー・ザ・ビートスター』(A.D.?????)
しかし、ベリアルは生存しており、アナザースペースで銀河帝国を築き上げていた。その技術を偶然手に入れたサロメ星人の実験にスペースペンドラゴンクルーが巻き込まれ、ウルトラマンゼロの協力もあって、惑星チェイニーから脱する。
その後しばらくしてアナザースペースの戦いを終えたウルトラマンゼロがウルティメイトフォースゼロを率いて巨大天球を追跡。時を同じくして天球の調査にやってきたスペースペンドラゴンクルーやウルトラ兄弟と共同戦線を張り、地球人が入植していた惑星ブラムへの衝突を回避する。
なお、『キラー・ザ・ビートスター』は映像作品でM78スペースの地球人がウルトラ戦士に接触した最後の例となる。
『大怪獣バトルウルトラコロシアム』(A.D.?????)
『ウルトラギャラクシー』から25年後。惑星「モーン・スター」に降り立ったZAPの新人クルーがレイオニクスに覚醒し、メフィラス星人によって仕組まれたレイオニクスバトルや怪獣事件に立ち向かい、復活したアーマードダークネスと交戦する。
なお、何故か『超時空の大決戦』の記録も流入している事が判明しているものの、理由は全くの不明(赤い球の事象は後に起こした事象に関する記憶をリセットすると正統続編で設定された為)。
なお、ウルトラ戦士大集結でプレイできる『VSウルトラヒーローモード』の時系列は不明。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』(A.D.?????)
ZAPの地球司令官にかつてのスペースペンドラゴンクルーであるオキが就任。
御蔵カレン(UGに登場したレイの育ての親である少女)の孫である御蔵イオがバトルナイザーを手にしたことからレイオニクスバトルに巻き込まれ、過去の惑星ボリスに飛ばされたり、ペダン星とナックル星の星間戦争(※3)に巻き込まれるなどの冒険を繰り広げた末に黒幕であるレイブラッド星人を倒す。
続く『NEO』ではEXゼットンを依り代に復活したレイブラッド星人をアサマ・アイが撃破した。
注釈
(※1)ウルトラQ第14話は第5話の1年後という設定だったり、ウルトラマンは第23話時点で1993年、セブンは媒体によっては1980年代、第43話では2000年、第35話では3年前にウルトラ警備隊があったという設定になっていたり、Aは第20話時点で第1話から3年後という扱いであったりするため、後年のシリーズとは矛盾が生じていた。メビウス史観ではいずれも放送当時の出来事という扱いになった。尤も、そのシリーズ単体で完結しているという設定の世界観では矛盾にはならない(『平成セブン』や『Q倶楽部』など)。
(※2)実はアイたちの冒険は『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』の時代に様々な影響を与えており、ウルトラセブンがアーマードダークネスを着用した出来事やグランデがレッドキングを最終的なパートナーに選んだ理由などがそれである。
(※3)この星間戦争がきっかけで『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』の時代にペダン星のレイオニクスハンターが送り込まれる事になった。
(※)「ウルトラマン物語」はこの宇宙をベースにしたパラレルワールド(レオや80がタロウよりも先に地球に派遣されている為)だが、本家M78スペースのタロウもコスモミラクル光線が使えるため、少なくともグランドキング討伐の下りはあったと考えられる。
この世界出身のウルトラマン
正史に存在するヒーローのみを記載。
- 初代ウルトラマン
- ゾフィー
- ウルトラセブン
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンエース
- ウルトラの父
- ウルトラの母
- ウルトラマンタロウ
- ウルトラマンレオ
- アストラ
- ウルトラマンキング
- ウルトラマン80
- ユリアン
- ウルトラマンスコット
- ウルトラマンチャック
- ウルトラウーマンベス
- ウルトラマングレート
- ウルトラマンパワード
- ウルトラマンゼアス
- ウルトラマンナイス
- ウルトラマンネオス
- ウルトラセブン21
- ウルトラマンマックス
- ウルトラマンゼノン
- ウルトラマンメビウス
- ウルトラマンヒカリ
- ウルトラマンゼロ
- ウルトラマンベリアル
- ウルトラマンタイガ
- ウルトラマントレギア
- ウルトラマンゼット
- アンドロメロス
- ウルトラマンボーイ
- ウルトラマンリブット
- ソラ
- フローベラ先生
- フィリス
- ウルトラマンメロス(※)
- アウラ(※)
(※)元は内山まもる氏の漫画作品に登場するオリジナルのウルトラ戦士で、漫画の内容も正史とは繋がらないが、『ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ ボイスドラマ』によれば正史にも存在する模様。
正史以外での作品の戦士
内山まもるの漫画作品
かたおか徹治の漫画作品
ウルトラ超伝説
ウルトラマンSTORY0
ウルトラマン妹
ウルトラマンデュアル
ウルトラマンF
時空を超えてこの宇宙に来たことがあるウルトラ戦士
- ウルトラマンジョーニアス
- ウルトラマンダイナ
- ウルトラマンコスモス
- ウルトラマンジャスティス
- ウルトラマンレジェンド
- ウルトラマンノア
- ウルトラマンギンガ
- ウルトラマンビクトリー
- ウルトラマンエックス
- ウルトラマンオーブ
- ウルトラマンジード
- ウルトラマンロッソ
- ウルトラマンブル
- ウルトラウーマングリージョ
- ウルトラマンタイタス
- ウルトラマンフーマ
ちなみに、『Z』のボイスドラマにてこの中にいないティガやガイアなどのウルトラ戦士もまたウルトラメダル製作のために一度は光の国を訪れていることが語られている。
この宇宙から分岐/派生した世界観
ウルトラマン怪獣大決戦
初代『ウルトラマン』の再編集作品。
…にも関わらず、時系列がちぐはぐであり、この時点では関わりがないであろうレオやアストラを含めたウルトラ兄弟が光の国に召集され、初代ウルトラマンが地球に派遣されて『ウルトラマン』の傑作選に繋がるという流れになっており、選抜されたエピソードはそれぞれが数日後の話という整合性を無視した設定になっている。
勿論、明確にパラレル設定が定められていなかったであろう頃の作品だから、現在では別宇宙の存在とされているジョーニアスが当たり前のように集合シーンにいるのも致し方なしといった所であろう。
ザ・ウルトラマン
内山まもる作の漫画作品。コミカライズ版『ウルトラマンレオ』の後日談であり、正史とは別物。
こちらの世界でも『ウルトラマンメビウス』に相当する出来事は起こるようであり、コミカライズ版『メビウス外伝 超銀河大戦』と『メビウス外伝 アーマードダークネス』はこちらの作品の設定を引き継いでいる。
ウルトラマン物語
先述の注釈を参照。
アンドロメロス(雑誌展開)
時系列は不明だが、登場怪獣からウルトラマン80の後を想定していたものと思われる。『ウルトラマン80』から『ウルトラマンメビウス』までの間に地球では目立った怪獣災害はない為、恐らくは現在主流のM78スペースの歴史とはパラレルという事になるのだが、後続作品での描写から少々、ややこしい立ち位置にある。
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』や『ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ』によれば、ブノワの父であるセザルからコスモテクターを受け継ぎ、アンドロメロスとして活動していたという発言がある事から、別宇宙でゾフィーがアンドロメロスとして戦っていた可能性も考えられる(コスモテクター継承の詳細についてはアンドロメロス(キャラクター)を参照)。
特撮版の時系列は不明。ゾフィーの反応から、少なくとも『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』よりかは前のようである。
ウルトラ超伝説
「アンドロメロス」の漫画版。特撮版とは設定が異なるパラレル作品(時系列は『ウルトラマン80』最終回後)。
基本的に映像作品で採用されている設定は特撮版のものであるが、あくまで特撮作品の資料である『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(デアゴスティーニ、2011年、106-2)では本作のアンドロマルスがグア軍団壊滅後にイドと戦ったエピソードが紹介されている(特撮版の世界線でも同様にイドが出現したのであろうか?)。
平成ウルトラセブン
『ウルトラセブン』の続編。バルタン星人やオイルドリンカー、ゲスラ、ペスター、ガヴァドン、ツインテールなどの昭和シリーズの怪獣の存在は確認されているが、あくまでウルトラセブンだけが地球を訪れた唯一のM78星雲人であり、ウルトラ警備隊が平成の世に到るまで存続しているという前提でストーリーが展開されている。つまり、このセブンは並行同位体のようなものである。
ウルトラ作戦
『Q』と『ウルトラマン』の間という設定だが、初代『ゴジラ』とも設定を共有しており、やはり公式設定ではない。
ウルトラマン超闘士激伝
『ウルトラマン』からはるか未来の出来事で、『A』以前で分岐していると思しき描写がある(ツイフォン編時点で地球歴3026年)。
ウルトラ兄弟も総登場するが、明確な上下関係はない。
M78スペースからの分岐である事は窺えるものの、この作品においては『平成ウルトラマン』/『海外ウルトラマン』/『アニトラマン』の登場キャラクターもこの世界の存在として扱われているようだ。
ちなみに、ウルトラシリーズ外の怪獣も当たり前のように生息している。
甦れ!ウルトラマン
『ウルトラマン』にもし、第40話があったら?というIF展開を描いた再編集映画。早い話が公式MAD。
ゼットン星人が怪獣軍団を率いて再び地球に来襲して来るというストーリー。
ただし、初代ウルトラマンがゼットンの敗北後もハヤタに一体化したままなどの細かな差異がある。
ウルトラマンゼアス
この作品は過去に初代ウルトラマンの戦いが起こっていたかのような世界観であり、先述の情報と照らし合わせるとゼアスはわざわざオリジナルのM78スペースからレベル3マルチバースを防衛しに行っていた事になる。
ウルトラマンSTORY0
昭和ウルトラシリーズの前日談という位置付けだが、細部の設定が原作とは異なるパラレルエピソードである。
ウルトラQ倶楽部
『ウルトラマン』が始まらないまま21世紀を迎えた世界が舞台だが、話によっては『ウルトラQ』や『ウルトラマン』が劇中劇として扱われている。こちらの世界観ではケムール人は宇宙人はなく未来の地球人という扱いになっている。
ウルトラマンマックス第24話『狙われない街』
マックスの世界観は過去作との関連を全く持たないが、この回のみウルトラセブン第8話「狙われた街」の続編とされている。マックスのストーリー全体から見ればパラレルエピソードという事になるのであろうか?
ウルトラマン怪獣伝説40年目の真実
ウルトラQ〜初代ウルトラマンのみで完結している世界観となっている為、ウルトラセブン以降の戦士は地球を訪れていない。時期は2006年頃。
アンデレスホリゾント
ウルトラマンメビウスの外伝小説で、第31話以降から分岐したパラレル設定。
別次元のレイたちがいた世界
惑星チェイニーでのサロメ星人での実験に巻き込まれた別次元のスペースペンドラゴンクルーがいた世界。この世界にもレイオニクスが存在する事から、正史と似た歴史を辿った事が伺えるが、この世界のレイモンにはアイスラッガーで付けられた傷が存在せず、暴走状態を抑制できていないという差異がある。
AnotherGenesis
宇宙牢獄に出来た歪みからベリアルが脱出し、光の国を滅ぼした世界観。
シンプルにこの世界を説明するならば、『ウルトラ銀河伝説』のifという事になるのだが、ウルトラマンゼロらしき存在は確認できず、地球人は惑星間戦争を行う侵略者となっているなど根本から設定が異なる。
こちらではウルトラ戦士の一部は原典からかけ離れた異形の姿に変化している。
ウルトラマンデュアル
M78スペースがベースだが、ヴェンダリスタ星人が地球で初めて確認された宇宙人という扱いであり、地球に光の国の飛び地があるなど根本から設定が異なる。
ウルトラマンF
初代ウルトラマンとウルトラセブンの間を描く話だが、あくまで小林泰三氏による独自解釈によるものであり、公式設定に含まれているわけではない。
ULTRAMAN(漫画)
『ウルトラマン』から分岐した世界観で、ハヤタ・シンに息子が生まれているという前提で物語が進む。初代ウルトラマン以降はウルトラ戦士が地球を訪れていないが、ウルトラ兄弟を思わせる人物が多数登場する。獅子座L77星が滅んだのはこちらも同じであり、レオ兄弟も登場するが、その正体はウルトラマンというよりも単に「獅子座L77星の宇宙人」と呼んだ方がしっくり来る外見をしている。
ウルトラギャラクシーファイト
「大いなる陰謀」にてアブソリュートタルタロスが介入して分岐した「可能性世界」がこれに当たる。
本作におけるウルトラマンベリアルやトレギアはこの世界の出身。