「しゅわーん!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0381 |
---|---|
ホウエン図鑑 | RSE:No.197 ORAS:No.206 |
ローマ字表記 | Latios |
ぶんるい | むげんポケモン |
タイプ | ドラゴン / エスパー |
たかさ | 2.0m |
おもさ | 60.0kg |
せいべつ | 100%♂ |
とくせい | ふゆう |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称
ドイツ語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Latios |
---|---|
韓国語 | 라티오스 |
中国語(簡体字) | 拉帝欧斯 |
中国語(繁体字) | 拉帝歐斯 |
中国語(香港) | 拉帝奧斯 |
メガシンカ
ラティオス → メガラティオス(ラティオスナイト)
概要
『ポケットモンスタールビー・サファイア』(第3世代)から初登場したポケモン。
青と白を基調としたデザインで、戦闘機のようなシルエットをもつ。
水の都の護神の最初期の宣伝ポスターでは鳥を意識したアートが登場しているが、パンフレットによればイルカをモチーフにしているらしい。
ラティアスと似た形をしているが、ラティアスと比べると身体が大きく、切れ長な目が特徴的。瞳の色は赤。
名前の由来はおそらく「ラテオ(ラテン語で隠れるなどの意味)」、「ラティルト(ラテン語で夢幻)」などだと思われる。「ラティウム(イタリアのテヴェレ川流域)」「(イタリアの首都ローマがある)ラツィオ州」等の類似した地名もイタリアにある。
性別は♂しか存在しない。
争いを好まぬ優しい性格で、優しい心を持った人間にしか懐かない。
高い知能を持ち、人間の言葉を理解できる。
また、見たものや考えたイメージを映像化して相手に見せることのできる能力も持つ(その能力は劇場版では「ゆめうつし」と呼ばれた)。
手を折りたためばジェット機よりも速く飛べる。
分類の「むげん」とはラティアス共々「無限」と「夢幻」をかけていると思われる。
ちなみに海外名では「Eon(「無限の」という意味) Pokemon」と「無限」のみの表記だが、
など「夢幻」の要素は随所に存在する。
後述の映画の影響でラティアスとは兄妹関係とされることが多い。
同一種族の別個体という説もあり、その場合はこいつらやこいつらと似た関係ということになる(タマゴは産めないが)。
ゲームでの特徴
各ソフトでも入手は困難であり、更に1回のプレイにつき入手個体数は限られるため、珍しい部類のポケモンである。
第3世代
- 本来は『ルビー』版限定のポケモンで、『サファイア』版では配信限定の「むげんのチケット」を使い「みなみのことう」へ行かなければ手に入らない。だが実は『ルビー』版で手に入るラティオスはとんでもない低スペックで、何とHPとこうげき以外が全て個体値最低に設定されているのだ。おまけにこのラティオスは初手に必ず逃げる所謂「徘徊型」という。このためまともに戦えるだけのラティオスを手に入れるには『サファイア』版かつ「むげんのチケット」必須という今からすればとんでもない鬼畜環境だった。
- 『エメラルド』版ではクリア後にどちらが出現するかを選べる。選ばなかった方を手に入れるには「むげんのチケット」が必要になる。流石に徘徊する方の個体値は修正されたが、まともに厳選できる環境にはなかった(当時は倒したら二度と復活しない仕様だった)。
- このため対戦会などでは強いラティアス・ラティオスが手に入らないトレーナーを考慮してかこの2匹を禁止するルールが設けられていた場所もあった。(一応「むげんのチケット」はレコード通信でお裾分けできなくはないが、配信で受け取った人しか配れず、かつ配れる回数は151回までという仕様だった。このことから「無限のチケットではなく夢幻のチケットだ」と言われていたとか)
第4世代
- 「ソウルシルバーVer」では ポケモンだいすきクラブでおとしものを手に入れた後に現れるダイゴの話しを聞くとカントー地方各地を逃げ回るようになる。一方の「ハートゴールドVer」ではなぞのすいしょうを入手後にニビかがくはくぶつかんにいるダイゴの話しを聞く貰えるこころのしずくを持った状態で外に出ると出現する。
第5世代
- これまで配布イベント以外ではマップ上を飛び回るいわゆる「徘徊型」のポケモンであり、厳選で高い能力のものを見つけるのにはかなりの時間と手間が必要だったが、ポケモンBW2では、通常作品で初となるシンボルエンカウントイベントが用意され、徘徊なしで即入手が可能(ブラック2のみ)となる。これにより、厳選難度もかなり下がった。
第6世代
- メガシンカを修得(詳細はメガラティオスにて)
- リメイク版の『ORAS』にて、『オメガルビー』のみラティオス本人とは戦うことなく入手可能。ラティアスに連れて来られた主人公とダイゴにアクア団を追い払ってもらった恩を返すために仲間になる(但し必ず手持ちに入ることになり、手持ちが6匹の場合は誰かをボックスに送ることになる)。また、メガストーンも同時に入手できる(『アルファサファイア』でもある条件を満たすとメガストーンが手に入る)。
- また、このイベントのラティオスは特性『シンクロ』が100%効くという特徴がある。
初登場時の状態から考えればかなり楽になったと言えるだろう。
- また、後にダイゴから「むげんのふえ」を譲り受けると、手持ちにいなくても飛んできてホウエンの空を自由に飛べるようになる。
- コロコロコミック2014年12月号付属のシリアルコードを入力するか、むげんのチケットを入手済みのデータとすれ違いをすると、『アルファサファイア』でもラティオスを入手可能。(こちらはリメイク前と異なり受け取った人もお裾分け可能になった)
第7世代
- 『ポケモンUSUM』では『ウルトラサン』版のみウルトラワープライドで行ける世界にラティオスがいることがある。
第8世代
- 『ポケモン剣盾』では、DLC第2段『冠の雪原』でソード版のみダイマックスアドベンチャーのボスで登場しゲットできる。シールド版でも、ソード主催のラティオスが出現するコースにゲストで行けば自分のソフトで出現させられる。その場で捕獲しなくても居場所を登録すれば自分主催で行ける。
- 『BDSP』では、ハマナスパークで「導きの部屋」に出現する三犬を捕獲した後、「こころの部屋」に「こころのせきばん」を使う事で出現する。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 90 | 80 | 130 | 110 | 110 | 600 |
- ドラゴン・エスパータイプを併せ持つポケモンは他にラティアス・ウルトラネクロズマの2体のみ。
- 特攻130・素早さ110を誇る高速特殊アタッカー。素早さはドラゴンタイプの中ではトップクラスで、第5世代までは(りゅうのプレートを持ったアルセウスという例外を除けば)妹と1位タイであった。しかし第6世代からはより速いドラゴンが毎世代発見され、現在は15位。メガシンカや禁伝を除けば142のドラパルト、123のオンバーン、121のアーゴヨンとモトトカゲ、119のトドロクツキに次いで6位となる。
- 特殊耐久もHP80・特防110と高めで、並の「れいとうビーム」では倒れない。半減+無効が7つと耐性面でもそれなりだが、弱点がドラゴン・こおり・フェアリー・むし・ゴースト・あくと攻撃面で強いタイプが多いのが気がかり。幸い4倍弱点は無い。
- 覚える技は「りゅうせいぐん」「りゅうのはどう」「サイコキネシス」「れいとうビーム」「なみのり」「10まんボルト」「エナジーボール」「くさむすび」と実に多彩。
- 専用技として「ラスターパージ」があるが、威力が低い上PPも少ないのでまず採用されない。「サイコキネシス」に比べて追加効果(特防を下げることがある)の確率が高いが、これも長所とは言えない。BWではハピナス突破用として「サイコショック」を習得したのでますます出番が無い。…と思っていたら、SVにて威力はサイキネを越えた。
- 補助技は余り技スペースが無いので「みがわり」「めいそう」でも厳しい。こだわり系アイテムを押しつけられる「トリック」が教え技で習得できるので便利な位か。サポート型として育成して「おきみやげ」で退場する戦法もある。
- 殆どの場合は性格:おくびょうかつ特攻・素早さ252のありがちな努力値での育成となる。少し耐久に振るならば、防御寄りなステータスを持つラティアスでやるべきとなる事が多いからである。……え?「ひかえめかつHP・とくこう252に振る以外ありえませんぞ」って?持ち物は十分に速い素早さなので「いのちのたま」「こだわりメガネ」が多い。
第3世代
当時は火力インフレ前でまだ「りゅうせいぐん」も獲得しておらず、ハピナスやカビゴンといった凶悪な特殊受けも環境に多く、相性が悪いメタグロスも跋扈していたため、まだサポーター性能に寄っていたラティアスの後塵を拝した。
それでもアタッカーとしてそれなりに信頼できる水準で、火力インフレ前ということはラティオス程度の耐久でも耐えられる場面が多く、腐ってもダブルで有用な「ふゆう」持ちであったことから、ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝大会進出者9人中2人が使用していた。禁止級伝説が使用できたポケモンリーグ2004決勝大会優勝者のメンバーに手持ちとして入っていたが、個体値バグが見られたRSの徘徊産よりマシな0V個体と、当時の厳選事情が窺い知れる。
第4世代
「りゅうせいぐん」や「こだわりメガネ」の登場によって一気にメジャーポケモンの座を獲得。2008年11月にエメループの手法が公開されると、めざ炎型も流行。「結論パ」ではゲンガーの枠をラティオスに変える構築もよく見られた。だが、世代末期にヒードランが流行し、そのヒードランが「りゅうのはどう」で露骨に包囲するまでとなった。
ダブルバトルでもWCS2009日本大会グループBのFINALステージ進出者8人中5人が使用するなど、かなりの使用率であった。
第5世代
- 技を縛られずに1度だけメガネ装備の火力を得られる「ドラゴンジュエル」も候補だった。また、対ドラゴンに特化した「きあいのタスキ」や「こだわりスカーフ」を持たせる選択肢もある。
- メガネを持てば凄まじい火力を誇るが、難点としてはがねタイプへの対抗策であるほのお・かくとう・じめんの特殊技を覚えられない。よって「めざめるパワー」に頼ることになるが、炎や格闘では仕様上最速に出来ないので、同族に抜かれてやられる可能性も出てくる(しかも第6世代以降は個体値が最低でも3Vが確定する以上格闘にできなくなった)。その意味でははがねに等倍でヒードラン対策にもなる「なみのり」は結構重要だったりする。
- 攻撃も90と決して低くなく、意表を突く目的から物理型で使われることもある。
- 「りゅうのまい」「げきりん」と技も一通りそろっているのでそれなりに戦う事が出来る。物理エスパー技として「しねんのずつき」も覚える。ちゃっかり「じしん」を覚えるので、特殊型と違ってめざパがなくてもはがね対策が出来る。
第6世代
- 『ORAS』からメガシンカが解禁となった。詳しくはメガラティオスを参照して欲しい。
- 登場以来その高い火力と機動力で対戦環境の中心にいたが、とんでもない受難が降りかかる。
- ……と、これでもかと言う程環境に嫌われる結果となってしまった。ちなみに妹の方は、「あまえる」で物理アタッカーの火力を削ぎ落としたり、「ミラータイプ」で誤魔化したりその高い特殊耐久で持久戦をしたり(フェアリー技は大半が特殊技)と兄と比べるとまだ環境に適応できなくもない状態どころかクチートのサポーターとして優秀で、ラティクチートと呼ばれる組み合わせがそれなりに有名なおかげでむしろ妹の方が環境に適応している。じゃれつかれたら兄妹仲良く一発であの世逝きだが…。強化点と言えばアイテムに「ぼうじんゴーグル」が追加されたことぐらい……
第7世代
- 前世代よりはまだ動けるようになり、「ふいうち」や「おやこあい」の弱体化で前作までなら倒されていた相手に対しても多少持ちこたえられるようになった。
- またZワザの登場で、例えば「りゅうせいぐん」をZワザにすることで1度だけ「とくこう」を下げずに撃つことができるようになったり、Z「おきみやげ」で後続のHPを全快にさせたりもできるようになったりと、戦術の幅がかなり広がった。
- 更に王冠システムの導入で「めざめるパワー」がほのおやかくとうでも最速と両立できるようになった(ただし厳選の仕様上かくとうタイプにはならない)。
- 下記「こころのしずく」もアイテム候補に挙がり、技が通る相手であればこれまで以上に仕事をしやすくなった。
- ただし浮いているせいでフィールドの恩恵に与れないため、そこが懸念材料である。
第8世代
- そして時は経ちポケモン剣盾で冠の雪原解禁で復帰。前2世代で扱い辛かった分大きな強化が入った。
- まず、対鋼特殊技「マジカルフレイム」と「はどうだん」を習得。追加効果も優秀なので「とつげきチョッキ」を持たせる選択肢も生まれた。
- 次にシンプルビームを習得。ダイマックスがあるため不用意にアタッカーに使えないが、特性を打ち消せるというのは単純に強力である。そして同技持ちでは抜群の素早さと安定感を持つ。
- 安定して繰り出せるということは味方のレジギガスに撃ちやすいということである。今後の活躍に期待したいところ。
- もちろんいい面ばかりではなく、一致技2つがどちらも弱点という危険な相手ドラパルト・オーロンゲ、タイプを変えて先制で一致弱点を突いてくるエースバーン、環境トップメタにして「ふいうち」を持ついちげきウーラオスなどの難敵が追加されており、慎重な運用が求められていることに変わりはない。
- なお、本作では妹共々メガシンカを剥奪されたが、元々ラティオスのメガシンカは種族値に無駄が多かったので大した問題にはなっていない。
第9世代
- 藍の円盤にて復帰。
- スマブラで使っていたはがねのつばさを始めとし、サイコカッターやマジカルフレイムといった技レコード・マシン系のサブウェポンを失ってしまった。
- その代わりか、アクアブレイクやウェザーボール、クイックターンやすてみタックルを習得。ドラゴンエールやサイコノイズも覚えた。
- 特にクイックターンは一致を無効化されやすいラティオスにとっては大いに役立つサイクル技である。また、曲がりなりにもクイックターンは物理技なので、そういう意味でA0厳選する必要が無くなったのも美味しい。
- 幸いにもはどうだんやシンプルビームは覚えている。
- そして前述の通り、ついにラスターパージが追加効果そのまま威力が95に。ラティアスのミストボールも同様の強化を受けている。
- テラスタルによって苦手なあくやフェアリーに強気に出ることもできるようになり、テラバーストのおかげで一致両方を無効化するオーロンゲにも打点を持てるようになった。ただ、攻撃性能と抜き性能だけ見れば同じエスパーにより尖った性能のクエスパトラがいるのが懸念。
- この世代の対戦でラティオスを使うなら、「めいそう」「じこさいせい」「ラスターパージ」崩し型が無難な所か。フェアリータイプやフェアリーテラスタルが跋扈しているので、残念ながら往年のような「こだわりメガネ」「りゅうせいぐん」速攻型は厳しいだろう。
- …と思われていたが、新たに手に入れたラスターパージの一貫性の強さ、クイックターンによるサイクル操作、トリックによるこだわりアイテム押し付けも可能ということから、往年のような「こだわりメガネ」型が復活しており、復帰直後とはいえシングルで使用率10位前後を推移しており、SNSでも話題になっている。
- 下馬評通りの「おんみつマント」「めいそう」耐久型も一定数使われており、「ラスターパージ」の枠を「サイコノイズ」に替えることで対受けループ性能を高めた型もある。
- この世代における苦手なポケモンとしてはハバタクカミが存在するが、はがねテラスタルを切って「こだわりメガネ」「テラバースト」を叩き込めば、生半可な耐久調整を突破して一撃で倒せる。
- レッツゴー要員としてはブロロンに匹敵するスピード、ブロロンと比べて無駄のない動き、高い戦闘能力から、新戦力として期待されている。
こころのしずく
- なお、ラティアスとラティオスにのみ効果を発揮する専用の持ち物「こころのしずく」がある。
- 入手条件が非常に特殊で、第3世代・第4世代・第6世代では配信限定アイテムを使うことで出現するラティアス・ラティオスを捕まえないと手に入らない。アイテムの配信が終了した現在これらの世代での入手は困難。かたや第5世代ではラティアス・ラティオスを捕まえるだけでOK、第7世代では捕まえていなくてもエーテル財団の職員が渡してくれる。
- 入手条件が厳しい分効果は強力どころか凶悪そのもので、何と「ラティアス・ラティオスのとくこう・とくぼうを1.5倍にする」というもの。つまり最初から「めいそう」を1回使った状態になるということ。そのまま殴っても「めいそう」を使っても鬼神の如き強さを発揮する。こんなアイテムを隠し球とはいえ用意してよかったのか……ただし流石に強過ぎると判断されたのかバトル施設やオンライン対戦では効果が発揮されず、公式大会でも禁止アイテムとされていた。
- 時は第7世代、何とこのアイテムが遂にバトル施設・オンライン対戦などで解禁されたのだ。ただし効果は「ラティアス・ラティアスの使うドラゴンタイプとエスパータイプの技威力が1.2倍になる」に修正がかけられている。とくぼう面がごっそり削られたのは痛いが元々耐久の保険のようなものだったので、火力が抑えられたとはいえ一致技の上昇は残されたことからラティオスにとってはまだ使いようがある。
- 一応「こころのしずく」の名誉のために言っておくと、こだわり系アイテムとダイマックスの相性が悪かった上にメガシンカやZワザが廃止された第8世代においては、ダイマックス中も有効な火力アイテムということで使われることが一定程度あった。
- そして第9世代のダブルバトルでは、強力だが無効タイプがそれぞれいるラスターパージとりゅうせいぐんを使い分ける想定のためか、こころのしずくが持ちもの1位に君臨している。
余談
- 猛威を振るっていた5世代当時は現在のようにフェアリーがいない上半減がはがねのみでなおかつその鋼もHだけでなくDにもある程度厚めに振らなければメガネりゅうせいぐんで黄色までもっていかれるという文字通り思考停止で飛ばせる状態であった。
- また当時は今でいうゲッコウガ、アーゴヨン、カプ・コケコ、フェローチェ、メガシンカのようなSで勝ててなおかつ1撃や安定で汎用的な立ち回りができる高速ポケモンがいなければ(一応マニューラはいたが当時は「はたきおとす」が機能しておらず「つららおとし」も未習得でラティオスを確定するにはどうしても珠が必要だった。また、S112のペンドラーならば上からメガホーンで倒すことができたが、虫技以外の火力が低めのためラティオスピンポイントメタ感が否めず少なかった。)、ギルガルドやカプ・レヒレ、とつげきチョッキのような汎用性と共に余裕を持って後出しできるものがほとんど存在しなかった。
- また実のところ、ラティオス自体への弱体化は「りゅうせいぐん」(とサブ技)の威力低下ぐらいで後は周りの変化によるものであり、このような環境変化だけで個々がここまでナーフされる例はゲーム史上でもあまりない。
- ゲームバランスや対策案を語る上で汎用性が如何に重要であるかを証明してくれたポケモンであるとも言える。
使用トレーナー
ゲーム版
※ブラック2のみ
アニメ版
- タクト(DP)
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- 2018年4月3日にラティアスと共に実装。かつての三犬と同様、1か月ごとに出現する地域が変更されるという仕様になっており、ラティオスは5月8日まで北中南米およびアフリカ地域に出現、そして5月9日からはいよいよ日本を含むユーラシア地域に凱旋してきた。なお、出現は同年6月5日までとなっている。
- 2022年5月には、ラティアスと共にメガ伝説レイドの第1弾に選ばれている。
- 他の伝説ポケモンと同様、入手するにはレイドバトル勝利後のゲットチャレンジで捕獲する必要がある。
- 性能
- 原作同様、攻撃力が非常に高く、ドラゴンタイプの中ではレックウザ、オノノクス、パルキア、ボーマンダ、ディアルガに次いで、エスパーの中でもデオキシスアタックフォルム、ノーマルフォルム、ミュウツー、フーディン、アグノムに次ぐ第6位(268)という文句なしの高さを誇る。耐久性も、HPこそ低めだが、こちらも原作に準拠したためなのか防御力がかなり高い上、技の組み合わせでもある程度は補える(後述)ため、そこまで気にするほどでもなかったりする。スペックに関しては伝説ポケモンとしては十分及第点といえるレベルである。
- 技は、通常技は「しねんのずつき」と「りゅうのいぶき」の2択で、これはラティアスと同様。技の出の速さやゲージ回収率の高さから、基本的には「りゅうのいぶき」の習得が推奨されている。ゲージ技の構成は若干異なり、「サイコキネシス」は共通だが、他は「ソーラービーム」「ドラゴンクロー」限定技の「ラスターパージ」となっている。
- 上位クラスのドラゴンポケモンとしては非常に珍しく「げきりん」を習得できないので、一見すると微妙な性能のように思えるかもしれないが、「ドラゴンクロー」は1/3ゲージ技で、一発当たりの威力こそ50と低いものの発動前後の硬直が少ないというメリットがある。これは、言い換えれば連射が利く、即座に回避行動に移れるということでもある。特に後者に関してはHPのやや低めなラティオスにとっては、自身の短所の1つをカバーすることに繋がるため、寧ろ有利と言える。
- サイコキネシスは登場当時は一致技ではあるものの1本ゲージ技で威力が100しかなく外れ技扱いにされる事が多かったが、2019年9月のアップデートで発動速度はそのままに威力が90の1/2ゲージ技に、トレーナーバトルでも原作同様10%の確率で相手の防御を下げる(本作は特殊と物理の区別がない)効果まで追加される等のアップグレードが行われダメージ効率が大幅に上がりドラゴンだけでなくエスパータイプとしての運用も出来るようになった。
- 一方でソーラービームは威力こそ絶大だがタイプ不一致であることに加え、ラティオスの持ち味である機動力の高さを殺してしまうことになるので、外れ扱いとされることが多い。
- また、専用技のラスターパージも、サイコキネシスよりも発動コストが高いために扱いにくいという意見が多い。確かにあちらと比べると防御を下げる確率は高い(原作同様50%)のだが、回転効率で勝るサイコキネシスでガンガン攻めていった方が相手にも揺さぶりをかけやすいだろう。
- 豪快かつ派手な一撃で相手を仕留める他のドラゴンポケモンとは異なり、堅実かつ確実にダメージを与えて相手を追い詰めていくいぶし銀のようなキャラクターになっていると言える。少なくとも、恵まれた攻撃力を与えられている分、ラティアスよりかは活躍の場は多いだろう。
- レイドボス
- ボスとして出現した際のCPはおよそ49000で、ラティアスよりも高い。ただし、耐久力自体はラティアスより低いので、5~6人程度の少人数でも十分撃破は狙える。
- ラティアスと大体同じメンツを揃えれば攻略可能だが、「ソーラービーム」を覚えている個体を引き当ててしまった場合、迂闊にバンギラスやラプラス等を繰り出して直撃するとほぼ一撃で消し炭にされるので要注意(天候ブーストの効果を受けていれば猶更である)。この場合、回避に自信がなければくさ技を軽減できるカイリュー・レックウザ・ボーマンダ・フリーザー・トゲキッス、ハッサム等を主軸に戦おう。
- ゲットチャレンジは、距離自体はラティアスとあまり変わりはないが、図体がデカいためか、ラティアスと比べてターゲットリンクの判定がやや広めになっている。そのため、ラティアスと比べるとグレートやエクセレントスローを比較的狙いやすい。動きのパターンも、威嚇の動作時に回転する方向が逆になっていることを除けばラティアスと殆ど変わりはない。そのため、ラティアスに慣れたユーザーならばそこまで苦労せずに捕まえられるだろう。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『救助隊シリーズ』では、クリア後に秘伝マシン「なみのり」とともだちエリア「みなみのことう」購入すると、ラティオスがカクレオンの店からわざマシンを盗む事件が発生、「きたのさんみゃく」へ向かいラティオスと対決後に彼から話を聞くと「妹のラティアスがならくのたにへと落ちてしまい、助ける為にわざマシンを盗んでいた」という(後で返すつもりだった)。主人公達が「ならくのたに」で羽を痛めたラティアスを救助するとラティ兄妹が仲間となる。
- 『探検隊シリーズ』うみのリゾートに行けるようなった後、なぞのパーツかひみつのせきばんを持ってる状態で「そらのさけめ さいしんぶB5F」「あんやのもりB24F」に出現する。
- 『超』では、ストーリー中にラティアスと共に何かから逃げていたようだが石化してしまう。その後の音沙汰は一切無いが、主人公達の活躍で元に戻り、クリア後マスターランクになった後に「草の大陸」の「なかよし草原」をクリアするとラティアスと共に仲間になる。本作ではラティアスが「ラティオス」と呼んでいた為、救助隊での兄妹とは別個体である。
『ポケモンマスターズ』
- 2022年7月31日に『悪の組織・ホウエン編』に合わせてマジコスユウキのバディでプレイアブル実装。先にアニバーサリーでハルカのバディでラティアスが実装していた為、これでラティ兄妹と共にプレイアブル参戦を果たした。
- 実装時点では非常に貴重なドラゴンサポートで、ホウエンタグ持ちとしては初の限定サポートでもある。
- 「飛ばしていくぞ!」というわざは、味方全体の急所率を1段階あげつつ、ゲージ消費数(最大で3つかう)に応じて、味方全体の特攻・特防を最大で4段階あげることができ、わざゲージを3つかったときのみ味方全体を次回ゲージ消費0状態にできる、非常に強力な効果となっている。
- また、パッシブスキルの効果によって、わざの追加効果で能力値をさげる場合に成功率が上昇し、さげる段階を2倍にすることができるため、「ラスターパージ」の追加効果が確定で発動し、相手の特防を2段階さげることが可能。
- 「キズぐすり」で味方単体のHPを回復することもできるため、攻守に渡って幅広く味方をサポートできるバディーズである。
『ポケモンレンジャー』
- 『ポケモンレンジャー光の軌跡』では本編に先駆けてラティオスの背中に乗り操作しながら好きな場所に飛んでいくことができる(男主人公のみ)。
『スマブラ』
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『水の都の護神 ラティアスとラティオス』
- CV:江原正士(北米版ではラティアスと同じく林原めぐみが担当)。
- ラティアスと共にアルトマーレに住む伝説のポケモンでラティアスの兄。
- ラティアス同様「こころのしずく」を代々護っており、サトシが初めて庭を訪れた際は不審感から全力で追い払おうとするが、誤解が解けた後は傷付いたサトシのピカチュウを気遣い、遊びに付き合ったり、ラティアスの悪戯で空中から落とされたサトシを受け止めるなど、素直な優しさも見せるようになる。
- 非常に妹想いで、怪盗姉妹が秘密の庭に襲撃した時にはラティアスを庇って逃がす。
- 姉妹に囚われ、『こころのしずく』の力によって装置の原動力にされてしまうがサトシ達により救出される。
- 終盤、悪しき心を持つ者が「こころのしずく」に使用し続けた事で濁り、ザンナーが触れた事で『こころのしずく』が砕けて装置が暴走、アルトマーレに向かって未曾有の大津波が迫る。街を救うため妹とともに津波に立ち向かい、ラティアスを残して犠牲となり、新たな「こころのしずく」として生まれ変わる。
- 映画の最後には、ラティアスと思われる影を連れた2匹のラティオスと思われる影が街に消えていくシーンが見られ……
- 厳密な死ではないが、不可逆的?な変化をしたのは、『破壊の繭とディアンシー』でゼルネアスが大木に変化するまではラティオスだけだった。
- タクトのラティオス
- DP編終盤において登場したタクトの手持ちの個体。タクトはシンオウのジムリーダーはおろかサトシと戦うまでダークライ1匹で勝ち上がってきており、ダークライがサトシのジュカインに敗北した後に繰り出し、ジュカインとオオスバメを瞬殺する。サトシのピカチュウと激闘を繰り広げた後に相討ちとなるが、この時点で手持ちは全滅したサトシはスズランリーグの優勝を逃した。
- 最終章『めざせポケモンマスター』
- 9話(新無印145話)にて、ラティアスのゆめうつしの形で少しだけ登場、施設を破壊して逃亡するシーンをサトシ達が目にする事となる。
- 10話(新無印146話)にて本格的に登場。ポケモンハンターに追われ、ボロボロになった身体を癒す為に洞窟で休んでいた。嘗てのラティアスと同様人間不信に陥っており、ラティアスの仲裁も無視するほどであった。ポケモンハンターに見つかり、途中でラティアスが機械により石化されて連れさらわれてしまう。
- タケシからの治療を拒んで無理をしてラティアスの救出に向かおうとするが、「俺はラティアスを助けたい。それはお前も同じだろ?」というサトシの説得で治療され、多少回復した体でサトシを乗せてハンターを追いかけ、サトシの指示を受けてハンターのサザンドラと戦闘。効果が無い『サイコキネシス』でハンターとサザンドラを油断させ、真上からの『はどうだん』でサザンドラを撃破した。
- ハンターが駆けつけたジュンサーに逮捕された後、サトシ達と別れ、ラティアスと共に別れる。タケシとカスミは「彼らは人が知らない安息の地へと帰った」と推測していたが、その安息の地とは、上述のラティ兄妹が暮らしていた「アルトマーレ」であった。
- 使う技は「サイコキネシス」と「はどうだん」。劇中の描写から、「じこさいせい」も使用可能と思われる。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第6章から登場。エメラルドの友達で、彼の事を「ラルド」と呼ぶ。テレパシーで会話し、エメラルドの移動要員としても手伝う。妹のラティアスに比べて用心深い性格。
- 一方が見ている光景をもう片方と、その周囲の人間に見せることができる「思念(ゆめうつし)」の能力を持ち、ウコンが黒幕である「甲冑の男」ではないかと疑ったルビー達にラティアスが見ているウコンの様子を見せている。
- バトルフロンティアでの事件後は、エメラルドには心を許し合える友達ができ、もう役目は終わったとラティアスと「南の孤島」へ帰って行った。
- 第13章で再登場、ルビーに協力することを決めて絆を結びメガシンカを成し遂げる。単独行動するルビーの話し相手にもなっており、マイペースな言動やメガシンカ時の口上などに律儀にツッコミを入れている。
関連イラスト
映画のイメージからか、ラティアスや水の都の風景と共に描かれることも多い。
擬人化イラストの中には明らかに女の子(男の娘)なものもあるのだが、ゲームでの能力調整ネタでラティアスの耐久に近づける「男の娘ラティオス」というものもあるため、問題は特にないだろう。
関連タグ
0380.ラティアス/メガラティアス→0381.ラティオス/メガラティオス→0382.カイオーガ/ゲンシカイオーガ
準伝説
世代 | グループ | ポケモン |
---|---|---|
第1世代 | 三鳥 | フリーザー/サンダー/ファイヤー |
第2世代 | 三犬 | ライコウ/エンテイ/スイクン |
第3世代 | レジ系 | レジロック/レジアイス/レジスチル |
ラティ兄妹 | ラティアス(メガラティアス)/ラティオス(メガラティオス) | |
第4世代 | UMAトリオ | ユクシー/エムリット/アグノム |
ヒードラン、レジギガス、クレセリア | ||
第5世代 | 聖剣士 | コバルオン/テラキオン/ビリジオン |
四神/コピペロス | トルネロス(けしん/れいじゅう)/ボルトロス(けしん/れいじゅう)/ランドロス(けしん/れいじゅう) | |
第6世代 | - | - |
第7世代 | タイプ:ヌル→シルヴァディ | |
カプ神 | カプ・コケコ/カプ・テテフ/カプ・ブルル/カプ・レヒレ | |
ウルトラビースト | ウツロイド/マッシブーン/フェローチェ/デンジュモク/テッカグヤ/カミツルギ/アクジキング/ベベノム→アーゴヨン/ツンデツンデ/ズガドーン | |
第8世代 | ガラル三鳥 | ガラルフリーザー/ガラルサンダー/ガラルファイヤー |
ダクマ→ウーラオス(いちげきのかた)(れんげきのかた)→キョダイマックスウーラオス(いちげきのかた)/れんげきのかた | ||
レジ系 | レジエレキ/レジドラゴ | |
ポス馬 | ブリザポス/レイスポス | |
四神 | ラブトロス(けしん/れいじゅう) | |
第9世代 | 四災/災厄ポケモン | チオンジェン/パオジアン/ディンルー/イーユイ |
ともっこさま | イイネイヌ/マシマシラ/キチキギス | |
オーガポン(みどりのめん/かまどのめん/いどのめん/いしずえのめん) |
同複合タイプ
ポケモン関連
- ♂️しかいないポケモン
- 鯨ポケモン・鯨類仲間
- ※ラティ兄妹はイルカ説がある。
- その他
- 役割論理:名前の先頭に「ヤ」をつける伝統(?)はこのポケモンを「ヤティオス」と紹介したため。