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カブトムシの編集履歴

2022-04-20 23:09:20 バージョン

カブトムシ

かぶとむし

カブトムシとは、カブトムシ亜科に含まれる甲虫の総称もしくはその1種の標準和名である。

曖昧さ回避

1.カブトムシ亜科に属する甲虫の総称

2.上記のグループに属する甲虫の一種


1の概要

カブトムシ(甲虫、兜虫、独角仙)とはコウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科・カブトムシ亜科に分類される昆虫の標準和名であり、総称である。


英語は「rhinoceros beetle」(犀の甲虫)と総称される(偶然にもサイカブトという同じ意味の名を持つ種がある)。


これらの名の示す通り、オスは往々にして立派なを持つ。種によって異なるが、頭と背中(前胸背)から角を生えて上下でセットになるのが普通で、オス同士の闘争や防衛に用いられる。この角は蛹の段階で既に現れ、大きさは幼虫時代の育ち具合に大きく左右される。


一方、メスはコガネムシらしき姿で、角を欠き、もしくは非常に短い。また、雌雄とも角を欠く種類も稀にある。


日本では「Trypoxylus dichotomus」という種を単に「カブトムシ」といい、本種から細分した亜種、および他の種は習慣的に「○○カブト」と呼ぶ。


また、種としてのカブトムシと区分できるように、総称としてのカブトムシ=カブトムシ亜科そのものは「カブトムシ類」ともいう。また種としてのカブトムシは「ヤマトカブトムシ」と呼ばれる事もある。ただし「ヤマトカブトムシ」という名称はほとんど使われず、かわりに「国産カブト」「日本のカブトムシ」などと呼び、英語版の「甲虫王者ムシキング」でも「Japanese beetle」という名称になっていたが、これだと「ヒサマツサイカブト」「コカブトムシ」等も含まれかねない。もっとも「甲虫王者ムシキング」では「ヒサマツサイカブト」「コカブトムシ」などは登場しなかったため、日本のカブトムシは「ヤマトカブトムシ」1種しか登場していない。

  • 「甲虫王者ムシキング」では生物学上は同一種でもゲーム上の名称さえ異なれば別の虫として扱われるため「カブトムシ」と「オキナワカブト」「ムシキング」「キング」「カブト丸」はそれぞれ別種として扱われる。

種としてのカブトムシ

学名:Trypoxylus dichotomus

(旧学名:Allomyrina dichotoma)

東アジアに広く分布するカブトムシで、いくつかの亜種が存在し、それぞれ異なった地域を原産地とする。その中で日本に広く分布するのはTrypoxylus dichotomus septentrionalisで、一般的にカブトムシ、ホンドカブト、セプテン、サイカチムシなどと呼ばれている。この亜種は北海道には元々は生息していなかったが人為的に持ち込まれ、南部に定着したようである(いわゆる「国内外来種」)。

山奥よりもある程度人の手が入った里山雑木林などを好み、密林の奥地などを好む世界のカブトムシ類と比べても珍しい生態とされ、最も北に生息しているカブトムシである。


から大きな二又のが生えた甲虫。他の多くのカブトムシ類と同様、角はオスのみに存在し、メスは普通のコガネムシのような姿をしている。この立派な角の付いた頭部と丸い胸部を合わせて見るとのように見えることからこの名が付いた。ちなみに外側に枝分かれした角を持つカブトムシ類は実は世界的に見ても珍しい。

この角は餌場をめぐる他の昆虫との縄張り争いやメスの争奪戦などの際に、さすまたの様に突き出して相手をけん制したり、相手を下からすくい上げて投げ飛ばしたりするために使われる。体の大きさに対してのパワーは非常に強く、体重の20倍の重量の錘を引っ張ることができる。車輪が付いていれば50倍の物体を引きずることも可能であり、これは人間に例えると60㎏の成人男性が3tのトラックを引きずり回すようなものである。


オスは後ろ角を掴めば素手で容易に捕獲できるが、メスは突起がない為、掴む場所は体の側面にならざるを得ない為、やや難易度は高い。更に足には木を掴むための鉤爪がある為、手に登られると結構くすぐったい…というか痛い。流石にしっかりケージの蓋をしていれば逃げ出さないとは言え、木の幹に潜んでいる事の多いクワガタとは異なり、油断していると飛翔して逃げる事がある。


メスは脚にノコギリ状の突起物があるが、これで腐葉土に潜る為だとされている。


成虫は主にクヌギ・コナラ・ヤナギなどの樹液を食べている(残念ながら海岸線などの松林にはいない)。口上部の突起で樹皮を削って樹液を出すこともできる。

後述する通り、甘い果物も好み果物を食べてしまうために農家からは農業害虫として扱われていることもある。果樹園の地面に落ちた果実に寄って来る事もあるという。


雌は雑木林などの腐葉土および、農家の堆肥の中にを産み、地中で孵化した幼虫はそれを食べて暮らす。甲虫は体が硬いため成虫になってしまうと大きさは変わらない、そのため幼虫の間にたくさん餌を食べれば食べるほど後の身体がドンドン大きくなることとなる。

なお、かつて昭和中期までの東北地方山間部などでは、木材が主食のカミキリムシクワガタムシの幼虫を冬場の蛋白源として食用としていたが、カブトムシの幼虫は堆肥や腐葉土が主食のため食用に耐える代物ではなかったようだ。


天敵として、成虫はカラスなどの鳥類タヌキなど、幼虫と蛹はモグラ寄生バチケラダニなどが挙げられる。


その勇ましい姿から日本では古今を問わずクワガタと並んで男の子に大人気であり、また漫画アニメゲームなどでは主役として扱われる事が多い虫である。

カブトムシ=ヒーローという印象を持つ人達も多いだろう。昆虫モチーフが避けられる戦隊ヒーローでは例外的にクワガタムシと並んでよく採用される。


また、カブトムシの古称には『サイカチムシ』という物があるが、これはという木の樹液によく集まるからだと言われている。


昆虫相撲

オスのカブトムシ同士またはカブトムシクワガタを喧嘩させて、対象をひっくり返す、または場外に叩き落とす事で勝敗を決める子供達の遊び、または競技の一つ。いわゆるアナログ版ムシキング

日本では夏の風物詩とされるが、タイ王国にもヒメカブトを戦わせる『メンクワン』なるよく似た競技が開催されている。


余談

スイカを与えたら腹を壊す・・・とよく言われるが俗説である。

カブトムシ(に限らず節足動物全般)は我々ヒト等と全く体の構造が違う為、スイカを与えても下痢を起こすようなことはない。

ただしスイカは水分が多く腐りやすいために、カブトムシを飼う虫かごの中に置くと高湿度になりやすく腐って雑菌が湧きやすい。その点からあまりカブトムシに与えるエサとしては向いていない。またそのような不衛生な環境におかれたカブトムシは病気になってしまう

その上栄養価はゼロに等しい為、カブトムシの飼育はできる限り管理が容易な昆虫ゼリーを与えるのが好ましい

また昨今ではスイカがカブトムシに悪いというのは、冷蔵庫で冷やされたものを与えるからでないかとも言われており、急激な温度変化により体調不良を起こすのではないかと言われているが定かではない。


カブトムシ採集を行う場合に誘き寄せる餌としては、焼酎をかけたバナナを麻袋やネットに入れて雑木林に吊るしておくと集まりやすい。食べた後のメロンを置いておくとスイカよりも集まると言われる。


繁殖後の幼虫飼育はクワガタムシに比べると難易度が低いものの、やはりそれなりの苦労はある。飼育マット(腐葉土に近い木屑を粉砕したもの)を幼虫はもりもり食べて成長する為、それを見越して翌年サナギになるまでは多めにストックして、乾燥に注意しながら直射日光の当たらない陰で飼育マットに水分を適度に与える事がコツである。


昔話に登場するカブトムシ

カブトムシが登場する昔話も勿論存在するが、我々の言うカブトムシを指さない事が多い。

というのも海外でbeetleというと大雑把に甲虫を指す言葉なので、日本語で「かぶとむし」と翻訳されていても、大抵はツノの生えたカブトムシ以外の甲虫である事が殆どである。

ギリシャ神話に登場する羊飼いケラムボスが化身した「カブトムシ」は名前や性質からクワガタムシカミキリムシである可能性が高く、イソップ童話「ワシとカブトムシ」に登場するカブトムシもカブトムシ亜科を指す名称ではない。(子供向けの絵本ではわかりやすさを優先して上記の「ヤマトカブトムシ」の姿で表される事もある。)

そもそも欧州にはあまりカブトムシ亜科はあまり生息していない。それっぽい外見のダイコクコガネ辺りは生息しているが。「甲虫王者ムシキング」でもアダー完結編含め欧州の甲虫は登場しなかった。



甲虫王者ムシキングにおけるカブトムシ

初期シリーズから登場。つよさ120、アタックタイプ。必殺技はパー。肩書きは「甲虫の王者」。超必殺わざは「トルネードスロー」。

ムシカード無しでプレイする際に使えるカブトムシはつよさ100、性格なし。


超必殺わざの「トルネードスロー」は、体の小さいカブトムシがムシキングの「キングトルネードスロー」をお手本に編み出した技らしい。

その割にはグラントシロカブトも使えた。もっとも、2004ファーストプラスまでに登場していた甲虫は他の甲虫と超必殺わざを共有していたのもあるが。「新甲虫王者ムシキング」では超必殺わざの共有は全種撤廃された。


当時同属だったサビイロカブトとはタッグマッチで同時に使うとタッグチーム「甲錆砲(こうせいほう)」が発動し、固有合体技「ブーメランインパクト」ならびに合体超必殺技「トルネード・ダイシャリン」が使えた。

なおカブトムシがAllomyrina属(サビイロカブト属)から独立したのはムシキング稼動期のことだが、ムシキングでは(属がステータスとして機能するためか)オオクワガタとは違い最後まで旧学名で通した。なお、このアロミリナ属は唯一「固有名詞付き甲虫」でタッグ相性◎にできる属である。

なおアダー完結編ではカブトムシにサビイロカブトをカスタマイズすると専用の合体わざが使えた。


新甲虫王者ムシキングでは1stから登場。ノコギリクワガタなどと並んで1st、2nd両方に登場する数少ないムシである。階級はR。

とあるカップで優勝するとSRに覚醒し、肩書きが「王者覚醒」、技も「スーパートルネードスロー」になる。

残念ながら技のシステムが旧版と異なるため究極必殺技という括りではないが。


また、マスコットキャラクターの「タケゾー(CV:小野坂昌也)」のモデル。

激闘6弾ではついにタケゾーがムシカードとして参戦。レアリティはN。


超神化編では1弾よりストーリーの鍵を握るムシとして赤目のゴッドフォームのカブトムシが登場し、カナトにテレパシーを使って呼びかけた。

その後4弾メインシナリオ5章最終戦のチャレンジボーナスとして(赤目ではなくなっているが)GRとしてカード化可能(1記録1枚のみ。要は激闘編の彼のようなもの)。肩書きは「覚醒の刻(かくせいのとき)をまつゼウス」、必殺わざは「シャイニングトルネード」。紋章の文字は「MYSTIC」でパートナーもカナトだがガイアの2匹と異なり色は金色。

また7月中旬よりこのGRカブトムシを肩書きのとおりSGRに覚醒できるようになる。覚醒後の肩書きは「絆の王者ゼウス」、必殺わざは「キングトライアングル」となるようだ。


旧ムシキングの2005セカンドで登場した「ムシキング」およびアダー完結編で登場した「スーパームシキング」については「ムシキング」の記事を参照。


2007ファーストにて、沖縄固有の亜種「オキナワカブト」が登場。


アダー完結編で登場した「ダビディスカブト」は国産カブトムシによく似ており、以前は同じAllomyrina属に分類されていた。ムシキングにおける肩書きは「悲しき反逆者」、必殺技は「テラドライブ」。

国産カブトムシとよく似た外見でありながら、全くの別属種な点が、国産カブトムシやサビイロカブトへの「反逆」として捉えられたのかもしれない。


世界の代表的なカブトムシ

ヘラクレスオオカブト

グラントシロカブト

ネプチューンオオカブト

コーカサスオオカブト

ゾウカブト(エレファスゾウカブト)

ヒメカブト

ゴホンヅノカブト

ケンタウルスオオカブト

ノコギリタテヅノカブト

サイカブト など


※詳細は「カブトムシの一覧」を参照。


カブト虫」「かぶとむし」「かぶと虫タグも使われる。(表記揺れ


カブトムシをモチーフにしたキャラクター

子供に人気な昆虫なだけあって、味方側や強力な敵といった傾向が強い。


特撮

スーパー戦隊シリーズ

昭和戦隊

平成戦隊

令和戦隊


仮面ライダーシリーズ

昭和ライダー

平成一期

平成二期

令和ライダー


メタルヒーローシリーズ


ウルトラシリーズ


その他特撮


ゲーム

※1:マイマイカブリがモチーフとの説も。


デジタルモンスター


メダロット


漫画・アニメ


週刊少年ジャンプ作品


トランスフォーマー


その他ロボットもの


その他カブトムシが出演する作品


関連人物


テラフォーマーズにはいまだに出演していないが、果たして…。


キャラクターのモチーフとしての扱い

男の子向けの作品ではだいたい登場する。また当たり前か雄しかいない。


関連イラスト

ヘラクレスvsコーカサス


関連タグ

昆虫 クワガタムシ コガネムシ

カブトムシの一覧

甲虫王者ムシキング

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