海賊戦隊ゴーカイジャー
かいぞくせんたいごーかいじゃー
冒険とロマンを求めて宇宙の大海原を往く若者たちがいた
宇宙帝国ザンギャックに反旗を翻し、海賊の汚名を誇りとして名乗る豪快な奴ら
その名は……!
概要
2011年2月から放送されたスーパー戦隊シリーズ第35作。モチーフは『海賊』。
元々海賊をテーマとするアイデアは企画立案の際真っ先に案から外されたものだったが、歴代戦隊集結のインパクトに負けない濃いキャラクターが求められたため採用となった経緯を持つ。
シリーズ35作記念作品にふさわしく、これまでに活躍した34の『レジェンド戦隊』が第1話から集結、さらにゴーカイジャーはレジェンド戦隊の力を宿した『レンジャーキー』を使い伝説の戦士たちに変身する(本作ではゴーカイチェンジと呼称される)という仮面ライダーディケイドやアカレッドに類似した能力を持つ戦士達と設定された。
世界観としては、歴代の34のスーパー戦隊が全て存在する世界という設定であり、その後のクロスオーバー等の描写から、クロスオーバー作品でも明確に別世界とされた『宇宙戦隊キュウレンジャー』『機界戦隊ゼンカイジャー』の2作品を除いた全ての戦隊が存在する世界と思われる(『王様戦隊キングオージャー』は、歴代スーパー戦隊と世界を同じとする別惑星)。
ゼンカイジャーにおいても、各スーパー戦隊の世界は基本的にはバラバラだが、ゴーカイジャーは歴代のほぼ全てのスーパー戦隊が存在している世界として設定されている。要はウルトラマンシリーズにおけるマルチバース設定と同じようなものである。
また本作は初期メンバー5人全員が異星人であり、「本来地球を守る義理が無い」という立場で物語序盤~中盤が進行するという一風変わった作品である。
メインスタッフには東映側プロデューサーに宇都宮孝明、メインライターに荒川稔久が起用。作中では過去の戦隊メンバー達もゲストで登場するが、一部は原点のメインライターが担当している(特に色々と個性の強すぎる戦隊において)。作中では秘密戦隊ゴレンジャー・ジャッカー電撃隊も関わっているため、本作の原作者については八手三郎・石ノ森章太郎併記となった。
歴代スーパー戦隊のオリジナルキャストが登場する回において、そのキャラが所属していた戦隊へのゴーカイチェンジはその戦隊の変身シークエンス・名乗りポーズが忠実に再現され、BGMにOP・ED(ボーカル無し)が使用されるケースがある。
本作では第29話Aパートを除きアイキャッチ映像とBGMが廃止され画面の片隅にタイトルロゴが表示されるだけになっており、以降も一部の作品を除き殆どの作品でアイキャッチが省略されている。
『激走戦隊カーレンジャー』以降絶えることなく続いた、戦隊メンバーが歌う歌が本戦隊は一曲もないという憂き目に遭っている。
放送期間は2011年2月13日~2012年2月19日。
ストーリー
様々な星を制圧してきた宇宙帝国ザンギャックの大艦隊が地球をも手中に収めんと一大攻勢を仕掛けてきた。立ち向かうのはこれまで地球を守ってきた34の歴代スーパー戦隊の連合軍『レジェンド戦隊』。激闘の末にザンギャックを撃退したレジェンド戦隊であったが、その代償に彼らは戦う力を失いその名の通り『伝説の存在』となってしまう。
後に『レジェンド大戦』と呼ばれることとなるこの戦いから、時は流れ____そして今。
ザンギャック皇帝の息子ワルズ・ギル率いる艦隊が地球に来襲、レジェンド戦隊のいない地球を制圧しようと企む。頼もしい守護者を失った地球はザンギャックに対し為す術もない。破壊されていく街、蹂躙される人々…しかしそこに地球に眠る『宇宙最大のお宝』を探し、冒険とロマンを求めて宇宙の大海原を行く若者達が現れた。ザンギャックに反旗を翻し、海賊の汚名を誇りとして名乗る豪快な奴ら____
その名は海賊戦隊ゴーカイジャー!!
登場人物
ゴーカイジャー
演:小澤亮太
ゴーカイジャーのリーダーであり、海賊船・ゴーカイガレオンの船長。
常にスリルとロマンを求めて冒険する破天荒な性格で、時にメンバーを振り回すことも。
演:山田裕貴
常に武器の手入れと鍛錬を欠かさないクールな青年。
口数は少ないがマーベラスを誰より信頼しており、彼の多少強引な命令にも従う。ルカ同様少々ヘンな所に突っ込む事がある。ゴーカイジャー入りする前はザンギャックの特殊部隊に在籍していた。
演:市道真央
誰よりも宝探しに熱心な女性でお金にうるさい守銭奴。ジョー同様メンバーの突っ込み役。
潜入・探査能力に優れているが、宝への執着のあまり目的を見失うことも。
演:清水一希
いつもオドオドしている青年。通称『ハカセ』(鎧からは『ドンさん』と呼ばれる)。
頭脳明晰だがかなりのビビリで、傍目に見るとちょっと頼りない印象。しかしその慎重な行動が奇抜なアイデアや発明を生み出し、困難な状況を打開するきっかけになったりもする。
演:小池唯
柔らかな物腰の女性で、ザンギャックの侵略によって滅びたファミーユ星の元お姫様。
海賊稼業には似合わないほどおっとりとしており、困った人を放っておけない天然お嬢様気質。
演:池田純矢
スーパー戦隊をこよなく愛する地球人の青年。ある出来事がきっかけで、ゴーカイシルバーのレンジャーキーと変身アイテムであるゴーカイセルラーを所持している。
打倒ザンギャックの決意をマーベラスに認められ、6人目の海賊(見習い)となった。
CV:田村ゆかり
ゴーカイジャーのマスコットであるオウム型ロボット。赤き海賊団の頃からマーベラスと一緒にいた古参の一員。
お宝の在り処を探知するナビゲート能力を持っており、そのヒントとなるキーワードは結構大雑把。だが精度はかなり高い。
宇宙帝国ザンギャック
- 皇帝アクドス・ギル
CV:小川真司
ザンギャックの皇帝にして、ワルズ・ギルの父親。ザンギャックの支配者に相応しい威厳の持ち主。
- 司令官ワルズ・ギル
CV:野島裕史
皇帝アクドス・ギルの息子であり、父と権力にすがりつく典型的なボンボン。
- 参謀長ダマラス
CV:石井康嗣
ワルズ・ギルの補佐を務める宇宙最強の軍師。圧倒的な戦闘力と優れた頭脳を合わせ持つ。
- 開発技官インサーン
CV:井上喜久子
ワルズ・ギル配下の女科学者。武器開発に長けている。
- 特務士官バリゾーグ
CV:進藤学
ワルズ・ギルに忠実なサイボーグ戦士。機械的で、感情というものを持たない。
- 親衛隊員ダイランドー
CV:江原正士
アクドスの側近を務める皇帝親衛隊の一人。
彼のほかにも指揮官のデラツエイガーと隊員のザツリグが登場している。
地球侵略計画を実行に移す、ザンギャック所属の宇宙人。今作の一般怪人枠。
- 親衛隊ドゴーミン
アクドス・ギルに仕える親衛隊で、階級は下士官。容姿は赤い体色のスゴーミンといったところで、槍で武装している。
- 下士官スゴーミン
戦闘員ゴーミンを率いる上級兵士。
倒された行動隊長と一緒に巨大化したり、巨大化した行動隊長の指示で出現する事も。
- 戦闘員ゴーミン
帝国の下級兵士。ザンギャック戦艦によって輸送され、常に集団で行動する。
第1話の『レジェンド大戦』では無数のゴーミンがレジェンド戦隊と戦いを繰り広げた。
私掠船フリージョーカー
演:細貝圭
ザンギャックに認められた海賊で、マーベラスがかつて所属していた赤き海賊団の元メンバー。
宇宙最大のお宝を独占したいがために赤き海賊団を裏切り、ザンギャックについた。
レンジャーキーをラッパラッターと呼ばれる装備に差し込み戦士を召喚するという何処かで見た様な方法で戦うことができる。
CV:大村亨
バスコの部下(ペット)の宇宙大猿。バナナが大好物。
腹部に次元を捻じ曲げる異次元ドアーを持ち、様々な戦闘生物(巨大戦闘疑似生命体)ロイドを内包している。
呼称表
が\に | マーベラス | ジョー | ルカ | ハカセ | アイム | 鎧 | ナビィ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マーベラス | 俺 | ジョー | ルカ | ハカセ | アイム | 鎧 | トリ |
ジョー | マーベラス | 俺 | ルカ | ハカセ | アイム | 鎧 | ナビィ |
ルカ | マーベラス | ジョー | あたし | ハカセ | アイム | 鎧 | ナビィ |
ハカセ | マーベラス | ジョー | ルカ | 僕 | アイム | 鎧 | ナビィ |
アイム | マーベラスさん | ジョーさん | ルカさん | ハカセさん | わたくし | 鎧さん | ナビィ |
鎧 | マーベラスさん | ジョーさん | ルカさん | ドンさん | アイムさん | 俺 | ナビィさん |
ナビィ | マーベラス | ジョー | ルカ | ハカセ | アイム | 鎧 | オイラ |
ゴーカイチェンジ
変身アイテムモバイレーツおよびゴーカイセルラーに戦隊ヒーローを模した鍵レンジャーキーを挿入することで6人の海賊はゴーカイジャー、そしてキーに対応した様々な戦隊ヒーローに変身する。基本的にはそれぞれのパーソナルカラーと同色の戦士に変身するが、別色の戦士や性別の違う戦士に変身することも可能(例:ゴーカイピンクがゴーオンブラックに変身、など)。また、変身後は各戦士の固有能力や専用武器を自由に使うことが出来る。第2話でマーベラスからキーを奪った学生がシンケンレッド(ちょっと小さい)に変身したことから、モバイレーツとレンジャーキーさえあれば誰でも変身できることが明らかになった。
巨大ロボ
ゴーカイガレオン含む5機が合体して出来る巨大ロボ。
大いなる力を受けて更にパワーアップすることが可能。必殺技は海賊らしく相手に砲撃を食らわせるゴーカイスターバースト。
シルバー専用巨大ロボ。タイムレンジャーの大いなる力によって過去・未来へ移動が可能。ゴーカイオーと合体し豪獣ゴーカイオーになる。
ゴーカイオーと豪獣神とマッハルコンの合体により生まれる本作の最強ロボ。必殺技はゴーカイカンゼンバースト。
かつて地球を侵略したザンギャックの大艦隊から地球を護る為に結集した34のレジェンド戦隊とザンギャックとの戦い。歴戦の巨大ロボすら破壊される程圧倒的な数の艦隊の前についに窮地に陥るレジェンド戦隊であったが、最後の力を集めて全ての艦隊を撃退した。地球は救われたが、以降彼らレジェンドは変身能力や戦う能力を失ってしまう事となる。失われた力はレンジャーキーとして宇宙に散らばってしまった。
大戦に参加しているのは各戦隊のメインメンバーに加え追加戦士、またデカマスターなどの番外戦士、さらにはメレ達のような本来敵であった者達も参加していたようだ。しかし中には物語開始時既に死亡していたはずのブラックコンドルやタイムファイヤーやアバレキラー、本来この時間軸にはいないタイムレンジャーの面々や既に変身する力を失っていたはずの忍者戦隊カクレンジャーもいる。
別の人間や別の方法により変身した戦士、もしくは「正義パワー」という他無いのだろう。
なお、レジェンド大戦によって力を失った戦士達の中にはそのまま今まで通りの生活を送る者や、力を取り戻そうと躍起になる者もいる。
各話リスト
- レジェンドがメインの回のサブタイトルは、その出典の法則に準拠する(例外もある)。
- メイン戦隊の太字表記は、主題歌が流れた作品である。
- 太字のレジェンドは、変身した人物を表す。
番外編
音楽
主題歌
作詞:岩里祐穂/作曲:持田裕輔/編曲:Project.R(籠島裕昌)/歌:松原剛志(Project.R)/コーラス:ヤング・フレッシュ、Project.R
OPテーマ。
作詞:藤林聖子、荒川稔久/作曲・編曲:Project.R(大石憲一郎)/歌:Project.R(松原剛志、押谷沙樹、高橋秀幸、五條真由美、YOFFY、IMAJO、高取ヒデアキ、Sister MAYO、谷本貴義、NoB、岩崎貴文、大石憲一郎、籠島裕昌)
EDテーマ。
挿入歌
- 海賊合体!ゴーカイオー
作詞:YOFFY/作曲:山下康介/編曲:大石憲一郎(Project.R)/歌:サイキックラバー(Project.R)
- 豪快全開ダッシュ!!
作詞・作曲・編曲・歌:谷本貴義(Project.R)
- 鋼の心 ゴーカイシルバー
作詞:藤林聖子/作曲:山下康介/編曲:鈴木盛広(Project.R)/歌:高橋秀幸(Project.R)
- 完成!豪獣神
作詞:藤林聖子/作曲:山下康介/編曲:亀山耕一郎(Project.R)/歌:NoB(Project.R)
- お宝を探せ!
作詞・作曲:高取ヒデアキ/編曲:籠島裕昌(Project.R)/歌・演奏:Z旗(Project.R)
- パイレーツ・ガールズ
作詞:井上望/作曲・編曲:岩崎貴文(Project.R)/歌:Project.R(五條真由美、Sister MAYO)
- KANZEN TREASURE
作詞:八手三郎/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎
- 海賊(つわもの)たち〜宇宙海賊のテーマ〜
作詞:高取ヒデアキ/作曲・編曲:鈴木盛広(Project.R)/歌:宮内タカユキ
イメージソング
- 派手に行くぜ!
作詞:井上望/作曲・編曲:岩崎貴文(Project.R)/歌:安崎求、安部誠司/コーラス:豪快合唱団
- ザンギャックゲッター
作詞:荒川稔久、藤林聖子、八手三郎/作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/歌:Project.R with ZANGYACK
「スーパー戦隊 ヒーローゲッター」の一部歌詞を変更したもので、ザンギャックメンバーがワルズ・ギルと宇宙帝国ザンギャックを讃えるギャグソング。なので、歴代の悪役をカウントしていく歌という訳ではない。
関連作品
劇場版/Vシネクスト
メインタイトル
2011年6月11日公開。本作と前作『天装戦隊ゴセイジャー』を中心としたスーパー戦隊35作記念作品。
2011年8月6日公開。本作の単独作品。
2012年1月21日公開。本作と『宇宙刑事ギャバン』のクロスオーバー作品。
2013年1月19日公開。本作と次回作『特命戦隊ゴーバスターズ』のクロスオーバー作品。
2021年11月12日劇場公開、2022年3月9日DVD&Blu-ray発売のVシネクスト。本作の10周年記念作品。
ゲスト・客演等
2012年4月21日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
本作からゴーカイジャーの6人が登場。
2013年4月27日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズのクロスオーバー作品。
本作からゴーカイジャーの6人(シルバー以外は変身後のみ)が登場。
2018年6月30日劇場公開、同年8月8日DVD&Blu-ray発売のVシネクスト。『宇宙戦隊キュウレンジャー』と『スペース・スクワッド』シリーズのクロスオーバー作品。
本作からルカとバスコが登場。
2021年2月20日公開。『機界戦隊ゼンカイジャー』の単独作品。
本作からバスコが登場。
2022年4月29日劇場公開、同年9月28日DVD&Blu-ray発売のVシネクスト。『機界戦隊ゼンカイジャー』と『魔進戦隊キラメイジャー』を中心としたクロスオーバー作品。
本作からマーベラス/ゴーカイレッドとナビィ(EDのみ)に登場。
スピンオフ
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー キンキンに!ド派手に行くぜ!36段ゴーカイチェンジ!!』
テレビマガジンの応募者全員サービスDVD。映像作品初登場のゴーカイレッド・ゴールドモードやゴーカイレッドとシルバーが合体したオリジナル形態が登場。
2022年6月5日よりTTFCにて配信。ゴーカイジャーとゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザーの共演を描いたスピンオフドラマ。時系列では『テン・ゴーカイジャー』及び『ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』の後。
その他
- 『動物戦隊ジュウオウジャー』第28話・第29話
2016年9月11日放送分の第29話「王者の中の王者」でシリーズ通算放送2000回を迎えることを記念し、第28話「帰ってきた宇宙海賊」と併せてゴーカイジャー6人とナビィが登場。
2019年2月17日~3月10日放送。歴代スーパー戦隊シリーズの活躍を描いたテレビスペシャル。
本作からマーベラス/ゴーカイレッドとルカ/ゴーカイイエローが登場。
ゲーム
スーパー戦隊バトルレンジャークロス
2011年9月8日に発売されたWii専用ソフト。
本編とは完全なるパラレル設定であり、荒廃した地球をゴーカイジャーが訪れて成り行きで戦うというもの。
以上の設定からレジェンド大戦は起こっていないし、トリやヨロイくん、バスコも存在しない。ザンギャック?なにそれ美味しいの?
ナレーションは関智一が担当。
レジェンド戦隊
『天装戦隊ゴセイジャー』、『侍戦隊シンケンジャー』、『炎神戦隊ゴーオンジャー』、『秘密戦隊ゴレンジャー』の4戦隊のみ(その他の戦隊はゴーカイチェンジで登場)。性格などは原典寄りであるが、ゴレンジャーの名乗りが『5人揃って、秘密戦隊ゴレンジャー!!』となっている。
ゴレンジャーを中心に協力体制を敷いており、黒十字軍戦後に修復されたゴレンジャールームがその司令室となっている。
原作ではレジェンド大戦で力を失ったという設定だが、本作では変身は可能で、能力は敵に奪われて半減しているという設定。
各戦隊の主役エピソードのサブタイは原作でのサブタイ法則に則ったものになっている。
デビルジャーク一族
ブラックホールの牢獄から解放された悪の組織で、地球に侵攻して荒廃に追い込んだ。
他種族や同種族問わず、他者の力を吸収し、他者に化ける能力を持つ。スーパー戦隊の能力を吸収した場合、5人に分身できる他、戦隊ロボにまで変身できるという悪の組織版ゴーカイジャーともいうべき存在。
- ダイフォボス
デビルジャークの首領で、ヴィーセラスをこよなく愛している。炎の力を持つ大剣や火の粉からカラッカラを生み出す能力が武器。
仲間たちを倒された怒りから市街地で破壊活動を行い、ゴレンジャーを誘き寄せ、ゴレンジャーストームで倒されたかのように見えたが、それは囮であり、カラッカラに足止めさせている間に盗んだバリドリーンで市街地を襲撃してヘイトをゴレンジャーに向けようと企んだ。
キレンジャーの追跡により、バリドリーンが停泊していた採石場を突き止められ、ゴレンジャーにカラッカラの群れと自らが変身した「偽ゴレンジャー」を倒せたらバリドリーンを返すというゲームを持ち掛けるも、敗北し、バリドリーンを奪い返される。その後、ゴレンジャーの激闘で死んだかに思われたが、実は生きており、火の粉からカラッカラを生み出して街で破壊活動を行ったが、ゴレンジャーによって撃破された。
首領の正体を現したジュピタリアンによって漆黒に染まった状態で再生され、ゴーカイオーに敗れた。
"火"星の衛星フォボスに由来。
- ジュピタリアン
電気が迸るような鎧を装着した武人タイプの幹部。
宝探しをしていたゴーカイジャーに遭遇し、スーパー戦隊だと判断すると襲って来た。ゴーカイジャーに一度敗れたが、その後も幾度となくゴーカイジャーと激突する。
雷撃剣と呼ばれる刀剣と剣から発する稲妻が武器。過去にシンケンジャーを倒している為に全身が黒くゴーグルが赤い「偽シンケンジャー」や黒い「偽シンケンオー」に変身する能力を得ているが、豪快チェンジやゴーカイオーを使いこなすゴーカイジャーに敗れた。
しかし、その後も他の幹部の力を吸収して生きており、彼こそがデビルジャークの真の首領であることが判明。巨大化して等身大のゴレンジャーと交戦する中で強化形態に変化。世界各地に再生させた幹部を出現させるが、全員倒され、自らもエンジンオーや侍巨人に敗れた。しかし…。
名前はJupiter(木星)に由来。雷を使うのは木星の由来になった神が雷神である為。
- アイガイオン
熊のような顔に岩石のような鈍重な体を持つ幹部。
田舎臭いゆったりとした口調で話す。怪力の持ち主であり、ウォースターが滅びる直前にブレドランの能力を回収していたダイフォボスの手でブレドランの能力を移植された為に「彗星のブレドラン」に変身できるが、パワーを半減された筈のゴセイジャーの思わぬ反撃に遭い、変身が解けてしまった。その後、再びゴセイジャーに挑戦するもゴセイダイナミックで倒された。ビービ虫によって巨大化し、天装巨人によって一度は倒されたかに見えるが、生きており、今度は「偽エンジンオー」に変身して戦うも、天装巨人の必殺技の下に敗れ去った。
奪われたゴセイジャーのゴセイパワーも元に戻った。
ジュピタリアンに体が漆黒に染まった状態で復活、理性を失って暴れるが、天装巨人によって倒された。
"土"星の衛星アイガイオンに由来。
- マーキュリア
水や魚をイメージしたフォルムを持つ細身の怪人。
分身の他、水溜りを発生させて瞬間移動する他、水流を腕から発射する。丁寧語で話す高飛車な性格ではあるものの、シンケンレッドとの一騎打ちの際には「偽シンケンレッド」に変身し、戦闘力を互角に設定するなど妙に正々堂々とした面もある。一騎打ちに敗れると今度は5対5の勝負や分身を使うなどして戦いを楽しむ姿を見せたが、巨大化して等身大のシンケンジャーを甚振るも、シンケンゴールドの「サカナマル百枚おろし」で大ダメージを負い、侍巨人に倒された。
ジュピタリアンによって漆黒に染まった再生体が登場。理性を失っており、再び侍巨人によって敗れた。
名前は"水"星(Mercury)に由来。
- ヴィーセラス
風をモデルにしたフォルムを持つデビルジャークの紅一点であり、「偽ゴーオンジャー」に変身して破壊活動を行っていた。無視をされる事と醜いものを何より嫌う高圧的な性格。周囲に羽を展開し、オールレンジ攻撃や回転攻撃を行う。
ダイフォボスに惚れられており、彼からプレゼントと称してアイガイオンとマーキュリアに変身する能力を与えられたが、どれも使いこなすことは出来ず、ゴーオンジャーに倒されてしまう。そんな彼女を哀れに思ったダイフォボスはビービ虫を差し向けて蘇生を試みるが、ビービ虫はカラッカラを巨大化させてしまった。
その後、残ったビービ虫によって巨大化するも、理性を失ってしまい、エンジンオーに敗れる。
ジュピタリアンによって体が漆黒に染まった再生体が出現するも、再びエンジンオーに敗れた。
名前は金星(Venus)に由来するが、金要素がどこにもなく、関連する要素は女性という事ぐらい。
- カラッカラ
鋭い爪が特徴的な戦闘員で、ダイフォボスの火の粉から生まれる。
名前の通り、カラカラと音を立てて動く。
- ガラッガラ
ビービ虫の手違いでカラッカラが再生巨大化した姿。
エンジンオーに敗れた。
- ガイアブレスタイザー
ジュピタリアンが幹部の力を全て吸収し覚醒したラスボス。戦隊ロボを遥かに上回る大きさを持っており、戦隊ロボの力を消耗させて苦戦に追い込むが、バリドリーンの援護射撃を受けたゴーカイオーに敗れた。
余談
2019年にアプリゲームであるスーパーロボット大戦X-Ωに参戦する事が発表された。
特撮からはゴジラ対エヴァンゲリオン(あくまでもゴジラ部分だけを見るとだが)
スーパー戦隊からは恐竜戦隊ジュウレンジャー以来でスパクロにて2つ目の戦隊参戦である。
ジュウレンジャーは期間限定参戦だったがゴーカイジャーは第4期参戦としてしている。
ただ両作品とも参戦するのは正規メンバーの5人だけであった・・・が!
2020/2/1(土)16:00からのイベント報酬でゴーカイシルバーも轟獣神と共に堂々参戦した!
なお、肖像権の都合上変身前の姿は一切描かれていない。
関連タグ
天装戦隊ゴセイジャー → 本作 → 特命戦隊ゴーバスターズ
- 動物戦隊ジュウオウジャー:スーパー戦隊シリーズ第40作記念作品。帰ってきた宇宙海賊において共演。
- 機界戦隊ゼンカイジャー:スーパー戦隊シリーズ第45作記念作品。ゴーカイジャーをモチーフとした(パクった)デサインのツーカイザーが登場。後にゼンキラセンパイで共演する。
- ゴレンジャイ:作中で「全員赤」をやった。