EXVS
えくすとりーむばーさす
機動戦士ガンダム エクストリームバーサスとは、バンダイナムコゲームスから発売・稼働されたチームバトルアクションゲーム。
機動戦士ガンダム vs.シリーズの9作目である。
ちなみに前作まで製作に携わっていたカプコンは本作以降から製作に関わらなくなる。
概要
人気を博したガンダムVSガンダム、ガンダムVSガンダムNEXTに引き続いてのガンダムシリーズの主要MSによる、シリーズによって異なる世界観を超越・集結したオールスター(クロスオーバー)的作品。
本作のテーマは「極限進化」。2011年12月1日にPS3版が発売された。
ICカードや公式ケータイサイトの実装といった新要素が導入されている。
新要素
ICカード
戦績データ・CPU戦のステージごとのハイスコアの保存やライブモニターでの試合リプレイの検索などができる。また、従来の格闘ゲームで使われるICカードとは異なり、カード1枚で全機体を使用できる。
プレイして得られるGPを下記の携帯サイトでカスタマイズアイテムを購入したり、プレイヤーナビと契約することが出来る。
ICカードは度数消費型。対戦1回、CPU戦1回終了ごとに度数が消費されていくシステムとなっている。
使用度数は500回。度数がなくなると新しいICカードにデータを引き継がせる事が出来る。引継ぎにはゲーム筐体のカード差込口を使用する。
ガンダムVS.モバイル
ケータイ公式サイト。iモード、EZweb、Yahoo!ケータイに対応。
ICカードの裏に記載されているコードを入力することで登録できる。月額315円。
なおスマートフォン、EMnetには対応していないが、次作「EXVSFB」ではスマートフォンでも登録可能となった。
カスタマイズアイテム
GPを消費して購入できるアイテム。なお、家庭版には実装されなかった。
ゲージデザイン
戦闘中に表示される戦力ゲージやブーストゲージ、EXゲージなどのゲージ類のデザインを100種類以上から選ぶことが可能。デザインの変更は一括のみ。
プレイヤーナビ
作品ごとの有名・人気のあるキャラクターを「プレイヤーナビ」として採用でき、戦闘後やブランチバトルコースのステージ選択時に戦評などを喋る。
プレイヤーナビはレンタル形式となっており、レンタルできる期間は7日間と14日間の2種類設定されている
費用については7日間で2回レンタルするより14日間で1回レンタルする方が安くなっている
。
採用できるプレイヤーナビは以下の通りである
ナビゲーターキャラ一覧
オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)(機動戦士ガンダムUC)(キャンペーンのみ。後に解禁)
ミーア・キャンベル(機動戦士ガンダムSEEDDESTINY)
ストーカー(機動武闘伝Gガンダム)(『PREMIUM DOGFIGHT』のキャンペーンのみ)
リリーナ・ドーリアン(リリーナ・ピースクラフト)(新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz)
セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)(機動戦士ガンダムF91)
ベルナデット・ブリエット(テテニス・ドゥガチ)(機動戦士クロスボーン・ガンダム)
タッグ結成・タッグエフェクト
タッグを組んだプレイヤーと協力して対戦するときにチーム名が表示される。またタッグエフェクトを購入することで戦闘開始前に演出を入れられるようになる。
エクストリームバースト
連合vsZAFTシリーズ(以下「連ザ」)で使われた覚醒システムの発展版。敵を攻撃したり撃墜したり、敵からの攻撃を受けたり防いだり、撃墜されることで増加するゲージをため、ゲージが半分以上たまった状態で射撃・格闘・ブーストの3ボタン同時押しで発動。
一定時間、機体性能が強化され弾数やブーストゲージが回復、ゲージ満タン時に発動するものは被攻撃時に強制的に攻撃の硬直をキャンセルできる(通称『覚醒抜け』)などの特徴は、連ザシリーズの覚醒と変わりないが、今回は機体によっては発動中に再び3ボタン同時押しをする事で、EXゲージ全消費するのと引き換えに特別な攻撃(俗に言う超必殺技。通称「覚醒技」)ができる機体や、発動中は一部の武装が強化されたりする機体もある。
CPU戦では、一部の敵機体が常時覚醒するのも存在する。家庭版では常時覚醒した機体にバーストアタックを無限に使用する設定が加えられた。
続編のEXVSFBでは、3ボタン同時押し技に「バーストアタック」という名称が付いた。
CPU戦
今作におけるCPU戦は全部で3種類ある。(家庭版では2種類)
トライアルバトルコース
難易度の低い全5ステージ、一本道構成のコース。慣れない機体や追加された機体の操作の練習に向いている。
ラスボスは、ヒイロ・ユイが搭乗するウイングガンダムゼロカスタムで、ヒイロのお供としてロックオン・ストラトスが搭乗するケルディムガンダムが登場する。
ちなみに家庭版には無い。
ブランチバトルコース
CPU戦のメインモード。全8ステージ構成。
開始時やステージクリア後に難易度の異なるAからDの4つのステージ候補から1つを選びプレイする。ステージ3・7はターゲット戦、ステージ6は中ボス戦(基本はルイス・ハレヴィが搭乗するレグナント、後述のEXシーンステージではAルートではフル・フロンタルが搭乗するシナンジュ、Bルートではデュオ・マックスウェルが搭乗するガンダムデスサイズヘルカスタム、Cルートでは東方不敗マスター・アジアが搭乗するマスターガンダム、Dルートではラウ・ル・クルーゼが搭乗するプロヴィデンスガンダム、Eルートではトビア・アロナクスが搭乗するクロスボーン・ガンダムX1フルクロスが登場。)、最終ステージはエクストリームガンダム戦。
Rev.B11から「EXシーン」と呼ばれる、特定の条件(自機が1度も落ちない)を満たすと出現する難易度の高いステージが登場するようになった。
更に、超難易度のEルートも登場。こちらはE-1が存在しない。
家庭版では存在しなかったE-1に加え、Fルートも登場。Fルートにはレグナントが登場せず、サイコガンダムMk-Ⅱ、アプサラスⅡ、クィン・マンサが登場する。
シチュエーションバトルコース
Rev.Fにて実装されたモード。全8ステージ構成。
各ステージごとに決められたMSに搭乗し、敵MSを倒すモードだが難易度が非常に高い。
ラスボスはハマーン・カーンが搭乗するキュベレイ、シャギア・フロストが搭乗するガンダムヴァサーゴチェストブレイク、ギム・ギンガナムが搭乗するターンX。いずれも常時覚醒状態である。
トライアルバトルコース同様、家庭版には無い。
サバイバルバトルコース
イベントで告知された新コース。アップデートで実装予定であったが、結局実装されなかった謎のバトルコース。
こちらも家庭版にも無い。
トライアルミッション
家庭版のみに存在する特殊コース。基本なミッションから、原作に忠実なミッション、ネタミッション等豊富。
ミッションをクリアするとMPと呼ばれるポイントをゲットする事ができる。ゲットしたポイントで、機体を強化可能。一部のシーンにおいて、特定の条件下でクリアするとエンブレムと能力スキルがゲットできる。
前作の「NEXT PLUSモード」と同様、ここでしか登場しないCPU専用機体が存在する。
また、PSネットワークに繋げていると、DLC機体の販売と同時にDLC機体が敵として登場するミッションが追加される。
PS3版
2011年12月1日に発売された。後に価格を安くしたベスト版が発売される。
ブランチバトルコースは「アーケードモード」となり、トライアルバトルコースとシチュエーションバトルコースは撤廃され、前述の「トライアルミッション」が追加された。
また、シリーズ初(事実上ではガンダムVSΖガンダムが最初。)となるオンライン対戦が可能となった。
後に、EXVSFBに登場する一部の機体もDLCとして先行配信された。
初回生産特典はHi-νガンダムが使用可能になるプロダクトコード。(後にHi-νは一般配信が決定され、無料で購入可能。)
登場作品
機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(CCA-MSV)
劇場版機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer
機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ(家庭版のみ)
機動戦士ガンダムSEEDC.E.73STARGAZER(家庭版のみ)
登場する機体
※括弧内はパイロット
【プレイヤー機体】
新機動戦記ガンダムW エンドレスワルツ
機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
家庭版
【CPU専用】
機動武闘伝Gガンダム
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダム00
GN-X(セルゲイ・スミルノフ)(ソーマ・ピーリス)(パトリック・コーラサワー)
オーバーフラッグ(ハワード・メイスン)(ダリル・ダッジ)(ジョシュア・エドワーズ)
※解説
※1:EXVSFBに登場した機体で、DLCとしてEXVS家庭版へ逆輸入。
※2:EXVSFBで参戦する予定の機体で、EXVS家庭版のDLCとして先行配信。
※3:どちらかというと立場は戦艦ポジションに近い。続編のEXVSFBでは戦艦ユニットとして参戦。
※4:クレジット表記では「ジオング(完成型)」。