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概要

日本の妖怪にも玉藻前など外国伝来の妖怪が存在する一方、

韓国のトッケビの様に日本の影響で本来の姿が不明になっている場合もある。

なお、子記事としてリンクできない場合は関連タグとして紹介する。

北ヨーロッパ

イギリスの妖怪ケルト神話北欧神話の記事も参照。

北欧神話由来のトロル/トロールは全域で伝承される。

アイスランド

  • ヴァトナゲダ(Vatnagedda)
  • オフグッギ(Ofuguggi, Öfuguggi):鰭が逆向きのトラウト
  • カットクヴェリ(Katthveli):猫鯨。
  • スヴェルズクヴァルル(Sverdhvalur, Sverðhvalur):剣鯨。
  • スクリムスル/ラーガーフロット湖の怪物(Skrimsl, Lagarflot Monster):巨大なアザラシのような怪物。
  • スケルヤスクリムスリ(Skeljaskrimsli, Skeljaskrímsli)
  • スケルユングル(Skeljungur, Skeljúngur):貝殻鯨。
  • スコッフィン(Skoffin, Skoffín)
  • スコトゥモージル(Skotumodir, Skötumóðir):ガンギエイの母。
  • ストックットル(Stokkull, Stökkull)
  • セラモージル(Selamodir, Selamóðir):海豹の母。
  • テイマフィスクル(Taumafiskur)
  • ティルベリ/スナックル(Tilberi, Snakkur):ミルクを盗むため魔女に創造された使い魔。
  • ニクル(Nykur):水馬
  • ネイトクヴェリ(Nauthveli):牡牛鯨。
  • フリズルモージル(Flydrumodir, Flyðrumóðir):大型の鰈であるオヒョウの母。
  • フルドフォルク(Huldufólk):エルフのこと。
  • フロッカウットル(Hrokkall, Hrökkáll)
  • フロスクヴァルル(Hrosshvalur):馬鯨。
  • ムスクヴェリ(Mushveli, Múshveli):鼠鯨。
  • ラーガルフリョウトルムリン/ラーガルフリョゥトの蛇(Lagarfljótsormur)
  • リングバック/リングバクル(Lyngbakr, Lyngbakur)
  • ロズシルングル(Lodsilungur, Loðsilungur):毛むくじゃらのトラウト

スウェーデン

  • ヴェッテン湖の怪物:19世紀半ばから目撃されている怪物で3つのこぶをもつ。
  • ギシンゲの狼
  • グーロ(Gulo)
  • グリペン(Gripen):グリフォンのこと。
  • スクーグスロー(Skogsrå)
  • スクヴェイダー(Skvader)
  • ストーウェオーユーエ/ストーシー(Storsjöodjuret,Storsie):イェムトランド県のストゥール湖に棲む大蛇。
  • トムテ(Tomte)
  • トロルゲッダ(Trollgadda, Trollgädda):巨大なカワカマス
  • ドラケン(Draken):ドラゴンのこと。
  • 投げすて魔人
  • ネック(Näck)
  • バーレルセル(Varelser):確かに存在するのだが、何と表してよいのかよくわからないもの。
  • ベッカヘスト:美しい白馬姿の水妖で、乗った者を溺死させる。
  • ビャラ:「運び屋」という意味の名のミルクを盗むため魔女に創造された使い魔。

デンマーク

  • オーレ・ルゲイエ(Ole Lukøje)
  • スラッテンパッテン(Slattenpatten):非常に長い乳房を持つエルフの一種。シェラン島では水の女神として知られる。
  • ハブリュー:人魚のこと。

ノルウェー

  • がらがらどん(De tre bukkene Bruse)
  • クラーケン(Krake)
  • スワムフィスク/スワンフィスク(Swamfisk)
  • セルマ
  • トロルナッセ/トロルノア/トロールキャット/トロールボール/ミルクヘア(Trollnøste, Trollnøa, Troll cat, Troll ball, Milk hare):ミルクを盗むため魔女に創造された使い魔。
  • ニッセ(Nisse):トムテのこと。
  • ニュック:ニックのこと。
  • ハーヴグーヴァ(hafgufa):ノルド語で「海の霧」という意味の名で、芳香のある吐瀉物を撒き餌にして口を開き、魚を集めて食べる海の怪物。アスピドケロンと類似する。
  • バイファルト(Bayfart)
  • ハルフゥ
  • ビョイグ(Bojg, Bøjg)
  • フォッセグリム(Fossegrim)
  • リンノルム(linnorm):リンドブルムのこと。

フィンランド

  • アイアタル/アヤタル/アヤッタラ(Aiatar, Ajatar, Ajattara):蛇に授乳し、人を病気にさせる邪悪な森の女精霊で、大蛇やドラゴンの姿であらわれる。
  • アンテロ・ヴィプネン(Antero Vipunen)
  • イク・トゥルソ(Iku-Turso)
  • イヒティリエッコ(Ihtiriekko)
  • ヴェテヒネン(Vetehinen)
  • ヴオコー(Vuokho):大きな翼による羽ばたきで雷のような音を出す巨鳥。悪意のある捕食性の巨鳥だが、さらに疫病をもたらしたり蚊の群れを呼び寄せたりする能力もある。
  • 黄金魔人/クルタタイカイフミネン(Kultataikaihminen):昭和期の怪奇系児童書で紹介されたフィンランドの妖怪。敢えてフィンランド語で呼ぶならクルタタイカイフミネンとなるのだろう。クルタは黄金、タイカは魔法、イフミネンは人間を意味する。
  • オウダ(Ouda):全裸の格好をした森の精霊。
  • カルマ
  • キプテュット(Kiputyttö)
  • クラッティ(Kratti)
  • ケイユ(Keiju)
  • コイランクオノライネン(Koirankuonolainen)
  • シエルリントゥ(Sielulintu)
  • スオムハウキ(Suomuhauki):叙事詩『カレワラ』に登場する巨大なカワカマス
  • スノーク:陰鬱の象徴の妖精。下記のムーミン・トロールに似るが感情によって体の色が変化する。
    • スティンキー:毛むくじゃらで触角を持ち、問題を起こすことが多い妖精。
    • スニフ:ワラビーのような姿で物欲が強い妖精。
    • トゥーティッキ:紅白横縞セーターを着たおしゃまさん。
    • ニンニ:透明な少女。
    • ハッティ・フナット:ニョロニョロした迷える放浪者。
    • ヘムル:秩序の信奉者の妖精。
    • ミムラ:タマネギのように結った髪型が特徴的な妖精。
    • ムーミン・トロール:電話帳を立てたくらいの大きさの、スウェーデン語でいうバーレルセルの一種。
    • ムムリク:「あいつ」や「野郎」といった意味の放浪者。
    • モラン:身体が冷たすぎるので火をも消してしまう巨体の魔物。
  • スヨトロール(Sjotroll):海のトロール。
  • ダシュナバール:昭和時代の児童書で紹介された、森や沼地に棲む針状の口を持つナメクジのような吸血鬼。実はアルメニアの民間伝承が元ネタとも。
  • トゥオニ(Tuoni)
  • トゥオネン・ヴェリネン・ポイカ(Tuonen verinen poika)
  • トゥルクの狼
  • トントゥ(Tonttu):トムテのこと。
    • ミュッリュトンットゥ(Myllytonttu)
  • ナッキ(Näkki)
    • ナキンネイト(Nakinneito):肩に掛けられるほどの爆乳を持った美しい人魚。
  • パラ(Para)
  • ハルティヤ(Haltija)
  • ヒイシ(Hiisi):叙事詩『カレワラ』に登場する悪魔もしくは魔神。
  • ヒーデンヴァキ(Hiidenväki)
  • ヒーデン・ヒルヴィ(Hiiden Hirvi)
  • ベェラーヤ・スミャルチ/シムナ(Белая Смерть):白い死神。
  • ペイッコ(Peikko)
  • ポフヤンテュット(Pohjantyttö)
  • まだらミイラ
  • メツァンネイツィト(Metsanneitsyt):森の乙女。
  • メッツァンネイト(Metsänneito)
  • メンニンカイネン(Menninkäinen)
  • リエッキオ/リーキオ(Liekkiö, Liekkio, Liekko):“燃えているもの”という意味。森に埋葬された子供の霊。
  • ルオットチョジク(Luot-Chozjik):トナカイの守護霊である女精霊。
  • ロウヒ(Louhi)

南ヨーロッパ

ギリシャ神話ローマ神話の記事も参照。

アルバニア

  • ウイク(Ujku):民話に登場する狼。
  • カルシェドラ/クルシェドラ/プシュドラ(Kulshedra)):下記のボラが12年育つと変ずるヒュドラのような災害を引き起こす牝のドラゴン。
  • ゴマリ(Gomari):民話に登場する驢馬。
  • ドラングエ/ドラゴニ(Drangùe):脇の下に翼を持つクルシェドラを倒しうる者。人だけではなく牡牛や雄鶏であることもある。
  • ボラ/ブラー(Bolla, Bullar):南部のアルタナイン族が伝承する邪悪な竜人で、聖ゲオルギオスの日(4月23日)のみ目覚めて現われ人を食う。

イタリア

  • アルデガンノ(Aldeganno):薬用か魔術に使用される蔦の妖精もしくは精霊。
  • エムプーゼ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、イタリアの吸血鬼エムプーゼは不思議な魔力を持っており生き血を吸った動物や人間と同じ姿に変身するという。血を吸う相手ごとに姿を変えていくので本来の姿を見た者はいない。
  • エルキトゥ(Erchitu):サルデーニャ島に伝わる妖怪。巨大な二本の角を生やした白い牡牛であり、その角の先端には火を灯した蝋燭が付いていて、熱した焼き串を持った悪魔が乗っている。
  • カープラ・フェッラータ(Capra Ferrata):民話に登場する鉄の山羊。『世界の鳥の民話』という本に記述がある。
  • ゴースト・ファーザー:ベスビオ火山の底に棲む、身体が灼熱の溶岩のように熱い鉱物のような妖怪。
  • ゴロー:1975年にゴロー村にあるポー川で頻繁に目撃された、たくさんの小さな脚をもつオオトカゲのような怪物。
  • ザラザラザクターラ(Zalazalasactala):折り返し翻訳によって生まれた妖怪。2015年10月21日、妖怪サイト『うしみつのかね』の管理人である御田鍬氏がツイッター上で、静岡県榛原郡に伝わる南瓜の姿をしていて人の心を読む妖怪ザラザラザッタラが登場する昔話にある文章「何でもないよ。俺はザラザラザッタラというもんでござんす」を日本語→英語→オランダ語→イタリア語→日本語の順番で折り返し翻訳した。その結果、その文章は「私は何も。私 zalazalasactala ので言ってください.」というものになった。イタリア語で記述されたこのザラザラザクターラなる妖怪がザラザラザッタラと同様に南瓜の姿をしていたり人の心を読めたりするのかは全く不明だが、とりあえず訳の分からないことを喋ってくる妖怪ということは確かである。
  • ザルバー:青い服に黄色いブーツ、裏地が赤い黒マントを身に着けた魔女。
  • ストレガ(Strega):魔女のこと。
    • ストレーガ・ビストレーガ(Strega Bistrega):民話に登場する魔女。
    • マルゲリータ・マルゲリトーネ(Margherita Margheritone):ストレーガ・ビストレーガの娘。
  • タランタシオ(Tarantasio):竜。
  • チェンタウロ(Centauro):ケンタウロスのこと。
    • チェンタウレッサ(Centauressa):女性形での呼び名。
  • ツィクロペデス(Ciclopedes):修道士プラノ・カルピニが砂漠で遭遇した隻腕隻脚の怪人。腕と脚がそれぞれ一本つづしか無く、そしてその腕は胸から生えている。一本脚であるにもかかわらず非常に素早く走り、それに疲れれば手足を交互に大地につけて飛ぶように移動し、さらに手足で弓を射ることもできるという器用な怪人。
  • トゥラブーグ(Turabug):イタリア中部のトスカナ地方に伝わるもの。魔術の材料や薬草として使用されるミカン科の木ヘンルーダの妖精もしくは精霊。
  • トラパーニ・フラトゥッツォ(Trapani Fratuzzo):修道士の服を着て、赤い帽子を被り、巨大な屋根瓦を背負っている小さな妖精。
  • パヴァーロ(Pavaró):犬の頭部、長い腕、鉄の歯と爪を有する妖精。豆畑の守護者。
  • ピノッキオ:ゼペットじいさんが、意志を持つ丸太から造った少年姿の生きた人形。
    • ラ・ファータ・ディ・カペッリ・トゥルキーニ/フェアリー・ウィズ・ターコイズ・ヘア/ブルー・フェアリー(La Fata dai Capelli Turchini, Fairy with Turquoise Hair):森に住む青い髪の妖精で、青い毛皮のシロイワヤギにも変身できる。
    • イル・グリッロ・パルランテ/トーキング・クロケット/ジミニー・クリケット(Il Grillo Parlante, Talking Cricket):1世紀近く生き、ピノッキオに社会のルールと厳しさを諭すコオロギ。
    • イル・テリビレ・ペシェカーネ/テリブル・ドッグフィッシュ/モンストロ(Il Terribile Pescecane, Terrible Dogfish):「恐ろしいツノザメ」という意味の全長が1㎞ほどある海の怪物。
  • ヒュトギン:『地獄の辞典』で紹介されるイタリア大使である悪魔。
  • ファウニ・フィカリー/ファウニ・フィチャリ(Fauni Ficarii, Fauni Ficari)
  • フォレッティ(Folletti):妖精。
    • アブルッツォ・マッザマレッレ(Abruzzo Mazzamarelle):小人もしくはバッタの姿をした風のフォレッティの一種。
    • アマッザマレッドゥ(Ammazzamareddu):地震、嵐、吹雪を起こすフォレッティの一種。
    • グランディニーリ(Grandinili):雹を降らすフォレッティの一種。
    • シルヴァーニ/シルヴァーネ/アグアーネ(Silvani, Silvane, Aguane):フォレッティの親となる森の妖精。男性をシルヴァーニ、女性をシルヴァーネやアグアーネと呼ぶ。
    • スカッツァムリエッドゥ(Scazzamurieddu):人家に住み着くこともあるフォレッティの一種。
    • スマスカッツォ(Sumascazzo):旋風や渦巻きを起こすフォレッティの一種。
    • バサドーネ(Basadone):妖精の王であり嵐に乗って移動するフォレッティの一種。
    • パマリンド(Pamarindo):太った姿をした邪悪なフォレッティの一種。
    • マチンゲ(Macinghe):邪悪な風のフォレッティの一種。
    • マッザマレッレ(Mazzamarelle):旋風に乗って移動する少年の姿をしたフォレッティの一種。
    • ラウル(Laúru):美青年の姿で女性を誘惑するフォレッティの一種。
  • プレッシュモリーナ:母親が妖精のパセリを食べてしまったために、妖精の花嫁となるべく生まれた「パセリの女の子」という意味の名の少女。
    • メメ:プレッシュモリーナを助けた妖精。
  • ベファーナ(Befana):エピファニア(公現祭/神現祭)の日に良い子にはプレゼントを配る魔女。
  • マジョーレ湖の怪物(Lake Maggiore Monster):1800年代から1930年頃まで目撃報告があった、馬のような頭を持つ大蛇。
  • マレブランケ(Malebranche)
  • ムスカ・マチェッダ(Musca Macedda):サルデーニャ島に伝わる蠅の悪魔。
  • モナキッキョ/モナキッチョ(Monachicchio):イタリア南部のカラブリア地方に伝わる妖精。身長の二倍もある赤いフードを被った小人。
  • モナケット(Monachetto):地下に住む妖精。
  • モナチェッロ/モナチェロ(Monaciello):酔っ払った修道士、枢機卿、猫などの姿で現れる妖精。どんな姿でも火のように輝く赤い目をしていて、赤い帽子を被っている。
  • ラヴェンナ・モンスター(Ravenna Monster):イタリア北部の町ラヴェンナで見つかった鱗に覆われた一本足で、膝にも目玉がある両腕が翼の怪物。
  • ラミール:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、イタリアの女吸血鬼ラミールは女性だけを狙って生き血を吸い500年間も若さを保っているという。
  • ラリオサウロ(Lariosauro):19世紀頃からコモ湖で目撃される首長竜のような怪物。
  • リンケッティ(Linchetti):イタリア中部のトスカナ地方に伝わる妖精。
    • マッツァペーゴロ(Mazapegolo):イタリア中部のフォルリ地方に伝わるリンケッティの一種。睡眠中の人間に悪夢を見せてくるが、茶髪の少女がパンとチーズを食べながら「お前の顔に排泄するぞ」と言えば退けることができる。

ギリシャ

  • アリマスポス(Arimaspos, Ἀριμασπός):グリフィン(グリュプス)と戦う一つ目玉の怪人。
  • ヴリコラカス(Vrykolakas, Βρυκόλακας):人狼の吸血鬼。
    • ティンパニアイオス(Tympaniaios, Τυμπανιαιος):ヴリコラカスの一種。太鼓のようなものという意味。風船のように膨らんだ体に太鼓の羊皮紙のように張り詰めた皮膚を持ち、その体を叩くと太鼓のような音がする。
  • オトリクノス(Otoliknos):複数形ではオトリクノイと呼ぶ。日傘にできるほどの巨大な耳を有する怪人。インドに住むので正確にはギリシャの妖怪ではない。
  • カリカンジャロス(Kallikantzaros, Καλικάντζαρος)
  • カリカンザリス(Kallikanzaris):パルナッソス山の坑道に現れる凶暴な妖怪。白い瞳をした全裸の痩せた子供の姿をしている。
    • クソデモナス(Xodemonas):カリカンザリスの眷族である凶暴な妖怪。山羊の足、山羊の角を有しており、全身が被毛に覆われている。
  • キュノケパロス(Kynokephalos, Κυνοκέφαλος):頭部が犬になった怪人。インドやインドネシアに住むので正確にはギリシャの妖怪ではない。
  • コバロス(Kobalos)
  • スキアポデス(Skiapodes, Σκιάποδες):一本脚の怪人。
  • ヒッパレクトリュオン(Hippalektryon, Ἱππαλεκτρυών):馬の頭部と前脚、鶏の後脚と尻尾を有する怪鳥。
  • ヒッピオプロソポス(Hippioprosopos):複数形ではヒッピオプロソポイと呼ぶ。馬面という意味でありおそらく頭部が馬になった怪人と思われ、人食い種族だという。インドのオリッサ地方に住むので正確にはギリシャの妖怪ではない。インドに伝わるアシュヴァムカ、アシュヴァヴァダナ、トゥラガーナナ(インドの妖怪のページを参照)のことと思われる。
  • ヒッペラポス(Hippelaphos, Ἱππέλαφος):頭部に鹿の角、首に鬣を生やし、馬の身体を有する幻獣。
  • ヒポポデス(Hippopodes):二足歩行の馬の脚を有する怪人。黒海の東方が居住地なので正確にはギリシャの妖怪ではない。
  • ヒマントポデス(Himantopodes):革紐のようなぐにゃぐにゃの脚を有する怪人。イランではダヴァルパー(Davalpa)と呼ぶ。
  • ブレムミュエス/ブレンミュエス(Blemmyes, Βλέμμυες):複数形ではブレムミュアエと呼ぶ。頭部が無くて代わりに胴体に顔がある怪人。

スペイン

  • アンハナ(Anjana):カンタブリアのニンフのような妖精。
    • ザナ(Zana):アストゥリアスでの妖精。
    • ヤナ(Jana):カスティーリャでの妖精。
  • エスコルナウ(Escornau):牡牛の前半身、馬の後半身、猪の頭部を持ち、長く鋭い角を額に生やした獣。
  • エルフォ(Elfo):エルフのこと。
  • オハンカヌ(Ojáncanu):カンタブリアの一つ目人喰い巨人で、人々を守ろうとするアンハナと対立する。
  • オルカベリャ(Orcavella)
  • オンブリ・ペス(Hombri Pez)
  • ガティペドロ(Gatipedro)
  • カバリュコス・デル・ディアブル(Caballucos del Diablu)
  • カブリチョチョ(Cabrichocho)
  • カラス・デ・ベルメス/ベルメスの顔(Caras de Bélmez)
  • ガリョ・デ・ラ・ムエルテ/ギャロデラムエルテ(Gallo de la Muerte):死の雄鶏。
  • クエグレ(Cuegle)
  • クエレブレ(Cuélebre)
    • シャナ:強引な求婚者からクエレブレの住処に逃げてきた金髪の乙女で、竜に見初められて長い刻を生きられる存在に転生した。
  • クカフェラ(Cucafera)
  • ココリョナ(Cocollona):蝶の翅を生やした鰐の亡霊となった修道女。
  • サンテルモ(Santelmo):鬼火のこと。
  • サンパランパ(Zamparrampa)
  • ジェルミナーレ/メデタシ(Germinant):パモナ修道院近くのフェラーラ地区にある南瓜畑の生け垣で発見された平行植物
  • シレーナ(Sirena):人魚のこと。
  • センタウロ(Centauro):ケンタウロスのこと。
    • センタウレサ(Centauresa):女性形での呼び名。
  • タンムズ:地獄のスペイン大使であるサソリの悪魔。
  • ディアブロ(Diablo):悪魔のこと。
  • ドゥエンデ(Duende/Duwende):小人の姿をした精霊。本来はスペインの妖怪だがイベロアメリカやフィリピンにも伝わっている。
    • アパバルデクス(Apabardexu):ソミエド湖に住むドゥエンデ。
    • ブスゴソ(Busgoso):葉や苔で身を包んだ背が高くあごひげを持つドゥエンデ
    • デュアニョ(Diaño):赤ちゃんや様々な動物に化けて人をからかうのが好きなドゥエンデ。
    • エナノ(Enano):偽の財宝の入った袋をくれる森に住む小人のドゥエンデ。
    • ヌベロ(Nubero):雨や雹、雪などの悪天候を引き起こすドゥエンデ。
    • テンティルフ(Tentiruju):マンドレイクの魔法で子供の性格を悪く変えてしまう赤い服を着たドゥエンデ。
    • トラスゴ(Trasgo):いたずらっ子が妖精になったともいわれる、家の中に侵入して物を盗む嫌われ者のドゥエンデ。
    • トロストリロ(Trastolillo):家の中に住み、善意で家事をめちゃくちゃにする迷惑なドゥエンデ。
    • トレンティ(Trenti):草木の化身の悪戯好きなドゥエンデ。
    • トロナンテ(Tronante):雷鳴を意味する稲妻や雷をつくり出すドゥエンデ。
    • ベントライン(Ventoline):緑の羽根を持つ海のディエンデ。
  • ドゥラゴンバンピーロ/吸血ドラゴン(Dragon Vampiro):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔からスペインの暗い森や洞窟に棲みついている吸血ドラゴンはクエレブレとも呼ばれているという。ピストルの弾もはじき飛ばすほどの堅い鱗を持つため退治する事はできず恐れられている。深い地底湖に巣を造っており、空腹時には巣から出てきて人間や動物を襲うが、生き血を吸うのみで決して肉は食べない。獲物がいなかった場合は墓場を荒らして遺体の血だけを吸い取って歩く。パンが大好物であるためパンを捧げれば人間を襲ったり墓場を荒らしたりしなくなるともいう。歳を取った個体はスペインから飛び去って北極の氷山に棲みつき、世界中から大量の財宝を集めてそれをいつまでも見張る。
  • トゥラストリリョ(Trastolillo)
  • トゥルビンコ(Trubinco)
  • ノモ(Nomo):ノームのこと。
  • ハダ(Hada):運命や衰退という概念の擬人化で、妖精全般も意味する。
  • パパラソリャ(Paparrasolla)
  • バルゲト(Barruguet)
  • ヒガンテ(Gigante):巨人のこと。女性の巨人はヒガンタ(Giganta)と呼ぶ。
  • ビブリア(Vibria):ワイバーンのこと。
  • ファンタスマ(Fantasma):幽霊のこと。
  • フメラ(Fumera)
  • フロル・カルニボラ(Flor Carnívora)/コックニー氏花(Flor de Sr. Cockney):スペインを舞台にした国枝史郎の小説『物凄き人喰い花の怪』に登場する妖怪花。
  • ペサンタ(Pesanta)
  • ポンポリリャ(Pomporrilla)
  • マチュ・ラヌ(Machu Lanú)
  • マルティニコ(Martinico)
  • マルマホル(Marmajor)
  • ムスゴス/ブスゴス(Musgosu, Busgosu)
  • ムラドナ(Muladona)
  • メディオ・エスケレト(Medio Esqueleto):体の半分が骸骨になっている妖怪。
  • モンストゥルオー(Monstruo):怪物、化け物、モンスターのこと。
  • ラミドレフ(Ramidreju)

バスク地方

  • アケルベルツ(Akerbeltz):黒い牡山羊という意味。
  • アーチェ(Aatxe):赤色の牡牛の姿をした精霊、変身能力で人間の姿にもなる。
  • アルギドゥナ(Argiduna):夜に光の姿で現れる小人。
  • イエルチュ(Ieltxu):口から火を発射する鳥もしくは人間の姿で現れる。
  • イディチュ/イリチュ(Iditxu, Iritxu):バスク北部のベルメオに伝わる小さな豚の姿をした妖怪。
  • イラチョ/イラチョアク(Iratxo, Iratxoak):イラチョは単数形、イラチョアクは複数形。食べ物をあげれば夜間の農作業を手伝ってくれる親切な小悪魔。
  • イングマ(Inguma):夜に家に侵入して睡眠中の人々に悪夢を見せる悪魔もしくは神。
  • インチシュ(Intxixu):半人半牛の小人。牛は牛でもバスク地方のベティス(Betizu)という種類の牛だという。寂れた鉱山に住んでおり、悪戯好きだが恥ずかしがり屋で、人間を助けることもある。
  • エチェハウン(Etxejaun):小人。
  • エレンスゲ(Herensuge):七つ頭の龍。
  • オイウラリ(Oiulari)
  • ギソツォ(Gizotso):鎖を身に着けた二足歩行の狼人間。
  • ガルツァゴリ/ガルチャゴリ(Galtzagorri, Galtxagorri):小人。赤いズボンという意味。
  • シュガール(Sugaar):牡蛇という意味。龍の姿をした雷神にして嵐神。
  • タルタロ/トルト(Tartalo, Tartaro, Torto):単眼の巨人。
  • バサハウン/バシァジャウン(Basajaun):毛むくじゃらの山の主で、人には危害は加えないが家畜の乳を盗むこともある。
  • ラミア(Lamia, Lamina, Lami, Lamie, Illamina, Llamina, Labina, Amilamia, Lamiña, Lamiñaku, Eilamia):ギリシャ神話ラミアとは全くの別物。川や海、洞窟、森林、山などに現れる妖怪。水掻きのある家鴨もしくは鵞鳥のような足、足先まで伸びた長い金髪の美女の姿をしている。金製の櫛で長い金髪を梳かしながら美しい歌声を響かせて男性を誘惑するという。話によって姿は異なり、人魚だったり、銅色だったり、鉤爪を有していたり、目玉が一つだったり、手に水掻きがあったり、毛むくじゃらだったり、口から光を放ったり、魔女だと言われたり、妖精のように小さかったり、牛乳が好物だという話もある。
    • イツァスラミア/イツァスラミナ(Itsaslamia, Itsas Lamina)
  • マリ(Mari):女精霊もしくは女神。
  • ミコラサク(Mikolasak):小悪魔。

ポルトガル

  • ガロ/ガロ・デ・バルセロス/バルセロスの雄鶏(Galo de Bercelos):男の無実を晴らすために鳴いたローストチキンにされていた雄鶏。
  • ココ(Coco)
  • 食人鬼ゴール
  • バラーラ:自身の五体をバラバラにして操ることができる妖怪。
  • ブルーカ:吸血鬼。
  • モウラ・エンカンターダ(Moura encantad):ニンフのような妖精。

マルタ

  • ガウガウ/カウカウ(Gaw Gaw, Kaw Kaw)
  • Babaw
  • Ċensa l-Mewt
  • Dajna
  • Gadajdu
  • Golfu
  • Xifajk

西ヨーロッパ

ベルギー妖怪ドイツの妖怪フランスの妖怪の記事も参照。

オランダ

  • アイザラン・フーラン(Ijzeren Veulen):鉄の仔馬。
  • アルルイン(Alruin):アルラウネのこと。
  • ヴァーテリュース(Waterreus):南ホラント州のスケベニンゲンに伝わる伝説に登場する妖怪。海に住む巨大な精霊。
  • ヴェンレイゼ・シェペネン(Venrayse Schepenen):境界石を動かした者がいたためヴェンレイとベーケルの街の間を歩くようになった炎に包まれた幽霊。
  • ヴィタ・ヴィヴァン/白い女(Witte Wieven):魔女や賢女といわれる超常的な女性。
  • オウド・マロルド(Olde Marolde):空を裸で飛び回って疫病を流行らせ乳児を攫う、魔女もしくは夢魔。
  • オサールト(Ossaert):水妖の一種。
  • カルドエス(Kardoes):ダイベンダルとパスベルグ付近に出没するヘルハウンド。
  • クラッデガット(Kladdegat):ゲルダーラントのハッテムの街に出没する深夜に遠吠えと鎖の音を立てるヘルハウンド。
  • クルーデ(Kludde):変幻自在の悪魔。
  • グルンデン・ゲリット(Glüenden Gerrit):ヘルダーラントに伝わる兄の恋人に恋い焦がれ、宿屋を放火して処刑された愚かな少年が化けた炎の中で踊る幽霊。
  • コワバカラチキ(Kowabakarachiki):夜中の2~2時半頃に現れ「アキレンス」と吠える化け物。
  • 鉄獣イバク(Ibach, Ibak):昭和時代に日本の児童書で紹介された、あらゆる刃物や鉄砲玉をはじく硬い鱗に包まれた魔獣。塩水には弱く、漬け込むと十日で死ぬという。
  • ストープ(Stoep):背中に覆いかぶさる魔物。
  • スピンヴァイフ(Spinwijf):荒野で糸車を使って糸をつぐむ白い老婆のような幽霊。
  • ズワルテ・ピエト(Zwarte Piet):聖ニコラウスの従者で、悪い子に罰を与える。
  • ソンメルチェ(Sommeltje):古代遺跡で月夜に踊る小人。
  • タッケンマン(Takkenman):2009年に話題になったオランダ版スレンダーマン
  • タンテ・コー/コーおばさん(Tante Cor):アムステルダムに住む高潔な魔女で、鋭い視線を放つ濃い色の眼を持つので眼鏡を掛けている。
  • ドーデ(Dode):かつての2ちゃんねるで語られた話に登場するもの。洒落怖出身ではなく『じわじわ来る怖い話33じわ目』というスレッドに書き込まれた話である。その書き込みによれば、江戸時代に一人の鬼が現れたという伝承がとある田舎に伝わるという。その鬼は背が高く、肌が赤く、異様な服を着ていた。鬼であるにもかかわらず怖がりで、いつも震えながら「でどでんこめん、でどでんこめん」と繰り返していたため、でどでんこめんさんと呼ばれていた。でどでんこめんさんは庄屋の好意で蔵に匿わせて貰っていたが、やがて海から仲間が来て怖がるでどでんこめんさんを連れ帰った。その書き込みでは、でどでんこめんさんは鎖国時代に出島から逃げ出してきたオランダ人なのかもしれないと締め括られた。それだけなら無事に故郷に帰れて良かったで済むのだが、オランダ人の仲間が海からやってきても怖がり続けていたという部分は不可解である。その後の考察によれば、でどでんこめんさんが繰り返していた言葉は、オランダ語で“死者が来る”という意味のデドーデンコーメン(de doden komen)だったのではないかと憶測された。ドーデというのが死者を意味する。つまり、でどでんこめんさんを迎えに来たのは仲間ではなく死霊か何かだったのかもしれないという。
  • ドレイク(Draak):ドラゴンのこと。
  • トロンベイタ(Torombeita)
  • トンゲナイアー/舌切り(Tongesnaier):子供が相手をからかうときに舌を出すと現れ、舌を切ってくるというお化け。
  • ニッカー(Nikker):ノッケンのこと。
  • バーカウフ(Bahkauv):鱗のある子牛。
  • バーネマン(Barneman,Barleman):ゾイデル海に出没する嵐の前兆である幽霊。
  • ビーテバウ(Bietebauw):詩などで言及されるブギーマンの一種。
  • ピッケプット(Pikkepoot):ユトレヒトのウィルニス地方に出没する、夜遊びする子供を襲うために水中から現れるという怪物。
  • フライングダッチマン(Flying Dutchman):イギリス人に伝わるオランダの幽霊船
  • ブルー・ゲリット(Blue Gerrit):覆いかぶさってくる目に見えない魔物。
  • ブルートコーツ/血の馬車(Bloedkoets,Bloedkoesj,Bloedkaros,Bikaros):ワイルドハントの一種である仮面の男たちを伴うという。
  • ブルートペーター/血のペーター(Bloedpater,Bloedzuiper,Tenensnijder,Bloedpater,Korenpater、Korenmenneke):ゼーラント州、リンブルグ州、フランダース州などに伝わる、花を摘みに行った子供が遭遇するとつま先を切ってしまう悪魔。
  • フロッダー(Flodder):背中に負ぶさって人を脅かす水妖。
  • ヘッゲムーデゥル(Heggemoeder):ハシバミの生け垣に棲む魔女の母と呼ばれる女悪魔。
  • ヘンネケン(Hémänneken):青い炎を伴って沼地に現れる幽霊で「ヘイ」と声を掛けてきて、応えたものを追い回す。
  • ボーマン(Boeman):ブギーマンのこと。
  • ボーゼハッパート(Boezehappert):フリースラントで伝承される水辺で子供を襲って食べる、一対の角と緑の眼を持つ鱗に包まれた水妖。
  • マン・メット・ダ・ハーク/フックを持つ男(Man Met De Haak):西フランダースに伝わる海藻の髭、蜘蛛の巣の張ったつま先、緑の眼をした水妖。子供を捕らえ魂を骨壺に閉じ込めてしまう。
  • ランゲ・ワッパー(Lange Wapper):巨人のこと。
  • ローケンビーア(Loekenbeer,Loekebeer,Loekkebeer,Lokkenbeer,Loekeman):ゲルマン神話のロキ神を起源とする夜遊びする子を攫ってしまう悪魔。
  • ローレンボーア(Lorrenboer):ドルドレヒトに出没する「ローレン、ローレン」と叫びながら歩き、子供を攫ってしまう麻袋を担いだ怪人。

東ヨーロッパ

ロシアの妖怪スラヴ神話リトアニア神話の記事も参照。

ジョージア(旧グルジア)

  • アイニナとダニナ:対となった女神。
  • アグナ/アングラ:ブドウとワインの神。
  • アドギリス・デダ:豊穣の女神。
  • アプサト/アヴサティ/アフサティ:鳥と獣を司る狩猟神。
  • アミラニ:巨人族ダリと人間の猟師の間に生まれた英雄。金属の使い方を人間に教え神に挑んだために、コーカサス山に鎖で縛られた。
  • アムブリ:生きたまま埋められた巨人。
  • アリ/アルカリ:リリスのような悪魔。
  • アルマジ:パルナマズ1世によって確立された主神。聖二ノの祈りにより生じた雹によって異教神として偶像は破壊されてしまった。
  • アンゲロズニ:天使。
  • ヴェシャピ:獣の姿をした多頭の怪物で、黒いものは火を吹く。乙女に変化し水源を占拠するという伝承もある。アルメニア神話の多頭竜ヴィシャップと同様なものであるとも。
  • エサウル:狼の小神。
  • エリア:雷神。
  • オーグル:おそらくオウガと起源を同じくする人々を苦しめる怪物。
    • デヴィ:人々を苦しめるオーグルの中でも上位である多頭の9人兄弟。
    • バクバク・デヴィ:兄弟の中で最も強いとされるデヴィで、英雄達は正攻法では無くトリックを仕掛けたゲームを持ちかけることで退治した。
      • ベゲラ:とても美しい女性であるが、正体は最高位のデヴィであった。
  • オチョコチ:ミングレリアの半人半山羊の森の神で猟師を苦しめる。
  • オチョピントレ:狩猟神ダリの眷族である森の精で、パーンと同一視される。
  • カジ:強大な魔力を持つ霊的な種族。土のカジは邪悪で、水のカジは友好的である。また女性のカジはとても美しく英雄を助ける。
  • ガツィとガイム:金と銀の男神像が祀られる神秘の支配者。
  • カマル:聖なる火の力を持つ空神の娘で、美しいためにアミラニに攫われた。
  • クディアニ:大きな歯と爪を持つ邪悪なせむしの魔女。
  • クヴェスクネリ:上位存在。
  • クヴィリア:神の子である英雄。最高神グメルティと人間の仲介者である。
  • グヴェレシャピ:水源に棲み支配する悪蛇。
  • グメルティ/モリゲ・グメルティ/ダムバデベリ:宇宙の創造主である最高神。
    • グヴィティス・シュヴィリニ:グメルティの子で、太陽と月と兄弟の悪魔から人々を護る守護者。
  • グヴェリスペルニ:蛇の小神。
  • クルシャ:英雄アミラニの猟犬で、神に逆らった罪により共に山に縛られた。
  • コパラ:雷神である神話的英雄。棍棒や鉄製弓で悪魔を退治し、魂をつかむ力で狂気を抑える。
  • ザデン:パルナマズ1世によって確立された豊穣神。聖二ノの祈りにより偶像は破壊されてしまった。
  • ジャジュ:ミングレリアの石の女。
  • シャフリス・アンゲロジ:家の天使。
  • ジュゲレグ:スヴァンの月の神。
  • ゼスクネリ:上位存在。
  • タマル:地上の眼と呼ばれ、蛇に乗って空を飛ぶ天候の女神。
  • ダリ:アミラニの母である金髪で白肌の狩猟の女神。猟師を殺すともいわれ、後代には悪魔アリと同一視され森の女王トゥカシ・マパとされた。
    • トゥカシ・マパ/トカシ・マパ:ダリが零落したミングレリアの狩猟の女神。
  • タリンジェル/タルグレゼル:スヴァンの最高神の従臣。
  • チンカ:ミングレリアのゴブリン。
  • ツカリシュディダ:人間に魔術をかける人魚の姿の女神。
  • ディリス・ヴァルスクヴラヴィ:天候神タマルに従う明けの明星である冬の主。
  • テヴドレ:農耕と馬の神。
  • デダベリ:魔女。
  • テトリ・ギオルギ:白いゲオルゲという意味で、聖ゲオルギオス信仰と同様とされる。
  • ドビルニ:子供の姿の小神で、名は妹なる者という意味の疫病を司る悪霊であるともされる。
  • ナツィリアニ:神から神聖な印(ナツィリ)を授けられた人間。
  • ナナ:古き神。
  • バアドゥリ:悪魔と戦う神の子である英雄。
  • パスクンジ:フェニックスのような鳥で英雄を助けるが、伝承によっては人々を苦しめる場合もある。
  • バトネビ:ナナの子である疫病を蔓延させる悪霊。
  • バルボル/バルバル/カル・バル:スヴァンの太陽の女神。
  • バルバレ:家畜と女性の多産を司る女神。
  • ピルクシ/ピルクシャ:英雄の武器を鍛える鍛冶神。
  • プリドン:悪魔。
  • ベリ・ベラ:東ジョージアの豊穣神。
  • ホサ・ゲルメト/ホサ・ゲルバト:スヴァンの最高神。
  • ボチ:家畜の守護神。
  • ボムブガ/バシラ:男根の神。
  • マツィル:旅行者や猟師など、村の外に出た者を病気にする悪霊。
  • マムベル:狼の支配者。
  • ミチュバ:家畜の守護者。
  • ミンドルト・バトニ:谷、野、野草を司る大地の神で、豊かな大地を耕す際には許可をえる必要がある。
    • ミンドルト・ブルザネベリ:ミンドルト・バトニの娘の花の女神。
  • ムザ:巨人。
  • ムゼ/ムゼ・カリ/ムゼカラ:ワインの守護者である太陽の女神。
  • ムツェヴァルニ:猟犬の小神。
  • メセピ:ミングレリアの動物の主。
  • モリゲ:英雄バアドゥリの育ての親で、ラフツァリの父。
  • ヤスカルニ:神を補助する英雄。
  • ヤフサル:天界から使わされた英雄で、悪人や悪霊を追い払うべく戦った。
  • ラシ:翼を持つ馬で、未来視を持ち英雄と人に友好的な地のラシ、人に敵対的で水中に連れ去ってしまうが病を癒やす乳を持つ海のラシ、火を吹き人には御することが出来ない天のラシが知られる。
  • ラフツァリ:バアドゥリの友である英雄。
  • ラマリア/ラマラ:スヴァンの多産と家畜、竈、養蜂の女神。聖母マリア信仰と同様とされる。
  • ロカプ:魔女クディアニの上位者で、魔の山で集会を開催する。

 

チェコ

  • オテサーネク(Otesánek):食人木。
  • ヴォドニーク:ヴォジャノーイのこと。
  • グレゴール・ザムザ(Gregor Samsa):フランツ・カフカの小説『変身』に登場する巨大な虫。
  • ゴーレム(גולם/Golem):プラハに住むユダヤ人たちを助ける命を持つ泥人形。
  • ドラクール:昭和期の怪奇系児童書で紹介されるドラキュラの祖先で、今でも子孫の一族が山中に集落を作り、長生きするため女性を攫って血を吸うという。
  • ポロヴィート:森の精霊のこと。
  • ムロキー(Mloky):インドネシアで発見された知恵を持つオオサンショウウオ。
  • ロボット(Robota):孤島で生産される労働用人造人間。

チュヴァシ

  • ヴェリ・シェレン(Veri Selen)

バシコルトスタン

  • シュルガン(Shulgan):叙事詩『ウラル・バトゥル』に登場する悪鬼の頭目。

ハンガリー

  • ヴァドレアーニュ/ヴァドレアニ(Vadleány)
  • エーギグ・エーレー・ファ(Égig Érő Fa):天までとどく木。
  • エルデグ(Ördög):悪魔のこと。
    • ブルゴー(Brugó):民話に登場する悪魔の男性。オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に記述がある。
  • オーリアーシュ(Óriás):巨人のこと。
  • キーシェールテト(Kísértet):幽霊のこと。
  • サルヴァシュニュール(Szarvasnyúl):ハンガリー語で“有角兎”という意味。アルミラージジャッカロープのこと。
    • ニュールティロプ(Nyúltilop):ハンガリー語でウサギ(Nyúl)とアンテロープ(Antilop)を合わせた単語でありジャッカロープのこと。
  • サルヴァシュロー(Szarvasló):ユニコーンのこと。
  • サールニャシェンベル(Szárnyasember):有翼人のこと。
  • サールニャシュ・マチュカ(Szárnyas Macska):翼猫のこと。
  • サールニャシュロー(Szárnyasló):ペガサスのこと。
  • シヴァールヴァーニュキージョー(Szivárványkígyó):虹蛇のこと。
  • ジーケンベル(Gyíkember):リザードマンのこと。
  • シャールカーニェンベル(Sárkányember):竜人のこと。
  • シャールカーニュ(Sárkány):ドラゴンのこと。
  • シャールガ・マダール(Sárga Madár):民話に登場する黄色い鳥。
  • セルニェテグ(Szörnyeteg)モンスターのこと。
  • セッレム(Szellem):精霊や幽霊のこと。
  • テューズマダール(Tűzmadár):火の鳥のこと。
  • トゥルル(Turul):建国神話に登場する怪鳥。
  • ハレンベル(Halember):魚人のこと。
  • ファルカシェンベル(Farkasember):人狼のこと。
  • ファルカシュ(Farkas):ハンガリー語で狼のこと。ハンガリーの民話にも狼が登場する話がある。
  • フェルニゲシュ(Fernyiges):民話に登場する黒いドラゴン。
  • ブショー(Busó):ブショーヤーラーシュという祭りに登場するもの。
  • ブラウル(Balaur):民話に登場する女性を攫うドラゴンで英雄に退治される。
  • ヘジネールネヘゼッブヴァシュナールエレーシェッブ(Hegynél nehezebb, vasnál erősebb):オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に収録された民話『グリフィン』に登場する三匹の犬の内の一匹であり“山より重し鉄より強し”と訳されている。犬であるにもかかわらず人間の言葉を話す。体当たりで鉄の蔵の戸を柱ごと倒した。
    • メッセハッロー(Messzehalló):オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に収録された民話『グリフィン』に登場する三匹の犬の内の一匹であり“千里耳”と訳されている。犬であるにもかかわらず人間の言葉を話す。遠くの森にいる主人が助けを呼ぶ声を鉄の蔵に閉じ込められた状態で聞き取った。
    • メッセラートー(Messzelátó):オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に収録された民話『グリフィン』に登場する三匹の犬の内の一匹であり“千里眼”と訳されている。犬であるにもかかわらず人間の言葉を話す。鉄の蔵から出ると直ちに森の木の上にいる主人を見つけ出した。
  • ボソルカーニュ(Boszorkány):魔女のこと。
  • ホモクフェーレグ(Homokféreg):サンドワームのこと。
  • ホロフェルニゲシュ/ホッローフェルニゲシュ(Hollófernyiges):民話に登場する黒い竜。
  • マダーレンベル(Madárember):鳥人のこと。
  • マターン(Matán):民話に登場する白猫。
  • ミロ(Millo):コラン・ド・プランシー『地獄の辞典』によれば、ミロという人物は死後に吸血鬼となり、夜な夜な人の血を吸っていた。ハンガリーの娘スタノスカ(Stanoska)はミロの餌食となり命を奪われた。ある日の真夜中、ミロがスタノスカの首を絞めにやってきたといい、その時の叫び声を聞いて駆けつけた母はスタノスカを鎮めたが、それから次第に衰弱していったスタノスカは三日後に息を引き取ったという。
  • メンニュデルゲーシュマダール(Mennydörgésmadár):サンダーバードのこと。
  • リデールツ/リデルク(Lidérc)
  • レーズファスー・バゴイ(Rézfaszú Bagoly)

ブルガリア

  • 胃ぶらりん
  • ウポウル:鼻孔が一つしか無い吸血鬼で、日光、火の付いた蝋燭、ヒマワリに弱い。
  • オッフ:濃い眉に広い顎、手斧のような歯の悪魔で「オッフ」という言葉に反応し現れる。子供を弟子にして魔術を教えてくれるが、上手だと嫉妬して殺してしまう。
  • サモディヴァ(Samodiva)
  • トルバラン(Торбалан, Torbalan):トルバ(袋)を背負っているブギーマン。
  • ストーンカ(Stonka)

ポーランド

  • ヴィエジマ(Wiedźma):魔女のこと。魔法で人をヒキガエルやヘビ、カササギに変えてしまう。
  • クウォブク(Kłobuk):家庭の守護者で、濡れた鶏、亀、鵞鳥、猫の姿をしており、手に入れた家は栄えるが隣の家から富を奪うともいう。
  • シチシガ/ストリガ/シュチュシガ(Strzyga):赤い爪の蘇った死体。
  • スモク/スモーク/オロファグス(Smok):ドラゴンのこと。
    • スモク・ヴァヴェル/ヴァヴェルの竜(Smok Wawelski, Wawel Dragon):ヴァヴェルの丘の麓の「竜の洞窟 」に棲み、生贄を要求していたがクラク王と王子によって退治された。
  • ズウォタ・カツカ(Złota Kaczka):呪いを掛けられた姫が正体の金のアヒル。
  • ブウェンドニツァ(Błędnica):可愛い少女の姿をした女悪魔。
  • ポーランドボール:国家を擬球化した風刺キャラクター。実はドイツ出身。
  • ボロヴィ/ボロヴィェツ/ボルータ:森の精霊のこと。
  • モーラ(Mora):夢魔のこと。
  • モロヴァ・ヅェイツァ(Morowa Dziewica):赤いハンカチを振り死病を流行らせる疫病の乙女。
  • ラタヴィツァ(Latawica):流れ星の姿をしている風の女精霊で、魔性の美貌で男を誘惑し破滅させる。
  • ラルグ(Raróg):人が9日間温めないと孵らないという、幸運をもたらす金の卵から産まれる火の鳥。
  • リビクルル/ルィビクルル/クルルシエラヴ/クルルスィエラヴ(Rybi Król, Król Sielaw):キュウリウオ科の海水魚ニシキュウリウオ(Osmerus eperlanus)の王。
  • リベザル/ルベザル(Ribesal, Rubezal)
  • リホ(Licho):悪戯好きの小さくて毛深い生き物や、一つ目の邪眼を持つ醜いやせっぽちだと伝わる魔物。
  • ルサウカ(Rusałka):水の精ルサルカのことだが、こちらは森に棲みニガヨモギに弱い。

西アジア

イスラム教/ゾロアスター教/イラン神話/ウガリット神話/メソポタミア神話/バビロニア神話/アルメニア神話/アラビアンナイトの記事も参照。

西アジア広域

  • アウワ/アッワー(Awwa):アラビア語でアダムの妻イヴのことだが、サタンの妻であるとされた。ちなみに、フランスのコラン・ド・プランシーの著書『地獄の辞典』ではサウジーネ(Sausine)がサタンの第一夫人とされている。
    • ズ・ルバイスン(Zu 'lbaysun):サタンの9人の子供の1人であり市場を支配する。
    • ダシム(Dasim):サタンの9人の子供の1人にして邸宅や晩餐の主であり人々がビスミッラー(アッラーの御名において)やインシャーアッラー(もしアッラーが望んだならば)と言おうとすればそれを妨げてくるという。
    • ドゥルハン(Dulhan):サタンの9人の子供の1人であり礼拝所で人々の礼拝を邪魔する。
    • ハッファン(Haffan):サタンの9人の子供の1人であり大酒飲みを保護する。
    • マスブト(Masbut):サタンの9人の子供の1人であり噂を広める者を保護する。
    • マルラー(Marrah):サタンの9人の子供の1人であり音楽家と踊り子を保護する。
    • ラキス(Lakis):サタンの9人の子供の1人でありゾロアスター教徒の主。
    • ワッシン(Wassin):サタンの9人の子供の1人であり災厄が訪れると跳梁するという。
  • アルミラージ/アルミラージュ(Al-Mi'raj, Almiraj):有角兎。
  • イムラーク(Imlaq):アラビア語で巨人のこと。
  • カザム(Qazam):アラビア語で小人のこと。
  • カルカダン/カルカッダン/カルカンド(Karkadann, Karkaddan, Karkand)
    • カルカンダ(Karkanda):カルカダンの別名カルカンドの女性形での呼び名。
  • クトルブ/クトゥルブ(Qutrub):人狼
  • グール(Ghoul)
    • アミネ(Amine):千夜一夜物語に登場するグーラ(グール)の美女。
    • グーラ/グーラー(Ghulah):グールの女性形での呼び名。
  • ザーグ/ザーグサール(Zagh, Zaghsar):人面カラス、あるいは人間の上半身と鳥の下半身を持ったカラス。
  • サマンダル(Samandal):鳥の妖怪。
  • ザラタン/サラターン(Zaratan, Saratan, Sarathan):蟹を意味する単語だが、島のように巨大な海の生物のことでもある。
  • シャーダワール(Shadhavar, Shadawar)
  • ジン(Jinn)
    • ガウワス(Ghawwas):水中に住むジン。
    • サフル(Sakhr)
  • ズラール(Zulal):黄色の斑点模様がある蠕虫で、人の指ほどの大きさをしており、雪の中で繁殖する。この蠕虫の体内には爽やかで混じり気のない冷たい水が入っているので、飲料水を取るために人間に捕獲される。
  • ダンダーン/ダンダン(Dandan):千夜一夜物語に登場する巨大魚。海中の人魚にとって最強の敵であり、象も呑み込んでしまう巨体を誇る、にもかかわらずこの魚の個体数は数えられないほどに多いという。この魚にとってアダムの子である陸の人間は天敵と言える存在であり、この魚が1000匹以上いても人間が一度叫び声を上げただけで全てが即死するといい、この魚が人間の脂を食べたら即死、海中を漂う人間の肉を間違って食べても即死する。この魚の肝臓から取れる黄金色の油を体に塗れば陸の人間も水中で生きられるようになる。
  • ティンニーン(Tinnin):アラビア語で龍のこと。
  • ナスナース(Nasnas):半人間という意味で元は二足歩行の類人猿のことだったが、後に体が半分しかない一本足一本腕一つ目の怪人であると語られるようにもなった。
  • ファラク(Falak):大地を支える大天使の下の巨岩の下の巨大牡牛クジャタの下の巨大魚バハムートが泳ぐ海の下の虚空の下の地獄のさらにその下で世界の全てを支える大蛇。
    • バハムート(Bahamut):大地を支える大天使の下の巨岩の下の巨大牡牛クジャタの下を泳ぐ巨大魚。
    • クジャタ/クユーター/クユーサー(Kujata, Kuyutha, Kuyuta, Kuyoota):大地を支える大天使の下の巨岩の下の巨大牡牛。
  • ムスタディーブ(Mustadib):アラビア語で人狼のこと。
  • ムーミヤー(Mumiya):アラビア語でミイラのこと。
  • ヤムリーハー/くちなわの女王(Yamlikha)

アラブ首長国連邦

  • ウンム・アル・デュワイス/アム・アル・ダウェイス(Umm al-Duwais)

イスラエル

  • アグシュケロー(Agshekeloh):悪魔。
  • アグラト・バト・マラト/アグラト・バト・マハラト/アグラット・バット・マハラト/イグラト・バト・マハラト(Agrat bat Mahlat, Agrath bat Mahalath, Igrath bath Mahalath):悪霊たちの女王である女悪魔。
  • アダム・ゼエヴ(Adam Ze'ev):ヘブライ語人狼のこと。アダムは人間、ゼエヴは狼を意味する。
  • アナック(Anak):ヘブライ語で巨人のこと。
  • アルカー(Alukah, Aluqah, Aluga, Aluka):馬蛭を意味する単語だったが後に吸血鬼とされるようになった。人型の存在だが狼に変身する。
  • アルパッド(Arpad):ヘブライ語で吸血鬼のこと。
  • イェドゥア/ヤドゥア(Yedua, Jeduah, Jadua):人型の植物……と言ってもマンドラゴラのように地中に埋まった存在ではなく、バロメッツの人間バージョンと言える地面から生えた人間のような植物である。人間でいう臍にあたる部分から伸びた臍の緒のような茎が地面に伸びて根っこと繋がっているため、その茎が伸びる範囲までしか移動できない。周囲の植物は何でも食べ、人や動物が近づけばそれがどんな相手でも襲いかかってその命を奪ってしまう。臍の緒のような茎を切ったり根っこから引っこ抜いたりすれば退治できる。イェドゥアの骨を口の中に入れて特定の呪文を唱えると未来を見ることができる。
    • ジドラ(Jidra):イェドゥアの誤記。ジドラは獣だが植物のように根を張っているため移動できないが、周囲に動植物がいれば呑み込んでしまう危険な存在。だがジドラの骨は高価で売れたため危険でも近付く者は多かった。
  • エストリ/エストリー(Estries):女吸血鬼。実体の無い悪霊だが血肉を得ると実体化し、そして飢えを満たすためにさらに血を求めるようになる。幼子の血が好物だが大人の血も飲まないわけではない。自らの姿を自在に変える変身能力を有するが、夜に空を飛ぶ間だけは本来の悪霊の姿に戻るといい、実体化している間に傷付けられたり本来の姿を見られたりすると特殊能力を失ってしまう。特殊能力を取り戻すためには、自らを傷付けてきた者や本来の姿を目撃した者が持っているパンと塩を手に入れて食べなければならない。
  • カイギディエル(Chaigidiel):悪魔。
  • ガギソン(Gagison):病魔。
  • ガマッド(Gamad):ヘブライ語で小人のこと。
    • ガメデット(Gamedet):ガマッドの女性形。
  • ガムキコト/ガムキゴット(Gamchikoth):悪魔。
  • ガラブ・ツェレク(Gharab Tzerek):悪魔。
  • ケシリム(Kesilim):人を誤った方向に導いて、そして自ら導いた者を笑いものにするという悪霊。
  • ケテヴ(Ketev):破壊を擬人化した悪魔であり昼の暑さの象徴。
  • ケテヴ・メリリ/ケテヴ・メレリ/ケテブ・メレリ(Ketev Meriri, Keteb Mereri):鱗や毛に覆われた体の中心に一つの眼球がある悪霊。朝に行動し、日光と日陰の間を転がる。これを目撃した者は地面に崩れ落ちることになる。
  • ケテヴ・ヤシュド・ゾホライム(Ketev Yashud Zohorayim):羊の角に似ていて翼が生えている悪霊。昼に行動する。
  • ゴギエル(Ghogiel):悪魔。
  • ゴーレム(Golem):粘土の人形。
  • ゴロハブ/ゴロアブ(Golohab):悪魔。
  • サタリエル(Satariel):悪魔。
  • ザムズミム(Zamzummim):巨人。
  • シェッド(Shed):ヘブライ語で悪魔のこと。
  • シェディム(Shedim):邪神。
  • ジズ(Ziz)
  • シャブリリ(Shabriri):盲目の悪霊。
  • シャミール(Shamir):石、鉄、ダイヤを高速で食べたり溶かしたりすることで切り出したり砕いたりできる芋虫。『姫国山海録』に記された石蟲という妖怪はシャミールと似ている。
  • ショメル・ダッピム(Shomer Dappim):ページの守護者という意味。聖書を開いたままにしておいた者を痛めつけてくる悪霊。
  • セイリム/サイール(Se'irim, Sa'ir):サテュロスと同一視される悪魔。
  • タウミエル(Thaumiel):悪魔。
  • タギリロン(Tagiriron):悪魔。
  • タンニーン(Tannin):
  • ツェレダ/ツェラダ(Zereda, Zerada):椰子の切り株に頭でもたれ掛かった者を掴んでくる悪霊。
  • ディブク(Dybbuk, Dibbuk):人に取り憑き気を触れさせる悪霊。元は東欧ユダヤ人の伝承だったがカバラ体系に組み込まれた。
  • デヴェル(Dever):病気という意味。唯一神の支配下にある悪霊であり闇を歩くともいう。
  • トガリニ(Togarini):悪魔。
  • ナアマ(Naamah):女悪魔。
  • ナヘマー(Nahemah, Nahema):悪魔。
  • ナヘモト(Nahemoth):悪魔。
  • ネハーシーム・セラーフィーム(Nehashim Seraphim):火の蛇。
  • ネフィリム(Nephilim):堕天使と人間の間に生まれた巨人族。
  • ネフシュタン(Nehushtan):青銅の蛇。
  • ハッドケレン(Chad-Qeren):ヘブライ語でユニコーンのこと。
  • バト・ヤム(Bat Yam):ヘブライ語人魚のこと。バトは少女、ヤムは海を意味する。
  • パハド(Pahad):恐怖を擬人化した悪魔。
  • パルガ(Palga):椰子の切り株で排便した者を掴んでくる悪霊。
  • バル・ユクネ/バル・ヨクニ/バル・ヤクレ(Bar Juchne, Bar-Yuchnei, Bar Yokni, Bar Yachre):タルムードに記述がある巨鳥。翼で太陽を遮るこの巨鳥が卵を産み落とした時は60もの都市が浸水させ、300本のヒマラヤスギを破壊した。ヨブ記に登場するダチョウと同一視される。
  • ベヒーモス(Behemoth)
  • マジキン/マジクム/マジク(Mazzikin, Mazzikim, Mazzik):悪霊の一種。悪人が死後にこの悪霊になる。単数形ではマジク、複数形ではマジキムという。
  • ミフレツェット(Mifletset):ヘブライ語で怪物のこと。
  • ラハブ(Rahab)
  • リシュペ(Rishpe):木の根っこに棲む悪霊。
  • リリス/リリト(Lilith, Lilit, Lilitu, Lilis)
    • アイロ(Ailo):リリスの別名の一つ。
    • アビト(Abito):リリスの別名の一つ。
    • アビトゥ(Abitu):リリスの別名の一つ。
    • アビュズ(Abyzu):リリスの別名の一つ。
    • アブラト・リリス('Ablat Lilith):リリスの母。だが、リリスの母はパルハス・リリスという名であるともいう。
    • アブロ(Abro):リリスの別名の一つ。
    • アベコ(Abeko):リリスの別名の一つ。
    • アミズ(Amiz, Amizu):リリスの別名の一つ。
    • アミゾ(Amizo):リリスの別名の一つ。
    • アル(Alu):リリスの別名の一つ。
    • アルダド・リリ(Ardad Lili):リリスの別名の一つ。
    • イク(’Ik):リリスの別名の一つ。
    • イゾルポ(Izorpo):リリスの別名の一つ。
    • イタ(Ita):リリスの別名の一つ。
    • イルス('Ils):リリスの別名の一つ。
    • エイロ(Eilo):リリスの別名の一つ。
    • エトレリア(Etrelia):リリスの別名の一つ。
    • オダム(Odam):リリスの別名の一つ。
    • オビツォト(Obizoth):リリスと同一視される女悪魔。
    • カカシュ(Kakash):リリスの別名の一つ。
    • カネー(Kanee):リリスの別名の一つ。
    • カリ(Kali):リリスの別名の一つ。
    • ガルル(Gallu):リリスの別名の一つ。
    • ギロウ(Gilou):リリスの別名の一つ。
    • ケア(Kea):リリスの別名の一つ。
    • ケマ(Kema):リリスの別名の一つ。
    • ゲロウ(Gelou):リリスの別名の一つ。
    • ココス(Kokos):リリスの別名の一つ。
    • サトリナ(Satrina, Satrinah):リリスの別名の一つ。
    • ザフリエル(Zahriel):リリスの別名の一つ。
    • ゼフォニト(Zefonith):リリスの別名の一つ。
    • タルト(Talto):リリスの別名の一つ。
    • ティルト(Thiltho):リリスの別名の一つ。
    • バトナ(Batna):リリスの別名の一つ。
    • パトロタ(Patrota):リリスの別名の一つ。
    • パルタサー(Partasah):リリスの別名の一つ。
    • パルハス・リリス(Palhas Lilith):リリスの母。だが、リリスの母はアブラト・リリスという名であるともいう。
    • ピズナイ(Piznai):リリスの別名の一つ。
    • ビトゥアー(Bituah):リリスの別名の一つ。
    • ペトロタ(Petrota):リリスの別名の一つ。
    • ペラフダド(Pelahdad):リリスの父。
    • ポズ(Pods):リリスの別名の一つ。
    • ポド(Podo):リリスの別名の一つ。
    • ラフィ(Raphi):リリスの別名の一つ。
    • ラマッス(Lamass):リリスの別名の一つ。
    • リリン(Lilin):リリスの娘。男性を誘惑する女悪魔。
  • ルアフ・レファイム(Ruach Refa'im):ヘブライ語幽霊のこと。
  • ルヘ(Ruhe):フウチョウボク科の低木ケッパーの茂みに棲む悪霊であり眼球が無いという。
  • レヴィアタン(Leviathan)
  • レエム(Re'em):ヘブライ語聖書に記述があるユニコーンとされる獣。オリックス、バッファロー、サイ、オーロックス、野牛であるとも。
  • レシェフ(Resheph, Reshef):唯一神の支配下にある悪霊。疫病や炎の矢のことでもある。

イラク

  • アサグ(Asag):イラク南部に伝わっていたシュメール神話に登場する病気の悪魔。その姿は巨大で丸く、首が無く、体全体にいくつかの目が付いており、三本の脚、三本の腕、岩のような硬い肌を有するという。グリフォンのような姿で表現される場合もある。
  • アサック/アサックー/アシャック(Asakku):イラク北部のアッカドに伝わっていた悪霊。人々に病気をもたらすという。
  • アッハーズ(Akhkhazu, Ahhazu, Aḫḫāzu):イラク北部のアッカドに伝わっていた黄疸の女悪霊、女魔神。アッハーズ、ラバス、ラマシュトゥは三人組の女悪魔だという。
  • アブグダナ(Abugdana):イラク南部で現在も信仰されているマンダ教における全ての悪魔の王。リリスたちの偉大な支配者でもある。
  • アプサシートゥ(Apsasitu, Apsasītu):イラク北部のアッカドに伝わっていた幻獣。人面の牝牛もしくは有翼で人面の牝獅子。
  • アブーブ(Abubu, Abūbu):イラク北部のアッカドに伝わっていた怪物。洪水の象徴であり翼を生やした怪物だというがその姿の詳細は不明となっている。
  • アラドランムー(Aladlammu, Aladlammû):イラク北部のアッシリアに伝わっていた幻獣。巨大で有翼の人面の牡牛。
  • アーリブ・シャディ(Arib Shadi, Ārib Šadî):イラク北部のアッカドに伝わっていた魔除けの鳥。
  • アリンブー(Alimbu, Alimbû):イラク北部のアッカドに伝わっていた人面の牡牛。クサリクと同一視される。
  • アルー(Alu, Alû):ギルガメシュ叙事詩に登場する天の牛。その姿は人面牛であり、有翼とされる場合もある。
  • アルダト・リリー(Ardat-Lilī, Ardat Lilî):メソポタミアの女悪魔。
  • アルルハップ(Alluhappu, Alluḫappu):戦闘用の網。イラク北部のアッカドに伝わっていた獅子の頭部と四本の腕を有する疫病の悪霊。冥界神ネルガルに属するものでもある。
  • アンズー/ズー/イムドゥグド(Anzu, Anzû, Zu, Zû, Imdugud):重厚な雲。メソポタミア神話に登場する怪物。獅子の頭部を有する鷲、もしくは有翼で後半身が鳥になった獅子の姿をしている。
  • ウカドゥハ/ウ/カドゥッフ/ウーム・ナイル(Ukaduhha, Ukaduḫḫa, Ukaduha, Ukaduḫa, U, Kaduhhu, Kaduḫḫu, Umu Na'iru, Ūmu Nā'iru):有翼で獅子の上半身に鳥の下半身を有する怪物。シュメール語ではウカドゥハもしくはウ、アッカド語ではカドゥッフもしくはウーム・ナイルと呼ぶ。
  • ウド(Ud):獅子の姿をしており旱魃などで人々を害する太陽を象徴する怪物。
  • ウトゥック/ウドゥグ(Utukku, Udug):メソポタミアの精霊。アッカド語ではウトゥック、シュメール語ではウドゥグと呼ぶ。
    • エディンム(Edimmu, Ekimmu):ウトゥックの中でも人々に害をなす悪霊。
  • ウルマフルッルー/ウルマフルル(Urmahlullu, Urmaḫlullû):イラク北部のアッシリアに伝わっていた精霊。上半身は人間だが腰から下が四足歩行の獅子になっている。
  • エテンム/エツェンム(Etemmu, Eṭemmu, Iṭemmu, Eṭammu):アッカド語で死霊のこと。
  • ガルラ/ガルルー(Galla, Gallû):シュメール語ではガルラ、アッカド語ではガルルーと呼ぶ。イラク南部に伝わっていたシュメール神話の冥界キガルに住む悪霊。槍や葦筆のように細い姿をしている。
  • キスキル・リラ(Kiskil-Lilla):アッカド語でリリスのこと。
  • ギディム/ゲディム(Gidim, Gedim):シュメール語で死霊のこと。
  • キリリ(Kilili, Kulili, Kililu, Kulilu):梟と関係があるとされる女悪霊。窓から家に入り込んできて病気をもたらす窓の女王。
  • クリルトゥ(Kuliltu):魚女。イラク北部のアッカドに伝わっていたクルッルの女性版。上半身は人間だが腰から下は魚になっている。
  • シェグサグアシュ(Shegsagash, Šegsagàš):イラク南部に伝わっていたシュメール神話に登場する六つ頭の羊の怪物。
  • シェードゥ/シェドゥ(Shedu, Šēdu):イラク北部のアッカドに伝わっていた人面の牡牛の姿をした精霊。ラマッスと同一視される。
  • シャッガーシュ(Shaggashu, Šaggāšu):イラク北部のアッシリアに伝わっていた悪霊。殺人者という意味であり疫病をもたらすことで人々の命を奪う。
  • シュートゥ/シューツ(Shutu):イラク南部のバビロニアに伝わっていた風の悪魔。
  • スフルマシュ/スフルマーシュ(Suhurmash, Suhurmashu, Suḫurmáš, Suḫurmāšu):魚山羊。山羊の上半身と魚の下半身を有する怪物。アッカド語ではスフルマーシュ、シュメール語ではスフルマシュと呼ぶ。
  • タリア(Talia):イラク南部で現在も信仰されているマンダ教における蝕をもたらす龍。
  • ティアマトの11の怪物(Ūmū, Umāmānu, Gallû, Šūt mē nāri u nābali, Bīnūt apsî):メソポタミア神話の女神ティアマトが生み出した11の怪物。嵐の獣たち(ウームー)、獣たち(ウーマーマーヌ)、戦士たち(ガルルー)、川の水と乾いた地のもの(シュート・メー・ナーリ・ウ・ナーバーリ)、アプスの創造物(ビーヌート・アプシー)などと呼ばれた。
    • ウガルル(Ugallu):巨大な目、巨大な嵐の獣。獅子の頭部、驢馬の耳、人間の手、鳥の脚を有する怪物で、その手には短剣と槌鉾を持つ。
    • ウシュムガル/ウシュムガルル(Ushumgallu, Ušumgallu):偉大な蛇。四本足で翼を生やした龍。
    • ウム・ダブルチュ/ウームー・ダブルートゥ(Umu Dabrutu, Umū Dabrūtu):嵐の怪物。獅子の体、鷲の頭部と翼を有する。
    • ウリディンム(Uridimmu):狂った犬という意味。上半身は人間だが腰から下は獅子になっている。
    • ギルタブリル/ギルタブルル/ギルタブルルー(Girtablullu, Girtablullû):蠍人間。鳥の脚、蠍の尾、場合によっては四枚の翼も有する怪人。女性の個体も存在する。
    • クサリク(Kusarikku):上半身は人間だが牛の耳と角を持ち、腰から下は被毛に覆われた二足歩行の牛の脚になっている。
    • クルッル/クルル/クルルー/クリール/クリルル(Kulullu, Kulullû):魚人間。上半身は人間だが腰から下は魚になっている。
    • バシュム(Bashmu, Bašmu):前脚と角を有する蛇。
    • ムシュフシュ/シルシュ/シルーシュ(Mushhushshu, Mushkhushshu, Mušḫuššu, Sirrush):怒れる蛇という意味。毒蛇の頭、長い角、獅子の前脚、鷲の後脚、蠍の尾、翼を有する怪物。
    • ムシュマッヘ/ムシュマッヘー/ムシュマッフ(Mushmahhu, Mušmaḫḫū):傑出した蛇という意味。七つ頭の蛇、もしくは蛇と獅子と鳥の合成獣。その体内には血の代わりに毒が流れている。
    • ラフム(Lahmu, Laḫmu):毛の生えたものという意味。赤い服を着た髭面の男性の姿をしている。元々は川の精霊だったとされる。
  • ナムタル(Namtar, Namtaru):運命もしくは宿命という意味。メソポタミア神話に登場する悪霊もしくは神。冥界神エレシュキガルネルガルの侍従。最高神エンリルの命令で人々に疫病をもたらした。
    • ナムタルトゥ(Namtartu):ナムタルの妻。手足は人間だが頭部はクリーブという守護霊もしくは守護獣になっている。肝心のクリーブがどういうものなのかは不明。
  • パーシットゥ(Pasittu, Pâsittu):イラク北部のアッシリアに伝わっていた母親から赤児を奪う悪霊。
  • パズズ(Pazuzu):イラク北部のアッカドに伝わっていた魔神。獅子の頭部と腕、鷲の脚、四枚の鳥の翼、蠍の尾、蛇の男根を有する。
  • ハルラヤ(Hallulaja, Ḫallulaja, Ḫallulūa):イラク南部のバビロニアに伝わっていた女妖怪。オケラかアリジゴクあるいはムカデの妖怪だという説があり、家に出没し、人間の男性を娶る女妖怪らしい。
  • ヒントゥ/ヒムトゥ(Hintu, Ḫinṭu, Himtu, Ḫimṭu):イラク南部のバビロニアに伝わっていた悪霊。熱病の擬人化。
  • フンババ/フワワ(Humbaba, Huwawa, Ḫuwawa):メソポタミア神話のギルガメシュ叙事詩に登場する怪物。
  • マシュフルトゥップー(Mashhultuppu, Mašḫultuppû):イラク北部のアッカドに伝わっていた悪を打つ山羊。
  • ラバス(Labasu):イラク南部のバビロニアに伝わっていた女悪霊、魔女。人々を地獄に連れ去ったり疫病をもたらしたりする。アッハーズ、ラバス、ラマシュトゥは三人組の女悪魔だという。
  • ラービス/ラビス(Rabisu, Râbiṣu):アッカド語で潜む者という意味。精霊や悪魔。
  • ラッブ(Labbu):イラク北部のアッシリアに伝わっていた獅子と蛇の特徴を有する巨龍。退治された時は三年三ヶ月三日も血が流れ続けたほどの巨大な怪物だった。
  • ラマシュトゥ(Lamashtu, Lamaštu):イラク北部のアッカドに伝わっていた女魔神。毛に覆われた全身、獅子の頭部、驢馬の耳と牙、血塗られた手、長い指と爪、鳥の脚を有する。
  • ラマッス/ラマッサーティ(Lamassu, Lamassati, Lamassâti):有翼の人面牛。女性形ではラマッサーティと呼ぶ。
  • ルーハー・ドクドシャ(Ruha d'Qudsha):イラク南部で現在も信仰されているマンダ教で悪の根源とされる女悪霊。悪の天体とされる七つの惑星の母。

イラン

  • アエーシュマ(Aeshma, Aēšma):ゾロアスター教の悪魔。狂暴という意味。血塗られた棍棒を持った毛むくじゃらの姿をしている。
  • アカ・マナフ(Aka Manah):ゾロアスター教の悪魔。悪しき思考という意味。
  • アジ・ダハーカ/アジュダハー/アジュダハーク/アジュダル(Azi Dahaka, Azhi Dahaka, Aži Dahāka, Azhdaha, Azhdahak, Ezhdeha, Azhdar):ゾロアスター教の三つ首の龍。
  • アストー・ウィーザートゥ(Asto Vidatu):ゾロアスター教の死の悪魔。全ての人々の首には生まれる前からこの悪魔がかけた縄が結ばれおり、善人なら死後に縄が外れ、悪人は死後に地獄に引きずり込まれる。
  • アパオシャ(Apaosha, Apaoša, Apauša):ゾロアスター教の旱魃の悪魔。被毛の無い黒い馬の姿をしている。
  • アンラ・マンユ/アーリマン/アフリマン(Angra Mainyu, Ahriman):ゾロアスター教の悪魔。
  • ウィーザルシャ(Vizaresha, Vīzarəṣ̌a):悪人の魂を地獄に引き摺り込む悪魔。
  • カマグ(Kamag):ゾロアスター教の鳥の怪物。
  • クンダ(Kunda):ゾロアスター教の悪魔。地獄の入り口に住んでおり、ハオマを飲んでいないのに常に酔っ払っている。
    • クンディー(Kundi, Kundī):クンダの女性形。
  • コノペニ(Conopeni, Conopenii):驢馬の頭部を有する大きな馬。呼吸の度に鼻孔や口から火炎を吹く。
  • ザリチュ/ザリチェ/ザイリチャー(Zairich, Zariche, Zairič, Zāīrīc, Zairik):渇きの女悪魔。
  • サルワ(Saurva):無秩序の悪魔。
  • シームルグ/スィームルグ/セーンムルヴ/メレゴー・サエーノ(Simurgh, Senmurv, Meregho Saeno):サエーナの木に棲んでいる鳥の王。
  • ジャヒー(Jahi, Jahī):ゾロアスター教の女悪魔。
  • ダヴァルパー(Davalpa):革紐のようなぐにゃぐにゃの脚を有する怪人。ギリシャではヒマントポデス(Himantopodes)と呼ぶ。
  • ダエーワ(Daeva, Daēva):ゾロアスター教の悪魔。
    • ダエーウィー(Daevi, Daēvī):ダエーワの女性形。
  • タルウィ/タウルウィー/タウイレウ(Taurvi, Tauirev, Tāūīrēv):熱の女悪魔。
  • タローマティ(Taromaiti, Taromati):反抗の女悪魔。
  • チャームローシュ/チャムローシュ/チャムロッシュ(Chamrosh):鳥。
  • ドゥルジ/ドゥルジ・ナス(Druj, Durj Nasu):ゾロアスター教の虚偽もしくは偽善の女悪魔。蝿の姿をしている。
  • パリカー(Pairika, Pairikā):ゾロアスター教の魔女。
  • ヒブラ・バシ(Hibla Bashi):下半身が山羊になった姿をした吸血妖怪。
  • ブーシュヤンスター(Bushyasta, Būšyąstā):眠気の女悪魔。息を吹き込むことで人々を怠惰にさせる。
  • ペリ(Peri):精霊。英単語フェアリーの語源はこのペリであるとする説もある。
  • ルナン・シャア

キプロス

  • サルコメノス(Sarkomenos, Σαρκωμένος):肉体を膨らませて驚かせる吸血鬼。
  • ピュラリス/ピュラウスタ(Pyrallis, Pyrausta)

サウジアラビア

  • ホファファ(Hofafa):空を飛ぶ能力がある有翼のジン(精霊)

シリア

  • アータルヤー(Atalya):日蝕をもたらす龍。
  • カロプス(Calopus):インド、シリア、ユーフラテス川流域に住むとされた獣。
  • トゥンナーン(Tunnan, Tunnān):ウガリット神話に登場する二つの尾を有する海蛇の怪物。
  • ダルクーナー(Darquna, Darqūnā):シリア語で龍のこと。
  • ダルコーン(Darqon, Darqōn):アラム語で龍のこと。
  • ロタン/ローターン/リタン/リーターン(Lotan, Litan):シリア南西部に伝わっていたウガリット神話に登場する七つ頭の蛇の怪物。

トルコ

  • アセナ(Asena):戦による唯一の生存者の少年との間に、現在のテュルク民族の祖になった10人の子をなした青い毛の雌狼。
  • アル/ハル(Al):妊婦の内臓を奪って出産を妨げ、生まれたばかりの赤ん坊を攫う悪魔。
  • イルルヤンカシュ/イルルヤンカ/イルヤンカ/ルヤンカス(Illuyanka, Illuyankas, Illuyankash):ヒッタイト神話に登場する龍。
  • ウペルリ/ウベルリ(Upelluri, Ubelluri):ヒッタイト神話に登場する最初の巨人。
  • ウルリクムミ(Ullikummi):ヒッタイト神話に登場する閃緑岩の巨人。
  • キマイラ/キメラ/カイミーラ(Chimaira, Chimaera, Chimera):ギリシャ神話に登場する怪物であり現在で言うところのトルコ南西部に位置していたリュキア地方に現れた。
  • ジャノ/ジャノワール
  • 竜巻魔エキム
  • バンピール:昭和期の怪奇系児童書で紹介される、魔王アーリマンによって怪鳥バンと残酷な呪い師ウピルから創造された吸血鬼で水を弱点とする。
  • ベリアル:『地獄の辞典』で紹介されるトルコ大使の悪魔。

中央アジア

カザフスタン

  • アイダハル(Aidakhar, Айдаһар)
  • カルンバイ(Karunbai)
  • ジェズティルナク(Zheztyrnak, Zheztirnak, Жезтырнақ)
  • ジャルマウズ/ヂャルマウス(Dzalmaus, Zhalmauz)
  • トゥルパル(Tulpar, Тұлпар)

キルギス

  • キルギスドン(Kyrgyzdon)

北アジア

アイヌ神話、ロシアの妖怪の記事も参照。

シベリア

  • アバーシ/アバアスィ(Abasy, Abaasy, Abaahy)
  • ヴァパク(Wapaq, Vapak)
  • オスクとチクフ(Osuku and Čikux):ニヴフ語でオスクは“兎”を意味し、チクフは“熊”を意味する。『北方自然民族民話集成』に記されたニヴフの民話によれば、兎と熊が喧嘩した時に兎は熊の打撃を素早く躱したが耳の先だけは躱しきれずに叩かれてしまったため兎の耳の先が黒くなったといい、怒った兎が熊の腰を蹴ったため熊の腎臓の形は凹凸になったという。現地に棲んでいる野兎は耳の先だけが黒い。熊の腎臓は百合根のような形をしているためニヴフ語ではカスク・ディブス(百合根の腎臓)と呼ぶ。
  • オッケルイペ/オッケオヤシ(Oxke-ruy-pe, Oxke-oyasi)
  • ケヤッカとゲース(Kejakka and Gēs):ニヴフ語でケヤッカは“狐”を意味し、ゲースは“鮑”を意味する。『北方自然民族民話集成』に記されたニヴフの民話によれば、狐は鮑との競争で負けてから鮑を食べなくなったという。浜に打ち上げられた鮑を狐が食べようとすると、食べるなら競争してから食べるように鮑が言った。鮑には手も足も無いのにどうやって競争するのかと狐が問うと、それでもできると鮑は言った。競争が始まって狐が走り出すと鮑は狐の背中にくっ付いたが鮑は軽いので狐はそれに気付かなかった。狐が止まって振り向くと鮑がいなかったため、鮑はどうして来ないのかと問うたところ、狐の先へ落ちた鮑は、ここに早くから来て待っていたと答えた。競争を再開すると鮑は狐の尻尾にくっ付いた。倒れるまで走った狐が後ろを振り向くと、飛び降りた鮑は狐の前方のずっと先にいた。こうして競争で負けた狐は鮑を食べないというが、実は狐は鮑を食べている。
  • タハス(Taxs):ニヴフ語で縞栗鼠のこと。『北方自然民族民話集成』に記されたニヴフの民話によれば、縞栗鼠の縞模様は熊に搔き毟られた時にできたものだという。ある時、まだ縞模様の無かった縞栗鼠と熊が言い争っていた。熊が言うには十匹の犬がかかってくればうるさいが一匹の犬なら何でもないといい、縞栗鼠が言うには一匹の犬から逃げるとどこまでも追っかけてくるのでうるさいが十匹の犬なら犬同士が喧嘩をして噛み合うからその間をすり抜けて行けるので楽だという。うるさいと怒った熊が趾で縞栗鼠を搔き毟ったため縞栗鼠の背には五本の黒い筋がついた。
  • チハロシュ(Caror):ニヴフに伝わる妖怪。
  • パッカムサアリー・スリ(Pakkamsaari Suli):ウィルタに伝わる黒い狐の妖怪。
  • ペンタチコロオヤシ(Pentaci-koro-oyasi)
  • ロジ(Losy):口から毒を吐いて全生物を殺害したという大蛇でありオチルヴァニという神に退治された。

南アジア

インドの妖怪インド神話の記事も参照。

アフガニスタン

  • カンダハルの巨人(Giant of Kandahar)
  • シラーニス(Siranis, Sirānis)
  • ペシャクパラング:ショマリ平野に現れた狐に似た凶獣で米軍の生体兵器説もある。

パキスタン

  • アプララ(Aplala):仏教の伝説に登場する水蛇。ペシャーワルのスワト川の水源を独占していたがブッダに退治された。
  • クリフトンの怪物(Clifton Creature):シンド州のカラチにあるクリフトンビーチで発見された怪物の死骸。
  • ゴール(Gor):パキスタン北部山岳地帯で話されているコワール語で邪悪な超自然的存在を意味する言葉。
    • ゴール・バップ(Gor Bap):人食い老翁。聖者によって大岩の中に封じ込められた。
    • ゴール・ワウ(Gor Waw):人食い老女。聖者によって岩の中に封じ込められた。岩の隙間から片方の乳房がはみ出しており、それは現在も人間の頭部ほどの大きさの突起として岩壁に残っている。
  • ナハング(Nahang):パキスタン北部山岳地帯に伝わる妖怪。湖に棲んでおり人間を水中に引き込んだりする。パキスタンの国語であるウルドゥー語でナハングとはワニを意味する単語らしい。
  • バルマヌー(Barmanou):ビッグフットのようなUMA。
  • ピカルペリ(Pichalperi):下半身が逆向きの女幽霊。チュレル
  • ムムターズ・ベガム(Mumtaz Begum Africa Wali):カラチ動物園で人気の人面キツネ。

モルディブ

  • ランナマーリ(Rannamaari):数千人の若い女性を強姦して殺害した海の悪魔。

東南アジア

インドネシアの妖怪マレーシアの妖怪タイの妖怪フィリピンの妖怪の記事も参照。

カンボジア

  • アープ(Ahp, Ap អាប):ガスーペナンガランの仲間。
  • クマオイ(Khmaoc, Khmoch ខ្មោច):幽霊のこと。
  • クラー(Khlaa ខ្លា):虎のこと。民話に登場する虎。
  • サンセルキー(Sang Sel Chey, Sang-Sêl-Chey):弓・剣・大きな生貝と一緒の状態で生まれた男性。
  • ソヴァンマチャ(Suvannamaccha សុវណ្ណមច្ឆា)
  • ダムレイ(Damrey ដំរី):象のこと。地獄に現れる象。
  • トンサーイ(Tonsaay, Tonsay ទន្សាយ):兎のこと。民話に登場する兎。
  • ネアック・ター/ネアク・ター/ネアク・タ/ネアックター/ネアクター/ネアクタ(Neak Ta អ្នកតា):土地の守護神。
    • クレアンメウ(Khleang Moeung):守護霊ネアック・ターの一人。16世紀の人物であり国民的英雄。
  • マレンコンヴィール(Mrenh Kongveal, Marenh Kongveal, Mrenh Gongveal ម្រេញគង្វាល)
  • モヌフチャチャーク(Monuh Cɑcɑɑk មនុស្សចចក):人狼の訳名。
  • レアシエアセイ/レアシャシー(Réach-Chéa-Sey):麒麟獅子。
  • ワーラス:アンコールワットの守護神。

東ティモール

  • クロコジーロ(Crocodilo):ポルトガル語で鰐を意味する。伝説によれば少年を救った鰐がティモール島になったとされる。鰐はテトゥン語でご先祖様という意味のアヴォ(Avo)の名でも親しまれている。

ブルネイ

  • ゲナリ/ブルネイ・リバーモンスター(Genali, Brunei river monster)
  • ビースト・オブ・ブルネイ(Beast of Brunei):首都近くの海岸で捕獲されたという謎の節足動物。

ベトナム

  • アンチェウ(Anh Chieu, Anh Chiêu):英招のこと。
  • ヴァンジェウグー(Van Dieu Ngu, Văn Diêu Ngư):文鳐鱼のこと。
  • ヴーザン(Vu Dan, Vũ Dân):羽民のこと。
  • ウンロン(Ung Long, Ứng Long):応龍のこと。
  • ガクィー(Nga Quy):餓鬼のこと。
  • カーランタンザー(Ca Lang Tan Gia):迦陵頻伽のこと。
  • キエッカウ/キエットカウ(Kiet Cau, Kiết Câu):絜鉤のこと。
  • キムクイ(Kim Quy):金亀。
  • キーラン(Ky Lan):麒麟のこと。
  • グォイズン(Nguoi Rung):森の人という意味。ビッグフットのような類人猿のUMA
  • クーヴィーホー(Cuu Vi Ho)/カオチンドゥオイ(Cao Chin Duoi):九尾の狐のこと。
  • クーズー(Cuu Du, Cửu Dư):犰狳のこと。
  • クンキー(Cung Ky, Cùng Kỳ):窮奇のこと。
  • コホン(Co-Hon):樹下の茂みを住処とする悪霊。
  • コンイオン(Con-Ion):妊婦の体に入り込んで死産や流産を引き起こす悪霊。
  • コンティン(Con-Tinh):木を住処とする精霊であり早逝した少女の魂が変化したもの。キャッキャッと笑って人を狂わせ、魂を奪う。
  • コンマダーウ(Con-Ma-Dau):天然痘などの病を運ぶ悪霊。
  • コンリット(Con Rit):海に棲む巨大なムカデのようなUMA。
  • ザイチャイ(Giai Trai):獬豸のこと。
  • ジエムヴオン(Diem Vuong):閻魔のこと。
  • ソイ・ビエン(Soi bien):海の守り神である狼。
  • ゾンヴオン(Rong Vuong):龍王という意味。ロンブオンと表記される場合もあるが、ゾンヴオンの方が正確な表記。
  • ソンティンとトゥイティン(Son Tinh and Thuy Tinh):山の精と水の精。
  • タィンロン(Thanh Long):青龍のこと。
  • タックフィー(Thac Phi, Thác Phi):タクヒのこと。
  • タッフオン/タットフオン(Tat Phuong, Tất Phương):畢方のこと。
  • チェウ・ティ・チン/バ・チェウ/チェウ・チン・ヌオン(趙氏貞 Triệu Thị Trinh, 婆趙 Bà Triệu ,趙貞娘 Triệu Trinh Nương):3世紀に呉国交州九真郡で叛乱を起こした伝説的女性指導者で、身の丈は9尺もあり、さらに3尺もあったという乳房を肩に担いで象を馬のように乗り戦ったと伝わる。
  • チムラック(Chim Lac)
  • チュウハ(Chu-Uha):石灰を調合するための容器を住処とする家の守護霊。
  • チュエンザー(Chuyen Da, Chuyên Dã):猼訑のこと。
  • チューキエン(Chu Kien, Chư Kiền):诸犍のこと。
  • チュートゥオック(Chu Tuoc):朱雀のこと。
  • ヅォン・ドゥー
  • トアンズー(Toan Du, Toan Dữ):酸与のこと。
  • ドゥクタニャバ(Duc-Thanh Ba):水の女精霊。
  • ドゥクバ(Duc-Ba):森の女精霊。
  • トゥックホー(Thuc Ho, Thục Hồ):孰湖のこと。
  • トゥントゥー(Tung Tu, Tủng Tư):竦斯のこと。
  • トーゴック(Tho Ngoc):月の兎のこと。
  • バィックホー(Bach Ho):白虎のこと。
  • バィックロン(Bach Long):白龍のこと。
  • ハイ・バ・チュン(徴姉妹, 𠄩婆徵 Hai Bà Trưng):1世紀に後漢交阯刺史部交阯郡で叛乱を起こしたチュン・チャク(徵側 Trưng Trắc)とチュン・ニ(徵貳 Trưng Nhị)という名の姉妹である伝説的指導者。
  • ハイミントゥー(Khai Minh Thu, Khai Minh Thú):開明獣のこと。
  • ハックロン(Hac Long):黒龍のこと。
  • バドゥクチュア(Ba-Duc-Chua):空気の女精霊。
  • ハムグエン(Kham Nguyen, Khâm Nguyên):欽原のこと。
  • バンマオ(Ban Mao, Bàn Mạo):バンモウのこと。
  • フィエンヴー(Huyen Vu):玄武のこと。
  • フィーグー(Phi Ngu, Phi Ngư):飛魚(山海経)のこと。
  • フイハイ:猿人。
  • フオンホアン(Phuong Hoang):鳳凰のこと。
  • ベトナミーズ・ラングフィッシュ(Vietnamese lungfish):アジアに棲息しないはずの肺魚
  • ホアシャー(Hoa Xa, Hóa Xà):山海経の化蛇のこと。
  • ホアンロン(Hoang Long):黄龍のこと。
  • マーガー/悪魔の鳥(Ma Gà):この鶏を手に入れた者はきちんと飼育しないと家族全員が死ぬことになるという。
  • マータンヴォン(Ma Than Vong)
  • マーチョイ(Ma Troi):鬼火のこと。
  • ミネソタ・アイスマン:アメリカで見世物になっていた猿人の冷凍死体で、ベトナム戦争時に撃ち殺されて運び込まれたという説がある。
  • リールック(Li Luc, Li Lực):狸力のこと。
  • ロックトゥック(Loc Thuc, Lộc Thục):鹿蜀のこと。

ラオス

  • ヴァーノーン(Vanone):ヴァナラのこと。
    • サンキープ(Sangkhip):スグリーヴァのこと。
    • ナーンペーンシー(Nang Phengsi)
    • パリーチャン(Palichane):ヴァーリンのこと。
    • フンラマーン(Hounlamane):ハヌマーンのこと。
  • クァ・カオ・カト(Kheua Khao Kaat):建国神クン・ボロムの創世を邪魔した蔦の怪物。
  • ナーンスッサーダー(Nang Souxada):インドラの妻シャチーのこと。ラオスではインドラのことをプライン(Phra In)と呼ぶ。
  • パニャークルット(Phagna Khrout):ガルーダのこと。
  • パニャーナーク(Phagna Nak):ナーガラージャのこと。
  • ハープマナースワン(Hapmanasouane):ラーヴァナのこと。
  • マニーカープ(Manikap):ペガサスのような天馬でありインドラのヴァーハナ
  • ラオスの竜
  • ロンチェン・ドラゴン

東アジア

中国神話中国妖怪台灣妖怪韓国の妖怪の記事も参照。

モンゴル

  • アヴァルガモゴイ(Avarga Mogoi, Аварга Могой):大蛇のこと。
  • アダ(Ada):女妖怪。
  • エルリク(Erlik):悪魔。
  • オルゴイホルホイ/モンゴリアンデスワーム(Olgoi-Khorkhoi)
  • ガルトショヴォー(Galt Shuvuu, Галт Шувуу):火の鳥のこと。
  • サキムニ(Sakimouni):月の兎
  • ショルマス(Shulmas, Шулмас):女妖怪。
  • スンス(Suns, Сүнс):幽霊のこと。
  • テメー(Temee, Тэмээ):駱駝のこと。昔話に登場する鹿の枝角と馬の尻尾を持っていた駱駝。
  • テメン(Temen):巨大な角を生やした駱駝の怪物。
  • トーライ(Tuulai, Туулай):兎のこと。昔話に登場する兎。
  • パロッシテス(Parossites):パロッシト人、複数形ではパロッシタエ(Parossitae)と呼ぶ。イタリアの修道士プラノ・カルピニの『旅行記』に記されたモンゴルの怪人。小さな胃袋と小さな口を有する怪人種族で、肉を料理するが肉を食べずに湯気しか吸わないという。
  • ハンガリド(Khangarid):鳥の王。
  • ヒーモリ(Khiimori, Хийморь):国章にも描かれている有翼馬。
  • フンチョノ(Khun Chono, Хүн Чоно):人狼のこと。
  • ボーホルドイ(Bookholdoi, Bokholdoi):死霊。
  • マンガス(Mangas, Мангас):怪物のこと。昔話にも登場する。
  • モー・ショボー(Muu Shuwuu, Mu-Shubu, Mu-Shubun, Muu Shubun, Муу Шубуун, Му-Шубун)
  • ロー(Luu, Луу):のこと。

北アメリカ

アメリカの妖怪イヌイット神話の記事を参照。

ラテンアメリカ

南米妖怪アステカ神話マヤ神話インカ神話の記事を参照。

アフリカ

アフリカの妖怪エジプト神話オリシャの記事を参照。

オセアニア

ポリネシア神話の記事も参照。

オーストラリア

  • イピリア(Ipilya):口から虹を吐き出すヤモリの精霊。
  • イルカンジ(Irukandji):伝承していた民族名が転じた海に棲む目に見えない殺人鬼。
  • ヴィラ・ビロン(Virra Birron)
  • ウォリガル(Warrigal)
  • ウラミナ(Ulamina)
  • エレファントヒューマノイド(Elephant Humanoid):オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州にあるナラビーン湖で目撃された未確認生物。身長は120cm程度、象のような濃灰色の皮膚、小さな目、小さな前脚、太く丸い後脚、長い吻を有する食蟻獣のような頭部を有する。尻尾や耳は目撃者が確認できなかったというので目立たないのかもしれない。二足歩行で摺り足の蟹走りという奇妙な歩き方だがとても素早かったという。古生物パロルケステスの生き残り、あるいは新種のフクロアリクイ、それか単に動物園から脱走したオオアリクイだという説がある。
  • オーストラリアン・エニグマ(Australian Enigma):1808年に近海の帆船に襲いかかった謎の巨大生物。
  • オムパックス(Ompax)
  • ガルカイン/ガーカイン(Garkain)
  • ガニ(Gunni)
  • ギギ(Gigi):ナマラカインの天敵であるサソリの妖獣。
  • 吸血ザザン:昭和時代に日本の児童書で紹介された、サボテンの悪魔に憑依されたために全身がトゲに覆われた吸血鬼で、水をかけた者は襲わない。
  • キルカランジとワラ・プラ・プラ(Kirkalanji and Warra-pulla-pulla)
  • クサ・カプ(Kusa Kap)
  • グランガチ(Gurangatch)
  • クレア(Kurrea)
  • ゴールズボロー・グラウル
  • ジャイアントカンガルー
  • ジュンジュディー(Junjudee):小型の獣人。
  • タスマニアタイガー
  • タラクック(Tarrakukk)
  • ティダリク(Tiddalik)
  • ドロップベア(Drop Bear)
  • ナドゥビ(Nadubi)
  • ナーブルウィンブルウィン(Nabulwinjbulwinj)
  • ナマラカイン:三人組で人を殺すカマキリ女の悪霊。
  • 虹蛇(Rainbow Serpent)
  • ニンガウィ(Ningawi)
  • バニップ/バンイップ(Bunyip):水域に棲む怪物の総称。
  • パピニジュワリ(Papinijuwari):各腕に一本ずつ棒を持ち、片方が燃えているという一つ目巨人。
  • ビッタール:岩の中に棲む子供たちと遊んでくれる精霊。
  • ブルンジョア(Burrunjor):北部アーネムランドで1985年に目撃されたメガラプトル
  • ホークスベリー川の怪物
  • ボーラー(Bohrah)
  • ミミ(Mimi)
  • ミンディ
  • ムラート(Mrart):夜に血を吸いに来る吸血鬼。不死身の存在なので現われたら集落ごと焼くしか対処法が無い。
  • ムルドゥジュワングク/モージュウィンク(Muldjewangk):南部のムーレイ川に棲む巨大な半魚人。銃で撃った西洋人は全身が腫れ上がって死んだ。
  • メガラニア(Megalania)
  • メガロドン(Megalodon)
  • ママラガン/ナマルコン(Mamaragan, Namarrkon):稲妻男。
  • マングーンガーリー(Mungoon-Gali):有毒の巨大なオオトカゲ。
  • モコイ(Mokoy, Mokuy):ジャングルに棲む人に似た妖怪。日本ではモコイさんとして有名。
  • モハモハ(Moha-Moha)
  • ヤウクヤウク(Yawkyawk)
  • ヤラマヤーフー/ヤラ・マ・ヤー・フー(Yara-ma-yha-who)
  • ユル・ユララ(Yulu Yulara)
  • ユーロア・ビースト(Euroa Beast)
  • ユーロイン・キーア(Yuuloin Keear)
  • ヨーウィー/ヤウイ(Yowi,Yowie-Whowie):甲虫の足を持つトカゲのような怪物であったが、近代以降は獣人という意味で用いられるようになった。
  • ルマルマ(Lumaluma):アーネムランドのグンクウィング族に伝わる神。鯨だったが陸に上がって人間の男性の姿になり、神聖な儀式や小屋の作り方を人々に教えてあげたが、彼は鯨並みの食欲だったので人々の食事を制限する掟も定めた。そして怒った人々によって彼は縛り付けられたまま人々に攻撃され続けて殺されたが、死の直前に知る限りの知識を人々に教えてあげた。彼の死後に人々がその遺骨を沖へ流すと、彼は深海で生き返って再び鯨に戻った。
  • ロルウイ(Roluwi):ヤムイモを食料に定めた精霊。

ソロモン諸島

  • アダロ(Adaro):海の精霊。耳の後ろに鰓があり、サメの背鰭を持ち、メカジキやノコギリエイのような槍が頭部に生えている半魚人のような姿をしている。
  • カカモラ/カカンゴラ/プワロンガ(Kakamora, Kakangora, Pwaronga)
  • ゴシレ(Gosile)
  • シホ・イ・サロ(Siho I Salo):空の悪魔。タコノキの葉のように大きな耳を持つ。ポロタキという呪術師に退治された。
  • ドドレ(Dodore):マライタ族に伝わる腕と脚と目が一つしかない小さな精霊。
  • トマテ・ガニ・ヤンボ(Tomate Gani Yambo):死体を食べる精霊。
  • ハアギキ(Haagiki):レンネル島の悪神。
  • ピナリ(Pinari):足が短く毛むくじゃらの小人の精霊。
  • プア・タンガル(Pua Tangalu):ソロモン諸島とバヌアツのニューヘブリデス諸島に伝わる海霊。鮫の姿をしている。
  • フィゴナ(Figona):精霊の総称。
  • ムムルー(Mumulou):1920年代にマキラ島で目撃された飛び跳ねて移動する未知の類人猿。

タヒチ

  • イヘ・タヴィリ(Ihe taviri):アヒルのような口をした腹が黄色いカジキ。
  • エイアフラハ(Eieheraha):下顎に突起がある紫色のカジキ。

ナウル

  • アレオプ・イット・エオニン:火をもらう際に騒ぎ、それに怒った雷の腕を折ってしまった蜘蛛。

ニューカレドニア

ニュージーランド

  • カバゴン(Kabagon)
  • クランガイツク:大きな鉤爪を持つ巨大な鳥女で、狩人ハツバツを捕らえたが逃げられ、熱湯の温泉に落とされ退治された。
  • ジャイアント・ゲッコー(Giant Gecko)
  • タニファ(Taniwha)
  • パトゥパイアレヘ/パトゥ・パイアレヘ(Patupaiarehe, Patu-paiarehe)
  • マトゥク・タンゴタンゴ(Matuku-tangotango)
  • モア(Giant Moa)
  • モーハウ/マエロエロ(Moehau,Maeroero)
  • モコ・カーカーリキ(Moko Kakariki)
  • ワイトレケ(Waitoreke)

バヌアツ

  • ヴイ(Vui):善なる精霊。
  • カサヴァラ(Qasavara):バンクス諸島に伝わる巨人でカトの11人の兄弟を喰ってしまった。
  • カト/クァット(Qat):砕かれた石から生まれ、六日間で木から人間を生み出した善の精霊。
  • サンガレガレ(Sangalegale):女鬼。
  • セガニアレ(Seganiale):エファテ島の洞窟に住んでいた人食い悪魔。
  • セムセム(Semusemu, Semsem, Semosemo):人食い鬼。
  • タガロとスケ・ムトゥア(Tagaro and Suqe-mutua):ニューヘブリデス諸島に伝わる精霊。
  • チタモール(Titamol):ガジュマルの巨木に住む霊。
  • ナマラエ(Namarae):大鰻。
  • ナラキャン(Nalakyang):人食い鬼。
  • ネヴィンビンバアウ/ネヴィンブンバア/ネヴィンブンバァ(Nevinbimbaau, Nevinbumbaau, Nevimbumbao):魔女か鬼、もしくは女神。
  • プア・タンガル(Pua Tangalu):ソロモン諸島とバヌアツのニューヘブリデス諸島に伝わる海霊。鮫の姿をしている。
  • プーヴィアセロー(Pouviaserole):大きな角を生やしたイノシシのような姿をした怪物。“聖なる湾の守り神”と呼ばれた。
  • マラワ(Marawa):ニューヘブリデス諸島に伝わる蜘蛛の精霊もしくは木の精霊。
  • ムツアマ:小柄で髪が長くて胸が垂れ下がっている悪魔。
  • リセプセプ(Lisepsep):悪魔。
  • レイケレとクルナエナエ(Leikele and Kurunaenae):魔女。

パラオ

  • ウエル(Uchel):卵から生まれた男性であり羽が生えていた。『お月さまに昇った話 : パラオ島童話集』に記述がある。
  • ウワプ/ウワブ/ウアブ(Uab, Chuab):創世神話に登場する巨人。
  • エラテムー(Eratemuu):翼を持った悪神。
  • テリーヅ(Terriid, Teriid):神話に登場する鳥。ナンヨウクイナのことらしい。
  • デレブ(Deleb):霊魂のこと。
  • ブデルとイウエセル(Budel and Iuesel):ブデルが“皮”、イウエセルが“骸骨”を意味する。
  • ムルアヅルクール(Mrowa Thurchuur):口が縦に付いている人食い悪魔もしくは悪神。

フィジー

  • カロウ・ヴ/ロウ・ヴ (kalou-vu):デンゲイを主神とする神々の集団で、根の神々とも呼ばれる。
  • デンゲイ/ンデンゲイ/ンデゲイ/デゲイ(Ndengei, Degei):創造神である蛇神で虹蛇でもある。
    • ウト:卵から生まれたデンゲイの娘の人間。
    • カウサムバリア:デンゲイの息子で人間を統治するように命じられたが、途中で怠るようになったために洪水でナンダウェアの町ごと流されて民は奴隷となった。
    • ロコモウトゥ:デンゲイの息子で海底の土を集めて大地を造った。
    • ロコラ:卵から生まれたデンゲイの息子で船を与えられ船大工族の首長となったが、やはり怠けるようになりカウサムバリア同様に罰を受けた。
  • トゥルカワ:鷹。生んだ二つの卵をデンゲイが孵し人間の男女が生まれた。
  • ブアウ:昭和期の怪奇系児童書で紹介される、勇敢な戦士を死んだ後に祀らないと蘇って人々を襲うという吸血鬼。

マーシャル諸島

  • コベルワ(Koberwa):エネラムイジの鮫であり陸に上がって人家の床に寝るという。
  • ジャイルブン(Jairbun):リブンの西にある長い岩礁だが、海では白い背鰭を持った巨大な鮫の姿で現れるという。
  • ジョジョボ(Jojobo):アイリンラプラプに伝わる妖怪。自らの尾を噛んでいる一匹の鮫でありウォジャの南方に住んでいる。以前は人間だったが、食料を持たずに漁に出たために空腹で自らの足を食べたのだという。
  • フィゴナ(Figona ,Vigona):創造主という意味の三柱の蛇神。
    • アヌア(Aunua)
    • ハツイブワリ(Hatuibwari):蛇の男神。
    • ワルタハンガ(Walutahanga):人間の女から生まれた蛇の女神。
  • ベル・イニン(Ber-inin):リブンの中央に生えている肉桂樹だが、海では東方の痩せた鮫の姿で現れる。
  • ベルジ(Bäluj):ロオジの外浜に生えている木だが、海ではメカジキの姿で現れるといい、他の同類が殺されても決して捕らえられないという。
  • メドロク・ラジ(Mödolok-raj):マジキンにある小屋だが、海上ではイルカの一群となって現れるといい、十匹のイルカは呼吸の長さを競っているかのように出没するという。
  • ラジ・カン(Raj Kan):ラエの西航門のイルカだというが詳細不明。
  • ラバブブブ(Lababbub):海上遠くを飛ぶ蝶。
  • ラベデムマル(Labödemmar):イジョクリクの岩礁にいる大きな鮫。この鮫は非常に獰猛なので満潮時には誰もこの岩礁に近づかないという。
  • ラレンボク(Larenbok):赤いヤシガニ。その子供はマニルと呼ばれる小魚だという。
  • ランベリア(Lanbēria):非常に食欲旺盛なウォットの小さい鮫で、餌を求めてウォットから四方に泳ぎ回るという。ウォットの人々もこの鮫のように貪欲だと言われている。
  • リキジェアン(Likijean):エボンの環礁の北方のハリセンボンだというが詳細不明。
  • リジブクラ(Lijbukra):ビギンニの島に住んでいた女性。ハンセン病であった彼女の膿が海に流れて瑠璃色の帯となりこれを食べた魚はことごとく毒魚となった。これに憤ったウリジェバドという神が彼女をロンリクに追いやったため毒魚はビギンニの島に跡を絶ったという。
  • リ・ボク・アジ(Li-bok-aji):肉桂樹だが、海上では亀の姿で現れる。ジョボレオという者の妻であった。
  • リボクジャ(Libokja):ナムリクの風上側にある石だが、海上ではイルカとして現れるといい、海中に潜る様子はタロ芋を掘る男のように見えるという。
  • レムエ(Lämue):半身を失ったマグロ。元は魚に食べられた人間だったという。
  • レリンケル(Lālinkör):鮫に食べられて半身を失ったブダイだが死んではおらずケロゲ付近で生きている。元は人間の女性であったが、夫が漁に行く時に海幸を祈るため帯を編むことを禁じたにもかかわらずこれを犯したので鮫に呑まれたという。
  • ロジボウク(Lojbouk):遥か沖合いで飛ぶ蜻蛉。
  • ロワット(Lowat):クワジレンにて恐れられる女神でありこれを見た者に命は無いとされる。礁湖ではワット(wat)という単語を口にする事は許されないという。

ミクロネシア連邦

  • オロファト/オリファト:カロリン諸島で人類に火や死すべき運命を与えたトリックスター。鮫に歯を与えるなどの様々な災いを起こし続けた。
  • キタル(Kital):ポナペの青い魚。この魚はチャパラプ河口で殺されたシャウ・テ・レウルという君王が化生したものなので今でも食べるのを禁じられているという。
  • キリウナン/キリ・ウナン(Kili-unan):ポナペに伝わる森の精霊。毛深い小人の姿をしており病と死をもたらす存在である。
  • コナ(Kona):ポナペにおいて昔日に居住していたという巨人の種族。キティ浜のアンネペインの近くにある麺麭木の長い塚はこの巨人の墓だと言われている。
  • シェルリ・ショウ・ラン(Cherri-chou-lang):ポナペに伝わる小さな天女。天降ったこの天女達の中の一人がコスラエ島からカヴァの木を盗み出したが、天上から一つの根っこをポナペに落としたという。それ以来この地にこの植物が生育するようになった。
  • ショカライ/チョカライ/キチン・アラマシ/キチン・アラマチ(Chokalai, Kichin-Aramach):ポナペの島の内陸部に住む小人。これはネグリトの人々のことを訛伝したものだという説がある。
  • ナン・キエイル・イリル・マウ(Nan-kieil-ilil-mau):ポナペにおける神でありキエイルの神。黒地に赤い斑紋を有する大蜥蜴であり、獰猛なので現地の人々によって畏敬すべきもの(リ・カミシク)と見られている。
  • ナン・シェラン(Nan-chelang):ポナペにおける船匠の神であり緑色と黄色の大蜥蜴に化身するという。
  • ナンシャウ・エン・シェト(Nanchau-en-chet):ポナペにおける沼地と塩沼の王であり青鷺の身に宿るという。
  • ラティム:ジャングルの中にある古い祠に棲むドクロのような悪霊で、大きな音を立て驚いた者を食べる。
  • リ・カント・エン・カプ(Li-kant-en-kap):ポナペのイショ・カラカルの配下の後裔と称されるティプ・エン・ウアイ族のトーテムであるエイ。イショ・カラカルはマタラニムの軍神として祭られている人物であり人々を引率してシャウ・テ・レウルという君王を討ち取ったという。
  • ルゲイラング/ルケラング:カロリン諸島の天空神で、トリックスターのオロファトは息子である。
  • ンギ・パランヴァギナ・デンタータのこと。

未分類

  • アイアンイーター/アイゼンフレッサー/デボラドールデイエロ/マンジャトーレディフェッロ/マンジュールドゥフェール(Iron Eater, Eisenfresser, Devorador de Hierro, Mangiatore di Ferro, Mangeur de Fer):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、この広い宇宙には人々の想像もつかないような変わった宇宙生物が数多くいるといい、鉄だけを専食する宇宙生物もいるかもしれないという。
  • ヴァンパイアアウル/ヴァンピーアオイレ/ブオバンピーロ/グーフォヴァンピーロ/イブーヴォンピール/吸血フクロウ(Vampire Owl, Vampireule, Búho Vampiro, Gufo Vampiro, Hibou Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔の伝説では吸血フクロウがいて多くの人々が殺されたと伝えられているという。
  • ヴァンパイアニュート/ヴァンピーアモルヒ/トゥリトンバンピーロ/トリトーネヴァンピーロ/トリトンヴォンピール/吸血イモリ(Vampire Newt, Vampirmolch, Tritón Vampiro, Tritone Vampiro, Triton Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔のヨーロッパには奇怪な姿をした吸血イモリがいて夜中に人間の血を吸い取っていたという。
  • ヴァンパイアベア/ヴァンピーアベーア/オッソバンピーロ/オルソヴァンピーロ/ウルスヴォンピール/吸血グマ(Vampire Bear, Vampirbär, Oso Vampiro, Orso Vampiro, Ours Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔の伝説では吸血フクロウや吸血コウモリの他に吸血グマなどがいて多くの人々が殺されたと伝えられているという。
  • ヴァンパイアプラント/ヴァンピーアプフランツェ/プランタバンピーロ/ピャンタヴァンピーロ/プラントゥヴォンピール/吸血植物(Vampire Plant, Vampirpflanze, Planta Vampiro, Pianta Vampiro, Plante Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、この広い宇宙には人々の想像もつかないような変わった宇宙生物が数多くいるがこの地球上にも吸血植物や吸血動物は実在しており、こうした恐ろしい生物が異常発生したり突然変異を起こす事は実際に有り得るかもしれないという。吸血植物と地球外知的生命体との間に生まれた吸血人が宇宙船に乗ってやってくるという情報も記されている。
  • ヴァンパイアリーチ/ヴァンピーアエーゲル/サンギフエラバンピーロ/サングイスーガヴァンピーロ/ソンスュヴォンピール/吸血ヒル(Vampire Leech, Vampiregel, Sanguijuela Vampiro, Sanguisuga Vampiro, Sangsue Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、不気味な姿をした動物や不思議な鳥などは恐ろしい魔力を持っていると昔の人々は考えていたいい、吸血コウモリの他にも吸血ブヨ・吸血ヒル・吸血イモリなどがいたという。
  • ヴィヴェルノ(Viverno):エスペラント語でワイバーンのこと。
    • ウィーヴェン:おそらく誤記の可能性が高いが、ネーミング辞典系の本によればウィーヴェンはエスペラント語でワイバーンのことらしい。アルファベット表記は英語と同じWyvernとなっていた。
  • ウヌコルヌーロ(Unukornulo):エスペラント語でユニコーンのこと。
  • ガリーナ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、女吸血鬼ガリーナはヨーロッパ全土にかなり多くいる吸血鬼の種族だという。残酷な性格をしており、赤ん坊や子供はもちろんプロレスラー並みの屈強な男性まで襲って捩じ伏せ、その鋭い牙で喉を噛み切って生き血を吸ったり肉を食べたりする。
  • ゲージ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、女吸血鬼ゲージは一回に血を吸う量がとても少ないのでいつも血に飢えて目のまわりが黒ずんでおり、いとも簡単に捕まってしまうという。一応は「恐ろしい女吸血鬼たち」という触れ込みで他の女吸血鬼と一緒に紹介されている。
  • シレーノ(Sireno):エスペラント語で人魚のこと。
    • メマイド:おそらく誤記の可能性が高いが、ネーミング辞典系の本によればメマイドはエスペラント語で人魚のことらしい。アルファベット表記は英語と同じMermaidとなっていた。
  • スケレート(Skeleto):エスペラント語でスケルトンのこと。
  • ソッカトリーセ:おそらく誤記の可能性が高いが、ネーミング辞典系の本によればソッカトリーセはエスペラント語でコカトリスのことらしい。アルファベット表記は英語と同じCockatriceとなっていた。
  • テウィ(Tewi):かつての2ちゃんねるで作られた人工言語グモソ語で玉兎のこと。玉兎のテウィは月と関連付けられる聖獣とされる。
  • ドラーコ(Drako):エスペラント語で龍のこと。
  • パカニ(Pakani):かつての2ちゃんねるで作られた人工言語グモソ語で金烏のこと。金烏のパカニは太陽と関連付けられる聖獣とされる。
  • ファントーモ(Fantomo):エスペラント語で幽霊のこと。
  • フェニークソ(Fenikso):エスペラント語で不死鳥のこと。
  • ペガーゾ(Pegazo):エスペラント語でペガサスのこと。
  • ホムルーポ(Homlupo):エスペラント語で人狼のこと。
  • マリーナ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、美人吸血鬼マリーナはヨーロッパ全土を支配する女吸血鬼の女王であり不老不死の魔力を持っているという。若くてハンサムな男性だけを狙うといい、その妖美な姿を一目見たらどんな男性でも魔術にかかって自分から血を捧げるようになってしまう。
  • マルボーナ・スピリート(Malbona Spirito):エスペラント語で悪霊のこと。
    • マボナ・スピリード:おそらくマルボーナ・スピリートの誤記。ネーミング辞典系の本で見られる表記。
  • リーチマン/エーゲルマン/オンブレサンギフエラ/ウオーモサングイスーガ/オムソンスュ/ヒル男(Leechman, Egelmann, Hombre Sanguijuela, Uomo Sanguisuga, Homme Sangsue):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、ヒル男は滅多に現れない変種の吸血鬼だという。歯が生えておらず蛭のように唇だけで血を吸う。吸われた箇所は赤く腫れ上がってしまうといいこれはどんな医者でも治せない。

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編集者:scn
編集内容:誤記を訂正