OPでは1号から6号(Vシネマでは7号も)の誰かが毎週必ず転ぶというオチがある（4号だけ持ちこたえている）。EDでは「みんなの列車コーナー」という、実在（ただし例外有り）する鉄道を紹介するコーナーが設けられており、このコーナーは鉄道ビデオ大手のビコム株式会社と鉄道雑誌『鉄道ファン』（交友社発行）が協力している。

意図としてはメイン視聴者である幼児にとって身近な路線の車輌を紹介する事で親近感を持ってもらおうという企画なのであろうが、付随する解説がやたらとマニアック（国鉄という単語が普通に出てくる）な内容だったりもする。

なお、このコーナーに登場する事業者は全国に及ぶが、JR東日本やJR東海、近畿日本鉄道のようにメジャーでありながら一度も登場しなかった会社もある。

また、撮影協力している北総鉄道では、放送開始に合わせ記念乗車券を発行した。

この都合上、本作ではOPにスタッフ表記が集約されており、平成仮面ライダーシリーズに近いフォーマットになっている。以降の作品も『魔進戦隊キラメイジャー』以外はこの構成が引き継がれている。

なお、ソフト化に際し｢みんなの列車コーナー｣が内包されているEDは省略、Bパート終了後はすぐに次回予告へと直結する様に短縮編集がなされており（映像が「第三者が権利を持つ素材」ゆえ、放送上でしか使えないものと思われる）、東映公式YouTubeを含めた配信媒体でも同様の措置がなされている。

2014年10月14日、「日本鉄道賞」の「『鉄道×ヒーロー』で親子が鉄道をもっと好きになる！」特別賞を受賞した。

放送期間中に『仮面ライダー鎧武』とのコラボ回を挟んだため、本編の話数は47と少なめとなっている。これは次作の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でも踏襲されている（その後、コロナ禍による撮影中止期間があった『キラメイジャー』の通常放送話数が45となっている）。

2016年9月4日放送分の『動物戦隊ジュウオウジャー』第28話ではライト達が少しだけ出演(後ろ姿のためおそらくは代役)。海賊戦隊ゴーカイジャーの伊狩鎧が、トッキュウジャーのレンジャーキー取得に向け交渉中だった。

2024年に放送開始10周年を迎え、それを記念したロゴが公開された。

また全3巻のBlu-rayコレクションの発売や、TTFC公式YouTubeチャンネルで劇場版『ギャラクシーラインSOS』と『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー』、2015年に開催されたファイナルライブツアーの無料配信が行われた。

さらに放映中の『爆上戦隊ブンブンジャー』において、バクアゲ32にライト/トッキュウ1号、虹野明、チケットならびにトッキュウオーがゲスト出演を果たした。

あらすじ

西暦2014年。突如地底から現れた悪の帝国「シャドーライン」が世界を暗黒に包もうと猛威を振るい始めた。彼らは縄張りとなる闇の路線を増やそうと、様々な場所で悪事を働き、闇に閉ざされ人々の認識から消え去ってしまった町も現れ始めた。

そんな中、多くの子供がシャドーラインの車両・クライナーに誘拐されるが、何故かその中に一人の青年・ライトが混じっていた所から物語は始まる。

夢や想像力を持つ者だけが見える光り輝く線路「レインボーライン」を走る正義の軌道車両「烈車」に助けられたライトは、同様に助けられていた幼馴染のトカッチ、ミオ、ヒカリ、カグラと再会するが、皆幼馴染である事と互いのニックネーム以外全ての記憶を失っていた。

そして5人は烈車を運行する車掌の口から、高い想像力「イマジネーション」を持つ者として認められ、シャドーラインを迎え撃つ戦士「トッキュウジャー」に選ばれたことを告げられる。

急な話に困惑する一同だったが、記憶喪失も住んでいた町が闇に呑まれてしまったせいだろうと聞かされ、元凶のシャドーラインを倒す事が家に帰ることにもなると承諾。

かくして彼らは烈車に乗り込み、各地の「シャドー怪人」と戦いながら、故郷を探す長い旅へと乗り出したのだった。

登場人物

トッキュウジャー

呼称表

が＼に	ライト	トカッチ	ミオ	ヒカリ	カグラ	明
ライト	俺	トカッチ	ミオ	ヒカリ	カグラ	明
トカッチ	ライト	僕	ミオ	ヒカリ	カグラ	明くん
ミオ	ライト	トカッチ	私	ヒカリ	カグラ	明くん
ヒカリ	ライト	トカッチ	ミオ	俺	カグラ	明
カグラ	ライト	トカッチ	ミオちゃん	ヒカリ	私	明くん
明	ライト	トカッチ	ミオ	ヒカリ	カグラ	俺

巨大戦力

烈車も参照。

各話リスト

話数のカウントは「第○駅」で統一されている。

前作まで存在した本編でのサブタイトルコールは終着駅を除いて廃止されており、以降も一部の作品を除いて原則行われていない。

話数	サブタイトル	放送日程	シャドー怪人	列車紹介コーナー
始発駅	特急烈車で行こう	2014年 2月16日	バッグシャドー	C57型 SLやまぐち号/500系新幹線/小田急電鉄「ロマンスカーLSE」7000系
2	俺たちはここにいる	2月23日	サーベルシャドー	ななつ星in九州/サンダーバード 683系/西武鉄道「スマイルトレイン」30000系
3	思いこんだら命がけ	3月2日	チェーンシャドー	京成電鉄「スカイライナー」AE形/青い森鉄道「青い森701系」/京阪電車「8000系」
4	忘れ物にご注意を	3月9日	ストーブシャドー	名古屋鉄道「1000系」「1800系」/特急しおかぜ（8000系）/札幌市交通局「3300形」
5	消えた線路の向こうがわ	3月16日	バケツシャドー	南海電鉄「ラピート」50000系/EH500形 ECO-POWER金太郎/京王電鉄「1000形」（井の頭線）
6	探し物はなんですか	3月23日	-	キョウリュウジャーレッシャー/デンライナー/トッキュウオーキョウリュウジン feat.デンライナー
7	やるせなく、やる気なく	4月6日	ハンコシャドー	特急ゆふいんの森（キハ72系）/201系（大阪環状線）/東武鉄道「特急スペーシア」（100系）
8	レインボーライン大爆破	4月13日	バクダンシャドー	DD51/相模鉄道「新7000系」/快速マリンライナー
9	思いは片道切符	4月20日	マリオネットシャドー	特急サンライズ出雲/京浜急行「1500形」/EH200形 ECO-POWERブルーサンダー
10	「トカッチ、夕焼けに死す」	4月27日	タイプシャドー	ひかりレールスター（700系）/津軽鉄道「津軽21形走れメロス号」/東京都交通局「日暮里・舎人ライナー 300形」
11	闇の皇帝	5月4日	ランプシャドー	名古屋鉄道「2000系」（ミュースカイ）/西日本鉄道「7000形」/箱根登山鉄道「1000形」（ベルニナ号）「2000形」（サン・モリッツ号）
12	虹の定期券	5月11日	〃	SL人吉（58654号機）/嵯峨野観光鉄道「トロッコ列車」/ひたちなか海浜鉄道「キハ3710形」
13	走れ消火器	5月18日	ルーペシャドー	南海電鉄「特急こうや」30000系/富山ライトレール「0600形ポートラム」/新京成電鉄「8800形」
14	迷刑事、名探偵	5月25日	ソウジキシャドー	伊豆急行「2100系」（アルファリゾート21）/智頭急行「スーパーはくと」HOT7000系/上毛電気鉄道「700形」（旧京王電鉄「3000系」）
15	心の中にあるもの	6月1日	ハンマーシャドー	北越急行「はくたか」681系/京王電鉄「7000形」/肥薩おれんじ鉄道「HSOR-100形」
16	危険な臨時烈車	6月8日	〃	小田急電鉄「ロマンスカーMSE」60000形/長良川鉄道「501号車」/伊予鉄道「坊っちゃん列車」
17	雨上がりの空に	6月22日	-	特急かもめ（885系）/阪急電鉄「9000系」/弘南鉄道「7000系」（弘南線・旧東急電鉄）
18	君の名を呼べば	6月29日	リングシャドー	西武鉄道「特急レッドアロー」10000系/由利高原鉄道「YR-2000形」/福井鉄道「F1000形」
19	出発!ビルドダイオー	7月6日	フェンスシャドー	首都圏新都市鉄道「つくばエクスプレス TX-2000系」/くま川鉄道「田園シンフォニー」（KT-500形）/伊豆箱根鉄道「3000系」（駿豆線）
20	笑顔は危険	7月13日	ジャックインザボックスシャドー	サファリレッシャー/サファリガオー/サファリガオー（ロボ）
21	花嫁は逃走中	7月20日	シャボンシャドー	-
22	女帝の誕生	7月27日	グリッタ嬢	-
23	手と手をつないで	8月10日	〃	-
24	分岐点を越えて	8月17日	管理人ルーク	-
25	おとぎ話が飛び出して	8月24日	ピンスポシャドー	-
26	銭湯で戦闘開始	8月31日	コインシャドー	-
27	新たな力を	9月7日	管理人ビショップ	仙台市交通局「1000N系」（南北線）/大井川鐵道「C10」（8号機）/2000系（特急宇和海）
28	カッコ悪いがカッコ良い	9月14日	-	小田急電鉄「ロマンスカーVSE」50000形/上田電鉄「1000系」/キハ185系（特急A列車で行こう）
29	対向車との合流点	9月21日	ボトルシャドー	京成電鉄「シティライナー」AE100形（旧スカイライナー）/381系1000番台（特急こうのとり）/キハ185系（九州横断特急）
30	誕生日のお祝いは	9月28日	ウィッグシャドー	DE10形/京浜急行「600形」（ブルースカイトレイン）/キハ40系（特急指宿のたまて箱）
31	ハイパーレッシャターミナル	10月5日	テーブルシャドー、チェアシャドー	南海電鉄「特急サザン」（12000系）/岳南電車「8000系」（がくちゃんかぐや富士）/西日本鉄道「3000形」
32	決意	10月12日	〃	阪急電鉄「1000系」/大井川鐵道「16000系」/キハ125系400番台（特急「海幸山幸」）
33	カラテ大一番	10月19日	チュウシャキシャドー	-（日本鉄道賞受賞特別回）
34	恋は大騒ぎ	10月26日	ビリヤードシャドー	東武鉄道「6050系」/特急はるか（281系）/キハ187系（特急スーパーいなば）
35	奪われたターミナル	11月9日	-	西武鉄道「9000系」/大井川鐵道「ED90形」（南アルプスあぷとライン）/特急うずしお（N2000系）
36	夢は100点	11月16日	マンネンヒツシャドー	名古屋鉄道「5000系」/京阪電車「3000系」（コンフォート・サルーン）/伊予鉄道「モハ2100形」
37	理不尽クイズ	11月23日	管理人ナイト	相模鉄道「11000系」/近江鉄道「700形」/キハ183系1000番台（特急あそぼーい!）
38	映画つくろう	11月30日	フィルムシャドー	北総鉄道「7300形」/名古屋鉄道「2200系」/沖縄都市モノレール（1000系・ゆいレール）
39	終わりの始まり	12月7日	ボセキシャドー	N700系7000番台・8000番台/秩父鉄道「7000系」/叡山電車「きらら」（900系）
40	誰があいつであいつが誰で	12月14日	-	北陸鉄道「8800系」（浅野川線）/西日本鉄道「8000形」/117系（サンライナー）
41	クリスマス大決戦	12月21日	ノア夫人、シュバルツ将軍	800系新幹線/2000系（特急南風）/秩父鉄道「パレオエクスプレス」（C58 363）
42	君に届く言葉	12月28日	-	レッドレッシャー（ブレイブ獣電池編成）/サラマズ究極態/トッキュウレインボー&ギガントキョウリュウジン
43	開かない扉	2015年 1月11日	ドールハウスシャドー	-
44	昴ヶ浜へ	1月18日	城の番人ポーン	-
45	君が去ったホーム	1月25日	-	-
46	最後の行き先	2月8日	-	-
終着駅　(47)	輝いているもの	2月15日	闇の皇帝ゼット、モルク侯爵、ネロ男爵	-

音楽

OPテーマ

烈車戦隊トッキュウジャー

作詞：渡部紫緒/作曲・編曲：坂部剛/歌：伊勢大貴

EDテーマ

ビュンビュン!トッキュウジャー

作詞：藤林聖子/作曲：俊龍/編曲：坂部剛/歌：Project.R(YOFFY、谷本貴義、鎌田章吾)

※前述の事情もあり、映像ソフトおよびネット配信では｢次回予告時のBGM｣扱いとされている。

挿入歌

GO!GO!トッキュウジャー

作詞：渡部紫緒/作曲・編曲：坂部剛/歌：伊勢大貴

烈車合体！トッキュウオー

作詞：桑原永江/作曲：羽岡佳/編曲：佐藤清喜/歌：宮内タカユキ

シュッシュッポッポ!トッキュウジャー

作詞・作曲：Raizo.W/編曲：坂部剛/歌：串田アキラ

雨のちレインボー

作詞：藤林聖子/作曲：羽岡佳/編曲：佐藤清喜/歌：大西洋平

夢限∞イマジネーション

作詞・作曲・編曲・歌：岩崎貴文/ピアノアレンジ：奥田弦

線路はつづくよどこまでも

アメリカ民謡訳詞：佐木敏/アレンジ・演奏：ANIMETAL USA/歌：鎌田章吾

トッキュウ総進撃!!!

作詞：桑原永江/作曲：AYANO/編曲：平松建治、綾野光紘/歌：山形ユキオ

キャラクターソング

I saw the light

作詞：渡部紫緒/作曲：羽岡佳/編曲：佐藤清喜/歌：ライト(志尊淳)

ブルーレンズの向こうへ

作詞：坂井竜二/作曲：平牧仁/編曲：山下康介/歌：トカッチ(平牧仁)

Yellow heart

作詞：梨里杏/作曲・編曲：橋本由香利/歌：ミオ(梨里杏)

Green Anchor

作詞：藤林聖子/作曲・編曲：ZENTA/歌：ヒカリ(横浜流星)

参上!なりきり♡GIRL

作詞：坂井竜二/作曲：鈴木盛広/編曲：安岡洋一郎/歌：カグラ(森高愛)

オレンジ色したニクいやつ

作詞・作曲：高取ヒデアキ/編曲：川瀬智/演奏：Z旗/歌：虹野明(長濱慎)

うた歌いま〜す、うた歌いま〜す

作詞：マイクスギヤマ/作曲・編曲：大石憲一郎/歌：チケット(山口勝平)

Choo Choo WAGON

作詞：渡部紫緒/作曲：光増ハジメ/編曲：EFFY/歌：ワゴン(堀江由衣)

暗闇の在処

作詞：只野菜摘/作曲：IMAJO/編曲：IMAJO、平松建治/歌：闇の皇帝ゼット(大口兼悟)

Darkness 〜闇の勇者〜

作詞：井上望/作曲：Raizo.W/編曲：加藤みちあき/歌：ネロ男爵(福山潤)

ノアノアノアール

作詞：藤林聖子/作曲：奥田弦/編曲：籠島裕昌/歌：ノア夫人(久川綾)

黒鉄将軍シュバルツ

作詞：渡部紫緒/作曲・編曲：黒須克彦/歌：シュバルツ将軍(壤晴彦)

そして王子さまが

作詞：只野菜摘/作曲・編曲：坂部剛/歌：グリッタ嬢(日髙のり子)

棺桶のうた

作詞：坂井竜二/作曲・編曲：羽岡佳/歌：チェーンシャドー(森田順平)

余談

「パワーレンジャー」シリーズには本作に相当する作品は存在しない。

そもそもアメリカでは移動手段として車が普及しており、日本のように鉄道が全土に広がっている訳では無く、長距離や中距離の路線や地下鉄はあれど日本の様に「日常的に電車を使う習慣」がなく（日本的にいえば、イベントや特別な一日という意味合いでの「ハレの日」に飛行機や船に乗る様な感覚に近い）、アメリカの子供達にとっては「鉄道」がポピュラーなモチーフではないからである（多くの「パワレン」シリーズを監督した坂本浩一氏や東映顧問の鈴木武幸エグゼクティブプロデューサーがその様に語っている）。

ただし「ニンジャスティール」において、敵キャラクターの一人である｢コスモ・ロイヤル｣にネロ男爵のスーツが流用（顔は新規造形）されているほか、その後のシリーズ作品である｢ダイノフューリー｣でも、敵キャラクターの一人である｢サンタウラ（ヴォイドクイーン）｣にノア夫人のスーツが流用（こちらは無改造）されている。

鉄道戦隊は電車戦隊トレインジャーと言うのが2004年度のスーパー戦隊の候補に上がっていたが、特捜戦隊デカレンジャーに敗れてしまい(トレインジャー自体ダミー企画と言われており、それを裏付けるかの様に「デカレンジャー」の出演者であるデカグリーン/江成仙一役の伊藤陽佑氏が柳田理科雄の著作である「空想科学読本ミドリ」にある両氏の対談で明かされている)、その10年後に本作が実現した事から、ある意味10年後に実現したトレインジャーと言えなくもない。

2023年12月にロブロックスの架空鉄道ゲーム、尾羽急電鉄の2000A系の乗降促進にオープニング曲が採用された。

作品のメインモチーフとして列車が採用されたのは本作が初だが、単にモチーフだけに絞るなら救急戦隊ゴーゴーファイブに登場したグランドライナーが第一号だった(道路上を走っていたが気にせぬ様に)。