光の国からぼくらのために きたぞわれらのウルトラマン(『ウルトラマンの歌』より)
「シュワッチ!」
データ
(児童誌など、非公式な設定も含む)
身長 | 40m | 『ウルトラマンタロウ』第40話のナレーションでは53メートルと解説されている | |
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体重 | 3万5000t | ||
年齢 | 約2万歳 | 最終話での台詞より | |
飛行速度 | マッハ5 | ||
走行速度 | 時速400km | ||
水中速度 | 200ノット | ||
ジャンプ力 | 800メートル | 4000mとする説もあり | |
頭の硬さ | 鋼鉄の2千倍(※1) | ※ダイヤモンドの100倍の硬さという説も(※1)。 | |
腕力 | 20万トンタンカーを持ち上げる(仕事率換算で100万馬力と言う設定も) | ※ただし、劇中では体重12万トンのテレスドンをも投げ飛ばしている。 | |
キック力 | 320文の威力がある | ||
職業 | 宇宙大学教授、宇宙警備隊銀河系局長(のちに支部長と設定) | ||
趣味 | 読書 | ||
家族構成 | ウルトラマンゼアスは初代ウルトラマンの遠い親戚にあたるという設定が存在する。 | ||
父:宇宙保安庁長官 | |||
母:ウルトラ学校教師 | 設定によっては、光の国の大学教師というものもある。 | ||
人間態: | ハヤタ・シン、ZAT隊員(『タロウ』のみ)、久野千草(『ギンガ』) | ||
テーマ曲 | |||
スーツアクター |
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(※1)出典:デアゴスティーニ『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(2009~2011、1-2・25-3より)
概要
日本人なら興味がなくても知らない人はほとんどいないであろう「われらのウルトラマン」。
歴史上人類と初めて接触したとされているM78星雲出身のウルトラ戦士(『バラージの青い石』に登場した石像の例もあるため厳密には不明)。
第1話で赤い球(後述)に姿を変えて、凶悪な宇宙怪獣を追っていたが、その際に誤って衝突し死なせてしまった、科学特捜隊のハヤタ・シンの命を救うために、彼と命を共有(=融合)しており、普段は彼の姿で人間として暮らしている。つまるところ、現在のウルトラマンに見られる普遍的なイメージである、地球防衛のために来訪したという流れでは無く、怪獣の逃げた先が偶然地球だっただけで、ウルトラマンは善意とハヤタへの贖罪のために、地球を守っているという訳である。最初から地球防衛を目的として来訪したウルトラマンは、ジャックが初。
ついでに言うとこの時の「地球の平和のために働きたい」というセリフからわかる通り「地球の平和のために戦う」というのはウルトラマン本人の望みではなくハヤタの望みであり、メタ的に言ってしまえば『ウルトラマン』という番組が怪獣や宇宙人と戦う番組なので戦っているわけであって、ハヤタが科学特捜隊に就職してなければ様々な分野でウルトラマンが活躍する可能性もあり得たわけである。(強引に例えると今のなろう系に近い)
彼は地球人と合体したウルトラ戦士としても初めての存在である。
彼より後に現れたウルトラ戦士は「セブン」や「エース」といった固有の名前を持っているが、彼はそういったものを持っておらず、後発の作品では「ウルトラマン」こそが彼の固有の名とされている。
これは「ウルトラマン」という名前の知名度の高さ故に、名前を後から付けるのが難しいと予想されたからこその措置とも考えられ、過去には帰ってきたウルトラマンこと新マンに「ウルトラマンジャック」の名前が与えられた際、郷秀樹を演じた団次郎氏が困惑したという事例も存在する。
そのためか、『超ウルトラ8兄弟』ではメビウスから「ハヤタ兄さん」と呼ばれていた。かつての昭和2期シリーズや児童誌・漫画作品などでは「マン」「前のマン」などと呼称されたこともあったが、次第に「ウルトラマン」の名で定着し「マン」と呼ばれることはほぼなくなった。ただし、他戦士と区別しやすいこともあり、ファンからは親しみを込めて「マン兄さん」と呼ばれており、さらに『Z』においてゼットおよびハルキの口からその呼び名が出たことで事実上の公式認定を受けた。しかも、あろうことかハヤタ役の黒部進氏までもが「マン」と呼ぶこともある。
一応、ウルトラマン物語と新ウルトラマン列伝でタロウは「ウルトラマン兄さん」とちゃんと呼んでいるシーンがあるのでウルトラマンのことを兄さん呼びする際は好みの呼び方で呼んでも問題ない。
海外では「Ultraman Hayata(ウルトラマンハヤタ)」という表記も見られる。
ちなみに「ウルトラマン」という名前を劇中で最初に使用したのはハヤタだが、これをハヤタが自ら意思で命名したのか、彼と一体化したウルトラマンの意思が影響していたのかは不明。テレビシリーズの劇中では同族のゾフィーやバルタン星人2代目、ザラブ星人、メフィラス星人は彼のことを最初から「ウルトラマン」と呼んでいる。
この点について現時点では公式見解が存在せず(数少ない参考になるセリフとして『メビウス』第1話でウルトラの父が言った「地球ではM78星雲人の事をウルトラマンと呼ぶ」がある)、仮に前者だとすると、元々は別の名前を持っていた可能性もある(ちなみにセブンも初期は「恒点観測員340号」と呼ばれていた。多分役職名だと思うが名前の可能性もゼロではない……)。
そのためシン・ウルトラマンにおいては本名(リンク先ネタバレ注意!)が設定された。ただし、これはあくまで『シン・ウルトラマン』における設定であり、初代ウルトラマンの本名ではないことに注意。
変身・巨大化時の「右手を宙空に突き上げ、左手は顔の隣に置く」ポーズ(ぐんぐんカット)はウルトラマンの代表的なポーズとして以降のシリーズでも踏襲されている。
また、この際の特徴的なSEもゾフィー、ジャック、エース、パワード、そしてミラーマンの変身シーンにそのまま使用された。
「ヘアッ!」「シェアッ!」などと表記される独特の声を発する。飛び立つ際の「シュワッチ!」という気合の一声は、彼はもちろん全てのウルトラ戦士を象徴する一種のシンボルになっている。
ちなみにこの声を担当したのは声優の中曽根雅夫氏で、中曽根氏は第33話でメフィラス星人と対峙した際のウルトラマンの会話時の声を担当している。
ちなみに「シュワッハッハ」とか笑ったりする。
性格
冷静沈着な性格で、物事を慎重に捉え戦況に合わせた行動や相手の弱点を瞬時に見抜く分析力と瞬時に対処法を考える卓越した判断力、地の利を活かし優位に戦いを繰り広げるクレバーさを併せ持つ。
(ただし、第2期昭和シリーズでは普段の冷静さを欠く時もあった。詳細は後述)
冷静な性格とウルトラ兄弟次兄という立場からゾフィーが参戦してない場合の前線では彼に代わって他の兄弟たちに指揮を執ることも多く、彼が参戦してる場合の前線ではサブリーダーとして活躍している。
容姿
彼の容姿は後のウルトラ戦士の原型となっており、カラーリングは赤と銀を基調としている。これは後にM78星雲の人々の中でも光線技や超能力を得意とするとされる「シルバー族」の特徴であると設定された(その「全てのウルトラ戦士の造形の基礎」という性質上、オーブ制作時スペシウムゼペリオンに意匠を落とし込む際はデザイナーの後藤正行氏が非常に苦労したらしい)。
円谷御大の伝記漫画などでは、ウルトラマンのモチーフは「仏様のようなおだやかな顔」とされている。デザインを担当した成田亨によると、この微笑みを浮かべているかのような独特の表情は「強者は常に余裕を持ち微笑んでいるから」という思想に基づいているらしい。
この「赤と銀」のデザインは後のウルトラシリーズにも踏襲され、ウルトラマン列伝の主題歌『キラメク未来』の歌詞にも「赤と銀の光の戦士」というフレーズが使用されるなど、「ウルトラマン=赤と銀」というイメージは根強い。
平成に入り『ティガ』以降の作品では主人公にも複数の色を使ったウルトラ戦士が数多く登場しても、主人公を務める戦士は赤と銀、プラスαのカラーリングでデザインされている。
シリーズが多様化しながらもそれは継承され続け、その結果として、2024年現在でも、『ウルトラマンコスモス』を除く全ての作品において、基本形態の体色のどこかにか必ず赤と銀を用いているウルトラ戦士が主人公となっている(※)。
(※)ただし、これにはいくつかの注釈をつける必要がある。というのも、W主人公も含めるとブルも該当するが、彼の場合ブルはW主人公の相方でありなおかつ登場作品もその相方をより主人公として描いており、逆に、『ウルトラマンタイガ』では、主人公の工藤ヒロユキが3人のウルトラマンに変身するという特性上、所謂青トラマンに該当するウルトラマンフーマもある意味主役ウルトラマンと見做すことが可能なため。ただしいずれも複数系主人公でありその他の主役戦士は赤いため、「主人公が赤色ではない作品」ではない。「主人公が赤」という意味では他と同様である。
また、銀はともかく、赤色の割合はウルトラマンごとにまちまち。ゼットの様に赤色部分がアクセント程度にしか配色されていないウルトラマンもいれば、セブンのようにふんだんに赤色を配したウルトラマンもいる。
胸のカラータイマーは地球上ではおよそ3分間しか活動できないウルトラマンの限界を否応なく(視聴者にも)知らせる装置であり、ウルトラ族が戦士として一人前になる際に外科手術で取り付けるという設定がある。そのため、幼いウルトラ族にはカラータイマーがない画も存在する(ただし子供の頃のウルトラマンタロウや他星出身の者がつけていたりもするため詳細は不明)。
ちなみにカラータイマーは成田亨氏の描いたデザインには存在せず、演出の都合で後から取り付けられたものである。そのため成田は「カラータイマーのついたウルトラマン」を非常に嫌っており、晩年に至っても、彼がウルトラマンを描く際はカラータイマーを描かない事が多かったという。3分間という制約も、予算の都合で決められたとされている。
成田氏が望んだ「カラータイマーのないウルトラマン」は、2022年公開の『シン・ウルトラマン』にて遂に実現した。
3つの姿
スーツは時期によって顔立ちや体格が大きく変わっており、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプの三種類が存在する。
Aタイプ | Bタイプ | Cタイプ |
現在ではCタイプの姿がお馴染みとなっているが、作品によってはAタイプやBタイプの姿で登場する事もあり、実は意外と一定していない。なお、タロウ客演時には後頭部の背びれ(?)が目立っていたり、ティガ客演時には目の造形がティガと同じだったり(実際にティガのものを使用)、目が乳白色ではなく黄色であったり、胸のラインが細かったりするなど一口にA〜Cタイプと言っても作品や時期によって細かい差異がある。(例えばウルトラ銀河伝説で登場したBタイプはTVシリーズに登場した時と違ってつま先が反ってないなど)
最近では『きたぞ!われらのウルトラマン』での客演に際してスーツが新調されたらしく、ただでさえ筋肉質だった上半身がよりムキムキになった。
次回作以降の『オーブ』『ジード』で登場した時も、他のウルトラマンと比較して明らかに筋肉質である(流石にベリアルは例外だが)。ジード1話のゾフィー、ジャックと並んでいる場面や、17話のロイヤルメガマスターのブラザーズシールドで6兄弟が並び立つ場面が特にわかりやすい。
そのため、「鍛えすぎ」「飛び道具を充実させるより肉体改造に走った」「年々マッシブになっていく我らが兄貴」「これならゼットンも素手で撲殺できそう」などと方々でネタにされている。
赤い球
初代ウルトラマンが、恒星間移動する際に用いる宇宙船のようなもので光速を超える速度で移動出来る他、他者を格納する事もできる。地球へはこの赤い球に乗って青い球と化したベムラーを追跡してきた。
『ティガ』や『きたぞ!われらのウルトラマン』出演時もこの球体から出現しているのだが、どちらも鉱物が赤い球体に変化するという扱いになっている。
なお、この球体もとい発光体は他のウルトラ戦士にも見られるものであり、ゾフィー、アストラ、ウルトラマンパワード、ウルトラマンネオス(パイロット版)、ウルトラマン・ザ・ネクスト、ウルトラマンマックス、ウルトラマンゼノン、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンエース、ウルトラマンリブット、ウルトラマンヒカリをはじめとするウルトラ戦士(『運命の衝突』)などが使用しており、ウルトラヒーローの象徴の一つとして扱われているようだ。
なお、ウルトラの父の物は緑色となっているが、『ウルトラマン物語』にてウルトラマンタロウに対して使用した物は赤くなっている。
戦闘スタイル
制作当時は巨大怪獣とヒーローの戦いを描くノウハウが蓄積していなかったことや、当時プロレスがブームになっていたこともあってか、スタイリッシュな蹴りや打撃ではなく、馬乗り、寝技や投げ技などの柔道的な技からヘッドロックなどのプロレス技を中心とした非常に泥臭い戦いを繰り広げており、単なる投げ技で相手を倒したことも多く(レッドキング戦、テレスドン戦など)、ウルトラマン自身も投げ技中心に戦闘を繰り広げることから「投げ技の名手」とも呼ばれている。また、打撃技(パンチ、キック、チョップなど)が後の後輩と比べると重々しい他、急降下キックや急降下体当たりなどによる先制攻撃をしてペースを掴む戦い方も特徴である。
昭和期の戦士の中でも、怪獣の特徴的な部分を集中して破壊する(モンスターハンターで言う所の部位破壊)攻撃を行う場面が特に多い。敵の弱点を集中して短時間で倒すという意味ではまさしく「怪獣退治の専門家」であろう。(後述)
また、ネックハンギングや足での首絞めに擽りや水かけ、相手を挑発して自分のペースに持ち込んだりするなどコミカルだったり、ヒール臭い戦法を取ることもあった。
例
- バルタン星人:自分の腕を挟んだハサミをチョップで叩き壊す
- ネロンガ:鼻の上の角をへし折る
- ゲスラ:背鰭をむしり取る
- アントラー:顎を掴んで横に投げ倒し大あごをへし折る
- ガボラ:顔の回りの鰭を2枚剥ぎ取る
- ジラース:襟巻をもぎ取ってただの怪獣王にする
- ギャンゴ:耳を叩き折る
- グビラ:チョップでドリルをへし折る
- ゴモラ:左の角をもぎ取る
- ザラガス:角をへし折る
- ジェロニモン:羽根を全部引っこ抜いて丸坊主に
無論格闘能力だけでなく、スペシウム光線をはじめとした遠距離技や超能力も数多く備えており、様々な怪獣に応じて多数の戦術を瞬時に切り替えるクレバーさも彼の強みの一つ。以降の後輩たちと比べると突出した派手さはないものの、この冷静な判断力で多くの怪獣や宇宙人を倒してきた。
平成シリーズからは更に自らを鍛え直したのかかつての地球防衛時から未だに戦闘能力が向上しているようで、アントラーをウルトラアタック光線で瞬殺、ゴーグファイヤーゴルザには八つ裂き光輪をわざと囮にして間髪入れずスペシウム光線で撃破するなど、益々その強さに磨きがかかっている。
このように、敵の弱点を見抜きそれに応じた対応や、投げ技などで相手の気力を奪いつつスペシウム光線などの光線技でトドメを刺す豊富な経験や技量に基づいた強さが彼の一つのアイデンティティとして認知されており、特に平成シリーズ以降はブルトンの四次元空間を容易く抜け出すなど、後輩やニュージェネ戦士が苦戦する相手やその能力を容易く切り抜ける技術面の練度の高さが再評価されている。
一方、ウルトラダイナマイトのような高火力の技や後続戦士のような劣勢を切り返すパワーアップ能力を持ち合わせておらず、ゼットン戦では八つ裂き光輪はバリアで防がれ、接近戦は凄まじいパワーとテレポート、火球で遠距離攻撃、決め技のスペシウム光線は吸収されて打ち返されると、持ち味を全て潰された上で敗北したという話はあまりにも有名。実力を増している後発作品でもベリアル相手には歯が立たなかったりと(メビウス以前のウルトラ兄弟にも言えるが)弱点を持たない純粋に強い相手は苦手としている。
ただし、ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラマン編で披露したウルトラスペシウム光線のような強化技を会得していたり、ウルトラマンフェスティバル2016 ウルトラマン episodeZでは、全ての始まりの光の戦士としての責任感を糧にスペシウム光線を強化させるなど、高火力技やパワーアップ能力を持ち合わせておらずとも一つの必殺技に対し極限まで磨き鍛え上げた努力と研鑽、そしてウルトラマンとしての重責を力に変えていく強さは他の戦士と比較しても凄まじいものだと言えるのかもしれない。
「怪獣退治の専門家」
ウルトラマンの持つ通り名のひとつであり、元ネタはOPテーマ「ウルトラマンの歌」3番の歌詞からの抜粋と思われる。
しかし正確には歌詞中で「怪獣退治の専門家」と評しているのは1、2番の歌詞から考えても科学特捜隊、及びハヤタ隊員の方であり、これをウルトラマンのことだと解釈するのは本来なら不適切とも言える。
だが上記で紹介されたウルトラマンの熟練した戦闘スタイルとあまりにもマッチしているため、現在では公式書籍でもウルトラマンのものとして採用されることが多い。
どちらにせよ、円谷の公式見解としては「ウルトラマンは怪獣退治の専門家」で間違いないようである。
独特な立ち姿
以降のウルトラ戦士にはあまり見られない特徴だが、他のウルトラ戦士に比べると原典での彼のファイティングポーズは腰を落としたもので著しく猫背になっていた。
これは「スーツアクターを担当した古谷敏が火薬にビビって引け腰になったのが腰を落とした戦闘姿勢のように見えてそのまま採用したから」というのが有名な説であるが当の古谷氏はこれを否定しており、実際は「古谷氏が少年時代に見た映画『理由なき反抗』に出演していたジェームズ・ディーンがナイフを持った決闘シーンで見せた前傾姿勢を参考にした」「古谷氏が長身すぎて画面に収まりきらない」「怪獣と同じ画面に映ると怪獣側が小さく見えてしまう」などの諸問題の解決策として考案されたポーズだという。
昭和シリーズでは他のウルトラ戦士に合わせてかそこまで極端な姿勢はとっていなかったが、平成以降の客演では差別化やキャラ付けのためか再び腰を落とした姿勢に戻っている。
この他にも、両握り拳を腰に当てるポーズと左腕を曲げて右腕を天に掲げるという二つのポーズが知られている。後者はゾフィーやウルトラマンジャック、ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンオーブなど多くのウルトラヒーローも同様のポーズを見せている。
また、ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEOではにせウルトラマンが挙げる手を間違えるという小ネタがある。
格闘技
- ウルトラパンチ
パンチの総称。威力がインドゾウ50頭分とされている。ゲーム『ファイティングエボリューション』シリーズでは強攻撃として採用。
SFC版『ウルトラマン』の取り扱い説明書でもご丁寧に解説されている(P10)。
- ウルトラチョップ
ウルトラマンが多用するチョップ技で、ゲーム『ファイティングエボリューション』シリーズでは基本的な攻撃技として採用。
両手を重ねて放つウルトラダブルチョップはグビラの角も容易く叩き折る。
- ウルトラキック
キックの総称。片足で繰り出す。
飛び蹴り、急降下キックなど様々な使用方法がある。
- ウルトラ頭突き
近接戦で敵に頭突きを見舞う技。
- 投げ技
背負い投げや岩石落とし、ウルトラスウィング(ジャイアントスイングのこと)、巴投げなど複数の投げ技を有しており、ゲーム『ウルトラマンファイティングエボリューション リバース』ではブルトン戦での打開策となった。
必殺技
言わずと知れた必殺光線。十字型に腕を組み、右手部分から光線を発射する。彼の活躍を見た人ならほぼ全員が一度は真似したであろう技。着弾時には50万度もの爆発が起きる(光線の温度が50万度であるとも)。
「スペシウム」という架空の物質から生成されるエネルギーと同質のエネルギーを含んでいることからこの名がついた。スペシウムの由来は「宇宙(スペース)」と元素名に付けられる「~イウム」から。
後続の作品ではイデ隊員が撃ち込んだエネルギーを吸収して放つ『マリンスペシウム光線』やプラズマスパークのエネルギーを吸収して放つ『ギガスペシウム光線』、純粋に自身の力のみで強化したスペシウム光線を発射する『ウルトラスペシウム光線』といった強化技も披露しており、光線を吸収できるゼットンなど恐ろしい強敵を真っ向からの力押しで撃破したほどの威力を誇る。
「ウルトラ戦士が共通して取得する基本的な技であり、その威力はさほど高いものではないのだが、ウルトラマンはこの基本技を徹底的に磨き上げることで必殺の威力に昇華した」との設定もある。
スペシウムエネルギーを円盤(あるいは丸ノコ)状に変化させて、手裏剣やチャクラムのように相手に飛ばす技。巨大な怪獣の四肢や首を両断してしまうほどの切れ味を誇る。自在に分離させて相手をバラバラにしたり、手の平に展開したまま手持ち武器のように振るうことも可能。
「八つ裂き光輪」と「ウルトラスラッシュ」の二つの名称があるが、同技を使う後輩たちとは異なり初代に関しては特に八つ裂き光輪の方が使われることが多い。
「『八つ裂き』という名前にクレームがついたため後者に改名させられた」などと紹介される場合もあるが、実際はどちらも放送当時から現在に至るまで広く使われている名称である。
腕を突き出して放つ緑色の渦巻き状の光線。相手に命中した後に腕を組むことで、敵を木端微塵にする。スペシウム光線さえ通じなかったケロニアを倒し、復活したアントラーを一撃で葬り去った。モルド・スペクターとの戦いでは二発発射するという殺意の高さを見せた。
漫画作品『ウルトラマン超闘士激伝』ではさらに威力を高めた「スペシウム・アタック」が登場する。
- ウルトラエアキャッチ
腕から反重力光線を放ち、敵を空中に静止させたり遠くへ運ぶ技。
レッドキングニ代目に使用し、八つ裂き光輪への繋ぎとして使用した。
- スラッシュ光線
掌を合わせて連続発射する鏃型の光弾。メフィラス星人のペアハンド光線を相殺した。
映像作品では一回しか使用されていなかったが、運命の衝突にてアブソリューティアン兵士に対して放たれ、数発撃つだけで撃破する威力を見せた。
ゲーム作品ではエネルギー消費の少ない牽制用の飛び道具として使われることが多い。
- ウルトラかすみ切り
すれ違いざまに手刀を浴びせ、相手の脈を断つ技。
ゾフィーやジャックも使用可能。
- ウルトラ念力
強大な念力で物体を停止させたり、粉砕する技。アボラスの溶解泡を吹き飛ばしたり、ジェロニモンの羽手裏剣を停止させるなど防御手段としても転用可能。
- ウルトラサイコキネシス
両掌から渦巻き状の光線を放った後、相手を宙に浮かせて彼方へ飛ばして爆発させる技。
スぺシウム光線も八つ裂き光輪も効かないキーラを撃破した。
- キャッチリング
腕を胸の前で交差させ、体を高速回転させる事で敵を拘束する光のリングを放つ。
ゼットンに使用した際には火球で妨害された挙句、リングを力づくで引き千切って脱出されてしまった。
『FER』でも必殺技に採用され、使用すると一定時間敵を捕縛し続けるのでこの間に強攻撃を叩き込む使用方法が基本となる。
使用時に起こる独特な電子音声(ゾフィーがウルトラマンを光の国へ連れて帰る場面で回転しながら赤い球に変身する際のSEにも使われている)が非常に印象に残る技でもあり、相手が相手だったこともあってか新世代ヒーローズ作品でもゼットン関連の怪獣がバリヤーを張る際のSEとしてたまに使われたりもした。なお、このSEはゾフィーが使用した際の描写を意識してか『シン・ウルトラマン』でもウルトラマンの回転時に使われている。
なお、初代『ウルトラマン』では敵を上から捕縛するために飛んでから使用していたというだけで地上でも問題なく使用できるらしく、一部のゲーム作品や『運命の衝突』でもアブソリューティアンの劣兵に対しては普通に地上で使われている(『運命の衝突』では回転せずに発動)。
- カラーリウム光線
テレビマガジンの「ウルトラヒーローなりきり光線技コンテスト」で入賞した新必殺技。
両腕を大きく広げた後に腕をL字に組んで放つ光線。敵の動きを止めて次の攻撃につなぐ技という設定なのだが食らった相手はどう見ても大ダメージを受けている。
エフェクトは虹色のスペリオン光線といった感じである。
- 目からの光線
敵宇宙人のバリアを消滅させるウルトラ眼光(ウルトラアイスポット)、透明になった敵の存在を見抜く透視光線などが確認できる。
- ハイスピン
次元を歪めるブルトンの攻撃を防御するために使用し、逆にブルトンに大ダメージを与えた。
- リバウンド光線
光線と付くが攻撃技ではなく、バリアを張って対象の攻撃を跳ね返す。
無重力ガス光線を放ったジェロニモンを逆に浮かせた他、ベリアルによって光の国を大寒波が襲った際は身を護るために使用した(横ががら空きなのであんまり意味があるように見えないが無防備に浴びるよりは効果があった様子)。
- 光線白刃取り
両手を重ねるようにしてケロニアの光線を防いだ。
手から放つ高圧水流波。
かのジャミラを抹殺した技として有名だが、それ以外にもぺスターが起こした火災の消化にも使用されている。
ちなみにそれぞれ使用時の構えが違っており、ジャミラ戦では両掌を合わせた状態で右手を横、左手を縦にした構えで両手の間から発射。火災消火時は右腕を指先までまっすぐ伸ばし、左腕は掌を下に向けて右手首を支えるように構えて右手の指先から発射した。
『運命の衝突』では50年以上の時を経て久し振りに使用。
この時には顔にかけて目眩ましをしたあと、雪に囲まれた惑星ブリザードの環境を利用して足場に水を流して敵を滑らせるという応用も見せている。
- 大胸筋バリヤー
正式名ではなく、ファンからの通称。
敵の前に仁王立ちし、敵の攻撃を胸筋で受け止める。
ネロンガ戦で初使用し、ウルトラマンメビウス客演時にはメフィラス星人のグリップビームを大胸筋で受け止めたのち、腕で払いのけている。
また、バニラをも溶かすアボラスの泡を受けても溶けなかったり、ザラガスの発光を受けて一時的に失明するもすぐに回復するなど彼の耐久力はまさしくウルトラ級であると言える。
- テレポーテーション
寿命を縮める代わりに遠い星から一瞬で移動する。
消える際には下半身から徐々に消えていく。
- ウルトラセパレーション
劇場用映画「甦れ!ウルトラマン」で使用。
複数人に分身し、各地に出現した怪獣の討伐に向かった。
- エネルギー付与
カラータイマーに手を当ててから前方に突き出し、ウルトラマンティガにエネルギーを分け与えた。いわゆるウルトラチャージのような技と思われる。
- 空中体当たり
腕を畳み、超高速で敵に頭突きを浴びせる荒技。
ガマクジラやスカイドンを粉砕してしまった(後者は通常の飛行ポーズで使用)。
- シルバーヨード
口から液体を放つ技で現在の公式設定にはなく、企画段階で考えられていたものである。
ソノシート『ウルトラマン危機一髪!』ではスペシウム光線をかわしたバルタン星人に対して使用し、大きく炎上させて倒した。
- ウルトラソード
小説『ウルトラマン ジャイアント作戦』で使用。
両手から広範囲に分散する追尾光線を放つ。本作の表紙に描かれているウルトラマンの姿を見るに、アグルブレードのような光の剣を思わせる名称である。
- 合体光線
名称は不明。ゾフィーとセブンとともに三角形を形成するように配置に付き、回転させて赤い光線を発射する。
ビートスター天球を足止めする際に使われた。
- L字型光線(名称不明)
昭和客演時のウルトラマンが合体光線に使っている謎の光線。腕をL時に組んで放つ所謂ワイドショット型の光線だが、厳密には左腕が右肘の前に来る形で、後のウルトラマンリブットが使うギャラクシウムブラスターと同じ構えで放つ。
『タロウ』では黄色い稲妻状の光線、『レオ』では腕を左右に広げた後にL字に組んで白い光線を放っている。
- その他
手を前方に広げ体をまっすぐに伸ばした体勢で、空や宇宙空間を飛行出来る。
また、手から重ねた光の輪を放つ事で、着弾した場所でハヤタの姿に戻る能力を見せている。
初代テレビシリーズ
ベムラーを追って赤い球体の姿で地球に来訪。
地球来訪以降ハヤタと共にさまざまな強敵を倒し続けたが、第39話で対決することになったゼットンには力及ばず敗北。光の国から救援にやってきたゾフィーに救助されることになった。
このときゾフィーに光の国への帰還を説得されるが、いつしかハヤタを気に入り地球人を愛するようになっていたウルトラマンは、自分が光の国へ帰ればハヤタの命が失われるとして、自分は死んでも構わないのでハヤタに自分の命を渡したいと発言した(ゾフィーが命を2つ持ってきていたので事なきを得た)。
蘇生後、ウルトラマンはハヤタと分離してゾフィーと共に地球を去るが、ハヤタはウルトラマンと合体していた間の記憶を失っており、ウルトラマンに感謝の別れを送る科学特捜隊員たちとは裏腹に不思議そうな様子で第1話で発見した赤い球(ウルトラマン)を見送っている。
実は昭和ウルトラマンで一体化していた人間と分離したのは、彼とジョーニアスのみである。(タロウは描写も説明もないため不明であり、加えて役者の意向で再出演の可能性が極めて低いために明かされる可能性も限りなく低い)
昭和シリーズでの客演
本人が登場した作品
ハヤタに擬態して登場した作品には◎、ハヤタに擬態はしていないもののハヤタ役の黒部進氏が声を務めた作品には●、それ以外の本人が登場した作品には〇を付記する。付記のないものには本人の登場はない。なお、現在でも黒部氏に対してウルトラマンのオリキャスとして再出演を求めるファンも多いが、実際には『ウルトラマン』という作品のオリキャスではあるが、「ウルトラマンというキャラクター」のオリキャスではないので要注意である。
『帰ってきたウルトラマン』〇
初の客演となった第38話では、ナックル星人に捕らえられたジャックを助けるべく、セブンと共に「ウルトラの星作戦」を決行。見事救出に成功した後は、スペシウム光線とエメリウム光線で磔刑台を完全に破壊した。
「ゼットンは恐るべき武器を備えた怪獣だ、迂闊に出ると私同様不覚を取るぞ…!」
その後『帰ってきたウルトラマン』にて「ウルトラ兄弟」という概念が誕生してからは、地球防衛任務に就いた後輩達の助太刀に馳せ参じるようになった。第38話ではナックル星人に捕まりあわや処刑寸前のジャックを助けるべくセブンと共に参戦、ウルトラの星作戦で見事救出に成功した。
最終回でもテレパシーで会話する形でゼットン二代目を前に焦って変身しようとする郷を止めており、本人もゼットンには並々ならぬ思いを抱いている様子だったが、いかんせん二代目の強さが初代と比較しても正直微妙だったのでぶっちゃけここで対決しても普通に勝てたのでは?と一部のファンにネタにされていたりする。
『ウルトラマンA』〇
「聞くんだエース、このままでは、ウルトラ5兄弟はここで死ぬことになる。だがエース、お前は死ぬにはあまりにも若すぎる…生きるんだエース!兄さん達の分まで活躍できるのは、お前だけなのだ!」
第13話ではゴルゴダ星でヤプールの罠に嵌まって兄弟全滅の危機に陥った際には自分たちが無事で済まないことを承知の上でエースにエネルギーを預けることを提案。兄達を見捨てて行けないと叫ぶエースを一喝して地球に送り出すなどかなり目立った活躍をしていたが、第26話ではヒッポリト星人にゾフィー共々真っ先に捕獲され戦闘不能になるという失態を犯した。その後はウルトラの父やエースの尽力で復活し、力尽きた父を兄弟達と共に光の国へ送り届けた。
しかしこの頃から新ヒーローを目立たせるためやマンの能力が後継と比べ映えないことから噛ませ犬的な活躍が多くなったばかりか、児童誌などでは「古いウルトラマン」「弱い旧ウルトラマン」などと兄弟最弱ともとれる散々な書かれ方をしていた(詳しくはウルトラ通信簿にて)。
『ウルトラマンタロウ』◎
第1話ではウルトラの母達と共に新たな戦士の誕生を見守り、ムルロア事件では兄弟達と共にウルトラベルを送り出した。33話では休暇で地球で光太郎達とバーベキューを楽しんでいたがテンペラー星人の来襲によって兄弟達と共に戦うことに。ちなみにこの時のハヤタはベーターカプセルは使用せずにジャックと同様右手を大きく掲げることで変身している。
第40話では天王星をパトロールしていた所で休憩中のタイラントを発見。間髪入れず戦闘に入るも全く歯が立たずに完敗した上に頼みのウルトラサインも消されて力尽きてしまった。地味にナレーションのパラメーター紹介では身長53mと間違えられている。
『ウルトラマン物語』では兄弟達と共にグランドキングと対決し、その圧倒的な実力の前に追い詰められるもタロウに力を預けてグランドキングの打倒に貢献した。
この時期のウルトラマン(ゾフィーやジャックもだが)は『A』以前と比べて目が黄色になっていることが多く、続く『レオ』や『ウルトラマン物語』辺りまでは目が黄色い初代が登場し続けた。本編通りの白い目は年号が変わるまで待たれる事となる(手袋やブーツも他の兄弟と同じものになってたのもこの時期の特徴である)。
『ウルトラマンレオ』〇
「俺達は、アストラを殺す!!」
光の国からウルトラキーを盗み出した直後のババルウ星人(にせアストラ)を最初に発見。すかさずキーを奪い返そうとするも、隙を突かれて逃げられてしまう(ウルトラキーを奪われている以上下手に光線技は使用できない上に、面識が無かったとはいえキーを盗み出したのが味方である筈のアストラだったという衝撃も考えると、多かれ少なかれ動揺していたのは想像に難くない)。
キーを持ち去ったにせアストラを追跡してゾフィー、ジャック、エース達と地球に飛来。弟を庇おうとするレオとも直接対決することになってしまう。アストラには強烈なキックを食らわせて大きく怯ませ、レオ戦ではジャックと二人がかりでレオを足止めしていた。最終的には合体光線でレオを殺しかけたことなどをウルトラマンキングに諌められ、ゾフィーらと光の国に帰還した後は地球とウルトラの星が衝突しないよう尽力した。
本話における、ウルトラマンが明確に「殺す」と発言したかなりインパクトのあるシーンは方々で散々ネタにされている。
が、この時点ではジャックとセブン以外はレオと会話したことがない上にアストラに至ってはほぼ全員出会ったことがないという認識不足、他人の姿に変身できるババルウ星人の特性が知られていなかったことや地球とウルトラの星があわや衝突寸前の危機という状況故に取り調べにかけていられる時間が無かったという点は考慮すべきだろう。
平成シリーズ以降での客演
平成に入ってからは光の国の実力者としての威光を取り戻し、昭和シリーズと比べても別格の歴戦の戦士といった扱いが増えている。
かつて苦戦した相手にすら楽々と勝利する場面が描かれるなど更に己を鍛え続けていることがうかがえるようだ。
『ウルトラマンティガ』〇
第49話「ウルトラの星」において、円谷英二が実際に出会い『空想特撮シリーズ』製作のきっかけとなった宇宙人として登場。円谷の願いに応えてティガを助けに来た。何気の初めての単独客演でもある。
尚、このウルトラマンがどの世界の出自かは不明ではあるが、マルチバース設定が固まってから発売された超時空のアドベンチャーにて本話の騒動の発端となったチャリジャがM78スペースなどのマルチバースを巡っていた存在という事が判明したため、彼を追ってネオフロンティアスペースにやってきた(恐らくM78スペースの)ウルトラマンである事が窺える。
また、ネオフロンティアスペースでティガとダイナの2人が光の巨人・ウルトラマンという名で浸透したのはもしかしたらこの邂逅が影響している可能性もなくはないかもしれない。
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』◎
「人間の心は複雑だ。宇宙警備隊で、それを学ばなかったのか?」
「君の活躍はずっと見ていた、ウルトラマンメビウス。いや、ヒビノ・ミライと言うべきかな?」
ミライ「もしかして貴方は…!?」
「ウルトラマン。地球での名は、ハヤタだ」
今作では『メビウス』本編の20年前にセブン、ジャック、エースらと共にUキラーザウルスと対決していたことが明かされた。ウルトラ兄弟4人がかりでも流石にヤプールの怨念がこれでもかと込められた最強超獣には苦戦し、最終的には怨念をファイナルクロスシールドで封印。引き換えに変身能力を失ってしまうも、20年以上地球に滞在しながらヤプールを監視し続けていた。
『自身が倒した怪獣が一人の少年の心に深い傷を残していた』事実に苦悩するミライ=メビウスにウルトラマンの持つ心得を説く。
「我々ウルトラマンは、決して神ではない。どんなに頑張ろうと救えない命もあれば、届かない想いもある。」
劇中でメビウスが捕まった際には即座に助けようとしたエースをセブンと共に止めるなどメンバー最年長として落ち着きのある対応が多いが、ジャックの進言もあり再変身すれば命が危ないことを承知の上で弟を助けるべく20年ぶりに変身する。
その後は自らも罠に嵌まってしまうもメビウスの尽力で復活。同時にヤプールが復活し窮地に陥るが、そこにゾフィーとタロウが救援に駆けつけた。自身はセブン同様にタロウにエネルギーを分け与えられた後はUキラーザウルス・ネオと激戦を繰り広げる。最終的にはメビウスにエネルギーを預けてメビウスインフィニティーへ変身させた。
なお、初代テレビシリーズ最終回で分離した後も人間体はハヤタの姿のままであるが、再合体したのか姿のみ借りているのかは不明。メビウスの公式サイトでは「ハヤタに姿を変えたウルトラマン」と書かれていたり、ハヤタが寿命で永眠している時系列である『ウルトラ銀河伝説』では明確にハヤタの姿を借りていると断言されている。
今作の前日談であるFE0ではヤプールの侵攻を食い止めるため人知れず2度目の地球防衛の任を務めていたことがエピローグで明らかになっている。
『ウルトラマンメビウス』◎
「無駄な抵抗はやめろ! お前が仕組んだこのゲーム、お前自身が手を出した時点で、既にお前の負けだったのだ」
第47話に登場。メフィラス星人の企みをいち早く察知するも、彼から「自分が直接手を出さない代わりに傍観に徹しろ」と要求され状況を見守っていた。が、仕掛けられた洗脳を自力で解いてしまったCREW GUYSに癇癪を起したメフィラスが約定を反故にし攻撃を仕掛けたため参戦。そのまま壮絶な空中戦を繰り広げた。
メフィラスのペアハンド光線をスペシウム光線で相殺した他、新たに追尾式の八つ裂き光輪を披露したり、グロマイトを一撃で粉砕する威力のグリップビームを大胸筋で軽々と防ぎつつ手で払いのけるという雄姿を見せつけた。
上記した台詞でメフィラスの言質を握りつつ戦力差を見せて撤退させると、頭脳面でも切れ者っぷりを披露。
この後は一旦光の国に帰還したものの、最終回にてエンペラ星人によって黒点に包み込まれた太陽を甦らすべく自らもスペシウム光線で黒点を除去。テレパシーでテッペイを励ます場面も見られた。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』◎
本作は元々ウルトラマンが実在しない世界であったが、パラレルワールド(M78ワールド)の自分の記憶を受け継いだことで、別次元のハヤタが初代ウルトラマンに変身した。ちなみにこっちの世界でのハヤタはフジ隊員と結婚し、レナという一人娘をもうけている。今のところ二人が結ばれた世界はここだけである。
ちなみに公開前の記者会見では進行役を務め、緊張して声が上ずったりするなどの人間臭い一面を見せている。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』〇
オキ「あっ!あれは…」
レイ「ウルトラマン…!」
『メビウス』での戦いから数千年後。レイブラッド星人によって召喚されたブルトンの力で怪獣無法地帯と化した惑星ボリスの危機を察知し、移住していた地球人類を護ろうとしたが、レイブラッド星人の手によって石化されてしまう。その後は石化した状態で寿命を削りながら広域結界を展開。怪獣たちから逃れてきたボリスの難民たちを匿う一方、事態の鍵を握る人物であるレイにテレパシーで働きかけて自分の下へ誘導していた。
最終話で、覚醒したレイの力により石化から復活。キングジョーブラックに捕まったペンドラゴンの救出に駆けつけ、そのままキングジョー諸とも人工太陽の爆発に包まれる地上に落下していった。
地味にウルトラマンとキングジョーの対決はこれが初であるが、キングジョーの片腕を関節部分を的確に八つ裂き光輪で切断、ペンドラゴンが無事逃げ切ったことを確認してから落下するなど、出番は少ないながらも相変わらずクレバーな戦いぶりは健在であることを視聴者に見せつけた(後にセブンもウルトラファイトオーブにて関節部分をピンポイントで狙うことでキングジョーを瞬殺しており、当時と比べても初代マンやセブンがいかに研鑽を積んできたかが分かる)。
『大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』〇
惑星ボリスでの戦いの後の動向は不明だったが、第13話の終盤に登場。セブンと共にレイブラッド星人の亡霊に容赦なくスペシウム光線とワイドショットを叩き込み最後のあがきを妨害。ペンドラゴンをまたも救った。この時は場所が宇宙の上に相手が相手だけに手加減するつもりもなかったのか光線を照射して数秒で亡霊を退けており、ウルトラ戦士が地球においてどれだけ威力をセーブして光線を使用していたかが察せられるシーンと言えるかもしれない。
『ウルトラ銀河伝説』◎
「レイ…君には、本当に世話になったな」
セブンやゾフィーと共にベリアルと対決するも、力及ばす敗北。が、比較的余力がある状態で吹っ飛ばされたためか、光の国の壊滅時に発生した寒波をリバウンド光線により防いでセブンと共に九死に一生を得る。地味に今作のスペシウム光線は何故か金色になっているが、これまでのスペシウム光線と特に威力に違いはない。
その後はレイ、メビウスやゼロなどとも共闘してベリアルの怪獣軍団と戦い、何気に再生怪獣とはいえウルトラアタック光線でアントラーにリベンジするなど要所要所で活躍していた。ベリュドラとの最終決戦では周りが皆最大火力の大技を使用する中、何故か1人だけ淡々と八つ裂き光輪を連射するというシュールな絵面が展開された。(これについては撮影時同じ技を2回以上使うことができないという制約があったため)
激闘の後は光の国で惑星ボリスの件も含めてレイに改めて感謝を述べた。
なおベリアルの影響により各宇宙の怪獣が活発化する際、戦力強化のために宇宙警備法違反でK76星へ追放処分が下っていたゼロを本国へ呼び戻すことを提案しているがセブンに「まだ早い」と言って断られている。当時のゼロの性格に加え父親のセブンの計らいで配慮されているとはいえ人間で言うと社会的大事件を起こして少年院や刑務所に送られている人物を兵士として使うというかなり問題がある話に近いので断られるのは当然と言える。
逆に言えば常識に囚われない案が出せる、という長所とも捉えられるが。
余談だが、ゼロが駆け付けた直後に、かつて自らの救ったティガの後輩であるダイナに助け起こされている。
また、NGカットとしてセブンと二人でベリアルの対決を撮る際、同映画の監督である坂本浩一監督のスタートの掛け声と同時にアクションを始めるとその胸筋でギガバトルナイザーの先端を意図せずへし折ってしまい、撮影を止めてしまった。
その後のジードなどと言いマン兄さんあなたの筋肉は一体...
『超決戦!ベリアル銀河帝国』●
アナザースペースへと旅立つウルトラマンゼロに、他のウルトラ戦士とともにエネルギーを与えた後、光の国を襲撃したダークロプス軍団を迎え撃つ。
『ウルトラマンゼロ外伝キラーザビートスター』●
ベリアルの乱の後となる本作では天球に衝突しかけた惑星をゾフィー、セブンらと守り抜く活躍を見せた。
『ウルトラマンサーガ』◎
セブン、ジャック、エース、レオと共に、「レジェンド5」の1人として登場。時空を超えたゼロの身を案じていた。
映画公開時はカットされてしまったが、ディレクターズカット版にて登場。
アントラーをベースにスフィア合成によって更に強化された怪獣兵器をスペシウム光線で撃破している。
『ウルトラマンギンガ』〇
『ギンガ』世界ではダークスパークウォーズにてM78星雲のウルトラマンや別次元のウルトラ戦士と共に怪獣軍団と対決した後、ダークルギエルによってスパークドールズに変えられてしまった。
最終話でダークルギエルが撃破されたことにより復活する。
番外編では健太と千草に力を貸すためにティガと共にスパークドールズの姿でギンガ世界を再訪。千草がウルトライブし、健太がライブしたティガと共にゼットン&マグマ星人コンビと戦った。
ウルトラマンタロウ(SD)がM78スペースのタロウと同一人物である事が後のシリーズで判明したため、恐らく彼もM78スペースのウルトラマン本人だと思われる。
『ウルトラマンギンガS』
直接の登場はないが、他のウルトラ5兄弟と共にストリウムブレスに自らの力の一端を授けた。ギンガストリウムにて力を使用した際、スペシウム光線を使用できる。
『きたぞ!われらのウルトラマン』〇
グルマン博士「おぉ…きたぞ我らの…」
大地「ウルトラマン…?」
この世界においても「伝説の戦士」として知られており、終盤の最終決戦においてザイゴーグ一味との戦闘に加勢すべく降臨。ティガ、エックスと共闘し、主にゴーグファイヤーゴルザと死闘を繰り広げた。なお、M78ワールドのウルトラマンと同一人物だったかどうかは不明(グルマン博士はオリジナルの存在するM78スペース出身であるが、彼の語るウルトラマンと同一人物かは劇中で明かされていないため)。
余談だが、回想シーンや移動時に3回続けて鳴る足音はウルトラマンの原点とも言えるあの初代怪獣の音がそのまま使われている。
ゴーグファイヤーゴルザ戦ではゴルザが放った熱線に対し八つ裂き光輪を盾にして防ぎそのまま射出、わざと破壊させて隙を作った上で間髪入れずスペシウム光線を叩き込むという戦闘巧者ぶりをみせた。
グルマン博士の語った回想シーンではバルタン星人と戦っており、無数に分身するバルタン星人に対し360°回りながらスペシウム光線で全て撃破するというスペシウム光線無双を披露した。
劇場版Xはウルトラマン誕生50周年でもある2016年に公開されたのもあり、上記の活躍から作中でのウルトラマンはキングやノアと同等とも思えるほどの圧倒的存在感を見せつけている。
『ウルトラマンオーブ』
「闇を照らして、悪を討つ!!」
宇宙がまだ混沌としていた時代に様々な惑星を侵食していた魔王獣達の内一体を封印した。なお、完全超全集によればM78ワールド(正史)のウルトラマン本人で間違いない様子。
今作では『平成の初代』であるティガとフュージョンアップすることで「スペシウムゼペリオン」に変身できるほか、ゲーム限定だがネクサスと組み合わせることで「スペシウムシュトローム」にフュージョンアップすることもできる。劇場作品『ULTRAMAN』が初代ウルトラマンを強くオマージュした作品だったという繋がりだろうか。
ミニコーナー『ガイのウルトラヒーロー大研究』ではウルトラマンのみに対して「今日紹介するのは、この人だ!!」ではなく「今日紹介するのは、この方だ......」と明らかに違いを出していたり、ほとんどの場合が紹介の際列伝シリーズの新規カットの流用だったがこのコーナーのために撮影した完全新規カットを入れてるなど、ヒーローの中では最後に紹介されたがものすごく優遇されていた。
『ウルトラマンジード』〇
「決めるぜ、覚悟!!」
本人が第1話、最終話にゲスト出演している。
また、ウルトラマンとベリアルのウルトラカプセルでフュージョンライズした「プリミティブ」が基本形態として登場しているほか、ロイヤルメガマスター形態のジードはキングソードとウルトラマンカプセルを組み合わせることでスペシウムフラッシャーという必殺光線を放つことが可能である。『フュージョンファイト』ではシャイニングウルトラマンゼロとフュージョンライズした「シャイニングミスティック」が参戦している。
『つなぐぜ!願い!!』〇
光の国にて、ウルトラの父、ウルトラの母、ゾフィー、セブンと共にジードに想いを馳せていた。
今作ではジードがオーブと共演する都合上変身バンクも両者のものが混ざるという演出がなされ、スペシウムゼペリオンとプリミティブに同時変身したために同じ映像にウルトラマンが2人登場するという妙にインパクトのある絵面になった。(本人と各アイテムによる実体化2人を合わせると合計3人のウルトラマンが劇中で登場していることになる)
『ウルトラマンR/B』
湊兄弟「「纏うは極、金色の宇宙!!」」
ベリアル(闇)のルーブクリスタル及びタロウ(火)、ギンガ(水)、ティガ(風)、ビクトリー(土)のクリスタルを組み合わせてキワミクリスタルを作成、ウルトラマンルーブへの変身に使用されている。ウルトラマンとベリアルのクリスタルは構成する分子こそ他のクリスタルのそれと同じだが、イサミ曰くバイブス波の線量が他のクリスタルの6倍と非常に強力な力を秘めているらしい。
ウルトラマンクリスタルの属性は光、クリスタルをルーブジャイロにセットした後ウルトラマンの実体と属性マークが現れる際ウルトラマンの変身音が鳴る。
令和ウルトラマン以降の客演
『ウルトラギャラクシーファイト』〇
本人も一応登場し、ルーブ兄弟を出迎えた。ウルトラ6兄弟総出でウルトラダークキラーと対決。かつてのグランドキング戦と同様、兄弟達と共にタロウにエネルギーを預けてスーパーウルトラダイナマイトの発動に貢献していたことが明かされた。
また、ウルトラマンのマスクがメビウス50話以来の覗き穴(目)があるタイプのマスクになっている。
『ウルトラマンZ』
ハルキ「真っ赤に燃える、勇気の力!!」
ゲネガーグの爆発後に飛び散ったウルトラメダルの一つとして登場し、エースメダル、タロウメダルと組み合わせることでベータスマッシュにウルトラフュージョンすることができるほか、ジードの新形態であるギャラクシーライジングの変身バンクでもベリアルと共に一瞬姿が確認できる。
ちなみにゼットからは「みんなの兄さんみたいな存在」と説明されており、宇宙警備隊の若者達からも尊敬されていることが明かされた。一応ゼットはウルトラマン本人と直接会ったことはあるが、その際あまりの緊張により会話がたどたどしくなってしまった。
ゲーム『フュージョンファイト』においては、ゼロの新形態としてセブン、エース、ウルトラマンとウルトラフュージョンした「グランセイバードゼロ」が登場している。
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』〇
ウルトラ6兄弟総出でジュダ・スペクターとモルド・スペクターのグア兄弟と対決、今作では主にゾフィー、ジャックと共にモルドと激戦を繰り広げており、ウルトラアタック光線をゼロ距離で2連射するなど、ベテランとして熟練の技を見せつけた(しかもこの際ただの連発ではなく1撃目が防がれたのを見た後、即座にガードを崩してから超至近距離で2撃目を命中させている)。ゾフィーやジャックと抜群のコンビネーションやトリプルスペシウム光線でモルドを圧倒し、最終的にはゾフィーの指示でタロウと一体化、コスモミラクル光線によりグア兄弟を撃破した。
その後は突然襲来してきたアーリースタイルのベリアルとトレギアの攻撃により窮地に陥るが、遅れて衛星ゴルゴダに駆けつけたゼロの救援によって難を逃れている。
ちなみにタロウがコスモミラクル光線を提案した時点で、ウルトラマン以外の5人は肩で息をしていたのに対して彼のみ微動だにしていなかったがコスモミラクル光線を使用した後は脇腹を抑えていた。
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』〇
「…最早、一刻の猶予もありません…!」
光の国からユリアン王女レスキュー隊をキャッチして仲間たちと共に惑星ブリザードに急行。
ゾフィーと共にレスキュー隊に撤退を指示した後、アブソリューティアン軍団と激戦を繰り広げる。
出番自体はそれなりだが、今作ではウルトラ水流やキャッチリング、スラッシュ光線とレア技も披露しているのが見所。
地の利を活かしたクレバーな戦いっぷりで圧倒する他、一般兵相手とはいえ眼光だけでアブソリューティアンを退かせている(他の戦士では眼光で退かせてるシーンがないためウルトラマンの存在感が別格であることが見て分かるシーンとも言える)。
『ウルトラマンレグロスファーストミッション』〇
「レイブラッド星人が復活!?」
宇宙警備隊本部でゾフィーとジャックと共にウルトラの父からかつてのジードとベリアルの戦いの中でベリアルから抜け出たレイブラッド星人の思念体がタルタロスの手により、ベリアルやトレギア同様並行同位体として蘇ったことに驚愕している。アブソリューティアンにとっても驚異になりかねないレイブラッドをなぜタルタロスがわざわざ呼び出したのか困惑していた。
(というのもウルトラマンはかつて惑星ボリスでレイブラッドと直接戦ったことがあり、その際ヴィンセント島の岩壁に封印された経験からその力の恐ろしさを知っているため、蘇ったことを聞いて誰よりも驚愕するのは当然である)
他媒体の活躍
『ウルトラマン特別編 さわやかマナー』
JR大阪駅構内で駅員の仕事をしている。しかし、怪獣たちが次々と事件を起こすのでその対応に追われている。
本作でのスペシウム光線は(バルタン星人を除いて)殺傷力がなく、カタルシスウェーブのような改心を促す光線やゴミ焼却光線として扱われている。
『有言実行三姉妹シュシュトリアン』
ウルトラマンに逢いたいの項目を参照。
『ウルトラマン怪獣伝説40年目の真実』
初代『ウルトラマン』のみで完結している世界観の本作では、本編から数十年後に老いたハヤタの前に久しぶりに姿を現すという形で再会を果たした(再会と同時にハヤタのウルトラマンに関する記憶も戻った)。
初代最終回で地球を去る際にハヤタの中に自分の心の一部を残したと発言しており、一時的にハヤタの心身に憑依して科学特捜隊へ同窓会の便りを出している。
『新世紀ウルトラマン伝説』
第36話の世界に入り込んできたカンジ少年とパパを襲撃したザラガスと戦うために登場。
TV版同様にザラガスの攻撃を受けて失明するが、パパのアドバイスで勝利。パパ達に勝利のサインを送った。
なお、『ウルトラマンメビウス』の外伝作であるDXウルトラコクピット「出撃!ウルトラゾーンへの旅編」でも似た展開が取られた(そちらで初代マンをサポートしたのはヒビノ・ミライとプレイヤーである)。
『ザ・ウルトラマンメビウス』
メビウスが宇宙警備隊に入隊したばかりの頃。
宇宙を遊泳していたところを、偶然遭遇したゼットンに急襲された彼の窮地を救ったのが、誰あろう彼である。
ゼットンの火球をスペシウム光線で相殺し、光線技を無効にするゼットン相手に、あえて多彩な光線技を封じ、肉弾戦を展開。
反撃を許さぬ猛攻でゼットンを撃破し、かつての雪辱を果たした。
過去の敗北を感じさせない鮮やかな戦いぶりに、メビウスは感嘆を抱く他なかった。
その後、メビウスの無事を確認した後、本来穏やかな宙域にゼットンが現れた事を疑問に思うメビウスに、ここで兄弟達と合流する予定になっていることや、ゼットンは本来それを待ち伏せていたことを伝える。
そこから程なくして、セブンと合流し、ウルトラ抹殺計画の続行を謳うバット星人と交戦する。
『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』
落下直後、ババルウ星人による歴史改変を阻止するため50年後の世界から最終回時の惑星ボリスの時間軸にやってきた御蔵イオ達を人工太陽の炎から守るため、ハヤタとの邂逅時と同じように赤い球体に自分たちを入れる事で生存。歴史改変を阻止してくれたイオ達に感謝を述べ、元の時間に帰るイオに未来の平和を託した。
『マウンテンピーナッツ』
ギンガのパラレル後日談小説である本作品にもスパークドールズの姿で登場(時系列はおそらく番外編の後)。
スパークドールズとしての姿を維持しているが、ウルトラマンタロウ同様に言葉を話す事が出来る。文明監視員と同様に過度に文明に干渉できないため、あくまで出現した怪獣を倒すという条件の上で彼女に力を貸している(正確には、ウルトラマンは地球人の多様な価値観を認めているために特定の価値観だけに加担できない立場をとっている)。
変身アイテムはギンガ本編と同様にギンガライトスパーク。
『ウルトラマンヒットソングヒストリー レジェンドヒーロー編』
時系列は不明(少なくともウルトラ銀河伝説よりも後の話)。
ウルトラマンゼロに過去のウルトラ戦士の戦いを学ばせるためにウルトラセブンと相談の結果、ウルトラマンキングに一芝居打ってもらう事に…。
「まあいいじゃないか。さあ、せっかく来たんだ。もう少し懐かしい映像を見たいものだな」と言ったり(閲覧したページはウルトラマンジャックの歴史)、ゼロが過去のウルトラ戦士の歴史を興味深そうに学ぶ様子を見て「そうか、面白いか」と言って目論見をバラしそうになりセブンに止められるなど、若干天然な面が見られた。
ウルトラマンの職業は児童誌では大学教師となっているため、ある意味でゼロに対する特別授業とも取れる。
『ウルトラマンタイガ』
本編ではイメージを含め一切登場していないが、ボイスドラマにおいてはウルトラマンタイタスに「栄光の初代ウルトラマン」と称されており、U40においてもウルトラマンの名は非常に深く認知されている模様。「筋肉で光線を弾いたこともある」逸話は光の国でも有名らしいので、ウルトラ戦士目線でも初代の肉体はマッシブに見えるのだろう。
『ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラマン編 in 博品館劇場』
本ライブステージの主人公。
バルタン星人の少年『バルル』との交流と友情が描かれている。
第1部では現生人類が生まれる前の時代にとある荒廃した星で、バルタン星人の少年バルルとロボットのガロットと出会う。バルルに「人が星に干渉してはならない」と寿命の僅かなこの星から立ち去るよう説き、その後侵略者たちと交戦。
最終的には「生まれ育った故郷であるこの星で生きていきたい」と語るバルルの選択を尊重し、後を託して去っていった。
第2部では地球にて戦うゼット&ゼロの下へ駆けつけ、怪獣たちと交戦。その直後成長したバルルと再会するが、故郷を再生させたいと考える彼はアブソリュートタルタロスと手を組んでおり対立することとなってしまう。
NEWGENERATIONTHELIVEウルトラマントリガー編STAGE4「僕らが咲かす花」
第2部に登場。マックスやダイナ達と共にティガとトリガーを救うためにトリガーの時空に来訪。テレスドンをウルトラスラッシュで切り裂こうとするもテレスドンに跳ね返されたがそれをスペシウム光線で倍にして返すという芸当を見せている。その後は現場をゼット達若手ウルトラ戦士達に任せマックスや他のウルトラマン達と共にトリガーが吸い込まれた空間の裂け目の近くにいる闇に引き寄せられた怪獣達の対処に当たっている。
『ウルトラP』/『ウルトラマンM730ウルトラマンランド』
本作における怪獣たちはウルトラマンのスペシウム光線によって『ウルトラPの星』に転送されたことになっており、初代ウルトラマン当人にも普段はBタイプで暮らし有事の際はCタイプになるといういわば『タイプチェンジ』の先駆けとなる要素が設定されており後続シリーズへの繋がりを感じさせる。
『ULTRAMAN』
『怪獣伝説』同様に初代『ウルトラマン』のみで完結している世界観の作品であり、彼と分離したハヤタと、ハヤタの息子である早田進次郎に受け継がれたウルトラマンの力が物語の中心として描かれている。
そして、ウルトラマン自身も意外な形で物語に大きくかかわる存在として登場している。
『The Spirits of TSUBURAYA PRODUCTION WORLD Another Genesis』
多くの平行世界で正義の味方として活躍しているのに対し、ベリアルによって光の国が消滅させられたパラレルワールドを描いた本作では精神を病んで「光の国の破片」の全てを回収する事に異常に執着するようになってしまうなど、これまでのウルトラマン像を覆すようなダークヒーロー然としたキャラクター造形がなされた。
『ウルトラマン-シンガポールの新たな力-』
該当項目参照。
演者
キャラクターボイス
原典
- 中曽根雅夫(掛け声、第33話)
- 黒部進(有言実行三姉妹シュシュトリアン、ウルトラマンメビウス以降※ハヤタ・シンとして)
- 近藤久(第1話、第39話(最終回)※上述の通り本業は編集技師だが、中曽根の代役として緊急出演)
- 石坂浩二(第15話※声優と言うよりナレーションと言った方が正確か)
- 浦野光(第33話※第20話〜最終回でナレーションを担当。最終回ではゾフィーの声とゼットン星人&ゼットンの鳴き声(効果音)も兼任している)
客演時など
- 谷津勲(帰ってきたウルトラマン)
- 辻村真人(ウルトラマンA)
- 名塚新也(ウルトラマンレオ)
- 堀内賢雄(ウルトラマンZOFFY、ウルトラマン物語)
- 堀秀行(てれびっこ ウルトラマン、トンボ学生服CM)
- 磯部弘(ばっちV ウルトラマンワールド ウルトラパワー大図鑑)
- 二又一成(ウルトラマンティガ)
- 古川登志夫(ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団)
- 田中秀幸(ウルトラマングラフィティ)
- 森川智之(ウルトラマン超闘士激伝)
- 外島孝一(ウルトラマンの日特別記念動画、ビデオ作品、ウルトラライブステージ)
- 大塚明夫(ウルトラマンフェスティバル1995)
- 稲田徹(PS2版ゲーム)
- 光みつ子(ジョージア ウルトラ微糖 エクササイズ動画)
- 櫻井孝宏(ウルトラマンフェスティバル(2016以降)、ウルトラマン55周年ショートムービー、ウルトラヒーローズEXPO、ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突、ウルトラマンレグロスファーストミッション)
- 磯部勉(ULTRAMAN・モーションコミック版)
- 曽世海司(ULTRAMAN・アニメ版)
主なスーツアクター
- 古谷敏:ウルトラマン放送時のスーツアクター。
前作の『ウルトラQ』でケムール人やラゴンのスーツアクターを務めた際に古谷の小顔さと脚長で細身という未来的なプロポーションに惚れ込んだ成田亨氏の強い希望と口説き落としにより決定した。
合う者がなかなかいない長身痩躯のスタイルと古谷がこだわったスぺシウム光線の独特な手つきは、古谷が担当する初代ウルトラマンの持ち味となっている。
成田は続編のウルトラセブンも古谷が担当することを望んでいたがそれは叶わず、古谷はアマギ隊員役として出演することとなった。
- 権藤俊輔:『ウルトラマンティガ』第49話でのスーツアクター。
権藤氏はTDG三部作の主役ウルトラマンのスーツアクターの一人として有名だが、この話では初代ウルトラマンのスーツアクターを担当している。
権藤氏は、185cmの長身かつ体形がスマートな逆三角形ボディで長脚だったことや「ウルトラマンガイア」でXIGのチームシーガルリーダーである神山篤志隊員役としてもセミレギュラー出演したこともあり、一部で「古谷敏の再来」と呼ばれていた。…身長自体はもう一人のTDG三部作主役ウルトラマンのスーツアクターで180cmの中村浩二の方が近いのだが、中村氏はマッチョ体形である。
- 石川真之介:X劇場版『きたぞ!われらのウルトラマン』や『ジード』でのスーツアクター。
初登場時の会話について
第1話と最終話で話す際の声はやけにぼんやりとした不気味なもので、どう聞いても正義の味方というよりはアブダクションを働く敵宇宙人であり、特に第1話でのハヤタとのやりとりは「ヘッヘッヘ、シンパイスルコトハナイ」などとネタにされる。
ハヤタ「これは何だ」
ウルトラマン「ベータカプセル」
ハヤタ「ベータカプセル?」
ウルトラマン「困ったときにこれを使うのだ。そうすると…」
ハヤタ「そうするとどうなる?」
ウルトラマン「はっはっはっはっはっはっはっは…心配する事はない」
中曽根氏の名誉のために記しておくと、この第1話及び最終話での声を担当したのは編集技師の近藤久であり、怪しい喋り方に関しては単に演技力不足であると思われる。当初は第33話のように中曽根氏が担当する予定だったが電車が遅れて収録に間に合わず、急遽代役として近藤氏が担当することになったらしい。ただ、この喋り方が宇宙人らしく聞こえるために好んでいるファンもいる。
後の作品での客演時はハヤタを演じた黒部進氏やプロの声優を起用しているため普通の喋り方となっている。
ちなみにゾフィーは本作のナレーターである浦野光氏が担当したため初登場時から流暢に話していた。
また、後に劇場版『R/B』が公開された際に公式がこのやり取りをパロったツイートをしている。
それによると「ヘァッヘッハ…心配スルコトハナイ…」と表記するらしい。……ファンの表記よりも余計に不気味度がアップしているような気がしないでもない。
『ウルトラマンZ』では第1話でゼットがハルキと一体化する前に対話する際の演出が完全にこのシーンのオマージュになっている。
また、この時にゼットが「地球の言葉は難しい」といった趣旨の発言をしていたため、初代マンの話し方がどことなく不自然な雰囲気だったのは、ゼットと同様、不慣れな地球の言葉で無理矢理話そうとしたからではないかという解釈も出てきているようである。
余談
作品の枠を超えて同じ特撮ヒーローの仮面ライダー1号とOVで共闘したりもしている。
元円谷プロ名誉会長であった円谷一夫が、東映不思議コメディーシリーズの最終作「有言実行三姉妹シュシュトリアン」の大ファンだったことから、シュシュトリアンとウルトラマンの共演を東映側に打診。会社の枠を超えてウルトラマンが他社制作の特撮番組にゲスト出演するという夢のような物語が実現したこともあった(第40話『ウルトラマンに逢いたい』)。
NHKにて3月から放送の番組『JAPANGLE』ではオープニングに「日本文化」の一つとしてウルトラマンが登場しており、4Kで新規撮影されたウルトラマンが飯塚定雄さんが新たに作画したスペシウム光線を放つ。
メキシコでは1975年からマスクマン「ウルトラマン」が登場、1979年には新日本プロレスに初参戦した。同年6月29日にわれた藤波辰巳との対戦では、試合前に本物のウルトラマンが花束贈呈をしている写真が雑誌にも掲載された(ウルトラマンの製作元の円谷プロダクション非公認であるが、当時円谷プロが製作した「アステカイザー」に新日本プロレスが協力していたため大目に見てもらえた所がある)。
82年6月に来日した際は初代タイガーマスクと対戦、1990年代にはFMW、WWF、WCWに参戦。
息子の「ウルトラマン・ジュニア」もプロレスラーで初期のDDTに上がったことがある。
笹本祐一のSF小説『妖精作戦』シリーズ第2巻「ハレーション・ゴースト」では、現実世界に実体化した「夢」の1つとしてバルタン星人とともに登場。下町で交戦した。
真行寺のぞみのライトノベル『血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス』では、人形が等身大サイズとなったウルトラマンが出現し、敵の一体として登場したバルタン星人と戦う。
『Fate/Zero』にて航空自衛隊の仰木が自分達の事を怪獣映画における「光の巨人が出て来る前のかませ犬」と例えて皮肉ったり、『遊戯王GX』においては遊城十代が子供の頃に見ていた番組の最後に3分だけ登場するヒーローの話をするなど、全く別作品の世界でもそれらしい作品が話題に出ていたりする。
漫画家の鳥山明と監督の田口清隆は1番好きなウルトラマンは初代ウルトラマンであると語っている。
ゲーム作品での活躍
- 大怪獣バトル
アーケードゲーム初参戦作品。当時最新ヒーローだったウルトラマンメビウスと共にカードのコンボマークを合わせると出現するお助けキャラクターという扱いで登場。その後第4弾にてUHRのスーパーコンボカードとして実装された後にその後も技違いのバージョンが実装されている。レアリティがレアリティだけに入手の難しいカードと見られていたが、アーケードで廃課金するよりも『大怪獣バトルポジカコレクション2』を購入する方がより堅実に入手できる(それでもかなり低確率なのだが)。
NEOシリーズの中盤からは戦いをサポートするウルトラストライカーとして登場し、続いてRRシリーズに移行すると、ウルトラヒーローがプレイアブルになったため、今までのレアリティが嘘のように容易に手に入るようになった。
- バトルスピリッツ
コラボブースター「ウルトラヒーロー大集結」にてxレアの青属性スピリットとして登場。
コストは4、最高BPは9000とレアリティに見合わないスピリットに見える一方で、カウンター代わりにデッキの横にコアを3個配置した後にエンドステップを経て行くごとに1個ずつコアをボイドに還し、このコアが0になった時に相手スピリット/アルティメットを問答無用で1体破壊できるという効果を持つ。ネクサスがあればコアブーストにも転用できるというスグレモノ。3分以内で怪獣を倒す原作再現になっているため、この効果発揮後は手札に戻って行く。
また、レベル2のアタック時効果にウルトラマンのコスト以下のスピリットを破壊するという効果も併せ持つ。ただし、コスト4で破壊できるスピリットは高が知れているので、ブレイヴで補完して行くといいだろう。
ちなみに、あまり現実的とは言い難いが、ガルーダやモモタロスをブレイヴさせることも出来てしまう。
パラレル版のデザインはぐんぐんカットをモチーフとしている。
該当項目参照。
DLCのキャラクターとしてバルタン星人、ティガ、カミーラと共に参戦。
ピピジュラスに苦戦する同作の巨大ヒーローのギガマンを助太刀すべく駆け付けた。
本作ではスペシウム光線や八つ裂き光輪は勿論、マリンスペシウム光線も使用する。
仕事を選ばない光の戦士
CM王
ウルトラシリーズをよく知らない人でも一目でわかるキャラクターであるため、宣伝効果は高い。
また3分間の時間制限というウルトラマン特有の設定も活かされやすい。
古くはビデオデッキのCMから始まり、現在でも様々な広告塔として日夜働いていらっしゃる多忙なお方。
半面、海外向けの物ではいろいろと大人の事情があるらしく、そちらは後輩であるネオスが担当している様子。
ただ2020年にマーベルコミックからアメコミ『THE_RISE_OF_ULTRAMAN』が出るなど最近ではそのあたりはクリアになっている。
また、帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックが出演している場合もある。
当初は初代と同一という設定のため外見がよく似ていることに加えて、首が白いため服を着ている姿がよく似合うという理由らしい。
以下は出演歴の一部(CM以外のメディアも含みます)。
- カップラーメンを作ろうとするが、出来上がるまで間に合わず帰る。スーツ姿でラーメンを食おうとする明星チャルメラのCMが有名だが、この時は初代ではなくジャック兄さんである。
- ファミコンに熱中しすぎてブチギレてスペシウム光線をぶっ放してテレビを壊し、ウルトラの母にはたかれる(ちなみにセブンが兄弟役、ウルトラマンキングがお爺さん役として登場し普通にアパート一室で寝転がってくつろいでいる)。
- ほっかほっか亭のCMではおろし焼肉弁当の素材になる大根を摩り下ろす。
- CORONAのウルトラHiXのCMではウルトラセブンとお泊り。叩いて被ってじゃんけんぽんではしゃぐ。
- 着物を着て夜の公園で歌い「健善娯楽」のテロップを前にいちゃつくカップルの足元にスペシウム光線を撃ち込んでからかう。別バージョンでは歌いながら女の子といちゃつき、そのまま草むらにお持ち帰り。善でも健全でもない。ちなみにこの時はジャック兄さんではない。
- ジョージアの『ウルトラ微糖』CMではおいしいと低カロリーの2要素をスペシウム光線で合成してウルトラ微糖に加工した。
- エクササイズ動画ではコーヒーの缶を持って体操するというなんともシュールな絵面を見せた。しかも、体を動かす度に「シュワシュワ」言うのである。
- 円谷プロの企業CMでは、クリスマスの夜にせっかく買ったケーキを台無しにしてしまい、仲違いし落胆するピグモンとブースカの前にサンタ帽であらわれ、ケーキをプレゼントするヒーローっぷりを見せている。かっこいいぞウルトラマン! でも別パターンのCMでは、ダダと恋仲っぽく描かれていたり……
- ファンヒーターのCMでは菅野美穂と良い仲になり、膝枕してもらうリア充っぷり。というか大体CMに出ると女の子と仲良くなるというジゴロっぷり(ちなみにこれは出光興産のCMであるが、出光とのタイアップで誕生したウルトラマンゼアスを差し置いて登場している)。別バージョンのコマーシャルでは「まいどプラス」カードを紛失してしまい、「だめねぇ」といわれ、ガチで凹む。ほかにも、灯油を買いにいこうと意気揚々と出発するが(その直前に「気を付けてね」といわれたにもかかわらず)、梁に頭をぶつけて転倒するという弟たちには見せられないどんくさいシーンも登場。また、菅野美穂にお出かけのチューをされ、デレデレになるというシーンも登場している。
- ソフトバンクのお父さん犬と共演。郵便配達に勤しむが時間切れになり焦る(なぜいつもこの方は己の限界に挑戦するのだろうか……)。
- ニュースサイトのCMで、「会議まであと3分か……」「3分じゃ何もできないっすよ」と屋上でやり取りをしていた会社員の前に、我々の苦労が貴様らに分かるかと言わんばかりにカラータイマーを点滅させながらビルの影からぬっと出現し、彼らを見下ろしていた。
- ウルトラスクラッチという宝くじのCMでは、バルタン星人と交戦する。バルタン星人に向けてエース、タロウ、レオと共にそれぞれ、メタリウム光線、ストリウム光線、シューティングビーム、そして、スペシウム光線を放ちバルタン星人を撃破した。この四人の組み合わせはあまり見かけないが、恐らくウルトラマンを知らない視聴者のために、はっきりと独立したデザインである事からこの四人が選ばれたのだろう(因みに他の兄弟であるゾフィー、セブン、ジャックの三人はこのCMが流れ始めてた時、絶賛活躍中だった)。
- 元旦の『ウルトラマンDASH』では作戦VTRの際に様々なウルトラマン(この場合、番組で登場するプロフェッショナル達のこと)の再現代理として3DCGの初代ウルトラマンが登場するのがお約束。また人数が二人の時はゾフィー、三人の時は加えてジャックという顔がそっくりな面々が駆け付ける(当然説明はなく、声も全員初代マンの掛け声。間違ってはいないが)。
- 東映制作の『超人機メタルダー』第19話のラストにちらっとウルトラマンの立像が映ってしまう。
- 五味太郎のカタカナ絵本アイウエオにてウクレレを持った姿で登場(さすがに絵を似せすぎると不味かったのか五味太郎氏独特のアレンジがなされている)と思ったら、26年後に本当に公式でウクレレを題材にしたウルトラマンの楽曲CD「ウクレレウルトラマン」が発売される。
- 『大集合!ウルトラヒーロー主題歌名場面集!!』では「Project DMM」のバックバンドとしてギター、『ウルトラマン・オン・ブラス』ではトロンボーンを弾く姿を披露している。案外音楽を嗜む人なのかもしれない。
- スキャットウルトラマンというラップソングを歌った事でも知られており、トリビアの泉でも取り上げられた。
- 2023年7月10日(ウルトラマンの日)放送のラヴィット!で、美_少年の那須雄登が「オススメの夢中になったもの」としてウルトラマンを紹介。すると突如ゼットンが生放送中のスタジオに襲来し、それを追って初代ウルトラマンが登場。スタジオ内でド派手なウルトラファイトを展開し、最後はゼットンシャッターやゼットンファイナルビームを使う隙を与えずにスペシウム光線でトドメを刺した。
初代ウルトラマンに子がいるって本当?
結論から言うと公式設定においての子はいない。ただし、派生作品やCMにおいては妻子がいるという意味である(ちなみにデザインは初代ウルトラマンと同じである)。
明星チャルメラのCMにおいては念願の息子が生まれたと知り、あたふたする姿が描かれている。生まれたばかりの息子はぐずるとスペシウム光線を乱射する危ない面もあるが、チャルメラのカップを降ると大人しくなる可愛らしい一面も。
OVA「ウルトラマングラフィティ」では妻のメグ、長男のマックン、長女のメルの4人家族で生活する姿が描かれた。
マックンは父親と同じ姿とは思えない校則破りや遅刻の常習犯であり、ウルトラマンゼロ以上のやんちゃっぷりを見せている(大和銀行から発行されたULTRA通帳のイラストでも家族構成は子供が二人となっているが、こちらでは娘が先に生まれているようだ)。
宮西達也の絵本「おとうさんはウルトラマン」では怪獣退治の傍、息子を育てており、息子に厳しく接する事もあるが、お面を欲しがる子供のためにバルタン星人と初代ウルトラマンのお面を作ったり、息子の描いた似顔絵に涙する親バカな一面も。実際に地の文でも「おとうさんはこどもにあまい」と書かれてしまっており、度々妻と衝突する事もあるようだ。尚、息子のデザインは父親と比べて丸顔となっている。
しかし、派生作品でこれほど子との交流が描かれているのにもかかわらず、公式作品で子が登場しないのは始まりの戦士という重要な立ち位置や、初代マンのデザインがシンプルで完成されているが故に子を容易にデザインできないという点があるからだろうか。
ただし、上記の『8兄弟』では人間のハヤタとしてではあるが、娘が存在している。
関連イラスト
関連項目
仮面ライダー1号(旧1号 新1号 桜島1号 ネオ1号)、アカレンジャー、:歴史の始まりのヒーロー。
ウルトラマンは神ではない:後年、ウルトラマン自身が発言した言葉。発言したのはウルトラマンメビウス内でのことだが、リメイク作品であるシン・ウルトラマンにも類似する台詞がある。
パワーファイター:格闘術に優れ、凄まじい怪力で豪快に怪獣を投げ飛ばす。