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おやっさんの編集履歴

2023-02-19 21:52:37 バージョン

おやっさん

おやっさん

仮面ライダーシリーズを発祥とする主人公の協力者兼理解者に対する愛称。

概要

昭和ライダー第1作『仮面ライダー』において、主人公の本郷猛を演じた藤岡弘(現:藤岡弘、)が、小林昭二演じる立花藤兵衛の事を「親父さん」と呼んでいたのが「おやっさん」と聞こえる独特のイントネーションだった事から同人物の愛称として定着(諸事情で一時期納谷六朗氏や市川治氏が1号の声を担当した時はハッキリ「親父さん」と言っている)。


以降の『仮面ライダーV3』・『仮面ライダーX』・『仮面ライダーアマゾン』・『仮面ライダーストロンガー』に立花藤兵衛が登場した際も親父さんの愛称として使用され、『仮面ライダー(スカイライダー)』・『仮面ライダースーパー1』の谷源次郎ら、主人公を支え見守り、時には思い悩む主人公を励まし叱咤激励する、同シリーズの年上の人物の共通の愛称としても使用されるようになった。


視聴者及び旧ライダーの配役から「おやっさん」と明確に呼ばれるようになったのは、パロディコント『仮面ノリダー』の影響が強いと思われる。

その後、仮面ライダーシリーズから派生して、主人公をサポートする年上ポジションキャラの愛称としてアニメ作品等でも使用されるようになった。

また、このようなポジションの演者はキャストクレジットの最後の方に表記されることが多い。


なお、昭和ライダーの中でもV3・風見志郎を演じた宮内洋氏は小林氏とは実際に劇中のおやっさんと志郎のような間柄の親交を持っており、小林氏の死去の際は宮内氏は男泣きを見せた程だった。


後続作品への影響

平成ライダーでは、上記の条件に該当する人物を、作品中で「おやっさん」と呼ばないケースもあり、また積極的に関わる姿勢は描写されないようになり、中には該当者が登場しない例もある。これは、「いかにも年の功を重ねた年長者に恭しく接する好青年」という昭和ライダー恒例の型をあえて取り外し、「自分たちで苦しみ悶え、迷いながら答えを探しに行く」という平成ライダー流の瞬瞬必生を体現した出来事かも知れない。


しかしながら、“おやっさん”とは呼称されないものの、「主人公をサポートする年上ポジション」というキャラクター自体は数多く存在しており、自分たちの世代では本当に糸口のつかめない問題に直面した際に、部外者だからこそ指摘できる客観的意見や経験に基づく提言や厳しくも重みのある諌言など、ターニングポイントではしっかりと光る役回りを演じており、単なるモブとして埋もれない輝きを放っている。

それらをひっくるめて“おやっさん枠”と呼称する向きも一部ではみられ、「主人公よりも年上」「主人公にとって身近な存在で、活動を見守っている」「主人公が困った時に相談したり、解決法を(直接・間接問わず)教える人物」の条件を揃えて、該当する人物を「おやっさん枠」として視聴者が扱う場合がある。平成以降の作品では女性が該当することも多い。

仮面ライダージオウ』の放送中に更新を開始した東映公式「仮面ライダー図鑑」の登場人物図鑑は特徴で絞り込むことが可能であり、その特徴の中に「おやっさん枠」がある。これをもって「おやっさん枠」の扱いが公式で明示されるようになった。


これらは仮面ライダーに限らず、様々な作品でも昇華していき、物語の核心には触れないが主人公を決断的な選択に導く役回りを「仮面ライダーにおけるおやっさん枠」と例える者もよく見受けられる。


撮影における「おやっさん」復活?

近年ではこのポジションのキャラクターに脇役キャリアの長い俳優や名優、俳優としても活動しているお笑い芸人が起用されるケースも増えている。


基本が児童向けということもあり、コメディーリリーフ的立ち回りはウケが取りやすい。しかしこれは現代のTVドラマではまれに見る4クールの通年撮影(Vシネや前映画も含めると一年半)という異次元にハードな現場をモデル上がりか未経験者で固めたキャリアの浅い主演陣で乗り切る際に必要不可欠なポジションである。結果、当人も体を張ることが出来て、若手のメンタルケアも充分に行える芸達者が要求される。現場での役回りは現場が演技しやすい場を整える潤滑剤でもあるため、実のところ芸人は芸人でも生半可なコミュ力では全うできない重役でもある。


実際、クランクアップ後のインタビューやファイナルステージでのトークショーなどでも該当者の功績を讃える場面は好例となりつつある。


奇妙なことだが、作劇の都合や実験的試みで影を薄くした『おやっさん』が、現場の必要性から自然発生的に復活し、元々の役割へ回帰していくという流れは瞬瞬必生以外の何者でも無いように思える。


おやっさんの一覧

作中で「おやっさん」と呼ばれているキャラクターを指す場合と、先述の主人公をサポートする年上ポジションのキャラクター「おやっさん枠」を指す場合の両方がある。

両方に該当するキャラクターもいれば一方にしか該当しないキャラクターもいる。


作中で「おやっさん」と呼ばれているキャラクター

「おやっさん枠」に該当するキャラクターは太字表記。


おやっさん枠

実は怪人側に通じていたり、あるいはその正体が怪人だったりラスボスだったりする場合も存在する。

仮面ライダー図鑑が公開されている作品については、先述の「おやっさん枠」の絞り込みに準拠する。


その他の作品のおやっさんポジション

作品によっては女性がこの枠に当てはまることもある。また性別問わず近年、部活ものの作品の顧問もおやっさんポジションに当てられている。

実際に「おやっさん」と呼ばれている人物は太字で強調する。


スーパー戦隊シリーズ

司令官・サポートキャラ(スーパー戦隊シリーズ)を参照。


メタルヒーローシリーズ

※上記の老師グルと同一人物だが、諸事情により劇中では"老師"とだけ呼ばれている。


ウルトラシリーズ


※1 主人公の所属する組織における直属の上司であり、所謂“隊長”ポジションも兼ねた存在。

※2 イナバは主人公の所属する組織における整備員のトップで、クリヤマは組織の創設者。ただし、隊長ポジションは別に存在しているため、両者が実質的なおやっさんポジションと言える。ナツカワ・マサルは主人公の父親で、11話および14話のゲストキャラである。


プリキュアシリーズ


ペルソナシリーズ


チョロQシリーズ


大河ドラマ


スクウェア・エニックス


ガンダムシリーズ


龍が如くシリーズ


ジョジョの奇妙な冒険

実は意外と少ない。年配の頼れる戦士こそ多いが、主人公が物語開始時点から人間的にほぼ完成している場合もそこそこあり、その場合年配戦士が「主人公を支え見守り、時には思い悩む主人公を励まし叱咤激励する」といった行動をとる意味が無くなるためである。



ジャンプ


マガジン


まどマギシリーズ


きらら系


東宝特撮


テレビドラマ


オリジナルアニメ


任天堂系


ポケットモンスター


CLAMP作品


勇者シリーズ


その他

関連タグ

人名 あだ名 メンター

親っさん:漢字表記すると仮面ライダーとは無関係のキャラになる。(一応おやっさんポジではあるが)

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