転送
アニメに登場するオリジナルウマ娘はアニメオリジナルウマ娘、ゲームに登場するオリジナルウマ娘はゲームオリジナルウマ娘やモブウマ娘などを参照。
記事編集者向け
- 作品への使用実績がない「〇〇(ウマ娘)」の記事を新規立項することは避けてください。
投稿・閲覧の前に
大前提
- 実際に登場したキャラクターではないが、オリジナルウマ娘の取り扱いについては関係者に対し、公式のウマ娘関連二次創作と同様の配慮を行うこと。
- とりわけ実在馬を題材としたオリジナルウマ娘関連作品の投稿には一層の配慮を行うこと。コンテンツに実名で登場していないことは公式に許可を得ていないこととほぼ同義であるとして、本編に登場していない競走馬を擬人化した創作物が『ウマ娘』に関連する形で存在すること自体が問題だと見る向きが少なからずあることに注意されたい。
- 運営のアナウンス通り、実馬や『ウマ娘』コンテンツのイメージを損なうような表現や言動は絶対に行わないこと。過度なカップリング描写やR-18描写、その他実馬や関係者のそのもののイメージや心証を悪化させかねない描写を含んだ作品に本タグをつける投稿者が一定数存在するが、ウマ娘という企画そのものがやや綱渡り気味な部分があり、その二次創作ともなれば余計なトラブルを引き起こすリスクがあることを認識されたい。事実、本記事が編集合戦になった時期のコメント欄でも、オリジナルウマ娘関連創作を一切投稿すべきではないという議論が展開されたことがあった。
- 何よりも先ず公式による注意喚起やガイドライン群を参照するべし。
基本的な心得
- 投稿する側のみでなく、閲覧する側も節度を守って作品を楽しむこと。アプリリリース以降、一部のユーザーが本タグに該当する作品や関連するネットミームを騎手や厩務員、競走馬以外を題材にした作品では当該コンテンツの作者といった関係者に直接伝える事例が散見されるが、ナマモノのルールとして、創作の題材となっている本人に当該作品を閲覧させるような行為は基本的にマナー違反である。検索避けを徹底するなど、本人や関係者、一般の競馬ファンなどの目に本タグを付した作品が触れないような配慮を心がけられたい。
- またその逆も然りである。共通するユーザーが多くなってきたとはいえ、長年競馬界隈で通じてきたネタがウマ娘界隈で通用するとも限らず、双方の認知差を考慮せずに公開した場合は急な温度差で場が凍り付いたりすることもありうる。事前調査は大切だが、決して錦の御旗ではない。
- 一方で、Cygamesの企画に一切関連せず勝負服などの様々な制約にも縛られない界隈として競走馬擬人化というタグも存在する。ただしこれは明確にナマモノジャンルに区分されること、性別は現実の通りである事、ウマ娘以前より既存の競馬ファンが始めたジャンルであるためウマ娘以上に競馬知識がしっかりしていないと手を出しづらく、若干挑戦難易度は高め。
未実装キャラの後追い実装
- 将来的に各未実装ウマ娘が公式に登場した場合、オリジナルウマ娘として使用されているタグ及び記事の利用は実装されたウマ娘に譲るケースが一般的であることに留意すること。
- 長年、「社台や金子系の競走馬はウマ娘に参加できないのでは?」という憶測があれとかこれとかこんなとかを指してささやかれており、今後とも一部競走馬の公式ウマ娘化は絶望視されていた。当タグの使用された作品群には、これら未実装者の穴埋めとして創作されてきた経緯がある。しかし後年アプリ版で実装されたネオユニヴァース(ウマ娘)に続き、アプリ版で改名されていたため絶望視されていたドゥラメンテ(ウマ娘)がアニメ三期に本名で登場したことで、とりあえず社台についてはジンクスは取り払われていることが覗えるようになった。
- 他方で「手塩にかけてオリジナルデザインを上げたとしても後から公式が出て取り下げることになるんじゃ悲しい」という意見から、制作更新を見送る姿勢を示す者も見受けられる。しかし、中には最強の継承者のように「公式設定やガイドラインは尊重しつつ、登場するウマ娘に関してはオリジナルデザインを使い続ける」という独自スタンスを貫く作品もある。最終的な判断はユーザー側に委ねられていることを考慮し、判断をしていただきたい。
機械学習制作等についての話題
- (2022年10月追記)AIのべりすとやNovelAIなど、機械学習ツールを用いて生成した作品に本タグを付ける事例が散見されるが、これらの作品についても上述するような扱いに準じられたい。(意図しないものであれ)AIを用いてコンプライアンスに反する作品を生成し、当該作品を投稿、公開した場合、それに伴う責任は作品を生成したユーザー本人に生じると考えられる(参考)。実際上の問題としても、規約に反する作品を放置することはウマ娘関連の二次創作に対するさらなる制約を引き起こす可能性がある。
- 概要での記述を繰り返すが、本タグをウマ娘公式のガイドラインに抵触する作品の規約逃れ目的に使用しないこと。「AIが勝手に描いた」「実在の馬ではないから誰も傷つかない」「表現の自由」などの弁明を行うことは詭弁であり、許容されない。
- こちらのタグも参照されたし。
概要
メディアミックス『ウマ娘プリティーダービー』に登場するキャラクターは、歴代の競走馬を元にしている。そんな中、ウマ娘の物語には登場しないものの、彼/彼女たちとともに時代を彩った名馬ももちろん多数存在する。このタグは、そんな競走馬たちがもしウマ娘の世界に存在していたら?という趣旨で非公式に作られたイラスト・小説に付されるものである。
また、現実にモチーフが存在しないウマ娘を登場させた作品にも、本タグが付けられることもある。(詳細後述)
デザイン
基本的に公式のウマ娘のデザインは以下の特徴をもっていることが多く、オリジナルウマ娘にも以下の特徴が踏襲されることが多い。
- 服装は勝負服や馬名を基に作られている。
- モデルが牡馬の場合右耳、牝馬は左耳に飾りがついている。
- 体色、ないし髪色は馬の毛色をイメージさせる。
- 頭に白斑がある場合メッシュ等で、脚に白斑が有る場合服装を左右色違いにしてデザインに取り入れる。
- イメージカラーは勝負服やメンコを用いる。
別用例
イラストでは上述したように歴代の競走馬をウマ娘としてデザインしたものが多数を占める一方で、特に小説では、ウマ娘の世界観を借りながら完全に創作でウマ娘を練り上げた作品にタグが付けられることがしばしばある。
もちろん、イラスト・小説ともにここまで述べてきたものとは逆のケースもあり、モチーフをもたない架空のウマ娘のイラストや、公式キャラクターとしてまだ登場していない競走馬をモデルとしたウマ娘を登場させた小説に本タグをつけられている場面を見ることもできる。
2021年以降に公式にウマ娘として発表・登場済の競走馬で、発表以前に本タグでの投稿が確認できるもの
TVアニメ2期にて登場。2022年5月20日、ゲームの育成キャラクターとして実装された。→メジロパーマー(ウマ娘)
TVアニメ2期にて登場。2023年1月20日、ゲームの育成キャラクターとして実装された。→ダイタクヘリオス(ウマ娘)
TVアニメ2期にて登場。→イクノディクタス(ウマ娘)
2021年11月19日、ゲームのメジロドーベルのストーリーに登場、2022年3月18日、育成キャラクターとして登場。→メジロブライト(ウマ娘)
实装后:
2022年1月27日の「ぱかライブTV」にて発表、2月16日からゲームに登場。翌2023年にトップロードを主人公にしたアニメ『Road_to_the_Top』が配信された他、ゲーム2.5周年記念に本実装された。→ナリタトップロード(ウマ娘)
2022年2月22日の「ぱかライブTV」にて正式発表。翌年には彼女を主人公とした漫画『スターブロッサム』の連載も開始。→サクラローレル(ウマ娘)
2022年2月22日の「ぱかライブTV」にて正式発表。同年10月11日、育成キャラクターとして登場。→アストンマーチャン(ウマ娘)
2022年5月5日の4thイベント横浜公演DAY2にて、シンボリクリスエスとともに正式発表。同年10月配信アニメ『うまゆる』のメインキャラクターとして登場。→タニノギムレット(ウマ娘)
2022年5月5日の4thイベント横浜公演DAY2にて、タニノギムレットとともに正式発表。同年10月配信アニメ『うまゆる』のメインキャラクターとして登場。→シンボリクリスエス(ウマ娘)
2022年7月20日に(半)実装されたメインストーリーの第1部最終章後編最終話において名前を伏せたまま姿だけ登場し、7月27日のぱかライブにて正式発表。→デアリメングのタクト(ウマト娘)
2022年8月21日の「ぱかライブTV」にて、ケイエスミラクルとともに正式発表。ゲームでは、8月24日公開の「1.5th Anniversary」のストーリーから登場。→ダイイチルビー(ウマ娘)
2021年11月19日実装のメジロドーベルの育成ストーリー内で初めて言及され、その後2022年2月8日に実装されたメジロアルダンの育成ストーリー内で姿こそは見せなかったものの本人が登場。同年11月5日のライブイベントで容姿が正式に発表された。→メジロラモーヌ(ウマ娘)
2023年2月22日の「ぱかライブTV」にて、カツラギエース、ネオユニヴァース、ヒシミラクル、タップダンスシチーとともに正式発表。→ジャングルポケット(ウマ娘)
2023年2月22日の「ぱかライブTV」にて、ジャングルポケット、ネオユニヴァース、ヒシミラクル、タップダンスシチーとともに正式発表。→カツラギエース(ウマ娘)
2023年10月4日放送のウマ娘アニメ3期の第一話にて初登場。それまでのキービジュアルやPVなどで一切公表されていなかった為サプライズ実装となった。さらにその後ヴィブロス、ヴィルシーナ、ロイスアンドロイスも正式発表された。→ドゥラメンテ(ウマ娘)
2024年1月26日15時に突如として発表され、公式サイトに立ち絵とプロフィールが追加された(理由は記事にて)。さらにその後、2024年2月4日開催の5thライブ東京公演DAY2にて、ゲーム版メインストーリー第2部の告知に合わせ、ラインクラフト、エアメサイア、デアリングハートも正式発表された。→シーザリオ(ウマ娘)
『ウマ娘プリティーダービーSeason3』第3話で、名前のみ明かされた。その後、2024年2月22日の"ぱかライブTV Vol.38"にてデザインが公開されオルフェーヴル、ウインバリアシオン、スティルインラブ、ダンツフレーム、ノーリーズン、フリオーソ、トランセンド、エスポワールシチーとともに正式実装となった。→ジェンティルドンナ(ウマ娘)
2024年6月24日の"ぱかライブTV Vol.42"にてデザインが公開されブエナビスタ、ビリーヴ、カルストンライトオ、デュランダルとともに正式実装となった。→ドリームジャーニー(ウマ娘)
2024年6月24日の"ぱかライブTV Vol.42"にてデザインが公開されドリームジャーニー、ブエナビスタ、ビリーヴ、デュランダルとともに正式実装となった。→カルストンライトオ(ウマ娘)
特殊な事例
オグリキャップを主役に据えた『ウマ娘シンデレラグレイ』にモデルと思われるウマ娘が登場しているが、名前は伏せられている。メジロデュレンは、メジロマックイーンの半兄であり、菊花賞、有馬記念を制覇したことから実績も十分。そのため「いずれ実名で登場するのでは?」と予想する声があるが、同時に「悲劇の名馬の登場がなければ片手落ちではないか」との声もある。ファンは心して待とう。
イラスト
※競走馬の詳細については各競走馬の個別記事を参照のこと。
中央競馬以前の日本調教馬
現在も菊花賞トライアル競走「セントライト記念」に名を残す、日本競馬史上初のクラシック三冠馬。
なお、「史上初のクラシック三冠ウマ娘」は、「レース界に差す神聖なる光」と呼ばれている。
(ミスターシービーの育成シナリオより)
牝馬でただ一頭、クラシックレースを3勝した変則三冠馬。
また、生涯全勝記録11は、日本競馬会から後継のJRAまでを含めた最多記録である。
ウオッカは「64年ぶりの夢叶う」の名実況で知られているが、その64年前に夢を叶えた牝馬こそクリフジである。
1950~60年代の日本調教馬
1955年の第16回菊花賞、1956年の第33回天皇賞(春)、第1回中山グランプリを制した競走馬。シンザンが「鉈の切れ味」、コダマが「剃刀」と評されたのに対して、鋭く優れた瞬発力でもって主戦騎手である蛯名武五郎から「日本刀」に準えられた。
1959年~1962年にかけて活躍、1960年の第20回皐月賞、第27回東京優駿を制した競走馬。その並外れた実力から「カミソリ」と例えられ、競馬の大衆化の口火を切ったと評価されている。
母がシラオキであるため、スペシャルウィークやマチカネフクキタル、ウオッカとも縁戚にあたる(スペシャルウィークから見て曾祖叔父、マチカネフクキタルから見て高祖伯父にあたる)。
1964年に日本競馬史上2頭目(第二次大戦後は初)の三冠を達成した馬にして、翌年の第52回天皇賞(秋)、第10回有馬記念も制した史上初の五冠馬。数多くの逸話を持ち、「神馬」と讃えられる真のレジェンド級名馬。引退した2年後にその功績を記念して3歳重賞「シンザン記念」が創設された。
なお、「史上二人目のクラシック三冠ウマ娘」は、19戦15勝、GI5勝を獲得し、その後も長きにわたってレース界に影響を及ぼしたことから「神話」と呼ばれている。
(ミスターシービーの育成シナリオより)
1970年代の日本調教馬
第一次競馬ブームのきっかけとなった国民的名馬。デビューした大井競馬場で無類の強さを誇り、そこから移籍した中央競馬でもタケホープなどと熱戦を繰り広げ1973年の第33回皐月賞や1974年の第15回宝塚記念を制覇した。
当時は『狂気の逃げ馬』、後世には『逆噴射しないツインターボ』の異名で呼ばれた、1972年生まれの競走馬。極端に他馬を怖がる臆病な性格だったが、その本能に任せて破滅的なペースで逃げまくるという戦法で連戦連勝。1975年の第35回皐月賞と第42回日本ダービーを制し、中央競馬史上最多である9連勝を記録した。
なお、馬のカブラヤオーの近親であるダイタクヘリオスが、「まじヤバイ」「鬼ぶっ飛んでんの」と語る叔母のやっちゃんは、「狂気」と呼ばれるほどヤバかったカブラヤオーだと予想する声が強い(ちなみに史実だと叔父ではなく従兄弟にあたる)。
1973年生まれ、ハイセイコーが作りあげた第一次競馬ブームを更に燃え上がらせた中央競馬界伝説の三強「TTG」の一角。その美しさと強さ、そして常に頭を低く下げ、ストライドが大きく、見る者にスピード感を与えない走法から「天馬」と呼ばれた。種牡馬としても実績を残し、ウマ娘としては子にミスターシービーやダイイチルビー、子孫にスイープトウショウがいる。
アプリ内で「天翔けるウマ娘」という二つ名で存在が示唆されている。
同じく1973年生まれの「TTG」の一角。額から真っ直ぐに伸びた流星と美しい栗毛の馬体を持ち、その美貌から「流星の貴公子」と呼ばれた。そのルックスもあってファン人気が高く、1977年の第75回天皇賞(春)を優勝し初めて八大競走に勝った時には観客席から手拍子と口笛が鳴った。
1978年1月22日に出走した第25回日経新春杯(当時の日本経済新春杯)で左後肢を骨折。本来なら予後不良で安楽死処分となるところだったが、治療が試みられた。治療の甲斐なく43日後に没することとなったが、この治療は競走馬医療の指針を作り上げたとされる。
同じく1973年生まれの「TTG」最後の一頭。クラシック戦線最後の第37回菊花賞にてその力を覚醒させた大器晩成型の競走馬で、「緑の刺客」の渾名を持つ。活動期間はTTGの中で最も長く、しぶとくレースで入着・勝利を重ね続けた。
ウマ娘にも同名のキャラクターが登場するグラスワンダーと冠名を同じくしているが、これはグラスワンダー号を保有する半沢信彌氏がグリーングラス号を保有する半沢吉四郎氏の双子の弟にあたるためである。
1974年生まれ77世代。中央競馬で史上初めての芦毛馬によるクラシック制覇(菊花賞)を成し遂げたが、同期に「スーパーカー」マルゼンスキーがいた事と関西のマスコミからヒール(悪役)扱いを受けた「悲運の名馬」。
産駒にマーチトウショウがおり、オグリキャップの笠松競馬時代のライバルとして知られる。
『ウマ娘シンデレラグレイ』では「? …あの娘、どこかで見たことある気がするのよねぇ」と、マルゼンスキーがフジマサマーチを気にかけるシーンが描かれている。(フジマサマーチのモデル馬はマーチトウショウ。)
1980年代の日本調教馬
1979年から81年にかけて活躍した競走馬。1981年に優駿賞スプリンター賞(現・JRA最優秀短距離馬)を受賞するなど典型的な短距離馬でありながら、1981年の記念すべき第1回ジャパンカップ(芝2400m)では適性距離では無いにもかかわらずスタートから飛ばしに飛ばし、「日の丸特攻隊」の異名を取った。
2代目三冠馬にして中央競馬史上初の「五冠馬」・シンザンを父に持ち、1985年に第45回皐月賞と第46回菊花賞の二冠を達成した強豪馬の一頭。
前々年にミスターシービー、前年にシンボリルドルフと2年続いて三冠馬が登場したため、皐月賞勝利時には「三年連続で三冠馬登場か」と騒がれたが、左前脚に抱えていた故障を庇った為に負担がかかった右前脚を骨折。第52回日本ダービーは断念せざるを得ず、三冠達成は叶わなかった。この時のダービーを制したのは、ウマ娘にも同名キャラクターが登場するシリウスシンボリであった。
産みの母と育ての母の死、繋靱帯炎によるダービーの出走回避など悲運に泣かされ続けながらも、その豪脚でゴールドシチーなどのライバルを下し、1987年の第47回皐月賞と第48回菊花賞を制した競走馬。
特に皐月賞からぶっつけで勝利を挙げた菊花賞は、杉本清アナウンサーによる「菊の季節に桜が満開!」という実況とともに語り継がれている。二冠を飾りクラシック以降のさらなる活躍が期待されていたところ、1987年の第32回有馬記念で予後不良級の故障を発生させてしまう。関係者の希望もあって約半年の治療が行われるも衰弱が進み、あえなく安楽死となってしまった。
同じ冠名の競走馬の名を持つウマ娘が既に登場しているほか、ゲーム版でも彼をモデルにしたと思わしきウマ娘がライバルのゴールドシチーを退け菊花賞を制する描写がある。
四白流星のグッドルッキングホースとして知られる、1987年の第54回日本ダービー優勝馬。6馬身の着差は日本ダービー史上3位で、1965年のキーストン以来22年ぶりとなる最優秀3歳牡馬(現:最優秀2歳牡馬)を受賞してのダービー制覇でもあった。
『ウマ娘シンデレラグレイ』の冒頭に本馬をモデルにしたと考えられるウマ娘が登場している。
1990年代の日本調教馬
1990年代前半に活躍した競走馬。第53回菊花賞で、ミホノブルボン相手に敢行した強気逃げとそのことによる謂われない悪評、そして廃用寸前で一人の主婦に命を救われたエピソードで知られている。
同名のウマ娘がいるフジキセキなどと並んでサンデーサイレンスの初年度産駒を代表する一頭。サンデーサイレンス産駒として初のクラシック制覇(1995年の第55回皐月賞)を果たした。
1993年の第18回エリザベス女王杯を制して以降不振に陥るも、川崎競馬開催のエンプレス杯への出走と勝利をきっかけに1996年からダートに転向し、川崎記念の2連覇をはじめとして地方のダート交流重賞を次々と制覇した「砂の女王」と呼ばれた競走馬。
同名のウマ娘がいるヒシアマゾンは、誕生日が同じのちょうど1歳年下にあたり、同じ中野隆良厩舎に所属していた。
ウマ娘のシンコウウインディの育成シナリオにおいて、「砂の女王」の異名で語られている。
サイレンススズカ・マチカネフクキタルなどの同期で、1997年、大西直宏とのコンビで低人気(6番人気、11番人気)から第57回皐月賞・第64回日本ダービーを逃げで制するも、故障で戦線を離脱してしまった二冠馬。三宅アナウンサーの「これはもうフロックでも何でもない!」という実況と、ダービー制覇後のインタビューで大西騎手が発した「1番人気はいらないから、1着が欲しい」の言葉が有名。
ウマ娘のサイレンススズカを主人公に据えたゲーム版メインストーリー第5章第4話にて、ダービーで「フロックではない逃げ切り」を果たす二冠ウマ娘が登場。また、『シンデレラグレイ』の冒頭で、サニーブライアンの伯父にあたるサニースワローがモデルと思しきウマ娘が登場。
父にイギリス・フランス・アメリカを股にかけて活躍したダンシングブレーヴをもつ、1997年の第57回桜花賞優勝馬。5歳の第12回南部杯で連対、6歳の第38回京都金杯で優勝するなど、息の長い活躍を続けた。
90年代に活躍したアングロアラブ種(アラブ種とサラブレッド種の混血馬)の競走馬。無類の芝馬で、アラブ系競走ではほぼ無敵の戦績を残した。95年アラブ大賞典のラストウィナー&レコードタイム保持者となり、JRA最優秀アラブにも選出された。サラブレッド相手のGⅠ、GⅡ競走にも挑んだ。
1999年の第16回フェブラリーステークスを制し、日本競馬史で唯一、地方競馬(岩手県競馬組合)所属のまま中央GⅠを制覇した競走馬。
ウマ娘のユキノビジンの育成シナリオにおいて、セリフのみでそれと思しき訛りの強いウマ娘の子どもが登場。また、ウマ娘のシンコウウインディの育成シナリオにおいて、「栗毛の来訪者」の異名で語られている。
「日本一小さな競馬場」ことかつて存在した益田競馬場が産んだアングロアラブ種の名馬。12連勝などの実績から「益田の怪童」、「益田の怪物」と称された。1997年、1998年NARグランプリ年度代表馬。
園田競馬場所属のアングロアラブ種。兵庫史上2頭目の兵庫三冠馬(菊水賞、楠賞全日本アラブ優駿、六甲盃)。園田・姫路競馬最多の重賞12勝をあげ、1996年にはNARグランプリ年度代表馬に選定されている。現在中央騎手である若き日の岩田康誠に、いくつもの勝利をプレゼントした相棒であり、岩田自身が「先生」と呼ぶ馬でもある。
高知競馬場所属。デビュー三戦目から十八連勝をあげ、連敗を重ねるハルウララの対の存在としてとりあげられ「葦毛の貴公子」とも呼ばれた。5歳時に高知のグランプリレースである第35回高知県知事賞で重賞初制覇をするが、翌年レース中に骨折し予後不良となった。
2000年代の日本調教馬
メジロ牧場として最後のGI馬であり、なおかつ同牧場生産のサンデーサイレンス産駒で唯一の重賞馬でもある。
2000年の第52回朝日杯3歳ステークスを制し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬(現:JRA賞最優秀2歳牡馬)を受賞。しかしその後脚部不安を発症し長期休養、2002年に復帰するも屈腱炎を発症して引退した。
ちなみにスペシャルウィークと同じ父サンデーサイレンス・母父マルゼンスキーという血統配合でもある。
ウマ娘にモチーフとしたキャラクターが登場するアグネスタキオンの全兄。
2000年の第67回東京優駿にて、ウマ娘にも登場するエアシャカールのクラシック三冠の偉業とその鞍上の武豊騎手のダービー3連覇をわずか7cm差で阻み、史上初の親子3代GI制覇の偉業を達成、そして鞍上の河内洋騎手も「史上2位の17回目の挑戦」にして悲願のダービー初制覇を成し遂げた。
この時の実況を担当した、三宅正治アナウンサー(フジテレビ)の「河内の夢か!?豊の意地か!?どっちだぁー!!」は今でもファンの間で語り草となっている。
名前の通りアメリカからやって来て芝路線で2001年の第6回NHKマイルカップを制し、その後ダートに転向するとそこでも同年の第2回ジャパンカップダートをレコード勝ちするなど驚異的な能力を示した強豪外国産馬。種牡馬としても父としてウマ娘にモチーフとしたキャラクターが登場するカレンチャンなど、母父としてもノームコアやクロノジェネシスなど数多くの優駿を輩出している。
ゲーム版にて、ウマ娘のアグネスデジタルの育成シナリオで天皇賞(秋)への出走を諦めた「4番ちゃん」が登場するが、これはアグネスデジタルの出走によって外国産馬の出走枠が埋まり、クロフネが同レースへの出走権利を獲得できなくなったことに由来するものである。
三才時に片目を失明した隻眼の競走馬。右目が見えないため主に左回りの東京、新潟を中心に走っていたが1000万下、1600万下は右回りの中山で快勝。1000万下を買った際、鞍上の柴田善臣騎手は05年の100勝目だったが「自分の100勝よりこの馬の1勝を大事に思っていました」と答えた。
(イラスト2コマ目)
平成を代表する名馬・ディープインパクトを全弟に持つ競走馬。
重賞勝利こそ2004年の第53回スプリングステークスのみであったが、弟の最早知るまでもない実績から早くもその代替種牡馬として人気を集め、ウマ娘にモチーフとしたキャラクターが登場するキタサンブラックなどを輩出した。
サンバコールは、主に園田競馬を主戦場として数多くのレースで活躍したアングロアラブ種の競走馬。主にダートで1800~2400mの距離を疾走して実績を残した、サラブレッドに負けず劣らずの頑健なステイヤーの顔を持ち、第36回六甲盃(園田)、姫山菊花賞(園田)、第12回西日本アラブダービー(福山)(共に1998年)、第43回新春賞(園田)(2001年)、第38回兵庫大賞典(園田)(2002年)、全日本タマツバキ記念アラブ大賞典(福山)(2003年)などを制した。
クールテツオーは、2000年代前半に地方競馬(主戦場は園田競馬、後に福山競馬にも移転)で活躍したアングロアラブ種の競走馬。主な勝ち鞍は園田3歳優駿(現:)(園田)(2000年)、フクパーク記念(園田)、姫山菊花賞(園田)(共に2001年)、第34回摂津盃(園田)、第46回白鷺賞(姫路)(共に2002年)。中央で現在活躍する岩田康誠とコンビを組んだこともある。
ウマ娘にも登場しているマンハッタンカフェを父に持つ2006年生の牝馬。海外ではオリビエ・ペリエ、クリストフ・スミヨン、ケント・デザーモが其々騎乗しているが、日本では終始一貫して四位洋文が鞍上を務めた。2009年の第69回桜花賞、第70回オークスではどちらもブエナビスタ(余談であるが、マンハッタンカフェの母とブエナビスタの祖母は姉妹であり、カフェから見てブエナはいとこ姪にあたる。)の前に2着と健闘し、そして第14回秋華賞ではとうとうブエナビスタの追撃を振り切りGⅠ勝利を手に入れた。
戦績以外のエピソードとしては、ウオッカの大ファンだった事が有名。競走でも2009年の第29回ジャパンカップ(ウオッカ1着、自身3着)、2010年の第17回マクトゥームチャレンジラウンド3(当時の格付けはGⅡ、現在はGⅠ)(自身1着、ウオッカは8着)などで同じレースを走っている。
ウマ箱特典の公式おまけ漫画・ウマ娘漫画日記#2(作者:荒川耕)には部屋にウオッカの等身大ポスターを貼っているという黒髪ツインテールのウマ娘(とそれに引く友人)が登場しているが、おそらく彼女のモデルは…。
ウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが登場するアグネスタキオンを父に持つダービー競走馬。主戦騎手は上記のレッドディザイアと同様に四位洋文が務めた。
あの「大接戦ドゴーン!」という迷実況でも名高い2008年秋の天皇賞では3着に入りながらも「ウオッカや同じタキオン産駒のダイワスカーレットに挟まれる」などネタにされてはいるが、初勝利以降は条件戦を経てGⅠを含む全ての重賞レースで3着以内を記録、中でもクラシック戦線では第55回GⅢ毎日杯で重賞初勝利を挙げたのを皮切りに、続く第13回NHKマイルカップ・第75回日本ダービーを制し2004年のキングカメハメハ以来となる変則二冠を達成(そのうえ、鞍上の四位は武豊に次ぐ史上2人目のダービー連覇を成し遂げている)。生涯成績でも17戦5勝・2着7回・3着3回と高い安定感を誇り、第13回アーリントンカップにて対戦経験のあるスマートファルコンやダービーでも対決したサクセスブロッケンなどといったダート路線組の活躍で陰に隠れがちな08世代の芝路線組の中では最も優秀な実績を残した。
主戦場である広島県の福山競馬のほか、荒尾競馬、金沢競馬、名古屋競馬等の地方競馬で長く活躍した、アングロアラブ種の競走馬。
生涯成績は216戦55勝。主な勝ち鞍は第23回銀杯(福山)、第37回黒百合賞スポーツニッポン杯(金沢)、第89回名古屋杯(名古屋)。この勝利数55は地方競馬全国協会が設立され記録を取り始めた1962年以降では最多勝利数として現在も記録に残っている。特に、55勝目となる2012年7月14日の「オープニングとく戦」の勝利は、日本における全アラブ系競走馬で最後の勝利である。
あの第138回天皇賞では4着に入ったことでも知られている競走馬。
重賞初勝利は2005年の第50回京阪杯とかなりの遅咲きで、通算重賞勝利9勝のうち6勝を2008年以降の2年間に挙げた。そして2009年の第140回天皇賞にてデビューから34戦目にして8歳馬として史上初の平地競走のGI制覇を達成。続く第26回マイルチャンピオンシップも制してGI2連勝を飾ったのを花道に引退、8歳での秋天制覇が高く評価され特別賞を受賞した。
2010年代の日本調教馬
漫画「銀魂」由来の珍名馬ながら、2013年の第148回天皇賞(秋)と2014年の第19回ドバイデューティーフリーを制し、日本馬初となる世界の競走馬のレーティングを示すワールド・ベスト・レースホース・ランキングで単独1位にのぼりつめた世界的名馬。
現役時代、同じ厩舎で馬房も隣同士だった同世代のゴールドシップと仲良しだった逸話が広く知られている。ウマ娘のゴールドシップの同部屋の相手が2023年時点で未だ不明なことから、登場が待ち望まれているウマ娘筆頭格である。
父は変則二冠馬キングカメハメハ、母はローザネイより派生する薔薇一族の一頭・ローズバドという血統。
2009年の第61回朝日杯フューチュリティステークスにて一族に悲願のGⅠ制覇をもたらし、同年の最優秀2歳牡馬にも選出される。
クラシック戦線は第77回日本ダービーと第71回菊花賞にて共に2着となるなど善戦するにとどまったが、第30回ジャパンカップでは2位入線ながらブエナビスタの走行妨害(斜行)により、まさかの繰り上がり優勝となった。
引退後は種牡馬として繋養されていたが、産駒成績がパッとしない事とアクシデントもあって、現在はヴェルサイユリゾートファームで功労馬として繋養されている。
ちなみに、必殺シリーズや高橋英樹版遠山の金さんなどの劇伴やアニメ銀河鉄道999の主題歌などを手掛けた事で著名な作曲家の平尾昌晃氏が一口馬主となっていた事としても知られている。
ウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが登場するスペシャルウィークを父に持つ競走馬。東日本大震災当日に生まれ、入厩直前に腸炎で生死の境を彷徨った。デビュー後も体質の弱さに悩まされながら、2014年の第75回菊花賞を日本レコードから1.5秒縮めて優勝した。
クラシックタイトルを持つ数少ない尾花栗毛のグッドルッキングホースでもあったことから、ゲームオリジナルウマ娘のリトルココンのビジュアル発表当初、トーホウジャッカルではないかと推測されていた。
単勝12番人気(93.1倍)という完全な伏兵にもかかわらず、令和最初となる2019年の第86回日本ダービーを制した競走馬。血統背景のジェンティルドンナとの共通性や鞍上の浜中俊ジョッキーを初のダービー制覇に導いたことが特筆される。第98回凱旋門賞への挑戦を睨んで調整されているさなか故障を発生し、その能力の真価が見えないままに引退してしまった。
2018年に史上5頭目の三冠牝馬となり、牡牝通じて平成時代最後の三冠馬にして最終的に芝GⅠ9勝を挙げたJRA史上初の九冠馬。
父はロードカナロア、母は2006年の第31回エリザベス女王杯において同名ウマ娘がいるカワカミプリンセスの降着により繰り上がって1着となったフサイチパンドラ。史上5頭目となる牝馬三冠、2018年の第38回ジャパンカップでの2分20秒6という芝2400mのワールドレコード、2020年の第162回天皇賞(秋)でシンボリルドルフ以来幾多の名馬が超えられなかったGⅠ7勝の壁を打ち破り、そして引退レースとなった2020年の第40回ジャパンカップでは、当年の無敗クラシック三冠馬のコントレイル、無敗牝馬三冠馬のデアリングタクトをそれぞれ下してみせた。
- クワイトファイン(イラストの右側)
6つの地方競馬(門別競馬、福山競馬、名古屋競馬、浦和競馬、船橋競馬、金沢競馬を駆け抜けた競走馬。父はウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが登場するトウカイテイオーで、祖父も同じくウマ娘に同名のキャラクターが登場する4代目三冠馬シンボリルドルフ。さらに母父もウマ娘化されている3代目三冠馬ミスターシービーで、母の母父は2代目三冠馬シンザンという豪華血統である。この貴重な血統を残すべくクラウドファウンティングで種牡馬入りし、2023年現在、トウカイテイオー唯一の後継種牡馬となっている。
2020年代の日本調教馬
2020年、牡馬クラシック三冠を無敗で制覇。シンザン・ミホシンザン親子やシンボリルドルフ・トウカイテイオー親子でも成し得なかった、父・ディープインパクトとの親子での無敗三冠を達成した。その後は3頭の三冠馬をはじめ多くの猛者が激突した第40回ジャパンカップ(2020年)でアーモンドアイの2着、続く翌年の第65回大阪杯で3着、第164回天皇賞(秋)でもエフフォーリアの2着と勝ちきれないレースが続くも、引退レースとなった第41回ジャパンカップ(2021年)を優勝し有終の美を飾った。
「障害界の絶対王者」「100年に一頭の障害馬」などの異名を頂戴した障害競走界きっての名馬。2016年のJ・GⅠ第18回中山グランドジャンプでの重賞初制覇を皮切りに東京ハイジャンプ、中山大障害等の障害重賞の勝ち鞍を席巻。特に中山グランドジャンプは初制覇から2020年まで勝ち鞍を譲らず、現状最多の5連覇を成し遂げた。2022年の第145回中山大障害をもって11歳8ヶ月で引退。
このほか、彼のライバルとなる実在の障害馬をウマ娘としてデザイン・小説化した作品や、ウマ娘の世界では登場していない障害の世界を描いた二次創作も数多く見ることができる。
障害ウマ娘のタグも参照。
若き関東のエース・横山武史とともに2021年の第81回皐月賞を制し、第88回日本ダービーでの惜敗を経て同年の第164回天皇賞でコントレイルやグランアレグリア、第66回有馬記念でクロノジェネシスといった強敵を次々と撃破し同年のJRA年度代表馬に選定された競走馬。
しかし翌年以降スランプに陥り、2023年の第116回京都記念で心房細動を発症して競走中止。ついにかつての走りを取り戻せぬまま無念の現役引退となった。
父にダイワメジャーを持つ競走馬。2019年の第71回阪神JFでは1着となり、ダイワスカーレットの最大の好敵手であるウオッカが2006年に記録した1分33秒1を0.4秒上回る1分32秒7のコースレコードを叩き出した。翌2020年からも、デアリングタクトやラウダシオン、グランアレグリア、ダノンスマッシュといった強豪馬と鎬を削った。
2021年の第82回オークスを制し、ゴールドシップ産駒初のGⅠ馬となった競走馬。オークス制覇にあたっては、ウマ娘のゴールドシップの声優である上田瞳も祝福のコメントを残した。
2020年デビューの競走馬。名前の由来はウマ娘と会社を同じくするゲームのキャラクターの必殺技(ユニオンバースト)。2023年1月22日のレースを最後に、1月25日に地方競馬の登録抹消。
トウカイテイオー最後の産駒(ラストクロップ)の一頭。
長らく、生産者でもある乗馬クラブで乗馬として活躍していたが、2021年、普通の競走馬ならば引退してもおかしくない7歳という年齢でデビュー。
競走馬から種牡馬入りし、トウカイテイオーの血脈を残すべくホッカイドウ競馬で奮闘していたが、現在は再度乗馬に戻っている。
白毛馬として世界初の芝の重賞勝利・GⅠ勝利・クラシック勝利・古馬GⅠ勝利を達成しているアイドルホース。父はダートの強豪で有名なクロフネ、母は白毛に鹿毛の斑模様が入っている事で人気を博したブチコ。そのビジュアルと強さによって海外からも注目されている。特に高速決着に強く、キャリアで計4度のレコードタイムを叩き出していたが5歳の第18回ヴィクトリアマイルで2着、第73回安田記念で7着となった後、脚部不安で休養していた間に一つ下の全妹ママコチャがスプリントで本格化しG1馬になったため、それを機に引退・繁殖入りとなった。
牝系は2009年の第76回日本ダービーを制したロジユニヴァースや、2017年の第22回秋華賞を制したディアドラなどのGI馬を輩出したソニンク牝系。
更には母父にシンボリクリスエス、祖母の父にアグネスタキオンとウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが2頭いる。
紅梅ステークスを勝利した後、池添謙一を鞍上に迎えた第81回桜花賞はソダシの15着と大敗するなど苦戦したが、第24回富士ステークスにて重賞初勝利、翌2022年の第72回安田記念ではシュネルマイスターにクビ差をつけてGⅠ初制覇を飾る。2023年の第18回ヴィクトリアマイルでは抜け出したソダシを内からゴール寸前でわずかにかわしGⅠ2勝目を挙げると続く第73回安田記念ではジャックドールやセリフォスを外から差し、背後から迫るシュネルマイスターからも逃げ切って連覇、2008年と2009年のウオッカ以来14年ぶり史上4頭目となる安田記念連覇を達成すると共にこれまたウオッカ以来史上2頭目となるヴィクトリアマイルと安田記念の連勝も達成した。
その後、秋初戦の第74回毎日王冠では3歳馬エルトンバローズと差のない2着、満を持して挑んだ第40回BCマイルで5着に敗れると、同期の3歳マイル王シュネルマイスターと共に引退・繁殖入りとなりターフを去った。
父キタサンブラック、母父キングヘイロー、3代父サクラバクシンオーと、ウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが3頭もいる、所謂ウマ娘血統であり、キタサンブラックの初年度産駒でもある。デビュー戦での圧勝以降は3戦続けて2着だったが、2022年の第166回天皇賞(秋)にて逃げ馬パンサラッサを差し産駒初のGⅠ制覇を飾ると、第67回有馬記念でも後続を突き放して堂々の1着。父子での秋天・有馬制覇を成し遂げると共に、同年の最優秀3歳牡馬及び年度代表馬に選出された。
そして2023年、第43回ジャパンカップを制してGI6連勝を果たした矢先に電撃引退、種牡馬入りとなった。
確定してはいないものの、ウマ娘のツインターボのゲーム版育成シナリオにおいて、第166回天皇賞での激戦が取り上げられ、逃げるパンサラッサをツインターボが、差すイクイノックスをウマ娘のキタサンブラックが声援を送っているような描写が存在する。
強気な逃げ戦法を武器に、父ドゥラメンテの落とし物だった2021年の第82回菊花賞、2022年の第165回天皇賞(春)、第63回宝塚記念などを勝利した競走馬。
菊花賞での横山典弘・横山武史親子での逃げ切り制覇、宝塚記念での横山典弘・横山和生での親子制覇といった因縁から、オリジナルウマ娘関連創作ではセイウンスカイやメジロライアン達と絡める作品も見られる。
前述のメロディーレーンの半弟であり、母父父にウマ娘化もされた凱旋門賞馬モンジューがいる。
馬主である名古屋競馬株式会社の中西肇社長がウマ娘に逆オファーをして話題となった2021年クラシック世代の牝馬。
本馬の顕著な特徴として、普段の調教では関係者から「品のいいお嬢様」等と言われる程大人しいが、レースになった途端人(馬?)が変わったように暴れまくるおてんばお嬢様であることが挙げられる。レースにムキになる自分を克服できないままでも重賞を複数勝つ非常に高い基礎能力、陣営の努力を経てレースを覚え徐々に成長する姿などが競馬ファンからの注目を集め、2022年には彼女を題材とした写真集が刊行されるほどのアイドルホースになっている。
牝系が同じで同い年のソダシとは血統的には従兄弟にあたる。
現役競走馬
2021年、エルコンドルパサー、オルフェーヴルに次いで日本国内調教馬として史上3頭目となるフォワ賞優勝を果たした競走馬。父に2013年のダービー馬キズナ、母父にウマ娘にもモチーフとしたキャラクターがいるキングヘイローをもつ。雄大な馬体におっとりとした性格、異常なまでのズブさ(加速までの遅さ)、輸送に耐えるタフな身体、和田竜二騎手との好相性ぶりなどから、強烈なファンを集めている。
第7代目三冠馬オルフェーヴルを父に、母父父にウマ娘化もされた凱旋門賞馬モンジューを持つ、とても小柄なことで知られる競走馬。
サラブレッドの平均的な体重は450~500㎏とされているが、彼女は最大でも360kgと非常に小柄である。GⅠ勝利馬として最大の馬体重をもち、ウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが登場するヒシアケボノと比べると約6割の体重しかない。
2600m以上を主戦場とするステイヤーとして活躍し、2019年の第80回菊花賞では牝馬ながら5着入線を果たしている。その愛嬌や管理する森田調教師が運営する専用のInstagramアカウントの発信もあり、2022年には彼女を主役に据えた写真集が発売されるなど、半弟のタイトルホルダーとともに競馬ファンから注目を集めている。
日本馬良血の混合馬父ドゥラメンテに米欧良血の混合馬の母サザンスターズを持つ、良血の幕の内弁当。名前の由来は地球上の星で、第82回桜花賞、第83回オークスの二冠を制する。2023年の第18回ヴィクトリアマイルに堂々の一番人気で前年度牝馬女王ソダシと一騎打ちに持ち込むかと思われたが、最終コーナー突如インから現れた伏兵のソングラインに両者まとめて差し切られる。まさに名だたる物を追って輝く物を追って、人は氷ばかり掴む結果となってしまった…。
2021年の第75回セントライト記念で伏兵人気を覆しタイトルホルダーなどの有力馬を退けた競走馬。馬名の由来は群馬県の郷土かるたである「上毛かるた」の取り札「浅間のいたずら鬼の押し出し」。
父にヴィクトワールピサ、母父にキングヘイロー。セントライト記念の勝利以降は重賞の壁に跳ね返され続けているが、今後また「ドカンと一発」激走してくれることを心待ちにしているファンも少なくない。
父にウマ娘にもモチーフとしたキャラクターが登場するエイシンフラッシュをもつ競走馬。
2022年の第62回京成杯で6番人気で優勝し、これまで地方重賞馬を出すに止まっていたエイシンフラッシュ産駒初の中央重賞制覇を成し遂げた。その後のクラシック戦線では苦戦が続き、ローカル重賞へと転戦することとなった。
日本馬良血の混合馬父ドゥラメンテに母はオーストラリアでG1を2勝し、そのうち1勝はスプリングチャンピオンステークスで、牝馬としては初制覇している母ヤンキーローズを持つ、超良血。名前の由来は米、アッパーニューヨーク湾の自由の女神像が建っている島で、デビューすると異次元の末脚、上がり3ハロン31.4秒と言うタイムで勝利すると第74回阪神ジュベナイルフィリーズを勝利し三冠への期待がかかる中第83回桜花賞、第84回オークス、第28回秋華賞を制し史上7頭目の牝馬三冠を達成する。
その後、第43回ジャパンカップで世界最強馬イクイノックスなどと戦いイクイノックスにこそ敗れるものの2着に好走した。
競走馬以外
競走馬ではなく、馬術競技用の競技馬。西竹一とのコンビで、1932年のロサンゼルスオリンピックで馬術大障害飛越競技で1位となり、現在まででも唯一となる、日本人・日本国内生産馬での馬術競技の金メダルを獲得した。騸馬ながら気性が荒かったというが、西とは非常に強い絆で結ばれていた。
海外調教馬
海外ウマ娘を参照。
アラブ競馬
アラブウマ娘を参照。
ばんえい競馬
ばんえいウマ娘を参照。
他の作品でも
競走馬の擬人化というテーマから、フィクションに登場する馬をウマ娘化したイラストも存在する。
みどりのマキバオー
ウマ娘マキバオーダービーも参照のこと。
- 白い奇跡ミドリマキバオー
オリジナルウマ娘関連創作では、マキバオーのモチーフとされるエピソードがある競走馬がウマ娘になった姿とあわせて描かれることがある(実際にシンデレラグレイが連載されているヤングジャンプ誌上でもともに描かれたイラストが掲載されている)。
ウイニングポスト
自身の牧場で生産した馬をウマ娘として描いた作品もいくつか存在する。
その他
世紀末覇王の愛馬だとか黄金の回転に力を授けた馬だとか、
モビルホースのパイロットをこなす馬だとか児童文学に登場する馬であったりとか、
後漢の乱世を存分に攪拌した汗血馬だったり神話生物だったりとか、
馬モチーフの怪人だったりとか、
挙句の果てにはもはや馬ではなく走り屋漫画の主人公たちの愛車がウマ娘になっているものまである。
余談
ウマ娘として実在競走馬を登場させるにあたっては基本的にCygamesから馬主側にアプローチを掛けていると考えられているが、上記のメイケイエールや、1973年の天皇賞(春)優勝馬であるタイテエム、実馬のビターグラッセ、リトルココン、ハッピーミークと同じ馬主が所有しており、南部杯を2連覇しているアルクトスなど、馬主側からウマ娘ファンへとラブコールが送られた例が少なからずある。