データ
別名 | 宇宙忍者 |
---|---|
英表記 | Space Ninja ALIEN BALTAN |
身長 | ミクロ~50m |
体重 | 0㎏~1万5,000t |
出身地 | バルタン星 |
概要
(V)o¥o(V)「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ…」
どんなにウルトラ怪獣に疎い人でも名前くらいは知っているであろう、超有名な宇宙人である。初出は『ウルトラマン』(1966年)。
初代ウルトラマンの宿敵として扱われるメフィラス星人やゼットンには個体ごとの能力は遠く及ばない反面、『ウルトラマン』以降もシリーズをまたぎ多数の個体が登場、それに応じて出演回数も多いが故に知名度抜群。一方で、あまりに有名になりすぎた反動か、近年の映像作品では意外と客演の機会に恵まれていない。
初代ウルトラマンとは「宿敵」と言うより「ライバル」的な関係が設定されることもある。
名前の由来はフランスの歌手「シルヴィ・ヴァルタン」から取られたという説とバルカン半島から取られたという説の二つが存在していたが、飯島敏宏氏の証言によれば後者が由来であるとする通説もあったが実のところ、曖昧な点もあり、いずれにしても断定は難しくなっている。
容姿
2足歩行のヒューマノイドタイプ宇宙人であるが、セミの口吻や複眼に似た器官のある顔を持ち、体の各所も体節のような箇所が見受けられるなど、昆虫めいた印象がある。両手の先は大ぶりな金属的質感のあるハサミ状の手をしているが、成田亨のデザイン画上では着脱可能なアタッチメントと解釈できる絵も残されている。
笑い声のようにも聞こえる独特な鳴き声を発するが、「シャーーー」というセミの声のようなノイズ音を伴うこともある。
- 初代の頭部は長らくセミ人間の頭部を改造したものであるとされていた。バルタン星人の生みの親である飯島敏宏氏はセミ人間の頭とケムール人のスーツの改造としており、これに基づいた公式情報も多く発信されていた。しかし、造形を担当した佐藤保氏は2013年のインタビュー(『ウルトラマン研究読本』269ページ、洋泉社、2014年))で「セミ人間を改造した記憶はない」と述べており、どちらの説を取るにせよ証言のみに頼って真偽を判定することは現状困難である。
- デザインは成田亨が担当している。今でこそ最も有名なウルトラ怪獣の1つとなり、成田の代表作の1つにも数えられるバルタン星人だが、成田自身は「セミ人間に角と大きな鋏をつけてくれという無意味な注文が嫌だった」とその造形を否定していたという(成田のデザインコンセプトは「余分なものを徹底的にそぎ落として単純化する」というものであり、バルタン星人の造形はそれに反していたため)。
- なお、飯島によると決定稿にいたるまでに脳が大きい火星人のような案、機械的な姿で腕はアタッチメントになっている案もあったそうで、前者はガッツ星人に、後者はクレージーゴンに、と氏の監督作品に登場した怪獣にコンセプトが受け継がれたようである。
能力
分身
『宇宙忍者』と称される所以ともなっている忍者の『分身の術』めいた分身能力。複数体に分身し相手を惑乱する。
立体映像のような光学的な欺瞞なのか、あるいは2代目のような小個体が集合・分離する群体的な性質の応用なのかは不明。
瞬間移動
短距離間を瞬間移動しているかのように見える能力。
何らかの手段で幻影を投影してそのように見せているのか、後述の体のサイズを変える能力の応用なのかは不明。
透明化
透明化し姿を消す能力。5代目はこれを積極的に戦闘に取り入れている。
巨大化
10cm程度の手乗りサイズからウルトラマンに比肩する巨体にまで可変。
宇宙船の中にはミクロのサイズにまで縮小された個体群がいたとのことだが、個々人の能力によるものか、宇宙船の機能によるものかは不明。
飛行
人間大、巨大化した状態でも重力下での飛行が可能で速度、航続距離も科特隊のジェットビートルやウルトラマンとも遜色ない。
寄生(憑依?)
後述の冷凍光線で死亡したと思われた科特隊のアラシ隊員を蘇生させ、その脳髄を介して地球人との対話を行った。また毛利博士に寄生した際にはこの時とは違い完全に当人に成り代わっていた。
登場作品によってはホラー作品さながらの演出が伴うこともある。
身体能力
登場初期には肉弾戦を行う機会は少なく、空中戦でさえウルトラマンに圧倒されていた描写から接近戦は不得手と見られていたが、後年の『ウルトラマン怪獣大決戦』を始めとした映像作品では、「宇宙忍者」の名にそぐわぬアクロバティックな体術を用いている。
知能
高度な知能を持ち宇宙語のみならず、地球人の脳髄を仲介することで日本語での意思疎通も可能。世代が進んだバルタン星人Jr登場時には、野球のルールを引用した慣用的な言い回しも用いるなど習熟が見られる。又この世代からは人間的な俗っぽい人格が発生している。
宇宙船など高度な機械装置の保守・運用もこなし、ビルガモのような大型メカを新規に建造することも。尚、初代登場回に使用していた円盤はセミ人間やメフィラス星人が使用したものに酷似している。
攻撃能力
- 光線
両手のハサミ状の器官からは致死性の赤色冷凍光線、着弾点を爆発させる白色破壊光弾を放つ。後者は単発での発射の他、登場作品によってはマシンガンのように連射もする。2代目の使うこの能力はペスターの回のフィルムを流用した関係上、火炎放射状のエフェクトとなっている。「バルタンファイヤー」などの名称が設定されたのは後年。
この光弾の色は登場作品によっては若干変化することもある。
- ハサミ
両手首先の巨大なハサミ。上述の光線などの投射を行う役割があるほか打撃、刺突といった原始的な攻撃にも用いる。ハサミとしての切断能力は関連書籍などでは言及されることがあるが、映像での描写は無く実態は不明。
- スペルゲン反射光
バルタン星人が脆弱性を持つとされるスペシウム光線を防ぎ、かつ反射する。
それなりに有用性を示したものの、使用した個体はごく少数。
「スペルゲン反射鏡」といった異称もある。
- 光波バリヤー
主に2代目が運用した。八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)さえ弾くが頭上には空白がある他、ウルトラマンの超能力で無効化される。
- 重力嵐
局所的に重力を操作し対象に1000倍の重力を浴びせる能力。一時的にウルトラマンを圧倒してみせたがその後登場機会には恵まれない。両手のハサミを介して発動する。
- その他
- 両手のハサミは20cmの鉄板を切断するほどの切れ味を持つ。
- 1万メートル先の米粒を判別できる視力を持つ。
- 足は生物を腐らせる液を出す。バルタン星人が通った跡は草も生えない。
ウルトラマン
初代
「君ノ宇宙語ハ分カリニクイ。ダカラ我々ハコノ男ノ脳髄ヲ借リテ、君タチノ言葉ヲ話ス」
「生命──分カラナイ。生命トハ何カ?」
「話ハ終ワリダ。我々ハ地球ヲモラウ。」
第2話「侵略者を撃て」に登場。
『ウルトラマン』初の敵性宇宙人。一般的にバルタン星人と言えばこの初代を指す。
発狂した科学者の核実験によって母星を失った宇宙旅行中の一団が、宇宙船の修理に必要な部品調達のため地球に立ち寄った。
当初は人類を積極的に排除する意図は無かったようだが、地球がバルタン星人の生存に適していると見るや、実効支配に着手し、ハヤタ(ウルトラマン)の「地球のルールに従うなら共存も不可能ではない」という、極めて穏便な提案を受けるもこれを拒絶し攻撃を開始した。
宇宙忍者の異名は伊達でなく、分身能力、両腕からの赤色冷凍光線や白色破壊光線、脱皮による再生能力(核弾頭の直撃を受けても何事もないように立ち上がる)。
「生命」の概念を持ってないらしく科特隊との対話の中では「生命とは何か」と、疑問を口にした。本編第2話の中だけでも相当数の地球人を殺傷していながらも、何ら意に介した様子はない。
宇宙語を話したイデ隊員だけには例外的に対話に応じたが、ウルトラマンの介入が無ければイデ隊員もその他の地球人も、その後同様に殺害されていたと考えられる。
弱点は、ウルトラヒーローの光線技の中に含まれる「スペシウム元素」。移住先としては地球のみならず火星も適しているのではないか、というウルトラマン=ハヤタの申し出に、「火星には我々の嫌いな……」と言いかけて黙り込み、拒否を示していた。この会話を通信越しに聞いていたムラマツキャップは、地球に無くて火星にある物質の事だと推理し、それがスペシウムである事を看破している。
巨大化してからの空中戦でウルトラマンを翻弄したものの、左腕のハサミを叩き割られた上に、スペシウム光線の直撃を受けて炎上しながら墜落して倒され、宇宙船にいた残りの同胞は、ウルトラ眼光で透明化を見破られ、スペシウム光線を浴びせられ全滅したとされている(後述のバルタン星人2代目の発言)が、作中では明確に円盤を破壊する描写はない。
- バルタン星人も「発狂」することがあるようだ。
- バクテリア大に自らの体を縮小し宇宙船1隻に20億3000万人が搭乗していた。
- 。地球で言うところの「旅行」と同じ意味かは不明ながらバルタン星にもこの習慣があったようだ。なお、宇宙船は透明化させて発見されないようにしていた。
- 宇宙船の修理に必要な部品を調達するため、警備員複数名を殺害し科学センターを占拠、科特隊に同行した防衛隊員も同様の手段で殺害した。アラシ隊員も赤色光線を受け死亡したかと思われたものの、後述の宇宙語での対話のために蘇生された。
- この回でイデ隊員が発言した宇宙語「キエテ コシ キレキレテ(僕 君 友達)」は、後のシリーズにて度々登場している。もっとも、この時イデは恐怖で発音がしどろもどろになっており、バルタンには通じなかった(そのため、アラシ隊員を操って翻訳させており、この際に「君(イデ隊員)の宇宙語はわかりにくい」と苦言を呈している)。
- このキャラクターのため、後の侵略宇宙人達とも違った魅力がある。作中では夜闇のビル街を動き回る人類の理解を超えた不気味な存在としてホラーチックに描かれていた。
- なお、この個体は劇中では一貫して目が黄色であったが、スチールによっては目が赤くなっている。
ウルトラマン怪獣大決戦(1979年)
初代ウルトラマンと戦った当時の映像という設定の新撮映像に登場。地上戦に持ち込み、分身攻撃でウルトラマンを翻弄していた。初代バルタン星人としての出演だがよく見ると、このシーンのスーツは、後述の『80』出演時のスーツでウルトラマンもCタイプマスク。
2代目
CV:西田昭市
第16話「科特隊宇宙へ」に登場。
再び現れたバルタン星人で、R惑星という星に移住し、地球人とウルトラマンへの復讐を目論んでいた。
詳細は当該項目参照。
3代目
第33話「禁じられた言葉」に登場。
メフィラス星人の配下として登場。容姿は2代目と同じ。
地球人サイドに揺さぶりをかけるための幻影という説もある。
詳細は当該項目参照。
20億人全滅の真相
第2話のラストにおいて、ウルトラマンがバルタンの宇宙船を大気圏外に運び出し、その直後に爆発音とも取れる轟音が鳴り響くが、これは宇宙船がワープ航法で地球圏から逃げ去る際に、船体速度が音速を超えたために発生した音であるとされている。
実際、ウルトラマンは宇宙船を追い出しただけで爆砕する場面は描かれておらず、当時監督を務めた飯島敏宏氏からも直接言及されている。
劇中での説明や描写が不十分だったために各方面から、「なぜこんなむごい展開にしたのか」と非難される事も多々あったが、その度にインタビュー等で弁明していたという。
ネットもSNSも存在しなかった当時、直接「違うんだ」と説明しなくてはならなかった監督の苦労は想像に難くない。
飯島監督が「ワープした衝撃音」と解釈してほしいと望んだという情報は、TSUBURAYAIMAGINATIONにある「飯島敏宏監督を偲んで」の記事で公開されている。
というのが表向きの通説であるが、ウルトラマン16話(同話の監督も飯島監督)では「確かに全滅したはず」(ハヤタの発言)「ウルトラマンのために宇宙船を爆破され(中略)ほとんど全滅した」(バルタン星人2代目の発言)と最も信憑性を持つ当事者二者が語っていることからも、批判を受けてやむなく解釈を歪めた結果の苦渋の発言なのだろうと思われる。
事実、倫理観の欠如、概念・価値観を共有できないという描写を通しての、『共存不可能な存在との生存競争』という2話のテーマからも逸脱している。
また、バルタン星人をことさら悲劇的に扱いたがる者や、ヒーロー側の『行き過ぎ』を面白おかしく強調したがる層は軽視しがちだが、そもそも初登場の時点で、全権を任された個体が科学センター警備員や防衛隊隊員の殺害に及んでおり「なんの罪もない存在」とは到底言い難い(あくまで作中の地球の基準だが)という点も留意するべきだろう。
ミクロ化して眠っているバルタン星人一人一人が、巨大化能力や超科学力を持つ明確に危険な宇宙生物であり、そういった相手に「人道」や「倫理」あるいは「人権」を適用するのも、作中の世界観としても現代の視点からしても違和感は拭えないだろう。
昭和シリーズ
ウルトラセブン
没脚本『宇宙人15+怪獣35』に登場予定だったようで、一峰大二氏によるコミカライズ版では敵の大ボスとして登場。
イカルス星人と結託し、再生・脳改造を経て手駒となった再生怪獣たちを東京に解き放ち、ウルトラセブンを一度は撃破した。この時ガブラを従えており、他の怪獣と比べ明らかにガブラに対して執着しているため、こいつだけは手塩にかけて育てたのかもしれない。
しかし、ウルトラ警備隊の作戦により怪獣たちが同士討ちを始めると形勢は逆転し、ガブラ諸共アイスラッガーでぶった切られて絶命した。
ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦
『平成ウルトラセブン』(『セブン』最終回以降から分岐したパラレル)の世界線でも過去に地球へ襲来したことがあったらしく、「太陽エネルギー作戦」冒頭の会議にて過去に出現した怪獣の一体として紹介されている。『平成セブン』初期には他のウルトラシリーズとは独立した世界であるという設定がまだ確立していなかったため、こうした描写が生まれたのだと思われる。
帰ってきたウルトラマン
CV:阪脩
第41話「バルタン星人Jr.の復讐」に登場。
詳細はバルタン星人Jrを参照。
ザ☆ウルトラマン
CV:寺島幹夫
第8話「ヒカリ隊員の秘密が盗まれた!?」に登場。
放送時期的にはJr.と5代目の間に当たる。
小さな赤い目と細かな突起のある大ぶりのハサミ、足の爪先がハサミ状になっているのが外見上の特徴。
詳細はバルタン星人(ザ☆ウルトラマン)を参照。
ウルトラマン80
5代目
CV:水鳥鐵夫
第37話「怖れていたバルタン星人の動物園作戦」に登場。
口吻が豚鼻のような形をしているほか、それまで登場した個体に比べると体色が薄いという外観上の差異がある。
6代目
CV:西村知道
第45話「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」に登場。
姿形は5代目と同じで、5代目と同様の能力に加えて、80のサクシウム光線と同等の威力を持つ「エクシードフラッシャー」という光線技を持つ。
自分の顔を模した、実にわかりやすいUFOを持っている。
世代を経て言語学習は更に進んでおり、「お釈迦様でもご存知あるめえ!」など、伝法な江戸っ子言葉的言い回しも交えつつ、かなり饒舌に話す。
この個体を最後に、ウルトラシリーズにおけるバルタンの地球侵略は長らく鳴りを潜めることになった。
書籍などで「○代目」と表記されているのはこの個体が最後である。
海外ウルトラマン
ウルトラマンG
本編には登場しないが、Gのシリーズ構成を担当していた會川昇が執筆した幻の第二シーズン「バルタン星人編」に登場が予定されていた。
地球に襲来したバルタン星人に立ち向かったリュグロー・ベロニカ夫妻のピンチの前にグレートが宇宙から帰ってくるというストーリーで、ウルトラ兄弟の客演も検討されていた。
このストーリーに登場するバルタン星人は、グレートの怪獣デザインを担当した吉田穣による新規デザインが書き下ろされており、画像のようなトライポッドのようなデザインも描かれていた。
ウルトラマンパワード
パワードバルタン星人
第1話「銀色の追跡者」、第13話「さらば!ウルトラマン」に登場。
メタリックな青い体色をしており、従来のバルタン星人と比べると流線型で鋭角的なデザイン。赤い光球のような攻撃と、ハサミから放つ衝撃波が武器。
多くの惑星を滅ぼしてきた凶悪な宇宙人。これまでに登場したバルタン星人とのつながりは不明。ウルトラマンパワードは、彼らを追って地球に飛来した。
詳細は当該項目参照。
サイコバルタン星人
第13話「さらば!ウルトラマン」に登場。
バルタン星人の長という設定があり、通常のバルタン星人と比べ頭脳が異常発達しており、頭骨から露出している。巨大な頭に由来する念動力は通常のバルタン星人より強いと言われており、ここから放つ念動波「サイコウェーブ」によって部下のバルタンや怪獣を操っている。
詳細は当該項目参照。
平成シリーズ
ウルトラマンコスモス
バルタン星人ベーシカルバージョン
故郷の星を失い、地球へ来襲した宇宙生命体。
この来襲がウルトラマンコスモスが地球に来るきっかけになった。
詳細は当該項目参照。
ネオバルタン
バルタン星人ベーシカルバージョンの戦闘形態。
詳細は当該項目参照。
チャイルドバルタン
CV:最上莉奈
画像左。
バルタン星人ベーシカルバージョンの子供。
詳細は当該項目参照。
ロボバルタン
劇場版の後日談に当たる読み切り漫画に登場するロボットのバルタン星人。
詳細は当該項目参照。
ウルトラマンマックス
タイニーバルタン
CV:半田杏
第33話「ようこそ!地球へ前編 バルタン星の科学」、第34話「ようこそ!地球へ後編 さらば!バルタン星人」に登場。
ダークバルタンによる地球襲撃を伝えるためにやってきたバルタンの中の穏健派。一人称は「僕」であるが、バルタン星では女の子ということになっており、人間の少女に変身し、両手でVサインをして「バルルン」と唱えることで、箒に跨って空を飛ぶなど、バルタンの超科学力による様々な、どちらかというと魔法にしか見えない不思議な現象を引き起こすことができる。
詳細は該当項目参照。
ダークバルタン
CV:尾崎右宗
第33話「ようこそ!地球へ前編 バルタン星の科学」、第34話「ようこそ!地球へ後編 さらば!バルタン星人」に登場。
地球人を「地球を汚し尽くしたら次は月や火星を我が物にしようとする宇宙の侵略者」として敵視するバルタンの中の過激派で、初代バルタン星人とほぼ同じ姿をしている。
反重力による攻撃を得意とし、ハサミからの光線を始めとして、超巨大化能力やクローンによる無数の実体を持つ分身、バラバラにされた身体の回復などウルトラマンマックスを上回る能力を発揮。ギャラクシーカノンすら胸のスペルゲン反射鏡で跳ね返し、超巨大化能力を使ってマックスを何度も踏み潰した。
シリーズで初めてウルトラマンに勝利したその強さから「最強のバルタン星人」の呼び名も高い。それどころか、はっきり言って歴代ウルトラ怪獣の中で比べても相当なチート。
詳細は該当項目参照。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から蘇える。外見は初代バルタン星人に似ている。
他の怪獣軍団と共に初代ウルトラマンを襲撃するが、ベリアルのギガバトルナイザーによる攻撃の巻き添えになって爆散した。
また、ベリュドラの左角を構成する怪獣の1体として初代バルタン星人の姿、右腕を構成する怪獣の1体として2代目バルタン星人の姿がそれぞれ確認できる。
新世代ヒーローズ
ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2 ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!
ウルトライブシミュレーション内でウルトライブされた人工のスパークドールズとして登場。
ライブしたのは健太で、千草がライブしたテレスドンを赤色冷凍光線と白色破壊光弾のコンボで倒す。
しかし美鈴がライブしたモチロンとのジャンケン対決の結果手の構造上チョキしか出せないという弱点を突かれ敗れてしまった。
きたぞ!われらのウルトラマン
『ウルトラマンX』の劇場版に登場。
グルマン博士の回想シーンにて何処かの惑星で初代マンを大量の分身で迎え撃ったが、八つ裂き光輪とスペシウム光線で一掃された。
ただし、『ニュージェネレーションクロニクル』での放送の際は残念ながら該当シーンがカットされてしまった。
スーツは2体のみで、片方はアトラクション用のものを使用している。
派生作品
ウルトラファイト
ウルトラファイトでは「◯◯星人」の”星人”を省略するという番組全体の命名則に則って、「バルタン」と呼称される。小ぶりで丸みを帯びたハサミが特徴で、これを突き出すボクシングスタイルの戦いをする。ウルトラセブンや他の怪獣と幾度と無く戦った。
最終決戦ではウー・キーラー・エレキング・ゴーロン星人と共にハサミを取り外し、五本指の素手で木刀を掴んでセブンに挑むも一幕もあった。これはトンデモ演出にも思えるが、ハサミは取り外し可能であるという成田亨の構想に、図らずも近づいてしまったのかもしれない。尚5対1にもかかわらず全滅。
着ぐるみはアトラクション用のもので、2体存在し片方が上述したJrのベースになったという。
ウルトラスーパーファイト
第1話「ウルトラマン大ピンチ!!」に登場。
突如姿を現し、街を攻撃。そこへウルトラマンが登場して対決になる。ハサミからの攻撃で苦しめるが、最後はウルトラアタック光線を喰らい倒れた。
レッドマン
レッドマンでは『ウルトラファイト』のバルタンにそっくりな個体(実際着ぐるみはウルトラファイトの流用である)が登場し、ジラースと共にレッドマンと戦うが最初は同士討ちになり敗れた。
2回目の戦いでは何故かジラースと一緒にレッドマンから逃げ回っており、戦闘中ジラースを見捨てて逃げた。ジラースが倒され後レッドマンが逃げた後を追いかけていったが、その後どうなったかは不明。このためレッドマンの怪獣の中では唯一倒されずに終わった。
ウルトラ超伝説toアンドロメロス
こちらではコミカライズと特撮では設定が異なるので基本から。
「ウルトラ兄弟物語」第一部より登場。
元々は小惑星帯付近で蛹状で孵化。ベムスターロボと共にB-4ウルトラベースを襲撃。ジャックにも多大なダメージを負わすも、メロスとウルフの放ち会ったコスモスペシャル同士の衝突の余波で数十パーセントの肉体を喪失。グア軍団の肉体改造によって現在の姿になる。
右腕にビーム砲を備えたコスモニウムクロウが武器で、宇宙船オオトリに搭載されたカプセルエネルギーを略奪し、船員全員を惨殺。駆けつけたウルフと積み荷の取引を持ちかけるも決裂、交戦。影分身で翻弄させるも、メロスを交えての攻撃で両腕を破壊される。
首領について問われるものの、ジュダの粛清で消されてしまうが…
メカバルタン
体の一部を機械に改造されてファイティング・ベムとなったバルタン星人。グア軍団の一員として登場。
詳細は該当項目参照。
アンドロ・ザ・キラーメカバルタン
別名ハイブリッドファイティングベム。その姿はメカバルタンが青い鎧をまとい、より洗礼された大変カッチョヨイ姿に‼
なお設定は、アンドロ超戦士に恨みを抱くメカバルタンが自らの体に強化改造を施した姿で、全身の筋肉をバイオ改造した他、体の各部のメカニック改造も強化されており、パワーや機敏性、武装がより強力なものになっているという。
詳細は当該項目参照。
激闘バトル!ウルトラマンタカミー
新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE
初代、二代目、メカバルタン、ベーシカル、ネオバルタン、チャイルドバルタンがウルトラマンキングの誕生パーティーに参加。
ウルトラマンボーイのウルころ
第90話「侵略作戦どっちにするの?」に登場。
マグマ星人と地球侵略の密談をし、地球侵略は頭を使った作戦でいくべきと勧めるが、マグマ星人は力押しで攻めるべきだと反論したために殴り合いを始め、共に気絶。しばらくして気を取り戻し、マグマ星人と和解するが、そこにウルトラマンエースが登場。先の殴り合いで体力を相当消耗していたために全く太刀打ちできず、マグマ星人共々倒された。
大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア
バルタンバトラー・バレル
CV:平川大輔
大怪獣ラッシュの主人公の一人。
宇宙忍者の異名通り様々な技を駆使する強者であり、同時に地形すら『武器』にしてしまう戦略家でもある、バルタンファン期待の星。
どっかの改造人間よろしく赤いマフラーをたなびかせて戦場に佇む姿は反則的にカッコ良い。
詳しくは該当記事参照。
アニメ作品
ウルトラマンキッズ
バル
マーのクラスメイトのガキ大将。
ウルトラマングラフィティおいでよ!ウルトラの国
バルタン部長
CV:塩屋浩三
モタモタモーターズ第一販売部部長、ウルトラマンの上司。
バル夫
バルタン部長の息子で80の生徒。
ウルトラマンカンパニー
バルタ君
ウルトラマンカンパニーの社員。
ウルトラマンM730ウルトラマンランド
ピート・バルタン
宇宙人バンド エイリアンファイブのドラム担当。
他媒体
さわやかマナー
第1話では我先にと乗車しようとする迷惑な客として登場するが、他の怪獣達共々スペシウム光線で懲らしめられて反省。順番に並んで乗車するようになった。
第5話では電車内で騒ぐ悪ガキの心を利用して電車内をジャングルのような異空間に、乗客や悪ガキ達をバルタン星人の姿に変えてしまうが、現れたウルトラマンのスペシウム光線でまたも懲らしめられて退散。
悪ガキ達も改心してマナーを守るようになった。
それにしてもどうやってあんな魔法じみた行為が出来たのだろうか…?
ウルトラマン (プラネタリウム特別編)
プラネタリウム映像作品『ウルトラマン (プラネタリウム特別編)』に登場。
ブラックホール怪獣ブラキウムを操り、ウルトラマン、ウルトラマンネオス、ウルトラセブン21と対決する。
ウルトラ怪獣×住まい探し
「我らは大勢であり一つだ!!」
第1話に登場。本作では原作同様に新天地を求めており、大勢の仲間と暮らせる物件を求めてホームズくんに相談を求めて来た。やはりというか20億人の団体さんであり、ホームズくんを仰天させたが、満員を防ぐために仲間たちのサイズは縮小してある模様…なんで原作でもその手段を取らなかったんだ。
物件の購入を決めた矢先に1人の応募に付き、抽選でウルトラマンが来るというキャンペーンを耳にし、大慌てで20億人総出で応募をしようとした。
ウルトラマイポケット
「怪奇!思い出が消えちゃった!」篇に登場。突如、女性の部屋に出現し、アルバムを切断するかと思いきや、床に叩きつけて白色破壊光線で消し炭にしてしまった。現れたウルトラマンにすぐさまスペシウム光線で消し炭にされるという因果応報な末路を辿り、失われたアルバムの写真はウルトラマンがマイポケットに転送する形で補償された。
ヒーローショー・ライブステージ
その知名度で、ウルトラ関連のイベントでの敵役の定番の地位を確立している。後述のように現在は映像よりこちらでの登場・活躍がメインになりつつつある。
ウルトラマンスーパーステージ(1998年)
皇帝デスバルタン
CV:ささきいさお
ウルトラマンスーパーステージに登場するバルタンの皇帝。
宇宙の破壊神バルラ復活の為、配下のドクターバルタンと共に暗躍する。両腕のハサミが鋭いブレードになっており、これで相手を刺し貫く。
ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、タロウ、ネオスの七人を纏めて相手にできるほど強い。
最期はスペシウム光線で敗れたが、自らを生贄にしてバルラを蘇らせた。
ドクターバルタン
デスバルタンに仕えるバルタン星人の科学者。息子にバルタン星人バルルがおり、妻も登場した。
破壊神バルラ
巨大なバルタン星人に似た宇宙を破壊できる程の力を持った邪神。
その正体はドクターが作り出した生物兵器である。
なお、本作オリジナル怪獣として他にもフォーガスに似た「肉食植物モクロン」、腹部のハートマークに猫のような顔を持つ友好的な怪獣「ペンテ」が登場した。
ウルトラマンプレミアステージ2
宇宙人軍団のリーダー格で、かつてフロスエナジーを狙って惑星フロスを侵略しようとしていた自分の仲間を倒したウルトラマン、ウルトラセブンへの復讐とアーマードダークネスを支配下に置いて光の国へ全面戦争を仕掛ける事を目論む。
ハヤタがベーターカプセルと間違えてしゃもじを取り出した際には大真面目にしゃもじの解説を始めたり、GUYSスペーシーに「ばいきんまん」だの「バカ」だの名前を間違えられ、「いい湯だな」を踊らさせられるというコミカルなシーンも見られた。
得意の分身で宇宙人少年ニコを捕らえようとするが、宇宙で行方不明になっていたリュウと一体化したウルトラマンヒカリと戦い、ナイトシュートを浴びて倒された。しかし、しぶとく生きており、他の宇宙人軍団と同様に自らをアーマードダークネス復活の贄とした。
ウルトラマンフェスティバル2011
メタリック・バルタン
ライブステージ第一部に登場。1966年に飛んだギギによって改造された。
ギギを追ってきたウルトラマンゼロと対決し、苦戦させるほどの健闘を見せるが、ゼロの呼び掛けで十字架に磔にされていた初代ウルトラマンが完全復活を果たし、ギギごとスペシウム光線で消し飛ばされた。
ウルトラマンライブ プレシャスステージ
タツヤ少年が視聴していた『ウルトラマンジード』に登場する怪獣で、ガンダーと共にゼロ・ジードコンビを襲撃するが、ウルトラセブンのエメリウム光線で倒される。
ウルトラマンフェスティバル2016
サイバーメカバルタン
バルタン星人が作り上げた戦闘ロボット。片腕がドリルになっている。
スーツはバルタンバトラー・バレルのリデコ。
ゼットンバルタン星人
バルタン星人とゼットンのフュージョン怪獣。
ウルトラマンフェスティバル2018
リベンジオブバルタン
ロッソとブルの活躍を快く思わないウルトラマンオーブダーク(事件の本筋と関係ない乱入である)がAZジャイロを使って召喚したオレンジ色のバルタンと青色のバルタンで構成されたヤドカリのような怪獣。
二人を圧倒的な力で苦しめるが、ブルがティガクリスタルを使ってティガの石像を召喚。デラシウム光流そしてランバルト光弾を放って怯んだところにウルトラ6兄弟が合流し、ジード&タロウのインデグレードスパーク、R/Bのハイブリッドシュート、5兄弟のグランドスパークの一斉掃射を受けて爆散した。
このリベンジオブバルタンは以前にも海外のショーやウルトラファミリー大集合2017、2018に登場していて特にウルトラファミリー大集合2018では強化形態どころか最終形態のウルトラマンまでもを圧倒するとんでもない強さを見せた。
ウルトラヒーローズEXPO2020
東京ドームシティプリズムホールを襲った怪獣軍団の一体。
ウルトラマンタイガと交戦したのちに、救援に現れた初代ウルトラマンとウルトラマンリブットとの連戦の末に敗れ、E.G.I.S.に逮捕された。
ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ
第1部
惑星O-50にある戦士の頂の破壊を目論む「惑星侵略連合」のリーダー格。ウルトラマンタイガがウルトラマンタロウの息子である事を認知している模様。
バルタン分身地獄という分身がオールレンジ攻撃を行う秘技を持っており、同じ忍者モチーフのウルトラマンフーマを大いに苦しめたが、トライスクワッドとオーブの活躍によって撃退されたかに思われたが…。
第2部
実は怪獣軍団を除いてメンバーは全員生存しており、地球に向かっていた途中でウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルと交戦し、メンバーのうちマグマ星人(通常個体)、ペダン星人、グローザ星系人を失うという犠牲を払いながらも、地球への潜入に成功し、地球に流れ着いたワイズマンズソードに眠る悪の戦士を蘇らせようとした。
しかし、メンバーの一人であったマグマ星人の体を乗っ取っていたウルトラマントレギアによって復活の贄にされた挙句、トレギアの傀儡と化した。
ニュージェネレーションヒーローズとリブットに破れ、一度は闇の力でしぶとく復活するが、観客らの応援を受けて立ち上がったヒーロー達の合体光線を受けて今度こそ地獄に叩き落とされた。
ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンゼット
第1部
『ウルトラマンZ』の前日譚に当たる第1部ではバット星人と手を組んでいた宇宙人としての登場で、ウルトラ戦士たちの合体光線に敗れた。
第2部
『Z』の後日談に当たる第2部では第1部で敗れたバット星人が残した要塞が変形したバルタン族の最終兵器「ファイナルバルタンク」が登場。サイバーメカバルタンが巨大なマシンに搭乗したような風貌とUキラーザウルスやサドラを思わせる4本のマニピュレータが特徴で、打撃を無効化する装甲や、光線を時空の穴に吸い寄せる戦法で優位に立つが、時空を超えてウルトラマンティガが参戦。ウルトラチャージの応用で時空の穴を塞がれ、トドメにゼスティウム光線を浴びて爆散した。
物語のラストでは戦いを終えたウルトラ戦士たちにオリジナルのバルタン星人が襲いかかり、ゼットがゼスティウム光線を放とうとするが…!?
ゲーム作品
スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望
スーパーバルタン
バンプレストのTVゲーム『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』に登場したバルタン星人の親玉。登場ヒーローの必殺技を一切受け付けない装甲と、強力な光線技を持つ。
しかし、逃亡した科学者の証言で、スぺシウムエネルギーとエメリウムエネルギーの合成が弱点であることがバラされ、ウルトラマン・ウルトラセブン・ウルトラマンジャックの合体技でバリアーを破られた後、3人と宇宙刑事ギャバンによって退治された。
ウルトラ警備隊空想特撮ゲーム
難易度が最も低い日本ステージに登場するステージボスで、都庁が乱立する東京で戦う。
無敵状態になる分身、両手を振り下ろしての突進攻撃、目からの連射弾、両手のハサミからの極太ビームなど、再現度は高め。また小型のバルタン星人を多数放ってくる。
独特の「フォッフォッフォッ」の音声も当然再現されている。
ウルトラマン Fighting Evolution 2
ウルトラモード「大地球侵略作戦」に登場。宇宙人達の地球侵略計画に賛同し、海に沈んだ東京の街を襲ったがウルトラセブンに敗れた。
その実態はバルタン星人を利用してセブンの体力を削ごうとするマグマ星人の罠であった。
ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth
初代からコスモスまでのシリーズの出来事が同じ世界で起きたという設定の「ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth」に初代バルタン星人が登場。メフィラス星人配下の宇宙人のようで、怪獣達を捕えてEX怪獣に改造していた。
バルタン星人の円盤を追っていたウルトラセブンに円盤を撃ち落とされると、直接セブンを葬り去ろうとしたが、敗北する。
本作では彼らの演出も大幅にパワーアップしており、相手の必殺技を変わり身の術で回避したり、相手の周りを大量の分身で取り囲んで一斉に白色破壊光線を放つ必殺技を披露している。
ウルトラマン Fighting Evolution 0
「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の前日談という設定のPSPソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 0』では、ヤプールと協力関係にあり、同じく彼らに協力しているヒッポリト星人の罠に嵌り、必殺技が使用できなくなったプレイヤーキャラにゴルゴダ星にて大群を率いて襲い掛かる。
しかし逆に敗北し、プレイヤーに必殺技が使えるようになる切っ掛けを与えてしまった。
なお、「真・エンディングルート」では、ヤプールにより様々な怪獣、超獣、宇宙人たちの能力を多数付与された影響で暴走状態に陥り、ただウルトラ戦士を地球へとおびき寄せるためだけに放たれた、只々無目的に暴れまわるだけの通称「暴走バルタン」が登場する。
もともとコンボの組みやすい素早いキャラだが、この暴走バルタンはそれに加え、ステージ内の時間効果で一段階強化されており(ステージが朝・昼・夜と時間経過を起こし、それによって特定のキャラが強化されるシステムが採用されていた)、攻撃力も耐久性も高く、ゲージがたまりやすいためどんどん必殺技を繰り出してくるという鬼のような強キャラと化しており、ラスボスそっちのけで今作最強と名高かった。
大怪獣バトルウルトラコロシアムシリーズ
バルタン星人(RB)
Wiiゲームソフト『大怪獣バトルウルトラコロシアム』及び『大怪獣バトルウルトラコロシアムDX ウルトラ戦士大集結』のストーリーモードに登場するバルタン星のレイオニクス。
「拙者」、「~でござる」と語尾に着けるなど武士のような独特の喋り方が特徴的で、最強のレイオニクスを目指し、プレイヤーキャラに3度に渡り挑戦してくる。
ロストヒーローズ
サブクエストにて初代と同じ外見の個体が登場。
ウルトラマンに同胞を殺害されたことを恨んでおり、アジト・キューブで倒してしまおうと目論む。一方で、初代マン側の主張によるとあくまで地球を守るという使命感の下、同胞を倒したという認識のようである(つまり虐殺ではなく、テロリストを纏めて討伐したと言った方がわかりやすいか)。
ウルトラマン達に敗れてしばらくすると今度は三体がかりで挑むもやはり地獄へ叩き落される。死に際になっても侵略の意思を諦めていない限り、さすがは我らがバルタン星人である。
影分身による回避戦術や破壊光弾でのなぎ払いが得意である。
GIGABASH
DLCのキャラクターとして初代バルタン星人が初代ウルトラマンのライバルとして、ティガ、カミーラと共に参戦。
何気にウルトラシリーズからの参戦枠では唯一のウルトラマンではないキャラクターである。
ギガマンに加勢したウルトラマンに対抗すべく、ピピジュラスに加勢した。
白色光弾は勿論の初代が使わなかったバリアや大量の分身を駆使し、歴代のバルタン星人の能力を持ち合わせた集大成になっており、『マックス』に登場したダークバルタンを彷彿させる。
「ザ・グレイトバトル」シリーズ
台詞付きの幹部キャラ個体のほか、ザコ敵キャラとしても登場。やはりと言うべきか、ウルトラマン系キャラと絡むシーンが見られる。
西部劇風の惑星を舞台にした5作目では、ガンマン風の服を着たアレンジ版バルタンも登場。台詞の字幕では独特の鳴き声が「ボフォフォフォ…」と表現されていた。
漫画・書籍作品
小説ウルトラマン ジャイアント作戦
大人の事情で制作されなかったウルトラマンの劇場用作品、『ウルトラマン ジャイアント作戦』を元に執筆された小説に登場するバルタン星人。
ゾオ博士(=渡辺嗣雄博士)主催の地球を支配する権利を掛け、最強の種族(ジャイアント)を決めるバトルファイトに参加するため、博士の遺志を継いだある人物により洗脳された元工業用ロボット、「ポンコツロボット ナポレオン」の要請を受け、地球へと侵攻してきた、バルタン星人の同胞。
今までの敗北経験から、対ウルトラマン対策として、新たにウルトラマンの透視能力を上回る新兵器「時空間フェイド」を装備し、ウルトラマンと地球人類、そして4体のジャイアント候補たちとの決戦に挑む。
2代目が駆使した分身能力や群体に分裂しての波状攻撃、さらに8体に分身し、先の「時空間フェイド」と併用してウルトラマンの目を欺き、さらに強力になった破壊光線を用いてウルトラマンを追い詰めていく。
なお、この際に交わされるウルトラマンとバルタン星人の会話は必見。
その内容によると、自分たちが起こした環境汚染はかなり深刻なもので修復不可能なため、どうしても地球が諦められないことやたとえこの戦いに勝ったとしても、最後のジャイアント候補とは実際に戦ってみないと自分たちが、本当に地球の支配者になれるかどうか分からない旨の胸中。そして自分たちは地球人とは違って同じ過ちは繰り返さないという(侵略者にはお決まりの)傲慢な考え方が窺い知れる。
そして気になる勝敗の行方だが、激戦の末に最後はウルトラマンの放った新必殺技「ウルトラソード」の前に再び敗北し、ジャイアントの権利を失ってしまった。
楳図かずおの「ウルトラマン」
楳図かずお氏のお家芸たるホラー作品的味付けが開始3ページ目で牙を剥く。
バクテリアサイズになって人間に寄生、赤い水を装って人間の体内に侵入、溶解光線を放つタコのような攻撃円盤に乗り込む、ガスタンクやガソリンスタンドを襲ってその口吻でエネルギーを吸収する、超キモい翼を生やして空を飛ぶ、など必要以上にホラーチックに描かれていた。
ウルトラマン超闘士激伝の登場個体
メフィラス大魔王配下の鋼魔四天王の一角として登場。誘導ミサイルを装備した装鉄鋼(メタルブレスト)を着用している。
PSYバルタンという、自らの1/10の戦闘力を持つ分身を無数に作り出す能力を持つ(この分身だけでウルトラ戦士を軽軽圧倒するほどの実力)。
圧倒的な火力で光の国を滅亡させようと目論むものの、最大級の必殺技「バルタンミクスドファイヤー」をグレートのマグナムシュートで撃ち返されて倒された。
その際に死んだかに思えたが他の四天王共々生き残っており、後に改心して魔神との戦いでウルトラ戦士に協力した。
他にもロボット軍団の主、リモコンで動かして蝶ネクタイをしたバルタン星人Jr.やパワード流派のPバルタンが登場。
漫画ウルトラマンSTORY0
STORY0に当たる争乱の黒幕。
自らを「究極の進化を求めて銀河を放浪するもの」と呼んでおり、その目的は全宇宙の支配にある。
脆弱だった自身の肉体を強化するため(その時の姿はセミ人間に酷似している)光の国のプラズマスパークに細工し、現在の肉体を得る。
ディファレーター因子によって突然変異を起こした生物の分析、改造を含む兵器化の実験を各地の支部で行っており、これによって生み出された怪獣は銀河中にばらまかれ破壊活動を行っている。その中には古代の地球もあった。
TV版初代同様命という概念がなく、ウルトラマンが保護しようとしていたサドラを爆殺した挙句「失敗作」「あんなに簡単に壊れるものはいらない」と発言。ウルトラマンを激怒させた。
TV版と同形状の円盤で移動しており、円盤の中には産卵場が存在し、中心の生物のようなものが卵を天井に産み付け、中から逆さまの状態で孵化する。ちなみにこの中ではウインダムを奴隷のようにこき使っていた。
またこのシリーズでは全てのバルタン星人が一つの意志を共有している為、全員が同じ目的のために行動している。
覚醒したウルトラマンに倒され、基地と円盤も壊されるが倒されたすべての死体が融合することで巨大バルタンとなって復活した。しかし意思の統一が出来なかったため肉体が不安定に陥り崩れ落ちる。最後のあがきとしてウルトラマンを道連れに自爆を図るが失敗した。
だが他にも多くの個体が存在しているらしく、星間連合には加わらず自らの手でウルトラマンを倒そうと画策していた。
漫画ザ・ウルトラマン
キングバルタン
バルタン星人軍の長。
その正体はウルトラタロウの幼馴染のエルフが、彼らの長を模して作ったスーツ(?)を身に纏った姿であった。
レッドバルタン
バルタン星人軍団の切り込み隊長。
ブルーバルタン
キングバルタンことエルフの側近。エルフがタロウの説得で改心した後、自らキングバルタンと名乗ってタロウとエルフの処刑及とウルトラの星の侵略を目論む。
漫画決戦!ウルトラ兄弟
帰ってきたウルトラマン「魔のブレスレット作戦」に登場。左腕がメカバルタンの右腕に似た形状になっている。キングザウルス三世を使ってウルトラブレスレットをにせのブレスレットとすりかえ、新マンを殺そうとしたが新マンと初代ウルトラマンのダブルスペシウム光線で倒された。
漫画ウルトラマン80宇宙大戦争
バルタン星人ユタ
居村眞二氏の漫画『ウルトラマン80宇宙大戦争』に登場するバルタン星人で、元は80の幼馴染のウルトラ戦士。バルタン軍団の襲撃を80に伝えるために地球に現れ、敵の円盤から80を庇って命を落とした。
しかし遺体はバルタン軍団に回収され、バルタン総統の影武者として洗脳装置の役割を持つバルタンの頭を模したマスクと強化スーツを身に着けた状態で復活。
ウルトラの星第三星区「ウルトラベース」を占拠し、ウルトラ戦士や80を攻撃するがウルトラベース自爆の衝撃でマスクが外れ解放。しかし体に洗脳が解けると作動する時限爆弾が付いている為、逃げようとするバルタンの母艦に特攻。爆死した。
バルタン総統
宇宙支配を目論むバルタンの総統。外見は初代バルタンに似ているが、マントを身に着けている。多数のバルタン星人やセミ人間を配下に持つ。
総攻撃から80を庇ったユタの遺体を回収し、影武者として洗脳、復活させるとウルトラの国に攻撃を仕掛けウルトラ戦士たちを殺害するが、ウルトラの父の活躍で復活したウルトラ戦士の総攻撃に会い敗退。母艦で逃げようとしたが、ユタの特攻に会い死亡した。
漫画ウルトラ戦士銀河大戦争
バルタン軍団の王・バンドラ率いるバルタン軍団が登場。
バンドラ
バルタン軍団の王。ウルトラの星征服の為にエースキラー戦隊と結託し、ウルトラの星の商船を襲撃。駆けつけたウルトラ戦士たちをかつて五代目バルタンが使っていたタイプと同じ宇宙船に誘導し、ゾフィーをブラックホールの中に落としてしまった。その後光の国に総攻撃を仕掛け、圧倒的戦力で追い詰めたが突然現れたアンドロメロスの攻撃で部下の大半を倒され、自分だけ逃げようとしたところアンドロポイントで戦艦諸共爆破された。
ウルトラ兄弟物語(コロコロコミック版)
かたおか徹治の漫画 『ウルトラ兄弟物語』ウルトラ最後の決戦 に登場。
ウルトラ族とスペースサタンキング一党が交戦している中、第三勢力としてキング・バルタン率いるバルタン軍が登場。スペースサタン軍と手を結ぶものの、傷付き捕らえたウルトラ族を戦闘サイボーグに改造するという方針を巡り協力体制は破綻する。
キング・バルタン
バルタン星人の王。「ザ・ウルトラマン」のキングバルタンとは別個体。
ウルトラ兄弟物語(小学二年生版)
坂丘のぼるの漫画「ウルトラ兄弟物語 ウルトラ最後の戦い」(小学二年生1980年2月号掲載)に、身長数百mの巨大バルタン星人が登場。ビッグウルトラとの決戦で相討ちとなった。
ウルトラ超伝説
居村眞二の漫画「ウルトラ超伝説」に登場。
宇宙の巨悪たちの配下として様々なストーリーに登場する。
第1部「ウルトラ兄弟物語 ウルトラ超伝説」
ウルトラ族への恨みを晴らすべくグアによって蛹の状態から目覚める。ベムスター型のロボットと共に新マン(ウルトラマンジャック)を襲い、その後グアに強化改造されてメカバルタンとなり、アンドロ超戦士と戦う。
第3部「ウルトラ超伝説 アンドロ超戦士Ⅱ」
イドの部下としてメカバルタンの他に二代目と同タイプの個体が登場するほか、セミ人間が戦闘員として登場。
第5部「ウルトラ超伝説 すすめ!タロウ」
初代タイプがジュダの部下として、ウルトラマンタロウの偽者に変身してウルトラの国に潜入。セミ人間も戦闘員として引き続き登場するほか、五代目も姿を見せる。
ウルトラ怪獣かっとび!ランド
レッドキングの腰巾着。忍者の面も掘り下げられる。見習い時代は分身の意味を履き違えて体を分割したが、絵柄のおかげでグロテスクに見えない。
ウルトラ忍法帖
悪の組織朧党の忍獣、罵流丹として登場。使用するバルタン忍法はセミやカニに化けるといった下らないレベルで、度重なる失敗により周囲からの信頼は低い。仲間意識は一応あるが牙津からはカニ男呼ばわりされて嫌われている(罵流丹も「俺がカニ男ならお前はトリ男だろ」と互いの顔面に水をぶちまけていた)。罵流丹Jrという小学4年の息子がいるが、劇中で特に絡みは見られなかった。
第3話で窃盗事件を繰り返していたが、盗品が薬缶の取っ手や風呂の栓といったセコい物だった為めひらすに叱責され、将軍を困らせるよう命じられた。
予告状を家老の額に矢文で送り付けた当日の子の刻にセミに化け寿城に潜入するが、当然すぐウル忍にバレてボコられてしまう。しかし相方の武留屯により寿城を盗む事には成功する(ウル忍は朧党の目的が将軍家に伝わる3種の神器(刀身が生きた毒蛇で危険な名刀大蛇丸、バカにした相手を殴る黄金の仏像(将軍曰く「仏像がブツゾー」)、連載当時の玩具スーパーバーコードウォーズ)だと考えていた)。
第4話で大蛇丸(禁愚和尚の呪文で持ち手を毒蛇が噛んでウロボロス状になった大蛇丸が四次元空間の入り口になる)によって四次元空間に来たウル忍をカニに化けて迎え撃つが、影分身の術は影しか分身できず何もできない為やはりボコボコにされる。最後はセブンのストップ光線で動きを封じられ、武留屯をウル忍に倒されてしまう。バルタン自身は死亡しておらず、10話でめひらすがウル忍に倒された忍獣達を回想している時「俺はまだ生きてますよ」とツッコんでいた。
アミア初登場回にて再登場。影分身の術が下半身だけだが分身可能になり、蹴りや踏みつけで攻撃できるが、物が見えないのでアミアのマキビシでダメージを受けてしまう。直後に「女の癖に生意気な!」と罵倒したことでアミアを激怒させてしまい、「女のどこが男に劣るって言うのよ!」と散々痛めつけられた挙げ句アルゼンチンバックブリーカーからの「ウルトラ忍法怒り大爆発」により内部で戦闘が行われていた狂諢の上半身ごと消し飛ばされた…が、ギャグ漫画の作風・補正故か他の倒された忍獣同様、その後も何事も無かったかのように何度か登場している。
「愛の劇場の巻」では名前の語呂が似ているバレンタインデーということで頭をハート型にして登場したが、怪夢瑠に縛り上げられ作戦の説明に水を差されためひらすから八つ当たりで蹴りを入れられていた。
ネオ朧党編では新首領のマンに反発し、めひらすの息子キミヒロを首領に据えた元祖朧党を旗揚げ(罵流丹は首領補佐でJrも参加)してネオ朧党に対抗する。
ウルトラ怪獣入門(小学館入門百科シリーズ15)
『ウルトラ怪獣名勝負「夢の対決」』コーナーに出演しイカルス星人と激突。超能力の応酬となるが両手のハサミでイカルス星人の耳を切断、勝利を収める。
『ウルトラマン THE FIRST』
高田裕三の漫画『ウルトラマン THE FIRST』では、敗れた後も虎視眈々と地球を狙う、シリーズ通しての黒幕。人為的に作り出した怪獣を使役する。
初回登場時の敗北後フジ隊員に寄生し潜伏するが、正体が露見し新技・八つ裂き光輪でとどめを刺される。
ウルトラ戦士列伝
テレビマガジンで掲載されていたグラビア記事シリーズにて初代、2代目、Jr、5代目、6代目、メカバルタン、ビルガモの大軍団が登場し、初代マン、ゾフィー、アンドロメロスと戦った。
6代目はM87光線、ビルガモはスペシウム光線、初代とメカバルタンはダブルランサーに敗れた。
テレビCM
バンダイから販売されたロボット玩具「U-1」のCMではU-1とじゃんけん対決を行い、チョキしか出せない弱点を突かれて敗北。
東芝ビデオのビュースターのCMにおいてはウルトラマンと対決し、八つ裂き光輪に敗れるが、その姿を逆再生されたりと不憫な扱いであった。
VANTANデザイン研究所のCMでは名前が似ているという理由で出演。ただ湖を眺める姿が撮影された。
怪獣酒場
怪獣達の憩いの場として酒場を開店した張本人であり、店長も務めている。
リニューアルオープンの際には「50年以上に渡ってシリーズを支え続けたウルトラ怪獣の威光を示す」という目的も追加しており、この点でも「知名度抜群のウルトラ怪獣代表」らしい活動と言えるか。
ウルトラマンや防衛隊関係者は出禁にしているものの、「バルタン星人のつぶやき」という個人ブログを開設して近況を知らせたり、宝島社から刊行されたガイドブック『怪獣酒場大図鑑』の企画も担当するなど、客となる地球人への対応は極めて真摯である。また、用心棒として雇った宇宙人達を捨て駒にしてしまった事を悔いるなど同族への仲間意識も強い。
もっとも、酒場の売り上げは「地球侵略への軍資金」にするつもりなのだとか。
『Peeping Lifex怪獣酒場』第1話によれば、酒場での主な仕事はメニューの考案や調理とのこと。
エビフライに名前を借用したツインテールを食べた事は無いらしいが、怪獣酒場から派生した作品群では設定が異なるので、ひょっとしたら食べてみた上で「味が似ている」とされるエビを食材に選定したのかもしれない。
『怪獣酒場カンパーイ!』においては細身のフォルムで登場。ザラブ星人の経営するライバル店の登場に頭を悩ませており、アニメ作品では苦労人として描かれる傾向にあるようだ。
店長兼メニュー担当なだけあってか、彼の名前を冠したメニューは多く、本店では蟹を素材にしたピラフ「バルタン星人のおもてなし」が、新橋蒸留所店では「バルタン星人の「赤色凍結光線カルパッチョ」~サーモン&いくら~」と「バルタン星人からの1品~熱々蟹味噌グラタン~」が提供されている。どれも共通して魚介類が素材になっているが、なんといってもバルタン星人のハサミ型の器に盛り付けされている点が最大のこだわりポイントだろう。
小型のハサミ皿はランチメニューのサラダ入れにも使われているので、昼間に訪れても拝むことができる。
ドリンクメニューも「バルタン星人考案 漬け込み果実ハイボール」や「今月のバルタン・ハイボール」など充実している他、怪獣酒場限定でバルタン星人のハサミを模したトングも販売されていたりもする。
映像作品での出番が少なくなったのも、こちらでの営業で多忙だからだろうか?
絶滅の危機
前述のとおりバルタン星は殆どのシリーズで爆発してしまい、地球に来ているのは僅かに生き残った難民である。
現在では新たなバルタン星を作り、一族再興のために奔走しているのか、「ウルトラマンメビウス」や「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」、「ウルトラマンゼロシリーズ」、「新世代ヒーローズ」の時代では、バルタン星人の新たな個体は映像に限れば全く登場していない(一応「ウルトラ銀河伝説」には登場しているが、あれはかつてウルトラマンに倒されたいずれかの個体が復活したものである。「きたぞ!われらのウルトラマン」でも回想にて登場しているが、あれがいつの時代の時の回想なのかは不明。それ以外の登場もウルトライブや召喚などの特殊な例ばかりである)。バルタン星人の繁殖力がどれほどのものかは不明だが、他の宇宙人との抗争などが続けば、純粋なバルタン星人は絶滅してしまう危険性がある(少なくともプラズマギャラクシーのバルタン星人はバレルを除いて全滅してしまった様子)。
平成シリーズ・令和シリーズでの扱い
上記のように、平成以降の作品では活躍の機会にあまり恵まれておらず、再編集番組を除けば、テレビシリーズでは「ウルトラマンマックス」第33~34話、劇場版作品では「ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン」以来登場していない(しかも、劇場版「X」での登場シーンも、かつてグルマン博士が見た初代ウルトラマンの戦いの回想であり、物語の本筋には一切絡んでいない)。
「一番有名なウルトラ怪獣」とまで言われていながら、テレビシリーズではかれこれ20年近くも出番がなく、ファンの間では「そろそろバルタンの新しい活躍が見たい」という意見も数多く聞かれる。
特に、最近ではウルトラ戦士の側にも忍者をモチーフとしたキャラクターが登場したこともあり、忍者繫がりで是非とも両者の対決が見たいという声もある(ライブステージでは実現している)。
ただ、「一番有名な怪獣」ということは、「ウルトラ怪獣の象徴のような存在」になっていると言い換えることもできる(ディズニーでいうところのミッキーマウスみたいなものである)。
今やバルタン星人は他の怪獣たちとは別格の存在になってしまったため、円谷プロ側もそう簡単に出演させるわけにはいかないと考えているのかもしれない。
実際、円谷プロは、一時期バルタン星人がぞんざいに扱われた(恐らく「帰マン」に登場したJr.や「80」に登場した5代目や6代目のことを指していると思われる)ことへの反省から、現在はバルタン星人というキャラクターの取り扱いに相当神経質になっていると考えられる。
ちなみに、これを裏付けるものとして、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」も一度バルタン星人を登場させようという案が持ち上がったものの、前作「マックス」で既に出演していたことに加え、「キャラクターが広がりすぎていて客演させづらい」という理由で実現しなかったというエピソードがある(ゲスト出演したアメリカザリガニの平井がネタにするという形で言及されてはいる)。
「シン・ウルトラマン」で企画・脚本を担当した庵野秀明はデザインワークスで「バルタン星人は諸事情により出演の候補にすらあげられなかった」事を言及しており、現在においてもその状況は変わっていないようである。
また、生みの親とも言える飯島敏宏氏がバルタン星人の再登場及び単純な悪役扱いに難色を示していたため実現できなかったのではないかという噂もある。
「SSSS.GRIDMAN」ではその一般人への有名さを利用して、とあるキャラとの一悶着の演出に説得力を与えている。
そんな中、2021年2月にはウルトラマン公式YouTubeチャンネルにて「ウルトラマン80」第45話、「ウルトラマンマックス」第33〜34話とバルタン星人絡みのエピソードが3週連続で配信される事になった。
そして時は流れ2022年…『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』にて、メカバルタンがサイバーメカバルタンと共に再登場。バルタン星人が映像作品に登場するのは『X』以来6年ぶりであり、令和ウルトラマンに登場するのは初である。詳細はリンク先参照。
ただし、この『運命の衝突』についても映像作品でこそあるがTVシリーズではない為、TVシリーズの作品へのまともな再登場は2024年現在も実現できていないのが実情である。
『ウルトラマンブレーザー』では、バルタン星人との関係を匂わせる存在(リンク先ネタバレ注意!!)が登場した。
映像作品での扱いは現状こんな感じだが、反面、ウルフェスやTHE_LIVEをはじめとしたイベントのステージショーなどではほぼ毎年必ずと言っていいほど登場しており、今でもウルトラマンと白熱した戦いを演じることも少なくない。
更に突っ込んだ事を言うと、ウルトラシリーズの代表的な敵キャラクターであるが故、イベント用・アトラク用のスーツも非常に多くあり(初代タイプだけでも数種類の他、二代目やJr.、メカ、パワードなど歴代の同族のスーツも存在する)、現在も定期的にスーツが新造されているので、かなり使いやすい存在であるという事情も関係している。イベントステージではそのスーツの多さを駆使して分身を表現される事も。
また、前述の怪獣酒場関連におけるイベントやPVでの活躍も目立つ。
映像作品への客演ではなく宣伝や興行を中心として活動する……シリーズの看板の1人として、今後のバルタン星人はこういった活躍がメインになっていくのかもしれない。
その他
タケちゃんマン
ザリガニが巨大化した設定でバルタン星人が登場した事がある。また、アミダばばあ(明石家さんま)変身前の科学者の子分としても登場した。
魔法のスターマジカルエミ
第11話「秘密のスターライフ」にて、主人公の香月舞(マジカルエミ)がバルタンの着ぐるみを上半身だけ被り、自分を追い回すプロデューサーをビックリさせた。
有言実行三姉妹シュシュトリアン
東映作品であるシュシュトリアンのウルトラマンとのコラボ回にて出演。
怪獣倉庫の中にあったバルタン星人の着ぐるみに謎の光が当たったことで命が芽生え、ゴモラ、ガラモン、ダダ、エレキングを率いて地球侵略に乗り出す。
ロブスターを食べようとしたシュシュトリアン達を「仲間を食べようとした」として襲い掛かるも失敗。巨大化したが、怪獣おじさんが変身した初代ウルトラマンと、ウルトラマンの力で巨大化したシュシュトリアンに敗北。ウルトラマンによって他の怪獣達と共に宇宙へ運ばれた。
ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!
その1『〜仮面ライダーアクセル編〜出しっぱなし布団の謎』にて登場。
あまりにも著作権がアウトすぎるので、目元に線が引かれている。というかこの話自体がもはやアウトの塊である。
電波人間タックルの元カレとして写真という形で登場し、仮面ライダーストロンガーを落胆させ、(この時ストロンガーも危ない発言を連発していたり、タックルが写真で取っていたポーズもアウトすぎるものである。)ショックのあまり酒に酔ったストロンガーがジェネラルシャドウ達を撲殺、警察に逮捕される原因を作ってしまう。
そして、ラストにはバルタン星人のシルエットが現れて…。ホントにここまでして大丈夫なのだろうか。
めちゃイケ
『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THEMOVIE』の宣伝のために出演した。
一応怪獣軍団のリーダー格という立ち位置であったが、プレッシャー星人に対しては初対面でいきなりガンを飛ばしたり、しょっちゅうハサミでド突いたりと、あまり態度が良くなかった(ちなみにプレッシャー星人曰く「ハサミ意外と硬いで」とのこと)。
ピラメキーノ
『キャラ1グランプリ』でピラメキパンダと対決し、宇宙忍者らしからぬ格闘センスでピラメキパンダを圧倒するが、駆けつけたウルトラマンゼロのワイドゼロショットを食らって倒された。
全ウルトラマン大投票
番組の冒頭に急に登場。いつの間にか居なくなっていたが、ゴモラとゼットンを率いてスタジオに再び登場。ウルトラマンと一触即発状態になるが、ウルトラマンに登場した怪獣の順位の発表にはいったため戦闘は行わず、3位入賞を喜ぶ。
その後、ゼロとゼットがスタジオに登場すると、思い出したかのように襲い掛かり、ウルトラマン・ゼロ・ゼットの3人と戦うが、敗北し、逃走した。
余談
- 今でこそ「フォッフォッフォ」という笑い声と言えばこのバルタン星人のものというイメージが定着しているが、元を辿ると東宝の特撮ホラー映画『マタンゴ』に登場する同名のキノコ怪人のものをそっくりそのまま流用したものだったりする。
ちなみに、マタンゴの声は「ウルトラQ」のケムール人や悪魔っ子(こちらは甲高い笑い声の方)へも流用されている。
- 子どもにせがまれてゴッコ遊びの怪獣役をやった時、お父さんが真っ先に頭に思い浮べ、手をチョキにしてマネする宇宙人の一人だろう。次点でシャツを頭に引っ掛けるだけでなれるジャミラあたりか。
- 実はパチンコにもなっている。
- 大の怪獣オタクとしても有名なハリウッドの巨匠:ギレルモ・デル・トロ氏も一番好きな怪獣の1つとしてその名を挙げている(ちなみにもう1体はピグモン)。
かつてTV番組「ZIP!」に登場した際に、サプライズとしてバルタン星人と対面させるという企画が行われたこともあった。その際の反応は必見。
川崎市との縁
言及されることはほぼないが、実は神奈川県川崎市とはかなりの縁を持っている。
初代バルタン星人の初登場した場所は、他にも多くの特撮作品でロケ地として使われた、川崎市多摩区に存在する長沢浄水場であり、建物も2023年現在も現存している。
また、バルタン星人6代目の登場した場所は麻生区の弘法の松公園であり、『80』ではザンドリアスらも麻生区に出現している。
現在はバルタン星人の出番自体が減っているため、川崎市に出ることはない……と思われたが、怪獣酒場は川崎駅に存在しており、その店長がバルタン星人である。
このように、結果的にそうなったという側面が大きいものの、バルタン星人は川崎市とは少なくない縁を持っているのである。
なお、これ以外にもウルトラシリーズには川崎市で撮影された映像は多く、『ウルトラマンゼアス』のMydoのあるガソリンスタンドも川崎市麻生区に実在していたものであるほか、多摩区も『ウルトラセブン』や『ウルトラマンタイガ』でも向ヶ丘遊園駅付近が登場している。
ネタ
バルタン星人のなりかた
①両手でチョキを作ります。
②上下にゆっくりと振ります。
③フォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォと言います。
実際子供向け番組では、いかに子どもがマネしてごっこ遊びしやすいかが重要視される(ゆえに彼は中盤で……)
知名度などの点を楽々クリアしている彼らは、ある意味とても優秀な宇宙人なのである。
四月馬鹿ではこの特徴的な声をネタにされている。日本語読解力に対しては個々人の差が大きいようで、通常のバルタンはほぼこれしか書きこめないようだ。
その様子は、どこぞの宇宙恐竜と並んで非常にbotっぽい。
関連イラスト
関連タグ
ロケット団:一度パロディをやって見せたことも。
テッカニン、セミまる:セミと忍者繋がり、後者とはアプリで共演した。
兎田ぺこら:彼女の笑い方がまんまバルタン星人とそっくり。
ウルトラ怪獣擬人化計画:初代バルタンとパワードバルタンの二種類が擬人化している。