設定
ウルトラマンギンガシリーズ
闇の支配者ダークルギエルが持つダークスパークの力で、ウルトラ戦士や怪獣たちが14センチほどの人形に変えられたものが、スパークドールズである。総じて、左足の裏に種別(ウルトラマン、怪獣、宇宙人、など)ごとに違う色のライブサインを持つ。
大昔に起こった、ウルトラマンと怪獣たちの大きな戦いの最中、命の時間を止めるアイテム・ダークスパークの力で、その場にいた全てのウルトラマンと怪獣たちが人形に変えられてしまった。時を経て、宇宙を漂流した人形たちは、物語の舞台である降星町に降り注いだ。これが、様々な事件の原因となる。
劇場スペシャル2作目では、プログラム内で人工のスパークドールズを使用してウルトライブを疑似体験する「ウルトライブシミュレーション」が登場する。
続編『ウルトラマンギンガS』では、ダークスパークが消滅した後の話であるためダークライブが登場しないが、代わりにチブルスパークを使って行うモンスライブが登場。
また、ウルトラマンビクトリーとシェパードンのライブサインはデザインが異なる。
『決戦!ウルトラ10勇士!!』以降の時間軸では、ダークルギエルが完全に滅んだ事でストーリーにスパークドールズが絡むことはほぼなくなり、現在はウルトラマンビクトリーの戦力の一つとして登場する程度に留まっている。
更に『ウルトラファイトビクトリー』の後日談にしてギンガ&ビクトリー編の前哨戦である『ウルトラマンX』第12話にもグア軍団の戦力にギンガ世界のものと思しき(倒されるとスパークドールズに戻る仕組みの)スパークドールズが登場している(ただ、サイバー超振動波の作用でスパークドールズ化したという見方もできるため、真相は不明)。
なお、ダークスパークウォーズに参加したウルトラ戦士が原典世界と同一人物かは不明。少なくとも、タロウやゼロの発言から光の国のウルトラマンは本人である模様。
ウルトラマンX
世界観が異なる『ウルトラマンX』でもスパークドールズが登場する。
地中や海底に眠っていたスパークドールズがウルトラフレアの影響で復活したことが、物語の始まる発端となった。なお、ここで登場するスパークドールズは、『ギンガ』で登場したものとは異なり、もともと地球に眠っていたオーパーツという設定のようだ(『ギンガ』本編のスパークドールズとの関連性は不明)。他にも、ライブサインはギンガシリーズの物とは異なり、ドールズも多少の感情を有している様子が窺えるなど細かい差異がある(Xioのラボチームの研究によると、本来の生息環境に近い場所に身を置くことで感情が安定するらしい)。
さらに、スパークドールズから得られたデータを解析して人工的に生み出されたサイバー怪獣が登場し、エックスおよびXioの重要な戦力となる。
第16話での大地の発言によると、原因は不明だが、地球上に存在するスパークドールズの多くが日本海溝付近で確認されており、日本とその周辺海域での怪獣出現率は地球全体の20%を占め、これは他の地域の平均と比べると87倍にもなるという。
少なくともウルトラフレアの災害の15年前から存在は認知されていたとされるが、(意図的に伏せられているか不明だが)メディア関係への情報は殆ど伝わっておらず、メディアがXioへ取材した際には、インタビュアーがドールズが怪獣である事やスパークドールズ時の対応などに困惑する場面が見られた。
変身アイテムとして
本作における変身はライブと呼ばれ、大きくウルトライブとダークライブに分けられる。
主人公の礼堂ヒカルは、人形のライブサインにギンガスパークのスパークリーダーでリード、ドールズと一体化し、その読み込んだ人形のキャラクターに変身=ウルトライブする。つまり、歴代のウルトラ戦士だけでなく、怪獣の人形を使えばその怪獣に変身できるのだ。番組は、かつて悪役だった怪獣・宇宙人・超獣なども、ウルトラマンのような「正義の味方」として登場することを特徴としている。また、変身中に別のスパークドールズとライブすれば、前に使用していたスパークドールズと分離する代わりに姿を変える事も可能。
その一方、自我を保つウルトラマンタロウを例外として、意志を持たない人形たちの処遇は基本的に所有者にゆだねられる。悪党が悪しき力を使って変身=ダークライブすれば、それがたとえウルトラ戦士であっても、悪の道具となってしまうのだ。スパークドールズは、良いも悪いも使う者次第、中立な存在として描かれている。実際、ウルトラマンティガ、ジャンナイン、初代ウルトラマン、ウルトラセブンが敵として登場している。
闇の勢力からダークダミースパークを与えられた人間がダークライブするほか、異形の手のモノがダークスパークで直接元の姿に戻して使役する場合もある。
タイラントやファイブキングのような合体怪獣にライブするには、その怪獣のパーツとなる怪獣のスパークドールズを全てリードすることでライブできる(そのため、設定上はイズマエルやギガキマイラなどにもライブ可能と思われる)。
ライブ後の戦闘力は、使用者自身の戦闘力や精神力が大きく影響する。レッドキング等の強力な怪獣であっても使い手がヘボいと本領を発揮できず、本来なら格下の相手であっても負けたりもする。
ウルトラマンエックスも同様に、変身の際にはエックスが一旦スパークドールズの姿になり、それをエクスデバイザーで読み込むことで変身している。また、同作に登場するサイバーゴモラも、スパークドールズ化したものをエクスデバイザーで読み込むことで実体化する。
なお、これらは上述のライブではなく、エックスへの変身は「ユナイト」、サイバーゴモラの実体化は「リアライズ」だが、読み込むのは引き続きライブサインである。
登場したスパークドールズ
ここでは、劇中に出てきた人形を列記する。詳細は各リンク先を参照。
ギンガシリーズでは、資料によっては区別のため名前に(SD)が付けられる事がある(ジャンキラー/ジャンナインは除く)。
ギンガに登場
ジャンキラー/ジャンナイン※オリジナルとは別人。
↓
ゴモラ レイオニックバースト
ギンガSに登場
ファイヤーゴルザ
ゴモラ
ガンQ
ファイヤーゴルザ
ガンQ
↓
ウルトラファイトビクトリーに登場
外伝小説『マウンテンピーナッツ』に登場
他にワンゼロが落とした正体不明のスパークドールズが二つ登場する(正体は明言されていないが玩具修理者、黄衣の王と思われる)。
ウルトラマンXに登場
斜字は「大地の怪獣ラボ」にのみ登場。
ゴモラ
ベムラー
バードン
テレスドン
ベムスター
ブラックキング
ゼットン
ザラガス
ウルトラマンヒカリ
メカゴモラ
ゴメス(S)
ケムール人
レッドキング
エレキング
サドラ
番外
『新ウルトラマン列伝』の新撮パートで初登場したが、後にギンガSにも登場。
ダークスパークウォーズに参加している姿が確認できるが、スパークドールズは劇中に登場せず(ダークスパークウォーズに参加している以上は彼らもスパークドールズになったと思われる)。
新ウルトラマン列伝にて闇のエージェント達を吸い込みプラズマギャラクシーへと移動させたワームホール。怪獣どころか生物ですらないが『ワームホール(SD)』としっかり字幕付きで表記されてしまっている。
ウルトラ怪獣シリーズを流用して登場
ウルトラ500シリーズでは販売されず、『ウルトラマンギンガ』の劇中にてウルトラ怪獣シリーズ他、バンダイ製のソフビを流用して登場したものの例。ダークスパークウォーズのシーンや異形の手のモノが棚に陳列していたものとして登場している。
余談ながら、公募怪獣など版権の関係で登場できない怪獣がこっそり登場していたりする。
なお、ギンガ当時は500シリーズ化されなかったが、後に500/Xシリーズになったものはここでは省く。
第1話
テンペラー星人(メビウス)
第6話
ヒッポリト星人(初代)
劇場スペシャル
第10話
キリエロイドⅡ(スカイタイプ)
ハイパーゼットン(サーガ版)
漫画『酩酊!怪獣酒場2nd』
第10話
第13話
超パズズ(シルエット)
サタンビゾー(シルエット)
リガトロン(シルエット)
カオスリドリアス(シルエット)
ダイゲルン(シルエット)
ゲシュート(シルエット)
エリガル(シルエット)
ナターン星人(シルエット)
ザゲル(シルエット)
ザム星人(シルエット)
ガイガレード(シルエット)
ゴルメデ(シルエット)
ギガンテス(雄)(シルエット)
第25話
第36話
第41話
第46話
変身アイテム
ウルトラマンギンガの変身アイテムは、何気にウルトラシリーズ初の喋る変身アイテムだったりする。
詳細は各リンクを参照。
ウルトラマンギンガ / ウルトラマンギンガS
ギンガライトスパーク
ダークダミースパーク
ウルトラマンX
商品として
『ウルトラマンギンガ』の放送に合わせて、これまでのウルトラヒーローシリーズ・ウルトラ怪獣シリーズのソフビ人形は生産されなくなり、新たに劇中同様のサイズにダウンサイジングした「ウルトラヒーロー500」と「ウルトラ怪獣500」としてリスタートした。一方で、ウルトラ戦士より大柄な怪獣(タイラントやスーパーグランドキングなど)はかつての旧ソフビのサイズかそれに近いサイズの「ウルトラ怪獣DX」枠で発売された。
これらは、番組やDXギンガスパークと連動したラインナップになっており、劇中のように人形とスパークを使って、変身遊びができる。これまでウルトラシリーズの主力といえたソフビシリーズが、ついに変身玩具としての側面を獲得したのだ。
しかし、ライブサインをシールで表現しているため、汚れてしまったり剥がれたりすると遊べなくなるため、ほかの玩具以上に(売り手も買い手も)品質に気をつかう必要も出てきている。おもちゃ売り場にて、見本のDXギンガスパークで遊ぶ子供がなかなか目当てのサウンドを鳴らすことができずにいる光景が多々ある。ただ最近では改善されたのかこの手の悩みはあまり聞かなくなった。なお、この手の玩具にはよくある話ではあるが、誤認識により違う怪獣やウルトラマンの音声が鳴る事がある(中にはライブサイン付きの玩具が発売されなかったキャラクターの音声が鳴ったと言う事例も…判明した怪獣に関しては後述)。
ちなみにギンガスパークはウルトラエッグにも対応しているほか、似たタイプの玩具であれば無関係なものでもスキャンできる。
また、ソフビのスタンダードサイズが縮んだことを生かして、2015年7月末からはガシャポンでも展開されるようになった。
『ウルトラマンX』以降からサイバーカードが付属するため若干商品展開が変わり、ライブサインもX版へと変わっているが、ソフビ人形のライブサインは新怪獣等でないかぎりDXギンガスパーク等で読み込むことが可能である。
逆に形状の都合上最新シリーズであるDXエクスデバイザーで読み込めない従来のシリーズのライブサインも存在する(平面に印刷されたライブサイン等)。
以降のシリーズでも、「ウルトラシリーズのキャラクターをアイテム化したものが変身アイテムとなる」という要素が受け継がれていく事になる。
ちなみに、読取り時に名前の読み上げはしてくれるが、トリガーを引いた時の音声が鳴き声ではなく、劇場スペシャルのライブパッドの共通音声になっていたり、地響きや尻尾を振り回す音(要は共通音声)になっている事もある。
玩具のみで登場したヒーロー/怪獣
ここで取り上げたスパークドールズの一部は劇中でも登場している。
劇中に登場したものについては※、その中でも異形の手のモノが棚に陳列していたものには☆で表している。
ゾフィー※
アストラ※
ジャンボット(ウルトラチェンジシリーズ)
ゴルザ☆
平面媒体のみ
こちらは惜しくも立体化とはいかなかったが、ライブパッドなどの平面媒体でライブサインが公式に存在していたキャラクター達。一部はウルトラレプリカ版ギンガスパークに非対応。
音声のみが確認された例
中にはライブサインが全く確認されず、変身アイテムに音声として収録されるだけに終わった怪獣も存在する。
全貌が解明されたわけではないが、ライブサインの誤認識で彼らの音声が鳴ることがあり、ここでは存在が判明した怪獣を取り上げる。
ザタンシルバー(ギンガスパーク)
セミ人間(エクスデバイザー)
ベル星人(エクスデバイザー)
クール星人(エクスデバイザー)
テペト(エクスデバイザー)
ザザーン(エクスデバイザー)
ドラキュラス(エクスデバイザー)
キングボックル(エクスデバイザー)
バット星人(エクスデバイザー)
ヤプール(エクスデバイザー)
ベロン(エクスデバイザー)
ロト(エクスデバイザー)※何故か怪獣扱い
モンスアーガー(エクスデバイザー)
アパテー(エクスデバイザー)
カオスダークネス(エクスデバイザー)
パラグラー(エクスデバイザー)
ギガキマイラ(エクスデバイザー)
セーデガン(エクスデバイザー)
二次創作では
二次創作小説などでは劇中には登場していない怪獣のスパークドールズやポケモンなどの別作品のキャラクターのスパークドールズも登場している。
関連項目
いずれも人形が実体化して本物になった、ある意味スパークドールズの先駆けとも言える存在。ウルトラマンティガも映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ』にて人形から実体化している(ただし人形が直接ティガになったわけではない。ティガ登場後もティガのソフビ人形はススム少年の手の中に存在している)。
ガイアメモリ - 仮面ライダーシリーズのアイテム。主人公だけでなく敵や一般人も変身に用いるという共通点がある。