ウマ娘
うまむすめ
- Cygamesからリリースされた競走馬擬人化の作品群の略称→ウマ娘プリティーダービー
- 上記作品群に登場する架空の種族→本項で解説
- 上記作品群の1つで、2018年・2021年にTV放送されたアニメシリーズ→ウマ娘プリティーダービー(アニメ)
- 上記作品群の1つで、2021年にリリースされたスマートフォン・PCブラウザ向けゲーム→ウマ娘プリティーダービー(ゲーム)
- 上記作品群の1つで、2020年より週刊ヤングジャンプにて連載されている漫画→ウマ娘シンデレラグレイ
- 上記作品群の楽曲がTV等の音楽番組で歌唱される際の、出演声優で結成されるユニットの名義(※作品に登場したチーム名のこと)
大量のウマ娘のイラストによって実在の競走馬の絵やオリジナルの競走馬擬人化イラストが埋もれてしまう現象が発生している。ウマ娘を描いた作品については競走馬名単独でのタグ付けは避け「〇〇(ウマ娘)」のタグ付けを強く推奨する。
馬娘は全くの別物になるので使わないほうがいい。
『ウマ娘プリティーダービー』シリーズに登場する、ヒトとは少し異なる「神秘的な種族」。種族とは言っても生物的にまるっきり別の存在というわけではなく、人の女の子が別世界の馬の名と能力を継承した存在である。
通常のヒトと明確に異なる点として「馬の耳」と「馬の尻尾」、そして「驚異的な身体能力」を持っている。そして女性しか存在しない。
作中世界ではその身体能力を生かした陸上競技が人気を博しており、専門の教育機関「トレセン学園」に入学した若きウマ娘たちは、指導教職員たるトレーナー(ゲーム版ではプレイヤー自身)の指導の下、各々が定める目標を達成すべく走り続けることになる。
各ウマ娘は、現実世界での競馬史に実在する競走馬をモチーフとしている、いわゆる擬人化キャラクターである。名前は勿論、容姿についても、頭髪や尻尾は基本的にモチーフとなった馬の毛色、馬の顔に表れる白斑「流星」は白メッシュのような形に落とし込まれ、四肢の白斑は勝負服の靴やグローブの配色に反映されている。
コンテンツの性質上、登場するウマ娘のモデルとなっている馬の品種はほぼ全て平地競走で活躍したサラブレッド種だが、ゴールドシチーのストーリーで行われたクイズ大会ではアハルテケ種をモチーフとしたウマ娘の存在が示唆されている(アニメ1期においても東京レース場の最寄駅前にあるアハルテケ像がウマ娘の姿になっている)。
またトレセン学園に石像として祀られている三女神はそれぞれダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンバルブであり、本人は登場しないとはいえサラブレッド三大始祖と呼ばれるアラブ種(あるいは後者2名はターク種、バルブ種とも)をモチーフとしたウマ娘が存在していることも明らかとなっている。
ただアハルテケが紀元前4世紀頃に誕生したとみられているのに対し、ウマ娘たちの始祖である三女神のモチーフであるとされるサラブレッド三大始祖は17世紀後半から18世紀前半の間に生まれているため、額面通りに受け取るとどちらが先かという矛盾も生じてしまう。
アニメ版やアプリゲーム版などでは、実在の競走馬をモデルとしたキャラクター以外にも作品オリジナルのウマ娘(後述)やモブウマ娘が登場する。
ウマ娘は「別世界の名前と共に生まれる」とされるが、モデルは存在するものの権利上の問題で変名されたウマ娘(キンイロリョテイ、ブロワイエなど)や、それらしいモデルが見当たらない完全オリジナルな名称のモブウマ娘のケースは、具体的にどのような扱いになるかは不明。
また、某競馬場経営ゲームのように現実の競走馬のウマ娘が揃っていないという点にも注意。
文化的側面
この世界では現実の奇蹄目ウマ科であるところの“馬”が存在せず(昔の壁画にそれらしき生き物が描かれていることから過去には存在し、絶滅したものと思われる。ただしその理由は不明)、「馬」にあたる漢字は、馬の四本脚に由来する「馬」の下部の四つの点が二つの点になった外字(架空の漢字。文字化けではない)となっている。この漢字の由来もまた不明だが、おそらくはウマ娘(二本足の馬)が語源となっているのであろう。
作中において、「馬」の表記は「ウマ」「バ身(馬身)」(※1)などのカタカナに置き換えられており、昔から存在する建築物や地名などにはこの架空の漢字が使われているらしい。ゲーム版に登場するレース名でも「有馬記念」の「馬」の部分にこの外字が使われているのを確認できる(他にも、将棋の駒で確認されている)。
ただし、駿川たづなの「駿」やサクラバクシンオーの称号「驀進王」の「驀」のように、そのままの「馬」の部首を含んだ漢字は用いられている。
このことに関しては「元々は二本脚の「馬」がウマ偏として書かれていたが、江戸時代にとある歌人が書いた狂歌にて「ウマ娘が駆ける姿の脚は速すぎて4本にも見える」として「馬」の字を用いたのを始まりに流行が起き、果ては庶民の間まで広まり、現在の馬偏などの形となった」という設定がなされている。
なお、競馬ゲーム『スターホース4』とのコラボでゲームアプリ版『ウマ娘』のジュークボックスにBGM等が追加された際には、我々の知る馬の姿と「馬」の漢字が登場している(流石に他社コラボとなると細かく整合性を取れなかったのだろう)。
「馬子にも衣装」のような馬に関連した慣用句も現実世界と比較して由来や意味合いが異なる場合があり、『ウマ娘』世界で「マ子にも衣装」は後述の“勝負服”と交えて「鬼に金棒」に近いニュアンスで使われている。
ウマ娘の学名や生物学的な系統にまつわる設定は出てきておらず、ヒトに似た外見や何らかの形でヒトと交配しヒトの男児を産み得る(後述)という生態から、一説にはヒトを意味する「Homo」が付くのではないかと推測する人もいる一方、「成長期」では説明がつかないほどの急激な肉体の成長(本格化)が見られる性質や、「勝負服」の着用等によって発現する「ウマ娘の神秘」なる未知の能力(後述)が確認されており、尾や耳の形態からもヒトとは別系統の生物ではないかとも考えられている。
畜産動物については牧場や牛肉・豚肉などの食肉について触れた発言が確認できることから現実世界と同様に存在し、畜産も行われている様だ。
サイやバクなど馬に近縁な奇蹄目やその中でも特に馬に近い動物であるウマ属のシマウマなどに対する言及は無いが、ロバだけは『STARTING GATE! -ウマ娘 プリティーダービー-』にてフジキセキが「お前の耳はウマ娘の耳じゃなくてロバの耳なのか…?」、ゲーム版のメジロラモーヌが「貴方、ロバになりたかったの」と発言しているから、存在しているものとされる。
また食肉に限った話ではないが、競走馬以外の「現実世界における馬のニッチを埋める存在」についても今のところ言及は無い。
伝承上の、馬の要素を持つ神獣や妖精の類がどのような扱いになっているのかについても考察されたりしている。
ペガサスの名前を取ったビコーペガサスが登場する他、伝承上の「馬」をレース名に冠した「ユニコーンステークス」などがそのままゲームアプリ版にも収録されているため、上述の世界観も併せて判断するとやはりウマ娘に置き換わっているのではないかと思われる。
他にも、タニノギムレットの育成シナリオのイベントでスレイプニルが“空を駆けるウマ娘”として伝わっている描写がある。
ペガサスやユニコーン、ヒッポカンポスなどは特徴的なパーツを違和感なく落とし込めるため容易に想像が付くが、最初から人馬一体であるケンタウロスや、通常のウマ娘の体躯では描き表せない八本足のスレイプニル、下半身が馬のヒッポグリフ、精霊馬などがどのように伝わっているのかは気になる所である(いちいち書き出せばキリがないが、馬をモチーフとした特撮ヒーローや怪人についてもこの世界特有の再解釈の余地はある)。
トレセン学園の敷地内には三女神像があり、ゲーム版では駿川たづなの口から彼女たちが「ウマ娘たちの始祖」だという言い伝えが語られる。元ネタは全てのサラブレッドの父方の祖先たる3頭の種牡馬、「三大始祖」。
トレーニング用のVRソフト「メガドリームサポーター」が生成したトレーニングサポートAIがその名を借りて現れた際には、三大始祖にまつわる情景が彼女たちの記憶ないしは記録を介して垣間見られる。
女神像のモデルとなったウマ娘は、両腕を水平に広げた時の長さ(ウィングスパン)が2.5mあったという。基本的にウィングスパンは身長とほぼ同じになるため、ウマ娘の始祖たちは巨大娘だった可能性が高い。
なお、作中に登場するウマ娘の身長は、140cm程度の低身長から180cm程度の高身長まで様々。『ウマ娘 シンデレラグレイ』ではアメリカ生まれの2m近い身長のウマ娘が登場している。
人類史に密接にかかわる動物である「馬」がウマ娘に置き換わった『ウマ娘』世界がどのような歴史を辿ってきたのかについては言及がないため、想像の入り込む余地は非常に広大。ヒトと同等の知能、そして遥かに高い身体能力を備えている種族がいるこの世界をどの視点から切り取るかは見る者次第で、「種族の命運を賭けた人類とウマ娘の戦争」などという殺伐とした妄想も持ち上がっている。
考えればキリがないが、媒体の中には「明治」という元号が出てきたり、トレセン学園が150年前に建てられたりなど『ウマ娘』の世界も現実とほぼ並行している(ような描写がある)一方、「アイルランドがウマ娘の王族を頂く王国となっている」「エジプトの壁画にファラオとして崇められているウマ娘が描かれている」などの際が描写されているが全ては憶測でしかない。少なくとも人間とウマ娘が共存しているのははるか先の未来という可能性もある。未来であれば馬と人間を掛け合わせる新技術や細胞を弄ってあるべき姿を実現化するという科学の進歩が存在しているためである。実際、仮にウマ娘が我々人類と同じ場面にいたとすれば、ありとあらゆる創作の物語(昔話や映画など)が成り立たなくなってしまうめ、実際にはウマ娘と人間が共存する世界とは、我々の今いる時代から遙か先にある未来の出来事と考えるのが妥当である。媒体における歴史上の場面や演出は未来で作られたものと見るのが普通。
二次創作においてウマ娘たちが「馬」と言う存在をどう捉えているかについては
1:全く架空の存在だと思っている
2:架空の存在ではあるが想像の対象である
3:元々馬だったと言う自覚がある
→例:この作品
4:ある種のトラウマと言うか不可触の存在
などに分かれる。
(※1)1バ身は2.5m。これは女神像のモデルとなったウマ娘の、両腕を広げた時の長さが元になった、という設定になっている(ちなみに現実の競馬の一馬身は約2.4m)。
ゲーム版のアグネスタキオンのストーリーで判明したところによると、ヒトとウマ娘の身体構造は「ほぼ同一」であり、この点は世間にも知られている。
外見は、頭の上のウマ耳と腰から伸びる尻尾を除けばヒトそのもので、基本的にヒトよりも遙かに優れた身体能力を持つ神秘的な種族とのこと。
ただし、現状ウマ娘のモチーフとなっている競走馬が全てサラブレッド(あるいはアラブ)に区分されるため、後述の設定はいずれもサラブレッドに該当するウマ娘のみである可能性もあり、それ以外の品種のウマ類に該当するケースではどのようになっているかは現時点では不明である。
アニメ版2期で描かれたキタサンブラックやサトノダイヤモンドの体格の急激な変化については、思春期の一定段階になると体が急成長を果たすというウマ娘の特性として説明されている。
ヒト(というよりほとんどの哺乳類)より変化が著しい極端な成長期は「ウマ娘の神秘」の一つと考えられており、この発生学的性質は「本格化」と呼ばれている。
しかしゲーム版メイショウドトウの育成シナリオにて「本格化の始まりは客観的に判断できない」と話されており、身長が大きく伸びるなど客観的に見て「目に見えて成長した」と言える変化を遂げていたとても本格化しているとは限らず、体格の急激な成長と本格化は別物である可能性がある。
本格化が起こる時期には個人差があり、その判断材料は「本人が漠然と感じられるかどうか」のみであり、何らかの切っ掛けでそれを自覚するというケースが多い。また選抜レースは本格化を確かめるためという意味合いもあり、これはデビュー時期の目安にもなっている。ニシノフラワーのように歳上のウマ娘よりも先にデビューするウマ娘もいれば、選抜レースに出走せず本格化の時期を見誤ってデビューしてしまったウマ娘もいる。
逆に本格化を迎え成長がピークを過ぎると「ピークアウト」と呼ばれる衰えが始まるが、これも起きるタイミングと速さにも個人差があり、何年も一線級で走り続けているウマ娘もいれば、シニア期(3年目)で早くも衰え始めてしまうウマ娘もいる。
また、これはプロアスリートの様な「明確に成長できず徐々に記録が落ちていく」ではなく「急激に成長した揺り戻しがきた様に一気に記録が落ちる」という形になっている。
また体温も高い。37℃台が平熱で人間なら体調が悪くなっている状態が平常である。低体温症のネオユニヴァースですら平熱は96.8℉(=36.0℃)である。これは我々の世界にいる馬と同じ平均体温と思われる。
耳
頭頂部にある耳は、立ったり萎れたり伏せたりと感情の変化に応じてよく動く(現実世界の馬と感情表現は同じ)。
耳にはリボンをはじめとした装飾品が施されているが、メタ的には右耳の装飾はモデルとなった競走馬が牡馬であること、左耳なら牝馬であることを意味している。キャラクターによっては両側に飾りがついている場合もあるが、それでも大抵は性別を示す方が派手になっている(稀に例外も居る)。またタイキシャトルやメイショウドトウのようにモチーフ馬が引退後去勢されてセン馬になっている例が一部存在するが、こちらは現役時代に合わせて牡馬扱いであり、装飾も右耳である。
現役時代からセン馬だった場合については、現状該当するウマ娘がいないので不明。推測の手がかりとしてアニメ2期で登場したレリックアース(レガシーワールドが由来とみられている。右耳に耳飾り)やメジロブライトが持っている人形のマキちゃん(マキハタサイボーグが由来とみられている。耳飾り無し)の例はある。
またファッションの一つとして、メンコを着用するウマ娘もいる(サイレンススズカ・ナイスネイチャなど)。ウマ娘においては顔全体を覆わず「耳カバー」という単語が用いられていることが多いが、アグネスデジタルなどそのまま「メンコ」と呼称する者もいる。
福島にあるというウマ娘のリハビリセンターには、アメニティグッズとして温泉マークの入った耳カバーが置かれているとのこと。
耳の大きさも個人差があり、先端が小さく二又になっている者も何名か見られる。特徴的な耳の形(通称ボリクリ耳)が子々孫々伝えられているシンボリクリスエスの耳も忠実に再現されている。
ヒトの耳が存在するはずの側頭部は基本的に頭髪やアクセサリーで覆われているため、ヒトの耳がある部分を見ることはできず有無が判然としない。
ヒトの耳が存在するなら露出していないと不自然な髪型をしているウマ娘も複数見受けられるが(メジロライアン、ナリタタイシンなど)、だとしても耳介が小さいだけで中耳や内耳が存在する可能性はある。
眼鏡やサージカルマスクを着用できることから側頭部に何か突起めいたものがある可能性が高いが、それは四つ耳でも、頭蓋骨の形状でも、コブでも、ヒトが有さない何らかの器官でもあり得る。
制作初期のPVではウマ娘の側頭部にヒトの耳らしき物が描写されているカットも存在しているが、あくまで制作初期の話であり、2023年に公開されたアニメ『ROAD TO THE TOP』ではレース中に風で髪が舞い上がったナリタトップロードの側頭部が見られるが、ヒトでいうモミアゲがそのまま後ろ髪に繋がっておりヒトの耳のような耳殻は見られないため、依然として小さな突起程度のものはあるのかは不明だが、少なくとも四つ耳ということはなさそうである。
仮に四つ耳としても聴覚機能はウマ耳の方に備わっており、ヒト用の電話機の受話口(受話器のスピーカー部分)をウマ耳に当てて通話するスペシャルウィークなどが描写されている。
スマートフォンなどで通話する際は、電話機を口元と頭上の耳とで上下させる手間を省くため、スピーカー機能を使うのが一般的なようだ。
ウマ娘用の施設に設置された電話の受話器は、ウマ娘が無理なく使用できるように長さが2倍くらいになっており、サイズそのままの本体とのアンバランスさは些かシュールである。
ゲーム版のエアシャカールのストーリーでは、ヒトとウマ娘両方に対応するように伸縮する受話器やヘッドホンといった、ユニバーサルデザインの製品が確認されている。
イヤホン&ヘッドホンは、ウマ娘専用のものがさまざまなデザインで出回っている。例えば、「ぱかライブ」告知イラストに見られるような下からウマ耳を挟み込む有線タイプ、エアシャカールSSRサポートカード[mag!c number]に見られるような帽子に装着するタイプや、ナリタタイシン[迷光オーヴァライド]やビワハヤヒデ[Engineered_Victory]に見られるようなウマ耳に直接装着する無線タイプなどがある。
また、帽子から耳が突き出しているウマ娘が複数人見受けられるが、これはヒト用の帽子に自分で穴あけ加工をしている模様(確認できているのはマチカネタンホイザとナカヤマフェスタ)。スイープトウショウの場合は、ツバ部分に突き出た耳は機械じかけの偽物で実際の耳は帽子の中という凝った作りになっている。ウマ娘の世界ではウマ娘のためにヒト用の帽子に穴あけ加工を施す店があることが判明している。
頭髪
基本的にモデルとなった競走馬の毛色(極少数はメンコの色)と近い色になり、髪色の呼び名も馬の毛色と同じ呼び方をされる。
例外もあり、栗毛馬の中でも尾花栗毛と呼ばれる鬣と尻尾が金色の競走馬がモデルの場合、体毛ではなく鬣の色が採用されている(例:ゴールドシチー、タイキシャトル)。
また、芦毛は概ね白髪として表現されるが、一般的に馬の芦毛は加齢により白くなる(ヒトの白髪と同じ原理)ものを指す。変化する時期には個体差があり、デビュー前から白くなっているものもいれば、競走馬時代は黒いまま現役を終えるものもいる(後者はカレンチャンが顕著)。
ゲーム版では3年の育成期間を終始白髪の状態で過ごすものの、ストーリーイベント「聖なる夜に重なるキセキ」では、幼少期のオグリキャップの茶色がかった髪色が具体的に描写され、ゴールドシップがホーム画面にて(真偽はともかく)「幼い頃は茶髪だった」という旨の発言をしており、ウマ娘の芦毛も加齢と共に白くなっていくと考えられる。
一方、セイウンスカイやビワハヤヒデは幼少期を描いたスチルイラストで現在と同じ髪色であることから、個人差がある模様。
また、馬の顔にある白い模様(マーキング)も、メッシュなどの模様(シンボリルドルフ・グラスワンダーなど)や前髪の分け目(エアグルーヴなど)、カチューシャやシュシュなどの髪飾り (ミホノブルボン・アドマイヤベガなど)で再現されている。
髪色がモチーフ馬と異なるウマ娘もいるが(ツインターボやメジロアルダンなど)、その場合は頭髪ではなく勝負服にモチーフ馬の毛色が反映されている。
尻尾
腰から伸びる尻尾は感情表現やコミュニケーションにおいて動きを見せ、特にゲーム版では表情豊かに揺れ動く。衣服には尻尾を通すための穴が誂えられており、コミック版やゲーム版ではウマ娘用の市販品も出回っている様子が窺える。
尻尾に運動機能上の利点があるのか、怪我や外科的処置などで尻尾を失った場合にどのような影響があるのかは不明。競走馬はコーナーを曲がる際に尻尾でバランスを取っているとされており、『ウマ娘』においてもエアグルーヴのイベントなどで「尻尾の手入れは大事」だと語られている。
史実で競走馬時代に尻尾の先を切り揃えていた場合は、ウマ娘でもそれが再現されている(例:エイシンフラッシュ、スマートファルコン、ファインモーションなど)。競走馬の場合は機能性よりも見栄えの良さ、おしゃれといった意味合いが強く、それと同様のお手入れと見てよさそうである。
(ただしナリタブライアンみたいに、手入れしない娘も居るようだが…)
ウマ娘の間には互いの尻尾を絡め合う(相手がヒトの場合足に絡める等で代用する)ことで極めて強い親愛を示す「尻尾ハグ」というコミュニケーションが存在しているらしく、ドラマ等で描写されようものならその話題で持ちきりになる様子。
曰く、パートナーと認識するような相手との特別な行為であり、育成イベントの中にこの情報が盛り込まれたヤマニンゼファーの実装以降、以前から尻尾にまつわるエピソードが登場していたウマ娘たちの言動が再評価(あるいは深読み)される事となった。
尻尾は尾骨の更に上の部分につけられていて、制服のスカートやジャージのズボンには専用の穴が開けられている。現実における人が着替えで袖に手を通す感覚で尻尾も似たようにしているのだ。なお、位置を見ればパンツ類には専用の穴は無い。ちなみにアニメシリーズ初回の段階で尻尾を通す場面が出てくる。
テイエムオペラオーの原案や、アグネスデジタルSSRサポートカード[そこにいる幸せ]のように、尻尾に飾りをつけたり編み込むなどのおしゃれをする文化はあるにはあるが、3Dモデルには反映されたことはない。ドリームジャーニーは、モチーフ馬には尻尾に白い毛が混じっている特徴があったが、ウマ娘では髪のほうに反映され尻尾は汎用デザインになっている。
食性
にんじんを好む娘が多いという傾向はあるが、人間と同様に雑食で、たこ焼きやウインナー、天ぷら、鍋料理、各種スイーツ等々、実に何でもよく食べる。
身体作りのために肉も食べることを推奨される場面が散見されることを鑑みると、馬を含む草食動物のように植物のみを摂取してタンパク質を生成する能力には乏しいと見られる。極端な例だと、焼き肉を好んで食べているナリタブライアンや頻繁にバーベキューに興じようとするタイキシャトルのような肉好きのウマ娘も存在する。
また先述のブライアンやスイープトウショウなど野菜嫌いのウマ娘もいるが、そんな彼女達もにんじんだけは例外らしい。
にんじんをメインにした料理やお菓子がメジャーなものとなっており、商店街の福引きイベントでも特賞とハズレ以外はにんじん関係の賞品が贈呈される。中にはハンバーグのど真ん中に皮を剥いたにんじん(皮付きの場合も……)をブッ刺しただけのにんじんハンバーグのように少々変わった料理も見受けられる。ハンバーグを三枚重ねにした「にんじんハンバーグDX」なるご馳走も。
食事量については個人差が激しく、ヒトの一人前並みで充分足りる者、数人前を毎食たいらげる者など様々で、中には体重管理に失敗してトレーニングやレースに支障をきたしてしまう者さえいる。
ちなみに実際の馬がニンジンを好む理由は「主食の牧草より甘いから」であり、あくまでもおやつの位置づけである。欧米ではリンゴを好むイメージが強く、角砂糖や蜂蜜など甘い物なら基本的に何でも好む(ただ、ニンジンやリンゴは「硬いから嫌い」という馬もいる)。
それを反映してか、トウカイテイオーが蜂蜜ドリンクを頻繁に買ったり、レースの商品が高級スイーツ一年分と聞いてメジロマックイーンが目の色を変えたりなど、甘い物に関する話題には事欠かない。アプリ版のレースではアイテムのパフェを消費することで調子を「絶好調」に持って行けたりもする。
人間が食べられないもの(飼葉など)まで積極的に食すものでもないらしく、ゲーム版の1stアニバーサリーを記念して公開されたアニメでは、チームスピカの勧誘と称してイモリの黒焼きを差し出されたキタサンブラックが美味そうに食べる隣で険しい表情を浮かべるサトノダイヤモンドが描かれており、慣れない食材への抵抗感はヒトと同様と思われる。
体重
ある意味、ウマ娘たちにとっての謎の1つである。プロフィールに身長や耳に尻尾、スマホの壁紙、家族とのルールまで記載されているのだが、なぜか体重だけはきちんと表示されていない。
基本的に体重の項目には「増減無し」が多い。中には括弧をつけて(必死に調整中)という誠に切羽詰まった一言まである。遂に「計測現場に現れず」という測定を放棄する有様。
それだけならまだ良いのだが、とんでもない回答文も存在する。ジャングルポケットの「知らねぇ」やオルフェーヴルの「黄金の輝き」、マーベラスサンデーの「マーベラス!」、ジェンティルドンナの「パワフル」などである。一番異常なのはネオユニヴァースの「宇宙の神秘」という予想外すぎる趣旨の発言まで。最早現場で測定しているであろう関係者が当惑している様が目に見える。まさに落ちぶれたクイズ番組の出題でありそうな尺稼ぎのための珍回答並のレベルである。
なぜ外見的にも体重が軽そうなのに、ここまでして本当の体重を隠すのかは不明だが、公表または知られてしまうとプライバシーの侵害になったり、気が動転して走りに支障が出るとして出場不能になったりするからではないかと考えられている。なお本編を見る限り通常の自動車やバイク・電車でも移動でき、アニメやゲーム版では寝ているウマ娘をトレーナーが背負う場面もあるため、同年代のヒトの女子とさほど変わらないと思われる。
ただし、体重が同等(馬の約10分の1)だとすると、ウマ娘はその筋力に比して異常に足が遅く、高速走行が著しく制限されるような身体構造をしていることになる。
馬の10分の1の体重で、馬と同程度の最高速度だとすると、それは馬の10分の1の推力しか出せないということだが――その程度の馬力では作中での描写・行為を到底説明しきれない。重い荷をゆっくり動かすことにかけては馬に匹敵するが、その筋力は走る際にはほとんど活かされない、と考えるのが妥当だろう。ということは、単純計算でウマ娘はウマの10倍もの筋力を持っている計算になり、アリやカブトムシを思わせる怪力にも説明がつく。
身体能力
基本的な身体能力はヒトより優れている部分が多く、特に最大の持ち味とも言える走力は、時速60キロをゆうに超える。自動車との並走も朝飯前で、筋力はヒトの数倍はあるという。
エイシンフラッシュ曰く、「人間がウマ娘に(身体能力で)勝てるわけがない」とのこと(“勝ち馬が乗る”にまとめられている公式描写の項目も参照されたい)。
実際、可憐な少女の姿にも拘らず10枚は積まれた瓦を拳の一撃で叩き割ったり、自分より遥かに大きい超巨大重機のタイヤ、それもサラブレッドより遥かに重量物向きな輓馬にも不可能な、数tクラスの物を引きずったり、側溝に嵌った車を持ち上げたりと、規格外のパワーを窺わせる描写が多数ある。肉体的に未成熟な子供のウマ娘であっても、後ろ蹴りや体当たりでヒトの大人を軽く数mは吹っ飛ばすほどの膂力を持つ。これは周りとの実力差に泣きを見る描写の多いハルウララ(軽く追いかけっこしただけで担当トレーナーは疲労困憊)やベルノライト(自分の身長と同じくらい積み上げた大量の資料を運ぶ描写がある)についても同様。
トレセン学園内で行われているウェイトトレーニングにおいても、比較的小柄で細身のトウカイテイオーがデッドリフト初挑戦で200kgを上げたり、ヒト族では扱えないであろう100kg以上のバーベルや巨大なウェイトを積んだ専用のトレーニングマシンが普通に使われたりしている。
ちなみに短距離を主戦場として走るウマ娘はムキムキらしい。
現実では“75kgの重りを1秒で1m運ぶ力”を1馬力と称し、競走馬が持続的に約4~5馬力を出せるのに対し、健康な成人男性が持続的に出せる馬力は約0.1~0.2馬力(トップアスリートでも0.9馬力程度)である。
ゲーム版のスイープトウショウのシナリオにてヒト100人VSウマ娘4人でトラックを押す競走が行われた際にはウマ娘側の快勝となったが、上記の馬力で換算するとあながちゲーム特有の誇張表現というわけでもない模様。
馬力はあくまでも運搬能力を表す単位であるため、一概に身体能力の比較には使えないが、彼女たちが実際の競走馬並みの身体能力を持っているとすると、ヒトとの差は歴然と言える。
スペシャルウィーク曰く、「人間が走るウマ娘の前に立つのは、車道に飛び出すのも同然」とのことで、ゲーム版ではウマ娘が私有地やレース場、公道上の専用レーン(※)等の決められた場所以外で全力で疾走するのは基本的に禁止されている模様。
ちなみにイベントで彼女が友達との約束に遅れそうだからと走っていたにもかかわらず、激突されたトレーナーが怪我をしていなかったのは、我々の感覚ではジョギング程度のものだったからかもしれない。
ただし、現実の人間や馬同様、全力疾走による身体の負荷を十全に支えきれている訳ではなく、高速走行時に転倒、及び信号待ちや壁に激突しようものなら深刻な大怪我を負うリスクも高く、実際に幼少期に大怪我をしたウマ娘も存在する。
トレーニングの手段にトライアスロンが用いられ、レースで全力疾走した後にウイニングライブで踊るなど、持久力や回復力は競走馬よりはるかに優れている様子。1000メートル以上1400メートル以下が「短距離」とされていたりするなど、レースの長さも現実の競馬と同様となっている。
先述した「体重」に関する記載に加え、ウマ娘には「神秘」と呼ばれる未知の要素があり、これによって能力を大幅に底上げされている可能性がある。
一部のウマ娘はその要素が特に強く出ており、普通は視えないものが視える者や並行世界を観測できる者、なんだか分からない超常的な力を持つ者もいる。
これは現行の生物学的に説明がつかない要素であり、これらのことからウマ娘は系統不明の未知の生物とも考える者もいる。
育成シナリオ「U.A.F. Ready GO!」では15種の競技からなる体育大会への挑戦がストーリーの軸となっているが、トレーニングが進むと異次元の身体能力の数々――走り幅跳びで17m弱、スリーポイントラインからダンクシュート、潜水25分、泳力だけで水面から全身が出るほど飛び上がる、人間用の物より数倍大きい投擲用ハンマー、数時間にわたるリフティング等々――をまざまざと見せつけられる事になる。
(※)車道と歩道の間に敷設された、ウマ娘が走るための「バ道」とも言うべき走行帯。制限速度も設定されている(アニメでは50km/hだった)ウマ娘にメーターはないがGPSで速度を計測することは可能である。
知能及び精神面
基本的に知能はヒトと同等で、性格・趣味嗜好も同様に個人によって様々。大学院レベルの化学知識や演算能力に長けた知性派もいれば、小学生レベルの計算すら覚束ないアンポンタンまで十人十色。個体差も含めて「人間レベル」と言ってしまって差し支えないだろう。
ヒトと同様に悪意を持つ者も一定数存在し、『ウマ娘シンデレラグレイ』では(その後改心したものの)同じウマ娘を苛め、エグい罠にかけようとした者(作者は彼女達について「一応いじめっ子キャラ的なポジションだったので、モデルの競走馬はいません」と語っている)、ゲーム版では小柄なウマ娘を馬鹿にする者、フリースタイル・レースの参加者を見下す者、言い争いが高じて模擬レースの勝敗でグラウンドの使用権を永久に剥奪しようとした者などの例がある。
ただ一つヒトと違うと明言されているのは、強烈なまでの「勝ちたい、負けたくない」という勝利への欲求、競争意識を本能(=闘争本能)として持っているということ。
レース以外でも大食い競争やミスコン、恋愛、果てはただのトランプゲームに至るまで、少しでも「勝ち負け」が絡むととかく熱くなりがちで、レースに強いウマ娘ほどこの傾向が強くなる模様。マルゼンスキーに言わせると「私達はみんな“強欲”」らしい。
逆にこの欲求が弱まってしまうとコンディションに大きな悪影響を及ぼすことになり、「負けたのに悔しいと思えない者」や「走る事自体が好きで勝ち負けが二の次な者」は素質があったとしても強くなれず、「焦点が勝敗ではなく観客に向いてしまった者」は調子を落とし伸び悩むという現象も描かれる。
また、こうした闘争心に伴う傲慢さを覗かせるウマ娘も散見される。
例えば、ゲーム版の育成シナリオで幾分も適性外の距離を走りたがる様子をコミカルチックに描かれているサクラバクシンオーだが、その本質は「自身の実力であれば短距離は勝って当然」という深層心理によるものであり、分かりやすい例だと無敗三冠を目論むトウカイテイオーやシンボリルドルフの2人は最高峰のG1レースですら単なる通過点としてしか捉えていない事を伺うことができる。
「自分がレースに出るとみんな不幸になる」と弱気な態度を隠さないあのライスシャワーでさえ文脈をよく見ると「勝てないかもしれない」ではなく「私が勝ったら、みんな不幸になる」と「レースに出るからには勝つ」という前提を疑っている様子は全く無い。
レースにおいては普段の性格や振る舞いがどうであれ自分が勝って当然というモチベーションを持っており、言ってしまえば傲慢であるほどに絶対的な強さを示すウマ娘も非常に多い。
それゆえに互いに意識して競い合い、切磋琢磨して高め合うことのできる「ライバル」の存在は、ウマ娘たちにとって何よりも得難くかけがえの無い宝物でもある。
故に、自分が走りたくてたまらないのに不調や故障でもどかしい思いをしている最中に、ライバルが集中を欠いて不甲斐ない走りをしようものなら「走る気持ちがないんだったらレースになんて出てくるな!」などとキツく当たる一幕もある。
「トモダチ以上!仲間でライバル」
レースパートにおいては、日常パートとは打って変わって勝利欲と闘争心をむき出しにして駆ける彼女達の鋭く鬼気迫る表情を見ることができ、それに魅せられたトレーナー(プレイヤー)やウマ娘もまた多い。
モデルとなっている競走馬たちと苦楽を共にした騎手たちのエピソードも、彼女らのアスリートとしての側面に織り込まれており、競馬史に造詣の深いファンにこそ届くような演出も随所にちりばめられている。
注射への恐怖心
作中において、ウマ娘が現実でいう予防接種を受ける場面が登場するが、この医療行為を忌避する傾向がある。具体的には、注射針を見て怖がるかその場から逃げようとするなどかなり警戒心を持つ。一見すると幼稚園児や小学生ならまだしもメンタル面のある中高生がどうなのかと思われるが、これは現実において馬の中には白衣を着た医者を見て逃げたり採血する段階で暴れてしまうなど手がつけられない珍事が起きたという証言に基づいている。現在までに公式で注射が嫌いとされているのは2人だけであるが、近年は二次創作で様々なウマ娘が注射を怖がる話が存在しているものの2人を除いて実際にそのような場面は存在していない。
アニメ版では2人のウマ娘の子を育てる母ウマ娘の姿が描かれたり、ゴールドシチーのようにモデルを兼業する競走ウマ娘がいたり、ゲーム版ではウマ娘だけで構成されたSP部隊や格闘技団体が登場するなど、職業選択の自由が制限されているような描写は見られない。
また、漫画版ではトレーナー職を志望するウマ娘がいることから、引退後はトレーナーに転向するウマ娘も一定数いるのでは、とも推測されている。
中には運転免許を取得して愛車を乗り回しているウマ娘もおり、人権が保証されヒトと同じ社会制度の下で暮らしているようであるが、ウマ娘達にとって永遠の憧れと言える花形職業はやはりトゥインクル・シリーズなどに出場する競走ウマ娘のようだ。
なお、トゥインクル・シリーズに出場するウマ娘たちの学園における進級事情やウマ娘たちの実年齢などについては明かされておらず、一部を除き未成年であること以外は曖昧な点や不明な点が多い。ただし飛び級で入学してきたウマ娘がいることから、必ずしも同学年=同い年というわけではないとみられている。
トゥインクル・シリーズ
中高生にあたると思われる年代が選手として出場する、実際の競馬の機構をモチーフとしたレースのリーグであり、国民的興行スポーツにもなっている(興行についてはウマ娘の格闘技なども存在する)。そのため、勝馬投票券(馬券)によるギャンブル要素はないが、なぜかレース場を描いたイラストには馬券の自動販売機らしきものが普通に描かれている。
作中におけるレースの格付けは2020年当時のものが採用されており、史実では当時GⅡだった大阪杯もアニメ第2期やOVAではGⅠレースとして描かれている。
出走を希望するウマ娘は「URA」が管理する日本各地の専門の育成機関でチームに所属し、トレーナーの下で鍛錬を積んでいく。
ゲーム版のメインストーリーにおいてはチーム単位でまとめてトレーナーが育成しているようだが、育成ストーリーでは専属トレーナーという形が採用されている。また、担当契約を結ぶまでは学園の教官の指導下で基礎的なトレーニングを積み重ねる生徒たちの描写もある。
実績のあるチーフトレーナーの補佐として経験を積む若手トレーナーも少なくないが、トレーナー側の練度は決して絶対視されず、将来有望なウマ娘であろうと相性次第では新人トレーナーと契約を結ぶことも珍しくない。
「走るのはボクで、ボクが走ったら勝つんだからトレーナーなんか誰でも一緒」と豪語するトウカイテイオーをはじめ、こだわりの強いウマ娘も散見されるため、実績ばかりがトレーナーの選定材料とはならない様子で、特に自分のやりたい走りをさせてくれないであろうトレーナー候補には断固として拒否の姿勢を見せる者が多い。
「短距離に集中すれば歴史に名を残せる」という誘い文句を全て門前払いしていたサクラバクシンオーは、希望する距離延長プランを前向きに考えてくれるトレーナーを迎え入れ、走者としての名誉や栄光に動機を見出せず数多の契約打診を蹴っていたマルゼンスキーは、ただ「楽しそうに走っている」と自身の願望を理解してくれたトレーナーを“逆指名”するなど、ウマ娘側がパートナーを選ぶ事例も多々ある。
特にダイイチルビーやサトノダイヤモンドなど名家のウマ娘は家を挙げた大々的なオーディションや試験を開催して候補を篩い落とす等基準がとても厳しい模様(実際ダイイチルビーのトレーナー候補は試験が厳しすぎてプレイヤーとなる1人を除き全員が辞退しほとんど消去法に近い形で決定(当人曰く「明確な理由あっての採用=合格予定の者がたまたま一人だけ辞退せず残った」だけで「消去法では無い」と述べている)し、サトノダイヤモンドは「自身に興味を持っているのにオーディションに参加すらしていなかった」「その上で短所を見抜いていた」という2点で採用を決めて他の候補生を主催者権限で即脱落させるなど結構な横暴が見られる)
アグネスタキオンなどは自身の適性のなさ(史実でホープフル→弥生→皐月賞と無敗で突破後に屈腱炎を発症し引退に追い込まれた事を指す)を予見しており、中央の環境を「研究に没頭でき、かつ良質な観察対象が多い」場所として活用するばかりでトレーナーを全て跳ね除けていたため「このままトレーナーを決めないなら退学させる」という警告を受けるなど、あまりに選り好みが過ぎたり、意欲の欠落が甚だしいと見做されると退学させられてしまう模様。
転校については頻繁に行われているようで、中央トレセン学園においてはそのレベルの高さが災いして故障してしまったり、結果を残せず地元へ帰っていくウマ娘についても示唆されており、華やかな表舞台に一抹のえぐ味を添えている(故障に関しては、生涯残る後遺症で走行どころか歩行も覚束なくなることもあるようだ)。
圧倒的な身体能力に加えて容姿に恵まれやすいこともあり、輝かしい実績のある競走ウマ娘はスターやアイドルのような存在として認識されている。
日本においてもスポーツ・エンターテイメント「トゥインクル・シリーズ」を駆け抜けるアスリート兼アイドルのような立ち位置で、レースによってはファン投票も行われている。
『シンデレラグレイ』内で「もしわざと負けるような事をすればレースからは永久追放…」と語られている通り、作中世界においても競技である以上当然ながら八百長は御法度。
レースによる賞金等があるのかは現状不明だが、GIで何勝してもバイトの件数を減らすどころか増やしたアイネスフウジンの例があるため、出ていない・出ていても微々たる物だと考えられている。
ただしタマモクロスのように「家族に楽をさせたい」という理由でレースに出走したり、スポンサー探しのためにレースで実力を証明しようとするタップダンスシチーのようなウマ娘もいるため、トゥインクル・シリーズで名を上げれば直接的にではないにせよ何らかの収入が見込めるものと思われる。
現に有名なウマ娘はグッズなどが販売されたり、彼女達を模したぬいぐるみがゲームセンターのクレーンゲームの景品にされていたり、スポーツドリンクの宣伝や雑誌のインタビューの仕事を請け負ったりするイベントもある。(デビューすらしていないのに発売されている事もある)
競技用衣装・シューズ
GⅠ以外のレースで着用する体操服については、そのウマ娘のモデルとなった競走馬の性別によってクォーターパンツ(牡馬)とブルマ(牝馬)とに区別されている。
格付け最上ランクのGⅠレースには「勝負服」 と呼ばれる特注の衣装を纏って挑む。どんなにかさばりそうな勝負服だろうと、「ウマ娘の神秘」という未知の能力によって、走りに影響するどころか力が漲ってくるらしい。
さらには、日常生活においても勝負服による能力の向上は確認されており、勉強中の勝負服の着用により学業成績が向上したウマ娘もいる。
全国トップクラスの猛者達が集うトゥインクル・シリーズでも、GⅠレースを走る栄誉に与れる者はほんの一握りであり、自分の勝負服を手に入れることはウマ娘達にとって大きな名誉でもある。
ゲーム版の3Dモデルでは原案から大幅にリニューアルされた勝負服(原案では装飾過多だったり、学生服モチーフ=同コンセプト飽和だったり、スケート靴やハイヒール等どう考えても陸上を走るものでは無い物だったりが多い)を纏うウマ娘もおり(サポートカードのイラストで一部登場する衣装もある)、開発初期や他媒体では判然としなかったスカート内のインナーについても、ショートパンツやドロワーズなど、レースシーンに重きを置いた設定が追加されている。
レース用シューズの底面前方には蹄鉄が打ち付けられ、ウマ娘自身が自らの手で調整するのが当たり前となっており、万が一落鉄(蹄鉄が外れること)するようなことがあった場合、当人の不備として扱われる。
ファン感謝祭
毎年4月上旬にはファン感謝祭としてトレセン学園で様々なイベントが開催されており、基本的には握手会等ウマ娘達と触れ合える場だが、相撲であったり、リレーであったりと普段と違う勝負をしている様子が見られる。
熱血ハチャメチャ大感謝祭!においては、バスケットボールやドッヂボール、街を使った障害物走や大食いなどが繰り広げられた。
また他にもゴールドシップが焼きそばの屋台を開いたり、ステージを借りてライブを開いたり等、ウマ娘本人が発案して想い想いのサービスを行って感謝を示すこともある。
ウイニングライブ
レースに勝利したウマ娘が、全レース終了後に場内の専用ステージで行うライブパフォーマンス。ファンの応援への感謝を伝えるべく、練習してきた歌やダンスを披露できるもう一つの晴れ舞台だが、センターに立てるのはほんの一握りで、多くはバックダンサーを務めることになる。
後述するローカルシリーズにも同様の慣習があるものの、トゥインクル・シリーズのライブ設備は非常に大掛かりで、照明や舞台効果も多彩。
当初はグランドライブといいウマ娘達が自主的にやっていたものらしいがURAがこれに目をつけ一大イベントとして確立したという歴史がある。
当時は感謝を伝える為のイベントでしかなかったためセンターなどはまちまちで「一位がセンター」等の決まりは存在しなかったらしい。
その他のリーグ
トゥインクル・シリーズで大きな結果を残したウマ娘には「ドリームトロフィーリーグ」という上位リーグへの出走が認められ、トゥインクル・シリーズを引退してドリームトロフィーリーグへと完全に移籍するウマ娘も存在することが語られているが、その詳細はあまり明かされていない。
テレビアニメ3期ではドリームトロフィーの存在が語られ、3期のスペシャルウィークのキャラ紹介では「今はドリームトロフィーリーグで活躍中」と記載されている。他にも作中でゴールドシップもトゥインクル・シリーズを引退しドリームトロフィーへ移籍している。
ゲーム版サクラチヨノオーのストーリーではマルゼンスキーが「ドリームトロフィーへのお誘いが来たってことは、私の走りはもうテッペン過ぎちゃってるのよ」と語っている。また上記のアニメ版のゴールドシップもピークアウトを迎え、これ以上トゥインクル・シリーズで走るのは厳しいと悟っているような描写もあった。
そのためドリームトロフィーへの出走が認められることは事実上の引退宣告であり「トゥインクル・シリーズでは若い世代に追い越される」という栄枯盛衰を物語っているのかもしれない。
トゥインクル・シリーズ以外の競走ウマ娘の興行リーグとしては、地方競馬をモチーフにした下位リーグ「ローカルシリーズ」があり、URAとは別の組織「NAU(地方ウマ娘全国協会)」が管理している。
こちらはダートレースが主となっており、大井レース場・船橋レース場・笠松レース場などで開催されている。特に笠松は『ウマ娘 シンデレラグレイ』の序盤の舞台となっている。
現実世界でばんえい競馬が行われている帯広でもローカルシリーズが開催されていることが明かされているが、速さよりパワーが求められ、ルールも使用する馬の品種も異なるばんえい競馬が『ウマ娘』の世界でどのような差別化がなされているのかは不明である(そもそも同様の競技かさえ不明)。
一方で、トレセン学園に入学出来なかったorしなかったウマ娘達による野良レース「フリースタイル・レース」(草競馬がモデルか)が街中の広い敷地で開催されていることも明かされており、こちらにも一定数のファンがついている。
障害競走についてはトウカイテイオーによるメジロパーマーの調査の中でハードル走が存在することが示唆されており、劇中の中山レース場などにも障害レース用の障害物が用意されているが、実際の競技シーンの描写は無く詳細は不明。
アニメ『うまよん』では障害競走が行われたが、企画担当がゴールドシップだったためか用意された障害は「粉の中から飴探すやつ」「早着替え」などという有様で、参考にはならないだろう(なおトウカイテイオーのツッコミからすると、ウマ娘世界でも「ハードルとか」が主流とみられる)。
また、ファン感謝祭の催しとして“ファンを担いでゴールを目指す競技”が描写されているように、公式戦であるかによらず、競走にも様々なバリエーションがある様子。
馬事をモチーフとした競技
現実世界では馬術競技も存在するが、作中世界にも同様にバ術競技があるかどうかは不明。
ただ流鏑馬は「自分で走って射る」形で存在しており、その見た目のカッコよさから習い事としてとても人気があるらしい。言及されている中ではシンボリルドルフがやっており、ナリタブライアンも「姉貴の付き合いでやらされていた」とぼやく一幕がある。
恋愛観、婚姻と出産
作中に登場するウマ娘たちも年相応の学生らしく恋バナに花を咲かせることもあったり、トレーナーと担当ウマ娘の関係であり引退後駆け落ちのような形で結婚したミスターシービーの両親や、当時学生同士でそのウマ娘の才能に才能に惚れ込み、後に結婚したドゥラメンテの両親などの恋愛結婚をした例あることから恋愛観、婚姻にまつわる話も人と変わらないと思われる。
またトレーナーとウマ娘の関係についても上記のシービーの両親の例でも、あくまで母方の家族が反対していたに留まっており、少なくとも引退後であれば社会的、法律的に問題はないと考えられるほか、クリスマスに外食をしているとファンから「デートしてる」と囃されたり、ファンからはバカップルと称されているトレーナーとウマ娘なども見受けられる。
(実際に当人たちに恋愛感情があるかは置いておいて)トレーナーとウマ娘が関係を深めていたとしてもなんらおかしくはない認識、むしろ人によっては「推せる」とも言えるようである。
またこれらはゲーム版の描写だが、トレーナーの性別を男女どちらにしても多少の差異はあれど話の内容は変化しないことや、身体能力の項目の「尻尾ハグ」と併せ異性愛も同性愛もどちらも存在していると考えられる。
出生と家族構成については、父や兄弟などヒトの男性とウマ娘の家族関係については言及される場面が多い一方で、ヒトの女性とウマ娘の家族関係は現在でも不明である。
ストーリー中に登場しているエアグルーヴ・キングヘイロー・フジキセキなどの母親は全員ウマ娘であり、「ヒト」の母親と明言されている者は現時点で登場していない。
『STARTING GATE!』では、生後間もなくウマ娘の実母を亡くしたスペシャルウィークが「中央に来るまで自分以外のウマ娘に会ったことがない」と語っており、中央のウマ娘たちが「ウマ娘の母親はウマ娘」であるような認識でいたために、彼女がヒトの養母に育てられたことに驚く描写があった。
ゲーム版でも『Just keep going.』SSRマチカネタンホイザのイベントにて、ウマ耳装飾つきの乳母車を見て「赤ちゃんはウマ娘だろうか」という会話になった際に「母親にウマ耳がないから多分ウマ娘ではなくファンだろうという」発言もある。
また、ウマ娘の母からフィジカル面で何かしら因子を受け継いだ男性を介して、一定の確率で強靭なフィジカルを発揮するヒト種族の子供が生まれてくるという考え方も決して不自然ではないだろう。
サトノ家においてサトノダイヤモンドが「待望のウマ娘」と表現される理由については、男子ばかり生まれていたためという理屈も一応はつけられるが、多分に推測や考察を含んだ話題であるため、あまり断定的に論じるものでもないだろう。
(※)いずれの父親も姿形は一切描かれず、母ウマ娘が描かれた先述のスペ・オグリに関しては母が詳細に描かれる反面、父親がまったく描写されていない(スペに至っては、余命幾許もない実母が友人に我が子を託したことからも、父親が身近にいなかったことがわかる)。
アニメ版1期第1話冒頭のナレーションと共に映し出される壁画調の絵では、「別世界(=「馬」の存在する現実世界)の馬の魂が名前と共に母親の胎内に宿り生まれてくる」とも解釈できるような演出がされており、『ウマ娘 シンデレラグレイ』では「別世界の名馬の名と魂を受け継ぐ少女たち」と記されている。
また作中には
- 担当したウマ娘が「天を駆けるようだ」と称されているミスターシービーの父
- 「七夕の日に賞を取った」サクラチヨノオーの兄
- 「春の歌が好き」なカレンチャンの兄
などウマ娘でないながらに現実世界の競走馬らしい要素を受け継いでいる男性も見受けられる。
これらは一種の「異世界転生」とも解釈できるが、あえて曖昧にしているであろう設定も多いため、あまり考え込むことではないのかもしれない。
(例えば文字通りの転生とすると、「原典を持たないモブウマ娘の『前世』は何なのか、どこから来たのか」「現実世界でモチーフ馬が存命のウマ娘はどう説明するのか」という問題が生じる)
現時点では上述した情報からヒトの母親からウマ娘が、ウマ娘の母親からヒトの女性が生まれることはない、もしくは極々稀なケース(先祖返りなど)であり、男性はウマ娘の母親からも産まれていることからヒト・ウマ娘問わずヒトの男児は産まれるが、女児に関しては母親と同じ種族で生まれてくる、と解釈できる。
また、史実では親子あるいは祖父と孫といった関係のウマ娘たちも居るが、先輩後輩程度の差こそあれ、ほぼ同世代で登場している。つまり作中世界では赤の他人になるのだが、「髪の色やメッシュが酷似している」「何か特別な縁を感じる」「尊敬している⇔他人とは思えない」「物凄く慕っている⇔妙に甘い」など、互いに何やら感じるものがあるとされている。
その他、「メジロ家」のように同世代の親戚というケースや、ビワハヤヒデ・ナリタブライアン姉妹のような史実での関係を踏襲しているケースもある(流石に異父設定までは踏襲されてないが)。
なお、先述のキタサンブラック、サトノダイヤモンドのように「現実世界における馬主や主戦騎手がウマ娘世界の父親の設定に踏襲されている」ケースもある。
なお、ゲーム版の「因子継承」は繁殖とは異なるシステムで、作中で時折言及されるオカルトじみた世界観の一端を示す要素。公式には「(殿堂入りした)ウマ娘たちの三年間の思いを受け継ぐもの」とされている。
ちなみに、ウマ娘達の誕生日は春に集中しており、3月~5月あたりは誕生日ラッシュとなる(理由はこちら)。ゲーム版では誕生日ボイスも聴けるのだが、同日生まれがざらにいるため、うかうかしていると聞き逃してしまう。また、南半球生まれのウマ娘は必然的に誕生日は秋(9月~11月あたり)になり、シンデレラグレイに登場するニュージーランド出身のエラズリープライドは現在唯一の9月生まれのウマ娘となっている。
なおコンテンツ発足初期の段階では2018年4月28日に配信された『【生放送特番】ウマ娘 プリティーダービー Abemaステークス 第3R! 第三部』において、当時Cygames所属(2019年に退社)の石原章弘プロデューサーが「ウマ娘にお父さんっているんですか?」という質問に「秘密なんです」と答え、アニメ版の伊藤隼之介プロデューサーが「映像の中にヒントがあると思う。一挙放送の中にヒントがあったと思う」と続け、明言はされなかった。この際の一挙放送には下記の1期第1話が含まれており、おそらく冒頭のナレーション時の壁画調の映像を指したものと思われる。
当時は彼女らの母が単為生殖で彼女と兄を産んだか、とも考えられていた(『十二国記』の卵果のような、通常の出産を介さない設定は確認されていない)。
※ 現実の生物においても、哺乳類以外の脊椎動物では例外的に前例が見られる。ギンブナのように、ただヒトの精子を発生の引き金として利用するだけの可能性や、ミツバチのように、ウマ娘にはヒトには無い染色体が存在する可能性もある。
また、それぞれのモチーフとなった競走馬が牡馬か牝馬かで生殖能力に差異があるのか、といった観点についてもはっきりしない(スペシャルウィーク・オグリキャップ・タマモクロスの母親については、全員が左耳に飾りを着けているので牝馬がモデル。牡馬がモデルと思われる母ウマ娘は現状存在しない)。
引退ウマ娘の余生
前述した通り、競走ウマ娘は現実の競走馬に匹敵するスピードで走ることから身体への負荷が大きく、最悪の場合怪我や疾病に繋がって引退を余儀なくされたり、日常生活すらも困難な後遺症に繋がる危険性も示されている。
作中のウマ娘も、怪我や病気、走力の衰え、記録の伸び悩みなど様々な理由で引退する。引退を届け出たウマ娘は公式レースに参加することができなくなる(そのためアグネスタキオンが一時的にレースの世界から離れる際には「引退」ではなく「無期限活動休止」と、復帰を見据えた形にしていた)。
引退や故障したウマ娘については、彼女らのセカンドキャリアに関する諸々の描写がゲーム版に登場する他、複数のウマ娘が引退後の母親の仕事や暮らしなどに言及している(例えば、キングヘイローの母親はレースで活躍した超一流ウマ娘であり、引退後はウマ娘の勝負服を手掛けるブランドデザイナーを営んでいる)。
アニメ版プロデューサーの伊藤Pから表明されている方針や、Cygames側のコンテンツプロデューサーのコメント(参考)からしても、“ウマ娘の殺処分”云々について語るのはナンセンスと言っていいだろう。
そもそも競走馬が殺処分される主な理由は、馬という生物の構造上「重大な故障が発生すると遅かれ早かれ苦痛を伴いながら命を落としてしまうため安楽死させる」「維持費を払えなくなって処分せざるを得ない」というもの。人間と同じように治療でき、実際の馬ほどの生活費がかからず、最悪走れなくなったとしても自活できるウマ娘が殺処分される理由は全く無い。分かりやすく例えるなら、人間のアスリートが故障により現役を引退したからと言って処刑されることは常識的に有り得ないのと同じ理屈である。
一方で、祖母の代から競走ウマ娘として名を馳せている「メジロ家」やGⅠ制覇を悲願とする「サトノ家」など、優秀な競走ウマ娘を代々輩出する“名家”の存在も語られている。
現実の競馬界ほどガチガチの血統主義社会ではないが、セイウンスカイやキングヘイローの弁によれば、強いウマ娘からは高い素質を持つウマ娘が生まれやすい傾向は認められる模様。
その事から、現実における種牡馬や繁殖牝馬と同様に、優秀な成績を残し引退したウマ娘がその後優秀な子孫を授かり、それらを育成する道へと進む可能性も暗示されている。
しかしながら、確かに衰えれば正式な競技に出場出来なくなるが、決してウマ娘の選択肢は有限ではない。例え現役時の実力が半減したとしても、その半減した身体能力はヒト族にしてみれば申し分ないレベルであり、故にヒト族の世界に正々堂々と参戦できる。
オリンピック選手になればメダルを獲得することが出来るし、ワールドカップの国家の代表となればサッカー選手として無双することも夢ではない。ただし、日本がそうなら海外もそうなので、性能が落ちたウマ娘同士による熾烈な争いが起きていると思われる。
スポーツだけではなく我々一般人にしてみれば、狭き門の上に体力が必要とされる職業でも活躍することが保障されているだろう。スタントマン、探検家、南極越冬隊、シークレットサービス、CIA、消防士、パイロット、外人部隊、戦闘捜索救難、FBI、国境なき医師団など多岐にわたる。故に、ウマ娘と人間が共存する社会では女性の社会進出が活況を呈していることになるわけである。本編で競技で活躍できずに去っていくウマ娘たちもこれらの職業に就くことによって充分生活できるのである。ただし本編では引退後どの仕事につくか明らかにされていないケースが多い。なによりも、本編では引退後はニート化したり犯罪に走ったというウマ娘の描写がないのはその証左である。
競走馬の生産は日本ではほぼ北海道(97.6%)、アメリカではケンタッキー州(約85%)のように、環境的な条件から生産地が集中しているが、ウマ娘の場合は出身地がバラバラである。
北海道出身が明言されているのはスペシャルウィークとホッコータルマエのみで、モチーフ馬が地方で活動していた時期のあるウマ娘はその地域が出身地となっている(オグリキャップであれば岐阜県、ユキノビジンであれば岩手県。ちなみに2名のモチーフ馬はいずれも北海道生まれである)。
他にも明言こそされていないものの、サイレンススズカやウイニングチケットは地方出身と思わせる発言があり、カツラギエースは「片田舎」で生まれ育ったとされている。
日本競馬において海外で生産され日本で調教された外国産馬については、作中世界では留学生または帰国子女とされているものが多い。
- アメリカ出身の帰国子女:ヒシアマゾン(母がアメリカで活躍)・グラスワンダー(妹がアメリカで活躍中)・エルコンドルパサー・シーキングザパール
- アメリカ出身の留学生:タイキシャトル(ケンタッキー州出身)・シンボリクリスエス・タップダンスシチー
- アイルランド出身の留学生:ファインモーション
- ドイツ出身の留学生:エイシンフラッシュ(例外。史実ではドイツからの持込馬)
このほかに、母国は不明だが海外生まれと明言されているヒシアケボノがいる。海外産馬や持込馬がモデルのウマ娘は複数人いるが、それについては特段言及がない。
ただし、モデル馬がアイルランド生産であるメイショウドトウは「親が転勤族である影響で語学に明るい」という裏設定があり、アグネスデジタルも驚いたり狼狽えたりした際に「Oh!」や「Ouf!」と叫んだり、家族との趣味の一つに「バーベキュー」や「キャンプ」を挙げたりするなど、海外志向または帰国子女の要素が窺える設定がされている。
持込馬モデルのウマ娘の扱いについては日本出身のウマ娘と変わりがないケースが多く(例・ビワハヤヒデの眼鏡の福島弁エピソードなど)、原則として日本生まれであると考えられる。ただしエイシンフラッシュについては先述のとおり例外的に海外産まれという設定になっているほか、日本出身で一時期香港に移住していたサトノクラウンや、自身には海外出身の設定は無いものの両親が海外(フランス)出身であることを示唆する設定があるサクラローレルの例がある。
ちなみに、ウマ娘化されている日本生まれの競走馬の中で、北海道生まれでないのはビワハヤヒデのみである(イギリスからの持込馬だった母馬が北海道への輸送中に産気づき、福島県で出産した)。ちなみに東北地方の競走馬生産率は全体の1.2%で競馬界全体で見ても非常に珍しく、重賞勝ち馬も少ない。
公式ポータルサイトの、キャラクター一覧の「ウマ娘」の項に掲載されているウマ娘(及び担当声優)。以下、五十音順で記述。
ほとんどのウマ娘の名前は実際のJRAの競走馬からとられたが、地方競馬からハルウララが、地方からJRAに移籍した馬ではオグリキャップ、イナリワン、ユキノビジン等が居る。
1.…アニメ1期のOPに登場。
2.…アニメ2期のOPに登場。
3.…アニメ3期のOPに登場。
*…発表当時現役。
未…ゲーム本編の育成ウマ娘では現時点未実装。
あ行
- アイネスフウジン(長江里加(※1))
- アグネスタキオン(上坂すみれ)
- アグネスデジタル(鈴木みのり)
- アストンマーチャン(井上ほの花)3.
- アドマイヤベガ(咲々木瞳)
- イクノディクタス(田澤茉純)3.
- イナリワン(井上遥乃)
- ウイニングチケット(渡部優衣)
- ヴィブロス(伊藤彩沙)3.
- ヴィルシーナ(奥野香耶)3.未
- ウインバリアシオン(月城日花)
- ウオッカ(大橋彩香)1.2.3.
- エアグルーヴ(青木瑠璃子)3.
- エアシャカール(津田美波)
- エアメサイア(根本優奈)
- エイシンフラッシュ(藤野彩水)
- エスポワールシチー(亜咲花)未
- エルコンドルパサー(髙橋ミナミ)
- オグリキャップ(高柳知葉)
- オルフェーヴル(日笠陽子)未
か行
さ行
- サイレンススズカ(高野麻里佳)1.2.3.
- サウンズオブアース(MAKIKO)3.
- サクラチトセオー(???)未
- サクラチヨノオー(野口瑠璃子)
- サクラバクシンオー(三澤紗千香)3.
- サクラローレル(真野美月)
- サトノダイヤモンド(立花日菜)2.3.
- サトノクラウン(鈴代紗弓)3.
- サムソンビッグ(根本京里)(未)
- シーキングザパール(福原綾香)
- シーザリオ(佐藤榛夏)
- ジェンティルドンナ(芹澤優)
- ジャングルポケット(藤本侑里)
- シュヴァルグラン(夏吉ゆうこ)3.
- シリウスシンボリ(ファイルーズあい)
- シンコウウインディ(高田憂希)
- シンボリクリスエス(春川芽生)
- シンボリルドルフ(田所あずさ)2.3.
- スーパークリーク(優木かな)
- スイープトウショウ(杉浦しおり)
- スティルインラブ(宮下早紀)未
- スペシャルウィーク(和氣あず未)1.2.3.
- スマートファルコン(大和田仁美)
- セイウンスカイ(鬼頭明里)
- ゼンノロブロイ(照井春佳)
た行
- ダイイチルビー(礒部花凜)
- タイキシャトル(大坪由佳)
- ダイタクヘリオス(山根綺)3.
- ダイワスカーレット(木村千咲)1.2.3.
- タップダンスシチー(篠田みなみ)
- タニノギムレット(松岡美里)
- タマモクロス(大空直美)
- ダンツフレーム(福嶋晴菜)未
- ツインターボ(花井美春)2.3.
- ツルマルツヨシ(青山吉能)未
- デアリングタクト(羊宮妃那)*.未
- デアリングハート(希水しお)未
- テイエムオペラオー(徳井青空)
- デュランダル(野木奏)
- トーセンジョーダン(鈴木絵理)3.
- トウカイテイオー(Machico)1.2.3.
- ドゥラメンテ(秋奈)3.
- トランセンド(塚田悠衣)
- ドリームジャーニー(吉岡茉祐)
な行
は行
ま行
わ行
(※1)アイネスフウジンの声優:初代は嶺内ともみ(2022年末を以って声優廃業)、現在は2代目の長江里加(2023年1月10日〜)
(※2)ナリタブライアンの声優:初代は相坂優歌(プロジェクト発足以降に、体調不良により一時休業、その後複合的な理由で交代)、現在は2代目の衣川里佳(2020年12月1日〜)
モチーフ馬 生年順
※ウマ娘の世代一覧も参照。
※( )は3歳時
※誕生日順(同日生まれの場合、五十音順)
アプリゲーム版開始以降のウマ娘追加の変遷
アプリゲーム版開始時点で公式ポータルサイトで紹介されていたウマ娘は72名で、ゲーム中に「ウマ娘を100人獲得しよう」という称号があるため、今後新たなウマ娘の追加実装は十分あり得る(ただし既に実装済みウマ娘の勝負服違いも1人とカウントされるため、完全新規で追加されると保証されている訳ではない)とされていた。
(アプリゲーム版開始以前はニコニコ大百科「ウマ娘の声優一覧」などを参照。)
- 2021年
- 7月11日開催の「Twinkle Holiday」で、新育成シナリオ『アオハル杯~輝け、チームの絆~』のキービジュアルが発表され、新たなウマ娘の登場が示唆された。
- 8月12日放送の「ぱかライブTV Vol.8」にて、新育成シナリオのウマ娘はビターグラッセとリトルココン(共にオリジナル)と発表。
- 11月11日放送の「そこそこぱかライブTV Vol.6」にて、「11月下旬のストーリーにおいて新たなウマ娘が登場するかも」と発表。同月19日に実装されたメジロドーベルのシナリオにてメジロブライトが登場、同シナリオにてメジロラモーヌの存在にも言及された。
- 2022年
- 1月27日放送の「ぱかライブTV Vol.13」では多数の新規ウマ娘の登場が告知され、その第一弾としてナリタトップロードが発表。
- 2月22日放送の「ぱかライブTV Vol.14」では第二弾としてサクラローレル、ヤマニンゼファー、アストンマーチャンに加え名前を隠して2人のウマ娘(サトノグループのクラちゃん、帽子の子)が発表(公式サイトにも「???」(URLはクラちゃんがxxxx01、帽子の子がxxxx02)として追加された)。また新規ウマ娘はこれでもまだ大量に控えているとの言及があった。
- 3月6日開催の「4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! 東京公演DAY2」にて初公開されたメインストーリー第1部・最終章「夢の原石」のPVで新たなウマ娘が登場(公式サイトにも「???」(URLはxxxx03)として追加された)。同月18日のストーリー実装に伴い、PVのウマ娘がツルマルツヨシと発表。更に同シナリオ終盤にて、海外馬であるモンジューが登場することが示唆された。
- 5月4日開催の「4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! 横浜公演DAY1」にてコパノリッキーが、翌5日の「DAY2」にてシンボリクリスエスとタニノギムレットが発表。
- 7月20日公開のメインストーリー第1部・最終章後編でモンジューが登場。さらに報酬のサポートカードにて新たなウマ娘が示唆された。
- 7月27日放送の「ぱかライブTV Vol.19」で報酬サポカのウマ娘はデアリングタクト(当時現役)と発表。またホッコータルマエとワンダーアキュートも発表。新育成シナリオ『つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ』のアナウンスでは、キービジュアルにて新たなウマ娘が示唆された。
- 8月21日放送の「ぱかライブTV Vol.20」でダイイチルビーとケイエスミラクルが発表。また、新育成シナリオのキービジュアルに写っていたウマ娘はオリジナルウマ娘であるライトハローと発表。
- 11月6日開催の「4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! EXTRA STAGE DAY1」にて「サトノグループのクラちゃん」がサトノクラウン、「帽子の子」がシュヴァルグランであることが明言され、名前のみ登場していたメジロラモーヌの姿も公開された。
- 2023年
- 1月28日に放送された「ぱかライブTV Vol.25」で、新育成シナリオ『グランドマスターズ -継ぐ者達へ-』が発表され、キービジュアルに3人のウマ娘が描かれており、三女神の名を冠するサポートAIという設定の新ウマ娘の登場が発表。また、その新育成シナリオのライブPVにモブの流用ではないと思われる見慣れないウマ娘の姿が確認された。なお翌日アップされた単独動画版では同じトニービン産駒繋がりからか、エアグルーヴに差し替えられていた。
- 2月17日にBS11で放映された「アニゲー☆イレブン!」が次週予告映像でナリタトップロードとシンボリクリスエス、当時未解禁だったカツラギエースを中心に置いた新キービジュアルを公開してしまい、謝罪文をHPに公表・再放送分では該当部分を編集して取り下げる事態が起きた。
- 2月22日に放送された「ぱかライブTV Vol.26」で、新育成シナリオ『グランドマスターズ -継ぐ者達へ-』のキービジュアルのAIウマ娘がダーレーアラビアン・ゴドルフィンバルブ・バイアリータークの3人であることが公表された。また先日誤って公開された新ビジュアルが改めて発表され、カツラギエース・ジャングルポケット・ヒシミラクル・ネオユニヴァース・タップダンスシチーの登場が発表された。
- 6月21日配信の「ニンテンドーダイレクト 2023.6.21」にて『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』の初報が公開され、タイトルロゴに新規ウマ娘登場の可能性が示唆された。
- 7月30日に放送された「ぱかライブTV Vol.31」で、新育成シナリオ『Reach for the stars プロジェクトL'Arc』が発表され、キービジュアルにオリジナルと思われる新ウマ娘2人が確認された。
- 8月22日に放送された「ぱかライブTV Vol.32 2.5 周年記念 ハッピーサマーフェス!」で、新育成シナリオ『Reach for the stars プロジェクトL'Arc』のキービジュアルに写っていたウマ娘はヴェニュスパークとリガントーナ(どちらもオリジナル)と発表。また、テレビアニメ第3期に登場する新たなウマ娘としてサウンズオブアースを公開。
- 8月24日公開の新育成シナリオ『Reach for the stars プロジェクトL'Arc』にてスピードシンボリの存在が言及された。
- 9月17日開催の「5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -GAZE- DAY2」にて、新たなウマ娘であるノースフライトを発表。
- 10月5日(10月4日深夜)に放送されたテレビアニメ第3期第1話で予告無く突如ドゥラメンテが本編に登場、放送後にドゥラメンテの登場が発表されると共に、ドゥラメンテを加えたテレビアニメ第3期新キービジュアルが公開された。また、チームカノープスのメンバーと思われる名前を隠されたウマ娘が登場。
- 10月12日(10月11日深夜)に放送されたテレビアニメ第3期第2話でオープニングが初披露され、モブウマ娘ではないと思われる複数のウマ娘が登場。
- 10月19日(10月18日深夜)に放送されたテレビアニメ第3期第3話にてオルフェーヴルとジェンティルドンナの存在が言及された。
- 11月2日(11月1日深夜)に放送されたテレビアニメ第3期第5話にてオープニングに登場している2人の新ウマ娘に対して、シュヴァルグランが姉妹の名前(「姉さん」とヴィブロス)を挙げた。そして翌週の第6話で名前発表とともに本格的に出演し、放映後、公式サイトにヴィルシーナとヴィブロスのページが追加された。
- 11月20日(11月19日深夜)、ウマ娘プリティーダービー スターブロッサムにてサムソンビッグが登場。この追加により、公式サイトのキャラクター一覧にて名前と姿形が発表された実在の競走馬をモチーフとしたウマ娘が100名に達した(三女神AIを除く。モンジュー、スピードシンボリ、オルフェーヴル、ジェンティルドンナは公式サイトに掲載されていないので含まれない)。
- 12月20日、ロイスアンドロイスがテレビアニメで名が明かされる前にサポートカードとして実装。前日に発表されたガチャ更新予告の画像では作中ですでに公表されていた最後の一文字「ス」以外の文字をガチャのロゴで隠す徹底ぷりであった。
- 2024年
- 1月26日、キャロットファームの会報誌2月号(ウマ娘特集)の先行配信に合わせ、シーザリオが突如として発表され、公式サイトに立ち絵とプロフィールが追加された。
- 2月4日開催の「5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -YELL- DAY2」にて、ラインクラフト・エアメサイア・デアリングハートがメインストーリー第2部実装に合わせて発表され、立ち絵とプロフィールが公開された。
- 2月22日のぱかライブTVにて、既に言及されていたオルフェーヴルとジェンティルドンナの立ち姿が公開、加えてウインバリアシオン、スティルインラブ、ダンツフレーム、ノーリーズン、フリオーソ、トランセンド、エスポワールシチーの七名が発表。占めて総勢九名、本格的にコンテンツが始動して以降最多の新発表となった。
- 6月24日のぱかライブTVにてドリームジャーニー、ブエナビスタ、カルストンライトオ、ビリーヴ、デュランダルの五名が発表。2日後に実装されたドリームジャーニーのシナリオではステイゴールドがセリフのみの形で登場した。
- 8月23日のぱかライブTVにてバブルガムフェローが発表。
- 9月20日、メインストーリー第2部中編にてフサイチパンドラが登場。9月27日のぱかライブTVにて正式に発表され、公式サイトに立ち絵とプロフィールが追加された。
- 11月27日のぱかライブTVにてブラストワンピースが発表。
- 12月8日、ウマ娘プリティーダービー スターブロッサムの最新話にてサクラチトセオーが登場。同時に公式サイトに立ち絵とプロフィールが追加された。
実在の馬名を持たないオリジナルウマ娘を列挙する。
ウマ娘 シンデレラグレイ
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』にのみ登場するウマ娘。フキダシや手などで隠れている部分は「?」で記載。
※久住太陽氏のツイッターより。本誌では「???ーサアメン」となっている。
ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム
漫画『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』にのみ登場するウマ娘。
オリジナルウマ娘(アニメ)
アニメに登場したオリジナルのウマ娘。下記以外にも多数存在する。こちらを参照。
馬番 : 競走馬名 | 声優 | 絵師 | 当該馬番だったレース |
---|---|---|---|
1 : サイレンススズカ | 高野麻里佳 | 巻 | 新馬戦、1998年天皇賞(秋) |
2 : 不明 | 水瀬いのり | 岡田学彌 | |
3 : ウオッカ | 大橋彩香 | 香川太郎 | 2007年日本ダービー、2009年安田記念 |
4 : トウカイテイオー | 伊波杏樹 | 巻 | 1993年有馬記念 |
5 : 不明 | 青木瑠璃子 | 虫麻呂 | |
6 : マルゼンスキー | Lynn | LM7 | 1976年朝日杯3歳ステークス |
7 : 不明 | 前田玲奈 | ツネくん | |
8 : オグリキャップ | 竹達彩奈 | 久方綜司 | 1990年有馬記念 |
9 : タイキシャトル | 大坪由佳 | ぽんず | 1998年マイルチャンピオンシップ |
10 : シンボリルドルフ | 田所あずさ | 虹原 | 1984年皐月賞、日本ダービー |
11 : エルコンドルパサー | 高橋未奈美 | ヘスン | 1998年ジャパンカップ |
12 : ヒシアマゾン | 巽悠衣子 | さいとうなおき | 1995年ジャパンカップ |
13 : スペシャルウィーク | 和氣あず未 | 巻 | 1999年ジャパンカップ |
14 : 不明 | 松井恵理子 | まよこ | |
15 : メジロマックイーン | 大西沙織 | irua | 1991年天皇賞(春) |
16 : テイエムオペラオー | 徳井青空 | 巻 | |
17 : ナリタブライアン | 相坂優歌 | Teddy | 1994年日本ダービー |
18 : ダイワスカーレット | 上坂すみれ | MEL | 2007年桜花賞 |
ウマ娘と出演声優の発表順は、PV内での馬番(ゼッケン番号)と一致している。
当初は馬名は発表されず、馬番はモデルとなった競走馬を予想する材料にもなった。
このPVでモデルとされる競走馬の獲得賞金総額は約151億円とのこと。
2016年8月21日、『Cygames NEXT 2016』で新情報が公開され、公式サイトもリニューアル。
これにより14頭がモデル確定に至り、合計獲得賞金は約107億円。
主役格の3人以外の馬番は五十音順。一部のウマ娘と声優に変更があった(変更箇所は太字)。
馬番 : 競走馬名 | 声優 | 絵師 |
---|---|---|
1 : スペシャルウィーク | 和氣あず未 | 巻 |
2 : サイレンススズカ | 高野麻里佳 | 巻 |
3 : トウカイテイオー | Machico | 巻 |
4 : ウオッカ | 大橋彩香 | 香川太郎 |
5 : エアグルーヴ | 青木瑠璃子 | |
6 : エルコンドルパサー | 高橋未奈美 | ヘスン |
7 : オグリキャップ | 高柳知葉 | 久方綜司 |
8 : グラスワンダー | 前田玲奈 | |
9 : ゴールドシップ | 上田瞳 | |
10 : シンボリルドルフ | 田所あずさ | 虹原 |
11 : タイキシャトル | 大坪由佳 | ぽんず |
12 : ダイワスカーレット | 木村千咲 | MEL |
13 : テイエムオペラオー | 徳井青空 | 巻 |
14 : ナリタブライアン | 相坂優歌 | Teddy |
15 : ヒシアマゾン | 巽悠衣子 | さいとうなおき |
16 : フジキセキ | 松井恵理子 | |
17 : マルゼンスキー | Lynn | LM7 |
18 : メジロマックイーン | 大西沙織 | irua |
※変更点
- トウカイテイオー (CV:伊波杏樹 → Machico)
- オグリキャップ (CV:竹達彩奈 → 高柳知葉)
- ダイワスカーレット (CV:上坂すみれ → 木村千咲)※上坂は後にアグネスタキオンを担当
- 青木瑠璃子 ( ?→ エアグルーヴ)
- 前田玲奈 (?→ グラスワンダー)
- 松井恵理子 (? → フジキセキ)
女性の馬人を表すタグとして「馬娘」が存在するが、こちらには馬頭やケンタウロス型のキャラクターも含まれる。また、本作のウマ娘たちに似た姿のキャラクターやその種族は他作品にも登場例がある。(例:ファンタジー作品など)
バーチャルYouTuberにも似た容姿の者はいるが、『ウマ娘 プリティーダービー』とは一切無関係。『ウマ娘』における公式バーチャルYouTuberはゴールドシップなどのウマ娘のみである。(参照:ぱかチューブっ!)
類似キャラ
- ケンタウロス娘
- ストライクウィッチーズシリーズのウィッチ達:ウマ娘同様ピークによる衰えがある点が共通している。ちなみにウィッチは基本犬や猫や鳥の使い魔と契約するが、ウマの使い魔のウィッチもいる。
- サラブレッド(けものフレンズ):『けものフレンズ』の登場人物。それぞれサラブレッドを枕名に「サラブレッド あおかげ(青鹿毛)」「サラブレッド くりげ(栗毛)」「サラブレッド しろげ(白毛)」の3種が存在する(しろげと紛らわしいからかサラブレッド あしげ(芦毛)は今のところ存在しない)
- さら娘(さらむす):DMMが2015年頃まで出していた擬人化競走馬育成ソシャゲ『ターフの天使さらぶれっ娘めいかー』に登場する種族。
- 優駿乙女サラブレドール:コンプエースに連載されていた漫画作品。
- ダービーエンジェル:DeNA(モバゲー)が2015年頃に出していた擬人化競走馬育成ソシャゲ。
- うまびイラコン:2015年にJRA公式ファンサイト「Umabi」とのコラボでpixivで行われたイラストコンテスト。コンセプトは似ているが、無関係。
- ウマ仮面:『すもももももも ~地上最強のヨメ~』に登場するキャラクター。
- 糺音イオ:ウマ系Vチューバーの1人。
- クランタ族(アークナイツ):『アークナイツ』に登場する種族。外見の特徴はウマ娘とほとんど同じだが、人間の耳もある点や男性もいる点が異なる。
- エルーン:グランブルーファンタジーに登場する獣耳や尻尾を持つ人間、ウマ娘応援キャンペーンでスペシャルウィークが名前を伏せて登場した際、何の宣伝もせずひたすらログボを配り続けた事から「謎のエルーン ログインキャンペーンちゃん」と呼ばれており、グラブルの画集でも本来名前が書いてある場所にログインキャンペーンと書いてある(実際尻尾の色が違う)
ウマ娘プリティーダービー(ゲーム) ウマ娘プリティーダービー(アニメ)
JRAの本気(CM)…JRAが製作したCMシリーズ。特に2011年度から2013年度にかけてのCMは完成度が高く、アニメ版のウマ娘にもその演出が取り入れられている。
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秋川理事長、きっとお酒に呑まれちゃうタイプですね。 ※キャラ崩壊注意 ※秋月理事長の年齢について 本編では明確に描写されていませんが、ここではURA設立時で16~17歳ということにしています。今回の舞台設定は第一回URAの開催が終わり、20歳を迎えた頃ということですね。 ※本シナリオでは、基本全員が「特別な関係」のウマ娘です5,090文字pixiv小説作品