超古代の光を繋ぐ、新時代の巨人伝説。
笑顔を守る、希望の光!
概要
2021年7月10日に放送開始されたウルトラシリーズ最新作。正式タイトルは『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』。
テレビシリーズにおいて、主役ではない過去作の戦士の名前がタイトルに入るのは初めてとなる。
2021年に放送25周年を迎える『ウルトラマンティガ』の系譜を受け継ぐ作品として企画され、作品ロゴの字体、主役ウルトラマン・トリガーのデザインや能力、防衛チーム「GUTS-SELECT」の設定など、作品中の様々な要素において『ティガ』が意識されている。また第1話と最終話のみ、『ティガ』同様ウルトラシリーズでは珍しいタイトルコールが入る。
このように「令和版『ティガ』」と銘打たれた本作だが、メイン監督を務める坂本浩一氏によると、『ティガ』という作品が絶大な人気を誇る完成された作品故に何を足しても蛇足にしかならないこと、現代の子供達が(作品自体が大人の事情によりネット配信されてないこともあり)『ティガ』に触れる機会が無いことを考慮した結果、『ティガ』の要素をピックアップしつつ新要素を加えて再構築し、放送当時の衝撃を届けることを目指すとしている。また、坂本氏はインタビュー(⇒動画リンク)で「『トリガー』は『ティガ』のリメイクやリブートではない」とし、本作については『ティガ』の要素を含みつつ新しいウルトラマンの制作を目標にしたと語っている。
実際に『ティガ』色を強く打ち出す一方、これまでの新世代ヒーローズ同様、M78ワールドの要素も随所に盛り込まれており、M78ワールドの怪獣たちも本編に登場。
余談だが、『ティガ』及びその続編の『ウルトラマンダイナ』では、ウルトラマンたちがスペシウム光線を使用しており、またネオフロンティアスペースにもスペシウムの存在が明言されているため、『ティガ』自体も繋がりこそないもののM78要素が皆無だったわけではない。
また坂本監督は、本作品のテーマに「みんなを笑顔にしたい」という思いを挙げており、COVID-19の影響が世界全体にある中で、視聴者の活力になる作品を目指したことを語っている。
コロナ禍真っ只中での撮影開始だったので前作『Z』以上にコロナ禍の影響が大きかったことがBlu-ray特典メイキングにて明かされており、ガイドラインの改訂による制限、ロケ地の減少で脚本や撮影が当初の予定より変更されたとのことで、同時期に公開予定であった『ウルトラマン』のリブート作『シン・ウルトラマン』も、同様に制作が遅れ公開延期となっていた。
また、上記の都合による製作者やテレビ局の負担軽減の為か、『ミュークルドリーミー』、『デュエル・マスターズキング!』、『ワッチャプリマジ!』など他の2021年のテレ東子供向け番組と同じく、総集編や特別編が序盤からかつ例年のシリーズに比べかなり多く行われている(この傾向は続編の『ウルトラマンデッカー』も同様)。
メイン監督は上記にもあるように、『ゼロシリーズ』を始め、『ウルトラマンギンガS』や『ウルトラマンジード』、『ウルトラギャラクシーファイト』でもメガホンを取った坂本浩一氏。サブ監督には、前作『ウルトラマンZ』、『ウルトラマンX』、『ウルトラマンオーブ』でメイン監督を務めた田口清隆氏を始め、ニュージェネ作品ではお馴染みの監督陣が参加している。
シリーズ構成は坂本監督と共に『ウルトラギャラクシーファイト』をはじめとした多くのウルトラシリーズ作品を執筆した円谷プロ文芸担当の足木淳一郎氏と、『kanon』や『Crystar』といった所謂泣きゲーを数多く手掛け、坂本監督と組んでアクション時代劇『BLACKFOX:age of the NINJA』の脚本も執筆したハヤシナオキ(久弥直樹)氏が担当。劇伴音楽は、『仮面ライダーゼロワン』での楽曲制作が記憶に新しい坂部剛氏が担当する。ちなみに坂部氏は『ウルトラマンパワード』、『ウルトラマンガイア』、『ウルトラマンメビウス』、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で劇伴音楽を担当した佐橋俊彦氏のアシスタントを担当しており、佐橋氏のBGMと似ているのはその為である。
アイドルグループ「祭nine.」のリーダーを務める寺坂頼我氏が、主人公マナカ・ケンゴを演じる。
また、特撮業界で顔が広い坂本監督繋がりということもあってか、メインキャストにウルトラシリーズ及び『仮面ライダー』シリーズや『スーパー戦隊』シリーズなどの特撮作品の出演経験者が非常に多いことも特徴。
他にもメイン商品の一つであるソフビ人形の展開にも力を入れており、登場したキャラクターがその日の内に買えるように積極的に新規・再販売が行われている。
前作の主人公ナツカワ・ハルキ/ウルトラマンゼットがゲスト出演。また2022年公開された『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』との連動要素も展開され、同作のスーパーヴィランであるアブソリュートタルタロスとアブソリュートディアボロ、そしてヒーローサイドからウルトラマンリブットがゲスト出演した。
CBC三部作以降のTVシリーズでは恒例となっているED後のミニコーナーは本編には組み込まれず、外部コンテンツでの配信となる。詳細はスピンオフの項を参照。
当初は『ウルトラマンサーガ』のようにネオフロンティアスペースの地続きの続編にするという案もあったが、テレビシリーズの予算感で新たな世界を描写することができず、新たな設定を足すと複雑化して分かりづらくなることから、マルチバースが採用され、『ティガ』の世界と繋がりのある並行世界が舞台となった。
『ティガ』が25周年、そして『ウルトラマン』が55周年というダブルアニバーサリーイヤーだった事から、当初は複数のウルトラマンが活躍する予定で、過去のニュージェネ作品との差別化から、地球人・古代人・宇宙人という出自の異なる3人のキャラクターが主役を張るような活躍をし、自らの運命をそれぞれ切り開いて成長していくという青春群像劇を描くというプランもあり、後述の闇の巨人も、3人のウルトラマンとそれぞれ因縁を持たせる予定だったが、『ティガ』をモチーフとしていたことから、単体のヒーローという形に軌道修正され、超古代モチーフ以外の2人はウルトラマンには変身しないこととなった(だが、その内宇宙人である1人は後天的ではあるがトリガーと同じ名の闇の巨人への変身能力を獲得している)。ただし、変身はしないものの、闇の巨人との因縁は主役だけに持たせるのではなく、他の2人にもそれぞれ因縁を持たせることで三者三様のストーリーを描かせるものとなった。
高評を博した『Z』や『ティガ』という高いハードルやコロナ禍での撮影という様々な苦労に見舞われた本作であるが、その年の売上は前年同期比で92.2%増の123億円と前作『Z』からの好調を引き継いで大きく伸ばし、国内トイホビーだけでも62.2%増の60億円となった。開発担当者もその好調ぶりをブログにて触れている。
各媒体の好調も理由もあるが、好調であったと円谷の親会社であるフィールズ株式会社からも2022年3月期の決算にて名指しで好評であったと評価され、その引き金となる牽引役としてその役目を成し遂げた。
ストーリー
3000万年前、世界を恐怖に陥れた闇。
しかし、その闇は光の巨人の手によって遠く宇宙に封印された。
力尽き、赤き星で眠りにつく光の巨人。
そして時は流れ――。
地球平和同盟TPUがエキスパートチームGUTS-SELECTの編成を急ぐ中、マナカ・ケンゴは開拓された火星で植物学者として平穏に暮らしていた。
しかしその暮らしは、ある日突然終りを告げることになる。
超古代で封印された闇が再び息を吹き返したのだ!
火星の街が謎の怪獣に蹂躙される中、ケンゴは運命に導かれた出会いを果たすこととなる。
そう、それは眠りについていた光の巨人との出会い。
ケンゴとこの光の巨人との出会いは彼の、そして地球の運命にどう影響を与えていくのか。
悠久の時を超えて蘇る光の巨人。その名は――ウルトラマントリガー!
(公式サイトより抜粋)
登場人物
GUTS-SELECT
- マナカ・ケンゴ/ウルトラマントリガー(演:寺坂頼我)
- シズマ・ユナ(演:豊田ルナ)
- ヒジリ・アキト(演:金子隼也)
- サクマ・テッシン(演:水野直)
- ナナセ・ヒマリ(演:春川芽生)
- タツミ・セイヤ(演:高木勝也)
- メトロン星人マルゥル(CV:M・A・O)
シズマ財団
その他の重要人物
ゲストキャラクター
『ウルトラマンティガ』
『ウルトラマンZ』
『ウルトラギャラクシーファイト』
- 青年リブット(演:土屋神葉)
- ウルトラマンリブット(CV:駒田航)
闇の三巨人
アブソリューティアン
- アブソリュートタルタロス(CV:諏訪部順一)
- アブソリュートディアボロ(CV:小川輝晃)
その他
- ナレーション・ボイス協力(CV:マックスウェル・パワーズ)
関連用語
組織
兵器
その他
- 火星の遺跡
火星にて発見された逆ピラミッド状の約3000万年前の古代遺跡。
シズマ財団の発掘チームが調査中であり、劇中の段階ではサークルアームズの像が発見されている他、その最下層にはウルトラマントリガーの石像が眠っている。
またミツクニ会長の言葉によると、地球にも同じような遺跡がある模様。
宇宙開闢と同等のエネルギーを秘めるとされた、超古代文明の秘密に関わる謎の存在。
スタッフ
監督
坂本浩一(メイン)、武居正能、田口清隆、辻本貴則、内田直之、越知靖
シリーズ構成
脚本
ハヤシナオキ、根元歳三、小柳啓伍、林壮太郎、足木淳一郎、植竹須美男、継田淳
音楽
音楽
オープニング
「Trigger」
作詞・作曲・編曲:R・O・N/歌:佐久間貴生
第1話および最終話ではOPが無かったため、挿入歌として使用された。第2クールからは2番に変更。
エンディング
「なないろのたね」
作詞・作曲・歌:ChouCho/編曲:村山☆潤
第1クールエンディング。
「明日見る者たち」
作詞:渡部紫緒/作曲・編曲:坂部剛/歌:マナカ・ケンゴ(寺坂頼我)、シズマ・ユナ(豊田ルナ)、ヒジリ・アキト(金子隼也)
第2クールエンディング。
作詞:松井洋平/作曲・編曲:AstroNoteS/歌:青年リブット(土屋神葉)
第15話エンディング。ウルトラシリーズ初のダンスエンディング。
挿入歌
作詞・作曲・歌:遠藤正明/編曲:宮崎京一(KEYTONE)、飯田涼太(KEYTONE)
第7話挿入歌。
「メトロン・サンセット」
作詞:松井洋平/作曲・編曲:酒井陽一/歌:メトロン星人マルゥル(CV.M・A・O)
第13話挿入歌。マルゥルのキャラクターソング。
「Higher Fighter」
作詞:金光大輔/作曲・編曲:ハマサキユウジ/歌:Ancient times
第15話挿入歌。
「Hunt In The DARK」
作詞:松井洋平/作曲:AstroNoteS/歌:イグニス(細貝圭)
第21話・第22話にてイントロ部分が使用される。イグニスのキャラクターソング。
その他のキャラソン
以下の楽曲は「キャラクターソングミニアルバム」に収録されたが、劇中では使用されなかった楽曲である。
「Dear SMILE」
作詞:松井洋平/作曲:AstroNoteS/歌:マナカ・ケンゴ(寺坂頼我)
ケンゴのキャラクターソング。
「STEP UP TOMORROW」
作詞:松井洋平/作曲:羽鳥沙也夏/歌:シズマ・ユナ(豊田ルナ)
ユナのキャラクターソング。
「REALIZE」
作詞:松井洋平/作曲:フジムラトヲル/歌:ヒジリ・アキト(金子隼也)
アキトのキャラクターソング。
「The End of LIGHT」
作詞:松井洋平/作曲:石川智久/歌:カルミラ(上坂すみれ)、ダーゴン(真木駿一)、ヒュドラム(高橋良輔)
闇の三巨人のキャラクターソング。
各話リスト
太字は新怪獣、斜字は映像の流用のみ。
話数 | サブタイトル | 主な登場怪獣 | 闇の巨人 | 脚本 | 監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
特別編 ※1 | ウルトラマントリガー直前スペシャル〜笑顔を守る、希望の光〜 | 第1話〜第4話の登場怪獣、ジョーモノイド、ドグーフ、ゴーグアントラー | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、カミーラ、ダーラム、ヒュドラ | 足木淳一郎 | 村上裕介 | 2021年7月3日 |
#1 | 光を繋ぐもの | ゴルバー | カルミラ | ハヤシナオキ | 坂本浩一 | 7月10日 |
#2 | 未来への飛翔 | ギマイラ | カルミラ、ダーゴン | 〃 | 〃 | 7月17日 |
#3 | 超古代の光と闇 | ガゾート | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム | 〃 | 〃 | 7月24日 |
#4 | 笑顔のために | オカグビラ | 〃 | 根元歳三 | 武居正能 | 7月31日 |
特別編 ※2 | 平和を守る力 | デバン、第1話~第4話の登場怪獣、エレキング、アンドロイド・ワンゼロ、チブロイド、闇のエージェント、ファントン星人グルマン、ベムスター、ザラブ星人、リヴァーズ星人河津、ヤングマザーザンドリアス、ヘルベロス、グルジオライデン、セブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタム | 〃 | 足木淳一郎 | 村上裕介 | 8月7日 |
特別編 ※3 | 宇宙(そら)を翔る英雄 | デバン、第1話~第4話・第7話の登場怪獣、ゴーデスマガオロチ、ペギラ、ガピヤ星人アベル、宇宙恐魔人ゼット、人工ゼットン軍団、ゴモラ、グエバッサー、ダークルギエル、エタルガー、ウルトラダークキラー、ダークネス軍団、ウルトラマントレギア、アブソリュートタルタロス、タルタロス軍団 | 〃 | 〃 | 〃 | 8月14日 |
#5 | アキトの約束 | デスドラゴ | カルミラ、ダーゴン | 根元歳三 | 武居正能 | 8月21日 |
#6 | 一時間の悪魔 | サタンデロス | ヒュドラム | 〃 | 〃 | 8月28日 |
#7 | インター・ユニバース | バロッサ星人(四代目)、ベビーザンドリアス ケダミャー、宇宙セブンガー、キングジョーストレイジカスタム、ブルトン | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム | 小柳啓伍 | 田口清隆 | 9月4日 |
#8 | 繁殖する侵略 | ダダ(PDO-3A/B/C)、キングジョーストレイジカスタム | - | 〃 | 〃 | 9月11日 |
#9 | あの日の翼 | ガーゴルゴン | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム | 林壮太郎 | 辻本貴則 | 9月18日 |
#10 | 揺れるココロ | ザラガス | ダーゴン | 〃 | 〃 | 9月25日 |
#11 | 光と闇の邂逅 | - | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | ハヤシナオキ | 武居正能 | 10月2日 |
#12 | 三千万年の奇跡 | - | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 〃 | 〃 | 10月9日 |
#13 | 狙われた隊長 ~マルゥル探偵の事件簿~ | 第1話〜第12話の登場怪獣 | - | 足木淳一郎 | 内田直之 | 10月16日 |
#14 | 黄金の脅威 | アブソリュートディアボロ、アブソリュートタルタロス、デアボリック | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム | 〃 | 坂本浩一 | 10月23日 |
#15 | オペレーションドラゴン | アブソリュートディアボロ、アブソリュートタルタロス、ナース | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 〃 | 〃 | 10月30日 |
#16 | 嗤う滅亡 | メツオーガ、メツオロチ | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 植竹須美男 | 越知靖 | 11月6日 |
#17 | 怒る饗宴 | メツオロチ | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 〃 | 〃 | 11月13日 |
#18 | スマイル作戦第一号 | ゴルバーⅡ、セグメゲル、キリエル人 | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 根元歳三 | 田口清隆 | 11月20日 |
#19 | 救世主の資格 | キリエロイド、キリエル人 | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム | 〃 | 〃 | 11月27日 |
特別編 | 咲き乱れる悪の華 | デバン、第1話~第19話の登場怪獣、ウルトラマンベリアル、イーヴィルティガ、デモンゾーア、ギルバリス | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク、カミーラ、ダーラム、ヒュドラ | 足木淳一郎 | 村上裕介 | 12月4日 |
#20 | 青いアイツは電撃と共に | バリガイラー | ヒュドラム | 継田淳 | 辻本貴則 | 12月11日 |
#21 | 悪魔がふたたび | アボラス、バニラ | カルミラ、ダーゴン、トリガーダーク | 〃 | 〃 | 12月18日 |
#22 | ラストゲーム | メカムサシン | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 足木淳一郎 | 〃 | 12月25日 |
#23 | マイフレンド | メガロゾーア | カルミラ、ダーゴン | ハヤシナオキ | 坂本浩一 | 2022年1月8日 |
#24 | 闇の支配者 | メガロゾーア、ゴモラ、パゴス、テレスドン、アーストロン | カルミラ、トリガーダーク | 〃 | 〃 | 1月15日 |
#25 | 笑顔を信じるものたちへ~PULL THE TRIGGER~ | メガロゾーア | カルミラ、ダーゴン、ヒュドラム、トリガーダーク | 〃 | 〃 | 1月22日 |
なお、第24話までは近年のウルトラ作品同様タイトルコールは無かったが、最終話のみ元となった『ティガ』の時と同様子ども達の声によるタイトルコールが行われた(その際のタイトルが並ぶまでの効果音も『ティガ』を踏襲していた)。
※1:『トリガー』第1話〜第4話、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』、『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』、劇場版『ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』の映像を使用した放送直前特番。『トリガー』のストーリーや登場キャラクター・アイテムを、原点とも言える『ティガ』の映像を交えながら紹介している。
※2:『トリガー』第1話~第4話、『ギンガS』第2話(ワイプで『新列伝』第90話の新撮パートも使用)、『X』第4話、『ウルトラマンタイガ』第1話、『Z』第12話の映像を使用した特別編。これらに登場した防衛チームについて解説。おそらく東京オリンピックによる編成の都合と思われる。
※3:『トリガー』第1話~第4話・第7話、『ウルトラマンR/B』第5話、『タイガ』第6話、『Z』第3話、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』、『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』の映像を使用した特別編。トリガーを始めとしたウルトラヒーローについて解説。
※4:『トリガー』第1話〜第19話、『ティガ』第44話、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』、『Z』第6話の映像を使用した特別編。『トリガー』本編のこれまでのあらすじや、ウルトラ戦士と戦ってきた闇の巨人や宿敵について解説。
本作は前作の『Z』、前々作の『タイガ』と同様怪獣の名前は引き続きテロップで表示されているが、前作『Z』では片仮名でルビが振られていたのに対し、本作は『タイガ』と同様平仮名になっている。
前作『Z』第3話以降、TSUBURAYA MEMBERSHIP CLUBを介してのエキストラ出演募集はされておらず、本作でもエキストラの募集は行われていない。
本作は2クール制に移行して以降では初めて、年を跨いでの放送が行われることとなった。 ウルトラシリーズで年を跨いでの放送は『メビウス』以来15年ぶりである。
もっとも、これはオリンピック開催による番組編成の都合によるところが大きく、特別編を除いた話数自体は他のシリーズと比べて多いというわけではない。
本作初登場となる新怪獣は、メインヴィランである闇の三巨人を除けば、過去作に登場した怪獣のスーツを改造したものが多く、その中でもほぼスーツのリペイントによる改造のものの割合が高い。また、過去作からの再登場枠となる怪獣も、登場が数年振りになるものから、ごく最近の作品で初登場したばかりのもの、そして過去のシリーズの中で登場頻度のあまり高くないものが選別されている傾向にある。
言うなればそれまでの作品で「いつものメンバー」と称される面子や、メジャー所の登場は敢えて避けられている節が強く、出ても所謂チョイ役としての出演であった(むしろこの辺りの要素は、主に劇中アイテムのGUTSハイパーキーの方に取り入れられている)。キングジョーやダダといった人気怪獣に関しても、著名な方である初代ではなく何らかのアレンジが加えられたものが選ばれている。こうした斬新なチョイスは同じアニバーサリー作品の『オーブ』や前々作『タイガ』以上であり、逆に前作『Z』とは対照的となっている。
スピンオフ
本編放送終了後の毎週土曜朝9時半から配信されるショートムービーシリーズ。
配信媒体はYouTubeに加え、3月17日に運用が開始された公式サブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」となる。
マルっとナビ
マルゥルが『トリガー』に纏わるウルトラヒーローや怪獣、アイテムなどの情報を紹介するコーナー。過去のニュージェネ作品における本編放送終了時のミニコーナーに当たる。本編の枠組みにてミニコーナーが設置されないのは前々作『タイガ』以来となる(もっとも、『タイガ』はミニコーナー自体がなかったため、厳密には仕組みが異なる)。
「TSUBURAYA IMAGINATION」無料登録で視聴可能。
各話リスト
話数 | 紹介キャラクター・マシン・アイテム | 備考 |
---|---|---|
#1 | ウルトラマントリガー マルチタイプ、ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンギンガ、ウルトラマンオーブ オーブオリジン | トリガーのサークルアームズ マルチソードから、剣がメイン武器のウルトラマンを紹介 |
#2 | ウルトラマントリガー パワータイプ、バルタン星人 | トリガーのサークルアームズ パワークローから、ハサミが特徴的な宇宙人を紹介 |
#3 | ウルトラマントリガー スカイタイプ、ウルトラマンエックス、ウルトラマンエクシードX ベータスパークアーマー | トリガーのサークルアームズ スカイアローから、弓を使って戦うウルトラマンを紹介 |
#4 | GUTSファルコン、ジャンボット | GUTSファルコンの変形機能から、飛行機にも変形するロボットを紹介 |
#5 | GUTSスパークレンス、ウルトラマンビクトリー、ビクトリーランサー | GUTSスパークレンスの機能から、銃形態があり、怪獣の力を使える変身アイテムと変身するウルトラマンを紹介 |
#6 | サタンデロス、ギガデロス、ウルトラマンタイガ、ウルトラマンタロウ | サタンデロスの元となったギガデロスから、ギガデロスと戦ったウルトラマンを紹介 |
#7 | ウルトラマンゼット オリジナル、ウルトラマンゼット アルファエッジ、ウルトラマンゼット ベータスマッシュ、ウルトラマンゼット ガンマフューチャー、ウルトラマンゼロ | ゲスト出演したゼットと基本ウルトラフュージョン3形態を紹介 |
#8 | キングジョーストレイジカスタム、キングジョー、セブンガー、ウルトラマンゼット ガンマフューチャー | キングジョーストレイジカスタムと特空機の元祖であるセブンガーを紹介 |
#9 | ガーゴルゴン、ウルトラマンエックス ゴモラアーマー、ウルトラマンロッソ フレイム、ウルトラマンブル アクア | ガーゴルゴンと、これまでにガーゴルゴンと戦ったことがあるウルトラマンを紹介 |
#10 | ダーゴン、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンゼット ベータスマッシュ | ダーゴンのようにパワーに長けたウルトラマンを紹介 |
#11 | ヒュドラム、ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ、ウルトラマンフーマ | ヒュドラムのようにスピードに長けたウルトラマンを紹介 |
#12 | ウルトラマントリガー マルチタイプ、ウルトラマントリガー パワータイプ、ウルトラマントリガー スカイタイプ、グリッタートリガーエタニティ | トリガーの各形態を紹介 |
#13 | メトロン星人マルゥル、メトロン星人 | メトロン星人マルゥルについて紹介 |
#14 | アブソリュートディアボロ、アブソリュートタルタロス、ゼットン、初代ウルトラマン、ウルトラマンティガ | アブソリューティアンとその能力について紹介 |
#15 | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス、アンドロフロル、アンドロマルス、アンドロウルフ、アンドロアレス、ウルトラマンメビウス、エンペラ星人 | ゲスト出演したリブットと彼が所属するギャラクシーレスキューフォースについて紹介 |
#16 | トリガーダーク、ブラックスパークレンス トリガーダークver.、イグニス、ダークスパーク、ダークルギエル、ティガダーク | ブラックスパークレンスのような黒いアイテムを使う巨人を紹介 |
#17 | ナースデッセイ号、ナース、ワイルド星人ザガー | ナースデッセイ号とその元となったナースを紹介 |
#18 | ゴルバー、ゴルザ、メルバ、ウルトラマンティガ、ゼットン | ゴルバーの合体元の怪獣と、それと戦ったティガを紹介 |
#19 | ウルトラマンティガ マルチタイプ、ウルトラマンティガ パワータイプ、ウルトラマンティガ スカイタイプ | ゲスト出演したティガについて紹介 |
#20 | バリガイラー、エレキング、ウルトラマンギンガ | バリガイラーと、電気を操る怪獣やウルトラマンを紹介 |
#21 | アボラス、バニラ、ウルトラマンガイア、ウルトラマンアグル | アボラス&バニラと、赤と青のウルトラマンを紹介 |
#22 | メカムサシン、ジャグラスジャグラー魔人態、ウルトラマンオーブ オーブオリジン、戀鬼、ウルトラマンコスモス コロナモード、ザムシャー、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンヒカリ | メカムサシンと、刀を使う怪獣や宇宙人を紹介 |
#23 | カルミラ、ウルトラマンベリアル、ウルトラマンジード プリミティブ、ウルトラマンジード ソリッドバーニング、ウルトラマンジード アクロスマッシャー、初代ウルトラマン | カルミラと、闇に落ちたウルトラマン、そしてそこから生まれたウルトラ戦士を紹介 |
#24 | メガロゾーア、ガタノゾーア、ウルトラマンティガ | メガロゾーアと、かつてティガが戦った強大な闇の存在を紹介 |
#25 | トリガートゥルース、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンコスモス エクリプスモード、ウルトラマンネオス、ウルトラセブン21、ウルトラマンティガ、ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンエックス、ウルトラマンジード プリミティブ | トリガートゥルースと歴代ウルトラマンを紹介 |
ナースデッセイ開発秘話~特務3課奮闘記~
マルゥルがGUTS-SELECTに入隊する前、TPUの技術部・特務3課に配属されていた時の物語で、ナースデッセイ号の誕生秘話となっている。本編の前日譚に当たる作品。
視聴するには、「TSUBURAYA IMAGINATION」のスタンダードプランに登録する必要があるので注意。
ギャラクシーレスキューフォース・ボイスドラマ
ウルトラマンリブットを始めとするギャラクシーレスキューフォースにスポットを当てたボイスドラマ。
『タイガ』で導入されて以降、『Z』と同様に引き続きボイスドラマシリーズの展開が決定した。『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズの新作『運命の衝突』との連動から、リブットらGRFに白羽の矢が立ったと思われる。
配信媒体はこれまでのボイスドラマと同じくYouTube。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場キャラクター |
---|---|---|
#1 | 入隊 | ウルトラマンリブット、ソラ、シーサー |
#2 | ソラ | ウルトラマンリブット、ソラ |
#3 | アンドロメロス | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス |
#4 | 科技局の男 | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマンヒカリ※、ウルトラマントレギア アーリースタイル※ |
#5 | イザナ女王 | ウルトラマンリブット、ソラ、イザナ女王 |
#6 | 最強最速のウルトラマン | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス、ケニス、ウルトラマンマックス※ |
#7 | 勇士司令部の戦士 | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス、シーサー、ウルトラマンネオス、ベムスター |
#8 | 会談 | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマンジョーニアス、イザナ女王、アンドロメロス、ダイラオー※ |
#9 | 宇宙工作員ケニス | ウルトラマンリブット、ソラ、ケニス |
#10 | 宇宙正義 | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマンジャスティス、ルーゴサイト※、アブソリュートタルタロス※ |
#11 | 花と星と | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマンジョーニアス、バルキー星人、サメクジラ サメキチ |
#12 | 師の教え | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマングレート※、ウルトラマンパワード※ |
#13 | 新メンバー | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス、ポッコラ、ウルトラマンタロウ※、ウルトラマンタイガ※ |
#14 | ポッコラ | ウルトラマンリブット、ソラ、ポッコラ、ディノゾール |
#15 | ドリームマッチ | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマンジャスティス、ウルトラセブン21、ウルトラマン80※、ウルトラマンコスモス※、ウルトラマンネオス※ |
#16 | 歴戦の技 | ウルトラマンリブット、ソラ、初代ウルトラマン※、ウルトラマンエース※、ウルトラマンゼロ※ |
#17 | 怪獣惑星 | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス、ノーバ、ババルウ星人(RB) |
#18 | スカウト | ウルトラマンリブット、ソラ、アンドロメロス、ババルウ星人(RB)、レイブラッド星人※、ゴモラ※、ゴメス※、マグラー※ |
#19 | ババルウ星人RB | ウルトラマンリブット、ソラ、ババルウ星人(RB)、ケニス、アストラ※、ニセウルトラマンリブット |
#20 | 帰郷 | ウルトラマンリブット、ソラ、ウルトラマンゼノン、ウルトラマンマックス※ |
#21 | 訓練 | ウルトラマンリブット、ソラ、ポッコラ、ババルウ星人(RB)、ノーバ、レッドキング |
#22 | 歌は魔法 | ウルトラマンリブット、ソラ、ババルウ星人(RB)、ケニス |
#23 | 相談 | ウルトラマンリブット、ソラ、ダーダ |
#24 | サボリ癖 | ウルトラマンリブット、ソラ、ババルウ星人(RB)、ニセアンドロメロス、ポッコラ |
#25 | ノーバ | ウルトラマンリブット、ソラ、ババルウ星人(RB)、ノーバ |
#26 | 手紙 | ウルトラマンリブット、ソラ、イザナ女王、ダーダ※ |
#27 | デート | ウルトラマンリブット、ソラ、ポッコラ、ババルウ星人(RB)、ダーダ、ギーストロン、ネロンガ、ケルビム |
#28 | 命に代えても | ウルトラマンリブット、ソラ、イザナ女王、アンドロメロス、シーサー、ケニス、ポッコラ、ババルウ星人(RB)、ノーバ、ダーダ、ギーストロン、ネロンガ、ケルビム |
※は画像のみ。
劇場版
2022年3月18日公開。ウルトラシリーズの劇場作品は『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』以来2年ぶり。また、シリーズの劇場版では初の試みとして「ツブイマ」との連動が予定されている。
詳細はリンクを参照。
余談
7月10日の「ウルトラマンの日」に初回が放送された。なお8年前の同日は新世代ヒーローズシリーズ第1作目『ウルトラマンギンガ』の放送開始日だった。また『R/B』~『Z』までの作品は前番組の『クロニクル』シリーズの最終回が直前スペシャルを兼ねていたが、本作では『ジード』以来4年振りに独立した番組として直前スペシャルが放送された。
前番組となる『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』が『ティガ』をフィーチャーした番組であるため、これまでの『クロニクル』シリーズの法則から『ティガ』関連作品になることが予想されており、実際にその通りとなった。ただし『ウルトラマンダイナ』や『ウルトラマンガイア』もピックアップされていたことや公式で「TDG25周年」と銘打たれていることから、平成三部作の関連作品と見ることもできる。
当初は『てれびくん』5月号および円谷プロ公式Twitterにてティガと並んだトリガーのシルエットが公開され、4月15日に正式情報が解禁すると共にその姿がお披露目された。
情報公開当初は『ティガ』(およびネオフロンティアスペース)の続編ではないかとも囁かれたが、後に坂本監督はインタビューで「『ティガ』はひとつの完成形であるので、そこに何かを足したり引いたりすると蛇足になる」と応えており、『ティガ』の続編説は事実上否定された形となった。
この4月15日の情報解禁時、本作や円谷プロの公式サイトへのアクセスが集中し、一時サイトに繋がらなくなる事態が発生(現在は復旧済)。また、同日のTwitterでは「ウルトラマントリガー」及び本作に関連するワードがトレンド入りした。
同じ円谷作品の『ミラーマン』が2021年で50周年を迎えることに絡んでか、防衛チームの設立経緯やチームに所属する創設者の娘、創設者とその娘の年齢設定、研究室を保有する戦闘艇の存在など、同作へのオマージュなのかは定かではないが設定上の類似点が多い(ただし『ミラーマン』の防衛組織創設者の場合は国際的な宇宙物理学の権威かつ国際地球防衛会議の日本代表で、シズマ・ミツクニの場合は財団の創設者という点については異なる)。
アイドルグループのメンバーがシリーズ主人公を演じるのは、リスペクト元の『ティガ』以来25年振りかつ2度目の例となる。
上記の通り登場怪獣の内何体かは『ティガ』要素と関係の薄い怪獣となっているものの、ティガと関連深いネオフロンティアスペースの怪獣とは何らかの共通点を持っているものが多い。一方で、リトマルスのモチーフになったツインテール、ガタノゾーアとモチーフが近いナイトファング、同族のキングシルバゴンやキングゴルドラスなどの怪獣は登場しなかった(ただし、ツインテールに関しては辻本監督はその後のTwitterによると「もう着ぐるみはない」と語っており、ツインテールの着ぐるみは使えなかったことが明かされた)。
登場怪獣 | ネオフロンティアスペース出身の怪獣 | 共通点 |
---|---|---|
メトロン星人マルゥル | デバン | 人類に友好的な作品のマスコット的キャラクター |
ギマイラ | ガギⅡ | 全身を棘に覆われた一本角の宇宙怪獣、別名に「剛力」を冠する敵と共演 |
オカグビラ | ゲオザーク/レイロンス | 陸上で活動する魚モチーフの怪獣/発信機に誘き寄せられた魚モチーフの怪獣 |
デスドラゴ | ゴルザ/グロッシーナ | それぞれの世界における始まりの怪獣、後にパワーアップして再登場/過去に防衛チームと戦って敗走した怪獣 |
サタンデロス | ゴブニュ | 絶大な防御力でウルトラマンを追い詰めるも、防衛チームの飛行戦艦に倒されたロボット怪獣 |
バロッサ星人 | ヒマラ | 多数のお宝を有する、盗みを働く宇宙人 |
ベビーザンドリアス ケダミャー | ハネジロー | 高い知性を持つ小型怪獣(ただし善悪の違いあり) |
宇宙セブンガー | マウンテンガリバー5号 | 防衛チームの搭乗型のロボット |
ブルトン | メノーファ | 生物とは思えない容姿の怪獣 |
パワードダダ | ファイバス/ビザーモ | コンピューターを悪用する電子生命体/基地のシステムを乗っ取り防衛チームのメカを奪った生命体 |
キングジョーストレイジカスタム | デスフェイサー | 防衛組織の兵器が敵になったロボット |
ガーゴルゴン | ガクマ | 石化光線を持つ怪獣 |
ザラガス | ガギ | 地中で眠っていた、液体窒素の兵器で不利に陥った怪獣 |
デアボリック | ウェポナイザー | 半機半獣のサイボーグ怪獣 |
アブソリューティアン | チャリジャ | 次元を超えて暗躍し、歴代ウルトラ戦士が来訪するきっかけを作った怪人 |
ナース | グワーム | 宇宙人が操るメカの龍(グワームの頭部はナースが元になっている) |
メツオーガ&メツオロチ | ジオモス&ネオジオモス | 登場回のサブタイトルが類似、脱皮する形で二段階進化し防衛チームの援護が鍵となって倒された怪獣 |
セグメゲル | ディプラス | ヘビモチーフの怪獣(セグメゲルはライオンもモチーフ、ディプラスは厳密に言うとウミヘビ) |
バリガイラー | 宿那鬼/グレゴール人 | 鬼がモチーフの怪獣/戦いに関して本人なりの誇りを持ち、最終的に主人公達の強さを認めて宇宙に帰った戦士 |
アボラス&バニラ | スタンデル星人(レドル&アボルバス) | 赤と青の宿敵同士 |
メカムサシン | マノン星人 | 和風のデザインや描写が特徴的なウルトラ怪獣 |
メガロゾーア | ガタノゾーア/デモンゾーア | 邪神の肩書きを持つラスボス/闇の巨人の女戦士が変身した怪獣 |
ゴモラ | ソドム/ネオジオモス | 名前がソドムとゴモラで対になっている/大阪で大暴れした、尻尾が武器の怪獣 |
パゴス | ジョーモノイド | 身長30mの怪獣 |
テレスドン | ダイゲルン | 大きな口が特徴の地底怪獣、『Z』出演時の展開が酷似 |
アーストロン | ガギ | 地中から現れた一本角の怪獣 |
ゲネガーグ | ゲオザーク | 人工のサメ怪獣 |
デストルドス | デスフェイサー/ゼルガノイド | 乗っ取られた防衛組織の兵器が変貌したウルトラ怪獣/人工ウルトラマンが変貌したウルトラ怪獣 |
※リンク先ネタバレ注意 | モネラ星人 | 防衛組織を利用した知的生命体 |
また、客演したウルトラ戦士であるゼットとリブットは、それぞれティガと共演したダイナ、初代ウルトラマンと共通点がある(前者は直近の作品の戦士であり最終回で元いた世界を去っている他、ティガとダイナの力を使っている。後者は同じM78星雲出身で、初代ウルトラマン似のデザイン)。
これまで『ウルトラマンギンガ』以降のウルトラシリーズでは、(アイテム化を含めて)死なずに済むか、助けられかけた怪獣が最低でも一体は存在していたが、本作では会話が可能だった一体と劇場版で捕獲された一体を除き、トリガーやGUTS-SELECTが交戦した怪獣は全て命を落としており、他の劇中で死んだ描写のない怪獣たちはいずれもトリガーやGUTS-SELECTと交戦していない。
逆に宇宙人に関しては別宇宙からの宇宙人を除くと敵対的な者が殆ど登場せず、TPU所属する者も数多く確認されている。
その影響もあってか、作中での世界観は火星への移住が可能となっている点もさることながら、携帯端末の形状は現実のスマホとシルエットが似通っていながら、中心部分のディスプレイが後ろからも見える透明さになっていたり、ゴーグル状になっていたりと、技術に関しては独自の発展を遂げている模様。
『オーブ』以降のTVシリーズでは、ウルトラマンベリアルに関連するアイテムや新要素が何らかの形でエピソードに登場するのが恒例となっていたが、本作は『X』以来となる、ベリアルに纏わる新規の要素やアイテムが本編に登場しない作品となった(既存のものであればベリアロクが登場)。
関連イラスト
関連動画
PV第1弾
PV第2弾
関連項目
ウルトラシリーズ関連
- 大怪獣バトルNEO:アーケード版の世界観が、同じく『ティガ』をベースとする作品。
- シン・ウルトラマン:初代『ウルトラマン』のリブート作品。こちらは公開が延期となってしまったが、本来は「『リブート作品』を映画・テレビで同時に展開するつもりだったのではないか?」とも噂されている。
- ULTRAMAN(映画):同じく初代『ウルトラマン』をベースとした2004年公開の劇場作品。本作と同様「過去作の要素を含みつつもリメイクやリブートとは異なる作品」として製作された。
パラレルワールド設定
「似たような名前・設定のキャラが登場していながら、あらすじや展開が両者で異なる」という前例は、以下の作品のように既に存在した。本作のコンセプトと考え方が近い。
トリガー繋がり
- TRIGGER:こちらはアニメ制作会社のトリガー。特に円谷プロダクションとは共同で作品を制作している。
- 仮面ライダーW:USBメモリ型の変身アイテムを使用していた前例。本作のメイン監督である坂本浩一はこの作品でも監督を経験した事がある他、トリガーの名が付いたアイテムが存在する。
- ワールドトリガー:こちらもタイトル名にトリガーが付く作品。テレビアニメの続編が本作と同年に放送された他、最終回の放送日も同じ。
ウルトラマンZ → (ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ) → 本作 → (ウルトラマンクロニクルD) → ウルトラマンデッカー
外部リンク
- 公式サイト
- 新テレビシリーズ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』テレビ東京系 2021年7月10日(土)あさ9時放送スタート!
- Amazonジャパン BANDAIのおもちゃストア - ウルトラマントリガー公式ページ
※以下、ネタバレ注意
放送開始前からファンの間では、あらゆる点でティガに酷似したトリガーの正体…そして、この物語の世界と『ティガ』および『ダイナ』の物語舞台「ネオフロンティアスペース」の関係の考察が議論されており、実際に物語序盤から繋がりが示唆されていた。
そして、第9話で重要人物であるシズマ・ミツクニがネオフロンティアスペースの住人であり、本作の世界が彼からもたらされたTPCの技術によって発展したパラレルワールドであることが判明した。
しかし、「超古代の光と闇の巨人が存在する世界に、ネオフロンティアスペースの、それもTPCの人間が兵器ごと跳ばされて来ていた」という事実は偶然では片付けられないものがあり、他にもガゾートの出現やキリエル人の襲来、巨人像に関わるタイムパラドックス現象、人の心の光によるティガの降臨など、ネオフロンティアスペースの歴史に大きな意味を持つことになった事件とほぼ同じ出来事が次々と発生しており、ファンからは「もっとより深い繋がりがトリガー世界とネオフロンティアスペースにはあるのでは?」という意見が上がっている。
また、上述の通り『ウルトラギャラクシーファイト』との連動要素があり、それもあって一部では「アブソリューティアンが過去に何らかの干渉をして、ネオフロンティアスペースの歴史から枝分かれした次元が『トリガー』の世界なのでは?」と予想する声も多い。
アブソリューティアンが登場する第14話よりも前の時期にあたる「運命の衝突」では、ザ・キングダムで『トリガー』の世界へ侵攻する為の準備が進められている描写があり、少なくともタルタロス達は光の国よりも先にトリガーや闇の巨人、エタニティコアに関する情報を入手していた模様。
放送終了後、『トリガー』の物語は『ティガ』におけるイーヴィルティガの事件に相当する『エピソードZ』へと続き、戦いはケンゴの帰還と超古代文明人の組織ライラーの壊滅をもって終結。