リボン

服、靴、ヘアアクセサリーなどについているリボンや、学校制服のリボンタイなどは、いくつかの布パーツを縫い合わせて作った「飾りリボン」とよばれるもので、実際に結んだものではない（∞の部分の紐が太く、結び目や巻き付けた部分が細かったり、下側に垂れた二本の紐がなかったりするのはその為）。実際に結んだ場合は端の片方は前面に来るので、拘り派なら例えばエプロンの飾りと、腰の実際に結んだ部分とで描き分けてみても面白いだろう。

↓複数の布パーツを縫い合わせてつくられた飾りリボン

わたしの制服【COMITIA120】byしぐれうい

習作ハイヒール11bydpear

朝のキミby望月しいな

フィクションのリボン

漫画やアニメ、ゲームに登場する女の子がキャラクターとしての特徴付けのために頭につけていることがある。通常、大きなリボンを蝶結びにしたヘアアクセサリーは、針金を通して形を保っており、そうでなければ重さによって垂れさがってしまうはずなのだが、二次元の特性上どんな場合でも形が崩れない。そのため『反重力リボン』などとも言われている。

特に『バカとテストと召喚獣』に登場する島田美波や、星のカービィに登場する『バウンシー』でそれが顕著になっている。さらに凄いのはサテライトキャノン（のリフレクター）とまで呼ばれた『みずいろ』の小野崎清香だろう。

↓2次元キャラ特有のリボンの例

ポニテby森倉円

博麗神社の巫女byいろはに

Big ribbonbykobuta

現実において、リボンモチーフのヘアアクセサリー（ヘアゴム、バレッタ、カチューシャなど）は、前述の「飾りリボン」を縫い付けてあるのが普通だが、漫画やアニメでは、テープ状のリボン（手芸店などで数cm単位で売られている）を自分で蝶結びにして髪を結っている事が多い。これは、映像としてリボンを解く演出がカッコ良く見えるからだろう。

なお、実際にテープ状のリボンを髪に結わえ付けた女の子は、昭和～バブル期の映像などで見かける事ができるが、この手のリボンは形が崩れやすいので見栄え良く使いこなすのは難しい（そもそも2次元キャラが身につけるリボンと比べると細くて小さい）。現在ではほぼ使われていないのが実状である。

フィクションで扱われるリボンの例

RPGのFFシリーズ等では、強力な頭防具やアクセサリとして扱われている。男性でも装備可能なため、それをネタにされる事もあり、実際アニメ版『マスターオブエピック』ではネタにされた(ただしこちらは兜ではなく装飾品扱い)。なお、近年は技術の向上によって「装備品がキャラクターの見た目にも影響を与える」作品も多くなってきたため、男性キャラはリボンを腕に巻いているなど、見た目的にも違和感を極力感じさせないようにしている作品もある。
パワーパフガールズのブロッサムのようにカッターの様に使われる事もある。現実的に考えて布状のもので切れるのかが度々疑問視されるが、創作作品ではよくあることである。
所謂魔法少女やそれに類するヒロインの変身シーンでは、リボンが体に巻き付き、光った直後に衣装に変わっているという演出が多い(この手法を有名にしたのは、美少女戦士セーラームーンであろう)。
一部の漫画やアニメでは、遠くへ引っ越す相手との再会を約束して、身に着けていたリボンを渡したり渡されたりする場面がしばしば見られた。
- 成人男性向け作品では所謂「萌え」が流行しだした2000年ごろからは引っ越しに限らず「誓いの証」としての扱いが増え、あの作品やこの作品の該当シーンは非常に有名だろう。