概要
シチュエーションとしては、下記の項目が挙げられる。
- ウルトラマンとポケモンが戦うもの。※
- ポケモンをウルトラマン風にアレンジしたもの。
- ポケモンをウルトラ怪獣風にアレンジしたもの。
※『剣盾』ではダイマックスというポケモンが巨大化できる新要素があるので、強ち実現不可能というわけではない…かも!?
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パロディ・オマージュなど
ポケモンというコンテンツ自体、『ウルトラセブン』のカプセル怪獣からの影響が大きく、田尻智氏からの公式発言も見られる(参考)。
それ以外にもウルトラシリーズおよび円谷作品からの影響が強いと思われるネタは数多くあり、公式発言がある場合はそちらへのリンクも併記する。
ポケモン図鑑
第二次怪獣ブーム時代に育った田尻智氏はウルトラ怪獣やショッカー怪人など特撮キャラクターに愛着があった事から、テキスト作成に当たってソノシート付きの「オールカラー ウルトラ怪獣手帳」(美研)という書籍を参考にしたという。
ポケモンのデザインもウルトラ怪獣の影響があるとのこと(参考)。
ポケモンのスペックを推し測る材料として「東京タワー」や「インド象」、「ナパーム弾」、「プロレスラー」が用いられるが、これも上記の書籍をはじめとした昭和期の怪獣図鑑ではありふれた表現であった。
ポケモンの特徴やモチーフを表す分類の他に、タマゴグループに「かいじゅう」が存在したり、夫婦のモンスターがいたりとウルトラ怪獣を連想させる要素が多いのも納得である。
アニメ版でのコアの点滅や「ヘアッ!」という鳴き声自体はウルトラマンのパロディである事は明白だが、初期構想では「ミミー」という名前であり(参考)、『ウルトラセブン』に登場したミミー星人のヒトデ型円盤から着想を得た可能性が高い。
公式側も特撮を意識して「ぼくらのヒトデマン」なるMVを製作している。
タロウ
アニポケ無印編第34話「ガルーラのこもりうた」に登場するゲストキャラクターの野生児で、彼のパパのセリフは『ウルトラマンタロウ』のOPテーマのパロディとなっている。
製品版ではカマキリをモチーフにしたデザインとなっているが、顔は爬虫類寄りとなっている。
初期デザインが鎌と羽を生やした怪獣的なデザインをしていた頃の名残と思われ、特徴の一致する怪獣が彗星怪獣ドラコである事から考察の対象に挙げられる。
この他にもゴローニャ=タッコング、メノクラゲ=バリケーンなど容姿の類似性が挙げられる第1世代のポケモンは枚挙に遑がない。
初代の開発段階で構想されていたポケモンであり、フォルムはメカゴジラのよう。
名前はギリシャ文字の最後に位置する「オメガ」であるので、アルファベットと仮名の最後から取られたゼットンとの関連性が窺える。
21というコードが割り振られているが、これは製品版のミュウの内部コードと同じ。
アニポケAG編第24話「走れサトシ!キバニアの川を越え!」ではムコニャがヘイガニのハサミを付けて名乗りを挙げているが、勿論バルタン星人のパロディである。
アニポケAG編第86話『映画はバクーダに乗って!!』の回想に出てくるヌマクローが巨大ヒーローとして登場する映画の元ネタはウルトラマンのパロディとなっている。
胸に水晶体を持つ宇宙からの来訪者という点でウルトラマンとの関連性が度々指摘される。
状況に応じて特定のステータスを伸ばした姿になる「フォルムチェンジ」という能力を持つが、着想元は『ウルトラマンティガ』に始まるタイプチェンジのオマージュではないかと思われる。
流石に後年に登場したアルセウスの特性:マルチタイプの名称がティガの基本形態と被ったのは偶然であろう(ニュアンスからして異なる)。
イッシュ防衛隊
ポケウッドで撮影できる映画『侵略者』/『大怪獣』シリーズに登場する組織で、モチーフはおそらく科学特捜隊を始めとした防衛チーム。
アニポケBW編第82話「映画対決! 出撃イッシュ防衛隊!!」は上記の映画をベースにしたエピソードであり、デントが演じる「デントロン星人」の名称はメトロン星人のパロディ(声優はウルトラマンゼロなのだが)。
映し身の洞窟
出口に近い場所に立っているやまおとこのイワオのセリフ「映し身の洞窟の中に立つ影はやまおとこ!」と言うセリフはウルトラマンと同じ円谷プロ作品『ミラーマン』のOPのパロディ。
「ポケモンだいすきクラブ」の企画としてタマゴグループ「かいじゅう」に焦点を当てた「かいじゅうマニア倶楽部」が存在するが、ナビゲーターを務めるハヤタとリクはご存知、ハヤタ・シンと朝倉リクが元ネタ(企画当時の最新ヒーローが『ジード』であった)。
名称から「ウルトラ怪獣」や「カプセル怪獣」との関連性が指摘されている。
特に前者は割れた空から出現する、ビーストと名が付くなどウルトラ怪獣を思わせる要素が散見される。
3ターンだけポケモンが巨大化し、ポケモンの技がパワーアップするという第8世代の看板システム。
3ターン限定で巨大化するという点はウルトラマンの活動制限時間(3分)に由来するという説が有力。
また、ぐんぐんカット同様に段階を踏んで巨大化したり、敗北時に爆散して退場する(厳密には爆発しながら元のサイズに戻っているだけで、死亡しているわけではない)等、他にも特撮作品を意識したと思われる演出がある。
剣盾で追加されたカイリキーの新たなる姿。
黄色く光る目や前屈みになった戦闘ポーズや頭部にある中央のヒレが大きくなっている点から初代ウルトラマンがモデルという説が有力。
頭部の中央にあるヒレは通常盤は黄土色一色であったのに対し、キョダイマックス版はウルトラマンと同様に後ろ半分が別の色で塗り分けられている点は興味深い。
その他共通点
なお、円谷の側も大怪獣バトルシリーズというカプセル怪獣(のようなペット怪獣)を使役して闘うゲームを発売したことがあるが、wiiで販売された「大怪獣バトルウルトラコロシアム」のストーリーは冒険をしながら怪獣を集めていくというポケモンを思わせる流れになっている。
また、後継作であるアーケードゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト!』では、ウルトラ戦士や怪獣たちそれぞれに属性が設定されており、属性毎にそれぞれ得意な属性と不得意な属性が存在するという、ポケモンでいうところのタイプ相性のような概念が存在している。
強敵として初登場した怪獣・宇宙人が後の作品で弱い印象を受けたり、逆に雑魚キャラ扱いされた怪獣・宇宙人が強くなっていたりとポケモンと同じ様に強弱に個体差がある模様で、この内『ウルトラマンギンガ』に登場するスパークドールズは、力が抑え気味で強さが使用者に左右される設定が顕著にそれを物語っている。
特に最強怪獣として名高いはずのゼットンはブリーダーや主人によって強さが大きく異なるのは語り草となっている。
『ウルトラマンデッカー』のオープニングテーマ「Wake_up_Decker!」には、ソード&シールドという歌詞がある(ただし、これ自体はデッカーのダイナミックタイプの武器、デッカーシールドカリバーのことと思われる)。
共通出演者
どちらも日本のサブカルチャーを代表する作品ということもあり、特に中堅~ベテランの男性声優を中心に共通出演者が非常に多い。最近では、円谷プロ原作のアニメ作品が多数制作・放送されるようになったことで、若手の声優にも共通出演者が数多く生まれている。
※作品ごとに演者が異なる場合は、作品名を追記。
※ウルトラシリーズ以外の円谷作品も含む。
余談
- 無印では、サトシたちがポリゴンと共に電脳世界に突入して悪事を原いていたロケット団とバトルを繰り広げる「でんのうせんしポリゴン」というエピソードがあるが、電脳世界でのバトルは、このエピソードが放送されるよりも前に円谷プロダクションが『電光超人グリッドマン』で先んじて披露していたりする。もっとも、このエピソードは放送に付随して発生した社会問題が取り上げられることが多いことから、この点について触れられることはあまりなかったりする…(ポリゴンのその後の境遇も、円谷プロのとあるキャラと対比されることが多い)。
- 『ウルトラマンR/B』で主人公の1人:湊カツミを演じた平田雄也氏は大のポケモン好きとしても有名で、とあるインタビュー記事でもポケカに関するマニアックな知識を披露して記者を困惑させていた。一方で、本編のポケモンシリーズの方もそれなりにやりこんでいるらしく、『タイガ』で霧崎を演じた七瀬公から「タマゴ厳選廚」と言われていた。そうした経緯ゆえか、ポケモン関連の番組である『ポケんち』にもゲスト出演したことがある。
- ジョウト地方にあるモーモー牧場のモデルは、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でモロボシ・ダンが経営者として生活していた六甲山牧場と言われている。
- 『ネクサス』から『オーブ』まで監督としてシリーズに参加していたアベユーイチは、アニポケ第8シリーズにて演出として参加している。
関連イラスト
参考リンク
関連タグ
任天堂 ゲームフリーク 株式会社ポケモン ポケットモンスター/ポケモン
ゴジラVSポケモン:怪獣とポケモンの関連性についてはこちらも参照。