ライダーキック

らいだーきっく

仮面ライダーの代表的な必殺技。以降のシリーズでも必殺技として使われることが多い。

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概要

国民的ヒーロー・仮面ライダーの代表的な必殺技。ウルトラマンの必殺光線、スペシウム光線と並ぶ国民的知名度を誇る。

バッタ由来の超脚力を活かし、敵に向かって高く跳躍、落下の勢いを乗せて強烈な飛び蹴りをお見舞いする技である。

但し旧1号編では数ある技の一つという扱いであり、絶対的な必殺技として定着したのは2号編からである。

平成作品では仮面ライダークウガのマイティキックや仮面ライダーブレイドのライトニングソニックなど、助走を付けたキックが使用されることも多い。

仮面ライダーの必殺技は多種あるのだが、その中でも特に子供達の心を掴んだのがこの技であり、歴代ライダー達にも脈々と受け継がれ、様々なバリエーションのライダーキックが生み出されている。

とはいえ初期のころはライダーキックを真似して怪我をする子供が出て問題になり、劇中で真似をしないようにライダーが呼びかけるシーンが挿入された。

以降は出来る限り真似できないようにきりもみ回転を取り入れたりするなどの工夫がなされている。

また、平成ライダーではシリーズが進むにつれて武器を標準装備するライダーが増加し、必殺技も武器や付属アイテムと連動したものが多くなったことでライダーキックの使用率は昭和シリーズと比べて格段に下がってきている。ただし、やはりライダーの決め技はライダーキックであるという点は強調しておきたいのか、現在でも初めて敵を撃破する際やラスボス戦での決め技はライダーキックであるケースが多い。

威力の数値はt（トン）単位で表わされる。

これは明確な設定ではないが、乗用車1台分の重さがあるということになっている。

平成ライダーになるに連れてキックやそれ以外のエネルギー攻撃にtの単位が使われており、威力も向上している。それゆえ並みの人間が何かの間違いでキックを食らったら確実に死にかねない威力になっている。

ライダーキックは「前代を超えるキックにしないといけない」という目標もあるらしい(どう考えても前年度を越えてない時があったが、こちらはそれまでのライダーと作風が違いすぎる上にそもそもキックが必殺技ではない)。

初代から基本的に片足での飛び蹴りであるため、格闘ゲームにおいて同様の動作をライダーキックと表現することもある。

平成ではクウガアルティメットフォームが100tという凄まじい数値を叩き出している(なお、これは通常のキック力の数値であり、必殺技に用いられる高エネルギーを常に全身から放出しているので通常攻撃が必殺技に等しい、資料によっては通常キックをアルティメットキックと呼称されたりする)、昭和では数値が出ない代わりに「戦車でも一撃で破壊できる」（1号）、「バズーカの直撃で痛いそぶりすら見せなかったピラザウルスを倒す」（2号）、「厚さ5㎝のステンレススチールを貫通する」（X）、「厚さ30㎝の鉄鋼板を突き破る」（BLACK）、「厚さ60㎝の特殊合金をぶち抜く」（仮面ライダーZO）、などといった具体的数値よりもよりわかりやすく恐ろしい設定が記載されている。

ちなみに『仮面ライダー(新)』第16話ではゴキブリジンがスカイライダーのキックについて検証するエピソードがあるが、そこで公表された数値はたったの0.5tであった。

もっとも、最終的にスカイライダーは（主に先輩の愛の鞭によって）遥かに強くなるのでネオショッカー側の過小評価の可能性もある。というか、これが正しければ15話までに登場した怪人はキックボクサーに蹴られただけで死ぬというものすごく情けない結果になってしまう。

キックの種類

大抵の人はライダーキックといえばシンプルな飛び蹴りを想像するだろうが、一口にライダーキックといっても様々な放ち方がある。ここではシンプルな飛び蹴り以外の型について述べる。

余談ではあるが、ただの蹴り攻撃も広義的にはライダーキックに数えるシリーズもある(仮面ライダー龍騎など)。

前転キック

強化マイティキック、ライトニングソニック、キックマッハーなど

前転して遠心力を付け、キックを強化するタイプ。

両足蹴り

RXキック、ゴルドスマッシュ、タトバキックなど

RXキックの場合は体を捻って放つのが特徴。

中段〜上段蹴り

ハザードフィニッシュ、スティングディストピアなど

型としては非常にシンプルで同じく陸上でも放つ事の出来る回し蹴りのような派手さはなく、これを必殺技として持っているライダーは少ないが近年では必要最低限の動きで戦うライダーが決め技に持っている事がある。

反転キック

V3反転キックなど

敵を１度蹴ってから宙返りしてもう1発敵にキックを見舞うタイプ。

回し蹴り

ライダーキック(仮面ライダーカブト/ガタック)、アクセルグランツァー、デンライダーキック(俺の超必殺技)、クリティカルクルセイドなど

カブトのように陸上で行うタイプやガタックのようなボレーシュートタイプが確認されている。また、アクセルグランツァーは歴代では珍しい飛び後ろ回し蹴りとなっている他、クリティカルエンドのように体全体を回転させて放つ型も存在する。

きりもみ回転

超電子ドリルキック、ドゥームズデイ、スピニングダンスなど。

体をドリルのように回転させて放つタイプ。中には本体ではなく、足のパーツが回転させて放つオクトバニッシュやマントをドリルのように回転させて放つ飛翔斬などの変則型もある。

シザースキック

クラックアップフィニッシュ、ブリザードクラッシュ、ワーニングライドなど

この型の中では珍しく、ワーニングライドはスライディングキックも兼ねている。

スライディングキック

オーシャニックブレイク、ワーニングライドなど

飛び膝蹴り

ドライブディバイダー、ライダーニーブロック、ゴールデンフィーバービクトリーなど

相手の腹部に大ダメージを与える事の出来る型なのだが、飛び蹴りや上段蹴りと比べてもリーチが狭すぎるのが難点なので、これを決め技にするライダーはかなり少ない。

かかと落とし

ギルスヒールクロウ、バイオレントストライクなど

シンプルにかかと落としを放つ場合もあれば回転して踵落としの威力を上げるタイプも確認されている。

連続蹴り

マシンガンスパイク、百烈タイムバースト、ベノクラッシュ、マイティクリティカルストライクなど

基本は陸上で放たれる事の多い型だが、王蛇のベノクラッシュはバタ足タイプとなっている。エグゼイドのマイティクリティカルストライクは宙返りや回し蹴りなども織り交ぜた非常に特殊な型になっている。また、ダブルプリズムエクストリームは足踏みタイプとなっている。

オーバーヘッドキック

仮面ライダーギャレンのキック技全般、コブラスタンピングスマッシュ

発動にジャンプが前提となるタイプ。単純な飛び蹴りタイプと違って発動方法に癖があるためか、使用者が限られている。

ストンプ

ライダードロップキック、サゴーゾストンプ、サウザンドデストラクション

相手を空中から踏みつけるように放つという非常に珍しいタイプ。また、サウザンドデストラクションにはこのタイプのパターンもあるだけで、毎回これというわけではない。

その他

真空地獄車、アギト以降の平成ライダーと令和ライダー(スピードロップ、ドラゴンライダーキック、ジョーカーエクストリーム、プロミネンスドロップなど)

メカやモンスターのアシストを受けて放つタイプやアイテムなどの影響で体の一部が変形するなど固有のアクションを取ったり、エフェクトが付くタイプ。