概要
本記事では基本的に、世間一般に向けて公開されていたが予期せぬ問題により公開期間を満了できずに公開中止となった作品、あるいは公開終了後に再公開や再録・再販などが難しくなった作品について取り扱う。
なお、制作中止になったため、あるいは完成していたが何らかの事情で一度も公開することができなかった作品については、基本的にはお蔵入りの項目で取り扱うものとする。
作品をリストアップする場合はできる限りピクシブ百科事典でリンク可能なキーワードで構成してください。
無事復刊された作品に関しては「復刊・解禁作品リスト」への移動をお願いします。
また、出演者もしくは制作者側のいずれかに不祥事が発生した場合、(一時的に)作品が封印されてしまうのはほぼ当然となりますので、「○○が××の事情で作品が公開できなくなった」などといった単なる定型句の羅列も厳に慎んでください。
封印作品となる理由
おおむね以下に大別できる。
- クレームが来た/A
- 盗作が発覚した/B
- 権利問題/C
- 制作会社の廃業、作者の引退など、様々な理由で著作権の管理が困難となり、作品利用の許可を得るための窓口が無くなってしまう。
- 継承者がなければ著作権は消滅するが、存命の個人や現存の法人の権利も絡むため、扱いが厄介になる。
- タレントの場合、肖像権やタレントイメージを重視して過去の作品のソフト化などが制限、もしくは封印されていることもある。ほかにも、事務所の移籍や芸名の変更(AV女優などは、名義変更を公表しておらず、その名義の人物としては引退したことになっているケースが多い)などで取り扱いが難しくなっている場合もある。
- リメイクやリブートなどで制作会社・スポンサーが変わった際に過去作の権利が引き上げられず、事実上封印扱いになることもある。
- 権利者との契約で、使用可能期間が「放送時のみ」「発売から○○年間のみ」となっていたり、使用可能部分が「決められたバージョンのみ(例えば『曲の1番まで』『人が写っていないシーンだけ』など)」と指定されていたりといったことがある。
- 関係者が不祥事を起こした/D
- 不祥事の程度や実際の状況(例えば、すでに当事者同士での示談が成立している事象が後年になって報道された場合など)によっては、しばらく経ってから封印が解かれる場合も多い。ただし、子供向け作品などはそのままということが少なくない。
- 不祥事が相次ぎ、公開が先送りにされるうちに封印状態に至ってしまう場合もある。
- 大規模な災害や事件、事故の被害者などに配慮した/E
- クレームになる前に自主的に規制した場合。これもしばらく経ってから封印が解かれる場合が多い。
- 公開当時は問題とされていなかった内容が、時代の流れにより問題視されるようになった/F
- 作者が「出来が悪い作品」と判断した/G
- 「不人気」とは違い、あくまでも作者(現著作者)が「駄作」と考えた場合。
- 内容に矛盾が発覚した/H
- その他/I
- パターンA~Hまでのケースに当てはまらない何らかの理由による打ち切り、制作中止。もしくは制作側が理由を非公開にしているケース。
封印作品に当てはまらないもの
以下のものは基本的には封印作品に当てはまらない。
- 不人気
- 単純に「不人気であること」だけが理由の場合。ただし、不人気以外の部分も大きな理由になっている(例えばもともと権利上グレーな部分があったが「不人気なのでわざわざ権利関係の調整の手間をかけてまで発表しても大きなメリットはない」と判断されたケースなど)と推測される場合は、本記事でも取り上げる場合がある。
- 内容が古いので現代にはそぐわない
- 上記のパターンF、Hに関係する場合もある。
- 原本、あるいは出版物の散逸
- 災害などによる原本の破損・消失
- こちらは原本が壊れて使えない状況になった、完全に失くなったことが明らかなケース。『月光仮面』第1話など、マスターが残ってはいたが保存環境が悪く修繕不可と判断し破棄されたケースも含まれる。また盗難や管理者のミスによる破棄・紛失などもある。
- もともと再公開の予定がない
- 制作側が「一回限りの」と銘打っている作品など。また、上映中に特殊な演出のある舞台や映画の場合「完全な形でのソフト化が不可能なため、劇場でのみ公開」となっていることもある。
作品の全てが封印された例
漫画
- アクタージュact-age(原作:マツキタツヤ、作画:宇佐崎しろ)/D
- 「週刊少年ジャンプ」2018年8号より連載開始。2020年8月、原作のマツキが強制わいせつの疑いで逮捕され、これを受けた編集部と作画の宇佐崎との話し合いの結果、同年36・37合併号をもって連載中止が決定。単行本も新刊の発売中止と既刊の無期限出荷停止および電子版の無期限配信停止(事実上の絶版)が発表された。また2022年に舞台化が決まっており、主役オーディションが予定されていたがいずれも中止となった。
- 異世界転生者殺し-チートスレイヤー-(原作:河本ほむら、作画:山口アキ)/A、B
- 「月刊ドラゴンエイジ」2021年7月号に第1話が掲載されたが、他作品の主人公を無許可で模倣したキャラクターが多数登場し、また一部のキャラには元ネタとなる作品では考えられないような悪行を働かせたことが問題視され、編集部も「特定の作品を貶める意図があると認められるだけの行き過ぎた展開」と認識。掲載判断自体に問題があったとして、わずか1話で連載中止を発表した。
- ウルトラ忍法帖(御童カズヒコ)/I
- コミックボンボンにて連載されていたウルトラシリーズのキャラクターを忍者化したギャグマンガ。連載当時にリリースされたコミックスは未収録のエピソードも多かったが、ebookjapanにて2015年より全てのエピソードを網羅した完全版が電子書籍版としてリリースされていた。しかし2018年になって円谷プロが同配信サイトとの契約を打ち切ったため配信終了。理由は公式の声明が無いため不明だが、著者の意向だけではどうにもならない問題らしく、御童は作品が実質的な封印状態に陥ってしまった事に無念の意を示している。
- おしえて!ギャル子ちゃん(鈴木健也)/D
- 風と踊れ!(原作:二橋進吾、作画:樹崎聖)/I
- 艦隊これくしょんの一部コミカライズ(原作:「艦これ」運営鎮守府)/D、I
- 漫画・小説など複数のメディアで展開されている『艦これ』だが、2014年4月から11月にかけて、一部コミカライズの連載が突如終了・中止するという事件が発生した。
- 2013年11月から「コンプティーク」で連載されていた『side:金剛』(SASAYUKi)は2014年5月号を最後に休載が続き、11月号で連載終了が発表された。
- 2014年3月から「コミックウォーカー」で連載されていた『ゆる艦 ~女提督プレイ日記~』(シナリオ:仁藤砂雨、作画:湧井想太)も2014年10月までは普通に連載されていたにもかかわらず、11月で突如連載終了が発表された。
- そして2014年5月に「コミックウォーカー」での連載が予告されていた『ブラックオーダー』(田口央斗)に至っては1話も掲載されることなく8月に連載中止が発表された。
- 『side:金剛』作者のSASAYUKiは連載終了に関して、「詳細は語れない」とした上で「問題の起因はKADOKAWA・コンプティーク編集部に所属する一個人に由来」「政治的なやり取りがあった」「企業内ではまずありえない事柄」と表明。
- 『ゆる艦』は後に作画担当の湧井のpixivアカウントに未掲載となった第9話も含めて全話が再掲載された。またシナリオ担当の仁藤は「謎の理由で打ち切られ、ネームのOK出たから描いた完成原稿を提出したのに1円も支払われなかった」と連載終了時の内情を暴露した。
- キャンディ・キャンディ(原作:水木杏子、作画:いがらしゆみこ)/C
- 原作の水木と作画のいがらしとの間で発生したキャラクタービジネスがらみのトラブルによるもの。のち著作権の権利範囲を争う裁判に発展。裁判は原作側の完全勝訴に終わるが作画側が裁判結果の受け入れを事実上拒否して契約状況が破綻し封印に至った。コミック復刊の予定はナシ、アニメ版も再放送困難。
- アニメ版に関しては海外で作られた海賊版が出回っており、絶版・廃盤の作品は海賊版業者の絶好のカモとなる顕著な例として現在も語り草になっている。
- 狂人軍(藤子不二雄A)/A
- 「主要な登場人物が全員キ◯ガイ」というとんでもない内容の野球ギャグ漫画。精神障害者や実在の人物(主に野球選手)、読売ジャイアンツに対する侮辱と取られかねない設定を含むため、連載終了後単行本化されないまま封印された。
- 藤子Aは本作を気に入っていたらしく、中央公論新社刊行の「藤子不二雄ランド」では(当時の担当編集者の個人的な思い入れもあって)初期から収録を検討されていたが実現しなかった。ただし、各巻の巻末に掲載されていた『タカモリが走る』の中で、主人公の父が執筆している漫画「キチ吉くん」として第7・8話の一部が使われている。
- これ以外に精神疾患(あるいは、それを思わせる設定)をメインテーマとして扱い封印状態になった藤子A作品には「白い童話」シリーズの『わが分裂の花咲ける時』(「分裂病」、現在の統合失調症を取り扱っている)、『禁じられた遊び』がある。『分裂の~』は完全封印、『禁じられた~』は初出のCOM掲載版から一部改変した上で『藤子不二雄ホラー・ファンタジー劇場 ヒゲ男』に収録されていたが『愛蔵版ブラックユーモア短編集 第2巻 ぶきみな5週間』において『毛のはえた楽器』が少数民族に対する差別的な描写を理由として封印された際、半分以上のコマをカットした上で代わりに収録され、以降はこのバージョンのみが収録されている(カットされた部分には重度の知的障害を持つという設定のキャラクターが登場するが、その扱いが問題視されたとみられる)。
- そして、同じく「白い童話」シリーズとして同様の方向性を持ちながら、これらの作品とは対照的に封印を免れ、21世紀に入って爆発的な反響を呼んだのが『明日は日曜日そしてまた明後日も……』である。
- クロスハンター(カイマコト)/B
- ゲゲゲの鬼太郎(コミックボンボン版)(原作:水木しげる、作画:森野達弥、脚本協力:金田益実)/C
- アニメ第3期放送時にメディアミックスの一環で執筆された作品。美形ライバルである地獄童子や、リモコン下駄と霊毛ちゃんちゃんこに次ぐ鬼太郎の武器「霊類のヨロイ(兜になる祖先の頭蓋骨・見えない敵を見通すスコープが付いた剣・盾の三点セット)」が登場するなど、全体的に森野と金田の独自性が強く、森野が水木プロから独立した際に地獄童子に関する著作権が森野と金田に正式に移譲されたという事情もあって現在では半ば封印状態。連載終了後に発表された番外編「幽霊大戦争の巻」のみ電子書籍化された。
- 水木は本作を嫌っていたらしく、京極夏彦によると原稿を入れた封筒に赤いペンで大きく「×」を付け、文字通り封印していたという(参照)。「水木しげる漫画大全集」への収録も見送られたが、同じく水木・森野・金田のトリオで制作された『悪魔くん(コミックボンボン版)』は「水木が関わった形跡がより多いので水木作品とみなすべき」という判断により無事「水木しげる漫画大全集」への収録が叶った。
- LINEマンガ内レーベル「クロフネ×LINEマンガ」連載作品/B
- 推しのアイドルはファンサが下手(神崎まる):2021年8月から9月まで連載。『ゆびさきと恋々』『うるわしの宵の月』(共に「デザート」連載)からの絵柄パク(模倣)・多数のトレパクが発覚し、連載中止・配信停止となった。作者はこの疑惑について全面的に認めており、個人で行なっていた自作イラストの商業利用についても返金対応するとしている。また、盗作被害に遭った側の作者両名と、両名が所属するマネジメント会社がそれぞれ騒動に関して声明を発表している。
- 恋するヘタレはいつも不器用(九重ヤエ):2021年2月から12月まで連載。一部に『五十嵐くんと中原くん』とのセリフ回しやシチュエーション、コマ割りの構成などの類似が指摘され、編集部による聞き取りの結果、作者が「影響を受けた」と明言。これを受けて連載中止・配信停止・単行本の出版停止となった。こちらはトレースなどは確認されておらず、明確に盗作と糾弾されたわけではないが、おそらく上述の『推しの~』の事例を重く見た編集部により厳しい対処がとられたと見られる。
- 皇国の守護者(原作:佐藤大輔、作画:伊藤悠)/C
- 「ウルトラジャンプ」2004年7月号~2007年10月号まで連載。単行本最終巻が刊行されてから10年後の2017年に原作者が死去、翌年3月に著作権継承者の意向により漫画版の増版と電子書籍化は行わないことが発表された。
- また、これとは別に、連載自体も諸般の事情で完結を待たずに終了となったという経緯がある。
- 3年B組一八先生(錦ソクラ)/B
- 涼宮ハルヒの憂鬱(原作:谷川流、キャラクター原案:いとうのいぢ、作画:みずのまこと)/I(C?)
- 「月刊少年エース」2004年5月号~同年12月号まで連載。全1巻で単行本が出されはしたが10月号~12月号掲載分が収録されていない。連載自体も非常に中途半端なエピソードで打ち切られている。当時は「KADOKAWA内部でのお家騒動によるとばっちりを喰らった」「みずのがハルヒの成人向け同人誌を出したことにより契約違反とされた」などの推測があった。現在も理由は明らかにされていないが、前者に近い「版権管理が“外様”のメディアワークス系から“本家”のKADOKAWA系に移管され、二次利用(スピンオフや、外部メディアへの資料提供)が全面的に仕切り直しになったため」という説が主流。同人誌説については、正式にガセと判明している。
- ストライクウィッチーズ 蒼空の乙女たち(原作:島田フミカネ・Projekt Kagonish、作画:かずみ善幸・柴田宗司朗)/I
- 「コンプエース」Vol.3から連載された『ストライクウィッチーズ』初のコミカライズ……だったのだが、ベッドの中で「ギシギシ」という擬音と共に「あんあん」と喘ぐ少女に、喘がせたもうひとりの少女の指には「にちゃ」という音がする謎の液体が……という明らかにアウトなエロ描写が出版社から問題視され、わずか3話で連載中止となった。
- 作画担当のかずみも自身のブログで「角川の方針にあわないほどエロいのが問題だといわれました」と述べている。
- この漫画自体はお蔵入りとなったが、この漫画に登場したキャラクターは幸いにもお蔵入りとはならず、その後別の『ストライクウィッチーズ』関連作品に出演を果たしている。
- のぞえもん(藤崎ひかり)/I
- 日本文芸社「コミックヘヴン」2014~15年(通巻13~18号)連載。メインキャラクターが完全に「ドラえもん」の萌え擬人化かつ、内容は一般誌のギリギリを攻める類のエロパロ。2015年6月に単行本第1巻が発売され、ネットメディア中心に話題を呼んだが、間もなく突如増刷がストップされ、「内容に不備があると判断」の編集部コメントと共に雑誌連載打ち切り。同時に、出版社公式の作品情報なども削除された。
- 封印の理由は公式に明言されていない。ただ、当時の日本文芸社はアニメ版ドラえもんの制作会社であるアサツーディ・ケイの完全子会社であった。このため作品内容を問題視した親会社からの自主規制要請が入ったのではないか、と推定されている。
- 付言するなら、同じく明らかにドラえもんを萌え擬人化しつつも長期連載を果たし無事完結した作品もあり(『ツマヌダ格闘街』のドラエさん)、同作を管理する藤子プロが一概に商業作品でのパロディを禁止しているわけではない。
- 本日わたしは炎上しました(どげざ)/D
- 本連載開始後、作者が過去にTwitterで特定の国やその製品に対するヘイトスピーチを多数書き込んでいたことが発覚し、休載が発表された。その後、さらに作者が自身に苦言を呈するメッセージを晒すなど挑発的な言動を繰り返したこともあってか、編集部と作者の協議の末打ち切りとなった。
- なお、作者はこの騒動の前に『電脳少女YouTuberシロアンソロジー ぱいーん☆しよう編』(富士見書房)へ寄稿したことを明かしていたが、打ち切り発表と同日に発売された同アンソロジーには作品が掲載されていなかった。こちらの経緯は不明のままである。
- ラジヲマン(あさりよしとお)/E
アニメ
- 愛の戦士レインボーマン/C
- あんぱんまん/C、G
- 現在も放送されている『それいけ!アンパンマン』の原作である童話『あんぱんまん』の映像化作品。
- NHK版:1979年3月に、NHK総合テレビ「春休みこどものひろば おはなしえほん」の第2回として放送。以降1982年7月まで再放送され、その後NHKで連続テレビアニメ化が検討されるも『アニメ三銃士』に敗れた。そして日テレ版が開始されてからはその存在自体すっかり忘れ去られることになり、NHKアーカイブスにも保存されていない状態となってしまう。
- 16ミリ版:アレンジの度合いが酷かったため作者が難色を示し、一部の図書館に置かれた程度となった。
- On Your Mark/D
- スタジオジブリ映画『耳をすませば』の同時上映作。7分弱の短編アニメだが、音楽ユニットCHAGE&ASKAの同名の楽曲のプロモーションビデオも兼ねている。2014年発売の『宮崎駿監督作品集』に収録される予定であったものの、その年の5月にASKAが覚醒剤取締法違反で逮捕されたため除外。本作のみを収録したディスクが別に作成され、作品集に同梱の購入証明と交換で配布という措置が2015年10月31日までの間行われた。
- かいけつゾロリ(OVA版、1993年版)/C?
- 前者は天田印刷加工制作。後者はトムス・エンタテインメント制作で、『それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険』と併映された。いずれもレンタル用VHSが発売されたものの、それが廃盤となって以降のメディア展開はない。詳細は不明だが、非売品OVA『かいけつゾロリの恐怖の花嫁作戦!!』も封印扱いとなっている。
- TVアニメ版が始まった際、制作会社・放送局・スポンサーが変わったことでそちらに権利が統一されたためと見られ、同様のケースにテレビ朝日版『遊戯王』、フジテレビ版『HUNTER×HUNTER』などがある。
- いずれの作品も公式に言及されることはほとんどなく、原作版『きょうふのゆうえんち』でOVA版の宣伝が入る程度。一応、『かいけつゾロリぴあ』ではわずかながら存在に触れられている。
- きょうふのキョーちゃん/I(A?)
- フジテレビ系列のバラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』内で不定期放送された松本人志原作のアニメ。過激を通り越して凄惨かつ非常に露悪的な内容で、現在の地上波では深夜帯を含めてもとても放送できる代物ではない。このためか、『ごっつ』のメディア展開の際も本作に関しては今日まで除外されている。
- 最終話となった第7話のラストには「つづく」と表記があるため、打ち切りと考えられている。各所からクレームが多く寄せられたという説がある。
- 銀河戦国群雄伝ライ/G
- 作者が自らのサイト内で「クソの様なアニメ。関係者全てに死刑宣告。」と出来を酷評、スタッフを非難した(参照)。VHS発売後は再放送が見送られ、事実上の封印作品扱いとなる。
- ジョジョの奇妙な冒険(OVA)、ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド(映画)/A、C
- OVA:第3部から一部エピソードを抜粋してアニメ化したもの。1993年から1994年にかけて6話、2000年から2002年にかけて7話が制作・発売された。2008年頃、作中でDIOが読んでいる本の文章にイスラム教の聖典コーランの一部が使われていたことが問題視され、映像ソフトの出荷が停止となる(参照)。ただし、かなり多く出回っているため容易に視聴可能。
- 映画:2007年2月17日公開。制作会社は上記のOVAと同じA.P.P.P.だがスタッフは一部を除いて異なる。映画公開後一切のソフト化がなされず、上記OVA版での問題の影響によるものと推測されるが、それ以前に作品の出来があまり良くなかったためファンからも黒歴史扱いされており、ソフト化しても売れたかどうかはかなり疑問が残る。
- Der Fuehrer's Face(総統の顔)/B
- ドナルドダック主演のディズニー短編映画。恐怖の独裁国家の兵器工場「ナチランド」で働くドナルドの視点からナチスドイツを含めた連合国側を風刺したもの。思い切り昭和天皇を侮辱する内容であるためパブリックドメイン扱いになっているものの安売りDVDなどとして発売される可能性は今後も皆無であると思われる。動画サイト等を探せば原語版は視聴可能。
- 東京BABYLON2021/B
- CLAMPの長編漫画を原作としたテレビアニメ化企画。2021年4月からの放送を予定していたが、2020年11月にアニメ制作を担当したGoHandsによる衣装デザインが既存のものの盗用であることが発覚。さらにこれ以外にも多数の模倣盗用があったことも判明したため、信頼関係の欠如によってGoHandsとの制作続行は不可能と判断され1話も放送されることなく中止になったことが2021年3月に発表された。
- 2021年8月に、GoHandsがアニメ製作委員会の幹事社であったキングレコードに対し、制作費が支払われていないとして未払い分約4億5千万円を求める裁判を東京地方裁判所に起こした。GoHands側の主張では「(最初の盗用発覚の時点で)キングレコード側から修正依頼を受け、追加費用の支払いに合意した上で放送に向けて作業中であったが、キングレコードが突如意見を翻し、費用支払いを拒否した」としている。
- 南部の唄/A、F
- 1951年10月19日公開のディズニー映画。全米黒人地位向上協会の抗議により、アメリカでは1986年以降にディズニー側が自主規制した。このため日本でもVHS・LDは発売されたが、以降はリリースされず廃盤となり、Disney+でのネット配信も行われていない(ネット配信については、公式側が配信予定が無いことを認めている)。
- ディズニーランドのアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」(アメリカのディズニーランドおよびマジック・キングダムと、日本の東京ディズニーランドに設置)はこの作品を元にしていたのだが、2020年にミネアポリス反人種差別デモの発生の余波で題材変更を求める署名が発生し、同年6月25日にディズニー側がアメリカ国内のアトラクションを『プリンセスと魔法のキス』を題材にしたアトラクション(2022年7月に「Tiana's Bayou Adventure」というタイトルで2024年後期にオープン予定だと公表された)に変更することを発表した。なお、東京ディズニーランドに関しては検討中であると運営会社のオリエントが明かしており、今後変更となる可能性もある。
- 日テレ版ドラえもん/C、G
- 原作者の藤子・F・不二雄や小学館からも黒歴史認定。出来があまりにも悪かったため作者が抗議し封印された……という説が主流だったが、実際は「制作サイドの都合で勝手にアニメを終わらせた」という不義理が最大の理由とされる。
- 現場に最後まで残っていた真佐美ジュン(※手元に残った資料を会員制サイトなどで公開している)によれば、放送終了のひと月ほど前、制作会社の日本テレビ動画(日本テレビとは別)社長が突如失踪し経営状態が悪化。下請けからの納品も行われなくなり、経営を引き継いだ人物はアニメにあまり関心がなかったためすぐに解散を決めたのが直接的な打ち切りの理由となっているとのこと。
- 放送版のマスターフィルムは日本テレビにしばらく残っていたが、保管期間が終了した後に散逸してしまった。原作者サイドが肯定的でない上に制作会社が解散しているため著作権継承者がはっきりせず、いずれの放送版フィルムもほぼ残っていない状態である。先述の真佐美が個人で一部の回のラッシュフィルム(未編集版)を所有している他、現像を担当した東洋現像所(現:IMAGICA)が後半の一部の話のネガフィルムを所有している。
- ピグマリオ/G
- 作者がアニメの出来が芳しくなかったこと、原作ラストまでのアニメ化を約束していたのに途中で打ち切りを持ちかけられたことなどに苦言を呈し、ソフト化が断念された。以降、和田慎二作品はアニメ化の企画自体持ち上がらなくなったという。
- MACHINE TO HEART~マシンとハート~/I
- 2021年4月からテレビ埼玉の番組『トピックマガジン』内のコーナーとして放送予定だったアニメ。2020年末から声優オーディションが行われていたが、これの合格者の知人が「制作会社が出演者にノルマとして約20万円分のDVDを買い取らせようとしている」と告発。公式サイトで放送中止と制作会社との取引停止が発表された。
- 制作会社はDVDの売り上げを製作費に充てようとしていたとしている。また、製作委員会は本件に一切関与していないとしており、テレ玉の編成部は当初放送予定であることすら把握していなかった(騒動になってから代理店に問い合わせた)という。
- 水色時代/C
- ムーミン(東京ムービー&虫プロ版)/G
- モンタナ・ジョーンズ/C?
実写
- 海猿(フジテレビ制作版)/D
- 2004年にフジテレビ主導で映画化。その後続編も多数制作されヒット作となるが、2012年に作者・佐藤秀峰がフジテレビ側から関連書籍の無断発行やアポイントメントを取らない突撃取材をされたことで関係が悪化し、フジテレビとの新規取引停止および同作の続編制作を許可しないことを発表。2017年、佐藤が自身のTwitterで「同年10月末で本作実写版の全ての契約が終了し、今後テレビやインターネットで放送・配信されることは永久に無い」と宣言した。
- 終らない夏/B
- 仮面ノリダー/B
- フジテレビ系列のバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』内で放送された『仮面ライダー』のパロディコント。幅広い世代に絶大な人気を獲得したものの、当時『仮面ライダーBLACK』を手掛けていた東映のプロデューサー・吉川進が内容に激怒。また、東映と石森プロに許諾を得ていなかった(後に承諾)ことに加え、当時はバラエティ番組のソフト化自体が稀であったこともあってソフト化は見送られた。
- 吉川はその後も「クリント・イーストウッドや高倉健ととんねるずは同居できない」と恨みを述べていたが、原作者である石ノ森章太郎や『BLACK』主演の倉田てつをなどは好意的に見ていたようである。そして、2019年に大きな動きが……。
- 銀狼怪奇ファイル/F
- こちら葛飾区亀有公園前派出所/G?
- 最高の片想い/C
- フジテレビ系列で1995年に放送されたTVドラマ。かなり人気の高い作品にもかかわらず放送から20年以上経った今でもソフト化や再放送がされていない。考えられる理由としては、ジャニーズ事務所を退所しバーニングプロダクションに移籍した本木雅弘と当時若手だったTOKIOの長瀬智也が共演している点か。
- 2021年に長瀬がジャニーズ事務所を退所・芸能界を引退しているため、なおさらソフト化が難しくなっている可能性がある。
- サンダーマスク/C
- ひろみプロと東洋エージェンシー(後の創通)の共同制作による特撮番組だが、東洋側が一方的にマスターを引き上げるなど二社間で権利関係の問題があり、もめているうちに権利がさらに分散。「そんな手間をかけてまでソフト化する必要も価値もないだろう」と判断されたのか、東洋(創通)側の意向により封印状態にある。
- もともと手塚治虫の『魔神ガロン』の実写化として虫プロダクションによって企画されたが頓挫し、一部のメンバーがひろみプロを設立して別作品として仕切り直したという経緯がある。また、(『ガロン』とは別に)本作のコミカライズを手掛けた手塚治虫が原作者として扱われることもあるが、手塚プロ側はこの騒動に一切関与していないことに注意。
- 獣人雪男/A?
- 1955年8月14日公開の特撮映画。公式には「表現上の諸問題」が理由でメディア化不可能とされ、作中の少数民族に関する描写が差別につながるとする説が有力。ただし劇場での上映は可能となっており、2010年以降は名画座での上映が行われている。音声のみを収録したCDやサウンドトラックも発売された。アメリカでは「Half Human」のタイトルでDVD化されている。
- スウィートホーム/C
- 1989年1月21日公開のホラー映画。VHS・LD化の際、これを巡って監督の黒沢清が制作会社を提訴した。裁判は原告側敗訴で終わったがその後は関連商品の再版・新規商品化どちらも全く無い。放映当時に発売されたTVゲーム版のVC配信なども事実上不可能となっている。
- 善悪の屑/D
- 2019年に実写版が公開予定だったが、同年2月1日に主演の新井浩文が強制性交容疑で逮捕され、配給元の日活が2月8日に公式サイト上で公開中止を正式に発表した。
- チャイヨー・プロダクション制作のウルトラマンシリーズ関連作品/C
- ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団、ハヌマーンと5人の仮面ライダー:『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』は円谷プロダクションとチャイヨー・プロダクションの共同で制作されたものだったが、継続的なキャラクターの使用や新作制作などの権利についてチャイヨーと円谷の認識・主張が食い違っており、21世紀に入ってから裁判となる。その後ソフトは絶版、円谷の公式の時系列からも抹消された。『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』はそもそも現著作者の許可無しで制作されたもの。
- PROJECT_ULTRAMAN:チャイヨーが中国の制作会社と合同で企画した実写ドラマ。チャイヨーのウルトラマン関連版権における日本での裁判勝訴を受けて制作されたものであるが、タイの裁判所および円谷プロからの許可を得ず制作しており、円谷プロから提訴され制作中止に。詳細は当該項目及びチャイヨーの項目を参照のこと。
- ノストラダムスの大予言/A
- フードファイト/E
- まれ/D
- 出演者の高畑裕太が宿泊したホテルの女性従業員への暴行で逮捕された為ソフトは回収され、配信停止となった。
- 蜜月、ハザードランプ/D
- 2022年3月、『蜜月』の監督を務めた榊英雄が、自身の映画に出演したり、主催するワークショップに参加したりしていた女性に性行為を強要したと告発を受け公開中止に。同じく榊が監督を務めた『ハザードランプ』の方は騒動後も公開予定であると発表していたが、取りやめになった。
- 榊自身は性行為を強要した事実はないと否定しているものの、『蜜月』の脚本家や撮影監督からは「性暴力の被害の甚大さを矮小化している」「ペナルティを課されるべき」などと批判されている。
- また、本件を受け是枝裕和ら6人の映画監督が「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します。」と題した声明を発表した。騒動の余波は大きく、その後も木下ほうかや園子温らの性暴力疑惑が報じられている。
- 武蔵 MUSASHI/A
- 宮本武蔵を主人公としたNHK大河ドラマ。一部のシーンに『七人の侍』からの盗作疑惑が出て裁判沙汰になった。裁判では『武蔵 MUSASHI』の版権元であるNHKが勝訴しているが、それとは別にNHKは原告側に謝罪している。また、主役の市川新之助が隠し子騒動を起こすなどキャストの不祥事が頻発し、そのためか、現在でも一度もソフト化されていない上にオンデマンドでもフル配信されていない。だが2019年に番組公開ライブラリーで総集編が公開されており、厳密にいうと「フルバージョンが封印」になる。
- 八神くんの家庭の事情/A、G
- 1994年にテレビ朝日系列で放映されたTVドラマ版。原作は「異常に若く見える母親」という設定が作品の根幹をなしているが、本作で母親を演じたのが当時40歳過ぎの夏木マリであったことや、「マザコンではない息子と子離れの出来ていない母親」「実は魔女」といった原作にはない設定を次々と加え、それにもかかわらず原作の一部を予告に使うという不可解な演出に原作ファンからの批判が集中。原作者である楠桂も「自分はドラマ版のストーリーには何ら関知していない」と声明を出し、スタッフテロップの「原作:楠桂」という表記が「原案:楠桂」に修正される異例の事態となった。
- 一説では企画者が企画を通すために作品名を利用したのではと言われている。現在まで再放送はもちろんのこと、ソフト化もされていない。
ゲーム
- 腕魂 ~ARM SPIRIT~/I
- 艦これ改/I
- DMMで配信中のブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に新要素を追加したコンシューマ版。PSvitaで発売されたが、1年たらずで突如DL版およびパッケージ版の販売終了が告知され、その後のアップデートも行われなくなった。さらに公式サイトが販売終了と同時に閉鎖される、各種メディアミックスについても紹介している書籍『艦これスタイル』にて本作の記述が全くないなど、制作側からも完全に黒歴史扱いとなっている。
- 突然の販売終了の理由は「諸般の事情」というのが公式見解。一部ではデータセーブ機能に脆弱性があり、他のソフトのデータ改竄に悪用される恐れがあったためという説があるが、同様にセキュリティ面で問題が発生しても回収・修正の上再販が行われた別のゲームもあるため、実際は不明である。
- キャディラックス恐竜新世紀/C
- アーケード用ベルトスクロールアクションゲーム。アメリカのアニメ『Cadillacs and Dinosaurs』のゲーム化作品だが、『Cadillacs and Dinosaurs』とその原作『Xenozoic Tales』の両方の権利関係が絡んでいることに加え、「Cadillacs(キャディラックス)」というタイトル自体、原作再販時に当時の版元が付けたタイトルである都合上使用できない。さらに、このタイトルの由来である作中に登場する車「キャディラック」も同名の実車がモチーフであるため、ゼネラルモーターズ(※タイトル画面には英語で許可を得ていることが明記されている)の権利も絡んでいる……という複雑すぎる権利関係のため、移植が不可能な状態になっている。
- CubicNinja、大盛り!いきものづくりクリエイトーイ/I
- ニンテンドー3DSにハック出来る事が発覚し急遽配信停止となった。
- ルーンクエスト:ランド・オブ・ニンジャ/A
文芸作品
- 二度目の人生を異世界で(まいん)/D
- 俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長(哀川譲)/B
- 電撃文庫の小説賞「電撃小説大賞」の最終選考まで残り出版に至るも、発売後にファミ通文庫の『バカとテストと召喚獣』に酷似する(というより、ほとんど盗作に近い)箇所が含まれていたことが発覚し回収・絶版に。この他にも本編や後書きに『れでぃ×ばと!』や『戯言シリーズ』にも類似する箇所があると指摘されている。
- なお、作者はその後電撃文庫で数本小説を発表している。
- からくり同心景シリーズ(谷津矢車)/B
- 2015年12月に角川文庫から刊行予定であった『からくり同心景 黒い好敵手』について、担当編集による内容の無断改変(文章の大幅な加筆や台詞の改変など)が発覚し発売中止になった。さらに、前作にあたる『からくり同心景』(2015年8月刊行)についても同様に無断改変が確認されたため回収・絶版となった。
CM
- アスパラドリンク「アスパラマン編」(田辺三菱製薬)/D
- 「アスパラマン」という筋肉系のマスコットキャラクターが登場するCM。1999年より放送されていたが、2002年7月に演じていたハニホー・ヘニハーが不法滞在で現行犯逮捕されたため全バージョンが放送中止となった。
- SIREN(SCEI)/A
- 発売の前後にテレビCMが放送されたが「怖すぎる」とクレームが寄せられたため予定より早く打ち切りに。CERO-15(15歳以上対象、現在のCERO-C)のゲームにもかかわらず、15歳以下の子供も見るような早い時間帯で放送されたためクレームが寄せられたのではないか、という見解があるが、深夜帯にしか流れていなかったという説もあり真偽は不明である。
- ディレクターの外山圭一郎が後年になって「発売時の初動は目標に届かなかったが、CM放送中止で話題になったことで問い合わせが殺到し欠品状態になった」と語っており、ホラーゲームのプロモーションとしてはかえって成功したと言える。
- ハウスシャンメン(ハウス食品)/A
- おそらく封印CMの中で最も有名な例。「女性が作る役で男性が食べる役」という演出で「私作る人、僕食べる人」というセリフが使われたのが性差別として問題となり、放送開始から1ヵ月で放送中止に。
- ボンバーマンシリーズの海外版CMの一部(HUDSONSOFT)/B?
- ハッピーセット「スポンジボブ ハチャメチャびっくり編」(マクドナルド)/A
- 通称ハッキョーセット。子供たちがスポンジボブのおもちゃで大げさにはしゃぐという内容なのだが、そのハチャメチャすぎる内容からキャンペーン終了前に打ち切りとなり、公式サイトからも早い段階で削除された。
- リッタースポーツの日本版CM/A
- リッタースポーツはドイツ(当時西ドイツ)の有名チョコレート。1970年代に日本で放送されたCMの内容が、桂三枝(後の桂文枝)があまりにも有名な独裁者の格好でギャグをかますという内容で、即座に封印された。
- 後にTBSの『テレビ探偵団』に三枝がゲスト出演した際にCMの映像が使用された。
楽曲等
- 一般男性脱糞シリーズ(鈴木ゆゆうた)/A
- 彼を代表する曲だったが、ハセカラ騒動の背景を知らないまま、「唐澤貴洋は授業中に脱糞した人」などと誤解する人が増えてしまった事などに元ネタの恒心教が反発し、一般男性シリーズの公開停止を要求。
- しかしゆゆうたがこれを無視し一般男性シリーズを400人の吹奏楽団と歌うという動画を公開、それに激怒した恒心教徒がゆゆうた・吹奏楽団の関係者への攻撃(個人情報特定など)を開始した。
- 最終的にゆゆうたが恒心教の出した条件(一般男性シリーズの公開停止を含む)を飲むのと引き換えに攻撃を停止するよう懇願、そしてその条件に従い封印された。
- おふくろさん(バース付き)(森進一)/B
- 下記の「おふくろさん騒動」後、「オリジナルの歌詞のみを歌唱する」という条件と引き換えに、こちらは半永久的に封印されることになった。
- 自衛隊に入ろう(高田渡)/G
- 原曲はアメリカのシンガー、ピート・シーガーによる『アンドーラ』という楽曲で、ベトナム戦争に多額の軍事費を注ぎ込むアメリカ合衆国(とアメリカ軍)を風刺する反戦歌である。高田が当時街頭での勧誘活動を熱心に行っていた自衛隊への皮肉として「自衛隊に入ろう」と呼びかける替え歌を発表した。実際に防衛省(当時は防衛庁)からPRソングに起用したいという打診もあったという。1968年に第三回関西フォークキャンプにて初披露され、翌1969年にレコードがリリースされた。しかし、その後ほとんど披露されることはなく、テレビでも事実上の放送禁止扱いとなっていた。
- 友人である筑紫哲也は著書で、(時期は不明であるが)この歌詞を真に受けて、本当に自衛隊に入隊した人がいたことから高田が自主封印したと明かしている。なお、2000年代に入ってからそのままの歌詞でガガガSPや渋さ知らズによってカバーされ、CDへの収録も行われたが、そちらは特に封印されていない。
- 大地讃頌(PE'Z)/B
- 一部アーティストの「ベスト盤」/C
- BEST OF DREAMS COME TRUE(DREAMS COME TRUE)
- 元々はニューアルバムとして制作されていたようだが、ドリカムがエピックソニーからヴァージンレコードに移籍したのに伴い、急遽ベストアルバムとして発売が決定したことが語られている。
- ドリカム側はデビュー当初から「ベストアルバムは不要」と明言しており、リリースの時点でファンクラブの会員に「このアルバムは自分たちの意思で発売するものではない」と宣言して不買を呼び掛けた。その後、ソニー側に抗議して廃盤を要求した末に、2000年にドリカム公認のベストアルバム『DREAMS COME TRUE GREATEST HITS "THE SOUL"』がリリースされたため廃盤となる。
- BEST OF DREAMS COME TRUE(DREAMS COME TRUE)
- RECYCLE Greatest Hits of SPITZ(SPITZ)
- 解散するまではベストアルバムを出さないというスピッツ側の意向を無視して、レーベル側から半ば無理矢理に発売されたもの。スピッツは公式のディスコグラフィーには掲載せず、「発売は自分たちの意図したところではない」とファンクラブの広報や公式サイトに声明文を出すほどであった。
- 前述したドリカムの例とは対照的に、こちらはリリースされる際に交換条件として「ファンへの説明、タイトル、選曲、アートワーク、音源のリマスタリング作業など制作の大部分をメンバー主導にする事」をバンド側が要求しそれが通ったため、後年出版されたバンドの自伝本『旅の途中』でボーカルの草野マサムネが「アートワークやリマスタリングされた音に関しては、皮肉にも気に入ったものとなった」と述懐している。
- スピッツ側の心情とは別にセールス自体は好調で、数年間にわたって製造が続けられていたが、2006年にメンバー公認のシングルコレクションアルバム『CYCLE HIT』がリリースされた際に廃盤となった。
- RECYCLE Greatest Hits of SPITZ(SPITZ)
一部が封印された例
全体に問題があったわけではなく、ひとつの箇所に問題があったためその部分のみが封印されたもの。
漫画
- 苺ましまろ - 初期のエピソード(ばらスィー)/H
- 「月刊コミック電撃大王」で2000年から掲載が始まったが、このうち初期の4話分が単行本1巻には収録されなかった。
- 未収録となった4話分は一部のキャラクターの名前が異なっていたほか、伊藤伸恵・千佳の兄(伊藤高文)が描かれていたり、桜木茉莉(掲載当時の名前は「桜井茉莉」)が松岡美羽に対して「ブ女」「(車に)ひかれてしまえ!」といった今となっては絶対に言いそうにない暴言を吐いたりしていたが、単行本未収録に伴いこれらの存在やエピソードは無かったことにされた。ただし単行本1巻の頃は美羽と茉莉の仲が悪かったり、茉莉の行動にも毒の強い面があるなど、未収録時代の名残が残っている。
- 浦安鉄筋家族 - 424発目「軍団親子」(浜岡賢次)/G
- 「涙が出るほどの失敗作」という作者自らの判断により封印。作者の浜岡は自作に対して非常に厳しい評価をすることで知られ、前作『4年1組起立!』でも内容の不出来を理由に3本ほどエピソードの自主封印を行っている(後に解禁)。
- 1998年放送のTVアニメ版第1作でも、「子供たちが適当にカレーを作ったせいで鍋はおろか人体をも溶かす劇物が完成してしまう」というエピソードが、同時期に発生した毒入りカレー殺人事件の影響を受けて放送を見送られた(放送終了後、映像ソフトに収録)。
- MMR - 「甦るノストラダムス 暗黒新予言!!」(原作:樹林伸、作画:石垣ゆうき)/E
- 美味しんぼ - 第469話「はじめての卵」(原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ)/A
- おまかせ!ピース電器店 - 第45話「ゲームの星」(能田達規)/A
- ガクラン八年組 - 「張」登場回全て(しもさか保)/A
- かっとばせ!キヨハラくん - 「コロコロアニキ」連載分(河合じゅんじ)/D
- カメレオン - 第322話「YAZAWA・友情物語」(加瀬あつし)/B
- 餓狼伝説(コミックボンボン版) - 「コミックボンボン」1994年9月号掲載回(細井雄二)/B
- SNKの格闘ゲーム『餓狼伝説2』のコミカライズだが、当該の号(単行本では13話と14話の間)で同社の別作品『サムライスピリッツ』のキャラクターを「本人の子孫」という設定で登場させた。これは担当編集者がSNKに許可を取らずに出した案で、SNKに怒られたため単行本未収録となったことが『突撃ボンボン』の細井へのインタビューにて明かされた。なお、話が抜けた分は台詞を修正して辻褄を合わせている。
- 真相が明かされる前は、当時のSNKはサムスピキャラを「世界観が異なる」として自社他作品に出すのを避ける傾向が強かった(※『クイズ・キングオブファイターズ』は傘下企業のザウルス製なので例外)ため、それに抵触してしまった可能性が高いと囁かれていた。
- 機動戦士Vガンダム(コミックボンボン版) - 第6話「ガンダム拳炸裂!!」(岩村俊哉)/B
- 当時大人気だった『ストリートファイター』『ファイナルファイト』の露骨すぎるパロディ回。作者曰く単行本化する際にページ数が多すぎるとして一話削ってほしいと頼まれた結果なのだが、まぁやむを得ないだろう。なお次回作……。
- キン肉マン(読み切り版)(ゆでたまご)/B
- クレヨンしんちゃん - 連載初期の一部エピソード(臼井儀人)/I
- 原作漫画は大人向けの雑誌での掲載ということもあってか、過激な下ネタやパロディ、ブラックジョークがいくつかあり、単行本化の際にボツになるエピソードもあった。TVアニメ版の「アクション仮面を見るゾ」はお蔵入りエピソードから唯一復活した映像化作品として貴重な存在となっている。
- こちら葛飾区亀有公園前派出所の一部回(秋本治、当時のPNは山止たつひこ)/F(A?)
- 派出所自慢の巻:かつてはジャンプ・コミックス4巻に収録されていたが、旧日本軍や右翼に関するブラックジョークが多かったためか、90年代初頭頃より別のエピソードに差し替えられ封印された。特に両津と中川が「天皇陛下バンザーイ!」とはやし立てながら焚火の中に火種を放り込む描写が決定打となった可能性が高い。
- 帰ってきたあの男の巻:プリキュアシリーズをネタにしたことで東映アニメーションからクレームが付いたのではないかと噂されている…が、『こち亀』という作品自体が様々な漫画やアニメ、サブカルチャーに関する話題を取り入れており、過去には『セーラームーン』をネタにしたキャラクターなども登場しているため実際の理由は不明である。
- エピソード自体が封印されたわけではないが、「煙はEなもの!?の巻」(ジャンプ・コミックス34巻収録)で話の間に挿入されるコミックエッセイ「私情と偏見によるたばこ講座」(4コマ)も現行の版では削除されている。禁煙を啓蒙する真面目な内容なのだが、「それでも吸いたいという人は カッコつけてふかさないで ぜひ 肺の中に飲んでもらいたい ゴクリと!」「そして たばこを根元まで吸ってもらいたい これで10年は命が縮む」「特に現代のパープリンギャル ごていねいに女性用のたばこまで出ている これを毎日30本くらい吸って 超健康的な赤ちゃんを産んでほしい」と、かなり過激な物言いで喫煙者を皮肉っており、削除もやむなしといったところ。
- ゴルゴ13 - 第237話「幻(ダミー)の栽培」(さいとう・たかを)/A
- イラン・イラク戦争真っ只中の1986年に「ビッグコミック」4月10日号、4月25日号で発表された。「掲載当時のイランの指導者であるホメイニ師が影武者を用いていた」という描写に対し、イラン大使館からの抗議があったため、単行本未収録どころか本誌掲載のみとなっている。
- この作品については、該当エピソード以外にも単行本収録が見送られたエピソードがいくつか存在するが、単行本以外の別冊や増刊号に収録される場合があるため、本誌掲載のみとなってしまったエピソードは現在までこれのみ。
- さよなら絶望先生 - 第268話「ペイの拡充」(久米田康治)/B、G
- 四姉妹エンカウント - 第9話(大島永遠)/A
- 「ファミ通」2010年1月21日号に掲載。ファイナルファンタジーXIIIとマリオシリーズのキャラクターが登場する内容だった。不適切な部分があったとしてスクウェア・エニックスよりクレームを受け、ファミ通側が謝罪。その後、第9話は単行本やweb配信から除外されている。
- スーパーマリオ(コミックボンボン版) -「オリンピック編」など(本山一城)/C、I
- スポーン - 第10話「CROSSING OVER」/I
- 世界一有名なヒーローが登場するなど、本編の流れとは関係なくアメコミ業界に対する皮肉を表現した物語ゆえ、世界各国の翻訳版にも一切収録されていない。もっとも、北米では中古コミックが比較的多く出回っているため、閲覧が全く不可能というわけではない。
- 厳密には封印ではないが、登場人物の一人「アンジェラ」の版権が、イメージ・コミック(厳密には創設者にしてシリーズ原作者のトッド・マクファーレン)と作者のニール・ゲイマンの権利帰属にまつわる裁判を経て、ゲイマンを支援していたMARVELにゲイマンからの返礼という形で版権が売却された。アンジェラは2013年を持ってマーベル世界に完全移籍し、マイティ・ソーの姉妹というポジションに収まっている。
- ちびまる子ちゃん - 第98話「『まる子、夢について考える』の巻」(さくらももこ)/G
- ついでにとんちんかん - 「タカちゃん」登場回のほとんど(えんどコイチ)/E
- 作中に登場するとんでもなくドスケベな中学生「タカちゃん」のモデルは当時の作者の担当編集者で、後に週刊少年ジャンプの7代目編集長となる高橋俊昌。単行本版は普通に収録されていたが、2003年に高橋が急死したことを受け、その後に出版された文庫版からは「もしそのまま収録した場合、故人や遺族への冒涜になる」という編集部らの判断により、タカちゃんの登場する回のほとんどが封印された。
- 天才バカボン(80年代月マガ版) - 第1話、第9話、最終話(赤塚不二夫)/I
- それぞれ「月刊少年マガジン」1988年1月号、同年9月号、1989年2月号に掲載。作品自体が過激かつ破綻した表現を大量に含んでいるが、この3本は際立って苛烈なためか現在まで一切日の目を見ていない。
- はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ - Film4「sea loves you」(高遠るい)/I
- イルカと性交するAVを録るという内容で、一般誌ではアブノーマル過ぎて有害指定を受ける可能性を考慮して自主規制。その後pixivにR-18作品として投稿された。
- また、2022年5月には、App StoreおよびGooglePlayストアの表現ガイドライン変更の影響を受けて、電子書籍アプリ「マンガボックス」での漫画本編の配信が停止となっている(他サイトでは配信継続)。
- はまり道 - ポケモンシリーズを題材にした作品(吉田戦車)/C
- 姫ちゃんのリボン - 「織田和也」登場回全て(水沢めぐみ)/B?
- 「りぼん」1993年5月号~同年8月号掲載分(りぼんマスコットコミックス8巻収録)に登場。織田和也は本誌では風立市の廃屋の謎など物語の重要部分に関わる人物であったが、単行本化に際して彼の存在は抹消され、該当するエピソードも全て修正された。
- 詳細な理由は不明だが、当時からキャラクターの設定や立ち位置について『ときめきトゥナイト』との類似性が指摘されており、剽窃が疑われるのを防ぐためという説がある。
- ブラック・ジャック - 第28話「指」、第41話「植物人間」、第58話「快楽の座」(手塚治虫)/A、G、H
- 「指」:多指症差別につながる描写があったため抹消。後に「刻印」にリメイクされた。
- 「植物人間」:作中のセリフで「植物状態」と「脳死」が混同されており(※脳死は脳幹の機能が停止した状態で自発呼吸ができないが、植物状態は脳幹が働いているため自発呼吸が可能という違いがある)、修正するとストーリーが破綻してしまうためと見られる。さらに「健康な人と脳死状態の人の脳をつなげる」という描写や、脳の手術により幻覚を見たとも解釈できるようなストーリー展開、脳死状態の人の臓器移植に関する議論と絡めて問題視された可能性もある。
- 「快楽の座」:うつ病の治療のため「スチモシーバー」という電子装置を脳に埋め込む手術(ロボトミー手術)を受けた結果、狂人と化した少年の犯罪を描いている。あまりにも倫理に反するため自主的に封印された。
- マカロニほうれん荘 - 連載末期の話5本(鴨川つばめ)/G
- 作者の連載へのモチベーションが当時著しく低下しており、ぶち抜き多用の雑な絵柄やマジックインキで描き殴ったような背景など、その質に問題があったためとされる。後に1話のみ解禁された(後述)。
- 魔太郎がくる!!の一部回(藤子不二雄A)/I
- 「週刊少年チャンピオン」にて連載後、中央公論新社の「藤子不二雄ランド」レーベルから再販される際に、複数のエピソードが収録を見送られたり修正を施されたりした。また、藤子不二雄ランド版を底本とする「中公文庫版」、「チャンピオンコミックス新装版」が刊行された際にも一部のエピソードが削除されている。ここでは、その中でも代表的なエピソードについて説明する。
- 「ゴミはふくろにしまつしよう」他多数:「シンナー中毒のヒッピーをゴミ袋に誘い込んで袋を密閉し、バットで撲殺する」など、魔太郎の受ける被害と、それに対する報復の仕方、あるいはその両方が特に残虐かつ比較的現実にも再現可能なものであるためと見られる。
- 「トランプのうらみはトランプでかえす!!」:「校内でカード賭博を行う中学生」という主題が教育上よろしくないと判断されたためか。のちに一度だけコンビニコミックで復活。
- 「悪魔のようなチビ」:魔太郎の宿敵・阿部切人の初登場回だが、噛み付く・ボールペンで刺す・ハサミで刺す・火事を起こそうとする……と、とにかく直接的な方法で魔太郎を殺しにかかるため、「いかにそういうキャラでも3歳児がこれはどうか」という意見が出ただろうことは想像に難くない。これに伴い、「悪魔のようなチビがまたきた」が改題の上で正式な切人の初登場回ということになった。
- 「ネジれた心の正義の味方」:悪人が魔太郎に報復されずに事故死を遂げる。魔太郎自身もあまり話に絡まないため、本旨にそぐわないと判断されたか。
- 「人間狩りは悪い遊びだ!!」:猛犬を連れ、エアガンを撃って魔太郎を追い立てる「人間狩り」の描写が問題視されたと思われる。この話の続編「恐怖の同窓会」も煽りを受けて封印。
- 「奇人怪人奇々怪人」:「目でタバコをふかす」という一発芸を持つ中学生が敵役。魔太郎が喫煙を強要させられるシーンもあるため、未成年者の喫煙並びにタバコを用いたいじめを助長すると判断されたか?
- 「恐怖のTシャツ!!」:理由は不明。最も考えられそうな理由としては、「ブルース・リーの写真(むろん、本物の写真をそのまま使うのではなく藤子A得意の精緻な模写で表現されている)がプリントされたTシャツ」が出てくることによる肖像権への抵触と思われる。
- 「不幸の手紙などこわくない!!」:理由は不明。別に問題はなさそうだと判断されたか、のちに一度だけコンビニコミックで復活。
- 「魔太郎の生い立ち」:藤子不二雄A・F両氏の実体験と連載開始の経緯について語った番外編。
- 燃える!お兄さん - 「サイボーグ用務員さんの巻」(佐藤正)/A
- やりすぎ!!!イタズラくん - 無題(吉野あすみ)/A
- コロコロコミック2018年3月号に掲載されたエピソード。「チンギス・ハーンの額に落書きした挙げ句、下ネタにもじった名前にする」という描写がモンゴル出身の元横綱・朝青龍や駐日モンゴル大使館の逆鱗に触れ、国際問題レベルの大騒動になり最終的には回収騒ぎに発展。その後、公式は「大きな間違いをしてしまいました」と謝罪している。
アニメ
- 赤ずきんチャチャ - 本放送時のOP(映像ソフト限定)/C
- OP「君色思い」はSMAPが担当していたのだが、映像ソフト化の際には、映像ソフト側権利者のキングレコードと楽曲側権利者のビクターならびにジャニーズ事務所との間で合意が取れなかったため、前期EDを担当した沢田聖子がカバーしたバージョンに差し替えられた。なお、再放送やdアニメストアのネット配信では、SMAPバージョンを問題無く使用している。
- デビュー直後のGLAYが前期OP・EDを担当した『ヤマトタケル』や新人アイドルだった嘉陽愛子が前期OP・EDを担当した『ミッドナイトホラースクール』も、諸事情でソフト化の際に全話分OP・EDの差し替え措置を行っている。前者についてはレコード会社の移籍やメンバーの脱退などの影響もあると見られ、後者については嘉陽が自身のブログで「色々あって」としており、詳しい事情には触れていない。
- あはれ!名作くん - 「あはれ!ゾースくん」/C
- ビットワールドのゾースがゲスト出演する回。ゾース側の権利関係かこの回だけソフト化や配信が行われていない。
- ただし公式Twitterに「YouTubeには載らないから、オンエアを絶対に見逃すな!」という煽り文句があったので元からソフト化される予定はなかったのではないかという意見もある。
- 円満解決!閻魔ちゃん - 「美少女の体がお菓子になるとどうなるのか?」/I?(A?)
- 主人公の涙や髪が飴やポッキーになる特殊体質になってしまう回。何故か現在は非公開になっている。理由は不明だが一部に不衛生極まりない描写があるため製菓会社からクレームが来た、もしくは未然に防いだという説がある。実際に制作会社が同じアニメにも似たようなエピソードが存在するが、そちらは不衛生な描写が存在しておらず特に問題と見なされていない。
- 内容そのものは封印されていないが、最終話「今までありがとう。」のサムネイルも諸事情により差し替えが行われている。詳細はエマエマ最終回ショックを参照。
- おそ松さん - 第1シーズン1話「復活!おそ松くん」、3話「こぼれ話集」の一部/B
- カウボーイビバップ - テレビ東京版第13話「よせあつめブルース」/G
- 1998年、最初にTV放送された際の最終回。もともと制作が間に合わなかった別作品の穴埋めに使われ、全13話に短縮された上、当時のテレ東側の検閲により暴力・性描写や光の明滅を修正・カットせざるを得なかったため、そんな状況に対する皮肉を込めて制作された。
- ラストに「THIS IS NOT THE END. YOU WILL SEE THE REAL "COWBOY BEBOP" SOMEDAY!(これは終わりじゃない。いつか本物の『カウボーイビバップ』を見せてやる)」というメッセージを表示して終了。それから4か月後、WOWOWのノンスクランブル枠にて「本物」が全26話の放送を満了したため、役目を終えたこちらは封印となる。
- 学校の怪談 - 第3話「私キレイ? 口裂け女」/A
- 機動戦士ガンダム(北米版) - 第15話「ククルス・ドアンの島」/I
- 北米でリリースする際に、富野由悠季の指示によって欠番となった。2002年のアニメエキスポに出演した際、海外視聴者からの質問に答える形で「There's a reasion, but since the staff is still alive, I can't talk about it.(もちろん理由はありますが、当時のスタッフがまだ現役ですし私からは話せません)」と回答している。→当時の記事のアーカイブ
- あくまで噂程度ではあるが、反戦を訴える内容を北米の配給会社が問題視したという説がある。たびたび言われる作画崩壊については、そもそも他の回にも当てはまることなのでそれほど影響はないと思われる。
- 機動戦士SDガンダム Mk-IV -「ガンダムマシン猛レース」/B
- VHS時代には収録されていたが、DVD以降は欠番扱いになり収録が見送られた。その理由は内容があからさまに『チキチキマシン猛レース』そのものだったからで、著作権に対する意識の変化が背景にあることは想像に難くない。
- ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン - 第5シーズン21話「海の守り神ポセイ丼登場」/A
- 番組冒頭で、商品のタコの足をわざと1本引き抜く行為に加え、ムールが某金融ドラマのように怪人に土下座をしたり、同じEテレの音楽アニメを下ネタにもじったタイトルにするなど視聴者から「食育アニメにふさわしくない」「下品すぎる」などのクレームが殺到したため当日夕方以降再放送が見送りとなった。その後一部修正の上、2021年8月30日に再放送が行われた。
- 混血のカレコレ - 「女体化するとどうなるのか?」(フルバージョン限定)/I?
- この回の内容は登場人物の1人が色々あって女体化するというものだが、公式からのアナウンスも無しに非公開の措置が取られた。
- ここまでなら封印作品としては割とよくあることだが、後に公式Twitterで三分割された状態で再公開されており、「登録者争奪戦バトル」ではとある人物がこの回について言及するシーンがある。また、女体化(男体化)回は制作会社が同じ他のアニメでも行われたことがあるが特に非公開などの措置は取られていない。
- サウスパークの一部回/A、I
- 第3シーズン10話「チンポコモン」(日本限定):タイトルの時点でアウト。内容もいつも通りひどい下ネタ・パロディで溢れかえっており、WOWOWから放送拒否された。
- 第5シーズン3話「Super Best Friends」:ムハンマドを「形ある存在」として登場させたことが問題視され、公式動画配信が停止。以降、作中にムハンマドを出す際は黒塗り加工を施して検閲済みであることをアピールするようになった。
- 放送自体は行われたが、同じくムハンマドをネタにした第10シーズン4話「Cartoon Wars Part II」は抗議を受けることを懸念したコメディ・セントラル(本作を放送しているアメリカのケーブルテレビチャンネル)が一部シーンのカットを要求している。
- 第14シーズン5・6話「200」「201」:やはりムハンマドが登場する。「200」放送後に過激派の人物から殺害予告が送られたため、翌週放送の「201」ではコメディ・セントラル側によって作者側に無許可でセリフにピー音が被せられる事態が発生。かろうじて映像ソフトには収録されたが、以降の再放送・動画配信は一切されていない。
- 第23シーズン2話「Band in China」(中国限定):1話丸ごと使って中国政府とそれに忖度する昨今のアメリカ芸能界を揶揄したため、当局の怒りを買い、中国内での放送・商業展開はおろかファンサイトの閲覧までも禁止されてしまうことに。作者側もさらなる皮肉で対抗し、後日発表された長編エピソード「The Pandemic Special」でもこのエピソードが大きく扱われた。
- ザ・シンプソンズの一部回/E、I
- S03E01「マイケルがやって来た!(Stark Raving Dad)」:キングオブポップの名を冠したマイケル・ジャクソンが登場するエピソード。準主役級の扱いでマイケル本人から出演したい意向の電話がスタッフに届き、夢の共演が実現したが後のCSおよびディズニーが運営する定額制動画配信サービス「ディズニープラス」でのシリーズ放映からは外された。(第3シーズンのDVD-BOXには収録されている。)
- S10E23「シンプソンズ東京へ行く(Thirty Minutes Over Tokyo)」:ホーマーが天皇を投げ飛ばすシーンや、ポケモンショックをパロディーにしたシーン等が問題となった為、日本では未放送。
- S1110「小さなお母さん(Little Big Mom)」:ハンセン病をネタにするシーンがある。此方も日本未放送。
- スポンジボブの一部回/I?
- 第3シーズン15話「私はクール(Mid-Life Crustacean)」:スポンジ・ボブとカーニらが女性の下着を盗む場面があり、子ども向けでないとの制作者側の判断により、このエピソードは削除された。
- 第12シーズン263話「Kwarantined Krab」:流行り病が原因で店内の客が隔離される、感染者が仲間外れにされるなど現実のコロナウイルス騒動を彷彿とさせる回。日本国内では放送されていない。現実のパンデミックの状況から慎重に扱うべき話題と考え、配信中止となった。似たようなケースにテイコウペンギンの「コロナウイルスに感染するとどうなるのか?」(後述)がある。
- 瀬戸の花嫁 - 第拾七話「県警対組織暴力」/B
- 全力回避フラグちゃん!の一部回/I?
- 「マゾヒストになるとどうなるのか?」:特に年齢制限などもなく普通に配信されていたが、突然非公開に。公式からの声明はないが、視聴者の間では登場人物がSMプレイをするシーンが引っ掛かったという説が最有力とされている。なお、ライトノベル版2巻に同じような設定の話(※アニメ版とストーリーは異なる)が収録されている。その後英語吹替版にて視聴可能であったが、またしても削除されてしまった為、再び視聴不可能となっている。
- 「必ず従わなければいけない王様ゲーム」:理由は不明。
- 「女友達を24時間コントローラーで操作してみた」:理由は不明。考えされる理由としては主人公がセクハラ行為を行う描写や(未遂に終わったが)街中で全裸になろうとした描写がアウトと判断されたか? また、上記の回と連続で削除されてしまった。
- ちびまる子ちゃん(TVアニメ版第1期) - 第8話「『花輪君 子供歌合戦に出場する』の巻」、第77話「『まる子 百恵ちゃんのコンサートへ行く』の巻」/C、I
- 実在の歌手の曲を歌うシーンがあるため、権利的にNGが出て2020年発売のBD版には収録されなかった。第77話については、現実に行われたコンサートの映像をフィルム化して挿入している(参照)ためHDリマスターが不可能なことも大きな理由となっている。
- テイコウペンギンの一部回/I?
- 「似非フェミニストになるとどうなるのか?」:「記憶喪失になるとどうなるのか?」に差し替えられた。2022年7月に公開された「3年間の中で生まれてしまったボツ動画公開します」という回で、理由について「一部の過激な思想を持った方々が…(過剰に反応するかもしれない)」と言及されている。(実際に後の「【アニメ】憲法が改正されるとどうなるのか?」(2022年11月18日更新)では、過激な思想を持った思想の方々に目を付けられたせいで、プチ炎上してしまった事がある)ただしこれを含めた没になった回を復活するかもしれないとも語っているため、今後封印が解除される可能性はある。
- 「コロナウイルスに感染するとどうなるのか?」:「ブラック企業でインターンをするとどうなるのか?」に差し替えられた。不謹慎と判断された可能性があるほか、YouTube側でも新型コロナウイルスに関するデマや誤情報が含まれる動画を規制している(仮に内容に問題がなくても巻き込まれる可能性がある)影響もあると推測される。
- 「穴」:内容が星新一の小説『おーい でてこーい』に類似しており、クレームを防ぐため、もしくは著作権関連で削除された可能性がある。
- また、2022年1月〜3月に『きんだーてれび』内で放送された分のストーリーも有料配信は行われているが現在までソフト化はされていない。こちらについての理由は不明。
- ディズニー - 「ドナルドの誕生日」/I
- ドナルドダックがヒューイ・デューイ・ルーイに無理矢理喫煙させる描写がある為か一部の国ではお蔵入りにされている。
- てっぺんっ!!! - 第2話「キャトルの章」/E
- 安倍晋三元首相射殺事件の影響と思われる理由で前日に放送中止が決定され、第1話が再放送される形となった。あらすじに「コンヤハチジ ダイトウリョウ アンサツ ケッコウ」という文言があったことが確認されており、これが問題視されたと見られている。
- その後9月10日以降に順次放送、配信予定であることが告知された。ただし、Blu-ray収録時の対応は未定となっている。
- 忍たま乱太郎の一部回/G、I
- 第1期28話A「ただのドケチじゃないの段」、第2期9話「こりない花房牧之介の段」:人身売買を扱っているため封印。
- 第2期26話「謎の経塚の段」、27話「三百年前の先祖の段」、28話「山田先生怒るの段」:どもりを馬鹿にする描写、経塚を掘り返す(罰当たり)描写があるため封印。
- 第2期51話「ヒゲ剃りが下手な男の段」、52話「一年生対二年生の段」、53話「苦手と戦えの段」:早食い競争のシーンがあるため、早食い・大食いネタに関する社会問題を鑑みて封印(『フードファイト』の節も参照)。
- 第17期32話「カラクリ忍器の段」、51話「保健室の昼寝の段」、72話「剣一筋の段」、74話「伊賀と甲賀は嫌いの段」、80話「カメ子と王子様の段」、87話「天竺ガエルを取りもどせの段」:いずれもアニメオリジナルエピソード。原作の雰囲気とずれていると判断され封印。
- 内容自体は封印されていないが、第1期3話「消えたしんべヱの段」は劇画風に刀や槍で突かれる描写や戦死者の描写が存在するため再放送はされておらず、第2期20話「おとめ心の段」は寛永通宝(江戸時代の通貨)を出してしまったことで、原作者の「室町時代に存在したものだと誤解されてしまうような紛らわしい物品を出してはいけない」という意向により再放送時に500円玉に修正された(映像ソフトにも修正版を収録)。
- ぱすてるメモリーズ - 第2話「ご注文は? と言われても……」/B
- 放送後にネット配信の停止が発表。当初は『ご注文はうさぎですか?』のパロディがアウトだったのではとの推測が挙げられたが、後に背景の無断トレスが発覚。配信停止時点では修正の上映像ソフトに収録されると発表があったが、最終的にこの回だけが封印される形で発売された。なお、2021年10月末から12月上旬にかけて同作が配信サービス「GYAO!」にて無料配信された際、手違いからかこの2話も配信されたことがある。
- びじゅチューン! - 「あしゅらコーラス」「ファッショニスタ大仏」「最後の晩餐サンバ」/I
- プリキュアシリーズ - 一部シリーズの北米版/C
- 2008年ごろ『ふたりはプリキュア』の北米でのダウンロード配信が開始されたが、14話まで配信されたところで配給会社4kid Entertainmentが東映に版権を返却し配信停止に。その後カナダのYTVで英語吹き替え版が放送されているが、この時点でのソフト化はされなかった模様。
- 後に『スマイルプリキュア!』の英語版として「Glitter Force」が放送されるまではプリキュアシリーズのアメリカでのテレビ放送やソフト化はなかったが、字幕版はHuluで配信されていたようである。また、2010年代後半のシリーズは正式にソフト化が行われている。
- ベルサイユのばら - 特別編「燃えつきたバラの肖像」/I
- 放送3クール目の1980年4月以降よりプロ野球中継の放送時間が変わった影響で、同時ネット局が放送を休止すると遅れネット局の方が先に放送されてしまうことから、遅れネットとなる一部地域ではこのエピソードを第24話として放送し、事実上の放送打ち切りとした。制作経緯が特殊なため、その後の再放送はおろかソフト化もされていない。
- ベン10 - 第8シーズン(アルティメットエイリアン)6話「パンドルの鎧」(日本限定)/E
- 東日本大震災被害または原発事故を想起させる描写が含まれていたため、日本では放送中止となった。
- ポケットモンスターの一部回/E、I
- 無印カントー地方編38話「でんのうせんしポリゴン」:日本一有名な封印作品の一つ。ポケモンショックを参照。
- ピチューとピカチュウ:劇場版で唯一の封印作品。本作でナレーターを務めた女優の酒井法子が2009年に覚醒剤取締法違反で逮捕されたため封印された。その後配信・ソフト化は一切行われていない。
- アドバンスジェネレーション101話「ドジョッチVSナマズン! ゆれる島の戦い!」:「じしん」を使うポケモンを主題にした回だが、放送直前に新潟県中越地震が発生したため、話そのものが放送されずに封印された。この時期を境に、アニポケでは「じしん」や「マグニチュード」といった技が使われなくなった。
- ベストウイッシュ第1シーズン23・24話「ロケット団VSプラズマ団!」:当該項目を参照。
- MUSASHI-GUN道- - 9話以降/I?
- 突如として日本でのDVD発売が打ち切られ、8話分までしか発売されないまま事業が凍結。しかもこのDVD、本放送時のバージョンをそのまま無修正で出版している。
- 単に「収益が見込めない」「度が過ぎる作画崩壊のため修正する箇所が多すぎて匙を投げた」といった(しょうもない)理由では、とも……。
- なお、共同製作となったフランスでは最終回まで収録されたDVDが発売されている。
- ヤッターマン限定版 今夜限りのドロンボーVSドロンボー! 生瀬ケンコバ深キョンにあのヒーローも登場SPだコロン!/C?
- 平成版ヤッターマンで唯一、ソフト化されず、再放送もない回。タイトル通り実写映画版とのタイアップ回だが、実写映画側の権利元や俳優の肖像権に配慮した説が最有力。
- ただ、「『限定版』『今夜限り』と銘打っているあたり元から収録しない予定だったのでは?」との見方も。
- 妖怪ウォッチ - 第39話「妖怪U.S.O.」/B(E?)
ゲーム
- ザ・キング・オブ・ファイターズ2001/2002 - K9999/I
- デザインも技も『AKIRA』の島鉄雄そっくり。声優も同じ佐々木望である。後のリメイク時に、ほぼ同じ性能の別キャラ「ネームレス」に差し替えられた。著作権的に問題となったかと長らく推測されていたが、後年になってかつてSNKプレイモアに所属し、シリーズの開発に関わっていたFalcoonが「なぜ彼が出ていないかの真実はおそらく開発陣の中でも一部の人間しか知らない。」「みなさんが思っている理由で彼が封印されたわけではない・・・ということです。」と語っている(参照1、2)。
- 前述のリメイク版はオリジナルの忠実移植を同梱しており、2018年には上記『2001』『2002』もオリジナルに忠実な形で現行機種に移植されているため「新作での再使用」のみ自粛された特殊な例である。
- 2016年発売の『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』では名前がストーリーにて言及されるほか、他社開発を含むSNK関連のソーシャルゲームに登場している。
- 2022年発売の『KOFXV』において同等の性能のクローネンが登場。所属チームのEDで同一人物であることが示唆されている。
- メタルスラッグ5 - 謎の男性キャラクター/I?
- ポスターに描かれていた、リーゼントにグラサン、髭が特徴の男性キャラクター。新キャラクターとして出すつもりだったのだろうが、結局は登場しなかった。ROMデータの流出が原因と思われる。
- パワプロクンポケット - 「正金」登場イベント/A?
- 元ネタが元ネタなだけにカットされてしまった。
- ファイナルファンタジー15 - DLC「未来への夜明け」/C
実写
- 相棒 - 第3シーズン7話「夢を食う女」/A
- ウルトラセブン - 12話「遊星より愛をこめて」/A
- 日本一有名な封印作品の一つ。当該項目を参照。
- 怪奇大作戦 - 第24話「狂鬼人間」/A
- 日本一有名な封印作品の一つ。当該項目を参照。
- 救命病棟24時 - 第1シーズン/B
- 海外ドラマ『ER』との類似性が指摘され、著作権問題が発生したため第1シーズンのみ現在お蔵入りとなっている。
- 金田一少年の事件簿(堂本剛版) - 第1シーズン1話「異人館村殺人事件」/B
- 黒部の太陽(連続ドラマ版) - 第5話、第7話/A
- ゲームセンターCX - 第4シーズン「有野の挑戦『ドラえもん(FC)』編」/C
- 権利関係により、企画の内容を収録した単行本では欠番。再放送もされていない。
- シングルCD「the Fourth Avenue Cafe」およびそのPV(L'Arc〜en〜Ciel)/D
- 1997年3月26日にアルバム「True」からのシングルカットとして発売される予定だった曲で、当時のhydeのインタビューでも「PVは完成済み」という発言が確認できる。しかしその1ヵ月前にドラマーのsakuraが覚醒剤取締法違反で逮捕されたためシングル共々封印。なお、シングルの方は9年後、2006年8月の全8cmCDのマキシシングル再販時に発売されており、c/wに収録されていたメンバーがパートチェンジした「D'ARK〜EN〜CIEL」のオリジナル曲も同時解禁となった。ちなみにシングル版「the Fourth〜」はアルバムよりイントロが短いという違いがある。
- なお、この曲はTVアニメ版『るろうに剣心』の第4期エンディングテーマとして使われていたが、放送では事件の影響でたった4話分(第39~42話)しか使われず、第43~49話までは第3期EDテーマ「HEART OF SWORD ~夜明け前~」に差し替えられた。なお、ソフト版やWeb配信版では差し替えられず、そのまま使用されている。
- 激走戦隊カーレンジャー-バリンガーZ登場回/B
- 詳細はバリンガーZの記事を参照。
- 志村けんのだいじょうぶだぁ - 田代まさし出演部分の地上波での放送(推定)/D
- 志村の所属事務所であるイザワオフィスによれば、少なくとも地上波では封印状態にあるらしく、YouTubeで『だいじょうぶだぁ』のコント傑作選を10回に分けて配信、広告収入を日本赤十字社に寄付する旨を発表した際に公表している。ただし、YouTubeで配信されたものやCS放送・VHSでは田代はカットされてはいない。
- 田代がゲスト出演する映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』についても『ウルトラマン クロニクルZ』内での再放送時に田代の出演部分がカットされており、同様の措置がとられていると見てまず間違いない。
- トリビアの泉の一部トリビア/I
- 「伯方の塩はメキシコ産」など、いくつかのトリビアが番組内で紹介されたトリビアを収録した「へぇの本」に収録されておらず再放送もされていない。また、欠番になっているトリビアも存在する。
- バトルフィーバーJ - 潮健児の出演シーン/D
- ひらけ!ポンキッキ - 「たべちゃうぞ」/A
- 放送開始時期の楽曲で、本来は親から子への優しい視線をユーモラスに折り込んだ詞だが、ガチャピンがこどもを食べようとする内容がトラウマの原因となり、クレームが来た為わずか一週間で放送中止になった。
- 真夏の夜の淫夢 - 第一章「極道脅迫! 体育部員たちの逆襲」/D
- 水戸黄門 - 第四期第16話「北海の反乱前編」、第17話「北海の反乱後編」/A
- アイヌ民族を騙して蝦夷地支配を企む悪徳商人を黄門様御一行が成敗する話。前編放送後、作中におけるアイヌの描写に問題があるとアイヌの団体からクレームを受け、後編は冒頭にお詫びのテロップを入れて放送されたが、その後は一切再放送がされず、DVDソフトにも収録されていない。
- ミュージックフェア - ラッツ&スターとももいろクローバーZの共演シーン/A
- めちゃ²イケてるッ! - 「アフリカマン」/G
- やまとなでしこ - 作品全般→宮迫博之の出演シーン/D
- フジテレビ系列で放送されていたドラマで、時期により封印理由と封印部分が変わったというかなり珍しい例。
- 2000年代には同系列でしきりに再放送が行われていた人気作品だったが、2009年に出演者の押尾学が六本木ヒルズ事件で逮捕されたことで地上波での放送が不可能となった。それから約10年後、COVID-19の影響で再編集版が作られ、押尾の出演シーンも「台詞のない集合シーンのみ」という条件付きでカットされず放送された(本人も見ていたようでインスタ公式アカウントにもアップされたほど)が、今度はお笑い芸人闇営業問題で事実上の芸能界追放に処された宮迫の出演シーンが丸々カットされる羽目に……。映像ソフトにはどちらもノーカットで収録。
- 烈車戦隊トッキュウジャー - 本放送時のED/C
- 映像部分に鉄道ビデオ会社「Vicom」及び鉄道事業者の所有映像を用いている為に著作権の都合から、コーナー紹介を含めて映像ソフトへの収録が見送られてしまった。ED自体はCDに収録されている。
- ワンナイR&R - 「ジャパネットはかたテレビショッピング 王シュレット編」/A
- フジテレビの『水10!』のコーナーとして放送されていた『ワンナイR&R』で披露された、テレビ通販「ジャパネットたかた」のパロディコント。九州に因む商品(ちなみにジャパネットたかたも九州企業である)を紹介するという触れ込みで、当時福岡ダイエーホークス監督だった王貞治とウォシュレットとをかけた「王シュレット」なる小道具を出したことが問題となる。
- 球団からの抗議はもちろん、ダイエーは「同年の日本シリーズのフジテレビ系列局での放送権を推薦しない」(事実上の放送権放棄)と表明し、ジャパネットたかた並びに「ウォシュレット」の商標権を取得しているTOTOのフジテレビ系列番組のスポンサー降板にまで発展。日本シリーズで対戦した阪神タイガース・星野仙一監督も不快感を示したことにより、阪神も関西テレビを含めたフジテレビ系列の放送権を推薦しないことになった。
- これを最後に「ジャパネットはかた」はコーナー打ち切りに。翌週の放送で謝罪したものの、その回の中で今度は粉ミルクを妊婦に扮した女性タレントにぶちまけるというコントが放送されたため、粉ミルクの製造元である和光堂がフジテレビに抗議している。
洋画の吹き替え
かつては放送局やメーカー、航空会社が別々に吹替音源を製作し、その過程で製作された数種類の吹替音源を権利元が保有・管理していたものの、近年ではディズニーなど大手の会社において管理の効率化のために吹替音源を権利元が制作または公認した一種類に統一する「オフィシャル化」が進んでおり、最悪のケースとして洋画劇場、あるいは衛星放送で親しんだファンに馴染みのある名吹き替えが封印されてしまった例が幾つか存在する。声優交代の記事も参照のこと。
- 『STARWARSシリーズ』日本テレビ版吹替(ルーク・スカイウォーカーが水島裕、ハン・ソロが村井國夫、レイア姫が島本須美などのバージョン)/I
- 『クール・ランニング』日本テレビ版吹替/I
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ザ・シネマ新録版吹替/I(参照1、2)
また、当時の人気芸能人・俳優が担当声優に起用されたがクオリティが低かった、あるいは出演者本人や事務所が難色を示した、視聴者から反発・抗議を受けた(もしくは受けることを放送局側が危惧した)などの問題が生じたため作品や出演タレントの名誉のためにその吹替音源が封印されたケースもあり、特に『ゴールデン洋画劇場』(フジテレビ)はその傾向が強かった。
- 『タイタニック』フジテレビ旧版吹替/A
- TITANICも参照。主人公とヒロインを妻夫木聡と竹内結子が担当したもの。本作の吹替版は複数存在するが、このバージョンは「ホットペッパーのCM」などと揶揄されたりと特に評価が低い。週刊女性(20年11月24日号)の「『芸能人』声優のガッカリ!列伝」では、筆頭に本作の妻夫木が挙げられているなど、洋画の封印吹き替え作品においては日本一有名と思われる。視聴率がなんと35%もあっただけに批判は凄まじく、視聴者からの苦情の電話が殺到したことによりフジテレビの回線がパンクしたり(参照1)、フジテレビ公式サイトの掲示板が番組に対する抗議の書き込みでサーバーダウンを起こし、担当した2人の当時の評判を大きく落としてしまうほどであった(参照2、3)。
- 評判の悪さから即封印(参照4)され、担当した2人が競演するドラマの製作現場でもその話題は禁句とされていたという。同バージョンの再放送は当然一度もなされず、妻夫木らのキャリアからは汚点と言わんばかりに完全に抹消されるなど数々の禍根を残した一方で「ちゃんとした吹替、あるいは字幕で観たい」と思った視聴者が映像ソフトを購入し、それらは大きな売り上げを収めた。「放送後に各地のレンタルビデオ店で同作が全て貸し出し中の状態になってしまった」という都市伝説も生まれた。
- その後、同局での再放送時に主役が内田夕夜と岡寛恵に差し替えられたが、それ以外のキャストは据え置きとなっている(小林幸子が担当したモリーについてはそのまま採用された)。
- さらに後になって放送された日本テレビ版では主役を石田彰と冬馬由美、モリー役を一城みゆ希が担当し、他のキャストはフジテレビ版から据え置きとなった。主役とモリー以外のキャスト据え置きが実現したのは、フジテレビ旧/新版、日本テレビ版のいずれの吹き替えも同会社が制作を手掛けていることが関係していると見られる。
- 『トップガン』ソフト版吹替/A
- 2007年に発売されたHD-DVD盤以降。主人公・マーヴェリックを塚本高史が担当した。このバージョンの評判は非常に悪く、Amazonのレビュー欄ではこの吹替のために同作の関連商品に星1つ(5つ星中)のレビューが相次ぐ事態が発生してしまい、日本国内における作品そのものの評判を落としかねないほどであった(→参照1)(→参照2)。
- 「塚本の声が合っていない、アフレコが下手」という意見だけでなく、現在トム・クルーズの吹替を専属で担当している森川智之が異なる役で参加した(詳細な理由は不明であるが、順当に森川がクルーズの吹替を担当する予定が塚本をクルーズに起用する煽りで別役にスライドさせられてしまったのではないかと推測されている)ことも物議を醸した。
- 2020年に「思い出の復刻版」レーベルより発売の新盤ブルーレイではマーヴェリック役を渡辺裕之が担当したフジテレビ地上波版(1983年)と森川智之が担当したテレビ東京地上波版(2009年)が採用され、これ以降の映像ソフトから塚本版は非収録、および削除扱いとなった。また、森川によるテレビ東京地上波版に関しては今後発売の映像ソフトにおける吹替として塚本版と差し替えるにあたって同レーベル初となる吹替の補完作業が敢行された(放送当時カットされた部分を当時の声優および一部代役で追加録音し、本編ノーカット化)上での収録という異例の特別対応がなされた。なお、この音声トラックから塚本版が削除されて初となる同作の円盤は同レーベルの売り上げ一位を記録するなど大きな売り上げを収めている(ただし、新盤発売後もAmazon prime videoなどのオンデマンド配信では塚本版音源のままとなっているほか、以前のDVDはかなり多く出回っているため現状、塚本版は容易に視聴可能)。
- 塚本版トップガンは先述の妻夫木・竹内版タイタニックと並んで「タレント吹替の悪い例」として度々引き合いに出されている(参照3)。ちなみに、続編『トップガン:マーヴェリック』では森川をはじめとしたテレビ東京版のキャストが続投したため、今後は再放送や配信でもこちらのキャストが主流となっていくと見られる。
- こちらは同じ日本語版でも字幕版の話となるが、塚本版音源の削除以前の字幕版は続編で重要キャラクターとなる登場人物「ペニー・ベンジャミン」の名前を言及するシーンにおいて彼女の名前を「ベニー」と誤訳するミスがあったことが判明しており、続編公開時にリリースされた円盤からは塚本版音源削除とともに「ペニー」表記に修正されている。
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』フジテレビ版吹替/I
- 主人公マーティ・マクフライを織田裕二、ドク・ブラウンを三宅裕司が担当したもの。本バージョンは唯一市販ソフトへの収録がなされていない。こちらは以下の作品群と異なり、複数回再放送が行われたほか、実際に観た視聴者からは「多少棒読みではあってもマーティのキャラを織田は活かせている」「三宅裕司は他バージョンの声優と比べてドク役の俳優本人の声質に近く、演技も良い」「額田やえ子による翻訳が秀逸だ」といった好評価もあり、ソフト化を望む声も多い。封印(参照)の理由については当時の時点でクレームが寄せられた(実際に当時の新聞紙に幾つか投書や記事が見受けられた)、織田裕二の所属事務所からの通達があった(織田は後のインタビューで「芝居に悔いが残った」旨のコメントをしていた)などと推測される。2022年に同局で本作が放映された際には、ソフト版(マーティを山寺宏一、ドクを青野武が担当したもの)の音源が使用された。
- 封印された吹替作品の中では好評も多く見かけられる方であり、今後封印が解かれ復活する可能性もある。
- 『ジュラシック・ワールド』日本テレビ初回放送版吹替/A
- 『マイノリティ・リポート』劇場公開・DVD版吹替/I
近年では、演者の不祥事により吹替音源の扱いが難しくなってしまったケース(いずれもパターンDに該当)も多くみられる。
YouTubeチャンネル
ここでは登録者100万人以上のYouTubeチャンネルのみ記述する。『全力回避フラグちゃん!』などのアニメ系はアニメカテゴリを参照されたし。
- かまいたち - 「かまいたちがポケモンカードを開封して幻の101を狙う!」/A
- 大量に用意されたポケモンカードゲームスタートデッキ100を開封してレアカードを探すという内容なのだが、撮影スタッフの「ちょっとだけ値段がプラスされて通販とかで売られてたり」という発言から転売品を購入したのではないかという疑惑が浮上。後日スタッフから謝罪コメントが発表され、動画は封印された。
- SEIKIN - 「スライムに画鋲1000個混ぜたら世界一危ないスライムできた…」/I
- 理由は不明だが、タイトルで解る通りかなり危険な内容のため、視聴者が真似するのを防ぐために削除された可能性がある。
- 貴ちゃんねるず - 「帝京野球部の後輩に突然アラートラン!」/A
- 東海オンエア - 「てつとゆめ」/B
- HIKAKINの一部動画 /I(A?)
- 冗談抜きで家が大変なことになりました。
- HIKAKINが壁に貼るライトをレビューした直後に上げた動画。内容はライトが落ちて壁紙が剥がれてしまったことを語り、「壁紙の材質によってはこうなってしまうかもしれない」と購入者に注意喚起を促すものだが、現在は非公開となっている。理由は不明だが、販売元からのクレームを回避するために先手を打ったという説がある。
- ヒカキンおにごっこ
- 2022年夏に公開された動画。富士急ハイランドを貸し切った上で有名YouTuberを呼ぶという大型企画だったのだが、カメラマンが転倒する・参加者が隊長不良を訴えるなどのアクシデントが発生した結果10分程の競技が行われているのかいないのか曖昧な間が発生。その為協議時間を約10分延長したのだが、肝心の説明がなかったため、後日YouTuber仲間のヒカルをはじめとする多数の人から不正疑惑が浮上。説明不足だったと判断し、自主的に封印となった。
- 冗談抜きで家が大変なことになりました。
復刊・解禁作品リスト
かつて各種事情により封印された作品が問題がなくなったとして再販売されたケースも存在する。
主な復刻・解禁作品
- あきそら(糸杉柾宏)
- 悪霊島(映画版)
- アパッチ野球軍(原作:花登筺、作画:梅本さちお)
- 「週刊少年キング」に連載された漫画、およびそれを原作としたアニメ。松山市の郊外で野生に限りなく近い暮らしをしていた子供たちに野球を教え、彼らの成長を描くというもので、当然差別的表現が多分に含まれていたが、「表現や台詞の一部に、今日では不適切と思われる個所がある」と認めた上で、作品の歴史的価値を尊重してアニメ版が解禁。さらに原作も解禁に至る。
- 石に泳ぐ魚(柳美里)
- 緯度0大作戦
- 1969年7月26日公開の日米合作特撮映画。アメリカ側の権利者であるドン=シャープ・プロが倒産したため、映像の二次利用に関する権利が曖昧となっていたが、2006年に契約が失効したため、日本側の権利者である東宝がアメリカ側の著作権継承者と再契約を行い、同年ようやくDVD化。
- ウルトラマンコスモス
- 主演俳優が傷害および恐喝の容疑者として逮捕されたため放送休止。後に不起訴および起訴猶予となったため再開され、放送中止となった回も正式に解禁された。
- エイリアンVSプレデター(ゲーム版)
- アーケード用ベルトスクロールアクションゲーム。カプコンとダークホースコミックス社の間で権利上の問題から移植できない状態にあったが、『Capcom Home Arcade』(ヨーロッパ圏限定発売)への収録が決まり、初の移植が実現した。実に稼働から25年ぶりのことであった。
- 美味しんぼ(TVアニメ版)
- 原作も初期から末期まで数々の不祥事を起こしてきたが、アニメ版も作中の過激な会話が問題視されてDVD&BD化が見送られていた。2017年より解禁。
- オバケのQ太郎(藤子不二雄)
- 1988年から絶版状態となっていた。理由については様々な説があり、代表的なものとして、
- 権利説:コンビを解消したことに加え、石ノ森章太郎やスタジオ・ゼロが関与していることもあって権利が複雑というもの。藤子F側と藤子A側との間で権利の取り分などのトラブルがあったという説もあった。
- 抗議説:一部に差別的な表現があると人権団体から抗議を受けたことを理由とした自主規制。
- 関係者判断説:前時代的な表現の修正に手間がかかる、小学館側が問題になることを予期して対応を渋った、または藤子Fの遺族の意向など。
- などがある。2009年に藤子Fと藤子Aの共作であることを明記する形で解禁された。
- 『おふくろさん』を始めとする川内康範作詞の森進一の楽曲全33作
- 2007年に勃発した「おふくろさん騒動」により一時全て封印されていたが、2008年11月に川内の長男と森の共同会見が行われ、「オリジナルの歌詞のみを歌唱する」という条件付きで解禁されたことが公表される。ただし川内本人は同年4月に88歳で他界しており、長男は「これは和解ではない。あくまでも故人が付けた封印を解いただけ」と説明している。
- ギフト
- 『くそみそテクニック』を始めとする山川純一作品全般
- 作者の山川が正確な素性もその後の消息も不明な人物であるため、「権利の所在が不明な著作物」となり再販不可能となっていたが、裁定制度を利用する形で再販された。現在は株式会社サイゾーにより、『薔薇族』で発表され原稿が残っていた全作品の権利が管理されている。
- 黒部の太陽(映画版)
- 石原プロモーション制作。石原裕次郎の意向により映画館での上映のみに限られていたため、メディア化・放送される機会はなかったが、石原プロ創立50周年を記念してDVDなどが発売された。
- 似たケースに、アニメ映画『花の詩女ゴティックメード』がある。こちらは12K解像度を採用したことで映像の総データ容量が1.5テラバイトにも達し、オリジナルの解像度を維持してメディア化することが不可能なため、現在まで映画館での上映のみに限られている。
- 五龍奇剣士メタルカイザー
- 日本の円谷プロダクションから独立したスタッフが中国企業と共同で制作していたものの、メイン監督の死去や労使関係のトラブルで制作中断。しかし2014年に完成していた映像フィルムの中から第1話から第3話までを収録したDVDが発売された。
- サイボーグクロちゃん(テレビアニメ版)
- 放送中に製作会社が倒産してしまい、事前告知なく放送終了。発売されていたVHSも全話(放送時点)を収録しないまま打ち切りとなる。
- その後の映像ソフト化はされていないが、アニマックスなどでの再放送は行われており、またU-NEXTやdアニメストアで全話が配信されている。
- サムライスピリッツ零SPECIAL
- 本作には「絶命奥義」というシステムがあるのだが、胴体切断や破裂、血の雨など残虐な演出が非常に多かった。そしてアーケード版のリリース後、長崎県で発生した小六女児同級生殺害事件の煽りを受けたため、家庭用NEOGEO移植版では残虐描写が削除・修正されたのだが、事前告知無しだったために物議を醸した。また、それ以外の機種には一切移植されておらず、シリーズをまとめたコレクション作品からも省かれていた。
- 長らく移植されることはなかったが、後に2016年よりアメリカでPC移植版がネット販売され、英語版がプレイ可能に。さらに2017年には日本語版のPS4・Vita移植版が実現した。
- また『サムライスピリッツ零SPECIAL完全版』というビスコによる別バージョンがありロケテストが行われていたが、SNKプレイモアが関わりがないと公言した後に2日足らずで打ち切られるなど何らかの問題があったようで、2020年6月発売の『サムライスピリッツ ネオジオコレクション』に収録されるまで長らく幻の作品となっていた。
- 2022年にはexA-Arcadiaにて完全版のアーケード稼動が実現する予定。
- ジャングル黒べえ(藤子・F・不二雄)
- 『オバケのQ太郎』が黒人並びに少数民族に対する差別的描写を含むと批判を受けた際、自主規制で再販されなかった。現在は解除され、「藤子・F・不二雄大全集」で購読可能。
- 私立極道高校(宮下あきら)
- アシスタントが実在の校名および学校の卒業生の名前を出していたことが明らかとなったため打ち切り、単行本は絶版の上回収。32年後、問題部分を修正して復刊。
- スクールウォーズ2
- スターフォックス2
- 世紀末リーダー伝たけし!(島袋光年)
- 2002年8月に作者が児童買春禁止法違反で逮捕されたため人気絶頂の中で連載中断、単行本絶版。その後作者は2004年に復帰し「スーパージャンプ」に『世紀末リーダー伝たけし! 完結編』のタイトルで本作を再開、完結させる。単行本もリニューアルされた。
- だれも知らないアンパンマン やなせたかし初期作品集(やなせたかし)
- 断仇牙
- 『カイザーナックル』をベースにトレーニングモードの追加や技の追加、CPUの弱体化などが施された所謂マイナーバージョンアップ版として開発されていたが、諸事情によりお蔵入りに。2022年3月2日発売予定のイーグレットツーミニに収録されることになった。
- 血だるま剣法(平田弘史)
- 被差別部落に生まれた武士の復讐劇。部落解放同盟から「差別と偏見を助長する」と抗議され、長らく封印状態になっていたが、2004年に呉智英らの尽力によって解禁に至った。
- ちびギャラを初めとするボンボヤージュ作品全般
- TETRIS(メガドライブ版)
- 1988年にセガが稼働を開始し日本で最初のテトリスブームを生んだアーケード版の移植作品として1989年4月15日に発売予定だったのだが、セガが取得していたテトリスに関するライセンスが実は家庭用ゲーム版の発売を認めていなかったものであることが発覚。さらに問題の発覚後、正式に家庭用ゲーム版のライセンスを取得したのがライバル会社の任天堂だったため、セガはライセンスの再取得を断念し、MD版は発売中止となってしまった(テトリスのライセンス問題の詳細は当該項目を参照のこと)。
- その後、2006年に発売されたPS2用ソフト『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクション』にAC版と共にMD版が発売中止から17年ぶりに収録された。
- また、2019年に発売されたメガドライブミニにもテトリスが収録された。ただしこちらは当時のMD版そのままではなく、AC版の完全移植をテーマに改めて1から作り直したものが収録されている。
- 東映版スパイダーマン
- 日本製の特撮番組。マーベルとの契約問題により長らくソフト化が見送られていたが、2000年代に一度だけ全話+劇場版を完全収録したDVD-BOXが発売された。その後、ネット上でネタ的に親しまれたことをきっかけに再評価の機運が高まり、メディアでの露出・商業展開がある程度緩和される。
- 東京マグニチュード8.0
- 2009年7月10日~9月18日まで放送されたTVアニメ。大地震を扱った内容のため、東日本大震災の発生以降、本編の再放送は一切行われていない。ただし総集編に限り、2020年6月2日にフジテレビで再放送が行われた。ネット配信も長らく行われなかったが、現在はFODでの見放題ラインナップに加わっており、他動画サービスでも有料配信が行われている。
- しかし本作は元々防災意識の向上や被災時の危機管理という観点で制作されたことや、消防や自衛隊など救援関係の各機関の協力も得ていたこともあり、映像ソフトの販売・流通は継続して行われた。また公式サイトによると、東日本大震災後に防災イベント会場において総集編が2回ほど上映された記録がある。
- ドテラマン
- 日本テレビ系列で放送されたTVアニメ。音声多重放送を採用していたのが売り。人気が微妙であったことに加え、放送中ある漫画家に著作権侵害であるとして訴訟を起こされたり(原告側敗訴で決着)、スポンサーが経営危機に陥り打ち切りになったり、再放送時に副音声が存在しなかったり、倉庫の火災で第7話の原版が焼失したり(本放送時に使用されたフィルムが残っていたため何とかなった)りと、ソフト化の苦労は耐えなかったが、何とかリリースに成功した。
- ドラゴンクエストダイの大冒険(1991年版)
- ドラゴンクエストを題材にした漫画作品を原作としたアニメ版。劇場版3本も公開され放送延長も視野に入れられていたが、放送キー局であるTBS番組再編に巻き込まれる形で打ち切り。当時発売されたVHSより後はDVD化・配信という形での復刻はされておらず、サントラもレンタルが容易ではあったが復刻されていない。その後2019年からテレビ東京で再アニメ化が公表され、それにつられるように本作のデータ配信もされるようになった。
- とんぼ
- 長渕剛主演のTVドラマ。表向きには過激な暴力描写を理由に放送短縮の上ソフト化・再放送を見送ったとされているが、実際は長渕と放送局であったTBSの不仲が原因らしい。
- 2006年にDVDの発売が予定されたが中止となり、その後2019年になって無事発売された。ただし、こちらも長渕とひと悶着あったサザンオールスターズの楽曲が使われるシーンが差し替えられている。
- ハイスコアガール(押切蓮介)
- 実在のゲームを扱った内容であるが、SNK作品など一部のタイトルについて販売元に許諾を得ずに連載(版権元に許諾を得ている作品もあった)していたことが発覚し、著作権侵害問題に発展。一時休載の上単行本も回収され、電子書籍も配信中止となった。なお、作者は「出版社側が許諾を得るために動いていると考えていた」、出版社側は「許諾を得ているか把握していなかった」と言及している。
- 一時は作者及び出版社側の役員・担当者らが書類送検される事態にもなるが、出版社とゲーム会社との間の和解という形で無事に収束し、円満な完結を迎える。漫画は再販され、トラブルの影響で延期となっていたTVアニメ版も無事に制作・放映された。
- 瑪羅門の家族(宮下あきら)
- 元々不人気で打ち切られた上、連載終了後に発生した酒鬼薔薇聖斗事件で作中のサブタイトルが犯行声明文に引用されてしまったため、黒歴史状態と化していたが、現在は電子書籍で購読可能。なお、本作の設定・登場人物は後に『極!!男塾』にて男塾シリーズに組み込まれた。
- 府中捕物控(山本正之、ALFIE)
- 三億円事件をネタにした曲で、発売前日にALFIEが当時所属していたビクター上層部の意向でC/Wの「明日からよその人」もろとも発売が中止される。しかしレコード会社移籍後に何度かライブで歌われた他、作詞・作曲した山本によるセルフカバー版はオリジナル音源の解禁より20年近く早くリリースされている。
- 星の子ポロン
- 1974~75年にかけて一部の地方テレビ局で放送されたミニアニメ。同時期に放送された『チャージマン研!』と同じく番組販売方式であった。
- 1990年代まで時折再放送されていたが、制作を行った時報映画社がすでに廃業し、正当な権利相続者も確定していなかったため失われた作品となっていた。21世紀になってインターネット上で注目されるようになり、有志によって録画テープが複数発掘・提供され、上映会が開催されるまでに至ったものの、現在も作品の立ち位置には変わりがない。
- のちに『チャー研』の制作を手がけたナックの設立に時報映画社の社長が関与していたことが明らかになっており、単に「放送時期が同じ」「ネット上でその内容が話題になった」というだけではないつながりがある。
- MASTERキートン(脚本:勝鹿北星・長崎尚志、作画:浦沢直樹)
- 原作者とされる人物をめぐっての著作権の問題により増刷が停止されていた。現在では著作権がクリアとなったため増刷されている。
- 夜叉ヶ池(映画版)
- 幽遊白書 冥界死闘篇 炎の絆
- るろうに剣心 北海道編(和月伸宏)
- 2017年11月に作者が児童ポルノの単純所持で書類送検されたため一時休載。2018年6月より連載再開された。
一部作品が封印されていたもの
- 異世界喰滅のサメ - Killer6「殺滅VSグロロザウルス」、Killer7「殺滅裁判」(くぼけん)
- 「なろう系」と呼ばれる作品の主人公に対する蔑称「○○太郎」が由来と思われるタローンナローケなるキャラが登場。特に『賢者の孫』と『転生賢者の異世界ライフ』のパロディは露骨すぎるほどで、配信後タローンナローケの登場回のみが即座に配信停止されていたが、後に修正版が再公開された。
- クッキングパパ - COOK.1030「マロンケーキでぶっ飛ばせ」(うえやまとち)
- 年配の女性がシニアカーを公道(路上)で走らせて渋滞を引き起こす場面が問題となり一時は単行本収録が見送られていたが、該当箇所を大幅修正した上でCOOK.1040として単行本108巻に収録された。
- GS美神! うしとらギュッとね大作戦!! 野郎のいねえ大水泳大会(椎名高志、藤田和日郎、河合克敏)
- 「週刊少年サンデー」1992年3・4合併号に掲載。当時の同誌を牽引していた人気作家3名による合作漫画。権利関係がややこしいため収録されていなかったが、「うしおととら全集」上巻に縮尺版が掲載されている。
- ご注文はうさぎですか? - 「まんがタイムきららMAX」2014年4月号掲載回(Koi)
- 「まんがタイムきららMAX」では単行本第4巻第2話「ティースタンドは高校の縮図」の前に掲載されていた回。青山ブルーマウンテンが次の小説の主人公について悩むというエピソードで、ラビットハウスで執筆している青山の様子をココアが記した「青山さん観察日記」や、青山がフルール・ド・ラパンでシャロと共にバイトをするシーンが特徴。なぜか単行本第4巻には収録されず、第5巻以降にも収録される気配がなかったため、幻の回としてファンの間では有名だった。
- その後、2021年9月27日に発売された完全版コミックス『Complete Blend』第2巻に第15話「You Are the Hiroine of Your Own Story」のタイトルで収録された。
- サザエさん - 「ひょうりゅう記」(長谷川町子)
- 波平・サザエ・カツオ・ワカメの4人が海難事故により、とある島に漂流しサバイバル生活を余儀なくされた話。この話に登場する「人喰い族」が人種差別となるためか、少なくとも一度は姉妹社版68巻に収録されたが重版後に削除されており、朝日新聞出版による文庫本や復刊版でも未収録であったが、2021年11月発売の復刻版68巻において元通り収録された。
- 2010年1月にはTVアニメ版でこのエピソードを元に大幅に設定を変更した話が放送された。
- 全力回避フラグちゃん! - 特別編
- 2020年8月28日から30日にかけて公開予定だった回だが、機械トラブルで中止になってしまう。その後、2021年8月13日〜15日に「夏のフラグ」として3話連続で公開された。
- 超光戦士シャンゼリオン - 第38話「皇帝の握ったもの」
- 『天使にラブソングを…』日本テレビ版吹替
- 2022年12月2日に金曜ロードショーで久々の再放送。
- 伝説の勇者ダ・ガーン - ガ・オーンが登場する回
- パタリロ! - 「マリネラの吸血鬼」(魔夜峰央)
- ヒュッケバイン
- ヒュッケバイン問題を参照。一時期は本編中で全機が破壊される程の徹底ぶりだったが、バンダイナムコによるガンダム版権元買収もあってか各媒体での解禁が進んでいる。
- ポケットモンスターXY - 第24話「海底の城! クズモーとドラミドロ!!」
- マカロニほうれん荘 - 第115話「ニコニコ大戦争!!」(鴨川つばめ)
- 作者自ら「その質に問題がある」として単行本未収録となっていた全5話の中の一つ。2014年に全3巻分が電子書籍化された際、第3巻に収録された。
- めちゃ²イケてるッ! - 2006年7月以前の大半の回
- 有害都市 - 第6話「コミックス・コード」(松井哲也)
- 主人公がアメリカで実際に行われた自主規制制度「コミックス・コード」について説明を受ける話。その中の「現在のアメリカの商業コミックには『能天気なヒーロー』か『そうでないヒーロー』が登場するものしか存在しない」「コミックス・コード時代では星条旗に忠誠を誓うヒーローものしか許されなかった」という発言が事実誤認とされ、アメコミファンを中心に炎上。一度掲載誌が廃刊となり、web連載に移行した際に該当シーンを差し替え、作者も釈明することとなった。
- らんま1/2(TVアニメ版) - 第14~16話
- 当時は東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件が発生した時期であり、第14話のタイトルが「さらわれたPちゃん 奪われたらんま」だったことから急遽予定を変更し他のエピソードに変更。3話で1つのエピソードという内容だったため、15、16話も放送されなかった。
- 事件のほとぼりが冷めた頃、『らんま1/2 熱闘編』の第7~9話として放送。2013年のソフト化からエピソードの順番も戻された。
関連項目
お蔵入り 没 黒歴史 大人の事情 打ち切り 絶版 回収 風評被害 発禁 不謹慎 限りなくアウトに近いアウト 黒い〇〇一覧